【文徒】2019年(平成31)4月15日(第7巻68号・通巻1486号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】講談社広報室からのメールと手紙
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2019.4.15 Shuppanjin

1)【記事】講談社広報室からのメールと手紙

4月12日付に掲載した「社告」でも公開したが、私のもとに講談社広報室から4月11日付で次のようなメールが送られて来た

-----------------------(以下、引用〈1〉)------------------------------
今井様

お世話さまです。

何度かお電話いたしましたが
ご不在のようでしたのでメールにて失礼いたします。

昨日、
御社のメールマガジン・4月9日付「出版人・」記事、
【3)【記事】 東北学院大学教授の金菱清が講談社に「お知らせ」の撤回訂正を求める】
について弊社として正式に抗議をいたしました。

現在までに、
本件について特段のご返答はいただいておりません。

そのような状況ですので、
つきましては、
あす4月11日の吉川賞贈賞式につきまして
ご来場をお控えいただきますようお願いいたします。
このことは
わたし個人の判断ではありません。

もう一点、
役員会での判断事項がございますが、
別途書面にてお知らせ申し上げます。

よろしくお願いいたします。
-------------------------(引用〈1〉ここまで)---------------------------

正直に言おう。私は、このメールを一読して変なメールだと思った。もっとはっきり言えばビジネス書として失格なのではないかと思った。講談社のような高額の給料が保証された会社のサラリーマンにして、この程度のメールしか書けないのだろうか。私が「変」と感じた理由を書いておく。
最初に「今井様」とあるが、内容が食事や酒精の誘いでないのであれば、ここは「今井照容様」とフルネームで書くべきなのではないだろうか。あるいは私の会社名と私の役職を添えたうえで、フルネームで書くべきだろう。
また「御社のメールマガジン・4月9日付『出版人・』記事」と書いているが、私たちのメールマガジンの名称は「」であって、「出版人・」ではない。逆に言えば、「」というメールマガジンについて、その程度の認識しか持っていないということなのだろう。ごく普通のビジネスマンの感覚からすれば媒体名を間違えて書くことに何の疑問も抱かなかったのだろうか。
さて、もっとも解せないのは次のような件だ。
「【3)【記事】 東北学院大学教授の金菱清が講談社に『お知らせ』の撤回訂正を求める】
について弊社として正式に抗議をいたしました」
正式に抗議する?しかし、前日にかかってきた電話にしてもそうだが、具体的に記事の何が問題であり、何に抗議するのかという「具体」を全く欠いているのだ。この章の書き手である「週刊現代」の編集長経験者であるが、自らの言説に全く疑問を感じないのだろうか。問題となる記事をもう一度読んでもらいたい。

-----------------------(以下、引用〈2〉)------------------------------
3)【記事】 東北学院大学教授の金菱清が講談社に「お知らせ」の撤回訂正を求める

講談社が4月4日付で発表した「群像」編集部名義の「『美しい顔』刊行についてのお知らせ」には、確かに「著者の北条裕子氏ならびに編集部は、発表時の参考献未掲載の過失を反省するとともに、各位からのご指摘を真摯に受け止めて献の扱いについて熟慮し献編著者および関係者との協議と交渉を経て」と記されている。
https://www.kodansha.co.jp/upload/pr.kodansha.co.jp/files/pdf/2019/20190404_utsukushiikao.pdf
これについて「3.11慟哭の記録」の編者である東北学院大学授の金菱清は4月7日に次のようにツイートしている。
「『美しい顔』の出版について談話だと当方が協議や交渉を経て改訂稿を認める形になっています。そのような事実はなく、改訂案が一方的に送られてきました。原作者が『剽窃』の疑われている作品の改訂への関与など断じてありえません。編著者の関与について撤回訂正を求めます」
https://twitter.com/kanabun0711/status/1114698406201401344
このツイートに対するリツイートを集めてみた。
「当事者の経験から生まれた言葉をかすめ取って、自分の『作品』として世に出す。
有名で口うるさそうな一人とだけ手打ちをして、多数の一般人は知らん顔ですか。やはり『#美しい顔』は、そうした小説なんだ、と認識を強くした。今度こそ、講談社も同罪だ」
https://twitter.com/BlackcatWhitec4/status/1115157448170434560
「円満解決と思っていたのでびっくり!!」
https://twitter.com/barasyojo/status/1115127192562745345
「盗作しておいてほとぼりが冷めた頃に盗作元の同意を得たかのように装って一方的に出版って最低最悪では??講談社のモラルってどうなってるの?銭湯絵師といいこれといい大きな裏がありそう」
https://twitter.com/ca_limumu66/status/1114882932890456064
「2度ドジッ子ぷりを発揮しされおられる。大丈夫か。いやつまりあれかな。もう該当箇所直したんだからつべこべ言うな的な感じなのか。電話くらいしておけばいいのに」
https://twitter.com/lotushouse/status/1115068531039559680
「『美しい顔』はもうひと波乱ありそう。そもそもそんなに無理して刊行するほどの作品かどうか疑問ですが、まあ出すのは自由。しかし、剽窃された側が納得していないとすると、問題は大きくなるかもしれませんね」
https://twitter.com/kikumaco/status/1114729220339421191
「金菱教授が改訂稿を認めたわけでもないのに『美しい顔』が出版されることになったのか。北条裕子氏ならびに群像編集部の相変わらずの無責任な姿勢にはあきれるばかり」
https://twitter.com/0707tarutaru/status/1114720242461057024
AERA in ROCK クイーンの時代」や「私の夢まで、会いに来てくれた」(金菱ゼミ編・朝日新聞出版)の編集にかかわったフィルモアイーストは次のような呟きを投稿しながら、あっという間に削除していた。
講談社が強硬に出版にこだわった理由が分からない。炎上商法でも売れると踏んだんだろうか。新潮社はどうしたんだろうという疑問も浮かぶし。謎すぎる」
https://twitter.com/Fillmore_Eastjp/status/1115178810347941888
金菱清は昨年7月17日に「『美しい顔』に寄せて――罪深いということについて」を発表し、その章を次のように閉じていた。
「・・・否応なく小説の舞台設定のためにだけ震災が使われた本作品は、倫理上の繋がり(当事者/非当事者の溝)を縮めるどころか、逆に震災への『倫理的想像力』を大きく蹂躙したのだと私は述べておきたい。その意味において罪深いのである」
http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/post-4c87.html
https://teru0702.hatenablog.com/entry/20180820/1534728701
講談社は金菱との見解の相違について丁寧に説明する必要があるのではなかろうか。まさに「広報」の質が問われている場面である。
-------------------------(引用〈2〉ここまで)---------------------------

現時点で、私はこの記事を読んでも「抗議される内容ではない」と思っている。そもそも、私は事実誤認など記事に何らかの瑕疵があった場合、どんなに小さなことでも訂正を出して来た。すなわち、どこそこが間違っているというのであれば、抗議に積極的に対応し、「お詫び」なり何なりを即座に配信する用意がある。具体的にどこが問題なのか、具体的な指摘がないのであれば、話にすらならないのではないか。
中堅出版社の経営を担ったことがあり、現役時代は週刊誌や月刊誌で活躍して来たOB出版人に、このメールについて感想を求めたところ、次のような返信があった。

「『出版人』と講談社の間にトラブルがあったことを、今朝、知りました。
一言でいえば、残念なことです。
講談社広報室長によれば、『・・・について弊社として正式に抗議いたしました。』とあり、そして、『現在までに、(改行)本件について特段のご返答はいただいておりません。』とありますが、今回の事件のキイは、講談社から『出版人』に対する抗議がどのようなものであったかを知ることにあります。ぜひその抗議の全を公開していただきたい。
抗議は、講談社から『出版人』への、いわば”私信”に当たり、公開は憚るという判断もあるでしょうが、この”私信”の公開なしには、第三者には、なぜ講談社がかくも強硬な姿勢をとるのか判断できません。
それにしても、招いておきながら前日になって、吉川賞贈賞式への出席を断るという講談社の姿勢は、大いに疑問です。役員会の判断事項というのは何でしょうか。広告出稿も絡むのでしょうか。
『美しい顔』の刊行と吉川賞贈賞式は、まったく別なことと思います。
贈賞式の会場での当事者同士の応酬を避けようとしたのでしょうか
これまでに小生がもっている情報(ほとんどは『出版人』からですが)によれば、今や大学生の就職希望の最上位にランクされる講談社の判断にしては、今回の事件は解せない部分が多すぎます。
是非、両者の間で交わされた書の公開をしていただきたいと思います」

このOB出版人の指摘する通り、「今回の事件のキイは、講談社ら『出版人』に対する抗議がどのようなものであったかを知ること」にほかならないのだが、具体的な抗議は何もないのである。講談社広報室は、抗議一枚、私に送って来なかったのである。実は、吉川賞の前夜、講談社の元編集局長と旧交を温めていた。
「オレと一緒に吉川賞、出よう。一緒であれば大丈夫だから」
そう言ってもらったが私は講談社OBにまで迷惑が及んでは済まないと思い、この申し出は辞退することにした。「話をでっち上げるんじゃない」と言われそうだから、予め釘をさしておくが、この日、私は二人きりで酒精を交わしてはいない。こうしたやり取りの証人はいるということだ。
私の書いた記事を踏まえて次のようなメールを送って来た、やはり週刊誌編集長を経験したOB出版人がいる。

「結びの、まさに『広報』の質が問われている場面である。
ここに過剰反応したのでしょうな。
講談社の抗議というより、広報室長本人の怒りからではないのでしょうか。
海賊版問題など、講談社など大手出版社のやり方に批判的な論調を、一度堰き止めようという意思が感じられますね。
しばらく様子を見て、貴社への広告費を打ち切るなどの暴挙に出てくれば、全面戦争も面白いでしょうな。
応援します」

これも週刊誌の編集長経験者からもらったメールである。

「一読して仰天、しかる後う~ん、やっぱり、あの広報室長だな、という感想です。私に『知恵』はありませんが、『お互い、短気起こさず、うまくやってよ』と言いたいです。『言論の自由』と『広報の立場』がぶつかった典型的な事例ですが、何より相手の言い分を虚心坦懐に聞き、自分の真情もしっかり伝える、というコミュニケーションを大事に考えることが最も肝心だと思います。『断交』は簡単ですが、そこから止揚された『新しい可能性の人間関係』は生まれませんからね。取り急ぎ、感想まで」

むろん、私も「相手の言い分を虚心坦懐に聞き、自分の真情もしっかり伝える、というコミュニケーションを大事に考えることが最も肝心」だと考えている。しかし、私が「」で社告を掲げた4月12日、講談社広報室から速達で送られて来た簡易書留の内容は次のようなものであった。正確にスケッチしておこう。
封筒の表には「千代田区神田神保町二―二〇 大池ビル五階」「株式会社 出版人」「今井照容様」とあり、会社の封筒が使われており、裏の差出人は「広報室」とあり、ここに人名は入っていなかった。さて内容だが、それは次の通り。金額だけは、私のビジネスの根幹にかかわることなので伏字にしておく。

-----------------------(以下、引用〈3〉)------------------------------
株式会社 出版人
月刊 出版人・広告人
編集発行人
    今井照容 様
拝 啓

 日頃は弊社の出版物に温かいご支援を賜り、まことにありがとうございます。

このたび弊社役員会にて、下記のように決定がなされたことをお伝えいたします。
 これまで御社発行の「月刊 出版人・広告人」に対して雑誌掲載料として××××××円(税込)を毎月お支払いしてまいりましたが、今月のお支払いを持ちまして御社へのお支払いを終了させていただきます。
 ご理解のほど、何卒お願いいたします。

 末筆ではございますが、今井様のご活躍をお祈りいたします。
平成31年4月11日
敬具

                           株式会社 講談社
                              常務取締役
                               渡瀬昌彦
-------------------------(引用〈3〉ここまで)---------------------------

当面、この書面にかかわる「事実」を書いておくと、この章は総ワープロで打たれたものであった。「渡瀬昌彦」も自筆ではないし、この章が渡瀬昌彦の責であるということを客観的に証明する印も押されていない。私は講談社では広告料金(=広告掲載費)を雑誌掲載料ということを初めて知った。この書面については明日で取り上げたい。
ふぅ、私は次のような章を思い出している。
「誰でも犬の吠え声は気になる。しかし、キャラバンは進むのだ。いや、進まなくてはならないのだ。恐ろしいのは、犬の吠え声ばかり気にしていると前に進めなくなってしまうことだ」
今の私の心の支えは次のようなメールを何通かもらったことである。送り主は、この広報担当常務もよく知る出版社の社長である。
「今井さんがこういうメールを出すのですから、ことの重大性は認識します。
ただ、講談社の今井さんへの抗議の内容が分からないので、何ともいえません。
とはいえ、私はあなたを全面的に支持します」

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2)【本日の一行情報】

◎作家の高村薫が監修し、朝日新聞出版から刊行された「悔悟 オウム真理教元信広瀬健一の手記」は「週刊現代」4月20日号の連載「日本一の書評」でも宗教学者大田俊寛がレビューを書くなど話題になっているが、変な事態が起きている。
https://twitter.com/WeeklyGendai/status/1116204828105957377
どういうことかといえば、朝日新聞出版のホームページで同書を検索しても出て来ないのである。3月27日に出されたばかりの新刊であるにもかかわらず、だ。
https://publications.asahi.com/ecs/search/
朝日新聞デジタルが3月18日付で公開した「『後悔の念ばかり起こります』オウム元死刑囚の手記出版」も記事を閲覧できなくなっている。
https://www.asahi.com/articles/ASM3J00J9M3HUTIL053.html
ただし書店の店頭にはまだ並んでいるようであるし、アマゾンでも買える。実際、朝日新聞出版や朝日新聞が「悔悟 オウム真理教元信広瀬健一の手記」に関する情報公開を中止した後に私は購入している。
恐らく、書で回収を発表してしまうと、そのことが記事となって逆に話題となってしまうので、これを避けるため、誰にも気づかれないように市場から消してしまうつもりなのだろう。表現をめぐるトラブル自体をなかったことにしてしまうということだろうが、朝日新聞の出版部門が果たしてこういう姿勢で良いのだろうか。朝日新聞や朝日新聞出版は「版元としての姿勢」も含めてジャーナリズムなのだということを忘れてはなるまい。

青山剛昌名探偵コナン」96巻と、同作のスピンオフとなる、かんばまゆこ名探偵コナン 犯人の犯沢さん」4巻、新井隆広名探偵コナン ゼロの日常ティータイム)」3巻が4月10日に小学館より同時発売された。
https://natalie.mu/comic/news/327336
また小学館の「週刊少年サンデー」とサイバードは、「名探偵コナン公式アプリ」において、「名探偵コナン」96巻、「名探偵コナン 犯人の犯沢さん」4巻、「名探偵コナン ゼロの日常」3巻の電子版を4月10日(水)より配信開始した。
https://gamebiz.jp/?p=235905

◎ボイスメディアVoicyはグッドパッチ(Goodpatch)の新チャンネル「Voipatch」(ボイパッチ)を開設した。デザイントレンド、ビジネス、スタートアップ、テクノロジーなど、幅広いテーマが楽しめるメディアとなることを目指す。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000021111.html

大日本印刷DNP)が丸善ジュンク堂書店教堂及びトゥ・ディファクトと共同で運営するハイブリッド型総合書店「honto」 ( https://honto.jp/ )は、ハウテレビジョンが運営する「外資就活ドットコム」内に志望業界などに合わせた推薦書をレコメンドし販売する「外資就活書店」( https://gaishishukatsu.com/books )を学生向けに共同で4月10日(水)より提供している。「外資就活ドットコム」とのサービス連携を通じて、外資就活ドットコム登録ユーザー限定のhontoで使える電子書籍クーポンなど学生が購入しやすい環境を構築していく。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000344.000009424.html

◎私の稼業とは関係なしに牧久の「新左翼松崎明に支配されたJR秘史」というサブタイトルを冠した「暴君」が小学館から刊行されることを知ってフェイスブックに次のような投稿をしてしまった
「これは書店に走らねば・・・小学館のノンフィクション路線って充実しているのよね。『サカナとヤクザ』もそうだったし」
https://www.facebook.com/terumasa.imai/posts/2157637554290219
この投稿を読んだ小学館関係者が教えてくれた。
「加藤さんの仕事なんですよ」
加藤?もしかすると…。
「そう講談社OBの加藤晴之さんの仕事です。この後も加藤さんが企画したノンフィクションが次々に刊行されることになるんじゃないでしょうか」
https://www.shogakukan.co.jp/books/09388665?fbclid=IwAR0SG7S8Op50ul8z0hQnByzSBG-0Wbv16NfrQ13ZRSKzHk3cqUud_XE1Jl8
加藤は講談社で「週刊現代」編集長をつとめ、書籍に移ってからは百田尚樹の「海賊とよばれた男」で400万部というミリオンセラーを生んだ編集者である。小学館は強力な助っ人を得たということだろう。

◎「週刊春」の創刊60周年記念企画「もう一度読みたいあのスクープ60」が発表された。ベスト7は次の通り。
1位「疑惑の銃弾」1984年1月26日号
2位「失踪弁護士とオウム真理教の『暗闘』六カ月」1989年12月14日号
3位「貴花田宮沢りえ『婚約解消』の重大危機」1993年1月7日号
4位「秘書官が明かす三木内閣とロッキード事件」1978年11月2日号
5位「東京電力福島第一原発』の反乱」2011年4月21日号
6位「SMAP裏切りと屈服 ジャニーズ首脳実名告白」2016年1月28日号
7位「小室圭さん 裏切りのマンハッタン留学」2018年7月12日号
https://bunshun.jp/articles/-/11425

◎アマゾンのクラウドサービス事業「アマゾン・ウェブ・サービス」(AWS)は年率50%もの勢いで急成長していて売上高は年間約257億ドル(約2兆8270億円)。それでもアマゾンの売り上げ全体の10%強に過ぎない。しかし、営業利益は約8000億円であり、アマゾンは、AWSの事業で6割以上を稼いでいることになる。アマゾンは通販で儲けているのでは決してない。
https://diamond.jp/articles/-/199240

◎「フジサンケイグループ広告大賞」は「パナソニック家事シェアキャンペーン」が最高賞であるメディアミックス部門グランプリに選ばれた。メディア部門雑誌最優秀賞は「月桂冠  糖質ゼロパック1.8L」の「月桂冠 妻は、変わらない。日本酒は、変わらない。妻は、変わった。日本酒は、変わった。」。
https://www.fujisankei-g.co.jp/koukoku-taisho/48/index.html

◎4月9日付朝日新聞JASRAC、なぜもうかる グーグルとも新たに契約」によれば、「日本音楽著作権協会(JASRAC)が昨年度に徴収した著作権料が1138億円に上り、史上2位となる見通しだ」そうだ。
https://www.asahi.com/articles/ASM4863D2M48UTIL04V.html

◎3ミニッツが運営するファッション動画メディアサービス「MINE」(マイン)で連載中の、アラサー女性のお悩み解決を目的とした動画シリーズ「よしひろまさみちの映画で解決人生!」が、4月10日現在、IGTVで再生回数が累計150万再生、その他提携メディアプラットフォームでの再生回数も含めると累計300万再生を突破した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000106.000011770.html

◎東京・神楽坂の「悠書店」のリニューアルは、ゴールドキーカンパニーリミテッド(名古屋市)が総合プロデュースし、4月12日に書店の本が読み放題のレンタルオフィス「BOOK&OFFICE 悠」としてオープンする。賃料は1人用スペースが1カ月4万円。フリースペースが同3000円などとなっている。書籍を購入せずにオフィスやフリースペースで閲覧できるそうだが、閲覧した書籍が購入されるとは限らない。出版社にとっては、招かざるサービス形態なのではないか。
https://ovo.kyodo.co.jp/news/biz/a-1288565?fbclid=IwAR1bbnz4BmOanG4bHjhyAU0waJyqDk0L2uf-a9zx7l3t9nYgIcnlT3NrAto

◎デザート専門店「銀座ぶどうの木」が、マガジンハウスの「Hanako」の人気特集とコラボしたスイーツブランド「喫茶店に恋して。」が、4月19日(金)にJR東京駅グランスタにいよいよオープンする。「Hanako」コラボ第一弾はティラミスショコラサンド。1990年に「Hanako」で紹介され、大きなブームを起こしたティラミスだ
https://www.excite.co.jp/news/article/JalanNews_337511/
実は、オレ、甘党でもあるんだよね。

◎アマゾンの「万葉集」カテゴリー10位以内にKADOKAWAは5冊もランクインさせている。「東洋経済オンライン」が「令和でKADOKAWAの『万葉集』本が爆売れの理由」を公開している。
万葉集は各社から出ているが、当然のことながら原典は共通しているため、内容で差別化できることはそれほど多くはない」
「すると『どれだけ早くその本の情報を潜在的な読者に届けることができたか』が他社との差をつくった重要なポイントと言える」
https://toyokeizai.net/articles/-/275590

KADOKAWAから刊行された「狼の義 新 犬養木堂伝」は良さそうだな。同書は2017年に亡くなった林新が厳格なノンフィクションでなく、敢えて小説的な形式で構想し、着手したものを、堀川惠子がその意志を受け継ぎ、書き上げたものだそうだ。二人は夫婦である。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321711000180/

有吉京子のバレエ漫画の金字塔「SWAN―白鳥―」が連載開始から40年以上を経て、2019年3月ついに完結した。これを記念して、特装箱入りシリーズ全20巻(すべて特装カバー)にオリジナルチケットホルダーをセットした「完結記念プレミアムセット」が全国の書店、オンラインブックストアで発売されている。「週刊マーガレット」(集英社で連載が開始され、平凡社の「SWAN MAGAZINE」で連載がつづいた。
https://www.heibonsha.co.jp/book/b432515.html

◎ビジネス特化型ネットワークのLinkedIn(リンクトイン)は、2019年4月3日、「TOP COMPANIES」(今、入りたい会社ランキング)日本版を発表した。
1位「アマゾン・ドット・コム」、2位「アルファベット(Googleおよびグループ企業の持株会社)」、3位「楽天」、4位が「オラクル」、5位は「セールスフォース・ドットコム」。6位はIBM」、7位は「SAP」となっている。
https://www.linkedin.com/pulse/linkedin%E7%8B%AC%E8%87%AA%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B%E4%BB%8A%E5%85%A5%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%84%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%9725-satoshi-ebitani

◎「週刊実話」の書評で知ったことなのだが「仁義なき戦い」など東映映画の脇役として異彩を放ち続けて来た俳優の成田三樹夫が晩年に打ち込んでいたのは自由律俳句だったという。秋田に拠点を構える地方出版の無明舎出版から「鯨の目―成田三樹夫遺稿句集」が刊行されているのか!出版の世界は本当に奥が深い。初版が発行されたのは1991年。
https://wjn.jp/article/detail/8659686/

紀伊國屋書店は、6月7日にアメリカ・テキサス州にテキサス・ケイティ店を開店する。同店は、テキサス州で4番目、アメリカで14番目、海外では32番目の出店となるという。
https://kyodonewsprwire.jp/release/201904105277

藝春秋の電子書籍編集部は、4月12日(金)から「石原さとみファースト写真集」(撮影・根本好伸、熊谷貫)を配信している。もともと藝春秋から刊行していた2003年発売のファースト写真集の電子版だが、こういうアイデアは大いに「あり」だな。
https://www.atpress.ne.jp/news/181194

YOSHIKI×ハローキティとのコラボレーションにより生まれたyoshikittyの2WAYショルダーバッグが最大の売りの「yoshikittyぴあ」が5月22日に発売される。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001190.000011710.html

◎マンガ化もされた室積光の小説「都立水商!」(小学館)を原作に「都立水商!~令和~」としてMBS・TBSの深夜の「ドラマイズム」枠で連続ドラマ化され、MBSで5月5日から毎週日曜深夜0時50分、TBSで同7日から毎週火曜深夜1時28分に放送開始される。
https://mantan-web.jp/article/20190410dog00m200048000c.html

◎総合ユニフォームメーカーの大川被服は今年40周年を迎える伝説的ヒーローアニメ「キン肉マン」とのコラボを実現し、完全オリジナル&限定モデルの「キン肉マン作業服」を発売した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000043385.html

◎英会話サービス事業を運営するレアジョブの教向けサービス事業子会社であるエンビジョンの代表取締役会長CEOに学研プラス元取締役の北居誠也が就任した。
https://www.atpress.ne.jp/news/181692

◎「ブルームバーグ」が公開した「Netflix、無料の雑誌創刊へ-ハリウッドの賞獲得目指す」は次のように書いている。
「世界最大のオンラインTVネットワークを運営するネットフリックスは『ワイド』と仮タイトルを付けた雑誌を発行し、テレビ業界最大の賞であるエミー賞の今年の授賞式を前に同社の番組や俳優らを宣伝する計画だ。ブルームバーグが受信した電子メールによると、100ページを超える創刊号には、ネットフリックスの番組シリーズ関係者のインタビューやエッセー、特集記事が掲載される」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-04-11/PPRQRS6K50XV01
日本版も発行すれば嬉しいよね。

◎シリーズ累計30万部を突破した異世界転生シンデレラストーリー「なんちゃってシンデレラ」シリーズ(KADOKAWA)が4月15日(月)に原作小説9巻とコミックス3巻で同時発売される
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005712.000007006.html

◎「Newswitch」が「セブン&アイ・鈴木敏氏、流通王が語るリーダーに必須の力」を公開している。鈴木は次のように語っているが、すべては「これで終わりではない」のである。
「従来のものは、いずれ全て成長が止まる。ただ、時代の変化に挑戦すれば、また状況は変わる。例えば、雑誌や新聞などの活字媒体はガタガタきて、今はネットと騒いでいるが、これで終わりではない。次に受け手がどう変わるか考え、そこに対する手を打つ」
https://newswitch.jp/p/17210

◎やはり徳島新聞で読んでおこう。
那賀町出身の藤田恭嗣氏が社長を務める電子書籍取次大手・メディアドゥホールディングス(HD、東京)が10日発表した2019年2月期連結決算は、純損益が12億4300万円の赤字(前期は3億5800万円の黒字)となった。売上高は前期比35・9%増の505億6800万円と増収を確保したが、子会社の合併に伴って減損損失が発生するなど、23億1204万円の特別損失を計上したことが響いた」
https://www.topics.or.jp/articles/-/187467
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3678/ir_material_for_fiscal_ym/63068/00.pdf
上場以来初の赤字となった。

小学館は、ライトノベルレーベル「ガガガ庫」をオーディオブック化し、4月12日(金)の一挙10作品配信開始を皮切りに、以降も毎月数点程度を配信する。大手声優事務所の81プロデュースとの協業制作だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000264.000013640.html

◎映画「天気の子」の原作小説である「小説 天気の子」が映画公開日の前日7月18日(木)に角川庫から発売される。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005739.000007006.html

◎IT産業で言えば当然、大手に数えられる「ヤフー」の社員が大学院生時代の2016年3月10日に小学館スマートフォン向け漫画アプリ「マンガワン」のシステムを不正に改変し、アプリを管理するサーバーに虚偽の情報を送って制限時間を超えて漫画を閲覧できるようにしたとして、私電磁的記録不正作出・同供用容疑で東京地検に書類送検された。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190412-OYT1T50188/
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43654380S9A410C1CC0000/
この男性は2016年当時、現在は非公開となっているが、自身のブログで、制限時間を超えて漫画を閲覧できる方法をパソコンによる実演画面を交えながら詳細に説明していたそうだ。産経ニュースによれば「不正に閲覧できるようにした時間を代金に換算すると7千万円相当に上っていた」という。この記事「不正閲覧7千万円相当 横行するアプリの裏技」は次のように書いている。
「紹介していた手法は、インターネット上で『root(ルート)化』と呼ばれ、スマホの頭脳となる基本ソフト(OS)にセキュリティー上の理由でかけられている操作上の制限を取り除くものだ。こうした操作自体は違法ではなく、非公式のアプリをインストールしたり、アプリの設定を自由に変更したりできるようになる。ただ、男性社員はルート化を悪用する形で、違法な漫画アプリの改変を指南していたとみられる」
https://www.sankei.com/affairs/news/190412/afr1904120032-n1.html
この男の感性は「不適切『炎上』動画」を投稿する「バイトテロ」に走った愉快犯と同じなのだろう。

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3)【深夜の誌人語録】

諦めるよりも前を見ることが先だ。