【文徒】2019年(平成31)3月19日(第7巻50号・通巻1468号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】偉大なるロックンローラー内田裕也が亡くなった
2)【記事】記者たちの「3.14首相官邸前行動」に私がノレない理由
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2019.3.19 Shuppanjin

1)【記事】偉大なるロックンローラー内田裕也が亡くなった

内田裕也が亡くなった。享年79歳。
http://mainichi.jp/articles/20190318/k00/00m/040/038000c
ミッキー・カーチスがツイート。
内田裕也が亡くなったようだ!
仲間がどんどんいなくなってしまう!ロックロールお疲れさん
RIP」
https://twitter.com/MICKEYCURTIS/status/1107418877124710400
内田裕也リドリー・スコットの「ブラックレイン」にも出ていた。菱田信也は劇作家である。
内田裕也さんの演技は『BLACK RAIN』(1989)での大阪府警・梨田刑事(偽装警官)役が最高です。30秒ほどしか出ないけど本当に最高。何回も見返してしまいます」
https://twitter.com/hishidashinya1/status/1107422264897634305
幻冬舎代表取締役社長・見城徹ツイッターにこんなことを投稿している。
「原宿警察署に逮捕された内田裕也さんから借金申し込みの手紙が来たことがある。僕はそれを無視した。後で樹木希林さんから『金を貸さなかったあんたは偉い』と褒められた。僕と裕也さんとは笑えないエピソードが沢山ある。希林さんが裕也さんを呼んだとしか思えない。実はお似合いの夫婦だった。合掌」
https://twitter.com/kenjo_toru1229/status/1107417425417400320
幻冬舎内田裕也の「ありがとうございます」を刊行している。
内田裕也さんに頼まれて2014年12月に内田裕也著[ありがとうございます]を出版した。スポニチの連載をまとめたものだ。どこで会っても愛情を込めて(?)絡まれので、なるべく会わないように仕事をした。案の定、売れなかった。裕也さんが喜んでくれればそれで良かった。その本の重版をさっき決めた」
https://twitter.com/kenjo_toru1229/status/1107427652158128129
これは立憲民主党蓮舫のツイートだ。
内田裕也さんの訃報。
とてもとても悲しいです。
事業仕分けの時、必ず会場に傍聴に来てくださり『税金の使い方を見たい』とお話しされていました。いつも赤い薔薇を一輪くださいました。
粋な方です。
心からお悔やみを申し上げます」
https://twitter.com/renho_sha/status/1107386400695947269
横尾忠則のツイート。
内田裕也さんが亡くなった。仲のいい夫婦は、間を空けないで後を追うというけれど、この二人のネジレというかズレは向こうで修復するのか、どうか? 樹木さんは直感的で、感覚的だった。裕也さんは、コンセプチュアルでスジを通すところがあった」
https://twitter.com/tadanoriyokoo/status/1107502197023993856
嶋大輔のツイート。
「今朝内田裕也さんの訃報が!本当に残念で、悲しいです。若い時に、コミック雑誌なんかいらない!と言う映画で共演させて頂き、それ以来お会いする度に、元気かぁ?頑張れよロッケンローと声を掛けて頂きました。今まで有り難うございました!」
https://twitter.com/daisukeenjoy/status/1107500601158455297
こんな呟きを発見した。「新宿プレイマップ」らしい企画だよね。
「1970年、日本語ロック論争のきっかけとなった『新宿プレイマップ』の座談会出席者(内田裕也鈴木ヒロミツ大瀧詠一がみんな亡くなってしまった。司会者の相倉久人さんももういない。中山久民さんだけか」
https://twitter.com/bxjp/status/1107361125073481728
この座談会で内田は次のように語っている。内田はフラワー・トラベリング・バンドを結成する。
「前に日本語でやった時があるんですよ。やっぱり歌う方としては、“のらない”というんですよね。ボクは夢が大きいかもしれいけど、独立したときからロックは世界をコミュニケート出来るものと思っていたからエキスパートを狙っていた」
http://www.tapthepop.net/extra/32212
増田聡の「聴衆をつくる―音楽批評の解体法」(青土社)は読んでおきたい。
内田裕也を『英語派ロックの旗を掲げ日本語ロック論争に敗れた人』と思ってる方には、拙稿「日本語ロック論争の問題系」『聴衆をつくる』https://amzn.to/2ubGOov  をご紹介しときます。今となっては当たり前すぎて意識すらしないことを夢見て作り上げた偉人でした。謹んでご冥福をお祈りいたします」
https://twitter.com/smasuda/status/1107475835756277761
小説家の辻仁成はエコーズのボーカリストであった。
内田裕也さん、昔、野音ライブのあと楽屋に戻ったら裕也さんからの差し入れマグナムのドンペリがどんと鎮座していて、息を呑みました。ありがとうございました。一生忘れません。
ご冥福をお祈りいたします」
https://twitter.com/TsujiHitonari/status/1107354672036237312
カメラマンの高井潤のツイート。
「2012年から、いつもその人は追悼式には似つかわしくない派手でイカしたロックな格好で献花の最前列にいた。
昨年、その人は車椅子に乗りサングラスもせずに訪れた。祭壇の前で介助されながら立ち上がり献花をしていた。
今年は姿が見えなかった。
内田裕也さん、ご冥福をお祈りいたします」
https://twitter.com/J_Tphoto/status/1107417765114077185
編集者・安東嵩史は、こんなエピソードを紹介している。
内田裕也さんは10年以上前に少しだけ仕事で関係したことがあるのだけど、そのとき今はなき青山Le Baronで『人生初DJをやる』というので見に行ったことがある。DJ BAD BOYと名乗ったそのプレイを時間がかなり押す中で待ってると近田春夫さんが出て回し始め『これはいよいよ次が裕也さんか~』と思ったら」
「『DJ BAD BOY!』の呼び込みとともに裕也さんが現れDJブースの前に立った。前というのは字通り前、ブースを背にして。『これは』と思った矢先に近田さんが『ジョニー・B・グッド』を流し始め、そして裕也さんは手に持ったステッキをマイクがわりに口パクを始めた。それがDJ BAD BOYのすべてだった」
https://twitter.com/adtkfm/status/1107448849457545216
https://twitter.com/adtkfm/status/1107448970052165632
中川淳一郎の事務所は内田裕也の自宅の近くだそうである。
内田裕也の自宅近くに事務所借りてるが、タクシーを待っていたら突然彼が割り込んで堂々と手を挙げる。高齢というのもあるが、『こりゃ譲らんといかん』と思わせる妙な敬意を抱く気持ちと清々しい傍若無人さがあった。あとコンビニで店員が1000円札で釣りを出したら『5000円札はないのか!』とキレてた」
https://twitter.com/unkotaberuno/status/1107473712725397504
「ぼくが出会った素晴らしきミュージシャンたち」(ウェイツ)などの著書を持つ岩田由記夫のツイート。
内田裕也さんが逝った。沢田研二を見出し、フラワー・トラヴェリン・バンドで日本ロックのレベルの高さを世界に示した。何度かお逢いしたが強面というのは恥じらいの裏返しで心根の優しい方だった。ロックを心から愛しそれに関し一歩も譲る事のない一筋の道を歩まれた。謹んでご冥福をお祈り致します」
https://twitter.com/IWATAYUKIO/status/1107478307623198720
編集者の目崎敬三フェイスブックに次のような秘話を公開していた。
内田裕也さんには92年に週刊誌で取材させていただいたのですが、そのあと個別に呼び出しをくらいました。場所はホテルオークラのオーキッドバー。恐々行くと、内容は「昔の平凡パンチの対談連載を春で出せないか」というもの。当時の自分は出版部とコネがなく、これは無理かなと思ったですが、別れ際に裕也さんがひと言。「この企画は成功するよ……それはアナタの座っている場所が、ジョン(・レノン) の座っていた場所だから……」。その通りでした。2009年に別の編集者がモブ・ノリオさんとともに企画を通して、めでたく『JOHNNY TOO BAD 内田裕也』という本になったのです。裕也さん、どうぞ安らかにお眠りください。ロケンロール!」
徳間康快がボトルをキープしていたオーキッドバーは、もうない。徳間のボトル番号は「800番」だった。嘘800である。
数々の映画に出演している内田裕也だが、私が最も好きなのは神代辰巳の「鳴呼!おんなたち 猥歌」である。内田がどうしようもなく不器用なロッカーをどうしようもないほど切なく演じた傑作である。
https://www.nikkatsu-romanporno.com/movies/2017/02/25867.php
脚本は神代と荒井晴彦。内田は荒井晴彦のデビュー作「新宿乱れ街 いくまで待って」にもゲスト出演している。荒井はゴールデン街バーで内田裕也に次のように語らせている。
「この街が、もう最後の新宿化の象徴だと思うんだよね。フーテン、ヒッピー、アングラ、10.21の騒乱罪、ハイミナール、マリファナ、シンナーと色々とあって、今や副都心計画とやらですっかりヨソヨソしくなっちまいやがった。ほんとになんかこう人間の触れ合いってものがなくなってゆくんだよね。だから、この街だけは残さないとね。ねぇ、みんな」
https://amzn.to/2FbgmjU

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2)【記事】記者たちの「3.14首相官邸前行動」に私がノレない理由

朝日新聞デジタルの3月15日付「菅長官、特定記者の質問『平気で言い放つ、許されない』」は次のように書いている。「特定記者」とは東京新聞記者・望月衣塑子を指す。
菅義偉官房長官は15日の記者会見で、東京新聞記者の質問に対し、『事実に基づかない質問を平気で言い放つことは絶対に許されないことだ』と述べた」
https://www.asahi.com/articles/ASM3H5K55M3HUTFK020.html
その前夜、具体的に書けば3月14日夜に日本マスコミ化情報労組会議(MIC)は「FIGHT FOR TRUTH!私たちの知る権利を守る3.14首相官邸前行動」を主催した。
BuzzFeed News」は「メディアが立ち上がる時 東京新聞・望月記者を守れ、と記者たちが叫んだ夜」を掲載し、「参加者の多くが、メディア関係者だった。市民の知る権利や、表現の自由、言論の自由を守るために声を上げた」と書いているけれど、いったい何人が参加したのだろうか。「BuzzFeed News」は書いていない。
https://www.buzzfeed.com/jp/kensukeseya/mic-1?utm_source=dynamic&utm_campaign=bfsharetwitter
「レイバーネット日本」が発表した「メディア攻撃をここで堰き止めよう!~『知る権利を守る官邸前行動』熱く広がる」によれば「約600人以上の人々が集まり菅長官や安倍首相のいる官邸に向かって声を上げた」とあるが、私が知人から聞いたところによれば「実際は200~300人程度ではなかったか」とのことだ。
http://www.labornetjp.org/news/2019/0314mic
「レイバーネット日本」の約600人という数字を信じるにしても、この人数を私は少な過ぎると思う。周知のように日本マスコミ化情報労組会議を構成するのは、新聞労連、全印総連、民放労連出版労連、映演共闘、映演労連、広告労協、音楽ユニオン、電算労という9労組。この9労組から集まったのは、最大限の数字で、たったの600人だったのである。マスコミに働く労働者は「望月衣塑子問題」に極めて関心が低いということをあらわす数字にしか私には思えないのである。神奈川新聞の田崎基に従えば、これは「望月衣塑子問題」ではなく、権力者が傲慢になっているという問題であり、そうであればもっと多くのマスコミ労働者が結集して当然なのではないだろうか。しかし、この為体。
BuzzFeed News」が「参加者の多くが、メディア関係者だった」と書いているが、そうしたメディア関係者は、何万という数に及ぶであろうマスコミ労働者からすれば浮いた存在であり、そうしたマスコミ労働者の背後には圧倒的多数の民衆がいる。その民衆と、官邸前に集まった600人との間には埋めがたい溝ができてしまっているとは、望月衣塑子にせよ、MIC議長・新聞労連委員長の南彰にせよ、考えたことはないのだろうか。
こうした溝ができるにあたって果たしてマスメディアに責任はなかったであろうか。このように問いかけるべきではないのだろうか。この数百人という数が意味するのは吉本隆明の「転向論」の言い回しを借りるのであれば「自己疎外した社会のヴィジョンと自己投入した社会のヴィジョンとの隔たり」にほかなるまい。「自己疎外した社会のヴィジョン」を持つようになると「日本社会の実態は、まないたにのぼらなくなってくる」のである。
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000167504

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3)【本日の一行情報】

◎情報工場が運営する「書籍ダイジェストサービス SERENDIP」(セレンディップ)は3月16日(土)にオープンした商業施設「SUINA室町」に新規開店した大垣書店京都本店において、SERENDIPコーナーを展開する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000012301.html
京都新聞の3月15日付「出店多彩、京都に新商業スポット『SUINA室町』16日開業」は、こう書いている。
「表玄関となる1階には、『大垣書店京都本店』が入店。約1100平方メートルの大規模店舗で、書籍や雑誌など約15万冊をそろえた。本を探す楽しみを感じてもらおうと、本棚には『知』『雅』『芸』などあえて漢字1字のみを表示。店内にはモダンな照明やソファ、アート作品を取り入れたほか、雑貨や府北部産の食材の販売、イベントスペースの設置など工夫を凝らした。同書店の大垣全央副社長は『新たな店舗形態に挑戦することで、幅広い客層の開拓を目指したい』と狙いを語る」
https://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20190314000192
「Lmaga.jp」の「大垣書店、業界活性化を狙う新しい本店」は次のように書いている。
「1942年に創業し、これまでは北大路にある店舗を本店としていたが、本店を移設(以前の店舗は北大路店に名称を変更)。新しい「大垣書店」を打ち出す。施設の1階約700坪分を大垣書店が借り上げ、うち約350坪分をサブリース。京都に拠点を構えるブランドを中心に、居酒屋、カフェ、スーパーが本屋を囲む形で営業。お茶だけでなく、飲みのついでに、食材を買うついでに・・・と、本に触れ、楽しみを提案する空間を目指す」
https://www.lmaga.jp/news/2019/03/62596/
こんな呟きがツイッターに投稿されていた。
四条烏丸に新しくできた大垣書店京都本店に行ってきた。全体的に蔦屋書店っぽい雰囲気。最近こういうの流行りみたいだけれど、おれは本屋に関しては静かでただ本がたくさんある図書館みたいなスタイルの店の方が好きだ」
https://twitter.com/daidenei/status/1106865063439163392
オレもだ。

◎ブックエキスプレス・ブックスキヨスク共催による「第12回エキナカ書店大賞」は原田マハの小説「旅屋おかえり」(集英社に決まった。今回のテーマは「出発・旅立ち」だった。
http://hon-hikidashi.jp/bookstore/78354/

◎音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク」講談社の「少年マガジンエッジ」と「月刊少年シリウス」、一迅社の「月刊コミックゼロサム」の三誌でコミカライズに取り組んでいるが、いよいよ単行本としてまとまる。三作品ともCD付限定版が1980円+税で発売される。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002095.000001719.html

◎グーグルは昨年、悪質広告を23億件ブロックしたという。「CNET Japan」の「グーグル、悪質広告23億件を2018年に削除」は書く。
「これは大きな数字だが、悪質広告32億件をブロックした2017年からは減少した。Googleの取り組みは別の次元で強化されており、こうした広告に関与している人々をブロックするようになった。具体的には、100万件近い広告主アカウントと、パブリッシャーやアプリ開発者73万4000人をブロックした」
https://japan.cnet.com/article/35134258/

◎「週刊朝日」は渡辺達生が撮影する「女子大生表紙モデル」を大募集している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000649.000004702.html
私はこういう世界よりも、映画「岬の兄妹」のような世界に親近感を抱いてしまう。「週刊朝日」は女子大生よりも和田光沙を表紙にフィーチャーすべきである。和田光沙がツイートしている。
「映画『岬の兄妹』公開から2週間たちました。観に来てくださった皆さま、ありがとうございます!まだまだ各地上映中です。引き続きよろしくお願いいたします。ぜひ、映画館に観に来てください!!」
https://twitter.com/misawada/status/1106518913024577536
片山慎三の「岬の兄妹」は大島渚の「愛と希望の街」や田中登の「(秘)色情めす市場」に匹敵する傑作である。和田光沙の存在感は芹明香以来の美しさと哀しさを放っているというべきか。

双葉社のプロレス本が熱い。市瀬英俊の「夜の虹をかける 四天王プロレス『リングに捧げた過剰な純真』」、「『週プロ』黄金期 熱狂とその正体 活字プロレスとは何だったのか?」の2冊を刊行している。
https://taishu.jp/articles/-/64006?page=1
私は後楽園ホールのプロレスと赤羽のキャバレーが好きだった。

博報堂DYメディアパートナーズは地域密着型の音声ニュースサービスの実証実験を3月15日にスタートした。コンテンツの提供とサービスの運営は、河北新報社が行う。
https://www.hakuhodody-media.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/03/HDYMPnews20190314.pdf

◎学研プラスの女性誌「mer」が4/17発売の6月号をもって紙の雑誌としては休刊し、WEBへ生まれ変わるという。
https://www.instagram.com/p/Bu_keMKHdha/

パピレスが運営する電子書籍サイト「Renta!」は特別企画「Renta!限定 KADOKAWA 人気作が100円」 キャンペーンを3月28日(木)まで実施する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000103.000022475.html

樹木希林春新書「一切なりゆき」(藝春秋)は発売3か月足らずで発行部数が87万部を突破。ミリオンは確実だろう。
https://www.j-cast.com/2019/03/16352806.html

朝日出版社は、webマガジン「あさひてらす」をオープンした
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000038445.html
http://webzine.asahipress.com/

東京国立近代美術館で「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの Takahata Isao:A Legend in Japanese Animation」が開催される。期間は7月2日(火)~10月6日(日)。
http://www.momat.go.jp/ge/wp-content/uploads/sites/2/2015/01/takahata0311.pdf

◎作家・村上春樹がディスクジョッキーをつとめる特別番組の第5弾「村上RADIO~愛のローラーコースター~」がTOKYO FMをはじめとするJFN38局で4月21日(日)19時から放送される。番組の提供は大日本印刷
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001654.000004829.html

◎「Exhibitionism―ザ・ローリング・ストーンズ」(朝日新聞社など主催)が「TOC五反田メッセ」で5月6日まで開催されている。
https://www.asahi.com/articles/ASM3G5JTLM3GUCVL01L.html

◎「三省堂国語辞典 第七版 広島東洋カープ仕様」が売れている。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000014647.html

◎ぴあMOOK「銭湯と和菓子と田中圭(仮)」は予約が殺到したため重版を決めたそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001145.000011710.html

実業之日本社中途採用を募集している。代表取締役社長の岩野裕一が次のように呼びかけている。
「2019年は、実業之日本社を創業した増田義一(1869-1949)の生誕150年・没後70年という、節目の年にあたります。
当社はここ数年、出版社としての在り方を根本から見直すべく、『情報通信業としての出版社』『創業120年のベンチャー企業』を目標に、体質強化を続けてきました。そして至ったひとつの結論は、『もはや出版社は出版社ではない』ということです。
世界中で活躍する優れた人が生み出す知的財産(Intellectual Property=IP)を、紙の本、電子書籍、映像、パフォーマンス、アニメ、コミカライズ、ノベライズ、ゲーム、海外翻訳など、ありとあらゆる形で人々に届け、クリエイターをサポートし、感動の輪を広げていく――これこそが、これからの出版社がめざすべき仕事であり、もはや『出版』という言葉には収まりきらないスケールを持ち始めました。
アジア諸国の出版人と会話すると、『IPビジネス』という言葉が頻繁に出てきます。日本においても、出版社以外の情報産業においてはあたりまえに使われていますが、なぜか出版業界では『IP』という言葉は敬遠されがちです。
しかし、増田義一の時代も、新しい時代を迎える現代も、出版社の使命は『優れた知識を伝えること』であり、『出版社がこれからも出版社であり続ける』ために、私たちは自らの営みを『出版からIPビジネスへ』と再定義する必要があるのです。
実業之日本社は、これまでの延長線ではない考えをもって行動できる『人財』を、改めて広く募集します」
http://www.j-n.co.jp/recruit/

東京新聞が3月16日付「NHK大河『いだてん』序盤で失速 2月に視聴率10%割れ」で、こう書いている。
「NHK大河ドラマ『いだてん 東京オリムピック噺』が迷走している。二月十日の第六回に異例の早さで視聴率が10%を割り込んでからは一ケタ続き。『“大河らしさ”をあえて外したことで、旧来の大河ファンが置いてきぼりになった』と大河ドラマ通が語る序盤。巻き返しを図りたいNHKだが、出演者の逮捕というアクシデントもあり、“負の連鎖”に苦しんでいる。暗雲を払う“快足”はいつ飛び出す?」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2019031602000202.html

朝日新聞デジタルは3月17日付「著作権の『法王』が語る DLと一億総クリエーター時代」で、東大名誉教授の中山信弘をインタビューしている。中山はこう語っている。
「漫画を中心とした海賊版への対策をしなければならないという考えに反対する人はいないと思います。しかし、広く投網を掛けるのには抵抗がある。網を掛けるにしても、ネットにおける自由という観点からせめて網の目を大きくして、マグロは捕まえるけどメダカは逃がす、というような工夫が必要です。大きな魚も小さな魚も全部一緒くたにしてしまうのが、今回の法改正の一番大きな問題でした」
https://www.asahi.com/articles/ASM3D6V6ZM3DUCVL01X.html?ref=tw_asahi
求められているのは「マグロは捕まえるけどメダカは逃がす」対策である。

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4)【深夜の誌人語録】

幸福は勝手に逃げて行くことはあっても、向こうから勝手にやって来ることはない。