【文徒】2018年(平成30)4月9日(第6巻64号・通巻1238号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】「週刊文春」 の東電元副社長「懺悔告白」の周辺
2)【記事】高畑勲監督死去の衝撃走る
3)【記事】西部邁 「自殺幇助容疑」で二人逮捕
4)【本日の一行情報】
5)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】「週刊文春」 の東電元副社長「懺悔告白」の周辺

週刊文春」が掲載した「『被災地運動家と関係を持ったら、5000万円要求されて…』“福島復興の顔”東電元副社長<懺悔告白> 」。「被災地運動家」って凄い言い方を思いつくなあ。東電元副社長とは「東電福島復興本社の石崎芳行代表」である。
http://bunshun.jp/articles/-/6885
2016年3月15日に開催された毎日メディアカフェのセミナー「福島の今を知る」で「福島は風化と風評被害という二つの風に苦しんでいます。東電は福島での責任を果たすために生かされている会社だと考えており、そのために全力を尽くします」 と語った人物である。 2016年3月16日 付の毎日新聞によれば、セミナーは南相馬市の「ベテランママの会」の代表である番場さち子 との対談形式によって行われた。この記事を書いているのは斗ケ沢秀俊 。
http://mainichi.jp/articles/20160316/ddl/k13/040/176000c
シノドス国際社会動向研究所が運営する 「factcheck福島 」は「デマ・差別」事例をデータベース化し、科学的知見をリスト化することで、「福島関連デマ」の撲滅をめざすメディア として知られているが、「ベテランママの会」の代表である番場さち子 の記事が削除されているそうだ。「どうして記事が消えてるのかしら? 」といった指摘がツイッターでなされていた。
https://twitter.com/syoyuri/status/981487934560911361
https://twitter.com/syoyuri/status/981672249269735424
木野龍逸のツイート。
「このページが本体から削除されてて泣ける。どうして消しちゃったんですかね 」
https://twitter.com/kinoryuichi/status/981555219204067328
その理由は 「factcheck福島 」によれば「リニューアルに向けて現在の『Fact Check 記事』はいったん取り下げ、新しい『Fact Check 記事』においてふたたび取り上げたいと思います」ということのようだ。
http://fukushima.factcheck.site/%e3%81%9d%e3%81%ae%e4%bb%96/1740
番場さち子が代表をつとめる「ベテランママの会」は「日本復興の光大賞」を受賞している。
http://www.nittokai.org/pdf/fukkonohikari15.pdf
第一秘書をつとめた人物は「番場さち子先生」の人柄を絶賛している。
「先生は、今後も困っている人、弱っている人がいる限り、彼らの話に耳を傾け続けるはずです。私は、これから先生が何を始めるとしても、どこにいても、先生の描く未来を実現するためずっと先生を支え続けます。『誰が正しいかではなく、何が正しいか』と批判的精神を胸に日本を築いたのは憲政の父・尾崎行雄先生、そして尾崎先生の三女であり旧相馬中村藩・相馬家33代当主相馬和胤公の母である相馬雪香先生でしたが、番場先生もまた、周囲の人間関係やしがらみに左右されることなく、正しいと思うことを淡々とやり続けるはずです」
https://www.huffingtonpost.jp/yusuke-kato/mother_secretary_b_13341474.html
番場は石崎と出会うことで東京電力関係者との付き合いを復活させる。自身のブログで次のように書いている。
「そこで、初めて福島復興本社の石崎代表にお会いしました。
私の顔を見るなり
『ベテランママの会の番場さんですね?』とお声掛けられ仰天しました。
『私たちが作りました放射線教室の冊子をご存知ですか?』と返しましたら『存じております』と、また意外な答えが返ってきたことに、二度びっくりしたことをよく記憶しています。
福島に住みながら、私は復興本社を知らずに活動してきました。
石崎代表との出会いから、
あんなに毛嫌いしていた、東京電力の方々との関係が再開したのです」
https://ameblo.jp/1130gokusen/entry-12243038356.html
これもブログによれば「番場さち子のそばには、本物が集まる」 のだそうだ。
https://ameblo.jp/1130gokusen/entry-11840400589.html
日経によれば番場は「東北のキーパーソン」である。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO27462040X20C18A2L01000/
ところが、大学に進学した子どもたちの相談拠点として 都内に立ち上げた「番來舎 」は閉鎖を決めた。渋井哲也は「震災から7年目となる今年、『番來舎』を閉じるが、その理由は運営資金の問題と、番場さんの体調がよくないことだ」と書いている。
http://blogos.com/article/285493/
番場は「しあわせになるための『福島差別』論」(かもがわ出版)の著者のひとりである。 著者には他に池田香代子開沼博・児玉一八・安斎育郎・一ノ瀬正樹・大森真・越智小枝・清水修二・野口邦和・松本春野小波秀雄・早野龍五・前田正治 という名前が並ぶ。
http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/sa/0939.html

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2)【記事】高畑勲監督死去の衝撃走る

「日本のアニメーションを築いた人々 」や「宮崎駿全書」といった著書で知られる 叶精二は高畑勲監督の訃報に接して、高畑の年賀状をツイッターで紹介した。
「昨年の元旦に高畑勲監督から頂いた年賀状です。 20年来、毎年簡潔かつ独創的な賀状を頂くのが楽しみでした。 これが最後の一枚。 高畑監督のお叱りを受ける覚悟で、ご本人の一字一句をファンのみなさまと共有したいと存じます」
年賀状の文面は、こうだ。
「皆さまがお健やかに /お暮らしなされますようお祈りします /公平で、自由で、仲良く /平穏な生活ができる国 /海外の戦争に介入せず /国のどこにも原発と外国の部隊がいない /賢明強靭な外交で平和を維持する国 /サウイフ国デ ワタシハ死ニタイ です 」
https://twitter.com/seijikanoh/status/982044018296016896
叶は高畑を追悼する多くのツイートを発表しているが、高畑の人柄が伝わってくるのは次のようなツイートである。
「高畑監督について「理知的で心優しい穏やかな巨匠」と語る方がいらっしゃいます。確かにそう言うお顔も拝見しました。しかし、少なくとも私は高畑監督と話す際「それで?」の問に応える覚悟が常に必要でした。雑談でも瞬時に討議に切替わる可能性があり、周囲が緊張感が包まれていた印象が主です」
https://twitter.com/seijikanoh/status/982363505218093056
「あのヒリヒリとした空気は、それまで味わったことのない、高畑監督がいらっしゃる現場に特有のものでした。何度も問い直され、何度も論破され、何度も叱られました。しかし、その結果得られた知識や発想は大変役に立つものばかりでした。全て現在の自分の基礎になっていると思いたいものです 」
https://twitter.com/seijikanoh/status/982365864388321281
スワロウテイル」の岩井俊二監督と高畑は「遠縁の親戚」だという。
高畑勲さん、 遠縁の親戚でもあり大学時代に高畑イズムを直に聞く機会を得て、それが自分の出発点にもなりました。
アニメに挑んだ時も貴重なお話をして頂きました。花巻で宮澤賢治を語り合ったのが最後に...。
アニメ界の巨匠は僕個人の中でも遥か大きな存在でした。 ご冥福をお祈りします」
https://twitter.com/sindyeye/status/982119642486329344
この世界の片隅に」の片渕須直監督のツイートだが、「パクさん」とは高畑勲のこと。片渕は高畑や宮崎駿と仕事をともにしてきたキャリアを持つ。
「海外に行って色々取材を受けるときよく聴かれる質問「若い頃宮崎監督と一緒に仕事をされて何を学びましたか?」に対しては、「その頃の宮崎さんはいつも『パクさんだったらこういうときどうするかなあ』といっていて、そういうことを学びました」と答えてきました」
https://twitter.com/katabuchi_sunao/status/982360547499753474
内閣官房内閣広報室内閣審議官をつとめたこともある元TBSの下村健一とともに高畑は 東京ビデオフェスティバルの審査員をつとめていた。
「伝統あるTVF(東京ビデオフェスティバル)の審査員として、毎年本当に真剣に、一般市民の作った動画作品に講評して下さっていた。包み込むような大林宣彦監督の審査員コメントとはカラーの違う、真正面から向き合う感じの熱い言葉には、いつもしびれた 」
「同フェスティバルの目玉プログラムは、その年のビデオ大賞を決定する公開審査会。そこで熱弁を振るう #高畑勲 監督(右から2人目)。予定調和が一切ぬきの議論は、司会の僕(左端)としてはスリリングだが、本当に毎年面白かった。来場者の皆さんにとっても、年に一度の楽しみだったろう 」
「もう一つの楽しみは、審査会後の懇親会。この写真ではにこやかだが、数年前、作品が入選した女子中学生相手に、「僕は、あのエンディングは違うと思うんだけど」と対等に議論を吹っかけて行く #高畑勲 監督の姿を見た。巨匠の座に安住しない、あらゆる作品に対する真摯さ。頭が下がった。合掌 」
https://twitter.com/ken1shimomura/status/982628462862061569
https://twitter.com/ken1shimomura/status/982629156079910912
https://twitter.com/ken1shimomura/status/982629928154755072
「アニメーションの宝箱」や「未来少年コナン また、会えたね!」 という著書を持つ五味洋子のツイートだ。
高畑勲監督死去の報。ネットニュースを読みながら体ががくがくしてしまいました。残念です。ご冥福をお祈りすると共に、時々出て来てもいいので、日本のアニメを見守ってくださいという気持ちもあります 」
「私にとっては、途中から入った『ホルス』がちょうど、大カマス退治の歓喜に沸く村人たちが走り出す場面で、あまりの感動に立ち尽くした日から現在まで真っすぐに繋がっています。高畑監督、挑戦の連続の人生でしたね。数々の作品をありがとうございます。心から感謝を捧げます」
https://twitter.com/tominekoyouko/status/982070164354056192
https://twitter.com/tominekoyouko/status/982072908209045504
赤毛のアン」のアン・シャーリー役でデビュ ーした声優の山田栄子は喪失感と虚無感で、 起き上がれなかったという。
「今朝早くに、高畑勲さんの訃報を聞き どうしようもない喪失感と虚無感で、 起き上がれませんでした。 今日は明日の南相馬の朗読のリハの為に、早く出発しなければいけないのに… つい先日楠葉宏三さんが、亡くなったばかりなのに… 受け入れたくない………合掌…… 」
https://twitter.com/eiko751/status/982261577532370947
エシカルンテ 」のマンガ家である森和美は「赤毛のアン」が大好きだったそうだ。
高畑勲監督の訃報に自分でも戸惑うほどの寂しさを感じています。特に『赤毛のアン』は何度も何度も観ている大好きな作品。幼少期に、思春期に、成年してからも、高畑監督のアニメーションを観ることが出来たのは人生の宝物のような体験です。そういう観客が世界中にいるはず。ありがとうございました」
https://twitter.com/morimorikazun/status/982080527690752000
小説家としてアニメの脚本家としても活躍し、デジタルハリウッド大学名誉教授で小説家・アニメの脚本家としても活躍した辻真先は、高畑と同時代人である。
高畑勲さんのご冥福をお祈りいたします。 『火垂るの墓』が鉄腕アトム賞を受賞して、プレゼンテーターだったぼくには、朴訥といいたい高畑監督の印象が強くのこっております。東京ムービー企画『屋根の上のチッカポッカ』が実現に至らず、とうとう仕事でごいっしょできなかったのが残念でなりません 」
https://twitter.com/mtsujiji/status/982058586934161408
君の名は。」の新海誠監督は高畑に会ったことがなかったそうだ。
高畑勲監督の作品は多くの人々の原風景となって、観る人の心を優しく変え続けてきたように思います。お目にかかったことはありませんが、僕も高畑監督に変えられた1人です。ご冥福を心からお祈りいたします」
https://twitter.com/shinkaimakoto/status/982298865830322176
ちはやふる」 の末次由紀も高畑に影響を受けているようだ。
「しみじみと高畑勲監督の女性への励ましの力強さと真摯さを思い返します。男性監督がしてくれるのならば、私は男の子を励ます物語を描いて恩返しするという方法もあるのかな、なんて、力が足りないながらも想像したりします。そしたらよけいに、あれほどの深い洞察ができるか?と震えてたまりません 」
https://twitter.com/yuyu2000_0908/status/982610345175859200
上々颱風 のボーカルであった歌手の白崎映美のツイート。上々颱風の「アジアのこの街で」「いつでも誰かが」 が「平成狸合戦ぽんぽこ」で使われている。
「 いつでも誰かが をとても気に入ってくださった 高畑勲さん 今生きる私たちが、どうやって生きるか、をずっと見せてくれた。 姿勢を正して生きなければ」
https://twitter.com/emishirasaki/status/982258722582872064
マンガ家のゾルゲ市蔵のツイートが鋭い。
高畑勲が死んだ。後年バッハのように『アニメの父』として記憶されるのではないか。それくらい彼の以前と以後でアニメの意義は全く異なる。『綺麗な絵が動く』というだけだったアニメに『なぜ絵が動かなければならないのか』という鉄の背骨をぶっ通したのだ。なにより彼自身は絵を描かなかった」
https://twitter.com/zolge1/status/982052993590738944
岩手県知事の達増拓也もツイートしている。
「日本アニメを代表する一人、高畑勲さんがご逝去。高畑さんは宮澤賢治セロ弾きのゴーシュ』を、年月をかけてアニメ化されています。特別な作品 」
https://twitter.com/tassotakuya/status/982553698395029504
河出書房新社の「文藝」によれば高畑には「平家物語」をアニメ化する構想があったようだ。
高畑勲監督のご冥福を心よりお祈りします。池澤夏樹=個人編集 日本文学全集、古川日出男さん訳『平家物語』の月報をご執筆いただいた際は、アニメーション版『平家』の構想を語りながら古川さん訳を絶賛していただきました。高畑監督の『平家』、観たかったですね…」
https://twitter.com/Kawade_bungei/status/982034605594181633
白水社のツイート。
高畑勲監督が『読むパンダ』にご寄稿くださった「『パンダコパンダ』――宮崎駿と私の仕事の原点」には、「私たちの野心・思いとは、一口で言えば、子どもの心をパァーっと解放する映画をつくりたい」と綴られ、監督が大切にしていたことが伝わってきます。ご冥福を心よりお祈り申し上げます」
https://twitter.com/hakusuisha/status/982115957874147328
最後にフランス大使館のツイート。
シネマテーク・フランセーズ高畑勲監督の弔報を伝えています。『高畑勲監督が亡くなりました。そして私たちは寂しく残されてしまいました』」
https://twitter.com/ambafrancejp_jp/status/982029111433486336
高畑勲ドキュメンタリー映画柳川堀割物語」の監督もつとめている。
「高畑さんとの出会いは、入庁2年目の19歳の時。ウナギを一緒に食べた席で高畑さんから『掘割をきれいにした映画を作りたい』と切り出され、掘割が当たり前だった堤さんにはピンとこなかった。その後、1年半かけて広松さんや堤さんらが掘割を維持管理、水門を開ける様子などが撮影された。父親ほど年齢が離れているのに『年の差を感じさせず子供のようにキラキラしていた。穏やかで怒ったところを見たことがない』と振り返る」
https://mainichi.jp/articles/20180407/k00/00e/040/219000c
https://mainichi.jp/articles/20180406/k00/00e/040/302000c

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3)【記事】西部邁 「自殺幇助容疑」で二人逮捕

西部邁 の自殺幇助容疑で窪田哲学 と 青山忠司 という二人が逮捕されたが、窪田容疑者は東京MXテレビで討論番組「西部邁ゼミナール」を担当していた子会社社員だった。青山容疑者は西部が主宰する表現者の塾頭をしていたことがあり 、「西部邁ゼミナール」 にゲスト出演することもあったという。朝日新聞は次のように書いている。
「MXテレビのホームページによると、青山容疑者は1月10日に収録された番組で西部さんと対談。西部さんは『(人間にとって)本当に幸いなのは死ねること』などと述べ、西部さんが亡くなった後の同月27日に『生前最後のメッセージ』として放送された 」
https://www.asahi.com/articles/ASL457FV8L45UTIL05K.html
https://www.sankei.com/affairs/news/180406/afr1804060006-n1.html
https://mainichi.jp/articles/20180406/k00/00e/040/273000c
https://toyokeizai.net/articles/-/215551
中森明夫毎日新聞で追悼文を書いているが「西部一座」の一員である 「氏の番組を放送するテレビ局のK氏」とは窪田哲学のことだろう。
「その後、私は“西部一座”の一員に加えられる。西部氏は取り巻きを引き連れ、酒場を何軒もハシゴする。その様は一座のよう。娘の智子さん、氏の番組を放送するテレビ局のK氏、以下数名、時には寺脇研氏らも加わった。
一座を引き連れ、黒いハットに白い手袋の小柄な西部氏が意気揚々と夜の新宿の路地を闊歩する姿は、さながらディズニーランドのエレクトリカルパレードミッキーマウスのようだ!とお伝えすると、米国嫌いの西部氏は苦笑した。氏はアメリカ人をアメ公、日本人をジャパ公と呼んだりもした」
https://mainichi.jp/articles/20180220/dde/018/070/028000c
西部の長女のコメントが毎日、朝日と読売では違う。
「西部さんの長女の智子さん(49)は東京都世田谷区の自宅で取材に応じ『2人とも父を慕ってくれていた。なぜ自殺を手伝ってくれと頼んだのか、申し訳ない』と声を詰まらせた。西部さんと青山容疑者は20年来、窪田容疑者は10年来の付き合いだったという」(毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180406/k00/00m/040/158000c
「智子さんは『父の自殺したいという気持ちを変えることができなかった。お二人が自殺を手助けしたというのなら、娘として父を止められなかった私も同罪です』と涙声で話した」 (朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASL46335LL46ULZU001.html?ref=tw_asahi
西部邁さんの長女(49)は5日夜、読売新聞の取材に応じ、『逮捕された2人と父はテレビ番組だけでなく、深い親交があった。父は自裁死したいと漏らしていたが、自殺のほう助を頼まれても2人には断ってほしかった』と話した」(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180406-OYT1T50024.html
江川紹子のツイート。
「自殺幇助で2人逮捕の報に西部邁さんの長女のコメント。『頼まれても2人には断って欲しかった』(読売)、『なぜ(父が2人に)自殺を手伝ってくれと頼んだのか申し訳ない』(毎日)。その両方の気持ちに自責の思いが混じって苦しまれているのでは。自殺の問題は、当人の死生観だけでは語れない 」
https://twitter.com/amneris84/status/982048479064145921
オバタカズユキの次のようなツイートが印象に残った。
西部邁の自殺が他人を巻きこんだものであったことを非難する声がすごく多い。しかし、師と仰ぐ人の最期の行動の役に立ったということは、二人の男たちにとって誇りかもしれない。逮捕ぐらい屁でもないというように。世俗の価値観で、死に真正面から向き合った人々の行いを容易に難じるべきではない」
https://twitter.com/obatakazu1/status/981954589657251840

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4)【本日の一行情報】

◎「青少年アシベ」(原作・構成 森下裕美 作画・笑平)が4月12日に双葉社から発売される。アニメ「少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん」第3シリーズもNHK・Eテレで放映中。スタートしている。連載30年記念展「青少年アシベのつくりかた」が4月19日、「space TORICO」で開催される。
http://mainichi.jp/articles/20180405/dde/014/040/012000c

◎「orange」(双葉社)で知られる高野苺が化粧品メーカー・コーセーの新商品「ソフティモラチェスカ するりんジェルクレンジング」のCMに描き下ろしのイラストを提供し、Hey! Say! JUMPのメンバーと共演している。高野は4月25日発売の「月刊アクション6月号(双葉社)より、新連載「君になれ」をスタートさせる。
https://natalie.mu/comic/news/276607

令丈ヒロ子の児童文学「若おかみは小学生!」(講談社青い鳥文庫)を原作としたテレビアニメが昨8日から始まったが、劇場版が製作され9月に公開されることになった。
https://mantan-web.jp/article/20180404dog00m200017000c.html

読売広告社都市生活研究所は、「マンション契約者600人調査 2018」を実施し新築マンション購入時の増税への意識を調査した。この調査結果によれば税率や引き上げの時期を知っていましたか?では、30代の「正確に知っていた」は32.0%、「だいたい知っていた」は48.0%。40代は「正確に知っていた」が33.2%、「だいたい知っていた」50.4%。50代以上は「正確に知っていた」36.0%、「だいたい知っていた」50.0%。「正確に知っていた」「だいたい知っていた」を合わせると、30代が80.0%、40代が83.6%、50代以上が86.0%と、どの年代も80%以上が消費税率UPについての認知を示した。
http://www.yomiko.co.jp/news/item/old/pdf/20180404.pdf

◎エン・ジャパンとLINEは、合弁契約書を締結し、共同出資による新会社「LENSA株式会社」を設立し、転職求人情報等の掲載・配信事業を展開する新サービス「LINEキャリア」を提供する。
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2018/2130

◎「LINEショッピング」の2018年1月度における月間アクティブユーザー数が1000万人を突破したそうだ。掲載商品数は1月時点で3000万品目、登録会員数は3月9日時点で1700万人超。
https://netshop.impress.co.jp/node/5301

集英社の通販誌「フラッグショップマガジン」は春夏号と秋冬号の年2回刊。3月に刊行した春夏号は「LEE」と「マリソル」の通販ページをすべて掲載したうえに、コスメを扱うビューティー特集を始動したこともあって100ページのボリュームとなった。集英社女性誌群に紐付かないオリジナルブランド「スアデオ」の品ぞろえも増やし、セレクトショップの「パリゴ」ともタイアップしている。春夏号で3億円の売上高を目指しているそうだ。
http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2018/04/post-3091.html

◎もうお気づきかと思うけれど、雑誌や書籍の表紙でジャニーズ事務所の所属タレントの写真が4月1日から解禁された。ただし「中面については引き続きマスキングやシルエットなどにする対応が必要となる」(NEWSポストセブン)という。
https://www.news-postseven.com/archives/20180405_664713.html
新しい地図」に衝撃を受けたのだろう。

◎これは非常に重要な指摘である。「『花とゆめ』編集長コラム『ときめきを探しています!』」における鈴木浩介編集長による。
「少女まんが誌が、少年まんがや青年まんがと比べても、大切にしているものの一つが季節感です」
https://ddnavi.com/column/448834/a/
少女マンガは「和歌」の伝統を引き継ぎ、少年マンガは「講談・浪花節」の伝統を引き継いでいるという仮説が頭を過った。少女マンガが幻想性に依拠するのは新古今の魅力に通底する。

◎「闇金ドッグス」は「アミューズメントメディア総合学院」傘下の「AMGエンタテインメント」配給の映画である。同出版部門「AMG出版」と日本文芸社のタイアップによりコミカライズ単行本も発売されている。
映画は「闇金ドッグス8」が14日に公開予定だが、主演俳優青木玄徳が強制わいせつ致傷の疑いで逮捕され、初日舞台あいさつは中止となった。
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000068.000025577&g=prt

KADOKAWA西武ライオンズがコラボして、フリーマガジン「埼玉西武ライオンズ Ball Park(ボールパーク)Walker」(2018年春号・For Girls)を発行した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004398.000007006.html

内野聖陽鳥井信治郎を演じる。伊集院静の「琥珀の夢 小説 鳥井信治郎」(集英社)がテレビ東京でドラマ化される。
http://www.sanspo.com/geino/news/20180406/geo18040605040016-n2.html

トーハン主婦の友社と共同でアウトレット企画「春のマダムセット」をトーハン独占販売のMVP商品として3月中旬より全国約480書店で展開する。「Madame chic Paris Snap Special Edition」「OVER60 Street Snap Special Edition」「願いが叶う!フォーチュンサイクル占い限定版」の3点が50%オフとなる。
http://www.tohan.jp/topics/20180405_1184.html
トーハンは笠倉出版社とも共同でアウトレット企画「レジェンドモーターセット」をトーハン独占販売のMVP商品として3月上旬より全国約250書店で展開しているが、これも「日産スポーツストーリーズ」「LEGEND OF SUBARU」「マツダ大全」のムック3点が50%オフ。
http://www.tohan.jp/topics/20180405_1185.html
学研プラスとの共同でアウトレット企画「『大人の科学マガジン』SPRINGセールセット」もトーハン独占販売のMVP商品として3月上旬より全国約430書店で展開しているが、こちらは80%オフという商品もある。
http://www.tohan.jp/topics/20180405_1186.html

◎「フリーター」という言葉の生みの親はリクルートのアルバイト情報誌『フロム・エー』の初代編集長 の道下裕史である。「週刊ダイヤモンド」がインタビューしている。
「英語のフリー(自由な)という意味とフリーランスという意味、そして、職業を表す『er』をつけたものです。既成概念を打ち破る自由人という意味で『フローター』というのも候補に挙がっていましたが、響きが『浮浪者』みたいなのでやめました」
http://diamond.jp/articles/-/166000

◎「Sho-Comi」(小学館)に連載されていた「花にけだもの」は昨年10月にはdTVとFODの共同制作により実写ドラマが配信され、今年4月23日からはフジテレビ で放映されるが、小学館のデジタルマンガ誌・「&フラワー 」で連載が再開された。
https://natalie.mu/comic/news/277005

◎「NEWSポストセブン」が掲載した「コンビニ一体型書店が続々、24時間営業や10万冊扱う店も」。兵庫県加西市西村書店と一体化をはかったファミマの広報が次のようにコメントしている。
「200坪を超える店内には、約10万冊の書籍を扱っています。書籍とコンビニスペースの仕切りもなく、レジも一体化なので、おにぎりやサンドイッチ、ファミチキなどコンビニアイテムと一緒に買うことができます。イートインスペースやソファ、キッズスペースも設置。もちろん24時間営業です」
https://www.news-postseven.com/archives/20180405_664797.html

◎ニッセンが運営するファッションECモール「Alinoma」(アリノマ)(http://alinoma.jp)はオープン1周年を記念して、ぽっちゃり体型の癒し系女子高生・紬が主人公の少女漫画「ぽちゃまに」(白泉社)とのコラボレ企画を実施。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000338.000001066.html
https://alinoma.jp/s/180406POCHAMANI/

◎「ゲゲゲの鬼太郎」の7年後を描いた「続 ゲゲゲの鬼太郎」や高校生になった鬼太郎が甲子園を目指す 「新ゲゲゲの鬼太郎 スポーツ狂時代 」は「週刊実話」に連載されていた。
https://www.zakzak.co.jp/lif/news/180406/lif1804060008-n1.html
「ワル」も「週刊実話」で完結している。

◎学研プラスは、タカラッシュと、テーマパーク「ラグナシア」において、体験型イベント「リアル宝探し ラグーナ恐竜調査隊〜君も恐竜博士を目指して最古の謎を解き明かそう〜」を開催する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001566.000002535.html

講談社出版文化賞 が発表された。
さしえ賞 は西川真以子 、写真賞 は新田桂一「NAOMI」(ヨシモトブックス)、ブックデザイン賞 は芦澤泰偉、絵本賞は佐々木マキ「へろへろおじさん」(福音館書店)。
講談社出版文化賞 さしえ賞・写真賞・ブックデザイン賞は今年度を もって終了。絵本賞は来年から講談社絵本賞と改称して存続する。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018040601000&g=soc
新田は テリー・リチャードソン のアシスタントだった。文化服装学院 のOBである。「NAOMI」は渡辺 直美 の写真集である。
http://naomi.yoshimoto.co.jp/
http://front-row.jp/_ct/17127558
新田は博多の夜の女たちも撮っている。
http://www.con-quest.tv/061/map.php
日本のゲイやレズビアン を撮った「I think Japanese People Should Be More Open 」。残念ながら日本では出版されていない。
http://www.flotsambooks.com/SHOP/PH00093.html
直訳すれば「日本人はもっとオープンになった方がいいんじゃない? 」。

◎マーガレット(集英社)が、4月5日発売の9号をもって通巻2000号を達成した。
https://natalie.mu/comic/news/276756

西形まい のマンガ「GAME」はワーカホリックなヒロインと 「趣味はセックス、女性のカラダはそのための道具」 という鉄面皮の新入社員のセックスだけの関係を描いているが、Yahoo! ブックストアで電子書籍の総合DL数年間1位を獲得するまでに売れ、人気に火がつくと紙の書籍も売れ、5日に発売された最新4巻は初版10万部となった。
https://ddnavi.com/review/448942/a/
実写ドラマ化すれば化ける可能性があるのでは?

◎リニューアルした新潮社のWebマンガサイト「くらげバンチ」に、「はてな」が開発したマンガビューワが採用された。 「はてな」はビューワに掲載する広告の運用と販売にも取り組み、新潮社とともに「くらげバンチ」の広告マネタイズを推進するという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000006510.html

集英社の女性ファッション誌「ノンノ」の専属モデルを務める西野七瀬のファーストフォトブック「わたしのこと」(5月9日発売)の初版発行数が12万部だという。累計発行部数が20万部を突破したセカンド写真集「風を着替えて」 を上回る予約 があるそうだ。
https://mantan-web.jp/article/20180406dog00m200019000c.html

博報堂 DY ホールディングスの戦略事業組織「kyu」は、 米国ニューヨークに本社をおくデジタルマーケティングエージェンシー「Kepler Group LLC」社(ケプラー 社)の過半数以上の株式を取得した。
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1570469

博報堂 は、フィリピンのブランドエージェンシー「アイディアズ・バイ・マッキーナ・アドバタイジング」の株式を取得した。
http://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2018/04/20180405.pdf

電通は、海外本社「電通イージス・ネットワーク」を通じて、米国マイアミ市に本社を置くデジタルエージェンシー「Media 8, Inc.」(M8社)の株式100%を取得 することで合意した。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2018044-0406.pdf

◎光文社の女性月刊誌「VERY」は、エイジングケアを目的としたスキンケアシリーズ・アスタリフト富士フイルム)とコラボし、家族との幸せな時間のために、日頃奮闘している日本のママを応援する「ママからママへ。伝えたい潤いバトン」プロジェクトを4月より開始した。 4月7日 発売の「VERY」で 4C8P のタイアップを掲載し、4月6日 にWEB動画を公開する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000033129.html

◎WHITEと大日本印刷は共同で、ダイレクトメールとして送れる紙製スマホVRゴーグル「Milbox POST」を開発し、セールスを開始した。
http://www.dnp.co.jp/news/10144800_2482.html

◎遂に「その日」がやって来た。富士フイルムイメージングシステムズは、白黒写真用の「黒白フィルム」の販売を今年10月の出荷分 をもって終了すると発表した。
https://www.asahi.com/articles/ASL466H20L46ULFA02T.html
カラーフィルムの生産・販売は続けるそうだ。

◎マガジンハウスの「POPEYE」5月号の特集は「ニューヨーク退屈日記。」 。伊丹十三の「ヨーロッパ退屈日記 」に倣ったニューヨークの見て歩き特集だという。伊丹十三も良いけれど、「POPEYE」なのだから、まずは植草甚一にオマージュを捧げるべきではないかなどと私は半畳を入れたくなる。特集のタイトルはもちろん「ぼくのニューヨーク案内」。
https://www.atpress.ne.jp/news/153788
http://www.shobunsha.co.jp/?p=835

世界文化社の「MEN'S EX 」が創刊25周年を迎えた。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000444.000009728.html

◎脳性まひと戦うバイオリニスト 式町水晶 がデビューするのは講談社の関連会社であるキングレコード。 式町水晶の母親による「脳性まひのヴァイオリニストを育てて」 を刊行するのが主婦と生活社。式町水晶 の誕生から4歳でバイオリンを手にするまでを齋藤倫が書き下ろしたマンガ「水晶の音」を掲載するのは講談社の「 BE・LOVE 」4月13日発売 9号。
https://www.atpress.ne.jp/news/153739

◎宝島社の女性ファッション誌「InRed」5月号の付録は「時短メイクパレット」。 リップ・チーク、コンシーラー2色、アイシャドウ2色、アイブロウパウダーが入ったパレットや、リップとチークに使えるマルチクレヨン、リップグロス、ハイライターが付いて くる。
https://www.buzzfeed.com/jp/kylaryan/inred-furoku?utm_term=.crydpb8qP#.riJogKPGA

◎4月10日から、「ハードコアチョコレート×書泉グランデ限定ショップ」 が開催される。
ハードコアチョコレートの「映画」「特撮」ジャンルに加え、「プロレス」「アニメ」「学研ムー」ジャンルのTシャツ約50タイトルが販売 される。
https://kanda.keizai.biz/headline/573/
1976年に講談社から刊行された埴谷雄高 の「定本 死霊」はここで買ったんだけどね。

◎「漫画アクション」(双葉社)で昨年5月に 連載が始まり11月に打ち切られた「君に愛されて痛かった」(知るかバカうどん)が、新潮社のコミック配信サービス「まんが王国」に移籍し、連載されることになった。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1804/06/news051.html

朝日新聞出版は4月6日に、上野動物園のシャンシャンを中心とした写真集「あそぼ!シャンシャン」を発売したが、予約開始時から、ネット書店を中心に予約が殺到したため発売前重版を決定していたという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000416.000004702.html

◎4月5日放送のフジテレビ「直撃LIVE グッディ!」は、ビートたけしの事務所独立騒動を取り上げる中で「独自 オフィス北野現役社員語った」というインタビューVTRを流したが、オフィス北野の森昌行社長の指摘で「偽社員」であることがわかった。またフジテレビ。いくら情報番組とはいえ誤報が多過ぎる。
https://www.oricon.co.jp/news/2109080/full/
スポーツニッポンは次のように書いている。
「この映像を見た森社長はスポニチ本紙の取材に『本物の社員でないことを確認した』と明言。社員に『報道の個別取材には受けないように』と通達し、森社長を『オヤジ』と呼ぶ社員はいないことからニセ社員と確信しフジテレビに抗議、事情説明を求めたことを明かした 」
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/04/06/kiji/20180405s00041000497000c.html
フジのデタラメが産経の質を傷つけることになるのがわからないのだろうか。産経の最大の敵は朝日ではなくフジである。

◎元山口組二次団体幹部 で「尼崎の一番星たち」(サイゾー)などの著作で知られている沖田臥竜が山平重樹 の「サムライ  六代目山口組直参 落合勇治の半生 」(徳間書店)について語っている。
http://biz-journal.jp/2018/04/post_22903.html
山平の著作には神兵隊事件に連座した中村武彦を取り上げた「或る日本主義者の半生 」(ネイション)もある。

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5)【深夜の誌人語録】

義理が堕落すると義利になる。