【文徒】2019年(令和元)10月31日(第7巻197号・通巻1617号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】是枝裕和が「主戦場」上映中止は「映画祭の死を意味する」と断言
2)【記事】ミキ「ステマ」問題!京都市吉本興業も「×」
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2019.10.31 Shuppanjin

1)【記事】是枝裕和が「主戦場」上映中止は「映画祭の死を意味する」と断言

是枝裕和監督は予めツイッターで予告していた。
《新さんともお話しして、上映の判断をしましたが、映画祭を激励しに伺うわけではありません。》
https://twitter.com/hkoreeda/status/1188956138898771968
神奈川新聞社川崎総局編集委員の石橋学は、こうツイッターで紹介している。
是枝裕和監督の舞台あいさつと報道陣に語ったほぼすべてを紹介する。表現の自由を奪う者への怒りがにじむ、静かだが映画人の矜持に満ちた語り口。映画祭は11月4日まで。「主戦場」の上映を求める声を高めたい。》
https://twitter.com/ishibs_kanagawa/status/1189188754004557827
神奈川新聞は10月29日付で「【しんゆり映画祭】是枝監督『取り下げは映画祭の死』」を公開している。「ハフポスト日本版」も10月30日付で「是枝監督と井浦新、『しんゆり映画祭』上映中止問題にコメント 『共催している側は“懸念”を表明している場合じゃない』」を発表している。是枝も「主戦場」の上映中止を怒っている。
《…今回の事態は映画祭を主催する人としてあってはならない、あるまじき判断だ。これは作り手への敬意を欠いているし、皆さんから作品と出合うチャンスを奪う行為だ。》
川崎市は共催者で、共催する側が懸念を表明している。(主戦場の上映中止は)懸念の表明がきっかけと聞いているが、共催している側が懸念を表明している場合じゃない。懸念を払拭する立場だ。
その共催者の懸念を真に受けて主催者側が作品を取り下げるというのは、もう映画祭の死を意味する。なのでこれを繰り返せば、この映画祭に少なくとも志のある作り手は参加しなくなる。危機的な状況を自ら招いてしまったということを映画祭側は猛省してほしい。
《主催者が行政の意向をくんで作品を選考していくようになったら映画祭は映画祭として独立しえない。そんな映画祭は尊敬されない。あらゆる作品が上映されるべきだ。作品選びは映画祭側が主体性を持ってやり、尊重されるべきだ。面白いつまらないは見た人が批判すればいい。つまらなければ映画祭から人が去り、淘汰されていくだけだ。》
《共催者は懸念を表明する立場じゃない。映画祭を主催、共催するという意味を取り違えている。広告主じゃないのだから。》
https://www.kanaloco.jp/article/entry-205256.html
登壇したのは是枝だけではなかった。井浦新もともに舞台にあがった。井浦も呟いている。
《デビュー作【ワンダフルライフ】の上映で久しぶりに是枝監督と登壇したけれど感慨に耽る事態ではないのが正直悔しかった。けれどとなりに是枝監督がいてくれた事がとても心強かった。》
https://twitter.com/el_arata_nest/status/1189203565312540673
井浦は、このツイートとほぼ同時にこう問いかけている。
《【止められるか、俺たちを】の白石監督。脚本を手掛けた井上さん。自分も同じ想いです。それぞれのやり方で行動しましょう。4日の【11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち】上映で自分も参加できるかもしれません。
映画人・表現者・そして皆さんは。
この記事を読んで何思う?》
https://twitter.com/el_arata_nest/status/1189199991371251717
この記事とは「映画ナタリー」が10月29日付で発表した「白石和彌が『主戦場』上映中止に映画人として抗議、緊急会見レポ」を指す。
《会見で白石は「映画制作者として、上映する機会をなくすのは本当につらい」と現在の心境を述べつつ、「あいちトリエンナーレ2019」の事例に触れる。「国や関係する自治体からの“懸念”により、表現の場が失われている流れが大きくある中で、今回の『主戦場』の問題を知りました。この流れに異議申し立てをして問題提起の1つとして上映取り止めもあるのではないか。表現の萎縮の連鎖を表現者として止めなければいけない」と思い至り、井上、若松プロのスタッフと話し合いを重ねたことを明かす。映画祭側からは、最初の報道の前に「主戦場」上映見送りに関するニュースが出ることを伝えられていたという。》
この記事は良記事だ。白石は会見でこう語っている。
《「僕たちはどんなに貧しい予算でも、映画を愛して上映してくれるならどこまでも行く。どんな圧力を受けたにせよ、そこで映画のために闘ってくれる姿勢が1mmでも見えたとしたら、僕たちはどんなことがあっても闘うし、背中を押します。だからこそ映画を守ってほしい。映画を守るなら、僕らは映画祭を守るし、映画館を守る。一緒に闘います。その気持ちがあれば『主戦場』も上映できたと思います」》
「しんゆり映画祭」とは別に神奈川県 麻生化センター 大会議室で11月1日(金)には「止められるか、俺たちを」無料上映&ティーチイン、11月4日(月・祝)には「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」無料上映&ティーチインが開催される。さすが、フットワークが良いではないか。
https://natalie.mu/eiga/news/353298
白石和彌は「止められるか、俺たちを」に漂う青春映画の「甘さ」を断ち切っている。「止められるか、俺たちを」の脚本を書き、「誰がために憲法はある」の監督でもある井上淳一は、しんゆり映画祭主催で開かれたオープンマイクイベント「しんゆり映画祭で表現の自由を問う」に出席しなかった理由をフェイスブックに書いている。
《理由は二つ。少なくとも「オープンマイク」で発言するであろう程度の話は、声明と昨日の記者会見で話していること。僕たちはすでに上映取りやめという苦渋の選択で、映画祭側にも映画祭で上映する他の映画の製作者たちにもお客さんにもボールは投げたつもりです。なので、少なくとも今回のイベントでの僕の「オープンマイク」はすでに終わっていると考えています。これが一点。
もう一点。もし映画祭主催のイベントをやるならば、「表現の自由を問う」という漠然としたものではなくて、今そこにある危機、『主戦場』をもう一度、今回の映画祭内で上映する目的でなければ意味はないと考えます。しかし、今回、表現の自由に介入し、検閲し川崎市はたぶん来ません。映画祭はいわば中間管理職。社長不在の会議で再上映など決めるワケがありません。だとするならば、呼びかけ人である大澤一生さんと纐纈あやさんがどう考えようとも、映画祭主催で再上映に向かわない「オープンマイク」など、映画祭のアリバイ作りに使われるのがオチだと考えます。
それでも、こういう場を設け、各自が判断することは悪いことではないと思います。しかし、それは映画祭で映画を上映すると決めた方がやればいいこと。
以上の理由で、繰り返しになりますが、僕は積極的不参加です。
昨日、記者会見で「他の作品にも上映取りやめを呼びかけたのか?」という質問があったので、ついでにお答えしますが、呼びかけは行っていません。正直なところ、内部の調整や声明、マスコミリリースの作成、記者会見会場、映画の代替上映会場探しなど、手一杯でそこまで手が回りませんでした。ただ、こういうことは呼びかけたり呼びかけられたりではなく、個々の作品、個々人が考え、決断し、結果、それが「連帯」になればいいと考えています。ですから、我々はボールを投げたのです。
こう書くと、このイベントを批判しているように聞こえるかもしれませんが、一番問題なのは、『主戦場』上映中止が起こっても、何の疑問も持たず映画を上映し、舞台挨拶に立ってもこのことに何にも言及しない人たち、そして、敢えて書きますが、そのようなことに何の抵抗もなく映画祭に参加するお客さんだと思います。これは記者会見でも言いましたが、僕は「お客さんから映画を観る機会」を奪っても構わないと考えています。今回、脅かされた「表現の自由」は、すわなちお客さん=我々の「知る権利」でもあるのです。なのに、何の疑問も感じずに映画を観ていていいのか? これは表現する側だけに問われている問題ではないのです。問われているのは、「あなた」なのです。》
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2062092193891106

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2)【記事】ミキ「ステマ」問題!京都市吉本興業も「×」

京都新聞は10月28日付で「漫才コンビのツイート1回に50万円 京都市が吉本とPR契約 識者『驚く額、誤解与える手法』」を掲載している。
京都市が、市の施策を吉本興業に所属する地元出身の漫才コンビツイッターでPRしてもらうため、ツイート(つぶやき)1回につき、50万円を支払う契約を2018年度に同社と結んでいたことが京都新聞社の取材で27日までに分かった。ツイートには市が広告主と明確に分かる記載はなかった。市はタレントの発信力に期待したといい、金額や広報の手法について「問題があるとは考えていない」としている。》
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/54983
全国紙も報道している。讀賣新聞オンラインは10月28日付で「人気芸人の投稿1回に京都市が50万円、広告主記載なし…『ステマ』的PRか」を掲載している。
《市によると、昨年9月、「京都国際映画祭」など市が関わる施策や市営地下鉄の利用促進をPRしようと、よしもとクリエイティブ・エージェンシー(現吉本興業)と約420万円で業務委託契約結んだ。同市出身で当時約20万人のフォロワー(登録者)を抱えていたミキらが、市政情報を発信する「京都市盛り上げ隊」に就任。広報紙や公共交通機関のポスターなどでアピールするほかツイッターの投稿も依頼していた。》
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20191028-OYT1T50126/
J-CASTニュース」は10月28日付で「京都市、吉本芸人4組に『有償ツイート』依頼 広告と明示せず物議、『より透明性を高めていく』」を公開している。
京都市が、吉本興業所属のお笑いコンビ「ミキ」に報酬を支払いツイッターで宣伝させたものの、明確に広告である旨を示さず批判を集めている問題で、ほかにも複数の著名人に同様の依頼をしていたことが分かった。
京都市は「色々なご意見を市民の方から頂いているので、より透明性の高い広報をしていこうと思っています」と話す。》
https://www.j-cast.com/2019/10/28371161.html?p=all
「BusinessJournal」は10月29日付で「京都市PRステマ疑惑、『ミキ=加害者』の構図つくった吉本に批判噴出」を公開している。
《…ミキが所属する吉本興業に対する批判も続出している。特に、芸能界の中から、ミキを擁護しつつ、吉本を批判する声が上がっている。吉本は「市の事業なので答える立場にない」として、暗に事務所としては特に対応しない態度を示している。》
https://biz-journal.jp/2019/10/post_125700.html
吉本興業は徹頭徹尾、社会的責任に関して鈍感な企業のようである東スポWebが「加藤浩次 1回50万円ツイートのミキを擁護『2人は何も悪くない!』」を掲載している。
《MCの加藤浩次(50)は「ミキの2人は仕事としてやれと言われたことをつぶやいただけ」と、PR表記の必要性などを伝えなかった京都市、代理店、吉本に原因があると強調し「ミキの2人は何も悪くない!」と発言。春奈も「ツイート1回50万円ってなってますけど、契約したのは吉本。直営業じゃないですから」と2人をフォローした。》
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/1601862/
朝日新聞デジタルが10月29日付で「ステマ?ツイート、木村祐一さんらも判明 吉本興業契約」を掲載している。
《…同市がこのほかにも同社所属のタレントのツイートに50万円を払う契約をしていたことがわかった。》
https://www.asahi.com/articles/ASMBY636MMBYPTIL030.html
フードライターの白央篤司がツイートしている。
《ダメだよ、京都市。ありえん。これを「ステマという認識はない」と対応するなんてさ…。》
https://twitter.com/hakuo416/status/1189343552507121665
BuzzFeed Japan記者の神庭亮介が危惧している。
《どんどん広がりそう。京都以外の自治体でも似たようなことをやっているのでは。》
https://twitter.com/kamba_ryosuke/status/1189341177067311105
雑誌業界も、もって他山の石とせよ、だな。

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3)【本日の一行情報】

◎増刊「ビームス×週刊春」が話題だが、「春オンライン」が福岡伸一の「ビームスと私」を公開している。
《…私を作家として世に出してくれたのは小黒一三である。かつてマガジンハウスの雑誌「ブルータス」の編集者として辣腕をふるい、のちにアフリカの路傍の絵描きムパタを世界的に有名にし、ムパタの名を冠したホテルをマサイマラの高原に建て、環境雑誌「ソトコト」を作り、ロハススローフードを世に流行らせた伝説の人物。そんな彼が20年も前、まだ何者でもなかった私に突然電話をしてきて、書く場所を与えてくれた。そして今に至る。》
https://bunshun.jp/articles/-/14965
キレイキレイな誌面を作る能力が高まる一方で、こうした「腕力」を雑誌編集者は失って来たように思えてならない。芸能人を表紙に持って来て増刷だというヤリクチは、編集者が「腕力」を失ってしまった当然の帰結なのかもしれい。
小黒一三がどういう「腕力」を持ち合わせていたかは、栗本慎一郎の「東京の血は、どおーんと騒ぐ 冒険者たちの黙示録」に詳しい。この本の版元は情報センター出版局だが、情報センター出版局にも類稀なる「腕力」を持った編集者がいたことは田代靖久の「その出版社、凶暴につき 情報センター出版局クロニクル」に詳しい。本の雑誌社で書籍化されることが決まったため「note」では41回で発表を終えることになったのだが、田代は10月21日を選んでいる。「ほにゃららデイ」とは国際反戦デイである。
https://note.mu/eden_rrr/n/nfe585bed7a9d
オレのことも書いている。
《"幻のファースト"を貸してくれた田辺さんは大学を卒業後、のちに一時期、同じ映画サークルの三学年先輩だった(こちらもPANTA好きの)今井照容氏が代表を務める「出版人」という会社の発行する会員制の出版業界誌で記者をしていたときに、PANTAの連載を担当していたというから、これもまた不思議な巡り合わせだ。その「出版人」が発行しているメルマガ「」の記者である岩本太郎氏がこの俺の連載を目に留め、どこのだれよりもいち早く「その出版社、凶暴につき」を記事で紹介してくれた。俺が今井さんの後輩であることは知らずに。これもまた不思議な縁だ。》
https://note.mu/eden_rrr/n/n5ef3d37332ee

集英社の新しい学習漫画シリーズ「学習まんが 日本の伝記SENGOKU」が、11月5日より刊行が始まる。2020年6月までに8巻刊行予定で、第1弾は来年の大河ドラマ主人公・明智光秀だ。
《刊行スケジュールは、第1巻が明智光秀、第2巻がその明智光秀が倒した主君・織田信長正室と妹、そして明智光秀の娘3人の姫君を描く『濃姫お市の方細川ガラシャ―戦国の姫たち1―』となっており、毎月1巻ずつ、2020年6月までに8巻の刊行を予定している。(3巻が織田信長、4巻が豊臣秀吉5巻が徳川家康、6巻が武田信玄上杉謙信、7巻が浅井三姉妹8巻が真田幸村)》
https://www.oricon.co.jp/news/2147525/full/

清野とおるの「ウヒョッ! 東京都北区赤羽」(双葉社)が第6巻をもって完結する。清野が次のようにコメントしている。
《「2008年に始まった「東京都北区赤羽」シリーズですが、これにて完結です。
最終巻である6巻の制作は、こだわらなくていい部分までこだわってしまい、気付いたら3年近くかかってしまいました。
もう出版するのは諦めて、このままトンズラしようかと思ったことも何度かありましたが、結果的に満足のいく最終巻に仕上がって良かったです。
赤羽の皆さん、色々と助けてくれてありがとうございました。》
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000149.000014531.html

◎マガジンハウスの女性ライフスタイル誌「Hanako」は、シュガーバターの木やねんりん家でおなじみの「グレープストーン」が手がけるアシェットデセール(皿盛りのデザート)専門店「銀座ぶどうの木」とともに、監修・開発したスイーツの第二弾「クレームブリュレタルト」をJR東京駅 グランスタのオンリーショップにて11月1日より発売する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000108.000030125.html

カカオジャパンのピッコマTVが12月16日をもってサービスを終了する。
https://piccomatv.com/

◎日経は10月29日付で「山田風太郎賞月村了衛 詐欺にはまる人描く」を掲載している。
《会見で月村は「劇場型犯罪として豊田商事は外せない題材。だが事件自体より、事件に運命的に巻き込まれた人間がその後どういう人生を歩んでいくかに興味が移り、(そちらを描くほうが)人間の本質に迫れると思った」と話す。》
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51289710T21C19A0BC8000/

毎日新聞は10月29日付で「読売新聞・富山支局記者が記事コメント捏造 富山版でおわび掲載」を掲載している。
《読売新聞は、富山県内の自治体のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)による情報発信の状況を紹介した25日朝刊富山版の記事で、富山支局の男性記者(24)が県など3自治体のコメントを捏造(ねつぞう)したとして、29日の富山版でおわびを掲載した。》
https://mainichi.jp/articles/20191029/k00/00m/040/098000c
朝日新聞デジタルは10月29日付で「読売新聞記者が自治体の談話を捏造 おわび記事を掲載」を掲載している。
《おわびや読売新聞グループ本社広報部によると、記事中の富山県広報課の「内容が派手な動画や写真に負け、なかなか見てもらえない」、魚津市商工観光課の「積極的に返信しているのも功を奏している」、小矢部市観光振興課の「SNS活用のノウハウが少ない」との談話はいずれも記者が取材をせずに捏造していたという。富山県からの指摘で発覚した。》
ここが重要だ。
《記者は社内調査に対して「記事を早く出したかった」と説明しているという。おわびでは「さらに記者教育を徹底し、再発防止に取り組みます」とした。》
https://www.asahi.com/articles/ASMBY2WF0MBYPUZB002.html
BuzzFeed Japanの籏智広太がツイートしている。
《読売は2年前にこんな捏造もあった。このときも25歳の若手記者。》
https://twitter.com/togemaru_k/status/1189178860165746688
朝日新聞記者の伊丹和弘が次のようにツイートしている。
富山県自治体のSNS情報発信をまとめた読売の記事で県、魚津市と小矢部市のコメントを捏造。男性記者は「記事を早く出したかった」……愚直に取材できない人は記者に向いてない。さらに言うと愚直に取材しても記事になるとは限らない。この商売は「無駄足上等!」の世界。》
https://twitter.com/itami_k/status/1189036939980095488
だからこそ、というべきだろう、功を焦るという体質は讀賣新聞限らず、新聞ジャーナリズムにとって「宿痾」である。

◎「Business Journal」が10月29日付で「百田尚樹杉田水脈議員の容姿に言及し罵倒…保守派の八幡和郎氏に自著批判され罵倒」を発表している。
《…戦後に否定された歴史を掘り起こしたいと願う八幡氏と、八幡氏よりも戦後教育・リベラル寄りに通史(特に古代史)を描いた百田氏という対立がある。》
https://biz-journal.jp/2019/10/post_125369.html
百田が売れる理由もまた八幡あたりに比べて「戦後教育・リベラル寄り」だという点にあるはずだ。百田に欠けているのは「アジア主義」だという言い方もできるのかもしれい。

◎角川スニーカー庫より、「マジカル★エクスプローラー エロゲの友人キャラに転生したけど、ゲーム知識使って自由に生きる」が11月1日に発売されるが、小説投稿サイト「小説家になろう」で累計500万PV以上を誇る作品だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006387.000007006.html

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4)【深夜の誌人語録】

成功は失敗の元である。