【文徒】2019年(令和元)11月1日(第7巻198号・通巻1618号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】小学館「2019年新企画発表会」を10月30日に開催
2)【記事】『主戦場』上映中止、怒りの集会レポ
3)【本日の一行情報】
----------------------------------------2019.11.1 Shuppanjin

1)【記事】小学館「2019年新企画発表会」を10月30日に開催(岩本太郎)

小学館は「2019年新企画発表会」を10月30日の17時より同社2階の講堂で開催した。
今回説明が行われたのは全部で13項目(14企画)。所要時間は全体で約1時間半(1発表あたりの説明時間は10分前後)で、終了後に1階の「ミカフェート」にて懇親会という形式も前年までと同様だった。
冒頭挨拶に立った相賀昌宏社長は先日に古書と新刊を売る駒込の書店「青いカバ」を訪ねた際に薦められた本を読んだエピソードを「他社の本になるので名前は控えます」とユーモアを交えて紹介しつつ「本はちょっとしたきっかけで出会いがある。
今日は『ドラえもん』50周年に始まりたくさんの企画が目白押しですが、いわゆる販売的なセールストークではなく編集者の思い、執筆者や作家、演者、撮影、監修された方々の思いをくみ取って、多くの読者に伝えていただきたいと語った。以下は今回の企画リストである(行末のカッコ内は担当部局/登壇ゲスト)。

(1)ドラえもん50周年企画(第二児童学習局/むぎわらしんたろう)
(2)アンジュと頭獅王(出版局/吉田修一
(3)風間教場(出版局/長岡弘樹
(4)まれびと(化事業局/石川直樹
(5)DVD BOOK 春風亭一之輔 十五夜(出版局)
(6)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(第四コミック局/渡航
(7)愛子と慶子の往復書簡 夕立ち雷鳴×ときどき烈風(仮)(ポスト・セブン局/小島慶子
(8)キッズペディア 歴史館 ~日本史の大事件 そのとき世界は~(第二児童学習局)
(9)「小学館あーとぶっく」シリーズ 広重の絵本 遠くへてくてく/北斎の絵本 富士山みえた~!!(出版局/結城昌子)
(10)名刀大全(化事業局)
(11)MINIATURE TRIP IN JAPAN(ライフスタイル局/田中達也
(12)プログレッシブ 小学英和辞典/プログレッシブ 小学和英辞典/プログレッシブ 小学英和・和英辞典(出版局/相田眞喜子)
例解学習国語辞典 第11版/例解学習漢字辞典 第9版(出版局)
(13)太陽はひとりぼっち(出版局/鈴木るりか)

全14企画中、著者や監修者が実際に登壇して説明にあたった企画が10本。登壇がなかった(5)では春風亭一之輔が、(10)では監修者の渡邉妙子(佐野美術館理事長)がビデオ出演するなど、確かに編集者のみならず著者や演者、監修者の思いを強く訴えようとの趣向が凝らされていた。
中でもやはり注目度が高かったのは(1)。第二児童学習局「ドラえもんルーム」室長の松井聡は50周年企画として『てんとう虫コミックス ドラえもん 豪華愛蔵版全45巻セット”100年ドラえもん”』(予価は本体6万円+税)のほか、半世紀前の学年誌に掲載された連載前の予告ページ等も収録した『てんとう虫コミックス ドラえもん 第0巻』を、最新刊として12月に刊行するなどの概要を説明。藤子・F・不二雄の元チーフアシスタントで『コロコロコミック』で新作映画『のび太の新恐竜』のマンガを連載中のむぎわらしんたろうと共に、終了後の懇親会の席でも多くの報道関係者に囲まれ、さっそく翌日にはウェブニュースでも報じられていた。
https://natalie.mu/comic/news/353476
他に、著者の渡航(わたりわたる)が登壇した(6)もテレビアニメ第3期の制作が決定したという話題もあってか、翌日には大きく報じられた。
https://www.sankei.com/economy/news/191031/prl1910310040-n1.html
他方で今回は写真家の石川直樹が十数年がかりで各地の「来訪神儀礼」を撮影取材した(4)(定価は7000円+税)、DVDブックの(5)(同3万9900円+税)といった高額の大型商品も目を引いた。
とりわけ強いインパクトを参加者に与えていたのが(10)。数年前に発売されたゲームをきっかけに沸き起こった「刀剣ブーム」に応えようという企画だが、古代から江戸時代までの名刀200本を厳選のうえ、横に長い刀の特性に合わせて「上製ヨコB4判」という特殊な判型で紹介(同3万5000円+税)。ちなみに「ヨコB4判」という判型は見開きページが横が72.8㎝、一部に含まれる片観音ページは横107cmに及ぶとか。懇親会場に置かれた見本(美麗函ケース入り)は多くの参加者の目を引いていたが、近くにいた小学館の某役員によれば、刀剣ブームのおかげか「アニメイトからも注があった」とのこと。
(13)は現役中学生作家による小説としてベストセラーになったデビュー作『さよなら、田中さん』の続編。今春から高校に進学した著者・鈴木るりかがこの発表会では通算3回目となる登壇だ。
授業数が増えて執筆時間の確保が難しくなった中でも辛抱強く原稿を待ってくれた担当編集者の優しい対応に「ただあなたの優しさが怖かったという『神田川』のような怖さ」と、相変わらずのユーモアで参加者たちを笑わせつつ(ただし今回の作品の題名が「古い映画のタイトルだと知ったのは書き終わった後でした」とも)、最後は「またいつかの秋、四たびお目に掛かれるよう今後も精進します」と締めくくっていた。
実際、この人に会うのを楽しみにしつつ会場にやって来た参加者も少なからずいたのではないか。そうした次第で90分間の長尺ながら、今年も最後まで参加者を楽しませてくれた新企画発表会だった。

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2)【記事】『主戦場』上映中止、怒りの集会レポ(岩本太郎)

「KAWASAKIしんゆり映画祭」の映画『主戦場』上映中止問題について、同映画祭を主催するNPO「KAWASAKIアーツ」による集会が30日夜に川崎市麻生区の同市アートセンターで開かれた。結論から先に言ってしまえば主催サイドの狙いはただ一つ。「ガス抜き」である。参加者は約140名。『主戦場』監督のミキ・デザキや配給会社「東風」の代表・木下繁貴らも出席し、主催者や参加者たちとともに発言する様子が各メディアで報じられた。地元の神奈川新聞は映画祭主催者代表・中山周治の発言をこう伝える。
《「これまで口出ししなかった市の『難しい』という言葉を重く受け止めた」。あいちトリエンナーレ慰安婦をモデルにした「平和の少女像」の展示が脅迫が相次ぐなどして中止に追い込まれたことを受け「嫌がらせや脅迫など見えない恐怖におびえた」とも語った》
《中山代表は「作品を巡る状況が変わらないと上映は難しい。上映しろという圧力に屈するわけにいかない」と発言》
https://www.kanaloco.jp/article/entry-205489.html
https://www.asahi.com/articles/ASMBZ4QZ8MBZULOB00L.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191031/k10012157841000.html
この中山の「上映しろという圧力に屈するわけにいかない」発言を中心とする主催者の意見表明やそれに対する疑義を、参加者らが既に30日夜から怒りの声を添えて実況中継していた。ドキュメンタリー映画監督の早川由美子(『ブライアンと仲間たち』『さようならUR』など)は会場からSNSで逐一伝えていた。
《映画『主戦場』の配給会社社長が、上映用のDCP素材を持参し、泣きながら上映を懇願! 監督のミキ・テザキ氏も来場、発言!!》
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10159083280954552
《現在、スタッフの方々が登壇し、それぞれの思いを話しています。上映中止の決定の経緯や映画祭のあり方に不満を感じたスタッフや反省する人も》
https://twitter.com/brianandco/status/1189514145059631110
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10159083347054552
《映画祭の副代表から衝撃の発言。今日のオープンマイクには、映画祭側では、あらかじめシナリオ(結論)があったと! 映画祭の決断は、オープンマイクイベントでどのような話がされても、最後には「変更しない」という方針ありき、と》
https://twitter.com/brianandco/status/1189517378226286594
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10159083376089552
《「映画祭の期間中には決められない、来月になるか、来年になるか…」という姿勢を変えない中山代表に対し、映画祭スタッフの『主戦場』担当者が、「必ず上映を実現させます!」と宣言し、ある種の、しかし冷静なクーデター状態となってイベント終了。来場者・市民の多くも協力したい!と拍手。22時に終わったのは、会場の川崎市アートセンターの決まりだから、と。この重大な事件が議論されている最中に、次の使用団体の予約が入っているわけでもないのに…。そもそも、こういうお上的なところから変わっていかないといけないのでは?とも感じた》。
https://www.facebook.com/yumiko.hayakawa.520/posts/10159083548204552
《映画祭の代表の方は、正直、市民のほうよりも「川崎市」のほうを向いている…と感じざるを得ませんでした》
https://twitter.com/brianandco/status/1189552894145519616
週刊金曜日』編集部の植松青児によれば、集会は「1時間延長して3時間ぶっ通し」だったそうだ。
《結論から言うと、「主戦場」上映実現の可能性は少しあり、逆に「沈没家族」の2回目上映が(中止措置への抗議として)製作側の意志で上映取り止めになる可能性もあり。あす以降局面が激変する可能性あり。
集会呼びかけ人の纐纈さん、大澤さんの姿勢は、映画祭実行委実行委に上映決定を表明してもらいたいという意志が明確でした》
https://www.facebook.com/seiji.uematsu.94/posts/2687921351260625
TBSの金平茂紀も終了後にFacebookへ投稿。
《主催者(運営委員会)の話を聴いていると、観客の安全確保を名目に、すすんで問題作を取り下げる人々がいるということがわかった。こういう人たちが確固とした岩盤のごとく存在する。作品をリスペクトするとか口では言いながら平気で切って捨てる。「主催者の表現の自由」だとか言ってたな》
https://www.facebook.com/shigenori.kanehira/posts/2513184668763475
毎日放送琉球朝日放送社員で沖縄基地問題などのドキュメンタリーを手掛ける三上智恵は、早川のツイートをRTしつつ発言。
《上映するなと言う圧力に屈したしんゆり映画祭が「上映しろと言う圧力には屈しない」と発言。仮にも一度上映を決めた作品に対してそれはない。どんな作品であれ正当な選考手続きを経てラインナップを決めた時点で覚悟しなければそんな映画祭誰も信用しない。しかし東風ほど作品を大切にする配給はない》
https://twitter.com/chiemikami/status/1189563086656557063
映画監督の太田隆も、原発事故を描いた自作のドキュメンタリー映画『朝日のあたる家』が多くの映画館から上映を拒まれたという。自身のそうした体験にも準えながらブログに投稿。
《そもそも、共催の川崎市から口頭と対面のみで「主戦場」上映に対する懸念を伝えられた。書面での伝達はない。多額の費用を出してくれる市との関係を考えて中止を決めた。それこそが圧力だったはずだ。それに屈して自分たちが選んだ映画の上映を中止。それに対して市民からの「上映してほしい」という声が多数出た。
その声を映画祭の代表は「圧力」という。そして「屈しない」とも発言。何を勘違いしているのか? 逆だろう? そんな人が代表なの?このしんゆり映画祭って!》
https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2019-10-31
こうした批判の矢面に立たされている映画祭の代表・中山周治は地元の日本映画大学で映画やメディアリテラシーを教えている。神奈川県出身で元々は地元の県立高校の教諭だったという。
https://www.madonews.co.jp/191/medi191-16.html
https://www.townnews.co.jp/0205/2018/10/26/454475.html
https://www.eiga.ac.jp/kodomoeigadaigaku/2018/jimi.php
法政大学教授でメディア情報リテラシー教育に取り組む坂本旬は知人である中山の仕事を評価しつつも今回の件については手厳しい。
《中山周治代表は僕もよく知っているし、メディア・リテラシー践者として神奈川ではそれなりに有名な人だと思う。定時制高校でと共に映画制作実践に携わり、日本映画大学でも教えているはず。ニュース23で本当に「上映しろという圧力に屈するわけにはいかない」と発言しているのを見て愕然とした。本当にどうかしている。メディア・リテラシーの観点から言えば、表現の自由と批判的精神という大原則が土台にないメディア・リテラシー論はまったくの無意味というほかない》
https://www.facebook.com/junyanco/posts/10211648775814542
他の参加者も集会終了後から続々とツイート。自主製作映画の監督だという三角拓夢はこう呟く。
《運営委員会の、のらりくらり具合にも腹が立ったが、一番頭に来たのは『沈没家族』の配給であるノンデライコ代表の大澤さんがお忙しい中、時間を割いてまで用意したことに対するあまりにも不誠実な対応》
《結局、運営委員会から聞けたのは配布資料に載っていることで、新しい、というか詳しい内容はボランティアスタッフの方が勇気を持って、伝えて頂いたのである。
これはいかがなものか》
https://twitter.com/nesmis_movie/status/1189544324020588546
https://twitter.com/nesmis_movie/status/1189545437402808321
https://twitter.com/nesmis_movie/status/1189546233498484736
主催者に対して、川崎市が実際にどのような言い方をしてきたのかが知りたい(だが集会での説明ではわからなかった)とのツイートも多い。
川崎市側がかけた圧力は何なのか、きちんと説明が欲しい。警備に関しては如何様にも対応可能》
https://twitter.com/malityo2/status/1189562076936593410
長く映画祭に参加してきたと思しき人物も、そのあたりを訝っている。当日は同市関係者による発言はなかったらしい。
《最後まで分からなかったのは、本当に市が懸念を伝えたり、主戦場に関する共催は難しいと言ったのかということ》
《スタッフの方が言われていたが、罰則付きのヘイトスピーチ条例を作ろうとしている川崎市がそんな意識低いわけないじゃないと、わたしも思う。そのあたり、市から誰も来られていなかったのが残念だった》
《経緯説明の中で、最初の頃、市の担当から「作品内容について市から何か言うことはない」との言葉があったとのことからも、市は「金は出すけど口は出さない」という原則を理解しているのだと信じたい》
《一番残念だったのは、代表が市と「金は出すが口は出さない」という関係が築けているのは、信頼関係があるからだと言われたこと。それは「信頼関係」でもたらされるものではなく、金を出す行政化を担う実行者の当たり前で最低限の関係》
《予算の一部をもらっているから迷惑かけたくないと考えているとしたら、それは間違い。行政には開催をサポートする義務があり金を出すのは当たり前、税金を有効に使ってあげるくらいの勢いでちょうどいいんだと思ってもらいたい》
https://twitter.com/qwano/status/1189661901728272384
https://twitter.com/qwano/status/1189662215227363328
https://twitter.com/qwano/status/1189662419468992512
https://twitter.com/qwano/status/1189663228164395010
https://twitter.com/qwano/status/1189663368686104576
映画ライターの佐藤結は日付が変わった頃、ため息交じりのような中にも期待を込めつつ呟いていた。
《もし、市とのオープンな話し合いの末に「主戦場」が上映できれば、この経緯は今後、開かれる多くの化イベントに「きちんとプロセスを踏んで説明し、準備をすれば(可能性を含め)卑怯な脅しは恐るるに足らない」という素晴らしいモデルケースになりうると思う》
https://twitter.com/uubsato/status/1189676516625403904
ジャーナリストの綿井健陽も同様の思いを語る。
《昨日のイベントでは、「しんゆり映画祭」代表らの残念な認識や今後の見通しが続く中で、最後に同映画祭運営スタッフの一人が、今後の上映に向けて具体的に動く意思表示があり、同映画祭での上映実現を目指すという方向になったことは不幸中の幸いだった。そこに何とか希望が見出せる。それを応援する》
https://twitter.com/wataitakeharu/status/1189623872435281921

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3)【本日の一行情報】(岩本太郎)

◎元「在日特権を許さない市民の会(在特会)」会長の桜井誠が「党首」を務める「日本第一党」が「日本人のための芸術祭 あいちトリカエナハーレ2019『表現の自由展』」を名古屋市ある愛知県施設「ウィルあいち」で27日から開催。
これまでヘイトスピーチに反対してきた市民団体などが抗議し施設に中止を申し入れたが、施設の管理者は「中止を判断できない」と催しを続行させた。愛知県知事の大村秀章は29日の記者会見で施設側の対応について「(展示内容が)分かった時点で中止を指示すべきだった」などと述べ、同展主催者への法的措置も視野に対応を考える方針を表明した。
https://www.asahi.com/articles/ASMBW6DGQMBWOIPE017.html
https://www.asahi.com/articles/ASMBY3PTMMBYOIPE009.html
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019102990172505.html
「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の不自由展・その後」問題での大村知事の対応を批判してきた竹田恒泰がさっそく《大村知事よ、お前がいうな!》とツッコミ。
https://twitter.com/takenoma/status/1189201872051044352
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/1603155/
2015年の「表現の不自由展」参加者だった漫画家・美術家のろくでなし子も「あいちトリエンナーレ絡みのエライ人達ってどうしてこんなに・・・」と題し、ブログでこれを批判。
《ヘイト規制を設けたら、ヘイトかどうかを決めるのは国や大きな組織や集団に委ねられ、気に入らない表現は簡単に規制できてしまい、みんなが自由に表現できない世界となります。
だからこそ、わたしは ”表現の不自由展” の表現の自由を支持して来たのに、「我々の展示は表現の自由だが、あいつらのはヘイトだから法的措置を」と、ダブルスタンダードかます大村秀章知事に腰が砕けそうです。
あいちトリエンナーレのあり方検証委員会には、萌え絵や巨乳の人を奇形差別とし、秋葉原をR16特区にしろと言う岩渕潤子さんが委員として就任する始末です。
あいちトリエンナーレ絡みのエライ人達って、どうしてこんなに・・・・なの?》
https://6d745.com/2019/10/30/%e3%81%82%e3%81%84%e3%81%a1%e3%83%88%e3%83%aa%e3%82%a8%e3%83%b3%e3%83%8a%e3%83%bc%e3%83%ac%e7%b5%a1%e3%81%bf%e3%81%ae%e3%82%a8%e3%83%a9%e3%82%a4%e4%ba%ba%e9%81%94%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%a9%e3%81%86/

◎「表現の不自由展・その後」中止のきっかけとなった脅迫ファックスを会場に送って逮捕された59歳の男性(愛知県稲沢市在住)の初公判が10月29日に名古屋地裁で行われた。男性は「全く独善的だった」と起訴内容を認め謝罪。検察側が懲役1年6月を求刑して即日結審した。判決は今月14日。
https://jiji.com/jc/article?k=2019102900539&g=soc

◎「表現の不自由展・その後」実行委員会は、10月8日の展示再開までに要した費用(実行委員の交通費や宿泊滞在費、弁護士費用、報告集会開催費など総計365万円)について支援を求めるクラウドファンディングを「READYFOR」で10月29日より開始した(12月26日まで)。前記支出額かクラウドファンディング以外の手段(直接のカンパ)で集まった92万7446円やリターン経費・手数料などを差し引きつつ、まずは「最低限必要な金額」として150万円を最初の目標金額にしたとのこと。10月31日22時の段階では目標の82%にあたる123万3000円が集まっていた。
https://readyfor.jp/projects/fujiyu?fbclid=IwAR13KXgx0EDKhoNcATBit_FDqds66c0COC7YJZtEow-Nu8ML97rhkCM4060

◎「表現の不自由展・その後」で「天皇の肖像を燃やしている」として批判された大浦信行の『遠近を抱えてpart2』の上映会を民族派団体「一水会元代表(現顧問)の鈴木邦男が4日に東京・新宿のロフトプラスワンで開催する。
https://www.loft-prj.co.jp/schedule/plusone/131790

◎温泉宿泊予約サービスの「ゆこゆこホールディングス」は、マガジンハウス『Hanako』との特別コラボレーションにより9月30日に発行した「いい湯に出会う旅。保存版温泉本」を先着1万部限定で無料プレゼントすると10月29日に発表。同社の特設サイトにて応募を受け付ける。同27日には『Hanako』『ゆこゆこ』の共同制作記念イベントも開催された。
https://www.yukoyuko.net/lp/contents/hanako/20191001/
https://www.dreamnews.jp/press/0000204230/

◎元マガジンハウス編集者の土居彩が環境問題などの社会的課題を扱うNPOサイト『greenz.jp』に「マガジンハウスからホームレス編集者へ。尊敬する編集の大先輩が贈ってくれた言葉、『ときどき深呼吸』が私の『書く』の研磨剤」を寄稿。かつて『anan』『Hanako』編集部や広告部で『Ginza』のマーケティング・広告営業として勤めた後に渡米し、カリフォルニア大学バークレー校心理学部にて学んだが、一時はホームレス生活をしたり、アメリカ先住民の人たちと暮らしたり禅センターで雲水生活などもしたという。現在は書道家・平和活動家としても活躍中。16日から始まる章力アップゼミ「グリーンズ作の学校」ではゲスト講師も務めるそうだ。
https://greenz.jp/2019/10/31/doiaya_sakubun/

KADOKAWAは小説ウェブサイト「カクヨム」において、創作活動を通じユーザーが現金化可能な報酬を得られる「カクヨムイヤルティプログラム」を10月29日より提供開始した。10月29日から運用を開始した「カクヨムロイヤルティプログラム」では、「カクヨム」に掲載された広告収入のうち運営手数料(30%)を差し引いた残り70%を、ユーザーの活動状況に応じた報酬としてプログラム参加者へ分配する。ユーザーの報酬は一定数以上貯まると現金へ交換することができる仕組み。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006415.000007006.html

◎1998年から2002年にかけて集英社『りぼん』に連載され人気を博したギャル漫画「GALS!」(藤井みほな)が5日より『マンガMee』で連載再開される。藤井自身が29日にtwitterで《まさかの連載開始だよーーーっ!! GALS!のスピンオフじゃなくて連載再開のかたちー! 2002年4月からの話ー!》と告知。31日までのRT数が4万3000以上に上る反響だ。
https://twitter.com/mihona_fujii/status/1188833680552157184
https://www.j-cast.com/2019/10/29371226.html

JR東日本は新幹線や特急の乗客に書籍や漫画、雑誌、動画などのコンテンツを配信するサービス「noricon」の実証実験第2弾を10月31日から開始した(来年3月2日まで)。今回はJR東日本の無料公衆無線LANサービス「JR-EAST FREE Wi-Fi」を提供している新幹線・中央線の特急車両が対象。今年1~3月に行われた1回目の実証実験に続くもので、コンテンツ提供者としてはdマガジン(ドコモ)やブックパス(KDDIなどに加え、今回は新たに楽天とフジテレビが加わっている。
https://www.jreast.co.jp/noricon/
https://tetsudo-ch.com/9862029.html

ハースト婦人画報社で『Esquire』日本版の展開を手掛ける「メンズ・メディア・グループ」は、「自分の信念を曲げずに物事を成し遂げる“異端児”たちを表彰」するイベント「The Mavericks of 2019」を14日に 都内・晴海の「Cross Dock Hall」で開催する。
http://sp.mensclub.jp/esquire/mavericks/2019/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000109.000008128.html

◎大騒ぎの末に中止へと追い込まれた百田尚樹の新刊『夏の騎士』の「ヨイショ感想キャンペーン」について、新潮社宣伝部は10月31日付で公式サイトにお詫びを掲載。
《この度は、キャンペーンが途中打ち切りとなり誠に申し訳ございません。
ご参加いただきましたすべての皆さまに心より感謝を申し上げると共に、改めてお詫びいたします。
また、今回のキャンペーンでは当選者を選出しない形をとらせていただきますことを、併せてお詫びいたします。
皆さまの様々なご意見を真摯に受け止め、今後の宣伝活動に活かしていきたいと思います。》
https://www.shinchosha.co.jp/news/article/2193/

◎批評家の東浩紀が10月26日限りでtwitterから撤退。当初はアカウントを残したまま全ツイートが消えていたが、最終的にはアカウント自体も削除されていた。「togetter」まとめなどによれば最終日の26日夕刻には《アカウントの削除は前々から考えていたことです。ツイッターにはほとほと疲れました》などと書いていたらしい。
https://togetter.com/li/1422422
あるtwitterユーザーが公開した東のツイート(スクリーンショットして公開したという)に対しても背景を憶測する多くのリプライがついた。
https://twitter.com/reiwabungei/status/1187930108213940224

◎『GQ』に続き「山本太郎特集」を今度は『ニューズウィーク本版』が11月5日号(10月29日発売)に掲載。山本の「ブレーン」とされ、彼を「あやつる男」とも呼ばれる斎藤まさしへのロングインタビューはウェブでも公開されている。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/10/-19804020092015-6-115-20121010tpp-1_1.php
週刊金曜日』も臨時増刊「まるごと山本太郎 れいわ新選組」を今月の下旬に発売することになった。
https://twitter.com/syukan_kinyobi/status/1189109167786774530

◎新聞の「押し紙」問題を追及し続けるジャーナリストの黒藪哲哉が「4月と10月になると『押し紙』が増える理由」を書いている。
《その理由は容易に推測できる。4月と10月のABC部数が、折込定数(折込広告の必要枚数)を決めるための基礎資料として採用されるからだ。新聞社は、まず4月に「押し紙」を増やして、5月に元に戻す。次に10月に「押し紙」を増やして、11月に元に戻す。このパターンを繰り返してきたというのだ。
新聞業界では、これを「4・10(よん・じゅう)増減」と呼んでいる。業界用語になるぐらいだから、新聞業界全体の慣行になっている可能性が高い》
http://www.kokusyo.jp/oshigami/14440/

◎路上生活者支援を目的とする雑誌『ビッグイシュー』日本版は販売員(路上生活者)がいる地域に入手方法がほぼ限られてきたが、このほど販売者がいない市区町村のカフェやショップ、イベント会場や上映会などでも委託販売(ビッグイシュー日本本社からの直販)を始めた。
https://twitter.com/BIG_ISSUE_Japan/status/1189014184941379584
https://www.bigissue.jp/sell/in_your_shop/

大正大学出版会発行の雑誌『地域人』第50号(10月10日発売)の特集は「本屋が楽しい、まちが楽しい!」。同誌編集者の山崎範子(「崎」は旁が「立」。かつて作家の森まゆみらと共同で地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を発行)とライターの南陀楼綾繁なんだろうあやしげ:「不忍ブックストリート」代表)が各地の書店を回って取材した一冊だ。発売記念のトークイベントが今日1日の19時半から都内・千駄木往来堂書店で開催される。ゲストの南陀楼と同店店主の笈入建志(おいりけんじ)が対談する。「青いカバ」も「不忍ブックストリート」に加わっている。
http://www.ohraido.com/archives/10194
『地域人』の編集長は、かつて青人社で嵐山光三郎と共に『ドリブ』を創刊し、後に扶桑社『SPA!』『PANJA』の編集長、アスキーで『週刊アスキー』の創刊編集長(ただしほどなく実質的に休刊。後の同名雑誌は全く別物)も務めた渡邊直樹である。
http://chiikijin.chikouken.jp/