【文徒】2017年(平成29)年1月25日(第5巻14号・通巻943号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】最近書店閉店事情
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

                                                                            • 2017.1.25 Shuppanjin

1)【記事】最近書店閉店事情

精文館書店イトーヨーカドー店(愛知県豊橋市)が1月9日をもって閉店。
「平素、精文館書店をご利用頂きましてありがとうございます。
この度2017年1月9日をもちまして精文館書店 イトーヨーカドー店を閉店させて頂きました。
長い間ご愛顧いただいたお客様に厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
同店より1kmほどの距離に精文館書店 汐田橋店もございます。
引き続き精文館書店をご愛顧頂けますようお願い申し上げます」
http://www.seibunkan.co.jp/event.php#20170110093000
Booksアイ草加店が1月22日をもって閉店。
https://twitter.com/gallberry/status/823100746476519424
あおい書店五反田が1月22日をもって閉店。
「あおい書店五反田店最終日、閉店間際に行ってきた。23:45くらいから蛍の光が流れ始めて閉店時間ちょうどにシャッターが閉まる。特にセレモニーのようなものはなく店内には返本用のダンボールがうず高く積まれている。五反田に住んで10数年間で300冊以上は買いました」
https://twitter.com/doradoradoran/status/823203840275070976
http://aoishoten.co.jp/2017/01/20/%e4%ba%94%e5%8f%8d%e7%94%b0%e5%ba%97%e9%96%89%e5%ba%97%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b/
あおい書店新大府店(愛知県大府市)が1月25日をもって閉店。
http://aoishoten.co.jp/2017/01/20/%e6%96%b0%e5%a4%a7%e5%ba%9c%e5%ba%97%e9%96%89%e5%ba%97%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b/
メロンブックス柏店が1月31日をもって閉店。
「今月末までの営業です! 1/28〜31は、柏店限定フェアも開催します。最終日までよろしくお願い致します!!」
https://twitter.com/melon_m_kanto/status/823755424029511680
https://www.melonbooks.co.jp/feature/detail.php?feature_id=839
丸善横浜ポルタ店が1月31日をもって閉店。
「横浜東口の丸善ポルタ店が1月31日で一時閉店。リニューアルオープンは3月だって!」
https://twitter.com/peu_a_peu/status/819527711211327488
移転先は同じポルタ内の近隣区画を予定しているそうだ。…えっ!雲行きが怪しくなってきたぞ。
丸善ポルタ店は移転予定だったのに、閉店になるようです。_| ̄|○
こう言う事って急に決まるんだなぁ」
https://twitter.com/peu_a_peu/status/823803897370198016
よむよむ茅ヶ崎店が2月12日(日)をもって閉店。よむよむはリブロ系列の書店だ。
「よむよむ茅ヶ崎店は、2017年2月12日(日)をもちまして、閉店することとなりました。
永年ご愛顧いただき、誠に有難うございました。
閉店まで残りわずかではございますが、今までと変わらぬご利用をお待ちしております。
大変ご迷惑をおかけ致しますが、ご理解賜りますよう、何卒お願い申し上げます」
http://www.libro.jp/blog/chigasaki/blog/close.php
あゆみBOOKS綱島店(横浜市)が2月14日をもって閉店。
「あゆみBooks綱島店は誠に勝手ながら、平成29年2月14日(火)をもちまして営業を終了させていただくこととなりました。
平成8年の開店以来、永きにわたり多くのお客様にご愛顧をいただき心より御礼申し上げます」
http://ayumibooks.com/ayumi-books/InformationDetail?id=73&info_code=all
私にとっても、これは衝撃だ。書原阿佐ヶ谷本店が2月19日(日)をもって閉店。
「日頃より当店をご利用いただき、誠にありがとうございます。
 昭和42年の開業以来、半世紀にわたり、阿佐ヶ谷の地で本屋を営んで参りましたが、このたび耐震強度建替のため、平成29年2月19日(日)をもちまして閉店することとなりました。
 皆様の長年にわたるご愛顧に心から感謝申し上げますとともに皆様の今後ますますのご健勝をお祈り申し上げます」
http://www.geocities.jp/books_shogen/
「書原阿佐ヶ谷本店が2月に閉店するとのこと…… 人文系や文芸書を積極的に取り扱っていた書店だけに、閉店の喪失は大きい……」
https://twitter.com/ringoikkobun/status/822743155657220096
書原の上村卓夫による「書店ほどたのしい商売はない」(日本エディタースクール出版部)が刊行されたのは2007年3月のことであった。昨年1月には霞が関店が閉店していた。
http://www.editor.co.jp/press/ISBN/ISBN4-88888-374-0.htm
カルコス一宮店が2月20日(月)をもって閉店。
「わたしはここには20年弱は通っている。多分この近辺では1番マニアックな本を取り扱っている」
http://ameblo.jp/mosman3332/entry-12239704473.html?timestamp=1484835483
「カルコス一宮店閉店とか悲しすぎるんだけど」
https://twitter.com/blade_agito/status/821234088400912384
「え!?カルコス一宮店閉店しちゃうの…??すごいショック…あんないい本屋さんなかなかないのに…これから一体どこで本を買えばいいんだ…」
https://twitter.com/Satohan11/status/820140478808997888
アミーゴ書店東寝屋川店が2月28日(火)をもって閉店。
http://www.neyagawa-np.jp/izumiya/higashi-neyagawa/20170117.html
「一体どこに本を買いに行けばいいのだろう…」
https://twitter.com/hankyu6450/status/821534544067055618

                                                                                                                        • -

2)【本日の一行情報】

◎日販は、全国各地の日販支社・支店と地元書店との連携のもと、店頭販促企画「祭」を実施しているが、1月20日(金)からは、広島県岡山県の啓文社12店とともに「啓文社創業祭」を開催している。
http://www.nippan.co.jp/news/matsuri_keibunsha/

集英社の「マキア」は35歳未満の美容ブロガー組織「チーム★美セレブ」に加えて、今年から35歳以上の、エイジングケアに努力を惜しまない美容ブロガーの組織「オトナ★美セレブ」のメンバーを募集する。
https://maquia.hpplus.jp/model_editor/account/bijyoshineta/life/OIZRlGE
ビューティモデルとして誌面に華を添えるマキアビューティズも募集している。
https://maquia.hpplus.jp/model_editor/account/bijyoshineta/life/Myd3QVk
単なるブランドから脱して、私たちの言葉で言えば「サービス」に最も近い位置にいるのが集英社女性誌である。残された課題は二つ。一つは編集力をいかにオーディエンスに解放していくかであり、一つは全員参加型のサービス(=ビジネスモデル)の確立である。

ヒラリー・クリントンは大統領選挙でトランプの約3倍のテレビ広告費を投下したそうだ。「アドタイ」は次のように書いている。
クリントンがすべての人を狙ったマスメディア型ターゲット戦略だったのに対し、トランプは特定の人に絞ったセグメント型ターゲット戦略をとったのだ」
http://www.advertimes.com/adobata/article/31564/tsenda.jp/?p=4400

博報堂DYデジタル、博報堂DYメディアパートナーズが提供する「HDY PMP_」と、ユナイテッドの運営するスマートフォン媒体社向けのSSP「AdStir(http://ad-stir.com/)」が、優良なスマートフォン在庫の獲得のため、戦略的なパートナーとしてプライベート・マーケット・プレイスでの取り組みを開始した。
これによりHDY PMP_を利用する広告主は、プラットフォーム・ワンの提供する「MarketOne」をはじめとするDSPとAdStirを連携することで、現在の配信先に加えてAdStirの保有するスマートフォン広告在庫に対してPMP配信を行うことが可能になる。
http://www.hakuhodody-media.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/01/HDYMPnews201701231500.pdf

ベガルタ仙台博報堂DYメディアパートナーズは、サッカーJリーグ「ベガルタ仙台」のクラブ運営におけるビジネス戦略パートナーとして契約を締結した。
http://www.hakuhodody-media.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/01/HDYmpnews20170123-1600.pdf

佐藤愛子の「九十歳。何がめでたい」(小学館)は発売五カ月で46万部を突破したというが、「編集部にも昨年8月の刊行以来、3000通近い読者からのはがきが寄せられている」ことも特筆されてしかるべきだろう。SNSではなく、「はがき」というところが「らしい」よね。
http://www.news-postseven.com/archives/20170123_486235.html?PAGE=1#container

Windowsストアで電子書籍の購入ができるようになったけれど。
「ラインアップが十分かどうかは現時点で評価できないが、最大の問題はこの電子書籍ストア自体がβ版の扱いのためか『検索機能の対象外』であることだ。肝心の書籍検索ができず、ジャンルとランキングから書籍一覧をたどっていくしかない。また、任意の書籍を選択してからの説明も不十分で、ユーザーインタフェース自体が微妙な印象だ」(「ITmedia PC USER」)
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1701/24/news036.html

◎「サイゾーウーマン」が「重版未定」(河出書房新社)の川崎昌平にインタビューしている。川崎は「弱小出版社」について次のように語っている。
「永遠の自転車操業ですね。こぐのをやめると倒れちゃうので、こぎ続けなきゃいけない。良いと信じて作った本がしっかり売れ……ないから弱小なのですが、返本の山が生じると、倒産してしまいます。ですから新刊を出し続け、数字上の売り上げを計上しつつ、また次の本を出せるようがんばる。新刊至上主義なのは、大手も弱小も規模こそ違えど、本質的には変わりないと思います。ただ、そういうことは考えすぎると暗澹たる気持ちになるので、編集者はそこを考えずに勤務すべし、というのが私の持論です」
http://www.cyzowoman.com/2017/01/post_126409.html

トーハンは、店頭活性化プロジェクトの企画として1月20日より「いざ温泉へ 戦国武将ゆかりの温泉宿プレゼントキャンペーン」を全国860書店で実施している。この企画は昨年全国約600書店で開催、45万通を超える応募を集め、大好評となった旅行企画「文豪気分の旅プレゼントキャンペーン」の第二弾に当たる。
http://www.tohan.jp/news/20170120_909.html

ハースト婦人画報社が、カタログギフト大手のリンベルと共同運営する通信販売事業「婦人画報のおかいもの」は、今年のバレンタインギフトについて、全国の「婦人画報のおかいもの」ユーザーを対象にインターネット調査を実施した。
今年バレンタインチョコレートを購入しますか?という問いに「購入する」が87%。贈り先は「本命」(73%)、「自分」(54%)、「職場の上司・同僚」(34%)がベスト3。半数以上が自分用に買っている!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000008128.html

◎ロイターがイギリスの「ガーディアン」について次のように伝えている。
「英紙ガーディアンは、コスト削減に向けてメディア王ルパート・マードック氏率いるニューズUKなどの競合他社に新聞印刷を委託し、その過程で現在の中型の紙面を小型のタブロイド判に変更する案を検討している」
http://jp.reuters.com/article/guardian-newspaper-idJPKBN15809X

松方弘樹が亡くなった。書店は伊藤彰彦の「映画の奈落 北陸代理戦争事件」を置くべし。
http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336058102/
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062816250
伊藤は講談社から「無冠の男 松方弘樹伝」を二月に上梓する。

小学館漫画賞が決定。
児童向け部門「いじめ」五十嵐かおる 「ちゃおDX
少年向け部門「モブサイコ100」ONE 「裏サンデー
少女向け部門「37.5℃」椎名チカ 「Cheese!
一般向け部門「BLUE GIANT石塚真一 「ビッグコミック
一般向け部門「重版出来!松田奈緒子 「月刊!スピリッツ
http://www.shogakukan.co.jp/mangasho/

東京大学大学院情報理工学系研究科ソーシャルICT研究センターは、凸版印刷Shufoo!」や小学館マンガワン」のサービスと連携し、行動パターンによる「ライフスタイル認証」の実証実験を実施する。
http://www.security-next.com/077610

電通は、日本とミラノ、シンガーポールに拠点を置く有限会社nendo(代表取締役社長:佐藤オオキ)と、企業ブランディング、コンセプト立案やビジネスデザイン領域を事業とする合弁会社「株式会社cacdo(カクド)」を設立し、2月1日より営業を開始する。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2017008-0123.pdf

電通は、デジタルサイネージを見やすくするデザインフォントとカラー「みんなのサイネージ」を開発し、2月1日より販売を開始する。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2017009-0123.pdf

                                                                                                                        • -

3)【深夜の誌人語録】

笑いたいときは笑い、泣きたいときは泣かないと精神に歪みが生まれるものだ。