【文徒】2019年(令和元)12月2日(第7巻218号・通巻1638号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】最近書店閉店事情 大和書店!自己破産の衝撃
2)【記事】「東大最年少准教授」大澤昇平に東大が激怒する!
3)【記事】2019年の年間ベストセラーが次々に発表される
4)【本日の一行情報】
5)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】最近書店閉店事情 大和書店!自己破産の衝撃

 書店「ザ・リブレット」を運営する大和書店(愛知県岩倉市)は11月29日に破産手続きを開始した。中日新聞によれば愛知県や岐阜県静岡県のほか、大阪府や神奈川県など6府県で23店舗を展開していた。自己破産申請時の負債総額は約30億円。
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019112990235657.html
帝国データバンク」は大和書店について次のように書いている。
《当社は1962年(昭和37年)創業、1994年(平成6年)10月法人改組した書店経営業者。当初はパンの小売りを行っていたが、1964年頃から書店経営に進出。「ザ・リブレット」などの店舗名で、大型ショッピングセンターや商業施設にテナント出店名古屋市内を中心に愛知県、岐阜県静岡県、神奈川県、大阪府岡山県に20店舗以上を展開していた。書籍のほか具や日用雑貨も取り扱い、老舗書店として地元では相応の知名度を有し、近時ピークの2017年8月期には年売上高約32億8200万円を計上していた。》
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/4632.html
http://www.daiwasyoten.jp/data/co_profile.pdf
帳合は主として楽天ブックスネットワークだった。
10月4日に「Books The Librettoららぽーと沼津店」を開店したばかりであった。
http://www.daiwasyoten.jp/news/976.html
リトルプレスのギフノート編集室がツイートしている。
《大和書店さんの倒産に伴うザ・リブレットさんの全店閉店…。長良店さんにはエディットギフをお取り扱いいただき、先日も追加納品と岐阜の地図の納品もさせていただいたばかり…。
今朝早くにスタッフさんから個人的にご連絡をいただいて驚き、呆然としました。》
https://twitter.com/gifunote/status/1200752768014848000
ボードレールの猫」の生藤由美がツイートしている。
《数年前に猫フェアでお世話になったお店でした。
電話で数分、お店の方と話しました。
残念です。》
https://twitter.com/ikefujiofficial/status/1200442862623580161
様々なツイートが投稿されている。拾っていこう。
《東海地区のショッピングモールや駅ナカで良く見かけた書店「the libretto(ザ・リブレット)」破産。本社は岩倉市だったのか!ピークから2年で破産に追い込まれる恐ろしさ。客入りは良いけど、売れている感じはしなかったよな。本も具も雑貨も定価販売。厳しいよな。》
https://twitter.com/kouryudo/status/1200558134873378817
《「ザ・リブレット」の運営会社が破産。具を強化していて、つい最近も沼津のららぽーとに出店してたので調子がいいのかと思ってたが、真逆だった。》
https://twitter.com/taroken/status/1200352018663002113
《ザ・リブレットを運営していた大和書店は、会社更生法すら手続き出来ない『破産』という結末で終わってしまいました。今は、こうなる前に運営方針を変えて欲しかったと思うばかりです。》
https://twitter.com/4Zbfm66XD9sRCtV/status/1200767360296247297
《え!?ザ・リブレット、倒産で全店閉店って。本当?!大好きな本屋さんだったのに。》
https://twitter.com/akimirakuru/status/1200867300489875456
《ザ・リブレット破産したんだ!?  緑区に住んでた頃、ヒルズウォーク内の店舗にちょくちょく通ってました。おしゃれな雑貨の取り扱い多くて好きだったけど、競合店多くなって、持ちこたえられなかったんですかね…。》
https://twitter.com/Ypon425/status/1200686696146165760
《おはよう。ショック(驚)…。地域経済の面に『岩倉の大和書店 破綻手続き開始』の記事です。カラフルタウンに寄る度に、ザ・リブレットをのぞいては、手帖やボールペンなどを吟味。こちらは自家焙煎Shopで、業態は違えど、見習うところ多し空間でもありました。悲しい…。》
https://twitter.com/yui_atsu/status/1200566040767262721

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2)【記事】「東大最年少准教授」大澤昇平に東大が激怒する!

弁護士の川口創が新潮新書「AI救国論」の著者で、自称「東大最年少准教授」の大澤昇平による「差別ツイート」についてツイッターで次のように批判している。
《東大准教授のツィートで「AIの分析により得られた『区別』であって、差別じゃない」と書いてあるのに正直驚きました。
AIの「分析」が「差別」を固定化する危険性については、アメリカではかなり議論されています。
AIを扱っている学者の発言とは信じ難く、日本の水準の低さに落胆しました。》
《たとえば、イギリスの警察では、再犯を犯す可能性の程度を予測するアルゴリズムが使用されていますが、貧困地域に居住する者がより不利に判断されるという結果が生じている、と問題となりました。》
《また、米国アマゾン社は、採用にAIによる審査を取り入れていたところ、女性が不利に扱われていることが判明したため、使用を中止しました。
「AIの分析は『区別』であり『差別』ではない」などと言われるようでは、3000周くらい遅れています。》
《2019年5月成立の米国イリノイ州の法律(Artificial Intelligence Video Interview Act)では、会社が採用面接の際にAIを使用する場合には、採用候補者に対して、AIを使用すること、どの要素が考慮されるかを採用候補者に知らせ、書面による同意を得ることが必要としています。》
《少し前の本ですが、AI、ビッグデータが差別を固定化することなどの問題を記した書籍として、「監視大国アメリカ」は、秀逸です。
関心がある方は、どうぞ。》
https://twitter.com/kahajime/status/1199685614695661569
https://twitter.com/kahajime/status/1199693159023837184
https://twitter.com/kahajime/status/1199695003510960128
https://twitter.com/kahajime/status/1199703114883850240
https://twitter.com/kahajime/status/1199704689215848449
アンドリュー・ガスリー・ファーガソンの「監視大国アメリカ」は原書房から刊行されている。
http://www.harashobo.co.jp/book/b369308.html
森健が讀賣新聞の書評で「監視大国アメリカ」を取り上げているが、そこで森は次のように書いている。
《だが、こうしたデータによる予測型警察活動が完全なわけではない。過去のデータでは有色人種の比率が高いが、そこには社会経済的な要因もある。それを考慮せず、数字だけを根拠に「脅威」と判定すれば、犯罪予測は有色人種にとって不利に傾く可能性もある。そんな歪みを著者は「ブラックデータ」と懸念する。》
https://www.yomiuri.co.jp/life/book/review/20180423-OYT8T50061/
「監視大国アメリカ」を踏まえて言えば大澤が依拠しているのは「ブラックデータ」なのである。キャシー・オニールの「あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠」(インターシフト)は大澤昇平の登場を予言していたともいえる。オニールは「ビッグデータ分析が過去の傾向をコード化して、現状の格差や偏見を追認して固定してしまう」と喝破している。
http://www.intershift.jp/w_aibg.html
革新が革新を促進するのではなく、革新が革新を破壊する可能性があるのだということを忘れてはなるまい。技術的な革新が社会的な革新を破壊することもあれば、社会的な革新が技術的な革新を破壊することもある。どんな革新も例外なくイデオロギーの側面を併せ持つということである。
情報学環長・学際情報学府長の越塚登は11月26日(火)に学環・学府のすべての学生に対し、メーリングリストを通じて次のようメッセージを伝えた。
SNS上において、情報学環の大澤昇平特任准教授による不適切な書き込みがありました。これには特定の国籍または民族による差別が含まれており、学環学府として到底許容できるものではありません。これらの書き込みは、学環学府や東京大学の信用と構成員のみなさんの心を傷つけたものと思います。学環学府の責任者として、深くお詫び申し上げます。
東京大学は学問の府として、東京大学憲章に基づく倫理を守り、いかなる種類の差別も認めない方針で教育・研究活動をおこなってきました。それにもかかわらずこうした事態となったことを本当に残念に思います。問題発覚後、書込みの削除を含む注意指導を繰り返しおこなっていますが、まだ削除されておりません。今後もみなさんが安心して勉学に取り組めるよう、適切かつ厳正な対応をできるだけ早くとってまいります。》
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/news/2019112811043
大澤昇平にかかれば越塚登も「シバキ隊に踊らされた過激派」ということにるのだろうか。大澤は11月27日にツイッターで次のような陰謀論を展開している。
《「なんでこの発言が燃えてるの?」と疑問の奴もそこそこいると思うが、今回の炎上騒動の黒幕は「シバキ隊」だからな。シバキ隊は警察でも知られている著名な左派系デモ団体で、過去に集団リンチ事件でカタギをボコボコにしてる。正式名称は対レイシスト行動集団(C.R.A.C.)で、関連団体にARICがある。》
《シバキ隊に踊らされた過激派が、東大やスポンサーに無差別に抗議電話をかけまくった。その量は一日100件以上。大学や関係企業が次々と謝罪しているのは、発言の「内容」にブチ切れたからではなく、とばっちりで来る大量のイタ電にイラついており、できればさっさと片づけて本業に戻りたかったから。》
《なのでこの問題の本質はヘイトスピーチじゃなくて、一部の過激派による「サイバーテロ」であることを正しく認識した方がいい。ディープラーニングが発達した今だって、企業はイタ電で撃沈する
ご安心ください。シンギュラリティはしばらく来ません。》
https://twitter.com/Ohsaworks/status/1199675658302967808
https://twitter.com/Ohsaworks/status/1199675666544742400
https://twitter.com/Ohsaworks/status/1199675674857857024
しばき隊ことC.R.A.C.がツイートしている。
《なるほど。情報学環の謝罪もマネックスの寄附金停止もしばき隊の仕業というわけだ。我々はあらゆる組織に浸透しているからな。よく気づいた。褒めてやる》
https://twitter.com/cracjp/status/1199684721434755078
大澤昇平は、これを冗談だとは受け取るまい。でなければリツイートなどしないだろう。東京大学大学院情報学環・学際情報学府は11月28日に越塚登名義でSNS上における大澤昇平特任准教授の不適切な書き込み等に関する事実を調査し、認定事実に基づく対応措置を検討するために、調査委員会を設置した。
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/news/2019112811058?fbclid=IwAR2twn-qJ4cV980TKQrQjNyTX_-wZGb5PNGaoruILr-tHwfcF4er2tpOM7o
東京大学大学院情報学環・学際情報学府は11月29日付で「学生学生委員会から情報学環・学際情報学府の学生の皆さんへ」も公開した。情報学環・学際情報学府 学生・留学生委員会委員長の池亀彩名義の章は、大澤昇平に対して「強い憤り」を表明するにとどまらず、我々と同じ職場にいるという事実を強く恥じているとまで書いている。
《すでにみなさんの中には、SNSやインターネット上の報道などで、本学情報学環の寄付講座に雇用されている特任准教授大澤昇平氏による一連の差別的発言について耳にされている方が多いと思います。
彼は、ある特定の国の出身者の方々を一括りにし、彼の運営する会社では採用しないと明言するなど、あまりにも常軌を逸した発言を繰り返しており、我々教員は強い憤りを覚えるとともに、このような方が短い期間とはいえ我々と同じ職場にいるという事実を強く恥じています。
その一方で、彼の発言や彼の発言に同調する一部の日本人の反応に、深く傷つき、またこうした人を採用した東京大学に強い不信感を覚えた方がいるであろうことは当然であり、そのことを本当に申し訳なく思います。こうした発言を妨げられなかったことには我々にも責任の一端があるとおもいます。
まず学生・留学生委員会としては、大学当局による本人への処分が厳格に行われることをきちんとモニターすることをお約束します。
その上で、学環・学府がすべての人々の人権を保障し、差別のない、より開かれた空間にしていくためにできる限りの努力をしていきたいと思います。
そのために、我々教員は最大限の努力を払っていきますが、様々なバックグラウンドをもった学生のみなさんにも、学環・学府をさらに良い学びの場とするために、私たちに手を貸していただければと思います。今後、学環長を中心としてさらに様々な改革が進められると思いますが、それもみなさんに逐次ご報告させていただきます
最後に、そしてこれが一番大事なことですが、この一連の差別発言で傷ついた学生の方のケアを我々は最優先で行います。もし誰かに相談したいと思う方がいれば、私に直接メールを出していただいてもいいですし、大学のカウンセラーに相談していただくことも可能です。》
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/news/2019112911060
ま、大澤昇平の今後は「月刊WiLL」とか「月刊Hanada」の常連寄稿家になるのだろうな。両誌ともデジタル領域に詳しい書き手に飢えているだけに大澤は引っ張りだこになるのだろう。

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3)【記事】2019年の年間ベストセラーが次々に発表される

オリコンが2019年の年間ベストセラーを次のように発表した。
(1)「一切なりゆき」(藝春秋) (2)「おしりたんてい かいとうとねらわれたはなよめ」(ポプラ社) (3)「医者が考案した『長生きみそ汁』」(アスコム) (4)「樹木希林120の遺言」(宝島社) (5)「メモの魔力」(幻冬舎) (6)「FACTFULNESS」(日経BP社) (7)「妻のトリセツ」(講談社) (8)「日本国紀」(幻冬舎) (9)「英単語の語源図鑑」(かんき出版) (10)「世界一かんたん定番年賀状2019」(角川アスキー合研究所)
https://www.oricon.co.jp/news/2149730/full/
日販も2019年の年間ベストセラーを次のように発表した。
(1)「一切なりゆき」(藝春秋) (2)「おしりたんてい かいとうとねらわれたはなよめ」(ポプラ社) (3)「樹木希林120の遺言」(宝島社) (4)「医者が考案した『長生きみそ汁』」(アスコム) (5)「新・人間革命 第30巻 下」(聖教新聞社) (6)「メモの魔力」(幻冬舎) (7)「妻のトリセツ」(講談社) (8)「日本国紀」(幻冬舎) (9)「FACTFULNESS」(日経BP社) (10)「そして、バトンは渡された」(藝春秋)
https://www.nippan.co.jp/ranking/annual/
トーハンも2019年の年間ベストセラーを次のように発表した。
(1)「一切なりゆき」(藝春秋) (2)「青銅の法 人類のルーツに目覚め、愛に生きる」(幸福の科学出版)  (3)「新・人間革命 第30巻 下」(聖教新聞社) (4)「おしりたんていファイル」シリーズ(ポプラ社) (5)「樹木希林120の遺言」(宝島社) (6)「医者が考案した『長生きみそ汁』」(アスコム) (7)「日本国紀」(幻冬舎) (8)「メモの魔力」(幻冬舎) (9)「妻のトリセツ」(講談社) (10)「そして、バトンは渡された」(藝春秋)
https://www.tohan.jp/bestsellers/2019_2.html
三種類の年間ベストセラー総てで幻冬舎は2点をランクインさせている。藝春秋は日販とトーハンでは2点ランクインさせている。オレ、一冊しか読んでいない。「FACTFULNESS」以外は読んでいないのである。
樹木希林の「一切なりゆき」は昨年12月20日に初版5万部で発売となった。発売日にTBS「ビビット」で取り上げられ、12月28日にはNHKニュース7」などでも紹介され、年明けを待たず多くの書店で品切れ状態となったという。その後重版が相次ぎ、1月23日には50万部、3月27日には100万部を超えた。現在の部数は150万部。加えて電子書籍の売上げがある。
これほど多くの支持を集めたのは、藝春秋によれば夫の内田裕也樹木希林を追うように亡くなったり、樹木希林自ら企画した映画「エリカ38」などの映画公開、西武百貨店の「樹木希林 遊びをせんとや生まれけむ展」など没後も話題が相次いだことが考えられるという。また、各社から樹木希林関連の書籍が相次いで発売されて書店での樹木希林コーナーが長い期間にわたって展開されたこともプラスに機能したと見ている。
https://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/191128/lif19112808530003-n1.html
日販の庫の年間ベスト10は次の通りだ。
(1)角川庫「小説 天気の子」 (2)新潮庫「白銀の墟 玄の月(1・2)十二国記」(3)幻冬舎庫「蜜蜂と遠雷(上)(下)」 (4)集英社庫「マスカレード・ホテル」 (5)新潮庫「白銀の墟 玄の月(3・4)十二国記」 (6)庫「十二人の死にたい子どもたち」 (7)講談社庫「危険なビーナス」 (8)新潮庫「絶唱」 (9)庫「コンビニ人間」 (10)講談社庫「罪の声」
https://www.nippan.co.jp/ranking/annual/index.php?ranking_title=2019%E5%B9%B4%E9%96%93%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%BC%EF%BC%88%E9%9B%86%E8%A8%88%E6%9C%9F%E9%96%93%EF%BC%9A2018.11.25%EF%BD%9E2019.11.23%EF%BC%89&cid=26
トーハン庫の年間ベスト10は次の通りだ。
(1)角川庫「小説 天気の子」 (2)新潮庫「十二国記 白銀の墟 玄の月(1~4)」 (3)幻冬舎庫「蜜蜂と遠雷(上)(下)」 (4)集英社庫「マスカレード・ホテル」 (5)講談社庫「危険なビーナス」 (6)庫「十二人の死にたい子どもたち」 (7)新潮庫「絶唱」 (8)庫「コンビニ人間」 (9)集英社庫「慈雨」 (10)講談社庫「罪の声」
https://www.tohan.jp/bestsellers/2019_3.html
日販、トーハンともに第1位は「小説 天気の子」(KADOKAWA)。2位は小野不由美の人気シリーズで、18年ぶりに新潮社から発行された「十二国記シリーズ最新刊。10月12日の発売ながらランクインした。

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4)【本日の一行情報】

◎小説投稿サービス「エブリスタ」と双葉社が、コンテンツ制作・ライツ展開・海外事業等の強化を目的に2018年2月に設立した共同出資会社のDEF STUDIOSは中国大手漫画プラットフォーム「快看漫画」(クイカンマンホア)を運営する快看世界(北京)科技有限公司と戦略的提携を締結した。
DEF STUDIOSと快看漫画は、2018年2月の設立直後よりDEF STUDIOSが取り扱う「京都寺町三条のホームズ」などの作品を、中国で主流の縦スクロールのカラー漫画に加工して独占配信する協業関係にある。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000033139.html

化出版局のカルチャー&ファッション誌「装苑」の特集は「音楽とファッションとエモーション」。のんが表紙と巻頭インタビューを飾っている。
https://natalie.mu/music/news/357038
装苑」は雑誌本来の「匂い」を持っている。

◎「@DIME」は11月27日付で「ヤフー、LINE連合が楽天を抜いてナンバーワンになるためにやらなくてはならないこと」を公開している。
楽天の場合はサービス名が「楽天〇〇」で統一されている一方、ヤフーの場合は、コマースやメディアの一部は「ヤフー〇〇」で統一されているが、それ以外は「ヤフー」が付かないサービスが並んでいる。理由の一つは「ヤフー」という名称を使うと米国のベライゾン社にライセンス料を支払わなければならないこと。
そのためブランドの統一が進んでおらず、利用者を囲い込むための力が楽天に比べてヤフーのほうが弱いのである。逆にいうとブランドを統一して、楽天とは違う切り口で経済圏を形成できれば、ヤフー・LINE陣営の勝機が見えてくる。》
https://dime.jp/genre/812468/

博報堂が発足した「HAKUHODO Blockchain Initiative」(博報堂ブロックチェーン・イニシアティブ)は、ブロックチェーン技術を活用して、トークンとして実装されたデジタルコンテンツを、リアルタイムでテレビ番組を視聴している生活者に一斉配布できるスマホアプリ「Card Hunter」(カードハンター)を、ユナイテッドおよび原本と共同開発した。
また「Card Hunter」を用いた技術検証を、博報堂DYメディアパートナーズ、テレビ神奈川、エヴィクサーと共同で12月に実施する。
具体的に言うと、テレビ神奈川の音楽情報バラエティ「関内デビル」(毎週月曜~金曜 23時30分~放送)の番組内で、出演者の12種類のオリジナルトレーディングカード(出演者6名x2種類)の情報を埋め込んだ音響透かしを12回にわたって放送し、視聴者は「Card Hunter」を通じ1回の放送で1種類のトレーディングカードを獲得でき、最終的に全12種類を集めると、番組からオリジナルのプレゼントを受け取ることができるというものだ。
https://www.hakuhodo.co.jp/news/newsrelease/75391/

集英社の「グランドジャンプ」で連載されている「来世ではちゃんとします」(いつまちゃん)は実写ドラマ化され、Paravi×テレビ東京グループ「ドラマパラビ」1月クールで放映されることになった。
https://www.tv-tokyo.co.jp/information/2019/11/26/218089.html

◎日経は11月26日付で「ネット広告『取引透明化を』、新聞協会が要望」を掲載している。
日本新聞協会は26日に政府が開いたデジタル市場競争会議の作業部会で、インターネット上で広告ビジネスを手掛ける米グーグルなど巨大IT(情報技術)企業に対して「取引内容や検索表示順を透明化してほしい」と要望した。》
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52628630W9A121C1EE8000/

◎米Facebookは11月26日(現地時間)、人気VRゲーム「Beat Saber」の開発元であるチェコのBeat Gamesを買収した。今後はOculus Studiosの傘下となる。
https://japanese.engadget.com/2019/11/27/facebook-beat-saber-oculus/

◎「ねとらぼ」を運営するアイティメディアは、「ねとらぼスポーツ」を開設した。
https://media-innovation.jp/2019/11/27/netlab-sports-launched/

東スポWebは11月27日付で「TBSとKADOKAWA ミシュラン発表で歓喜のワケ」を掲載している。TBS系で放送中のドラマ「グランメゾン東京」の監修をしているのがKADOKAWAが経営している創作料理店「INUA」(イヌア)であり、この店が圏外から二つ星にいきなり登場したからである。
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/1637808/

◎「HON.jp News Blog」に成相裕幸が11月27日付で「業績以上に、資料が伝えること ~ トーハン日販の中間決算資料から見えた発信力の差」を寄稿している。
トーハンの決算資料は8頁にしか過ぎず、日販グループホールディングスは倍以上の17頁に及ぶが、だからといってトーハンに比べて日販グループホールディングスが経営的に開かれているのかといえば、必ずしもそうではあるまい。日販グループホールディングスはスマートで、トーハンは泥臭いという企業風土の違いはあるにせよ、だ。
https://hon.jp/news/1.0/0/27115

朝日新聞デジタルは11月27日付で「ヤフー・LINE統合、なぜ『ヤフトピ』になかったのか」を掲載している。
《インターネットで検索などのポータルサイト「Yahoo!JAPAN(ヤフージャパン)」を展開するヤフーの親会社Zホールディングス(HD)とLINE(ライン)の経営統合。日本のネット史にも残る大ニュースとあって、両社の社長が会見した翌日、新聞各紙の朝刊はこのニュースを1面で報じ、テレビでも大きく伝えられた。しかしネットで多く読まれる「ヤフーニュース」と「LINEニュース」では目立つ扱いにはならず、ネット上でそれをいぶかる声も出た。》
https://www.asahi.com/articles/ASMCM7V0KMCMULFA04F.html
これは記者村井七緒子による記事だが、「2050年のメディア」が評判の下山進は、こうツイートしている。
《朝日の村井七緒子さん。もう一週間以上前に、ヤフーが、ラインとの統合の話をヤフトピでとりあげないことは、プレジデント・オンラインで書いているのだから、取材に来てくれればいいのに・・・。識者三人のコメントとっているのに、まったく不可解。》
https://twitter.com/twnomics/status/1199681533558149121
確かに下山進は「PRESIDENT Online」に11月19日付で「ヤフトピよ、なぜ統合の話をとりあげない?」を寄稿している。
https://president.jp/articles/-/30883

◎世界化社は、世界13ヶ国で翻訳されているリトアニアの国民的人気絵本「カケ・マケちゃんとかたづけエルフ」を11月27日(水)に刊行した。リトアニアは絵本の国なんだそうだ。ただし、日本には初上陸となる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000700.000009728.html

ピースオブケイクは、noteクリエイター支援プログラムのパートナーシップをインプレス、光社、晶社、ハーパーコリンズ・ジャパン、BLOGOS、山と溪谷社と新たに締結した。「note」のクリエイターが活躍する場を広げる支援を目的に、2018年4月からはじまったこのプログラムのパートナーは合計59に広がった。
https://www.atpress.ne.jp/news/199898

井上雄彦車いすバスケを題材にした「リアル」が電子書籍とし集英社からリリースされた。井上の作品として電子書籍化は「リアル」が初となる。
https://www.oricon.co.jp/news/2149728/full/

◎韓国本国よりも日本のほうが売れると私も思っていた。「春オンライン」の11月28日付「ベストセラー『反日種族主義』への反発……韓国は『言論の自由』を受け入れられるのか?」は次のように書いている。
《11月に日本国内でも発売された『反日種族主義』(藝春秋)翻訳版は、20万部を超えるという韓国版以上の大ヒットとなっている。》
https://bunshun.jp/articles/-/15838

KADOKAWAは、12月2日(月)に、“おひとりさま”専用情報誌「おひとりさま専用Walker2020」を発売した。3年連続の刊行となる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006550.000007006.html

◎リブレは、オトナ女子向け電子マンガ誌「バニラブ」を11月28日(木)に創刊した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000303.000022435.html

志葉玲が「Yahoo!ニュース」に11月28日付で「安倍政権とメディア幹部の『癒着』に怒り、記者達から非難轟々ー新聞労連・南彰委員長が報告」を発表している。
《…内閣記者会加盟報道各社のキャップは、今月20日、都内の中華料理店で、安倍晋三首相と懇談した。これに対し、ネット上では、権力とメディアの癒着であると、批判が相次いでいる。新聞労連の南彰委員長も「市民に信頼される報道を目指して頑張っている記者の心を折れさせていくメディアの上層部の意識って何なんだ」と憤りをあらわにした。筆者が南氏に聞いたところ、現場の記者達も、メディア幹部と首相との馴れ合いに強く憤っていると言う。》
https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20191128-00152737/

◎ビーグリーが運営する「まんが王国」は、11月27日(水)よ徳間書店リュウコミックス作品の配信を開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000106.000034768.html

◎新潮社は、コジマプロダクション新作ゲーム「DEATH STRANDING」のノベライズ版である新潮庫「デス・ストランディング」を発売した。上下2巻本である。
https://www.shinchosha.co.jp/book/180174/
https://www.shinchosha.co.jp/book/180175/
https://www.gamespark.jp/article/2019/11/28/94998.html
新潮社は「デス・ストランディング ノベライズ スチールブック仕様」も刊行する。4,980円+税!
https://www.shinchosha.co.jp/news/article/2189/

ハースト婦人画報社の広告本部ハーストプロジェクト推進室ビジネスマネージャーの前西克哉はYahoo!JAPANの出身だ。今年9月に新設したデータ事業専門部署であるHearst Data Studioの営業活動を管掌している。「ExchangeWire Japan」が公開した「『広告枠販売とデータソリューション提供を両輪に』―ハースト婦人画報社がデータ事業専門部署を創設 [インタビュー]」で前西は次のように語っている。
《Hearst Data Studioは、米国本社では既に80名以上の規模で運営がなされている機能です。日本では15人体制を用意。広告主や広告会社に対して、データに基づいたタイアップ企画提案や、ターゲティング施策、効果検証などを実施しています。》
《これだけ広告テクノロジーが進化し、ターゲティングや効果検証が実施できる環境が整備されているにも関わらず、出版社だけが「できません」で通すのはもう無理なのではないかと思います。》
https://www.exchangewire.jp/2019/11/28/interview-hearst-usa/
考え方としては全く正しい。

◎プレスリリース配信サービス「PR TIMES」は11月28日(木)より、テレビ東京が運営する経済情報報道番組に特化した動画配信サービス「テレビ東京ビジネスオンデマンド」と相互連携し、動画プレスリリースと経済番組配信のコラボを開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000953.000000112.html

◎ロボット×松竹×ぴあによるキャラクターコンテンツ「ももまち」は桃太郎を待っているイヌ、キジ、サルのキャラクター。桃太郎はなんだかんだと理由をつけて現れない。「ももまち」プロジェクトは桃太郎ゆかりの地といわれる岡山県とコラボレーションし、岡山県の魅力を伝える特別バージョン(温泉篇・桃狩篇)の公開が決定した。
https://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201911280000

KDDIフェイスブック ジャパンは、FacebookInstagramの各アプリにXR技術を組み込み、KDDIが有するマーケティングと送客から決済までビジネスに必要なアセットを提供する空間コンピューティング (Spatial Computing) の取り組みを連携させることで、企業のデジタルトランスフォーメーション (DX) を支援し、ビジネスの拡大に貢献する取り組みを共同で実施することになった。
更に両社は、5G時代の新しいショッピング・エンターテインメント体験のコンセプトを紹介する「フューチャーポップアップストア」を2020年春に共同で開設する。「フューチャーポップアップストア」では、サービス、流通、製造などさまざまな産業をテーマに、Instagramアプリを活用したトライオンや商品購入、AI店員(デジタルヒューマン)による接客体験、ARグラスやモバイルARを活用したショッピング体験など、次世代ショッピングのコンセプトモデルを展示していく予定だという。
https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2019/11/27/4154.html

◎アマゾンは11月28日、個人と直接契約して行うサービスAmazon Flexを北海道で導入し、同エリアで商品を配達するデリバリーパートナーの募集を開始した。これで東京、神奈川、千葉、愛知、宮城、北海道で導入となるわけだが、エリアはまだまだ拡大しそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001088.000004612.html

◎「未完の西郷隆盛」(新潮社)や「維新と敗戦」(晶社)で知られている先崎彰容が「47NEWS」に「『一億総週刊誌化』した令和、戦前回帰の兆候」を寄稿している。
《私たちは、日々沸き起こる事件をスキャンダルとしてもてあそびつつ、きわめて危険な状態に入りかけているのかもしれない。》
https://this.kiji.is/572248581541774433?c=39546741839462401
民主政治が言葉遊びに堕落してしまっては、民主政治は機能不全に陥ってしまうのである。

婦人画報創刊115周年記念特別展 「『婦人画報』と『京都』」が美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)で1月2日(木)より120日(月)まで開催される。主催は美術館「えき」KYOTOハースト婦人画報社京都新聞
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000187.000021989.html

◎米国のデジタルメディア兼ECサイト「ホディンキー」(HODINKEE)は、ハースト婦人画報社とライセンス契約を結び、11月18日に初の国外版となる「ホディンキー・ジャパン」をローンチした。「WWD JAPAN.com」は11月27日付で「米国発時計デジタルメディアの『ホディンキー』日本版がデビュー 創設者と編集長に聞く」を発表している。「ホディンキー」創設者兼CEOのベンジャミン・クライマーは次のように語っている。
《「ホディンキー」は、「オメガ(OMEGA)」や「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」など14の時計ブランドの公認を得てECを運営している。コラボレーションにも積極的で、最近のヒットは150ドル(約1万6200円)で販売した「スウォッチSWATCH)」との協業モデルだ。コレクターはもちろん、若い層にも時計の魅力を伝えている。》
https://www.wwdjapan.com/articles/983650
日本版ではセイコーウオッチや「G-SHOCK」とのコラボを考えているそうだ。

集英社、学研プラス、森永製菓の3社とキン肉マンがコラボして朝日新聞に広告を出稿した。
キン肉マン」は、1979年に「週刊少年ジャンプ」(集英社で連載を開始して今年で40年となり、集英社は11月29日に、最新刊となるコミックス第69巻に加えて、公式スピンオフ作品「