【文徒】2018年(平成30)7月6日(第6巻125号・通巻1299号)

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1)【記事】Google AdWordsGoogle 広告として生まれ変わる
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】Google AdWordsGoogle 広告として生まれ変わる

グーグルは、広告関連サービス群を整理し、次のような三つのブランドにまとめる。
(1)Google広告  
Google AdWords」が「Google広告」に名称変更となる。
現在 Googleが提供する広告関連サービスは、Google 検索はもちろん、Google の各種サービス、パートナーのサイト、アプリなども対象とした、非常に幅広いものだ。Google検索で調べものをしているとき、YouTubeで動画を視聴しているとき、Googleマップで新しい場所を調べているとき、Google Play ストアでアプリを探しているとき、ウェブ上のコンテンツを閲覧しているときなど、生活の中のさまざまな瞬間を捉えて、何十億人ものユーザーとつながることができる。この広範なサービスを象徴する新たなブランド名になったのが「Google 広告」である。
Google 広告」では、小規模ビジネスが、オンライン広告をさらに簡単に開始できる新たな機能を導入する。
(2)Googleマーケティングプラットフォーム  
DoubleClick の広告主向けプロダクト群と Google アナリティクス 360 スイートを単一の新ブランドに統合し、「Google マーケティング プラットフォーム」として提供する。これにより、企業のマーケティングチームにとっては、社内でのコラボレーションの強化につながる。
(3)Google アドマネージャー 
ウェブサイトやアプリにおけるコンテンツ収益化のあり方も、大きく変化している。ユーザーが複数のデバイスを通してコンテンツを利用するようになり、広告主からはプログラマティックなアクセスを求める声が高まる現在、パブリッシャーには、さらにシンプルかつ効率的にビジネスを管理できる仕組みが必要となっている。こういった背景から、Google ではDoubleClick for Publishers と DoubleClick Ad Exchange を一元化した統合的なプログラマティック プラットフォームを「Google アド マネージャー」で提供する。
Google アド マネージャーでは、Google と提携するパブリッシャーにさらなるメリットを提供する。動画の視聴、ゲームのプレイ、コンテンツ利用などユーザーの生活のさまざまな場面において広告主のニーズに応える機能性を提供し、これまで以上の収益性と効率性を実現する。
https://goo.gl/uJxKJs

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2)【本日の一行情報】

◎宝島社がプロデュースするライフスタイルブランド「kippis」(キッピス)のテキスタイルデザインが、アパレルブランド「NIMES」(ニーム)に採用され、全国の「NIMES」直営店15店舗およびECサイトで7月20日(金)より発売開始される。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000703.000005069.html

◎「週刊少年ジャンプ」(集英社)第十一代編集長の中野博之が毎日新聞に登場。
「他誌も読者アンケートは行うでしょうが、ジャンプが一番重視していると思います。その結果、終わるのも新連載も一番多いのでは」
https://mainichi.jp/articles/20180704/ddm/015/040/016000c
週刊少年ジャンプ」が最もソーシャルであるということだ。

◎7月27〜29日に新潟・苗場で開催される「フジロックフェスティバル」がYouTubeで一部生配信する。ソフトバンクが協賛する。
http://www.fujirockfestival.com/news/

◎Viibar(ビーバー)と、朝日放送グループのABCフロンティアホールディングスは、DIY動画メディア「LYKKE」(リッケ)を立ち上げ、共同で運営していくことになった。「LYKKE」は暮らしを豊かにするDIYイデアライフハック術を紹介する動画メディアである。Viibarの上坂優太代表取締役楽天の出身だ。
https://viibar.com/news/p20180703
Viibarは昨年、電通および電通デジタルと資本業務提携している。
https://jp.techcrunch.com/2017/04/20/viibar-dentsu/
出版では生活実用誌が担っていた領域である。出版は動画に臆病になってはなるまい。

◎「NewsPicks」を運営するユーザベースは米国発のクオリティ経済メディアの Quartz Media LLC(Quartz社)の持分を100%取得し、子会社化することになった。
https://goo.gl/LHJJma

◎LINEはニュースサービス「LINE NEWS」の「LINEアカウントメディア プラットフォーム」において、「週刊文春」のアカウントより、記事一本単位で購入が可能な記事の「バラ売り」を開始する。
これまでは紙版発売前日の水曜日に配信される“スクープ予告”による事前予約購入後、実際に購読が可能になるのは翌日木曜日の7時だったが、7月4日より、紙版発売前日の水曜日16時の時点での記事購入、及び購読が可能になる。記事は一本「LINEコイン」50コイン(120円)で購入できる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001153.000001594.html

イーブックイニシアティブジャパンはヤフーとの電子書籍事業における業務提携に基づき、ヤフーと共同で運営する新たなコミックアプリ「ebookjapan」(iOS 版)の提供を7月2日より開始した。
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/36580/b0eaa78c/0b2c/4805/8a53/565f9c441db0/140120180702475604.pdf

日本経済新聞社は、東京本社デジタル事業担当付の元社員を不正競争防止法違反容疑で警視庁に告訴した。
「営業秘密にあたる社員約3千人分の賃金データなどを外部に漏洩させたとして、日本経済新聞社は3日までに、東京本社デジタル事業担当付の元社員(53)を不正競争防止法違反容疑で警視庁に告訴した。元社員が社内規定に反して日経の顧客情報を社外に持ち出していたことも判明した。日経は既に元社員を懲戒解雇している」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32550220T00C18A7CR8000/

◎米フェイスブックは、紙の季刊誌「Grow」を創刊する。
http://www.thedrum.com/news/2018/06/25/facebook-launches-print-magazine-called-grow

アニメイトは、7月28日より、「KADOKAWA×講談社×星海社×一迅社×TYPE-MOON×アニメイトFate/summer vacation fair』」を開催する。
https://gamebiz.jp/?p=214720

◎旺文社ベンチャーズは、10億円のファンドを組成し、6月より本格的に活動を開始した。出資規模は主に数千万〜5000万円を想定。さらに旺文社や提携・関連企業のアセットを活用して、国内外のEdTechスタートアップ企業と共に、イノベーションを加速させるという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000035492.html

◎ブログ「黄昏に還る」の「芥川賞・盗作疑惑ということについて」は、次のように書いている。このブログは石井光太の「名前、身長、体重、所持品、手術痕」という表現に着目している。
https://ameblo.jp/kubioresaban/entry-12388285156.html

◎「ダラクロク」に掲載された「北条裕子『美しい顔』を擁護する。」は読んでおきたい。
「この作品は、確かに参考文献を示さなかったことには問題があるし、一種の剽窃ととられかねない表現があるものの、しかしそれこそが震災を『消費』してきた傍観者の態度なのだと考えると、意味があるように思われます」
http://raku-rodan.hatenablog.com/entry/2018/07/03/232836
「ダラクロク」の評価を踏まえるのであれば、こう言い放つことができるかもしれない。「被災者」を「商品」として取り扱った「傍観者」を「告発しない」という形で「告発する」、この「美しい顔」というタイトルを持った小説も「美しい」がゆえに所詮、「商品」なのである。

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3)【深夜の誌人語録】

走らなくても良いから、歩きつづけることが大切である。