【文徒】2019年(平成31)4月16日(第7巻69号・通巻1487号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】講談社からの手紙 広報室に危機感はないのだろうか?
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2019.4.16 Shuppanjin

1)【記事】講談社からの手紙 広報室に危機感はないのだろうか?

とある週刊誌の編集長経験者と酒精を交わした折に「誤植と校正ミスは出版人さんの華ですね」と揶揄されたことがある。確かに否定できない。もちろん、外部スタッフの協力があるとはいえ、基本的に「ひとり会社」であるため、この手のミスはなかなか無くなることはない。昨日のに掲載した「【記事】講談社広報室からのメールと手紙」でも「この章の書き手である『週刊現代』の編集長経験者であるが、自らの言説に全く疑問を感じないのだろうか」とある章は「この章の書き手である広報室長は『週刊現代』の編集長経験者であるが、自らの言説に全く疑問を感じないのだろうか」が正しい。ここに訂正させていただく。
もし事実誤認や致命的な誤植、校正ミスが発覚した場合、私は先方から抗議があろうが、なかろうが即座に訂正してきたつもりである。この点にはこだわり続けて来たと言って良い。何故なら歴史の偽造に加担したくないから、ただそれだけのことである。
広報室長から送られて来た「変なメール」に「もう一点、役員会での判断事項がございますが、別途書面にてお知らせ申し上げます」とあったが、昨日も紹介したように、私の事務所に簡易書留が速達で届いたのは4月12日のことであった。この書面もまずは仔細に検討していきたいと思う。再び引用しておこう。

-----------------------(以下、引用)------------------------------
株式会社 出版人
月刊 出版人・広告人
編集発行人
    今井照容 様
拝 啓

 日頃は弊社の出版物に温かいご支援を賜り、まことにありがとうございます。

このたび弊社役員会にて、下記のように決定がなされたことをお伝えいたします。
 これまで御社発行の「月刊 出版人・広告人」に対して雑誌掲載料として××××××円(税込)を毎月お支払いしてまいりましたが、今月のお支払いを持ちまして御社へのお支払いを終了させていただきます。
 ご理解のほど、何卒お願いいたします。

 末筆ではございますが、今井様のご活躍をお祈りいたします。
平成31年4月11日
敬具

                          株式会社 講談社
                             常務取締役
                              渡瀬昌彦
-------------------------(引用ここまで)---------------------------

村上春樹であれば「やれやれ」とでも書き始めるのかもしれない。私は4月9日付の「【記事】 東北学院大学教授の金菱清が講談社に『お知らせ』の撤回訂正を求める」を「まさに『広報』の質が問われている場面である」と結んだが、私のもとに送られて来た、この書面は講談社の広報の現在の質を如実に物語っているのではないだろうか。
安倍晋三総理が「云々」を「でんでん」と、麻生太郎副総理が総理だった際に「未曾有」を「みぞゆう」と知ったかぶりしたりして、メディアの顰蹙を買ったことがあるが、講談社にとっては決して笑えないことなのではないだろうか。
その典型的な例が「今月のお支払いを持ちまして」という言い回し。所謂「解約通知」の面においてはキモとなる部分のはずだが、ここで漢字の「持」を使うとは、私からすると驚きを禁じ得ない。「もちまして」は最近よく聞く表現だが、「以て」(もって・もちて)を丁寧に言った俗用で、法的には存在しなかった使い方ではなかろうか。とするとここは、せめてひらがなで「もちまして」と書くべきではないだろうか。それとも講談社校閲局編「日本語の正しい表記と用語の辞典 第三版」は「持ちまして」で正しいとしているのだろうか。
「雑誌掲載料」という言い方も私の常識からすれば考えられない用法である。これも通常は「雑誌広告掲載料」と書くべきだと思うのだ。講談社の広報室には日本雑誌広告協会が毎年発行する「雑誌広告掲載料金表」は常備されていないのだろうか。
広告業界的に言っても「今月のお支払いを持ちまして」という書き方は、あまりに雑だ。「4月号(3月25日発行)への出稿をもちまして」ぐらいの表現を使う配慮は必要だろう。校了日直前の申し出も、冒頭に「日頃は弊社の出版物に温かいご支援を賜り、まことにありがとうございます」と書くぐらいなのであれば「失礼」にあたろう。
また、「弊社役員会」という言い方も、こうした公式の章では使用しないほうが得策だろう。ちなみに私はジャパンナレッジに加入しているが、これで検索してみると「大辞泉」はおろか「日本国語大辞典」にも「役員会」という項目はない。会社法の常識からすれば、◯月◯日に開催した「取締役会」とするのがビジネスの世界では常識のはずである。
これも不可解なことのだが、この書面は総てワープロで打たれていた。広報担当常務の自筆のサインがあるわけでも、広報担当常務の押印がされているわけでも、社判が押されているわけでもない。普通の企業で言えば社判を押す場合、社内申請が必要なはず。「取締役会」で決定したのであれば、念を入れるためにも社判を押した書面を作成するのが一般的なビジネスにおける常識であろう。
また責を担う「渡瀬昌彦」は、ドーンと常務取締役と冠がついているが、私の肩書きは、編集発行人とあるのみ。 封筒に至っては私の名前が記されているだけだった。私の名刺には一応「代表取締役社長」と入れているのだが、そんなことは一切無視している。こんなところにも「権威主義」が露呈していると考えるのは、これまた「事実誤認」?何でも「事実誤認」とか「名誉棄損」と言って済ませられるのであれば、広報室なんぞハナから必要あるまい。
そもそも講談社の広報活動において、広報から発信される章は、どういうチェックを受けているのだろうか。最低限、法務を担当する部門からのチェックがあってしかるべきではないだろうか。まさに広報の「質」こそが問われているのだ。少なくとも経団連属している企業の広報としては、お寒い限りの「章力」ではないのだろうか。これも私の事実誤認だと強弁するつもりだろうか。かつて講談社の広報室は少なくとも個人のスタンドプレイを許すことはなかったように思う。
これも週刊誌編集長経験者の発言だが「ホストクラブのホストのようなスーツを着用し、尖がった靴をはいた、尖がった性格の・・・」とまで話せば、誰もが「あいつだ!」と思うそうだ。いやはや。
広報担当常務も、広報室長も、よ~く知っている人物から次のようなメールが送られて来た。
「日ごろの出版人の発信は、仰る様に出版業界の健全な発展のためと理解しています。時には、耳に痛いこともありますが。今回の件については、出版人と講談社広報の問題なので、わたくしからコメントするようなことではありませんが、両社でよく話し合うことが第一では、ないでしょうか」
しかし、講談社広報室から発せられるのは「抗議」の二字のみである。広報にとって欠かせない「公聴」機能を放棄するかのように、である。

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2)【本日の一行情報】

◎確かに永六輔岩波新書「大往生」が新書ビジネスの曲がり角であったのは間違いあるまい。幻冬舎の編集者・小木田順子が「WEBRONZA」に「大ヒット新書・永六輔『大往生』は誰が買ったのか」を寄稿している。
「私が新書の仕事に携わるようになってから、何回か『新書ブーム』と呼ばれる時期があった(1998年とか2005年とか)。ブームとは読者の裾野が広がることで、それはすなわち、『教養新書のカジュアル化』『教養新書の溶解』のプロセスだった。その結果、いまや新書は、『新書のかたちをした本。中身はなんでもあり』という以上の定義づけはできないものになった。がその先鞭をつけたのが『大往生』だった」
https://webronza.asahi.com/culture/articles/2019041100010.html?page=1
「大往生」が先鞭をつけ、新潮新書バカの壁」(2003)と光社新書「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」を経ることで「新書のかたちをした本。中身はなんでもあり」となったのである。

◎いくら何でも「あつまれ!げんしりょくむら」というネーミングはなかろうよ。「炎上」し、開設から5日で閉鎖することになった
https://www.kanaloco.jp/article/entry-160761.html
https://mainichi.jp/articles/20190412/k00/00m/040/230000c

◎「週刊実話」が「講談社社員妻殺害事件 東京地裁の保釈決定を高裁が取り消す」を掲載している。
https://wjn.jp/article/detail/2240191/

◎「東洋経済オンライン」が「りぼん男性編集長が仕掛ける異色アイドル漫画」を公開している。「異色アイドル漫画」とは牧野あおいの「さよならミニスカート」であり、「りぼん男性編集長」とは相田聡一のことである。相田のキャリアについて「東洋経済オンライン」は次のようにスケッチしている。
「実は相田氏、『りぼん』に配属されるまでは『ジャンプ』編集部にいた。漫画編集者を志して入社すると同時に、希望していた同編集部に配属され、入社2年目で『ボボボーボ・ボーボボ』、6年目で『家庭教師ヒットマンREBORN!』、10年目で『バクマン。』を立ち上げるなど、誰もが認める剛腕編集者だった」
https://toyokeizai.net/articles/-/275704
私は昨年の8月6日付で次のように書いている。
「◎『見得を切る』って格好良いよね。『りぼん』(集英社)が牧野あおいの『さよならミニスカート』の連載を始めるにあたって、新編集長の相田聡一が見得を切ってみせた。『見得を切る』のは編集長の特権だ。
「このまんがに、無関心な女子はいても、無関係な女子はいない。今こそ、読んでください。今こそ、すべての女子に捧げたい」
http://ribon.shueisha.co.jp/sayonara_miniskirt/
これは昨年12月3日付の記事である。
「◎東京メトロ丸ノ内線新宿駅(東京都新宿区)構内に掲出された「りぼん」(集英社)で連載中の『さよならミニスカート』(牧野あおい)の広告のコピーである。
『いま、『さよなら』をしよう。女の子を、苦しめるものから。』
毎日新聞が『少女漫画 王道を行く『さよならミニスカート』人気の秘密』で次のように書いている。
『りぼん編集部は特設サイトを開設。連載開始前に一部を無料公開した。トップページには、『この連載は、何があろうと、続けていきます』『少女たちだけでなく、今は大人の女性になった、かつての『りぼん』読者たちをも大切にすることができるまんがだからです』という相田聡一編集長のメッセージを掲げる』
https://mainichi.jp/articles/20181130/k00/00e/040/255000c?fm=mnm
実は『さよならミニスカート』は『少年ジャンプ+』でも並行連載されている。
https://shonenjumpplus.com/episode/10834108156632735347
さあ、次は実写ドラマ化だ。

大塚英志柄谷行人の「世界史の実験」を取り上げた書評だが、大塚の「柳田という人は自身のロマン主義唯物論的に起克しようとして迷走してきた人だ」という評価は鋭い。
https://www.news-postseven.com/archives/20190411_1348644.html
私も「歴史の中のサンカ・被差別民」(KADOKAWA)に「柳田国男の狂気の挫折」を発表している。ここで言う狂気とは「ロマン主義」にほかならない。
https://www.kadokawa.co.jp/product/201216008755/
大塚の書評を掲載したのは「週刊ポスト」(小学館)。

◎4月11日(木)に発売となった「ぴあMUSIC COMPLEX(PMC) Vol.13」は発売前に2度の増刷となった。表紙と巻頭は、SU-METALとMOAMETALの新体制となったBABYMETALを取り上げている。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001192.000011710.html

◎サンディアスは、BL情報サイト「ちるちる」において、BLファンの投票によって2018年のベストBLを選ぶ「BLアワード2019」の結果を発表した。コミック部門の1位は「リカー&シガレット」(座裏屋蘭丸 幻冬舎コミックス)。シリーズ部門の1位は、執筆期間10年に渡る長編「憂鬱な朝」(日高ショーコ 徳間書店)の完結巻が選ばれた。「全国書店員が選んだおすすめBLコミック2019」の第1位は「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(豊田悠/スクウェア・エニックス)が選ばれた。
https://www.chil-chil.net/blAwardRank/y/2019/
https://hon-hikidashi.jp/enjoy/77181/

◎「ハフポスト日本版」が「テレビでもYouTubeでも動画を公開。日テレグループが始めたショート動画メディア『チルテレ』の取り組み」を公開している。「チルテレ」は日本テレビのグループ会社であるオールアバウトナビ社が2018年4月に立ち上げたショート動画メディアである。日本テレビで「ヒルナンデス!」や「ザ!世界仰天ニュース」「SENSORS」などをプロデュースしてきた笠原大輔が編集長をつとめる。笠原は次のように発言している。
「テレビ業界は今、番組関連動画の違法アップロードを止めたい反面、若い世代におけるYouTube等のSNSの影響力を無視できなくなり、むしろ積極的にSNSとテレビ番組との『連動』を自ら模索するようになってきています。
動画広告の市場が今後さらに大きな位置を占めると予測される中で、自社グループで無料のショート動画メディアを立ち上げた方がいいんじゃないか、となったんです。
違法ではなく、コンテンツを提供する自分たちが『公式』というかたちで無料のオリジナル動画をアップすることが、一つの強みになると思ったわけです」
https://www.huffingtonpost.jp/entry/chilltv_jp_5cafe428e4b082aab08338c7
テレビのみならず出版ビジネスにも同じことが問われている。

◎日販は白泉社と共同で、「グッズも絵本も♪春のノラネコぐんだんフェア」を、4月17日(水)より順次全国44書店にて開催する。
https://www.nippan.co.jp/news/noraneko_fair2019/

◎日販およびリブロプラスが運営する「喫」が、優れた顧客体験を設計・実現したサービス・プロダクトに贈られる「CX AWARD 2019」を受賞した。
https://www.nippan.co.jp/news/bunkitsu_cxaward2019/

東京商工リサーチが「書店の教堂 第2四半期も赤字、コミックや雑誌の販売不振が続く」を公開している。これによれば教堂グループホールディングスの「四半期純利益は3億6,500万円の赤字で、前年同四半期から2億2,500万円赤字が増えた。売上高も127億300万円と前年同四半期比10.2%減と大幅減収」だった。
http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20190412_02.html

◎オンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」がリリースされた。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000320.000000983.html
CCCがアートに力を入れて来るのは銀座蔦屋書店を見ていても明白である。

Amazonプライムの年会費が3900円から1000円UPして、4900円に改定されることになった。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/amazon-neage_jp_5cafda14e4b098b9a2d12b91
ITmedia NEWS」が公開した「『Amazonプライム』やめました」の筆者は17の特典を受けられる「Amazonプライム」を解約したという。もちろん、アマゾンは解約を思いとどまらせようと「会員登録をキャンセルしようとすると、Amazonのヘルプページでは『年間で配送料をどれだけ節約できたか』を表示してくれる」そうだ。
「当日配送(600円)、お急ぎ便(500円)、日時指定(500円~)の価格を基に算出した値なのだが、そもそもあまり配達を利用せず、急いで届けてほしい機会も少ない記者のような人間にはあまり関係がない。節約金額が多く見積もられた人も、配達時間にこだわりがない場合は同じだろう」
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1904/12/news124.html
Netflix」と契約しているのであれば、「Amazonライム」である必要はないという、この筆者の実感は理解できる。ITmedia NEWS」は「Amazonプライム値上げ、会員続けるべき? 特典をあらためて整理する」も発表している。
「映像、音楽、本のサービスについては競合もあるものの、『写真を無劣化のまま無制限に保存』はほぼ唯一無二。
Googleの『Google フォト』は写真を無制限に保存できるが、最大1600万画素という画質の制限がある。米Boxのストレージサービス『Box』には、ファイル種類を問わず無制限に保存できるプランがあるが、法人向けだ」
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1904/12/news102.html
年会費4900円は月額換算すると408円になる。4月12日付朝日新聞デジタルの「アマゾンプライム大幅値上げ 意外に反発少ないのはなぜ」は「値上げは12日朝にホームページ上で突然発表され、従来より2割も上がる大幅なものだが、ネットでは『仕方ない』との反応もと書いている。
https://www.asahi.com/articles/ASM4D5DFVM4DULFA02D.html

◎4月14日放映のNHKスペシャルは「密着ドキュメント 片づけ 人生をやりなおす人々」を放映し、こんまりこと近藤麻理恵を取り上げた。著書の「人生がときめく片づけの魔法」が世界でシリーズ累計1100万部を突破した近藤麻理恵である。
https://navicon.jp/news/53258/

Amazon.com, Inc.の関連会社であり、世界最大級のボイスブック、ならびに音声コンテンツ制作・配信サービスであるAudibleが「人生がときめく片づけの魔法(改訂版)1・2」を4月12日(金)より独占配信することになった。朗読を担当するのは声優、女優、児童作家とマルチに活躍している田澤利衣子。沢木耕太郎の娘だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000036126.html

エムティーアイが運営する音楽・動画・書籍を配信する総合Webサイト「music.jp」は、4月12日(金)より、KADOKAWAの書籍、コミックの配信を開始する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000520.000002943.html

◎劇場版「Fate」シリーズやテレビアニメ「鬼滅の刃」などの作品を手がけているアニメ制作会社「ユーフォーテーブル」に4億円に上る申告漏れがあったことが判明した。脱税疑惑である。これは「週刊春デジタル」のスクープだ。
https://bunshun.jp/articles/-/11441
「週刊春デジタル」として、こういうサブカルネタのスクープは正解なのではないか。

三栄書房は「株式会社三栄」(SAN-EI CORPORATION)に社名を変更した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000083.000023526.html
デジタルシフトを踏まえて「書房」を卒業しようということだ。

◎ネットフリックスがシンガポール映画の「幻土」を配信している!こういう情報を知ると心を激しく動かされる。ネットフリックスの会員になるべきなんじゃないかと。
https://natalie.mu/eiga/news/327723

◎プレジデント社が発行する月刊誌「dancyu」は「dancyu祭2019」を4月27日(土)、28日(日)に東京・秋葉原ベルサール秋葉原で開催する。大人気のグルメイベントとしての評価も定着した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000110.000022451.html
まさに雑誌を「リアル」で提供する試みである。ネットプロテクションズの新しいカードレス決済「atone」(アトネ)を導入するそうだ。スマホ決済の時代、か。

◎「そして、バトンは渡された」(藝春秋)が本屋大賞を獲得し瀬尾まいこ、最近読んで面白かった本はツペラツペラの絵本「わくせいキャベジ動物図鑑」(アリス館)だそうである。「女性セブン」24月25日号の記事である。
https://www.news-postseven.com/archives/20190412_1350960.html
これはネットで映える記事である。

◎小学2年生の女の子が100部限定の小冊子として自費出版した「しょうがっこうがだいすき」は地元メディアに取り上げられ全国的に波及し、問い合わせ・注が殺到してYahoo!ショッピングの書籍総合ランキングで第1位を獲得してしまったという。これに着目した学研プラスが「しょうがっこうがだいすき」を絵本化して4月25日に発売される。この女の子の父親は昨年、「20代に伝えたい50のこと」(ダイヤモンド社)が話題となった秋元祥治である。
https://hon-hikidashi.jp/live/81182/

◎雑誌も書籍と同じように「発売日は届いたその日から」とならざるを得ないのではないだろうか。「無理」を避けることを最優先に考えるべきだと私は思う。
https://toyokeizai.net/articles/-/275979

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3)【深夜の誌人語録】

講談社広報室に捧げる誌人語録である。
ハンナ・アーレントは言っている。「自己否定は愛によってのみ実現することができる」と。ならば、いつでも自己否定できるくらいの勇気は持っていたいものである。