【文徒】2020年(令和2)2月25日(第8巻34号・通巻1691号)未掲載分

ドワンゴは2月21日付で「新型コロナウィルスの感染拡大に伴う 在宅勤務体制継続のお知らせ」を発表した。
《株式会社ドワンゴ(本社:東京都中央区代表取締役社長:夏野剛)は、新型コロナウィルスによる肺炎の国内における感染拡大を受けて、2020年2月17日(月)から2月21日(金)までとしていた全従業員対象の在宅勤務体制を、2月28日(金)まで継続することをお知らせします。
【在宅勤務実施期間】
2020年2月17日(月)~2020年2月28日(金)
※期間については今後の状況を鑑みて、変更の可能性がございます
同社は、従業員の健康確保を目的に、現在約1,000名の全従業員を対象とした在宅勤務体制を実施しています。在宅勤務期間においては、以前より導入しているチャットツールやビデオ・音声会議ツールといったオンラインシステムを活用するなどして、円滑な業務推進および社員間コミュニケーションの確保を行っています。やむを得ず出社が必要な場合は、手洗い・うがい・マスク等、可能な限りの防衛策を社員各自で行い、感染予防に努めております
このたびの在宅勤務体制継続においては、当初の目的同様、従業員の健康確保を最優先にした決定であり、今後も必要に応じて期間継続を検討してまいります。》
https://dwango.co.jp/news/press-release/2020/0221/news-245.html

ボイジャーは、「片岡義男 全著作電子化計画」の一環として、同氏の小説449作品を「国立国会図書館デジタルコレクション・国会図書館内限定」に提供した。出版とは後世に伝えるものだというボイジャーの版元としての覚悟に私は共感する。リリースには、こう書かれている。
《デジタル技術はいろいろな利便を私たちにもたらしましたが、一方で溢れかえる情報を「たれ流し」「消し去る」風潮も生まれています。出版とは後世に伝えるものです。流れ去るものであるならば、誰がそこに多大な心血を注ぐでしょうか。一方で、保存されるべきか、されないかの判断基準は単に売れたか、売れなかったかで計られるものではありません。市場優先の出版ビジネスが放置してきた市井の貴重な記録は、大半がこれからはデジタルによって担われていきます。そうであれば、多くの人々が一様に、平易に関わり合うデジタル出版が残す作品の保存基盤をつくり出していく時期に到ったのだと思います。国立国会図書館デジタルコレクションでの電子書籍閲覧はその一歩だと言えるでしょう。》
https://www.voyager.co.jp/info/press-release/2020/2020_0219/pressrelease.html
出版化は出版ビジネスよりも幅が広く、奥行が深いのである。

◎「リアルサウンド」の2月21付「『少年ジャンプ+』編集長が語る、画期的マンガアプリ誕生の背景 『オリジナルマンガで行くという戦略は間違っていなかった』」で少年ジャンプ+」の細野修平編集長は次のように語っている。
《始めたときにライバル視していたサービスはほとんど非出版社系でした。その後、撤退したり、または電子書店になっていくという流れがありました。今は、電子書店を除けば存在感があるのは出版社系かなと思っています。きちんと力を入れてオリジナルのマンガを作らないと敗退していく。そういう意味で「少年ジャンプ+」はオリジナルマンガで行くという戦略は間違っていなかったと思っていますし、そのなかでもオリジナルに力を入れてきたという自負はあります。》
https://realsound.jp/book/2020/02/post-507984_3.html

産経新聞は2月21日付で「ANAホテル領収書 桜夕食会の宛名は『上様』 首相答弁と一致」を掲載している。
産経新聞は、参加者が保管していた領収書を確認した。ANAホテルが会場となったのは平成25、26、28年の夕食会。確認したのは26(2014)年の領収書で、桜を見る会前日の「’14・4・11」との日付が記されている。宛名欄には「上様」、金額は「5000円」で、「夕食懇談会として」となっている。
https://www.sankei.com/politics/news/200221/plt2002210031-n1.html
記事には領収書の写真も記載されているのだが、牧田寛は、一刀両断している。
《←何で転写紙の一枚目、原本側に社名無しのスタンプ押しているんだ???
客が受け取るのは転写紙側の二枚目。
スタンプには基本、ホテル名入り。
モロ偽造じゃん。
もう新聞ではないな。》
《さすがにこれは不味いですよ。
印紙貼付欄がないので、これ複写式領収書の原本側、ホテルが持っておく方でしょう。カットした?
転写紙の一枚目、原本側に社名無しのスタンプ押している。
客が持つ側の社印は基本朱色か赤
客が受け取るのは転写紙側の二枚目。
スタンプには基本、ホテル名入り。》
https://twitter.com/BB45_Colorado/status/1230841816674496513
https://twitter.com/BB45_Colorado/status/1230857790014377984
町山智浩リツイートして、こう書いている。
《これ、他の新聞やテレビ局はすぐにANAホテルで何か食事して、領収書もらってスタンプもらって、これが捏造したかどうか確かめるべきでは? これが私書偽造だったら、産経新聞は終わるぞ。》
https://twitter.com/TomoMachi/status/1231030665954516992
畠山理仁もツイートしている。
産経新聞がどんな画像処理をしたかの説明がないからなんとも言えないが、これは通常ホテル側が保管する一枚目ではないかな?
客側が受け取る領収書には印紙を貼る欄があると思うのだけど。》
https://twitter.com/hatakezo/status/1230867058180710406

◎「iPhone Mania」が2月21日付で公開した「Twitter、誤情報にオレンジ色のラベルを付ける機能をテスト中」は「米NBC Newsによると、Twitterは誤ったツイートや誤解を招くツイートに対してオレンジ色のラベルを付けて警告する機能のテストをデモ版で開始したよう」だと書いている。
https://iphone-mania.jp/news-274959/

◎「LINE LIVE」は、宝島社の女性ファッション誌「SPPRiNG」の専属モデルオーディションの開催が決定し、2月21日よりエントリーを開始している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002051.000001594.html

◎「NHK NEWS WEB」は2月22日付で「八村塁 応援広告を米有力紙に掲載 出身地 富山県の新聞社など」を公開している。
《NBA=アメリプロバスケットボール、ウィザーズの八村塁選手の出身地、富山県の新聞社などは、アメリカの有力紙ワシントン・ポストに応援のメッセージが書かれた全面広告を掲載しました。
この広告は、富山県に本社がある北日本新聞社などが企画したもので、21日、ウィザーズの本拠地がある首都ワシントンのワシントン・ポストに掲載されました。》
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200222/k10012296971000.html
ワシントン・ウィザーズの日本語公式アカウントは呟く。実際の広告を見ることができる。
《富山の八村塁応援プロジェクト実行委員会による八村選手応援紙面がワシントン・ポストに掲載!》
https://twitter.com/washwizardsjp/status/1230945902086496257
「THE ANSWER」が2月22日付で公開している「八村塁、富山から届いた“粋な応援広告”に感謝 ワシントン紙掲載に『嬉しいこと』」は次のようにこの広告を翻訳してくれている。
《「Rui We’re with you!」のメッセージとともに、八村の顔が……。しかし、よく見ると、髪や眉、肌に至るまで濃さの違う字が描かれている。「貴方は、富山、日本の誇り」「オリンピックも期待してるぞ!」「突き進め!富山がついてる!」などの日本語メッセージだ。
なんと、八村に対する応援メッセージを連ね、八村の顔を描くというモザイクアートになっているのだ。》
https://the-ans.jp/news/105557/

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5)【深夜の誌人語録】

決断に時間をかけられなくなった時代において最も時間をかけてはならないのは始める決断ではなく、終える決断である。