【文徒】2018年(平成30)9月25日(第6巻179号・通巻1353)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】小川「胸喜」榮太郎節がフェイスブックで炸裂!
2)【記事】「紙ペラ」一枚で「新潮45」事件を済まそうとする新潮社に関係者の「怒り」が殺到
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2018.9.21 Shuppanjin

1)【記事】小川「胸喜」榮太郎節がフェイスブックで炸裂!

「will」や「月刊Hanada」ではお馴染みとはいえ、誌の世界では無名に近い小川榮太郎の名前が「新潮45」に初登場したことによって一挙に知れ渡ったのではないか。小説家の津原泰水がこんなふうに呟いていた。
小川榮太郎って芸評論家って肩書だけど、そんな仕事知られていないし俺も読んだことも薦められたこともない。他の著作も読んだって人に会ったことがない。でも痴漢の困苦をリアルな息遣いで綴った章はたちまち評判となり、新潮45を完売へと導いた。ならば痴漢評論家って肩書が相応しいのでは?」
https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1042951867909566464
新潮45」の特別企画「そんなにおかしいか『杉田水脈』論に寄稿しているのは、小川榮太郎だけではないのだが、その批判(あるいは怒り)は小川の論考に最も厳しいと言って良いだろう。例えば「WEZZY」は「『痴漢も生きづらい』小川榮太郎の破綻した論考を載せた『新潮45』」を掲載しているし、「サイゾーウーマン」も「『新潮45』は近く“廃刊予定”? 小川榮太郎氏の『LGBTめぐる主張』で大炎上の舞台ウラ」を掲載している。
「今月号の『新潮45』に掲載されていたもののなかで突出してひどかったのが、藝評論家の小川榮太郎氏による『政治は『生きづらさ』という主観を救えない』と題された章だ」
https://wezz-y.com/archives/58860
「・・・『新潮45』は、9月18日発売の最新号で『そんなにおかしいか『杉田水脈』論』なる特集を展開している。その中で、芸評論家・小川榮太郎氏が、『政治は『生きづらさ』という主観を救えない』と題した章を寄せており、これが現在、大バッシングを巻き起こしているのだ」
https://www.cyzowoman.com/2018/09/post_202503_1.html
「ハフポスト日本版」はタイトルに小川榮太郎の名前を掲げた二本の記事をリリースしている。「痴漢とLGBTの権利をなぜ比べるのか。『新潮45小川榮太郎氏の主張の危険性、専門家が指摘」と「LGBTは、性的嗜好ではない。『新潮45小川榮太郎氏の主張はここが間違っている。識者が指摘」がそうである。また「ハフポスト日本版」は「AbemaTIMES」の「LGBT批判の小川榮太郎さんが持論を展開 ⇒ ゲイ公表の鈴木賢氏『その感覚に驚く』」も転載している。
https://www.huffingtonpost.jp/2018/09/20/shincho-45-ogawa-article_a_23533100/
https://www.huffingtonpost.jp/2018/09/20/lgbt-shincho45_a_23533247/
https://www.huffingtonpost.jp/2018/09/20/ogawa-comments_a_23533228/
キャリコネニュース」は「小川榮太郎氏、新潮45炎上にツイッターで言及 『私の章をそう読める人達の頭は大丈夫でない』」を掲載し、リテラは「『新潮45杉田水脈擁護特集に安倍応援団揃い踏み! 小川榮太郎は『LGBT認めるなら痴漢の触る権利も保障すべき』」を掲載している。
https://news.careerconnection.jp/?p=59782
https://lite-ra.com/2018/09/post-4264.html
神谷匠蔵は「アゴラ」で「『新潮45小川榮太郎氏『触る権利』論騒動の本質」を発表して小川がreductio ad absurdum(帰謬法)に依拠した議論を展開していることを読み解いたうえで、小川の「非」を明らかにしているのだが、この章など、小川擁護の論調に見えて来るから不思議だ。
「戦後日本の商業メディアは、一見戦前のような言論統制から自由なようで、実際には『より売れるもの』を求めるあまり言論界の『大御所』や大衆迎合的な言論人ばかりを重用し、既定路線外の新人等を冷遇するという事実上の『資本の論理に基づくフィルター』をかけてきたように思われます。
その結果、本当は無数に存在するはずの『正論』がメディア上にはなかなか上がらず、極端に偏った主張ばかりが跳梁跋扈し、アカデミアに近い『良心的知識人』達もそういった極論ばかりに批判の眼を向け、さもそれが『大衆』を代表しているかの如くに考えて『日本の大衆』全体を必要以上に侮蔑してきたのではないでしょうか」
http://agora-web.jp/archives/2034800.html
駒沢大学グローバル・メディア・スタディーズ学部教授の山口浩も小川榮太郎を切って捨てる。
「ほぼ全にわたって論外なのでいうべきことなし。『LGBTいう概念について私は詳細を知らないし、馬鹿らしくて詳細など知るつもりもない』そうである。これだけで充分であろう。そういえばこの人、歴史的仮名遣いの人じゃなかったっけ。いつの間にか宗旨替えしたのか、それとも新潮社に言われたのか」
http://www.h-yamaguchi.net/2018/09/post-f4f2.html
山口の指摘で重要なのは小川は歴史的仮名遣いに拘りながら、フェイスブックへの投稿を読んでいけばわかることだが、歴史的仮名遣いに間違いが多々あることだ。例えば、この「日録」では「いふ」と書くべきが「いう」になっているし、「ゐる」を「いる」と書いて平然としているし、「だろう」は「だらう」だろうが、そして「っ」は「つ」だ!小川はさして歴史的仮名遣いを身につけていないのである。嗚呼!そういう手合いに福田恒存桶谷秀昭名前を軽々と口にして欲しくはないのだ。
https://www.facebook.com/eitaro.ogawa/posts/2043316229094521
そういえば適菜収は次のようにツイートを投稿していた。確かにこれは変換ミスではあるまい。
「自称芸評論家の小川榮太郎さんが、自分の本のことを『拝著』と書いていて一部で話題に。『拙著』と書きたかったのか? 日本語は苦手みたいですね」
https://twitter.com/tekina_osamu/status/1043130135992356864
「スマダン」が掲載した「新潮45の杉田擁護論を赤ペンで添削したら真っ赤に染まった」には笑ってしまった。
https://www.excite.co.jp/News/smadan/E1537588505028/
SNSは権力に忠実なバカだらけ」で知られているロマン優光「『新潮45』のここがひどい」も小川榮太郎の論は杉田論護にすらなっていないトンデモ論であると喝破している。
「氏は痴漢擁護なんかしていません。LGBTの人々を犯罪者である痴漢と同様に扱うという侮辱的な表現、差別的な表現をしただけで痴漢擁護ではないのです。さらに読み込めばわかります。氏の論が杉田論擁護にすらなっていない、本当にトンデモないものであるということが。切り取られている部分が、その主張のおかしさが伝わってくるくらい、まだ何を言いたいかは意味がわかる程度にマトモな部分であったということが」
http://bucchinews.com/subcul/6352.html
Yahoo!ニュース 個人」が掲載している木村正人の「杉田論『そんなにおかしいか新潮45の反論が再び大炎上 絶滅していく紙メディア『最期の咆哮』」は次のように指摘している。
「インターネットが登場する前は、紙メディアは活字情報の流通を独占していたため、金回りも良く、健全な言論を発展させていく力にあふれていました。しかし今や、紙メディアの独占状況は完璧に破壊され、生き残りをかけた苦しい戦いを強いられています。
雑誌はもう当たり前のことを書いていて売れる時代ではなくなりました。雑誌は売れないと言論活動を続けることはできません。極端な主張、とんでもない言論、嫌悪や不安をあおる扇情的な記事でないと読んでもらえない悲しい現実があります。
新潮45』は一定の読者を確保するために杉田論を擁護する企画を確信犯的に組んだのでしょう。わざと問題を起こして注目を集める炎上商法なのかもしれません」
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20180919-00097511/
小田嶋隆は「日経ビジネスONLINE」に発表した「『新潮45』はなぜ炎上への道を爆走したのか」で、「新潮45」10月号が「売らんかな」の商売を目的に「そんなにおかしいか『杉田水脈」という「特別企画」を組んだことに対して、それが「どれほどちゃんちゃらおかしくて馬鹿げているのかについても、あえてくだくだしく論じようとは思っていない」のだという。その「理由は、それらが『反論が論敵の利益になる』ほどに、馬鹿げた議論だからだ」という。しかし、そんな小田嶋をして、小川榮太郎は反応せざるを得ないのだそうだ。しかも、小川榮太郎が憑依したかのようなロジックを披歴している!
「理由は、単純な話、腹が立つからだ。
 いくらなんでも、ここまで低劣だと、読んでしまった人間の感情として黙って通り過ぎるわけにはいかないということだ」
https://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/174784/092000159/?P=1
笙野頼子北原みのりは「note」に「私たちは抗議する」を発表した。
「というかこの痴漢擁護論考、学についても全体についても論考とも何とも呼べぬ低劣さである。何も言っていない。すべてを貶めて卑怯犯罪や猥褻語で汚し、下劣な一人合点をしているだけだ。
あるいは最初から痴漢被害者をも侮辱するつもりだったのかも。
そもそもつい昨日まで、小川榮太郎などという藝評論家がいるという事さえ私は知らなかった」(笙野頼子
「今回の新潮45杉田水脈発言擁護は、『LGBTには生産性がない』発言の暴力性をさらに醜悪に拡大させ、言論暴力による被害を広げた。その最たるものが小川榮太郎という人だろう。彼は際だって雑で愚かだった。LGBTを茶化してSMAG(サド、マゾ、お尻フェチと、痴漢だって)をいう彼の造語を披露し、LGBTの権利とはSMAGの権利をうたうようなものだとする。かように彼性的指向性的嗜好の区別をつけられず、暴力とセックスの違いも曖昧で、セクシュアルマイノリティの権利と痴漢の権利を記号のように同等に並べた。なにより『(痴漢の)触る権利を社会は保障するべき』という衝撃的な暴論ですら、彼にとってはSMAGを思いつくくらいの、おふざけ、お気軽さなのだろう」(北原みのり
https://note.mu/minorikitahara/n/n10df59ba7103
こうした批判に対して当の小川榮太郎ツイッターで一蹴している
「【笑話】新潮45に発表した『政治は「生きづらさ」という主観を救えない』という論がネット上で大炎上しているようだ。一節を取り出して『小川が痴漢の触る権利を保障すべきだと主張している、頭は大丈夫か』と騒いでいるらしい。(つづく)」
「私の章をそう読める人達の頭が大丈夫でないことだけは確かだが、私の頭については今日はまだ酒が足りないので大丈夫かどうか判断付かない。多数決で決めたらいいんじゃない(笑) 何人寄っても馬鹿は馬鹿。何時に酔っても酔漢は酔漢。(終)」
https://twitter.com/ogawaeitaro/status/1042311431171932160
https://twitter.com/ogawaeitaro/status/1042311537690501120
何人寄っても馬鹿は馬鹿。何時に酔っても酔漢は酔漢。然り。何を書いても、小川榮太郎小川榮太郎なのである。これは私が言うまでもないことだろうが、小川榮太郎の最大の欠点は「学」を欠如した芸評論家であるということだ。単なる「馬鹿」なのである。しかし、馬鹿は馬鹿でしかないのだが、馬鹿を舐めてはなるまい。その馬鹿が、大衆が日々の生活によって溜め込まれ、肥大化していったルサンチマンを背景にして、知的領域における常識をことごとく転覆していったという歴史を蓑田胸喜の名前とともに忘れてはなるまい。
SNSでの大炎上を踏まえて新潮社は「新潮45」について新潮社にかかわる様々なジャンルの寄稿者に意見を求めたに違いない。これは新潮社から「ロマンティックあげない」を刊行している松田青子のツイート。
「新潮社の担当編集者さんから電話があったので、リツイートやツイートではなく、不当に傷つけられた当事者の方々のために一刻も早く会社として声明を出して欲しいとお伝えした」
https://twitter.com/matsudaoko/status/1042303425218732032
多くの寄稿者が松田のように助言したのかもしれない。新潮社は9月21日付で代表取締役社長佐藤隆信名義で次のような「『新潮45』2018年10月号特別企画について」なる章を発表した。
「弊社は出版に携わるものとして、言論の自由表現の自由、意見の多様性、編集権の独立の重要性などを十分に認識し、尊重してまいりました。
 しかし、今回の『新潮45』の特別企画『そんなにおかしいか『杉田水脈』論』のある部分に関しては、それらに鑑みても、あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現が見受けられました
 差別やマイノリティの問題は学でも大きなテーマです。芸出版社である新潮社122年の歴史はそれらとともに育まれてきたといっても過言ではありません。
 弊社は今後とも、差別的な表現には十分に配慮する所存です」
https://www.shinchosha.co.jp/news/20180921.html
「BuzzFeedJapan」 創刊編集長の吉田大輔は、早速、ツイッターに次のような見解を投稿している。
小川榮太郎氏の論性的指向性的嗜好の区別もつけておらず、偏見と差別意識に満ちたものだった。なぜ、編集部がチェック機能を果たせなかったのかを知りたいし、説明して欲しかった」
https://twitter.com/masurakusuo/status/1043078383830093824
「プレジデントオンライン」に元「週刊現代」編集長の元木昌彦「痴漢の擁護に走った『極論雑誌』の末路」を発表しているが、元木はこう見立てている。
「2009年に週刊新潮は大誤報をしている。2月5日号(1月29日発売)から4号にわたって、朝日新聞記者2人を殺傷した朝日新聞阪神支局襲撃事件(いわゆる赤報隊事件の実行犯を名乗る男の手記を載せたのだ。
週刊新潮誤報と判明した後もよくわからない章を掲載するなど迷走を極めた。編集長は更迭されたが、週刊誌への不信感を高めることになった。
(中略)
今回の新潮45問題は、そのとき以上の危機だろう。編集長の更迭や、雑誌の休刊ですむ話ではない」
https://president.jp/articles/-/26248
私の評価も言っておこう。この佐藤社長名義の新潮社の章は小川榮太郎から「何人寄っても馬鹿は馬鹿。何時に酔っても酔漢は酔漢」と哄笑されても仕方のない内容である。何故なら「今回の『新潮45』の特別企画「そんなにおかしいか『杉田水脈』論」のある部分」が具体的にどの部分を指すのかサッパリわからないうえに、それが「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現が見受けられました」とその事実を認めるだけで新潮社としても経営者としても少しも謝罪はしていないのである。さすが、新潮社の社長ともなれば、こうした居丈高な物言いに何の違和感も抱かないのだろうか。そういう佐藤の姿勢が新潮社を差別の温床にしているのではないかとさえ私には思えてくる。
新潮社からすれば、書店までも巻き込んで不買運動が起きそうな雲行きとなるなか、これを何とか防ぎとめるべく勘案されたのがこの章であったのかもしれない。
これは朝日新聞地方版の記事。「新潮45」や新潮社の新刊を置かないという書店がボツボツ出始めている。
自民党杉田水脈衆院議員が同性カップルを念頭に『生産性がない』などと月刊誌『新潮45』で主張した問題に関連し、和歌山市万町の書店『本屋プラグ』は20日、新潮社の新刊本の販売を当面取りやめる方針を明らかにした。店主らは『言葉の暴力が一線を越えている。問題提起したい』と話す」
https://www.asahi.com/articles/ASL9N41TGL9NPXLB006.html
小川榮太郎フェイスブックで「以下の方のツィッター、報道で、私への暴言か、新潮45編集部への恫喝がなされています」として、その一覧を掲載しているが、そこには佐藤隆信の名前も加えるのだろうか。
https://www.facebook.com/eitaro.ogawa/posts/2036593976433413
このリストからすれば次のようなツイートが小川榮太郎からすれば何故か「暴言」や「恫喝」ということになる。むろん、その何故の部分を一切説明することなしにレッテル貼りをするのが小川榮太郎芸評論家としての流儀である。
「読んだ。本当に酷い内容だった」(竹下郁子 Business Insider Japan)
https://twitter.com/i_tkst/status/1042073269464002563
「『新潮45』編集部は、新潮庫で『仮面の告白』を読んでみたらどうか。読者として、新潮社の本で僕の人生は変わったし、小説家としてデビューし、代表作も書かせてもらった。言葉に尽くせない敬愛の念を抱いている出版社だが、一雑誌とは言え、どうしてあんな低劣な差別に荷担するのか。わからない」(平野啓一郎
https://twitter.com/hiranok/status/1042220080745115649
新潮45でとりわけ大きな反響を巻き起こしてる小川榮太郎氏の寄稿だけど、小川氏は昨年末にも電通の女子社員自殺問題で『私はこの事件をよくは知らない。いまも実はあまり詳しくは知らずにこれを書いている』と前置きしながら遺族や被害者冒涜するようなこと書いてたんだよね」(津田大介
https://twitter.com/tsuda/status/1042620043157102593
「『新潮45』、小川榮太郎氏の寄稿の一部。慄然とする。
『満員電車に乗った時に女の匂いを嗅いだら手が自動的に動いてしまう、そういう痴漢症候群の男の困苦こそ極めて根深ろう。再犯を重ねるのはそれが制御不可能な脳由来の症状だという事を意味する。彼らの触る権利を社会は保障すべきでないのか』」
「〝藝評論家〟の小川氏が、それでも自分を支持してくれる声が集まるFacebookで「反論があれば『きちんとした章』で反論してください」として名前を列記し、そこに自分も含まれておりますので、お望み通り、『學界』の次号連載にて、『きちんとした章』で書きます。以上です」(武田砂鉄)
https://twitter.com/takedasatetsu/status/1042064372518940672
https://twitter.com/takedasatetsu/status/1042918825891528705
「一時期、同世代の売れ筋の国際政治学者たちに会うたびに、「『正論新風賞くれる』って言われたらどうします?」って聞いてもれなく嫌な顔されてたが、これでとにかく拒否、話きたら全速力で逃げろ、になりましたね」
「これを『恫喝だ』と言う人は少なくとも『芸評論家』ではない。以前から芸評論家でもなかったんだよ。『ボケかけて怒りっぽくなった老人向けに各社が出している右翼雑誌の常連執筆者』です。言葉は正しく使いましょう。最近の老人は日本語の乱れが著しい」(池内恵
https://twitter.com/chutoislam/status/1042310334105583617
https://twitter.com/chutoislam/status/1043084319911071745
「『新潮45』の杉田章や擁護章、明らかな事実誤認や論理矛盾などが多く見られるので、社内から『新潮校閲部がガチでチェックした赤入れver』とか出してくれないかなぁ。それで問題点が随分と共有されると思うんだけど。一部はラジオで勝手に指摘しました」
「ぼくは繰り返し自分の言葉で発言してるので、まずは応答してくださればいいのだが、『音声』ではなく『章』にしかレスしないということかしら」(荻上チキ)
https://twitter.com/torakare/status/1042254757828616192
https://twitter.com/torakare/status/1043072400596717569
小川榮太郎氏のFB投稿で『暴言』や『恫喝』をした一人として名前をあげられました。どんな理由で私の記事を『暴言』や『恫喝』などと評価なさったのか、この章ではよくわかりませんが、今後も杉田議員の寄稿に関連して複数記事を出すべく準備中です。少しでも理解を深めていただけたらと願います」(岩永直子 BuzzFeed Japan)
https://twitter.com/nonbeepanda/status/1042980698934525953
「話題の『新潮45』の『杉田水脈擁護特集』をじっくり読んだ。読むんじゃなかった……。小川論とか、これ、『公衆便所の落書き』じゃん。こんなの読ませるなよ、読んでる方が恥ずかしくなるから! あと、事実でおかしいところが散見されたのだが、最強の新潮校閲部のチェック入ってないの?  謎だ」
https://twitter.com/takagengen/status/1042261420321071104
「「新潮45」の特集に胸蓋がれる思いでいたら、同誌への批判的意見を、同じ新潮社の芸アカウントが次々にリツイートしているのを知った。一度全削除されてもまた復活した。
組織の中で闘う困難を、↓固定ツイートのこの信念が上回ったということか。
どうか頑張って。皆、出版人の良心を信じたいんだ」(村上由佳
https://twitter.com/yukamurayama710/status/1042233154570903557
「新潮庫を読んで育ったことを思い返すと、悲しい。新潮社をボイコットすべきかと自問する日が来るとは」(中野晃一 政治学
https://twitter.com/knakano1970/status/1041298417417281537
「雑誌ってほんとに編集長で変わる。自分も編集者としては雑誌育ちなのでよくわかる。『新潮45』ほどそれをわかりやすく見せている雑誌もそうないが。『新潮45』にはわたしも以前、違う編集長時代に関わらせてもらったことあるけど、もはや別物。残念だ」(「人生最後のご馳走」青山ゆみこ) 
https://twitter.com/aoyama_kobe/status/1041154616539279360
「狂ってないか、小川榮太郎。この駄を載せた新潮45編集部、版元の新潮社も狂ってないか。痴漢の権利を保障せよと言い出した性犯罪者の味方、小川榮太郎こそは、モリカケが朝日の報道犯罪だという言いがかり本を出した、言論界の最底辺を這いずり回る史上最低級の駄屋。アベ礼賛者はこんなのばかり」
新潮45は完売。彼らの炎上商法は短期的には成功。ですので、新潮社の不買運動は、他の本も含めて、長期にわたって、買わない、読まない。新潮社という老舗のブランドが、小川榮太郎や杉田水脈や新潮45のヘイト編集者のために、あっけなく毀損され、汚され、価値を失ったことを自覚してもらうべき」(岩上安身)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1042329233584906241
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1043426017589616640
新潮社の不買運動を提案する岩上はスターリニズムの本性を現したのだと思う。次のように投稿している内田樹も岩上の同類と言えよう。
「新潮社の友人からメール。社内の動きについてお知らせ頂きました。新潮社出版物への不買運動まで始まった以上、品位ある出版社という評価を守りたいなら、謝罪の上、『新潮45は廃刊するのが適当でしょうとご返事しました」
https://twitter.com/levinassien/status/1043307660559310848
この内田にしてもそうだが、小川榮太郎の「学的触覚」には引っかかっていないのかもしれないが、小川を批判するツイートは、まだまだ他にもこんなにある。
「論ずるなら、そもそもを知る勉強をしてからだと思います。間違った思い込みの発信は、社会を混乱させます。表現の自由を履き違えてる」(東ちづる)
https://twitter.com/ChizuruA1/status/1043302005333053441
LGBT当事者が生きづらいなら「痴漢症候群の男」も生きづらい、と『新潮45』で主張した小川榮太郎氏の『約束の日 安倍晋三試論』を、安倍首相の資金管理団体・晋和会は総額700万円以上購入しました」(香山リカ
https://twitter.com/rkayama/status/1042923431996452864
小川榮太郎新潮45より『人間ならパンツは穿いておけよ』『性的嗜好は見せるものでも聞かせるものでもない』
異性愛か同性愛か両性愛かというのは性的指向。さらに個人的なもので公表するなというのなら、なぜ異性愛者は婚約や披露宴や結婚式などを行うのか。その非対称性に全く言及がない」(立憲民主党 尾辻かな子
https://twitter.com/otsujikanako/status/1042760103810592768
「ひじょうな憤りをもって観た。小川榮太郎氏は鈴木賢氏の論理的な問いかけに対してひとつも誠実に応えず、起点となるべき自身の章の不寛容さを押し隠し、論点を提起しただけだ、と寛容さを装う。ご自身でレトリックであると嘯いているが、これほど醜悪なレトリックもない」(佐野亨
https://twitter.com/torusano1124/status/1042793941706272768
小川榮太郎氏の反論がすげえ。作家やジャーナリストたちをわざわざ名指しして『僕ちん、この人たちにいじめられたぁ』てFBに投稿してる。恐ろしく幼稚なこの精神性なら『痴漢にも権利あるもん!』て言うのも理解できるわ(笑)」(及川眠子 作詞家)
https://twitter.com/oikawaneko/status/1043387712164618240
小川榮太郎は新潮社が代表取締役社長佐藤隆信名義で「『新潮45』2018年10月号特別企画について」を発表したことを受けて毎日新聞から、コメントを求められたそうである。しかし、そのコメントは紙面に掲載されることはなかった。小川からすれば確かに言論弾圧であろう。
https://www.facebook.com/eitaro.ogawa/posts/2042856862473791
小川は毎日新聞に提供したコメントの全フェイスブックで公開している。
「署名原稿に出版社が独断で陳謝コメントを出すなど言語道断。マイノリティーなるイデオロギー的立場に拝跪するなど学でも何でもない。イデオロギー同調圧力に個の言葉で立ち向かい人間の悪、業を忌憚なく検討する事も学の機能だ。新潮社よ、『同調圧力に乾杯、全体主義よこんにちは』などという墓碑銘を自ら書くなかれ」
https://www.facebook.com/eitaro.ogawa/posts/2042987722460705
このコメント、果たして産経新聞であれば掲載するのだろうか。私見を言えば掲載しないように思えてならない。
ところで、アドルノ+ホルクハイマーの「啓蒙の弁証法」をご存じだろうか。実は「カラマーゾフの妹」の高野史緒のこんな投稿を見つけた。
新潮45関係のツイート、冷静なツイートは無視されがちで扇情的なツイートばかりがどんどんRTされてゆくことについて、夫は「『啓蒙の弁証法』ですよ」とさくっと断じた。すっかり忘れてたけど、おお、ほんとにまさしく啓蒙が暴力化する啓蒙の弁証法」そのものじゃん。頭冷やそうぜ」
https://twitter.com/fumio_takano/status/1042771447507120129
理性が暴力的な画一化をもたらすことを「啓蒙の弁証法」というのだが、小川榮太郎マルクス主義によってしか救われないということだ。周知のようにアドルノも、ホルクハイマーもフランクフルト学派の重鎮である。
もっとも残念ながら当の小川榮太郎が頼りにしているのは「陰謀論」であるようだ。こんな具合!小川榮太郎が安易に「陰謀論に傾斜するのは、彼の辞書に「自己責任」という四字が存在しないからではないのだろうか。やはり、小川榮太郎小川榮太郎なのである。
「雑誌発表から3日での社長による陳謝は余りにも早かった、幾ら何でも早すぎるだろうと先の専門家は指摘する。なるほどばたばたしていて気付かなかったが確かにそうだ。社内的コンセンサスを作る暇さえなかったに違いない。私への連絡もなければ、とばっちりを受けた他の執筆者にも何の連絡もなかったろう。これは大変な不祥事だ。事実上私の章を想定した社長謝罪とはいえ、私の名前も章の引用もない以上、社長の侮辱的な発言は他の6人の執筆者全員にもかかることになるからだ。
なぜこんな拙速な対応をしたのか。
新潮社のアキレス腱を狙った悪質な組織的圧力がかけられていなかったかどうか、社長がとにかく急ぎ声明を出さざるを得ない異常な圧力がなかったかどうか、言論の自由の為に本格的な取材で事の裏面を暴く必要がある。
本当は週刊春がすべき仕事だがまあ無理でしょうね。要するに今のマスコミはへっぴり腰の弱い者いじめと安倍叩きしか能がない」
https://www.facebook.com/eitaro.ogawa/posts/2044429548983189

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2)【記事】「紙ペラ」一枚で「新潮45」事件を済まそうとする新潮社に関係者の「怒り」が殺到

新潮社の公式ECサイト「新潮オンラインショップ」の公式アカウントも小川榮太郎章に違和感を抱いたのであろう。
「おはようございます。う~~~~~~ん~~~~現代日本学をかじった程度の中の人のチラ裏としてちょっと書きたいことを書きますが怒られたら消します!三島由紀夫仮面の告白が有名ですが、夏目漱石『こころ』にもLGBT的論が多いんですよ。実際読んで頂ければわかると思うのですが…!」
「何が言いたいかっていうと日本学とそういった描写は切っても切り離せないし、そういうマイノリティや苦悩に寄り添ったりするのが学かなぁ…と思ったりしたりします。救われたり、刺さったり、そういう心を動かすのが学で…。(だんだんわけがわからなくなってきた)」
https://twitter.com/Shincho_Shop/status/1042228146903310336
https://twitter.com/Shincho_Shop/status/1042228148069228545
この公式アカウントは「痴漢」についてのツイートも投稿したが、こちらは削除されてしまった。新潮社の「内紛」は全社的に広がっているのだろう。
https://twitter.com/sandworm_313/status/1042457231793385472
新潮社で「サザンオールスターズ 1978-1985」「笑福亭鶴瓶論」「親鸞と日本主義」「バカ論」「プリニウスⅠ~Ⅵ」「超越と実存」「生きるとか死ぬとか父親とか」などを手がけてきた編集者の金寿煥がツイートしている。金寿煥の投稿は佐藤隆信社長と違って「お詫び」を冒頭に掲げている。
「『新潮45』の件、まずは不快な思い、ご迷惑をお掛けしたことをお詫びします。ただただ腸が煮えくり返っています。当然1ミリも首肯も擁護もできません。恥ずかしく申し訳なく思うばかりです。これまで『自分は自分の仕事を』と思ってやってきましたが、同じ穴の狢であることは避けようのない事実であり、深く自覚するべきだと思っています。そしてこれからは、『なぜ自分は今ここにいるのか』を問い返し、考えつつ、なすべきこと、できることをしようと思います」
https://twitter.com/KimuSuhan/status/1043135160344952832
https://twitter.com/KimuSuhan/status/1043135391199416321
新潮クレスト・ブックスでダニエル・アラルコンの「夜、僕らは輪になって歩く」やアンソニー・ドーアの「すべての見えない光」を翻訳している藤井光は現在、進めている翻訳の仕事を一度降りる決意をした。
「『新潮45』とその後の新潮社の声明に抗議して、新潮クレスト・ブックスで進めている翻訳の仕事について、いったん降りるという決断をしました。言葉がふるった暴力について、誠意ある対応がなされ、素晴らしい編集者と読者の輪に戻れるようになることを望みます」
https://twitter.com/fujiihikaru/status/1043351777859366912
ブレードランナー2049」のパンフレットを編集した浅原裕久は新潮社の同族経営を批判している。
新潮45問題、新潮社の複数Twitterアカウントが批判ツイートをリツイート、他社のアカウントも好意的に反応するなど『美談』で地ならししたにもかかわらず、佐藤隆信社長のボケ~っとした声明ですべて台無し。謝罪ひとつできず無能を曝け出した。新潮社122年の同族経営のツケ、驕る佐藤家は久しからず」
https://twitter.com/asahara1966/status/1043379608748359681
集英社OBの鈴木耕は「新潮45」は腐った魚だという例え話を紹介している。
「ある方が面白いことを言っていた。『魚屋が腐った魚を売っちゃあかんでしょう』。なるほど。今回の『新潮45』は、新潮社という魚屋さんが『新潮45』という腐った魚を売った…ということですね。私はあまりたとえ話を使わないけれど、これはよく分かります」
https://twitter.com/kou_1970/status/1043424857906532352
戦場ジャーナリスト志葉玲もこの問題に無関心でいられないようである。
「性暴力の被害者となるのが、いつも女性ばかりとは限らない。小川榮太郎氏と新潮45編集長の若杉良作氏も、性犯罪をやめられない男の触る権利に、身をもって貢献したらいいんじゃないの(呆)
https://twitter.com/reishiva/status/1042259697737166848
「真ん中の子どもたち」(集英社)の温又柔は両親は台湾人であり、家庭では日本語、台湾語、中国語が飛び交うという環境の下で育ち、小説は日本語で書いている。
新潮45の件で、新潮社の本は置かないと宣言し、問題提起する書店の方々の志がよくわかる。ただ、今回の件にかぎらず、偏狭な愛国心を煽る目的で他者を貶めるヘイト本を、"売れる"から、と出し続けた出版社、置き続けてきた書店にも、ぜひこの問題とむきあって欲しいと思う」
https://twitter.com/WenYuju/status/1043127077136781312
毬谷友子の問いかけに若杉良作編集長は、いったいどう答えるだろうか。
「これを出版した編集者に問いたい。あなたの小さな娘が 性的な犠牲者になって 一生心の傷を負って生きなくてはならないとしても 、それでもこのを掲載した事を後悔しないのですか?」
https://twitter.com/mariyatomoko/status/1042239399096971264
「出版社営業・井辻智紀」の業務日誌シリーズで知られている大崎梢は元書店員である。「あんなコメント」とは、むろん佐藤隆信社長名義のアレだ。
「今日は友人(SNSはやっていません)から連絡があり、やりとりしました。新潮45の件でとてもまいっていて、そのあとの対応にも失望し、今後の仕事について重い決断をせざるを得ないと。同感です。まだこれからの対応に、一縷の望みを持っているのですけれど。あんなコメントで終わっていいわけない」
https://twitter.com/o_kozue/status/1043511783162433537
新潮社では「サクリファイス」シリーズを出している近藤史恵は来年から新潮社の仕事を断る決意を固めた。
「とりあえず、来年からの新潮での新しいお仕事はお断りしてきました。来年頭に庫が出るので、それに関しては悩みましたが、新潮社以外の方にもご迷惑をかけてしまうことになるので、そちらはこれ以上のなにかがない限りは、このまま出るとは思います」
「『もっと冷静になるべき』と言われたけど、私はこれまで冷静なふりをしすぎたのだと思ってるよ」
https://twitter.com/kondofumie/status/1043160244082204672
https://twitter.com/kondofumie/status/1043713045082456064
ロック・バンドのソウル・フラワー・ユニオンも、アレには不満だ
「この短でことを収束させられると思ってるんやな。何も言っていないに等しい。まずは回収せんかい」
https://twitter.com/soulflowerunion/status/1043061364820926467
池田信夫は「新潮45」編集長の更迭までにとどめるべきだと考えているようだ。
「今回の『新潮45』の特集(特に小川栄太郎の原稿)はくだらないもので、編集長が更迭されるのはしょうがない。しかし「廃刊しろ」というのは、表現の自由を抹殺しろという筋違いの話だ
https://twitter.com/ikedanob/status/1043796343393673218
プリニウス」を「新潮45」に連載する、「ヤマザキマリ+とり・みき」のアカウントは「責」をとり・みきが負ってのツイートを明らかにした。とり・みきが謝り、新潮社の佐藤隆信社長は謝まらないという前代未聞の事態が生じてしまったのである。
「一夜明けてTLは少し沈静化しておるが多くの人と違いこちらは当事者度が高いのでまだモヤモヤしている」
「申し訳ないが芸部がんばれとすら思えないのである。安心できる何かに情動的にイイネが殺到する集団ナルシズムに見える。出版社に対する『仕事相手』以上の幻想は作者二人とも自らの経験からとうの昔に喪失している。それでも今回は幻想どころかかなり低く設定していたレベル以下の事案だったわけで」
「同じ雑誌だからというような連帯感は二人とも持ち合わせてないし、逆に別の記事に対して一執筆者の立場で分を超えているのも重々承知しているが、本作を楽しみにしてくれて不快さや心痛をこうむった(いわゆるLGBTの)読者や友人諸氏には心情的に本当にお詫びしたい。雑誌は謝らないかもしれないが」
https://twitter.com/plinivs/status/1042635164604481536
https://twitter.com/plinivs/status/1042635231583363072
https://twitter.com/plinivs/status/1042635303188541440
新宿二丁目化人類学」の砂川秀樹の例え話が秀逸である。
「『新潮45』への批判に対して、どっちもどっちと言う人がいるが、やぐらの上から石を投げつけてくる人がいれば、石を投げ返したり、やぐらを取り壊そうとするのは当然だろう。どっちもどっち論の人たちは、石の届かない別のやぐらから高みの見物をしているかのようだ」
https://twitter.com/H_Sunagawa/status/1043318445251522561
能川元一のツイート!
「『いっそ出さない方がマシだった釈明』の歴史にまた1ページが加えられた」
https://twitter.com/nogawam/status/1043059667868344321
このツイートは広報的な見地からして鋭いものがある。みんな似た者同士なのである。
「恐らく、早稲田大学の優秀な頭脳陣も、新潮社創業四代目の血筋めでたき佐藤隆信社長も、これまでずっと組織の内部で保護されながら生きてきたのだ。なので、こうした危機の際に、『外部』に向ける『顔』をマトモに作ることができない。この致命的な幼稚さは、日大の内田元監督にも見受けられたものだ
https://twitter.com/ONahiQY9cR1sy7Z/status/1043468419239014400
安田菜津紀はフォトジャーナリストであり、「サンデーモーニング」ではコメンテーターをつとめている。
新潮45の記事を受けて出された社長談話も、何ら具体策は示されていなかった。そもそも杉田議員からの会見などもなければ、党として具体的な行動を示した形跡もない。つまり、誰も本気で向き合っていないのだと思う。こうした事実上の沈黙が、暴力の連鎖を野放しにしてしまう」
https://twitter.com/NatsukiYasuda/status/1043710770217775105
新潮社が主催する公募新人学賞である「R-18学賞」でデビューを果たした深沢潮はフェイスブックに新潮社からの新刊の刊行をとりやめるつもりだと苦しい胸の内を明かす。
「たいへん心を痛めておりますと同時に強い憤りを感じております
私の次の単行本は、11月に新潮社から刊行の予定です。
芸部の方とやりとりし、彼ら彼女たちも当惑し、激しく憤り、さまざまな模索をされていることも承知しております。
もうしばらく見守り続けるつもりではおりますが、新潮社の対処いかんによっては、刊行を取りやめるつもりでいます。
私は、2012年に、新潮社の、女による女のためのR18学賞で大賞を頂き、作家デビューしました。
新潮社から単行本2冊、庫本1冊を刊行し、編集者の方とも良い関係を築いてまいりました。深く感謝もしております。編集者の方々を厚く信頼もしています。
芸出版社の老舗で、数々の名作を世に出してきた新潮社から本を出せることが、いち作家として誇りでもありました。
それでも、新潮社から11月に新刊を出すことが、私の書いてきたことと矛盾する行為になるのではないかと、たいへん悩んでいます
刊行直前のいま、装丁も決まりかけ、ゲラも再校を戻し、やめてしまえば、各所に多大なご迷惑をおかけすることになります。ひとりの社会人として、進んでいる仕事を一方的に止めれば、信頼を損ねることにもなります。
刊行を待ってくださっている読者の方々、書店の方がたを落胆させてしまうことにもなります。
大作家やベストセラー作家でもなく、一冊一冊が生き残りをかけた勝負となる作家にとって、新刊を出すことがどれだけ大変なことかも身に染みていて、そのチャンスを放棄することはリスクの大きいことだとも承知しています。何らかの形の制裁もあるかもしれません。印税が入らないことも、シングルマザーとしてまだ学齢期の子ども二人を養育している私にとっては辛いことです。
なにより、私自身が『かけらのかたち』という作品を出すことを誰よりも楽しみにしてまいりました。自信を持って世に送り出せる作品です。
どうすれば良いのか、ずっと考え続けています。
終結論はまだですが、
今現在の私の正直な思いをここにしたためました」
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1911147528941417&id=255667361156117&__xts__%5B0%5D=68.ARCbka61y1DDb17P9cQEKt6AJQqRx2f2zQXzXCB6LnBR3r-ih5XebI79-Yj1FwaqXt78wSwCNokkmyF6aCmgReA6CkByWJrSbpG2lnUhuJD9-netKCkbjz0hne7xCOSUz1QCsGIvYz8j2eSMxuzE6mJ6YNicxbmMlPT0yhmzxQb2OT7ruDzvYg&__tn__=-R
こうした真摯さが新潮社=佐藤隆信社長には欠けているのである。
トモ・コスガは「新潮45」で「写真家は写真でかく語る」を連載しているアート・プロデューサーである。
新潮45での連載ですが、最新号の内容を受け、表現の自由であの特集が組めるのであれば、私の連載で同性婚や同性同士が築き上げる家族の在り方について取り上げさせて欲しいと提案したところ、却下されました。これ以上私がやれることはないと判断し、寄稿済みの11月号で連載を下りることを伝えました」
https://twitter.com/Tomo_Kosuga/status/1043760732968570880
「ハフポスト日本版」が「新潮社の看板に『あのヘイト本、』Yonda?とラクガキ」を掲載している。新潮社本社の近くに「Yonda?」というメッセージが書かれている看板があるが、この「Yonda?」の上に、「あのヘイト本、」という言葉が落書されていたという。
「24日午前10時までに、この看板の該当部分はブルーシートに覆われて見えなくなった」
https://www.huffingtonpost.jp/2018/09/23/shincho-yonda_a_23539497/
筒井康隆の次のようなツイートも紹介しておこう。
「…矢来町方面で先日来、何やら騒動が持ちあがっておるらしい。まあ何を書こうが表現の自由、刑に問われることはないが、叩かれることさえ覚悟して書けばよろしい。勿論わしのように叩かれるのが目的で書くという輩も存在するが」
https://twitter.com/TsutsuiYasutaka/status/1043119455792844800
これは小林よしのりの指摘である。
「言っておくがこの号は売れる。炎上商法として成功した。完売する。花田が今頃、悔しがっているだろう。二番煎じをやるかもしれない」
新潮45の編集長にしてみれば、売れれば勝ちである。良心なんかに期待してはいけない」
http://blogos.com/article/326344/
新潮45」の若杉良作編集長はとうの昔に自らの心臓なんざ犬にくれてやっているに違いないのである。今日の午後7時から「新潮45編集部包囲」が実施されるようである。
https://twitter.com/tokyonohate/status/1044015368082153472

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3)【本日の一行情報】

◎石戸諭が「Yahoo!ニュース 個人」に「『杉田発言に黙ってはいられなかった』 政治学者が自分はレズビアンだと明かした理由」を発表。同志社大学の岡野八代教授の語り口は静かなのだそうだ。
「杉田議員は制度で生きづらさを救うことはないと書いている。政治は生きづらさを救えないという擁護論もある。
これは明らかに間違っている。家族制度は政治的な問題で、異性の両親に子供がいるという規範的な家族があり、彼らのために制度が組み立てられいる。
私はフランスやイギリスで同性婚をした人たちの話を聞く機会があったけど、広い意味で婚姻という制度が認められているからこそ、彼女たちは差別に対して、『差別する側がおかしい』『自分たちにも権利がある』と堂々と反論できると言っていた。
これで生きづらさはずいぶんと軽減されるでしょう」
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidosatoru/20180922-00097820/

◎ノリが良いだけなのも困ったものである。「〈盗作〉の学史」栗原裕一郎のツイートがイケている。
「『新潮45』に抗議する出版社アカウントのあいだに『ナカノヒト会』というのが広がっていて、それに対する見解はおくが、幻冬舎新書が参加を表明しているのを見かけて呆れた。本丸の小川榮太郎の本を出しておきながら何を言ってるんですかね」
https://twitter.com/y_kurihara/status/1042570435555057664
仲俣暁生フェイスブックに次のように投稿していた。
「とにかく版元の人はネットリテラシーなすぎる。個人ではない版元アカウント同士の馴れ合いキモい」
https://www.facebook.com/NakamataAkio/posts/10217237736276310
異議なし!

◎「『天皇機関説』事件」「日本会議」といった真っ当な著作を持つ山崎雅弘だが、こういう発想は小川榮太郎が頼りにする「陰謀論」と同じ類ではないのか。
「話題の小川榮太郞氏を、杉田水脈議員擁護のスタンスで『本格ニュース番組』に出演させた『アベマTV』。安倍晋三氏と懇意のテレビ朝日の早河洋会長や幻冬舎見城徹社長らも関わるこのネット番組媒体の名前になぜ『アベ(Abe)』という言葉が入っているのか、そろそろ誰か検証してみてはどうだろう」
https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1042672598650220544

サイバーエージェントの「実態」は広告会社というよりもゲーム会社にほかなるまい。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000033025.html
広告ビジネスは加速度的にデジタルシフトを遂げているが、電通博報堂DYグループであってもデジタル領域の売上高は拡大の一途であろうが、では、デジタル領域が利益の源泉となっているかといえば、残念ながら、そうはなっていまい。利益面で貢献しているのは縮小傾向にあるマスメディアでの売上にほかなるまい。このことが何を意味するのかと言えば、広告ビジネスにとってデジタル革命の本番は、まだまだこれからであるということだ。

◎億のカネを株で稼ぎ出す“闘う投資家” 久保優太の初の著書である「K-1チャンピオンの億を稼ぐ株式投資術」が双葉社から発売された。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000104.000014531.html
双葉社は、この手の本が上手だ。幻冬舎の箕輪厚介も双葉社の出身である。

◎「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」は映画の芥川賞に他なるまい。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000297.000008010.html

◎CookpadTVは、女性向けファッション誌「LARME」徳間書店)とのコラボ企画「LARME kitchen」(ラルムキッチン)を11月号より開始した。「LARME kitchen」は雑誌の連載と、Instagramで構成。Instagramでは雑誌と連動した内容で、料理初心者でも可愛くて簡単に出来るレシピを動画付きでわかりやすく紹介するという
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000027849.html

◎長男は大学生なの。ファイナリストでは最年長の47歳。そんなふうには見えない!光社の「美ST」が主催する「第9回国民的美魔女コンテスト」のグランプリの栄冠に輝いた梅本理恵が美しい
https://news.mynavi.jp/article/20180920-695256/

大日本印刷株式会社(DNP)がDNPグループの書店及びトゥ・ディファクトと共同で運営するハイブリッド型総合書店「honto」は、10月3日(水)から10月22日(月)まで、集英社のムック「りぼんのふろく『カワイイ』のひみつ」とのコラボカフェを東京・市谷の「DNPプラザ」で開催する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000251.000009424.html

博報堂は、ブロックチェーン技術の活用やトークンコミュニティ形成に関連したビジネスやサービス、ソリューションの開発を支援し、推進していく「HAKUHODO Blockchain Initiative」(博報堂ブロックチェーン・イニシアティブ)を発足させた。
http://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2018/09/20180919.pdf
出版はブロックチェーンとどのように向き合うべきなのか。しっかりと考えておく必要がある。

博報堂DYメディアパートナーズは、ネットプロテクションズと、ネットプロテクションズが保有する後払い決済サービスの決済データを用いて、Credit Tech(クレジットテック)領域における新たな信用情報の検証および、その信用情報を活用し、見込み顧客発見や戦略立案などのマーケティング支援ソリューションを構築するための共同研究を開始した。
http://www.hakuhodody-media.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/09/HDYmp20180920.pdf

博報堂DYメディアパートナーズは、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアムと博報堂アイ・スタジオのコンテンツマーケティング支援チーム「#SHAKER」との協業を開始し、博報堂Yグループの高度なマーケティング・ソリューション群「生活者DATA WORKS」をアップデートした。
http://www.hakuhodody-media.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/09/HDYMPnews20180921.pdf

集英社は9月22日発売の「SPUR」、「UOMO」を皮切りに、10月1日発売の「エクラ」、10月6日発売の「Marisol」、10月9日発売の「MEN’S NON-NO」、10月12日発売の「BAILA」という年代や性別を超えたファッション誌6誌と、設立40周年を迎えた日本を代表するアパレルブランド「TOMORROWLAND」がタッグを組んだスペシャル企画を実現させた。各誌・各サイトにて、「TOMORROWLAND」40周年のテーマである「Bon voyage!」をキーワードに、コーディネートや限定アイテムなどをふんだんに紹介する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000011454.html
こうした手法が可能なのは、雑誌のラインを堅固に維持して来た集英社ならではのことだろう。次なるテーマというか、可能性は小学館のファッション誌との会社の枠組を超えた合同企画だろう。

◎アマゾンは目黒駅前にアルコタワー、アルコタワーアネックスに次ぐ新オフィスを開設したそうである。「オフィス内には礼拝室、搾乳室、ジェンダーフリーのトイレやシャワールーム」が整備されているという。驚くのはまだ早い。「THE BRIDGE」は次のように書いている。
「新オフィス内にはデベロッパ向けのコミュニティスペース『AWS Permanent Loft』がサンフランシスコやニューヨークに続き、世界で3番目に開設された。コーワキングスペースは、平日10時~18時の間 AWS のアカウントを持ってさえいれば無料で利用可能。最大150名あまりが収容可能な空間を利用して、夕方以降は週に2回程度のペースで、デベロッパコミュニティやスタートアップ向けのイベントが開催される予定だ」
http://thebridge.jp/2018/09/amazon-japan-aws-loft-tokyo-press-preview

◎24日付オリコン週間庫ランキング(集計期間:10日~16日)によれば、亡くなったさくらももこの「もものかんづめ」(集英社)が、週間売り上げ1.9万部を記録し、4位にランクインした。
https://www.hochi.co.jp/entertainment/20180920-OHT1T50129.html
それだけ作品に「力」があるということだ。

クックパッドは、生鮮食品ネットスーパー「クックパッドマート」のiOSアプリを提供開始した。商品の受け取り場所は、学芸大学駅周辺の「なんでも酒やカクヤス 学芸大学前店」「カラオケの鉄人 学芸大学店」の2店舗でスタートし、都市圏を中心に順次拡大を予定しているという。
https://info.cookpad.com/pr/news/press_2018_0920

◎神楽坂の「BOOK & BAR余白」のオーナー・根井浩一は平凡社の営業OBである。
https://www.asahi.com/and_w/articles/SDI2018091905911.html
本棚のある酒場は良いよね。

◎9月15日にNHKおはよう日本」で特集されたことから、社会学者の故・菅野仁が20
08年3月に刊行した「友だち幻想」(筑摩書房)が動き始めた。これあと一押しで大きく動きそうだよ。ここは営業の腕の見せ所だろう。
https://www.hochi.co.jp/entertainment/20180920-OHT1T50137.html

小学館集英社プロダクションは、2018年度「Culture NIPPON シンポジウム」の企画・実施等業務を化庁より受託した。全4回開催の第1回目として、11月9日(金)に京都府等との共催にてシンポジウム「Culture NIPPON ~2020年とその先の未来へ向かって~」を長岡京記念化会館で実施する。
https://www.atpress.ne.jp/news/165042

◎「少年ジャンプ+」は、9月20日24時から9月24日23時59分まで「ジャンプ+フェス2018」を開催し、期間中72作品2000話以上を無料で公開した。
https://news.mynavi.jp/article/20180920-695407/

◎ヤフーは、不正に広告費をだまし取ろうとする手法「アドフラウド」対策を強化するため、9月21日に広告配信の一部を一時的に停止した。
https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2018/09/20m/

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4)【深夜の誌人語録】

試行錯誤は人生を豊かにする。