【文徒】2018年(平成30)5月21日(第6巻91号・通巻1265号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】「ワコール」を女性差別に誘った「レオン」系編集者・干場義雅
2)【記事】トム・ウルフが亡くなった!
3)【記事】テレビ朝日の過労死と突然死
4)【本日の一行情報】
5)【深夜の誌人語録】

                                                                                • 2018.5.21 Shuppanjin

1)【記事】「ワコール」を女性差別に誘った「レオン」系編集者・干場義雅

「ワコール広告『炎上』で削除 商品感触、女性の肌に例え」(京都新聞)は、こう書いている。
「大手下着メーカーのワコール(京都市南区)がインターネット上に掲載した男性用下着の広告記事に対して性的な表現を用いているとの批判が相次ぎ、同社が記事を削除していたことが、18日分かった。同社は『不適切な表現だった』と謝罪している」
http://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20180518000172
問題となった表現とは講談社のWEBマガジン 「FORZA STYLE」が4月27日に掲載したスポンサード記事。ここで「FORZA STYLE」の干場義雅編集長とワコールの マーチャンダイザー が対談しているが、干場編集長は次のように発言していた。
「うわ、触るとすごいツルツル。これはエロいですね! 」
「すごいモチ肌の女性に抱かれているような感じですね」
「なるほど、何と言うか女性の下着みたいになってきてるんですね。僕、ブラとかもシルクカシミアのすごいハイゲージのニットとかを着けてる女性、好きなんですよ。でもブラジャーがレースとかでボコボコってしてると、あ、この人レースのブラジャー着てるんだなってわかっちゃう。良いとこでもあるんですけど、楽しみにしときたいじゃないですか。そういうことですよね? 」
「確かに触るとひんやり冷たくて、すごく気持ちいいですね。東北美人に後ろから抱かれているような感じ」
これに加えて「ワコール」の公式アカウント「ワコールブランド」 が次のようにツイートしたことが炎上をもたらした。
「これ下着?と驚くようなパンツから、 東北美人に後ろから抱かれているような感じのシャツまで 夏にピッタリのアイテムに干場氏もヤミツキ! 」
「ハフポスト日本版」が掲載した「ワコールのPR記事とツイートに批判の声『女性差別以外の何ものでもない』『偏見とハラスメントを凝縮したような表現』」は次のように書いている。
「こうしたツイートとスポンサード記事の内容に対して、『女性下着の日本最大手企業としての企業イメージを毀損する表現』『偏見とハラスメントをギュっと凝縮したようなキャッチフレーズ』などと批判の声が出ている。
『ワコールブランド』のツイートに対しては、『なぜ東北美人という女性を持ち出す必要があるのですか?』『男性の購買意欲を高めるための『もの』として『女性』を使おう、使っても良いという発想、女性差別以外の何物でもありません』などと、女性差別的な表現であると指摘する声が出ている」
https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/13/wacoal_a_23433411/
「ワコールブランド」は次のような謝罪のツイートを発表することになる。
「この度、ワコールブランドTwitterアカウントからのツイートで、皆さまにご不快な思いをさせてしまう不適切な表現がありましたことを深くお詫び申し上げます。 該当の投稿を削除いたしました。 今回、皆さまからいただいたご意見を真摯に受け止め、今後の活動に生かして参ります」
https://twitter.com/wacoal_now/status/997412264754925568
今回、スポンサード記事を手がけたのは トランスコスモス 。「ハフポスト日本版」が掲載した「『女性差別』と批判の広告、ワコールが謝罪・撤回『提案したのは広告代理店』」は次のように書いている。
「ワコール広報・宣伝部はハフポスト日本版の取材に対し、批判を受けたスポンサード記事は「広告代理店が提案したもので、その企画をワコールが採用しました」と明かした。広告代理店は、インターネット上の広告を取り扱う『トランスコスモス』だった」
https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/17/wacoal-comment_a_23436689/
勝部元気は「スマダン」に掲載した「ワコール、キリンビバ。炎上する『名ばかり女性活躍企業』たち」で次のように書いている。
「FORZA STYLEは、「Web magazine for smart 40's」というキャッチコピーを用いていますが、干場氏の発言はゲスなセクハラオヤジの発言でしかなく、smartとは完全に真逆のことをしています。いくら質の高いファッションで外見を着飾ったところで、女性蔑視を露呈すれば人として醜いものです。ワコール側も、Twitterに謝罪文章は出したものの、ブランドイメージを大きく毀損したことは間違いないでしょう 」
https://www.excite.co.jp/News/smadan/E1526638683297/
干場にしてもそうだが、もともと「レオン」系の編集者は性的表現は得意でも女性差別に鈍感な傾向があると私などは思っている。この手合いを編集者として起用するのであれば人権学習をしてからのほうが良いのではないだろうか。

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2)【記事】トム・ウルフが亡くなった!

一人称でノンフィクションを書いたトム・ウルフが亡くなった。一般的にはニュー・ジャーナリズムの旗手と呼ばれたのかな。「ワイアード」UK版のグレッグ・ウィリアムズ編集長が次のように書いている。
「熱に浮かされたかのようなロココ調の散文の達人で、入念に自己像をつくり上げた作家でジャーナリストの大家であった。ウルフはものを語ることについて比類なき本能をもっており、時代を先取りし、いまを反映する様式化した“声”を生み出すことで、60年代と70年代のアメリカの変革を記した」
https://wired.jp/2018/05/17/tom-wolfe-obituary/
「『男の娘』たち」(河出書房新社)の川本直は次のようにツイートしている。
トム・ウルフ亡くなったか。なんだかんだで彼のノンフィクションは結構読んでた。『そしてみんな軽くなった―トム・ウルフの1970年代革命講座』と『現代美術コテンパン』には大笑いさせてもらった。前者は青山南さんの訳が本当にいいんだよ。率直に言って悲しい」
https://twitter.com/kawamoto_nao/status/996591905256304640
映画批評家大寺眞輔もツイート。
トム・ウルフとかつて色々あったThe New Yorker誌のエイドリアン・チェンからの追悼コメントが気が利いていて良かった。『魅惑的で贅沢な雑誌ジャーナリスト人生について、激しく現実離れした期待を若い物書き世代に抱かせたトム・ウルフにRIP』。皮肉なんだけど、だからこそピッタリだし美しい」
https://twitter.com/one_quus_one/status/996424874443730945
美術批評家の土屋誠一のツイートも発見した。
「現代美術批判しているからってわけじゃなく、鼻持ちならぬ保守でシニカルな奴って意味で、トム・ウルフは正直好きではない(けど、数冊読んでいる)けれども、間違いなく明快な価値観を筆一本で提示した人物ですね。ご冥福お祈りいたします……」
https://twitter.com/seiichitsuchiya/status/996527863099674624
「そしてみんな軽くなった ─トム・ウルフの一九七〇年代革命講座」(ちくま文庫)はシニカルさをもって私たちを抱腹絶倒の渦に巻き込んだものである。
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480024947/
「反体制文学の金字塔 」と評価されているトム・ウルフの代表作「クール・クール LSD交感テスト 」の版元は太陽社。「帰らざるウエスターン」(晶文社)の蟻二郎が創業した出版社であった。 「ザ・エレクトリック・クールエイド・アシッド・テスト」 である。蟻二郎は神保町で古書店「ワンダーランド」も経営していた。
https://www.dailysunny.com/2018/05/17/nynews0517-9/
https://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4884680189/ref=tmm_other_meta_binding_new_olp_sr?ie=UTF8&condition=new&qid=&sr=
トム・ウルフはオシャレだった。日本の男性ファッション誌はトム・ウルフを追悼すべきだ。頭の中をヘミングウエイ止まりにしてはならない。

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3)【記事】テレビ朝日の過労死と突然死

テレビ朝日でドラマを担当するプロデューサーが過労死した。東京新聞は次のように書いている。
「関係者によると、男性は一三年七月、出張中にホテルで狭心症を発症。病院に搬送され一命は取り留めたが、低酸素状態による脳障害が残ると診断された。三田労基署は、狭心症発症前の三カ月の残業が約七十〜百三十時間に達し、過労死ラインとされる月八十時間を超えていたことを確認、一四年十月に労災と認めた。
男性は療養を続けていたが、一五年二月に心不全で死亡。三田労基署は長時間労働との因果関係を認め過労死と認定した 」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201805/CK2018051702000136.html
ツイッターには次のような厳しい声も投稿されている。
報ステは、野村不動産に労働局が監督指導したのは過労死の犠牲者が出た後であるとして労働局の機能を疑問視する報道を行っていましたが、既に長時間労働の是正勧告を受けていたテレ朝は、労働局が着実に機能していることを知っていたはずです。また国民を平気で騙しましたね」
https://twitter.com/kazue_fgeewara/status/997494174596268032
これは長谷川豊のツイート。
「3年前には労災認定!?? テレ朝はこんな状態の中であの電通の高橋まつりさんの件を叩きまくってた訳か?腐り過ぎだろ。 やはり周波数は定期的にオークションにかけて、不誠実な局からは放送権の剥奪まで視野に入れて行政がマスコミ改革に真剣に取り組むべきだ。 酷すぎる 」
https://twitter.com/y___hasegawa/status/996880600182153221
テレビ朝日では報道局デスクも突然死している。このデスクはテレビ朝日の完全子会社・文化工房の社員だが、親会社の報道局映像センター取材部のデスクに抜擢された人物である。「週刊現代」に掲載された「セクハラ会見の翌日、『テレ朝』報道局デスクが突然死していた」はテレビ朝日関係者の発言を紹介しているが、こんな体質では安倍政権を批判できないのではないだろうか。
「・・・Aさんが倒れたことについて、所属する取材部の一部には説明があり、『このことは外部に口外しないように』と口止めもされたそうです。ですから、報道局の多くの人間はAさんがなぜ休んでいるのか、事情をまったく知らなかったんです。
そして20日以降になって、亡くなったことだけ、突然メールで知らされました。なので、入院中にお見舞いに行くこともできませんでした。・・・」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55622
大手マスコミ関連企業は給料が良いかわりにブラックなのよ。

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4)【本日の一行情報】

RIZAPグループにおいてメディア関連事業統括責任者をつとめる中村史朗は4月2日にサンケイリビング新聞社代表取締役会長に就任したが、更に5月22日にはSYSと北斗印刷の代表取締役会長に就任し、6月21日には「ぱど」の代表取締役社長、6月26日には日本文芸社代表取締役会長に就任する予定である。
http://www.mag2.com/p/money/456081
中村は1971年生まれ。東京大学工学部卒業後、三菱商事に入社し、主に原油LNGなどエネルギー分野に従事した後、渡米留学してMBAを取得。2004年、ボストン コンサルティング グループに入社。コンサルタントとして約2年半在籍した後、レインズインターナショナルの経営再建に取り組む。3年の間に同社の専務取締役兼COOのほか、グループ企業であるコスト・イズの取締役、親会社レックス・ホールディングス取締役などを歴任。2010年9月、これまた経営危機にあったUSENに顧問として参画し、同年11月に代表取締役社長CEOとなった。2013年1月からはUSENグループ企業・アルメックスの社長にも就任したが、2018年1月よりRIZAPグループに参画した。
こんな人物である。
https://www.careerinq.com/interview/manager/usen/004557.shtml

吉田修一の作家生活20周年 を記念して9月7日(金)に 刊行される「国宝」は、朝日新聞出版10周年記念作品 でもあるという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000442.000004702.html

実業之日本社は創業120周年記念事業の一環として、昭和36年に創刊した旅行書シリーズ「ブルー・ガイドブックス」を復刻。「 上高地 穂高・涸沢・大滝・乗鞍・松本・高山」(昭和36年)、「奥武蔵と比企丘陵」(昭和36年)、「アルプス縦走」(昭和36年)、「能登半島 金沢周辺 北陸温泉郷」(昭和36年)、「 瀬戸内海」(昭和37年)、「 三浦半島南房総」(昭和36年) の計7タイトルをKindle電子書籍三省堂書店オンデマンド(紙版)として販売する。新潟日報が取り上げている。
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20180518393893.html

◎乃木坂46白石麻衣のセカンド写真集「パスポート」(講談社)が、19度目の重版で1万部を増刷し、累計発行30万部を突破した。
講談社販売担当者は『講談社の創業100年の歴史の中でも、最大のヒット写真集。30万部突破はまさに100年に1度の“歴史的偉業”と言えます!』とコメントした」
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201805170000996.html

◎創刊35周年を迎える講談社の女性ファッション誌「ViVi」は、この春大リニューアルしたラゾーナ川崎プラザで、POP UP SHOP「ViVi STORE」を5月23日〜6月21日まで期間限定でオープンする。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001712.000001719.html
こうした雑誌のリアルシフトは今後増えよう。デジタルシフトとリアルシフトを両輪とした取り組みが重要な意味を持つ。

◎「講談社×ISETAN×ミステリーナイト 」が5月25日から三日間、新宿伊勢丹で開催される。参加費は3,000円(税込) 。
http://news.kodansha.co.jp/5740

◎日販は、5月15日、東京ドームホテルにおいて「2018年度 日販懇話会」を開催し、会員書店、会員出版社、あわせて336名が出席した。平林彰社長 は取次事業が赤字になってしまったことを報告し、取次事業が崩壊の危機にあるとまで言い切った。
https://www.nippan.co.jp/news/konwakai_2018/
https://twitter.com/uragetsu/status/997396971810783232

◎ビデオリサーチ 2018年4月度首都圏ラジオ調査によれば1週間のうちにラジオを聞いた人は55.5%と、男女12〜69才の約半数強。 また、リスナーの平均聴取時間(1週間累積)は12.8時間で、1日あたり2時間近く聞かれている。
自宅内で聞かれる割合は47.0%、「車の中」「車の中以外」を合わせた自宅外では、53.0% 。
http://www.videor.co.jp/press/2018/180518.htm

パ・リーグ6球団と資生堂「インテグレート」が今年もコラボ 。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000019259.html

◎巨人は、6月8日の西武戦(東京ドーム)を「ガールズナイト」として行い、小学館の女性ファッション誌「CanCam」とコラボする。
http://www.giants.jp/G/gnews/news_3912793.html

◎「若大将」シリーズの星由里子が亡くなった。今夜は「エレキの若大将」でも見て寝るか。寺内タケシ が出ているんだぜ。加山雄三と星由里子が「君といつまでも 」をデュエットするのだが、「ブラック・サンド・ビーチ」 も名曲だよ。
https://www.asahi.com/articles/ASL5L3DVQL5LULZU009.html
鳥居達彦は元気にしているのだろうか。

KADOKAWAの「3分クッキング」6月号の付録は、雑誌「花時間」とコラボした「花のクリアファイル」A5判2枚セット。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004530.000007006.html

トーハンのほんをうえるプロジェクトは、書店に新しい棚ジャンルを提案する新施策「わかばジャンル育成計画」を開始した。
わかばジャンル育成計画」は、書店店頭で置き場が定まっていないキーワードの商品を集め、新しいジャンルとして棚での常設展開を提案する施策だ。具体的には「AI」「新しいお金の稼ぎ方」「LGBT」「大人の絵本」などのキーワードにそって、判型や従来の分類にとらわれることなく商品を選び、選書リストを作成する。書店は選書リストを元に自店の在庫や注文書を活用して商品を集め、自店の客層に合わせた新しいジャンルの棚を作ることができるようになる。
http://www.tohan.jp/news/20180518_1206.html

◎CCCが運営する「軽井沢書店」が国道18号沿いの立地で5月18日にオープンした。「軽井沢には2015年8月末に平安堂軽井沢店が閉店してから約3年間書店が無い日が続いていた 」(軽井沢ウェブ)そうだ。
https://www.karuizawa.co.jp/topics/2018/05/3-15.php

徳間書店のマンガ誌「月刊COMICリュウ」が、6月19日発売の8月号をもって休刊 することになった。7月からはウェブに移行するという。
http://mainichi.jp/articles/20180519/dyo/00m/200/000000c

主婦と生活社は「週刊女性」4号分をダイジェストして、芸能・社会・世間の出来事1か月分がつまった電子書籍「月刊週刊女性」を創刊する。 540円也。
http://www.jprime.jp/articles/-/12408

小学館の美容誌「美的」7月号(5月22日発売)の表紙は浅田真央
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000013640.html

カドカワを支える両輪はドワンゴKADOKAWAだが、ともにそう簡単には窮地から脱出できないのではないか。ドワンゴは有料会員が1年間で243万人から207万人に激減したが、今年も減少傾向に歯止めはかけられそうもない。ドワンゴが起死回生を狙うのは「都度課金」によってということになるのだろうが、そう簡単に定着するだろうか。「東洋経済オンライン」は「ニコ動、『V字回復シナリオ』の厳しすぎる現実」を掲載している。
「 窮地に陥ったドワンゴだが、今年度はウェブサービス事業の営業利益が10億円まで回復する計画を立てている。どのような計算なのか。内訳を見ると、有料会員数は201万人まで引き続き減少すると想定されている。一方、大きな成長を見込むのが「都度課金」だ。生放送と連動したゲームや配信者への投げ銭といった新機能を投入し、新たな収益源にしようとしている」
ゲーム事業に肩入れをするKADOKAWAについても次のように書いている。
「・・・ゲームは、業界全体でヒットの予測が困難になっているのが実情だ。最近では大型の新作投入を予定していても、ひとまず保守的に前年並みの売り上げ予想を立てておくという企業が少なくない。期初からゲームの回復を謳うKADOKAWAの計画は、それなりのリスクをはらんでいる」
https://toyokeizai.net/articles/-/221468
カドカワは張り子の虎である。

博報堂 は、ユーザーの嗜好と体調に合わせてお風呂を出る最適なタイミングをお知らせするIoTロボット「fuuron 」(フーロン)を開発した。
http://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2018/05/20180516.pdf

◎「FACTA」6月号が「『文春砲』が湿るか、文藝春秋で社長内紛劇」を掲載している。
「発端は就任4年目の松井清人(きよんど)社長(67)が、次期社長に経理出身の中部嘉人常務を起用し、子飼いの石井潤一郎取締役を副社長にして、自らは会長に就任、院政を敷こうとしたこと。これに次期社長と一時目されていた木俣正剛常務のほか、西川清史副社長、営業局統括の濱宏行取締役ら役員3人が『編集経験のない中部社長では経営危機を乗り切れない』と異議を唱え、人事撤回と松井の退陣を迫った」
「・・・中部を社長に抜擢すると聞いて木俣らが決起したものの、8人の取締役のうち飯窪成幸取締役が松井側につき、クーデター派が多数派を形成できていない」
https://facta.co.jp/article/201806005.html
出版業界のためにも禍根だけは残さない決着を図って欲しい。

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5)【深夜の誌人語録】

休息とは振り返ることである。