【文徒】2020年(令和2)6月17日(第8巻110号・通巻1767号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】元電通・高橋理事がぶち上げた東京五輪「再延期論」
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】元電通・高橋理事がぶち上げた東京五輪「再延期論」

日刊スポーツは6月16日付で「東京五輪再延期も視野『中止は絶対に避けなければ』」を掲載している。
新型コロナウイルスの影響で来夏に延期になった東京オリンピック(五輪)について大会組織委員会の高橋治之理事が15日までに日刊スポーツの取材に応じ、ウイルス感染状況により来夏も開催が危うい場合、再延期も視野に入れるべきとの考えを示した。大会関係者で再延期の可能性に言及したのは初めて。》
https://news.yahoo.co.jp/articles/11b0ae36a642a3239441672b0b8dca11b03c7c33
高橋は《「21年夏の開催に向けて一丸となるのが大前提」と前置きした上で、「中止は絶対に避けなければならない」と述べた。中止になれば「日本や世界経済が大きな打撃を受ける」とし、来春の時点で7、8月の開催が難しいと判断されれば国際オリンピック委員会(IOC)に対し、「もう1度、延期を働きかけるべきだ」と主張した。》そうだ。高橋の頭にあるのは2024年の東京開催ではなかろうか。
茂木健一郎は再延期に理解を示している。
《ぼくの個人的な意見も、「再延期してでも開催した方が良い」です。2022年に開催ならば、北京の冬季五輪もあわせて、オリンピックイヤーにすればいい。アスリートはコンディションを整えるのが大変でしょうが……。》
https://twitter.com/kenichiromogi/status/1272682305933283329
そうか、この手があったか。能川元一のツイート。
《目指せ! 史上初の「パリ・東京同時開催」。》
https://twitter.com/nogawam/status/1272765313893842945
雑学ライター、ラジオパーソナリティ、作詞家、漫画家というマルチな顔を持つ杉村喜光は高橋を、スポーツをカネに変えた男だと溜息をついている。
《大会組織委員会の高橋治之理事が「中止は絶対に避けなければ/日本や世界経済が大きな打撃を受ける」と語っているけど、その高橋氏は電通スポーツ事業局出身で日本のスポーツビジネスを変えた男と言われ、スポーツを金儲けに変えてしまった人なんだよなあ。
https://twitter.com/tisensugimura/status/1272689794263351296
はやぶさ2の真実 どうなる日本の宇宙探査」などで知られているノンフィクション作家の松浦晋也は無理に開催すれば中止以上の打撃を受けると危惧している。
《『中止になれば「日本や世界経済が大きな打撃を受ける」』――イベントを口実に経済を持ち上げインフラ整備という手法は、1990年代の都市博の時点で終わっていたのだと思う。無理にやれば中止以上の打撃を受けるだろう。再延期でも被害は甚大。サンクコストを見切るべきだ。》
https://twitter.com/ShinyaMatsuura/status/1272689498795544576
TBSラジオ毎週金曜あさ8:30~「有馬隼人とらじおと山瀬まみと」の有馬隼人は、次のようにツイートしている。
東京五輪再延期の議論が始まるとか。
1年延期が決まる前から2年のほうが好ましいと考えていた(3月13日のツイート)。延期判断を繰り返すことは各所に複数回の混乱を生んでしまう。現に五輪延期に合わせてスケジュール変更したイベントは数多く。物事を大局的に見て判断できる人が多ければいいのにな。》
https://twitter.com/arima_hayato/status/1272698137275035648
本間龍は避けるべきは再延期だと主張している。
《避けなければならないのは、中止ではなく再延期。来年への延期だけでも5000億かかるのに、再来年なんてあり得ない。そもそも再来年だって出来る保証はない。五輪貴族の食い扶持維持のための再延期など、絶対にやめるべきだ。》
https://twitter.com/desler/status/1272690588895215616
古関裕而の昭和史 国民を背負った作曲家」の辻田真佐憲は、いかにも歴史と向き合いつづけている辻田らしい呟きだ。
《こちらは「無条件降伏は絶対に避けなければ」みたいになってますね。。》
https://twitter.com/reichsneet/status/1272737036886106112
元新聞記者・森本尚樹のツイート。
《『Withコロナ』を生活スタイルにする限り東京五輪は無理だ。再延期はないのだから1日も早く中止宣言を。》
https://twitter.com/morimoto_naoki/status/1271673417419259905
香山リカが呟く。
《アスリートのためではなく「経済」のために開くんか》
https://twitter.com/rkayama/status/1272670879969800192
山口智美が呟く。
《なんだこれ。延期し続けて、またどんどんお金がかかるという展開になりそうだぞ。》
https://twitter.com/yamtom/status/1272691987800395777
平野啓一郎が呟く。
《中止すべき。》
https://twitter.com/hiranok/status/1272710986055606278
こんな投稿を発見した。
《ここまで五輪反対論が多いのは
ボランティアを無償奉仕として中抜きしようとした人材派遣会社や
会社の利権のためにエンブレムを選ぶ広告会社などが、少しずつ民心を五輪から引き剥がしていった》
https://twitter.com/machimachikosan/status/1272698318812925952
しかし、復興五輪はどこへ行っちまったのだろうか。むろん、現状からすればコロナ克服五輪もあり得まい。所詮、画餅画餅とはいう、画餅のテーマがここまでコロコロ変わる五輪に私たちは、どんな魅力を見出せば良いのだろうか。

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2)【本日の一行情報】

朝日新聞デジタルは6月15日付で「電通への再委託、総務省140億円 経産省と同じ構図」を掲載している。
マイナンバーカードを使ったポイント還元事業の事務を総務省ら受託した「一般社団法人環境共創イニシアチブ」が、実務の多くを広告大手の電通に再委託していたことがわかった。経済産業省事業では、持続化給付金など複数の事業で電通への大規模な再委託が行われていたが、同じ構図が他省でも明らかになった。》
https://www.asahi.com/articles/ASN6H6W0YN6HULFA01C.html
東京新聞が6月13日付で「電通が省エネ事業でも再委託で受注 法人設立に経産省が関与か」を掲載していることは既に紹介済みであるが、朝日新聞デジタルマイナンバーカードを使ったポイント還元事業の事務を総務省から受託していたことを明らかにした。ただ、東京新聞が書くように定款は全く同じであった。
《一三年当時の環境共創の定款をインターネットで調べると、作成者名は経産省の「情報システム厚生課」だった。タイトルは「補助金執行一般社団法人(仮称)定款(案)」で、作成者、タイトルともサ協の定款と同じだった。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/35251
この問題を最も詳しく追及しているのは「note」に6月13日付で発表された「遍在する『補助金執行一般社団法人』/サービスデザイン推進協議会と環境共創イニシアチブの正体を考える」であろう。
平成23年(2011年)設立の環境共創イニシアチブと平成28年(2016年)設立のサービスデザイン推進協議会。奇妙なことに、5年の時を経て設立された一般社団法人のプロパティが完全に一致しています。
しかもプロパティのみならず、条の構成においても全く同じレイアウトが採用されており、ほとんどの条言や句読点の位置まで一言一句、全く同じです。違うのは、昨今話題の公告(貸借対照表などの公告)に関する規定(第4条)や目的規定(第2条)くらいなものでした。》
《5人中3人が重複し、しかも同一の職位にある。その地位を譲り渡す人間まで、両法人ともに同一です。》
《圧巻は電通グループの存在です。実にグループ4社が社員企業(構成団体)となっており、社員数で言えば、オーナー企業群の中でも圧倒的な割合を占めています。
そして、その内の3社は現在のサービスデザイン推進協議会の社員(オーナー企業)でもあるのでした。6月4日になってサービスデザイン推進協議会は初めて社員・会員の内訳を公開した(上記リンク)のですが、あら、大日本印刷さんもいつの間にやら社員になっていたのですね・・・。
これを元に再び平成28年の登記簿を見直すと・・・。やはり電通出身者の名前があるのでした。
理事:仙北屋亨(平成28年6月29日重任 平成31年4月22日辞任)
仙北屋氏のお名前でググっていただければ一目瞭然ですが、氏は現在の電通ワークス代表取締役社長です。》
平成28年の設立当時、サービスデザイン推進協議会の役員の過半数は、環境共創イニシアチブの役員に就任していた。しかも両団体の定款はレイアウトまで全く同じく、彼らの真の名前は定款によれば、いずれも「補助金執行一般社団法人」です。
そして彼らは設立以来数年間、経済産業省補助金事業ばかりを受託している。それは他ならぬ経済産業省が公開している法人情報サービスgBizINFOからも明らかです。外形的な名前がどうあろうとも、彼らの実態は字通りの「補助金執行一般社団法人」なのでありました。》
《環境共創イニシアチブについて言えば、2013年のBEMSアグリゲータ事件(復興予算を復興目的外に流用したことが発覚した事件。経産省が「既に執行済みで国庫返還不能と公称していた額のうち、約7割に当たる225億円がプールされていた事が発覚した)の当事者であった訳ですから、この時点で膿を出す機会はあったのですが、残念ながら未全に終わりました。》
https://note.com/tokyodistillery/n/n1e41ddcdc24b
この書き手はツイッターでは「ぶるじょわ鰻」を名乗っている。こんなツイートも投稿している。
《再々々々委託の件、持続化給付金コールセンターの募集を見てみると都内で「時給1,400円~」、九州では「時給1,000円以上」となっており、月収は手取り15万円~という具合です。一方、実在が疑問視されるサービスデザイン推進協議会 本体職員の平均月収は60万円。あんまりだ…。》
https://twitter.com/anguille_bourge/status/1270874880951480320
東京新聞は6月16日付で「経産省課長も前田氏米視察に同行 パーティー参加は『覚えていない』」を掲載している。
経済産業省中小企業庁の前田泰宏長官が持続化給付金事業を受託した法人幹部の電通関係者と米国で会食していた問題で、この法人が受託した事業の大半を所管する経産省サービス政策課長も前田氏に同行し米国を訪れていたことが分かった。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/35803

◎「週刊朝日」6月26日号の表紙を飾ったのは「愛の不時着」で主演をつとめたヒョン・ビンである。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000998.000004702.html
「愛の不時着」は韓国の財閥令嬢がパラグライダーの事故で北朝鮮に不時着してしまい、そこでヒョン・ビン演じる北朝鮮の堅物将校にかくまわれ恋に落ちるという韓ドラだ。これもNetflix2月から配信している。
https://www.netflix.com/jp/title/81159258
内田樹も虜になってしまったようだ。
《『愛の不時着』ついに最終話まで来ました。ゆうべはもったいないので半分残して就寝。『シュリ』から数えると無数の「南北和解の物語」が作られましたけど、これはやはりエポックメイキングな作品でしょう。北の兵士たちがこれほどラブリーに描かれたものは先行作品にはないんじゃないかな。》
https://twitter.com/levinassien/status/1270500470524571648
蛇足ながら、昨日も紹介したスパイク・リーの「ザ・ファイブ・ブラッズ」は冒頭でベトナム戦争当時の出来事を伝えるニュース映像や写真が紹介されるが、マルコムXモハメド・アリ、ニール・アームストロングと並んで「ブラックパンサー」のエレイン・ブラウンも紹介されていたことを見逃してはなるまい。アメリカでは「ブラックパンサー」の評価は高いのである。

◎「ねとらぼ調査隊」は6月13日付で「『少年ジャンプ』はどこまでジャンプできるのか 『ジャンプラ』と『ゼブラック』が読まれる理由を発表している。
《すべてのアプリが3月、4月にかけて利用ユーザー数を増やしました。中でも、集英社の「ゼブラック」は外出自粛要請が出て以降、4倍以上のユーザーを獲得しました。
《「少年ジャンプ+」は少年ジャンプに特化しているアプリですが、「ゼブラック」はジャンプ、ヤングジャンプりぼんマスコット、マーガレットなど集英社コミック雑誌の総合電子書籍として、2019年12月にリリースされました。『鬼滅の刃』や『約束のネバーランドなどの人気作品が毎日1話無料(作品によって異なる)で読むことができます。今回のユーザーの増加によって広く認知されれば、今後ますますの伸びが期待できるでしょう。》
《「少年ジャンプ+」と「ゼブラック」の併用率は5.5%と低く、それぞれ別のユーザーであることがわかります。》
《ユーザー属性を比較すると、下グラフのように「少年ジャンプ+」は「ゼブラック」に比べて30代、会社員が多く、「ゼブラック」は20代、学生が多いようです。
また、ユーザーの年代を推移をみると、3月に入って「少年ジャンプ+」は20代、30代が1.4倍、40代が1.5倍増、「ゼブラック」は20代が2.1倍、30代が2.4倍、40代が2.7倍増でした。同社のマンガアプリは新型コロナの影響で多くの若年層ユーザーを獲得したことがわかります。
少年ジャンプ+」でジャンプファンを掴みながら、「ゼブラック」で新しいユーザーを広く獲得していくことに成功していると考えられるでしょう。》
https://nlab.itmedia.co.jp/research/articles/28835/

◎マガジンハウスの「アンアン」は女性ファッション誌でない「強さ」を発揮できる。ファッションに特化しなかったことが、コロナ禍にあっても創刊50周年を寿げるのだ。
https://natalie.mu/music/news/383227
「アンアン」で「平凡」が得意としていた二物衝撃の表紙を復活させてみるのも面白いかもしれない。

武蔵大学社会学部教授の奥村信幸は「現代ビジネス」に6月14日付で「『メディアスクラム防止』に本気で取り組まない新聞社への強い危機感」を発表している。
《ニュースの究極の目標は「真実の探究」であり、実名報道は「再現性」を担保するためのものです。実際にやる人はおそらくいないでしょうが、仮に読者が記者と同じように取材を行ったとしても、経緯を同じように再現できるエビデンス(根拠)を残すということです。再現性のある正確な情報をもとにしてようやく、「そのような事件が二度と起きない世の中を作るためにどうしたらいいのか」を共に考えることができるからです。》
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/73299

小学館が運営する「Oggi.jp」(URL:https://oggi.jp/)が5月期に過去最高の2386万3229 PV、1080万0209UUを達成した。「Oggi」のコミュニケーション力をあらわす数字は次のようになる。
*「Oggi」本誌発行部数:9万6000部
*dマガジン購読数:15万8047UU
facebookフォロワー:2万0411人
twitterフォロワー:3万9679人
Instagramフォロワー:18万5444人
*LINE公式アカウントフォロワー:41万7871人
*LINE MOOK フォロワー:60万7947人
メールマガジン配信数:1700通
*「Oggi.jp」ユニークユーザー数:1080万0209UU
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000702.000013640.html
ソーシャル・メディアのフォロワー数を増やしたいところだ。特にtwitter。ここで「モア」や「クラッシィ」と互角の数字を実現したいところだ。

朝日新聞の読書WEBサイト「好書好日」は6月14日付で「ポルベニールブックストア(神奈川) 深夜特急の旅で出会った、本から始まる『未来』探し」を掲載している。大船のポルベニールブックストアを取り上げている。店主の金野典彦がインタビューに対応している。
仕入れる本は表紙や直感で候補を選び、内容や著者のプロフィール、過去の作品を確認してセレクトしている。人・社会系書籍がメインで、「●●すれば××になる」系のビジネス書やハウツー本は、情報がすぐに古くなることもあって、扱わないことにしているという。
同時に、特定の属性を貶める内容の「ヘイト本」も、置かないことにしていると語った。理由は「言論の自由はあるが、人権を侵害する自由はない」と思っているからだ。
「『商売だし、選ぶのは読者。それに言論の自由があるから』と言って、『ヘイト本』を平積みする本屋さんもありますよね?」と聞くと、
「それは一種の思考停止ですよね。売れるからといって、それが差別を助長し人権侵害につながっていることに考えが及んでいないか、考えることを放棄している。誰でも入れるパブリックな場である本屋の店頭に、人権侵害につながる本を平然と並べられる感覚が、私にはちょっと理解しがたいのですが」 
という答えが返ってきた。》
https://book.asahi.com/article/13445756
春陽堂書店もポルベニールブックストアを取り上げている。
https://www.shunyodo.co.jp/blog/2019/05/dokuritsukei_porvenir_bookstore/

朝鮮日報は6月14日付で「進歩派論客『廬武鉉・在寅政権を批判すればゴミ記者か…公営放送は偏向』」を掲載している。
《孫教授は「TBS交通放送の金於俊(キム・オジュン)氏の時事番組(金於俊のニュース工場)は、露骨な陣営放送(特定の政派に偏った放送)」だとして「その結果、ジャーナリズムはショーや戯画のようになっている」と指摘した。孫教授は「廬武鉉(ノ・ムヒョン)や在寅政権を批判したという理由だけでキレギ(ゴミ記者)と断定する奇怪な光景をわれわれは目にしているのだ」として「権力の監視がジャーナリズムの生命だということを認識できなかったり、物事の正否を見極める努力をしないまま、陣営論理と確証バイアス(自分にとって都合のよいことばかり集めてしまう偏向性)が強くなってしまったりする。ジャーナリズム自体の危機だ」と指摘した。》
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/12/2020061280132.html

朝日新聞デジタルは6月15日付で「NHK会長、過労死の記者遺族と面会 父『今後も注視』」を掲載している。
NHK前田晃伸会長は15日、2013年に31歳で過労死した佐戸未和記者の両親と面会した。両親は未和さんの死について局内の調査結果が示されておらず、十分な検証がなされていないなどとして、NHK側の対応に不信感を抱いていることを伝えた。NHK広報局は朝日新聞の取材に「未和さんの過労死を風化させることなく、働き方改革に取り組んでまいります」などと回答した。》
https://www.asahi.com/articles/ASN6H6H8CN6HUCVL022.html

田中康夫が「『女性自身@jisinjp』の方が内閣記者会 忖度メディアよりも遙かに鋭い令和ニッポンのサブ~い現実」と呟いている。
https://twitter.com/loveyassy/status/1272723572968964097
田中が「鋭い」と評価しているのはウェブ版「女性自身」が6月16日付で掲載している「『すべてが遅い』『国民目線の欠如』専門家が斬るコロナ経済対策」である。
《経済学者で「暮らしと経済研究室」の山家悠紀夫代表は指摘する
「首相が強調している“事業規模”とは、そもそも“絵に描いた餅”です。この政策を実行すれば、民間の金融機関や企業が資金を出すだろう、という想定で積み上げられた日本独特の数字です」
もっとも重視されるべき数字は国が財政支出する「真水」といわれる部分だという。
「需要を喚起したり、国内マーケットに直接注入されたりして、経済を押し上げる効果がある予算です。海外で支援策を事業規模で示している国はありません。基本的に、経済対策は“真水”で示されます。安倍政権の経済政策は誇大宣伝に近い」(山家さん)》
https://jisin.jp/domestic/1867792/

芥川賞直木賞の候補作が発表された。芥川賞の候補作は次の通り。
石原燃「赤い砂を蹴る」▽岡本学「アウア・エイジ(Our Age)」▽高山羽根子首里の馬」▽遠野遥「破局」▽三木三奈「アキちゃん」
祖父に太宰治、母に津島佑子を持つ石原燃が受賞すれば話題になるだろう。祖父も母も芥川賞を受賞していないからね。あるいは高山羽根子か。
直木賞の候補は次の通り。
伊吹有喜「雲を紡ぐ」(藝春秋)▽今村翔吾「じんかん」(講談社)▽澤田瞳子能楽ものがたり 稚児桜」(淡交社)▽遠田潤子「銀花の蔵」(新潮社)▽馳星周少年と犬」(藝春秋)
今回は本当に予想が難しい。う~ん、「少年と犬」か。でも私の好みからすると「能楽ものがたり 稚児桜」に受賞させたい。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/35725/
https://hon-hikidashi.jp/more/109400/

水原希子のツイート。
《私がいつ日本人感出しましたか?日本国籍じゃなかったら何か問題ありますか?29年間、日本で育って、日本で教育を受けてきました。何が問題なのか全く分かりません。
https://twitter.com/kikoxxx/status/1272578002795114496

◎「フルカウント」は6月16日付で「楽天オコエ、自身の過去の経験を明かす 『おんなじ境遇の人、少しでも励みになれば』」を公開している。
《保育園時代、先生が醜いアヒルの子の絵本を呼んだ際に周りの子からジロジロ見ながら笑われ「俺が周りとは違うと初めて認識された出来事だった」と綴り、親の似顔絵を描く授業では「先生は言った。親の顔は肌色で塗りましょう。でも、俺はその時の反抗心からか涙ながら、茶色のクレヨンをとり親の顔をかいた。出来上がった後はもちろん皆に笑われた」と明かしている。
その後も小学時代に先輩たちからは肌の色で笑われ、喧嘩を売られ、少年野球では相手チームから外人、黒人と呼ばれるなど自身の過去を綴った。》
https://full-count.jp/2020/06/16/post802818/
https://twitter.com/LOUISOKOYEMoM/status/1272536049013514242

小学館の「ぴっかぴか小デジ!感謝祭」が電子書籍書店で開催されている。
https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=8176213051
https://booklive.jp/feature/index/id/cp20200612o5
https://honto.jp/cp/ebook/2020/sho-digi.html?cid=ip_eb_mj01_p_02

◎LINEと集英社は6月15日(月)発売の「週刊少年ジャンプ」28号で新ゲームのプロジェクトを発表した。今回の発表は白井カイウ原作、出水ぽすか作画による「約束のネバーランドの完結にあわせて発表されたもので、今作におけるキャラクターデザインを出水が担当する。
https://bjlinks.game.line.me/
https://www.4gamer.net/games/514/G051427/20200616025/

◎「PRESIDENT Online」は6月15日付で姫路まさのりの「放送作家 『テラスハウス問題に潜むテレビ局あるあるの編集テク』」を掲載している。
《今のテレビは、視聴者が求めていると思い込んで過剰な演出をエスカレートするあまり、逆に視聴者を過保護に育ててしまった。そんな功罪が、蜃気楼のようにうっすらとながら、それでいて確実に業界全体を覆っているように感じる。視聴者を育てるなんて言葉は甚だおこがましいが、親切すぎるほどスーパーやテロップ、そして副音声を多用する今のやり方は、結果として一面的な捉え方に視聴者を誘導していることは否定できない。多様なメディアが混在する現在、「テレビをどう見てもらうか」という問題提示も、また番組に課せられた役割ではないだろうか。
https://president.jp/articles/-/36169

元木昌彦は「PRESIDENT Online」に6月16日付で「『これを不倫とはいわない』元週刊誌編集長も呆れる渡部建のおぞましさ」を発表している。元木渡部建山崎拓に匹敵する「性獣」だと一刀両断している。
《これまでも春を含めて、タレントやお笑い芸人たちの不倫話はいくらもあった。中には、ちょっと可哀想だなと、書かれた人間に同情するような内容のものもあった。
だが今回は違う。渡部建という人間は完全アウトである。彼と関わった女性たちには気の毒ないい方になるが、渡部はあなたたちを女性としてではなく、SEXの道具としか見ていなかった。そこに愛情の欠片もない。これを不倫とはいわない。
渡部建という芸人は終わった。番組への復帰どころか離婚も必至だと、私は思う。希が可哀想だが……。》
https://president.jp/articles/-/36279

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3)【深夜の誌人語録】

夢を少しでも実現しようと思ったならば現実に夢中にならなければならないはずだ。