【文徒】2021年(令和3)3月1日(第9巻37号・通巻1934号)つづき

東京新聞は2月28日付の書評で福島泰樹の「『恋と革命』の死 岸上大作」(皓星社)を取り上げている。
《この書では、岸上大作が父をマラリアの戦病死で失ってからの母の愛と母の苦しみを切実に描いていて、その自死に至る闘いと恋の交叉と切断を、ノンフィクションを遥かに越える情と切なるで叙述している。評者だけでなく読者は、ぐすーんとなるはず。戦禍は甘くはなく、コロナ禍どころではないのである。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/88472
短歌の持つ、私の言葉でいえば「過情」に支えられた評伝だ。むろん、岸上の「美しき誤算のひとつわれのみが昂ぶりて逢い重ねしことも」は私の愛誦歌である。岸上の葬儀に吉本隆明も参列するが、遺族から責められる。岸上の歌集「意思表示」の角川庫版では吉本が解説を書いている。
ところで、私は福島の「ここよりは先へ行けないぼくのため左折してゆけ省線電車」と「二日酔いの無念極まるぼくのためもっと電車よ まじめに走れ」を混同して記憶していたことが判明した。私は「ここよりは先へ行けないぼくのため電車よもっとまじめに走れ」と間違って覚えていたのである。間違ってはいるのだが、この間違い、悪くはない。

◎これも評伝。腰を抜かしてしまう、という言い方があるが、そんな感覚に襲われる、困った評伝である。骨格は、誤解を恐れずに言うと、牧久の「暴君 新左翼松崎明に支配されたJR秘史」(小学館)と同じだが、その描き方は真逆なのである。「骨格」を時間軸といって良いかもしれないし、「描き方」を歴史といって良いのかもしれない。同時代社から刊行された四茂野修の「評伝・松崎明 現実は理論よりも常に大きい」は、松崎を絶賛する評伝であった。
http://www.doujidaisya.co.jp/book/b548608.html
四茂野は、そのプロフィールからしても、もともと松崎の周辺にいた人物なのだろう。
《1949年9月12日、東京都生まれ。東京大学学部中退。
1977年から動労本部で働く。
1981年にポーランドグダニスクを訪 れ、「連帯」労組と交流。国鉄の分割民営化の中で動労の大転換を経験。
 1987~1998年JR東労組役員。「責任追及から原因究明へ」を掲げて鉄道の安全を追求。ポーランドの映画監督アンジェイ・ワイダの呼びかけによるク ラクフの日本美術・技術センターの設立に協力。
1998~2008年JR総連 役員。韓国、フィリピン、タイなどの労働組合とともに国際労働者交流センター の設立に加わり、2005~2009年同センター事務局長。2008年より国 際労働総研専務理事。
著書に『「帝国」に立ち向かう』(五月書房)、『甦れ!  労働組合』(社会評論社)。訳書にジョン・ホロウェイ『権力を取らずに世界を変える』(同時代社、大窪一志氏との共訳)。》
http://uonome.jp/editors/yomono-editors

◎日販のブックディレクションブランドである「YOURS BOOK STORE」は、ウエディングパークが進める新プロジェクト「Wedding Park 2100 ミライケッコンシキ構想」(Wedding Park 2100)において、イベントのプロデュースを担当することとなった。
https://www.nippan.co.jp/news/ybs_weddingpark2100/

白泉社は、「大奥」第19巻[完](よしながふみ)を2月26日(金)に発売した。累計600万部(紙+電子)を誇るパラレル時代劇がついに完結を迎えたわけだが、最終19巻は「公式ビジュアルファンブック 大奥-没日後録-付き特装版」も同日発売された。
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000449.000046848&g=prt
2月26日付朝日新聞には表裏を使った全面広告が掲載された。
https://twitter.com/botacou/status/1365097163827519489
筑波大学社会系助教・渡部 宏樹が呟く。
よしながふみ『大奥』が完結してしまった・・・。》
https://twitter.com/kohkiwatabe/status/1365183247630536708
東浩紀ジェンダーを考える上では避けて通れない作品だと絶賛している。
よしながふみ『大奥』最終巻を読みました。堂々の完結でした。森失言以降ツイッターはじつに殺伐としているわけですが、いまジェンダーについて考えるうえでこの作品は避けて通れない、というジェンダーについて考えるとは本当はこういう深さのあるものだと思います。大傑作なので、みなさんぜひ。》
https://twitter.com/hazuma/status/1365194527040888836
「好書好日」は2月23日付で「よしながふみさんの漫画『大奥』ジェンダーを揺るがした大作がついに完結」を掲載している。よしながをインタビューした記事である。第19巻の見どころについて、よしながは次のように語っている。
《やはり江戸城無血開城でしょうか。『大奥』でどうやってそれが成し遂げられたのかがこの物語ならではの展開になっています。なぜ今までの女将軍たちは苦しみ、悲しみながらも必死で生きたのか、ラストでその答えを確かめていただけたらと思います。
本作に限りませんが、私にとって物語を完結させる作業はとても楽しいことなんです。『大奥』は長かった分、物語を閉じる楽しさもひとしおでした。最後までたどり着けたのはひとえに読者の皆様のおかげです。ここまで長いこと本当にありがとうございました。》
https://book.asahi.com/article/14203108
書評家・大矢博子がツイートしている。
よしながふみ「大奥」最終巻読了。す、すげえ……ものの見事に歴史と辻褄合わせやがった……!!!(仰け反り&心の底から感服)》
https://twitter.com/ohyeah1101/status/1365280336096071685

日本経済新聞は2月26日付で「Twitter、利用者増で売上高8000億円に倍増 23年通期目標」を掲載している。
《米ツイッターは25日、SNS(交流サイト)の利用者拡大などによってネット広告収入を伸ばし、2023年の年間売上高を20年比約2倍の75億ドル(約8000億円)以上に引き上げる数値目標を発表した。》
《同社が経営指標として重視する広告を閲覧した1日当たりの利用者数については最大20%の年平均成長率(CAGR)を維持し、23年10~12月に現在の1.6倍の3億1500万人に伸ばす考えだ。》
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN260230W1A220C2000000/

東京大学名誉教授にして世界的物理学者の早野龍五にとって初の単著「『科学的』は武器になる―世界を生き抜くための思考法―」が新潮社より発売された。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000153.000047877.html
石戸諭が構成を担当している。
https://twitter.com/satoruishido/status/1364736447383699460

藝春秋前社長の松井清人が「PRESIDENT Online」に「2014年夏から、ほとんど吠えなくなった日本の新聞」を発表し、「YAHOO!ニュース」にも2月26日付で公開されている。実は、これ「プレジデント」 2021年1月15日号に掲載された古い記事を生かしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/59962e52baa0228e3819dd15e2a1385119b7aed4
https://president.jp/articles/-/42999
マーティン・ファクラーの「吠えない犬」(双葉社)の内容を紹介しているのだが、松井なりの意見なり、見方なりを私などは知りたいところだ。

◎「NEWSポストセブン」は2月26日付で「NHKが『五輪討論番組』を延期 上層部が中止論の噴出を恐れた?」を発表している。
《1月24日に放送予定だったNHKスペシャル『令和未来会議 どうする? 何のため? 今こそ問う 東京オリンピックパラリンピック』が収録日(1月17日)の2日前に突如として放送延期に。現場では“寝耳に水”の決定だったため、大騒動になっているのだ。
「五輪開催の是非を討論する番組でしたが、正籬聡副会長兼放送総局長ら上層部の判断で差し替えが決まった。専門家や一般視聴者を招いて討論すれば、開催に否定的な意見が出てくるのは間違いない。それを危惧した上層部が官邸や五輪組織委への忖度で延期したのではないかと問題視する声が多くの局員から上がり、労組が経営陣に説明を求めた」(NHK局員)》
https://www.news-postseven.com/archives/20210226_1638404.html?DETAIL

◎アマゾンの日本における2020年の売上高は、前年比27.8%増の204億6100万ドル(約2兆1714億円)だったことがわかった。
https://www.ryutsuu.biz/accounts/n022621.html

藝春秋の純学誌「學界」4月号(3月5日発売)にAマッソ加納(=加納愛子)の書き下ろし短編小説「ステンドグラス」が掲載される。
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202102260000358.html
筑摩書房から昨年11月に刊行されたエッセイ集「イルカも泳ぐわい。」の評判も良いし、「藝」(河出書房新社)には既に短編小説「イトコ」を発表しているだけに芥川賞候補に名前があがってくるのだろうな。
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480815590/
https://natalie.mu/owarai/news/411641

◎「COMPLETE DVD BOOK」はぴあが2018年より「あしたのジョー」をもって刊行をスタートした昭和人気アニメの廉価版分冊シリーズ。現在販売中の「よろしくメカドック」まで、これまで11のアニメ作品を発売し、シリーズ累計は50万部を突破している。プロ野球が開幕する3月26日には「巨人の星 COMPLETE DVD BOOK」全18巻の刊行がスタートする。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001802.000011710.html

◎日本芸社のゴルフレッスンコミック雑誌「ゴルフレッスンコミック」が写真や動画も満載の多面的ハイブリッドゴルフレッスンマガジン「ゴルフレッスンプラス」としてリニューアルした。
https://love-spo.com/information/golflessonplus20210227.html
https://www.nihonbungeisha.co.jp/book/b561285.html

小学館集英社プロダクションSNSで4コマ漫画を配信する「ちこまる」の通販サイト「ちこまるオフィシャルストア」を2月26日(金)12時よりオープンした。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000377.000002610.html

手塚治虫化賞マンガ大賞の最終候補作が次のように決まった。
・『青野くんに触りたいから死にたい』(椎名うみ講談社
・『かしこくて勇気ある子ども』(山本美希リイド社
・『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴集英社
・『呪術廻戦』(芥見下々/集英社
・『葬送のフリーレン』(原作:山田鐘人、作画:アベツカサ/小学館)
・『薔薇はシュラバで生まれる【70年代少女漫画アシスタント奮闘記】』(笹生那実/イースト・プレス
・『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』(武田一義、原案協力:平塚柾緒(太平洋戦争研究会)/白泉社
・『約束のネバーランド』(原作:白井カイウ、作画:出水ぽすか集英社
・『ランド』(山下和美講談社
https://hon-hikidashi.jp/enjoy/125428/
願わくば「ペリリュー ―楽園のゲルニカ―」あたりに受賞させたい。同作に協力している戦史研究家平塚柾緒は「アサヒ芸能」OBである。毎日新聞は2020年10月4日付で「『太平洋戦争研究会』代表・平塚柾緒さん 最前線の兵士らの肉声を」を掲載している。
安保闘争が終わった後、現在の徳間書店に入社した。『週刊アサヒ芸能』に配属され、戦争にまつわる連載の編集者となった。「資料を集め、勉強しました」。戦争に関する知識が増え、同誌で連載企画「最前線に異常あり」を始めた。第二次世界大戦数の激戦地から生還した人たちを探し出し、教科書には書かれていない歴史を掘り起こした。》
https://mainichi.jp/articles/20201004/ddm/014/040/014000c
次に受賞させたいのはフリーダ・カーロが大好きだという山本美希の「かしこくて勇気ある子ども」だ。版元がリイド社であるのは間違いないが、リイド社の「トーチ web」とマガジンハウスの「GINZA」webサイトとの共同連載であった。
https://ginzamag.com/column/yukiarukodomo-01/
http://to-ti.in/product/kashikokute_yukiaru_kodomo
「GINZA」は2019年8月16日に「連載漫画『かしこくて勇気ある子ども』の著者・山本美希インタビュー」を発表している
《このたび連載がはじまる『かしこくて勇気ある子ども』は、これから生まれてくる我が子を想う、若い夫婦の物語。これまで、女性を主人公に描くことが多かったところに加えて、子どもにも関心が出てきたという。その手描き原稿の表紙には、〈マリエル・フランコ〉〈ダフネ・カルーアナ・ガリジア〉と、2人の実在した人物の名前の走り書きがあった。
「それは、女性ジャーナリストのお名前で。賢くて勇気ある子どもが大きくなったら、そういう人になるのかなっていうイメージをメモしました。今回の作品は、マララ・ユスフザイさんの悲劇的で恐ろしい事件をベースにしています。物語の構想を始めた当時は世界的にテロが頻発していて、同時に女性のジャーナリストが殺される事件が続いたんです。
さらに、フランスではシャルリエブドの事件が起きたり。それまではあまり意識してこなかったんですが、京都アニメーションの事件もあったように、ある意見を表明した人や、何か表現した作品に対して、極端な方法で黙らせようとする流れが強く感じられるようになって。だからといって、黙ってしまいたくもなくて」》
https://ginzamag.com/interview/miki-yamamoto/
マリエル・フランコはブラジルのフェミニストで暗殺されている。ダフネ・カルーアナ・ガリジアはマルタのジャーナリストでパナマ書関連の取材をしていたが爆殺されている。

◎扶桑社から刊行される「cookpad plus」2021年春号の付録はスヌーピーの超BIGキャンバストートバッグ。これで本体909円+税は安い!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000663.000026633.html

◎「ITmediaNEWS」は2月26日付で「平井大臣、LINEとZホールディングスの統合に言及 『利用者目線のプラットフォームを』」を掲載している。
平井卓也デジタル改革担当相が2月26日の会見で、ヤフーを傘下に持つZホールディングス(ZHD)とLINEの経営統合に言及。「利用者目線に立ったプラットフォームを目指してほしい」と述べた。》
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2102/26/news159.html
平井は電通OB。四国新聞西日本放送のオーナー家の長男である

小学館はだれでもアプリで簡単にCMを作ることができる「ピッカピカの一年生CMメーカー」をローンチし、これを使って作ったCMを大募集する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001040.000013640.html

東大出版会の歴代の名著を読む企画で丸山眞男の「日本政治思想史研究」を担当したのは宇野重規であった。
《自然を貫く「物理」と人間を貫く「道理」の連続性が解体する中で、「公的なもの」と「私的なもの」とが分離し、そこに人間性の解放と政治の自立を見出す。このような丸山の図式は、言うまでもなく、朱子学を中世のスコラ哲学に見立ててのものである。ボルケナウの『封建的世界像から市民的世界像へ』を強く意識しての丸山の論理展開は、それが実証的に妥当かはともかく、やはり理論的営為として面白い。》
https://note.com/utpress/n/n0e17bbdc77d9
スコラ哲学であればこそ、私などは吉本隆明の「丸山真男論」を貪るようにして読んだのである。そして、私は吉本の次のような問いを共有した。
《ここには思想家というには、あまりにやせこけた、筋ばかりの人間の像がたっている。学者というには、あまりに生々しい問題意識をつらぬいている人間の像がたっている。かれは思想家でもなければ、政治思想史の学者でもない。この奇異な存在は、いったい何ものなのか》

◎2月27日、「映画秘宝」編集部の奈良夏子が告発。
https://twitter.com/narana801/status/1365360688655294466
春日太一リツイート
映画秘宝編集部の奈良夏子さんの告発
この通りならば、事の発端の岩田や隠蔽をしたと思われる田野辺(ギンティ小林さんたちによる告発参照)だけでなく、謝罪の作成段階において、町山智浩柳下毅一郎高橋ヨシキ、てらさわホークが奈良さんに悪質なパワハラしていたのが分かります》
https://twitter.com/tkasuga1977/status/1365470471987163143
ギンティ小林をはじめ「映画秘宝」編集部が連名で「『映画秘宝前編集長・岩田和明による悪質なDM送付事件について」を公開。
https://twitter.com/gintykobayashi/status/1365353485999378435
春日太一リツイート
《ギンティさんのお立場からすると、苦渋の行動だったと推測できます。勇気ある、そして真摯な行動に敬意を表します。》
https://twitter.com/tkasuga1977/status/1365464846926446598
高橋ヨシキが奈良をリツイートして謝罪。
《『映画秘宝』編集部の奈良さんに、くだんの件についてお詫びします。本当に申し訳ありませんでした。》
https://twitter.com/InfoYoshiki/status/1365880898005000194
町山智浩も奈良をリツイートして謝罪。
《自分は「一刻も早く被害者に謝罪し、事実説明と編集長処分を約束したい」と主張し、「早急な投稿はすべきではない」と反対する奈良さんに無理に町山の連名の謝罪を投稿させました。奈良さんと被害者の方にご迷惑おかけしました。責任を取るつもりです。申し訳ありませんでした。》
《ちなみにこの件で今まで発言できなかったのは、「弁護士を通して被害者と交渉しているので、一切の発言を控えてほしい」と言われていたからです。》
https://twitter.com/TomoMachi/status/1365886512701734919
https://twitter.com/TomoMachi/status/1365888118906216457

◎もっと話題になって良いと思う。澁谷知美の「日本の包茎 男の体の200年史」(筑摩書房)が抜群に面白い。「日本の童貞」や「平成オトコ塾」など男性のセクシュアリティを研究してきた社会学者の予想に違わぬクオリティは圧巻である。
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480017239/
澁谷知美がツイートしている。
《初体験の時。コトがすんでその人は「男の7割は仮性包茎だから!」といって股間を隠しました(こちらから訊いたのではない)。多数派なのに恥ずかしそう。謎でした。
しばらくのち12年かけて謎を追いました。》
https://twitter.com/shibuya1972/status/1358004779222401024
帯の惹句も冴えている。「『恥』を植えつけてビジネスにしたのは誰か。あいつらだったのか」
これ、武田砂鉄なのか。武田のツイート。
《澁谷知美さんの新著の帯コメントを書きました。
江戸後期から現代までの200年、その恥と欲の歴史。医学書から週刊誌まで、「恥」のイメージを撒き、翻弄する・される関係を作り上げた「あいつら」を徹底的に掘り起こす調査、圧巻です。》
https://twitter.com/takedasatetsu/status/1360933648334135298
「あいつら」を代表するのが高須クリニック院長の高須克弥にほかならない。そういう意味ではタイムリーな一冊なのである。澁谷知美は「現代ビジネス」に2月17日付で「『包茎』はなぜ恥ずかしくなったのか…? ウラにある男性間の『いびつな支配』のメカニズム」を発表している。
高須クリニック高須克弥院長が、過去を回想しながら「ネタバレ」している。
「僕、ドイツに留学してたこともあってユダヤ人の友人が多いんだけど、みんな割礼してるのね。ユダヤ教キリスト教も。ってことは、日本人は割礼してないわけだから、日本人口の半分、5千万人が割礼すれば、これはビッグマーケットになると思ってね。雑誌の記事で女のコに「包茎の男ってフケツで早くてダサい!」「包茎治さなきゃ、私たちは相手にしないよ!」って言わせて土壌を作ったんですよ。
昭和55年当時、手術代金が15万円でね。〔中略〕まるで「義務教育を受けてなければ国民ではない」みたいなね。そういった常識を捏造できたのも幸せだなあって(笑)」(『週刊プレイボーイ2007年6月11日号、81-2頁)
この証言からは、美容整形医が包茎手術を「ビジネス」のネタにしたこと、そのビジネスでもうけるために包茎批判を「雑誌で女のコに言わせた」ことがわかる。読者を不安にしてクリニックに呼びこもうという魂胆である。自分で火をつけて自分で火消しをはかることをマッチポンプというが、包茎手術は美容整形医のマッチポンプ商売の「商品」だった。》
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/80267?imp=0
愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る不正署名問題が新聞を騒がせているが、リコール活動団体の会長をつとめたのは周知のように高須克弥である。弁護士の渡辺輝人が呟いている。
高須克弥は、自分の本業でも、情報を捏造して世論を操作し自分に有利な流れを作る、ということをやってきた人なんだな。》
https://twitter.com/nabeteru1Q78/status/1362024569012293635


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5)【深夜の誌人語録】

自分の頭で考え、自分の手を使え。

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6)【お知らせ】 

」2000号まで、あと66号。