【文徒】2018年(平成30)3月19日(第6巻50号・通巻1224号)

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1)【記事】公取委がアマゾンに立ち入り検査!
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

                                                                                • 2018.3.19 Shuppanjin

1)【記事】公取委がアマゾンに立ち入り検査!

公正取引委員会は、独占禁止法違反(優越的地位の乱用)容疑で、アマゾンジャパン を立ち入り検査した。
「関係者によると、アマゾンジャパンは、少なくとも昨年ごろから、自社サイトで販売している日用品や電化製品などの納入業者に、値引き分の一部を負担するよう求めていた疑いがあるという。業者側は取引を続けるため、要求に応じざるを得なかったとみられる」(産経)
http://www.sankei.com/affairs/news/180315/afr1803150035-n1.html
「優越的地位の乱用をめぐり、ネット通販大手への立ち入り検査は初めて。公取委は高いシェアを持つ業界の『巨人』の取引実態を解明し、急成長するネットビジネス分野のコンプライアンス(法令順守)意識浸透を図る 」(時事)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018031500649&g=eco
「ネット通販の急速な進展と、巨大企業となったアマゾンの企業行動などを公取委が想定して独禁法を作ったわけではない。『何が優越的なのか』を判断するのは難しい 」(日経)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28161290V10C18A3X12000/
「BCN RETAIL 」が掲載した「アマゾンに公取委立ち入りで、家電の現場からも『負担』の声」は次のように書いている。
「『アマゾンバランスの導入』と題された会場には、家電メーカーを含む多数の取引先が集まった。会のなかでは、『ベースコープ』と呼ばれる負担金の説明があった。これが、メディア各社の報道でキーワードに上がっている『協力金』にあたるものだという。『ベースコープ』は、アマゾンが自社で仕入れた商品を販売する商流に関するもので、第三者の業者がアマゾンのプラットフォームを利用して販売する『Amazonマーケットプレイス』は対象外だ。
 関係者は次のように語る。『物流費の値上げの補填というよりも、アマゾンはマーケティング費用を投じているので取引業者にも協力をしてほしい、という内容として受け止めた。具体的には、アマゾン全事業部の全取引先が対象で、仕入れ金額の5%を支払うという内容で、開始時期は未定とのことだったが、担当者によれば4月から導入される可能性が高いという説明だった』。
この仕入金額の5%の負担が『ベースコープ』を意味し、料率はアマゾンの事業部(商品カテゴリ)により異なる。ほかにもいつくかの条件が示され、支払いに応じれば『戦略的販促広告』として、サイト上で目立つスペースに商品を掲載するなどの優遇が受けられるようだ」
https://www.bcnretail.com/market/detail/20180316_55022.html
これがカスタマー・オブセッションを唱える アマゾンならではの体質なのである。メーカーに対しては必ず飴と鞭が用意されているのだ。
アマゾン・ジャパンはAmazon Fashion専用撮影スタジオを東京品川シーサイドにオープンし、その内覧会が3月15日に開かれた。アマゾン・ジャパン社長ジャスパー・チャンとバイスプレジデントのジェームズ・ピータースも参加していたが、
「報道各社からは4分ほどにわたって、立ち入り検査に関する質問が集中したが、広報の担当者が『今回はスタジオに関する質問だけに限っている』と制し続けた」ようだ。「Business Insider Japan 」が「Amazonスタジオ内覧会:『独占禁止法違反』質問で場内はピリピリ」を掲載している。
「『アマゾンはCustomer Obsession(カスタマー・オブセッション、顧客を中心に考えること)をモットーとしている。カスタマー・オブセッションとは何か』
記者の間からこんな質問が出ると、ピータース氏は『顧客が求めるものを提供すること、さらにそれを越えて顧客が本当に必要とするもの(ニーズ)に応えていくこと』と口を開いた」
https://www.businessinsider.jp/post-163925
東洋経済オンライン」が掲載した「アマゾンが『協力金』要請、悩む取引先の本音」は次のように書いている。
「アマゾン側にとってはさまざまなコストが上昇する中、同社の集客・サポート力を享受する取引先メーカーや出品者に一定の負担を要請するのは自然な流れかもしれない。ただ、ある出品者は『あまり過度な要求をして、取引先が離反する事態になればアマゾンにとってマイナスになる』と牽制する。足元の負担と、取引先との関係性のはざまでアマゾンは難しい舵取りを迫られている」
http://toyokeizai.net/articles/-/212167
むろん、メーカーのアマゾンに対する依存度が高くなれば(アマゾンから離反するという事態があり得なくなるのであれば)、アマゾンは飴よりも鞭を優先して振るい出すはずである。いずれにしてもアマゾンは全世界でトラブルを起こしている。良いも悪いもアマゾンは革命的ビジネスの実践者であるということでもある。断るまでもないだろうが、出版業界にとっても決して他人事ではあるまい。

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2)【本日の一行情報】

◎日本広告業協会主催による2017年クリエイター・オブ・ザ・イヤーは 佐藤雄介(電通)、審査委員特別賞 は古川雅之 (電通)に決まった。
http://www.jaaa.ne.jp/2018/03/5412/
佐藤の仕事ではマルコメの「世界初、ロックを聴かせた味噌汁」 が好きだ。味噌汁's のMVを手がけたことがきっかけとなっている。
https://www.cinra.net/interview/201611-flumpool
古川といえばキンチョーだ。5月27日の読売新聞朝刊 に出稿した広告は折り紙になっていて完成するとゴキブリになるというものだった!しかも、この折り紙が超難解。インターネットで公開した折り方の動画は約55分 に及ぶ。
http://www.yomiuri.co.jp/economy/feature/CO021311/20170713-OYT8T50033.html

博報堂と、マッチングサービスのリンカーズは業務提携を締結し、企業の新規ビジネス開発支援に向け協業を開始した。リンカーズは全国500以上の自治体や産業支援機関と提携し、大手企業のニーズに対して地方の有力な中堅・中小企業およびスタートアップ、産官学とをマッチングさせてきたものづくり支援・地方創生サービスである。
http://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2018/03/H20180315.pdf

デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム連結子会社であるYengage Corporationは、米国Intertrust Technologies Corporationと業務提携契約を締結した。
https://www.dac.co.jp/assets/pdf/page/press/20180313_yengage.pdf

ベネズエラ人の夫に「しばらくは家のローンや教育費を自分が持つから、子どもたちのお世話をしてくれないか」 と提案した大草直子って格好良いよね。
https://www.huffingtonpost.jp/2018/03/07/naoko-okusa_a_23379911/
https://www.huffingtonpost.jp/2018/03/12/naoko-okusa2_a_23383051/
オレも目の前の仕事に命懸け。

◎読売新聞が「首相、批判報道に不満か…民放解体に業界は警戒」を掲載。
「安倍首相が目指す放送事業の見直しは、放送法4条などの規制の撤廃が目玉となる。背景には、首相に対する批判的な報道への不満があるようだ」
「ネット事業者などに放送事業の門戸を開放すれば、地上波キー局をはじめとする放送事業者の地盤沈下につながる。首相の動きに、放送業界は『民放解体を狙うだけでなく、首相を応援してくれる番組を期待しているのでは。政権のおごりだ』と警戒を強めている」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20180317-OYT1T50010.html

◎「コロコロコミック」4月号には大人に向けた謝罪文のみならず、つぎのような、まさにコロコロ読者に向けた 文章も掲載している。こうした姿勢は学年別学習誌で歴史を積み上げて来た出版社ならではのものである。私は小学館に敬意を表したい。
「いつもコロコロコミックを読んでくれてありがとうございます。
みんなにあやまらなければいけないことがあります。
3月号のまんが『やりすぎ!!! イタズラくん』の中で、モンゴル民族の人たちがとても大切に思っているチンギス・ハーンの絵に、品性に欠けるイラストを描いて載せてしまいました。
チンギス・ハーンのことを大切に思っている人たちが、そんなことをされたら、怒るし悲しいよね。
編集部は、そのことに気づくことが出来ず、大きな間違いをしてしまいました。
コロコロを読んでくれているみんな、そして今回の件で悲しい思いをしたチンギス・ハーンを大切に思っているすべての人に、心からおわびいたします。
今後は世界中の人たちに楽しんでもらえる漫画づくりを、今以上に心がけていきます。
これからも応援よろしくお願いします」
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1803/15/news076.html

◎代官山T-SITE内のイベントスペース「代官山T-SITE GARDEN GALLERY」では寺山修司没後35年を記念し、3/24(土)から3/27(火)の4日間、企画展「寺山修司不思議書店」を開催する。
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000084.000009848&g=prt
寺山修司の秘書兼マネージャーだった田中未知の「質問」(77年初版)が二度目の復刊を文藝春秋から遂げた。 展示会初日の3/24(土)には 田中未知×装丁家祖父江慎トークイベントも開催 される。
http://books.bunshun.jp/articles/-/4151
私にとって寺山は歌人だ。
ふるさとの訛りなくせし友といてモカ珈琲はかくまでにがし
マッチ擦るつかのまの海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや
大工町寺町米町仏町老母買ふ町あらずやつばめよ
とびやすき葡萄の汁で汚すなかれ虐げられし少年の詩を
麻薬中毒重婚浮浪不法所持サイコロ賭博われのブルース
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062920704

◎「美術手帖」が創刊70周年を迎える。 秋にはアートに特化したECサイト「OIL」を開設する。5月7日発売の6月号から隔月刊化する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000010983.html

◎発売50周年を迎える「人生ゲーム」が創刊50周年を迎える「週刊少年 ジャンプ」(集英社)とコラボした「週刊少年ジャンプ人生ゲーム」(希望小売価格:4,500円/税抜き)を7月から発売する。駒はクルマに人間を乗せたものが普通だが、これはキャラクターのフィギュアを駒にする。
http://www.takaratomy.co.jp/product_release/pdf/p180315.pdf

◎コンテンツジャパン代表取締役であり、ブロックチェーンハブのインダストリーアナリストでもある堀鉄彦を講師とした電子書籍のその先にある出版コンテンツビジネスをテーマにセミナーが開催される。 断るまでもないが堀は「出版人・広告人」の執筆陣の一角をなす。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000031153.html

電通電通デジタルは、ツイッター広告の配信先リストから、暴力/差別/炎上等のみを目的とするユーザーやボットなど 配信先として適さないアカウントを事前に除外し、企業および商品ブランドの価値毀損リスクを軽減するサービス「ツイベリ」を開発し、β版の提供を開始した。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2018027-0315.pdf

電通電通デジタルは、1月に電通内に発足させた人工知能(AI)統括プロジェクト「AI MIRAI」の活動の一環として、AIを活用して最先端のクリエーティブ開発を行う専門チーム「AIクリエーターズクラブ」を3月15日付で発足させた。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2018028-0315.pdf

◎「あの『少年ジャンプ』も激減! 発行部数はピーク時の3割未満に」(「投信1」)は次のように書いている。
「『少年マガジン』はピーク時の453万部(1995年)が直近は約84万部へ、『少年サンデー』は同じく約228万部(1983年)が約30万部へ激減しています。また、『少年チャンピオン』に至っては、いつの間にか日本雑誌協会の発行部数公表の対象外となっており、20万部を大きく下回っているのは確実と見られています。
特に最近では『少年サンデー』の落ち込みが著しく、現在では約53万部発行の『ヤングジャンプ』や、約50万部の『ビッグコミックオリジナル』の後塵を拝しているのが現状です 。
こうして見ると、発行部数がピーク時の3割未満に落ち込んだとはいえ、今でも約180万部を誇る『少年ジャンプ』の存在感は圧倒的に大きいと言えるでしょう 」
http://www.toushin-1.jp/articles/-/5500

末井昭の自伝的映画「素敵なダイナマイトスキャンダル」が公開される。「トカナ」が末井にインタビューしている。
「ちょっと抽象的な表現なんだけど、自分がここにいて、目的地に行こうとしたときにひとつのルートしかないんですよ。たとえば、編集者になろうとしたら、まず大学を卒業するとか、大手の出版社に入るためにはルートがあるわけじゃない。いろんな意味で最短距離のルートがなく、遊びや隙間がないんだよね。そんな時代だからこそ、あの時代の緩さとか、いい加減さを映画を見ながら、体験してもらうといいんじゃないかな。今とは確かに違うけど、自分の気持ちのなかにそういうものを持てれば、楽になる部分もあるんじゃないかな」
http://tocana.jp/2018/03/post_16298_entry.html
http://tocana.jp/2018/03/post_16297_entry_2.html

◎八ッ橋さい子 は桜蔭中学・高校、慶應義塾大学、地方公務員を経てAV女優になった。
https://nikkan-spa.jp/1459979

◎「ハフポスト日本版」が田中善一郎による「紙の『雑誌ブランド』はまだ死んでいない、米国で雑誌購読者が増える異変が」を掲載している。ただし田中も書いているように「プリント版コンテンツが見直されてきたからと言っても、プリント版に特化した雑誌メディアに戻ろうとはしていない 」のである。
https://www.huffingtonpost.jp/zenichiro-tanaka/magazine-2018-0316_a_23387166/

◎日販は、日本最大級のボーイズラブ(BL)専門レビューサイト「ちるちる」を運営するサンディアスならびに全国約600店の取引書店の協力のもと、日販主催「全国書店員が選んだおすすめBLコミック2018」と、ちるちる主催「BLアワード 2018」とのタイアップ企画を、4月2日(月)より実施する。
http://www.nippan.co.jp/news/osusume_bl2018_0314/

◎850ものラジオ局を 擁し、米ラジオ局運営最大手のアイハートメディアiHeartMedia、旧名クリアチャンネル)は、破産法の適用を申請した。日経も書いているが 音楽視聴の主流がラジオからストリーミング に移行しているということだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28204290W8A310C1000000/
アイハートメディアの負債総額は200億ドル(約2.1兆円)以上にのぼるらしい。
https://forbesjapan.com/articles/detail/20187

◎渋谷・原宿・新宿に4店舗を展開するヘアサロン「ALBUM」は、女性ファッション誌「NYLON JAPAN」(ナイロンジャパン)とコラボしたヘアイベントを3月27日(火)に実施する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000032522.html

◎月刊の映像エンタメ情報誌「DVD&ブルーレイでーた」(KADOKAWA)は、3月20日発売の4月号から「DVD&動画配信でーた」へ誌名変更する。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1111732.html

KADOKAWAは、自社のライトノベル5レーベル「スニーカー文庫」「ファンタジア文庫」「電撃文庫」「ファミ通文庫」「MF文庫J」の計25タイトルを対象に、人気投票により次世代ヒロインを選定するフェア「KADOKAWAライトノベル ヒロイン総選挙」を4月27日(金)〜5月31日(木)の期間で開催する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004299.000007006.html

◎第21回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門 の大賞は片渕須直 の「この世界の片隅に」と湯浅 政明「夜明け告げるルーのうた」に決まった。
http://festival.j-mediaarts.jp/award/animation/
マンガ部門 の大賞は池辺葵「ねぇ、ママ」(秋田書店)に決まった。池辺の作品は最終選考にもう1作、「雑草たちよ大志を抱け」(祥伝社)も入っていた。
http://festival.j-mediaarts.jp/award/manga/
受賞は逃したが「フィール・ヤング」(祥伝社)から高野雀「13月のゆうれい」全2巻、池辺葵「雑草たちよ 大志を抱け」、売野機子売野機子のハート・ビート」 という三作品が審査委員会推薦作品に選出されていたって凄くないですか。ちなみに私は池辺葵では「繕い裁つ人 」(講談社)が好きである。

サントリー緑茶「伊右衛門」 のTV-CMのキャストに 本木雅弘宮沢りえに加え、草磲剛 が起用された。
https://www.suntory.co.jp/softdrink/iyemon/green_tea/pr/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000020192.html

トーハンは、3 月中旬より、実用書オリジナルフェア「マヨコレ!(迷ったらこれ!)」を、全国約400書店で展開する。対象銘柄は次の通り。
「『おしり』を鍛えると一生歩ける!」 池田書店 
「フリージング離乳食5カ月〜1歳半」 大泉書店 
「クラフトバンドのかご・バッグ&こもの」 学研プラス 
「はじめてママ&パパの育児」 主婦の友社 
「野菜おかず作りおき かんたん217レシピ」 新星出版社 
「ハンドメイドアクセサリー事典140」 西東社 
「野菜の上手な育て方大事典」 成美堂出版
「持ち歩き やさしい手話の本」 日本文芸社 
http://www.tohan.jp/news/20180316_1169.html

◎「ザ・ダイソー」を運営する会社の子会社「大創出版」が昨年12月に刊行した 「トリックアートギャラリー」と「トリックアートミュージアム」 の二冊が盗作により販売中止となった。
https://mainichi.jp/articles/20180317/k00/00m/040/008000c

創価大学朝日新聞出版社より、「創価大学by AERA『ここに世界がある』」を発行することになった。
https://www.soka.ac.jp/topics/2018/03/2806/
関連会社とはいえ朝日新聞出版社は朝日新聞そのものでしょ。こういう池田大作に媚を売るような企画を平気で進める朝日新聞を私は信用できない。
https://www.soka.ac.jp/files/ja/20180316_100100.pdf

東北学院大学・金菱清教授とゼミの学生たちが宮城県を中心に被災地で集めた「被災者遺族が見る亡き人の夢」の記録集 「私の夢まで、会いに来てくれた 」(朝日新聞出版)が発売即重版した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000397.000004702.html
こちらは良い仕事なんだけど。

◎確かに異様な光景というべきだろう。「週刊文春」が報じたジャニーズ事務所の関連会社でデジタルコンテンツの配信などを手掛ける「アートバンク」の伊坪寛代表取締役の首つり自殺についてテレビのワイドショーは報じなかった。同じく「週刊文春」が報じた高橋由美子の不倫には大騒ぎしながら、こっちは無視。これこそ偏向報道だろ。小川榮太郎は激怒すべきなんじゃないの。
http://dailynewsonline.jp/article/1413994/

◎「新潮45」4月号の特集は「『朝日新聞』という病」。
http://www.shinchosha.co.jp/shincho45/
同誌に連載を持つ小田嶋隆のツイート。
「『新潮45』2018年2月号の巻頭企画『「反安倍病」につける薬』に『安倍政権はバカ発見器である』(阿比留瑠比)という記事があるのですが、私ことオダジマは、連載執筆陣の一人であるにもかかわらず、その記事の本文中で『安倍政権を批判するバカ』の実例として名指しにされていたりします」
https://twitter.com/tako_ashi/status/974875552149483522
それにしても柄谷行人の「意味という病」を連想させてしまう「新潮45」のタイトルの何とお上品なことよ。その点「月刊Hanada」は「赤っ恥、朝日新聞!」、「Will」は「やはり逃げたか、朝日論説主幹」と、いやあ!いつもながら戦闘的である。
https://www.fujisan.co.jp/product/1281697388/new/
http://web-wac.co.jp/magazine/will/

◎不破雷蔵の「一か月に週刊誌や雑誌、書籍はどれほど買われているのだろうか、世帯単位での実情をさぐる」によれば「『世帯購入ルートで』一人も新聞を読んでいない(二人以上の)世帯は1/3以上に達している」、 「雑誌や週刊誌を一人も購入しない世帯は約4/5 」になるそうだ。不破は「総務省統計局による家計調査の報告書の最新版(2017年12月分、月次、記事執筆時点)を基に、二人以上世帯における実情を確認」しているという。
https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20180317-00082827/

◎「GREENGORA」は幻冬舎のゴルフ誌だ。春号の付録はJack Bunny!! by PEARLY GATESとコラボしたカートバッグ「サコッシュ」。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000371.000007254.html

主婦の友社の「まいにちの水煮缶レシピ」はさば缶、ツナ缶、鮭缶、あさり缶、ほたて缶、トマト缶、大豆缶、ミックスビーンズ缶の、8種類の水煮缶を使ったレシピを70点以上紹介している。実践的で、いや本当に 便利だ。
https://ddnavi.com/review/444244/a/
http://shufunotomo.hondana.jp/book/b353120.html

◎「瀬戸内ブッククルーズ 第2回小さな春の本めぐり」(実行委主催) が岡山大津島キャンパス内のJテラスカフェで開催された。 岡山県内外の書店や小規模出版社などが本を持ち寄って販売した。
http://www.sanyonews.jp/article/684269/1/?rct=okayama1

◎3月23日(金)にオープンする 「HMV & BOOKS 日比谷コテージ」(HIBIYA COTTAGE)」 テーマは「東京の真ん中の小さな別荘 」。
https://www.vogue.co.jp/lifestyle/news/2018-03/16/hmv

河出書房新社、エブリスタ、文化放送の三社がコラボし、26万部突破の短篇小説集「5分シリーズ」と、文化放送の「エブリスタ・マンガボックス presents 豊永・小松・三上の真夜中のラジオ文芸部」がタイアップした朗読プロジェクトが開始された。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000152.000012754.html
http://web.kawade.co.jp/special/sp-gofun/

アメリカで大ヒットしたアニメ映画「ボス・ベイビー/The Boss Baby」の原作はマーラ・フレイジーの絵本「あかちゃん社長がやってきた」(講談社)だそうだ。この絵本の続編「あかちゃん新社長がやってきた」が発売となった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001632.000001719.html
タイトルを「ボス・ベイビー」にするというプランはなかったのだろうか。

◎「NEWSポストセブン」が「SNS発の『癒やし系漫画本』ブーム 心のサプリに」を掲載した。
SNSから生まれた漫画本がブームになっている。いま、書店の漫画コーナーに高く平積みされている3作品、『おじさまと猫』(桜井海・著/スクウェア・エニックス)、『パティシエさんとお嬢さん』(銀泥・著/一迅社)、そして『こぐまのケーキ屋さん』(カメントツ・著/小学館)はいずれも“SNS発漫画本”だ 」
https://www.news-postseven.com/archives/20180317_659811.html

ダスキンは、長寿の姉妹として人気を集めた「きんさん、ぎんさん」のうち、故ぎんさんの娘2人を18日付の新聞広告に起用した 。見開きだ!娘さんといっても今年100歳になる三女 と94歳の五女だ。全国紙と地方紙の計51紙に掲載された。
https://mainichi.jp/articles/20180317/k00/00m/020/164000c
雑誌広告もニュースになるような話題をたまには提供して欲しいものだ。

◎エム・アール・エス広告調査によると、2017年の年間新聞広告出稿量 。1位はオークローンマーケティング (通販)、2位は阪急交通社 、3位はサントリーホールディングス、4位は夢グループ(夢み堂)、5位はライフサポート。
https://www.travelvoice.jp/20180316-107372

◎「BusinessJournal」が「出版業界、書店等まで運べなくなる危機…アマゾン直取引拡大、書店消滅に拍車」を掲載した。出版ジャーナリストの佐伯雄大 が長大なコメントを寄せているが、その一部を引用しておくことにしよう。
「出版輸送の運賃が安すぎて、運送会社も出版輸送だけ見れば赤字のところもあります。そのため、取次との値上げ交渉を飛び越えて、出版輸送そのものから撤退していく運送会社もあるくらいです。そこで、取次会社は出版社から頂いている運賃協力金の値上げを、昨年から出版社に打診し始めました。その額は、大手では億単位(年間)、中堅でも数千万円(同)ともいわれています。
また、運送業界全体のドライバー不足も深刻な問題です。出版物は深夜帯に運送することが多いのですが、給料が安いなどの理由でドライバーが特に集まりづらい。この人手不足という問題は運送会社だけでなく、書店をはじめ小売業全般でも起きています」
http://biz-journal.jp/2018/03/post_22686.html

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3)【深夜の誌人語録】

正しきは疑うべし!