【文徒】2018年(平成30)5月7日(第6巻81号・通巻1255号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】最近書店閉店事情
2)【記事】丸善ブラック企業なのか!?
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】最近書店閉店事情

アミーゴ書店 八多店(神戸市北区 )が3月25日(日)をもって閉店。
「先々日閉店となったアミーゴ書店八多店を、絵にしてと頼んで頂いたので描きました。僕は三年お邪魔させてもらったお店ですが、小学生の頃に初めてできた、歩いて行ける本屋さんでもあって、そこで自分の漫画を販売できたのはとても幸せでした。従業員の皆様、お客様も約13年間ありがとうございました」
https://twitter.com/nametakesantaro/status/978904024308215808
アミーゴ書店は今福店が1月31日に、二俣川店 が3月25日にそれぞれ閉店している。
http://www.avantibookcenter.co.jp/news.html
アミーゴ書店二俣川店は無くなってたのか。結構世話になったけどね」
https://twitter.com/fujiaoisora/status/989797739100651520
ブックコスモス(新潟県上越市)が3月31日(土)をもって完全に閉店した。上越タイムスは3月28日付で次のように書いている。
上越市北城町3の『ブックコスモス』が今月末で閉店する。昨年8月中旬から、店頭での販売から予約や取り寄せに形態を変え営業してきた。運営会社の親会社、眞野建材の真野耕太郎社長(55)は『33年間の長きにわたり、地域初の郊外型書店として、皆さまにご愛顧いただきお礼申し上げます』と話している 」
http://digital.j-times.jp/Contents/20180328/56369518-7edf-423e-a134-592f81280b0f
これは上越タウンジャーナルの記事。
「ブックコスモスは32年前の1986年(昭和61年)7月25日にオープン。100台分の駐車場を備えた上越初の大型郊外書店として、年中無休、午後11時まで(土曜は午前0時まで)の営業で人気を集めた。
その後、本のネット販売などの影響を受け、売り場を縮小して営業を続けていたが、2017年8月からは店内での販売をやめ、本や雑誌の店頭での予約、取り寄せ、配達に切り替えていた。書籍や雑誌は1冊から上越市内各地に配達し、好評だったという」
https://www.joetsutj.com/articles/49017299
宮脇書店高知大丸店が3月31日(土)をもって閉店。書店の代わりに出店するのは100円ショップ。高知新聞は5月3日付で「高知大丸に100円ショップ『セリア』書店跡に6月出店」を掲載している。
https://www.kochinews.co.jp/article/180140
宮脇書店泉ケ丘店(仙台市泉区 )が4月15日(日)閉店をもって閉店。
「跡地は何になるのかねぇ… 」
https://twitter.com/Noriyuki0320/status/977950772875816960
泉区の泉ヶ丘にある宮脇書店が4/15をもって閉店してしまうそうです。
建物の老朽化が原因らしい?
近くにはファッションセンターしまむらお好み焼本舗仙台泉ヶ丘店などがあります。
バイパスで富谷の方面に行くときに見かけていた人もいるかと思います」
http://sendai-tushin.com/2018/03/28/miyawaki-izumigaoka/
「いかにも『まちの本屋さん』という雰囲気のある書店でしたが、お疲れ様でした。
そして、長い間ありがとうございました」
http://izumikuplus.blog.jp/archives/30621148.html
大阪府門真市のトマト書店(大和田書店南店)が3月18日をもって閉店。
「地元の方にお話しを聞くと、先月3月に閉店されたそうです。近隣の方にとっては最寄りの本屋さんで、欲しい本の注文など毎回引き受けてくれていたそうです 」
http://moriguchikadoma.goguynet.jp/2018/04/16/kadomatomatosyoten/
「トマト書店さんが無くなってしまう。門真市野里町の知の宝がなくなる。寂しいものです。30年やってたそうです。素晴らしい。ありがとう。最後3月18日だそうなのでお近くの方買いに寄ってみてください。その後、コピー機は当院で預かる予定です」
https://twitter.com/kadomakitahara/status/972683841407148032
トマト書店が開店したのは1989年5月31日だった。
http://www.neyagawa-np.jp/tomato/books/20180426.html
金山堂川棚店(下関市)が3月31日をもって閉店 。
http://www.kinzando.jp/news-detail.php?id=2
宮本書店(姫路市)が3月31日(土)をもって閉店。
「312号線沿いの宮本書店が閉店していた。 街から本屋が消える。もう光熱費や土地代や人件費が売り上げから出ないのだろう。 ネットで買え、ということか。 そのうちに紙の本は金持ちの道楽になるかもしれない 」
https://twitter.com/kureage/status/980756704064237568
明石市立天文科学館 で館長をつとめる井上毅のツイート。
「 今年の春は身の回りで『卒業』が多い気がします。ご近所の本屋さん『宮本書店』。本日、33年の歴史に幕。高校の頃オーブン。本格的な本屋さんだったのでとても重宝しました。大学への数学とか天文雑誌とかも扱ってくれて嬉しかったことを思い出します。長らくありがとうこざいました」
https://twitter.com/INOUE_Takeshi_/status/980062958502920194
県会議員の竹内英明がブログで宮本書店の閉店について書いている。 
「高校に入って、同級生のお父さんがオーナーであることを知り、驚いたことを覚えています。
できた頃、小学校の夏休みにはクーラーが入っていたこともあり、涼みや立ち読みにも行きました。もちろん以降、多くの本を買わせてもらいました」
https://ameblo.jp/takesan110/entry-12365541249.html
文教堂書店 木曽店(町田市)が5月6日をもって閉店。「変わりゆく町田の街並み」は次のように書いている。
「忠生公園通り沿い・都立町田総合高校(旧:忠生高校)正面の『文教堂書店木曽店』が、2018年5月6日(日)をもって閉店します。
文教堂は現在、町田市内に3店舗(木曽店、成瀬店、つくし野東急店)を展開し、木曽店は忠生土地区画整理事業地内(第2工区)に1990年代後半にオープンし、現在まで約20年に渡って営業してきました」
http://machida-road.seesaa.net/article/458538935.html
平和書店 TSUTAYA はちまん店(滋賀県近江八幡市)が4月7日(土)をもって閉店。
https://t.co/GDQgtbkXVE
文教堂 小山駅ビル店が4月18日(木)をもって閉店。
https://www.utsunomiya-sk.com/oyama/shopinfo/2310
こんなブログ記事を発見した。
小山駅前のロブレに昨年末TSUTAYAがオープンしたせいか、駅ビルの文教堂書店が閉店することになった。4月18日で終了するそうだ。なかなか渋い品揃えだったので少し残念。駅でちょっと時間をつぶすときなどに便利だったが、そういうことにばかり利用してあまり本を買わなかったから申し訳ない 」
「ところで塚口駅北側の『ダイハン書房塚口店』が今月末で閉店しちゃうんですよ…ガルパン特集組んだりなにかとヲタに優しいお店だったのに…(゜ω゜)園田本店・岡本高槻両店をみなさんご贔屓に…」
https://twitter.com/LCW_mofu/status/990546221486895104
本のがんこ堂 唐崎店が4月20日(金)をもって閉店。
大津市唐崎1丁目の本屋『本のがんこ堂 唐崎店』が、残念ながら4月20日(金)で閉店するみたいです。
お店には『12年間のご愛顧ありがとうございました がんこ堂唐崎店は4月20日をもって閉店いたします。』との案内がありました」
https://oo24n.jp/open/gankodou-20180331.html
「マジかー。品揃えが面白いお店だったに 」
https://twitter.com/mtb_show/status/984210923723239424
「本日唐崎店最後の営業です。今日も一日元気にやってます。お時間があれば、ぜひご来店ください 」
https://twitter.com/ganko_karasaki/status/987116009436753920
滋賀県の本のがんこ堂唐崎店さんが4月20日で閉店されるということを知りました。残念〜 ここの注目作品のポップは有名で それを見るためだけにわざわざ東京から編集者が来たことがあるというほどです。 囚人リクも大変お世話になりました。 サインも飾ってもらっています。 お近くにお越しの際はぜひ」
https://twitter.com/ShinobuSeguchi/status/977707917787897857
これもマンガ家のツイート。 「蟻の王」 の塚脇永久だ。
滋賀県の『本のがんこ堂 唐崎店』さんは、蟻の王でもかなりお世話になりました! 作品に愛情たっぷりの、手作りポップを用意してくださっていて。 素敵な書店さんが閉じちゃうの、残念じゃのう…! 」
https://twitter.com/uhyoneko/status/977709436637556736
本のビッグバン(山形県上川市)が4月30日(月)をもって閉店。やまがたコミュニティ新聞は次のように書いている。
上山市石崎の書店『本のビッグバン』が4月30日で閉店する。1987年の開店以来、上山の活字文化を支える拠点として地域に親しまれてきたが、活字離れ、スマホの普及など書店を取りまく環境が厳しくなる中、惜しまれながら31年の歴史に幕を下ろす 」
http://www.yamacomi.com/7093.html
「おはようございます。 連日、多くの方にご来店頂きありがとうございます。 一人一人ゆっくりお話ができず申し訳ありません。 本日最終日、いつもと変わらず、まったりゆっくり。 どうぞのんびりしていってください」
https://twitter.com/hon_bigbang/status/990739534743678976
https://togetter.com/li/1222969
丸善関西国際空港店が5月20日(日)をもって閉店。
「【閉店のお知らせ】丸善 関西国際空港店は5月20日(日)をもちまして、営業を終了させていただきます。長らくのご愛顧、まことにありがとうございました。閉店についての詳細はこちらをご覧下さい 」
https://twitter.com/maruzeninfo/status/991584349312159744
https://honto.jp/store/news/detail_041000025513.html?shgcd=HB300

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2)【記事】丸善ブラック企業なのか!?

2016年6月11日に「文春オンライン」に掲載された「かわいいだけじゃない、セントポールプラザ書籍店の看板猫の貪欲」(小寺律)によれば、フリーペーパー「本屋でんすけ にゃわら版」 は立教大学池袋キャンパスに出店する 丸善キャンパスショップ池袋店に勤務し、資格書 を担当するアルバイト待遇の書店員 がつくっていると紹介されている。
「『本屋でんすけ にゃわら版』は、ほぼ月刊のフリーペーパーだ。新古書店に勤める前はイラストレーターをやっていたという経歴を聞いて、納得のクオリティで、ロゴもイラストも、ほぼ正方形の形状も、完成されたパッケージだ。テーマを決めて本を選び、紹介文を考え、イラストを描き起こし、ペン入れまで、一切手を抜かない。どんな形が手に取りやすいか、どんな紹介文が魅力を伝えられるか、徹底して考えた結果が形になっている 」
http://bunshun.jp/articles/-/210
しかし、書店員は3月31日をもって10年務めた丸善キャンパスショップ池袋店を退職した。退職したのは、この書店員ばかりではなくベテランスタッフ7人 に加え、昨年12月採用のスタッフもほとんどやめたという。丸善が決めたことではないにせよ、リニューアルで店の面積が半分になることが原因だったようだ。驚くべきは、この書店員がやめるにあたって「 本屋でんすけ にゃわら版」の著作権をめぐって揉めるのだ。自らのブログで事の経緯を告発しているのである。
「身辺整理として学内に設置されているサイネージに使ってる私が描いたでんすけと建物のHPのにゃわら版のページを削除してほしいと書店が入っている建物の大家にお願いをした。
私の感覚としては、持ち物を持って帰るのと同じ感覚だった。
その後、『著作権は建物にある。あのフリーペーパーもツイッターも法人でやってるのにスタッフがひとり辞めるだけで削除しろとは会社としてどういうことなのか!』という大家のお局様の怒りの電話を新店長がもらったらしい 」
丸善の新店長は、「 本屋でんすけ にゃわら版」をつくり続けて来た書店員の味方になって解決を図ったかと言えば、これまた驚くべきことに、そうではなかった。
「正直、本を読んだ時点で“職務著作”になるかもなぁと思うものもある。
でもそれは私が雇われてる丸善キャンパスショップ事業部との間の話で店舗が入ってる建物が権利を主張できるものじゃない。
……というのを新店長に伝えると『この問題は会社と大家の問題だから、もう口出ししないでほしい。法務部に言われたから君にはもうにゃわら版は書きませんという念書を出してもらう』と拒絶された」
驚くべきことというよりも、これは信じ難いことだと言って良いだろうが、丸善は新店長を通り越して支店長の独断で問題の解決を図ろうとする。むろん、著作権を有する書店員の存在は無視だ。
「出勤最終週に自分の荷物と仕事を片付けていたら支店長が来て、『あ、にゃわら版のことだけど、 新店長がグズグズしてたからその場で確認書をつくってハンコ捺して(お局様に)提出したよ。先方も納得してたから。まぁ向こうの主張はここ以外でもう描くなってことなんだと思うよ。悔しいかもしれないけど、他の店舗でも今までこうしてきたから理解してほしい』と言われて私は血の気が引いた」
ここで書店員は退かなかった。懇意にしている立教大学の教授を巻き込んで、話し合いの場を設けてもらう。このことで支店長が勝手に提出した確認書は破棄されることになった。
「私にその確認書の内容も教えず控えも渡すことなく契約するなんて、法的には何も効力ないかもしれないけど建物の中では別会社の従業員がつくったものでも大家の物なんて発想の人にそんなもの渡したら、退職後の私の活動にまで口を出されかねない。
この日、社会学部の教授が私の職場のグチャグチャを心配して副総長と他の教授、お局様の上司を含めた話し合いの場をつくってくれた」
「話し合いの翌日、『確認書は破棄させました。会社から連絡があると思います』とお局様の上司からメールが来た。
丸善キャンパスショップ事業部からは連絡は来なかった。本部にはどうでもいい話だし、余計なことをしやがってとしか思ってないだろう。
なにしろベテランスタッフたちが辞めた日に(もちろん私が辞めた日も)新店長すら挨拶に来なかったのだから」
https://nyawaraban2014.amebaownd.com/posts/4135126
https://nyawaraban2014.amebaownd.com/posts/4137071
丸善といえども書店は待遇面も含めて「ブラック企業」の典型なのかもしれない。まとめサイト「togetter」に掲載された「立教大学池袋キャンパスの丸善に10年務めた書店員さんの退職経緯報告に言葉を失う人々」を読めばわかるように丸善に対する批判が次から次にツイッターに投稿され、炎上している。こんな具合だ。
丸善雄松堂は、一体何をやっておるのだ?読んでビックリ、言葉が出ないわ。めちゃくちゃである 」
丸善さんが著作権を無理筋でパクろうとしているのが個人的には一番許せん」
丸善が嫌いになりそうです。書店がどんどんつまらなくなっていく理由がわかりました。悲しいです。辞めたみなさんたちに新しい書店を作ってさしあげられたらいいのに(涙)いまは書店も編集も、プロが認められなくて『若い新人』ばかりがタダみたいなハシタ金で使われているのはいかんともしがたいです 」
丸善のグループ構造を初めて知ったけど、丸善雄松堂は一般向けの本屋じゃなく教育・法人・図書館向け事業を主としているのにこのザマってすごいね。何の専門性もないんだ 」
https://togetter.com/li/1224443?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

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3)【本日の一行情報】

三重県伊勢市本町の書店「本屋 散策舎」 は週末だけ開店する書店だ。
https://mainichi.jp/articles/20180502/ddl/k24/040/034000c
1週間で計10時間しか開店しない。店主は名古屋市出身で、学生時代を伊勢市で過ごし、現在は東京都内の大手書店に勤務しているそうだ。
https://mainichi.jp/articles/20180412/k00/00e/040/205000c
「本屋 散策舎」 は公式ツイッターに次のような一文を投稿している。
「あの『にゃわら版』の書店員さんのいた店の話。こうして死んでいく書店をいくつも見聞きした。やはり本屋は人だと改めて思う」
https://twitter.com/baladeur_jp/status/992791506900537344

吉本浩二 のマンガ「ルーザーズ〜日本初の週刊青年漫画誌の誕生〜 」(双葉社)は、日本初の週刊青年マンガ誌「漫画アクション」の創刊秘話だ。初代編集長の清水文人がゴミ箱から拾い上げた1冊の同人誌「マニア」 の発行人がモンキー・パンチだった。
http://www.futabasha.co.jp/booksdb/smp/book/bookview/978-4-575-85142-7.html?&mode=3
ブラックジャック創作秘話」 や「さんてつ―日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録―」「カツシン さみしがりやの天才」でも吉本浩二はノンフィクション漫画の可能性に挑み続けている。
http://www.akitashoten.co.jp/comics/4253132391
http://www.shinchosha.co.jp/book/771652/

◎キリンビバレッジが公式Twitterに投稿した「午後ティー女子」のイラストが炎上。同社は投稿を削除し、謝罪を公式Twitterに投稿した。
「この度、キリンビバレッジ公式アカウントにおける午後の紅茶の投稿について、お客様にご不快な思いをおかけし大変申し訳ございませんでした。深くお詫び申し上げます。 多くのお客様からのご意見を受け投稿を削除いたしました。今回いただいたご意見を真摯に受け止め、今後の活動に活かして参ります 」
https://twitter.com/Kirin_Company/status/991120016522215424
ITmedia NEWS 」が「キリン公式Twitter午後ティー女子』が『女性蔑視』と炎上→削除 『不快な思いかけた』」を掲載している。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1805/01/news056.html
香港技術科学大学の川口康平 のツイート。
「キリンビバレッジもそうだけど、会社のマーケティング担当者や広告代理店の人は真剣に人文学・社会科学でフェミニズムとか政治哲学とか批評理論とかを学んだ人を雇ってしかるべき権限をもたせたほうがいいと思う。守るにしてもきわどいところ攻めるにしてももう無知ではやってられない 」
https://twitter.com/mixingale/status/991139934764384256

TCC賞 グランプリはUHA味覚糖「さけるグミ」で博報堂の井村光明に決まった。
https://twitter.com/tcc_jp/status/989866978553749504

◎アプリ「少年ジャンプ+」で連載されている広告業界の内情を描いたマンガ「左ききのエレン」とサントリーザ・プレミアム・モルツ」によるコラボマンガが5月1日(火)より3回にわたって公開している。
http://www.dreamnews.jp/press/0000172789/
マンガの連載は雑誌ではなくスマホなどデジタルデバイスで読む時代が眼前に迫っているのかもしれない。

トーハンは、夏季節電および省エネ対策の一環として、5月1日より社員の服装は、ノーネクタイ、ノー上着によるクールビズを10月21日(日)まで実施する。
http://www.tohan.jp/topics/20180501_509.html

トーハンによる「朝の読書」の人気本調査結果発表。小学生は「かいけつゾロリ」シリーズが11年連続で第1位 。中学生1位は「5分後に意外な結末 」(学研)シリーズ。高校生1位は「君の膵臓をたべたい 」(双葉社)。
http://www.tohan.jp/news/upload_pdf/20180501asadokuranking.pdf
「5分後に意外な結末 」って初めて知った。
https://gakken-ep.jp/extra/5fungo/series01.html

◎「ダイヤモンドオンライン」に掲載された竹熊健太郎都築響一 の対談。都築が冴えに冴えている。
「発売日を覚えているような雑誌ってもうどこにもないもんね。でも、それは若者の活字離れが原因じゃないと思う。今ほどスマホを通じて活字をみて書いている時代はないでしょう? 写真もいっぱい撮ってる人がいて、素人なのに皆上手い。だから読者がダメなのではなく、つくる側がダメ 」
http://diamond.jp/articles/-/168876
http://diamond.jp/articles/-/168882
会社にしがみついている編集者の何と多いことか。優秀な編集者はとっとと会社をやめるべきだと、かつて木滑良久は喝破したものである。編集者として能力がないから会社に頼ってしまうのは事実ではあるまいか。

◎「プレジデントオンライン」の「アナリストは見ている」で野村證券の広兼賢治は次のように書いている。
「・・・アマゾンは自前の配送網などを整備しようとしているが、あの莫大な荷物量を日本全国津々浦々に配送するには、ヤマトに依存する以外選択肢はない。値上げを受け入れつつもアマゾンがヤマトに配送を依存する図式は今後も変わらない 」
http://president.jp/articles/-/24919

岩手日報が書いているが盛岡市は、昨年の1世帯当たりの書籍購入額が1万3730円(前年比1254円増)と、全国の都道府県庁所在地・政令指定都市の中で最も多かったそうだ。2位は松江市(1万3359円)、3位は大津市(1万3061円)、4位は横浜市(1万2465円)、5位は甲府市(1万1038円) 。
https://www.iwate-np.co.jp/article/2018/5/2/13410

ハースト婦人画報社は、仕事を持つ女性たちを応援するイベント「ELLE WOMEN in SOCIETY2018」を、6月16日(土)に渋谷ヒカリエホールA・Bにて開催する。今回のテーマは「私の未来設計図」。主なゲストスピーカーは、夏木マリ水原希子国立情報学研究所の新井紀子教授、テニスプレーヤーの伊達公子
https://www.atpress.ne.jp/news/155643

幻冬舎ルネッサンス新社は純文学 の小説コンテストを開催 する。大賞作品は幻冬舎電子書籍化 するそうだ。
https://www.gentosha-book.com/pickup/contest_pureliterature2018/

◎お笑いコンビ「相席スタート」の山崎ケイ が主婦の友社から初の著書「ちょうどいいブスのススメ」 を刊行した。
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20180501-OHT1T50139.html
https://www.daily.co.jp/gossip/2018/05/01/0011215888.shtml
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/996118/
「ちょうどいいブス」という言い方は受けるよね。

◎いや本当に中村竜太郎の言う通りである。何故、ジャニーズ事務所の関係者は所属タレントを晒すばかりで、記者会見を開催しないのだろうか。
「ジャニーズは、仮にタレントに不祥事があったとしても、経営者は絶対に人前に出てこない。彼らを幼少期から育ててきた“保護者”なのに、不都合があると、“子どもたち”(=タレント)のせいにして終わりだ。それに追随するメディアや迎合する大人たちにも責任はあるだろう。今回のTOKIO山口の件も、SMAP解散も、問題の本質は“子供たち”に責任を負わせる体質にあるのではないか、と私は考える」
http://bunshun.jp/articles/-/7291

GYAOがヤフーと協力して運営する映像配信サービス「GYAO!」は、映画「恋は雨上がりのように」のオリジナルドラマ「恋は雨上がりのように〜ポケットの中の願いごと〜」(全4話)を5月2日(水)より独占配信を開始した。映画の原作は「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)連載の同名マンガ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000327.000008260.html

◎「ビッグコミックオリジナル」 (小学館)に連載されている能條純一昭和天皇物語」(小学館)の第1巻は、6 回の重版を重ね、14 万5 千部を突破するヒットとなっているそうだ。 担当編集者の白石幹人が次のように語っている。
「表現が難しいですが、昭和天皇は、人生の前半は『神』、後半は『人間』という立場だったと思います。地球誕生から何十億年の歴史において、ある日を境にこんなに大きく立場が変わった人は、他にいません。それが描けることが、まずドラマチックです 」
https://www.fnn.jp/posts/00305010HDK
能條純一昭和天皇を描かせるというアイデアが凄い。映像化も期待したい。いずれにせよ、私は能條の「ベビードール」(双葉社)が好きであった。

◎7月17日から開催される「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展VOL.3 -2000年代〜、進化する最強雑誌の現在-」 は平日に限ってだが、携帯電話、スマートフォンタブレットで全エリアを撮影できるようになる 。
https://mainichi.jp/articles/20180501/dyo/00m/200/020000c

集英社の無料WEB サイト「少年ジャンプ+」 で連載されている第年秒 の「群青のマグメル」 がテレビアニメ化される。中国の「翻漫画」でも「拾又之国」のタイトルで連載 されていることを考えればアニメは中国市場も狙える。
http://anime.eiga.com/news/106252/

◎アップルがコンデナストを買収するという噂があるそうだ。
https://iphone-mania.jp/news-210852/

◎「ミスマガジン2018」のベスト16 に名前を連ねるえのきさりな小野妹子の子孫だという。
https://www.iwate-np.co.jp/article/oricon/2110623

◎「POPEYE」の前編集長・木下孝浩が、5月1日付で、ファーストリテイリングにグループ執行役員として入社した。木下は、ユニクロが発信する情報の編集に携わる予定で、具体的には、ブランディングマーケティング、店頭コミュニケーション、商品デザインを含む、クリエイティブ・コミュニケーション全般に関する業務に従事する予定 だという。
http://www.fastretailing.com/jp/ir/news/1805011500.html
マガジンハウスの編集者は引っ張りだこである。マガジンハウスとして胸を張っても良いことである。

パピレスが運営する電子書籍レンタルサイト「Renta!」は5月1日、サイト内を講談社作品がジャックする「Renta! 講談社祭り」を1日限定で実施した。
https://news.mynavi.jp/article/20180501-624782/

スカイマークは、講談社とコラボして、 5月1日(火)発行の5月号より、機内誌をリニューアルした。 新機内誌のタイトル「SKY FRaU on MARK!」。企画・編集は、講談社のワンテーマ・マガジンとして新しいカルチャーを発信してきた 「FRaU」が担当する。
http://www.skymark.co.jp/ja/company/press/180427_press.pdf

講談社が運営する無料マンガアプリ「マガポケ」 のダウンロード数が500万を突破した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001697.000001719.html

三島由紀夫賞山本周五郎賞 の候補が発表された。
三島賞の候補は服部文祥「息子と狩猟に」(新潮社)、古川真人「四時過ぎの船」(新潮社)、高橋弘希「日曜日の人々(サンデー・ピープル)」(講談社)、飴屋法水「彼の娘」(文藝春秋)、古谷田奈月「無限の玄」(「早稲田文学」) 。
山本賞の候補は呉勝浩「ライオン・ブルー」(KADOKAWA)、万城目学「パーマネント神喜劇」(新潮社)、小川哲「ゲームの王国」(早川書房)、月村了衛「機龍警察 狼眼殺手」(早川書房)、瀬尾まいこ「そして、バトンは渡された」(文藝春秋) 。
http://mainichi.jp/articles/20180502/dde/014/040/016000c

◎米Amazonは、Prime会員を対象にして、児童書を定期的に配送する「Pime Book Box Kids」 を1箱22.99ドル(約2500円)の有料サブスクリプションで開始する。
https://japanese.engadget.com/2018/05/02/amazon-2500-prime-book-box-kids/

白泉社の少女マンガ誌「花とゆめ」と「LaLa」の電子版が、5月2日より白泉社e-net!ほか主要電子書店で配信を開始した。
https://natalie.mu/comic/news/280620

セブン&アイHLDGSの鈴木康弘元CIO による「アマゾンエフェクト!―『究極の顧客戦略』に日本企業はどう立ち向かうか」がプレジデント社から発売された。以下に紹介するのは鈴木の発言。
「わたしがセブン&アイグループでオムニチャネル・プロジェクトを推進したときは、自前主義によるプラットフォーム構築を志向しました。それはアマゾンと同様、状況の変化に迅速に対応するためです。
しかし、いまの経営体制は、自前主義から離れ、以前と同様、アウトソーシング化を進めようとしているようです。はたしてデジタルシフトの本質を理解しているのか、疑問です 」
「わたしが見るかぎり、アマゾンに対抗できる小売業は、アメリカ国内ではいまのところ、世界最大のスーパーマーケットチェーン、ウォルマートくらいでしょう。ウォルマートは、オムニチャネル戦略に本格的にとりくんでいるからです 」
http://president.jp/articles/-/24969
「ターゲティング」という発想は、もう古いのだろう。戦争が「ターゲテッド・キリング」に進化したようにマーケティングにおいても同様な進化を遂げるのは、歴史の必然に違いあるまい。

◎グッチが「1968」を再現した広告を公開している。日本の女性誌は「1968」を取り上げるのだろうか。
https://www.gucci.com/jp/ja/st/stories/advertising-campaign/article/pre-fall-2018-shoppable
フォトグラファーのピーター・シュレシンジャーが、グッチ2018年プレフォールコレクションを撮影するために足を踏み入れたのは、ダリオ・アルジェントの作品に登場するロケーションだった。日本の女性誌ダリオ・アルジェントの名前に即座に反応できるのだろうか。
https://www.gucci.com/jp/ja/st/stories/advertising-campaign/article/pre-fall-2018-disturbia-shoppable
矢澤利弘の「ダリオ・アルジェント―恐怖の幾何学」(ABC出版)なんていう本もある。

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4)【深夜の誌人語録】

人生が無限でない以上、壁を乗り越えることに必死になるよりも、壁を避けたほうが目的地にいち早く到着することがあるというものだ。