【文徒】2021年(令和3)3月8日(第9巻42号・通巻1939号)つづき

◎またしても新聞の社説に「週刊春」の名前が踊った。
朝日新聞は3月5日付で社説「総務官僚接待 徹底した調査が必要だ」を掲載している。
《週刊春が、総務省の谷脇康彦・総務審議官らに対し、NTT社長らによる高額の接待が繰り返されていたと報じた。
NTTは政府が3分の1以上の株式を保有し、総務相が監督・命令権限を持つ。毎年度の事業計画を始め、事業について様々な許認可権限がある。総務省にとって国内最大の利害関係者といっていい。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14821857.html?iref=pc_rensai_long_16_article
毎日新聞は3月5日付で社説「NTTも総務官僚接待 根深い癒着構造の解明を」を掲載している。
《最初に報じた週刊春によると、飲食代の総額は谷脇氏の3回で計58万円超だったという。昨年6月の会食は33万円で、これには総務審議官だった山田真貴子前内閣広報官も参加していたという
谷脇氏と山田氏は、放送事業会社「東北新社」に勤める菅義偉首相の長男らからも、飲食代などの接待を受けていた。》
https://mainichi.jp/articles/20210305/ddm/005/070/048000c
東京新聞は3月5日付で社説「相次ぐ接待発覚 全省庁対象に調査せよ」を掲載している。
総務省幹部の接待漬けはもはや「底無し」と言わざるを得ない。
週刊春によると、谷脇康彦総務審議官や総務審議官当時の山田真貴子前内閣広報官らが、澤田純社長らNTTからも高額の会食接待を受けていた。
谷脇氏は会食への参加を認め、総務省が調査を開始したという。
谷脇氏は、菅義偉首相の長男・正剛氏が勤める放送事業会社「東北新社」から高額の接待を受け、懲戒処分を受けたばかり。同様の高額接待を受けた山田氏も給与を一部返納の上、体調不良を理由に内閣広報官を辞職している。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/89634?rct=editorial

◎これは森達也のツイート。
《NTTの総務省接待問題、NHK以外の民放の報道が少ない理由は大スポンサーだから、との説を聞いた。なるほど。ありうる。さらにテレビ局上層部と総務省幹部との関係はどうか。どこまで踏み込めるのか。メディアが試されている。》
https://twitter.com/MoriTatsuyaInfo/status/1368414645766086656
「配慮」は働いているに違いない。そう考えるのが妥当だ。

◎サンディアスが運営するBL情報サイト「ちるちる」は4月2日(金)10時、前年の商業BL作品などを対象としたランキング「BLアワード2021」を発表し、主要電子書籍ストア、アニメイト店舗&通販、コミコミスタジオ通販にて、BL漫画・小説の販売促進フェアが開催される。今回もフェア特典小冊子が用意され、過去最大の28名の作家が描き下ろしイラストや1ページ漫画を寄稿しており、BLファンなら絶対に手に入れたい作品を収録している。大手では小学館KADOKAWA白泉社の作家がいない。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000022111.html

柴田元幸シェークスピアを翻訳するというのは事件でしょ。
柴田元幸です。目下生まれて初めてシェークスピアを訳してるんですがなかなか一人ひとりの声が聞こえてこず、いまだ五里霧中です。でも強欲で腹黒い姉妹二人の声だけはバンバン聞こえてきてするする訳せます。自分、この二人に近いんだろうか》
https://twitter.com/monkey_info1/status/1367991719917092864
たぶん「リア王」なんだろうけれど。

徳間書店の「3.11企画」は充実している。細野豪志開沼博「東電福島原発事故 自己調査報告」 、池尾伸一「魂の発電所 負けねど福島 オレたちの再エネ十年物語」に加えて、詩人・和合亮一の「未来タル 詩の礫 十年記」も刊行している。
《「涙が泣いている。/涙も泣くんだね。/泣いている。/涙が、泣いている。
涙だって、泣けばいい。/涙だって、泣いていいんだよ。」》
https://www.tokuma.jp/book/b560952.html
和合は「未来タル」のほかに、「ふたたびの春に」(祥伝社)、「Transit」(ナナロク社)も刊行している。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784396318000
https://twitter.com/imcc_murai/status/1356213396388020227
3月4日付「讀賣新聞オンライン」が掲載している「福島から詩人和合亮一が問う『戦争と同じ不条理』」(聞き手・福島支局長 広中正則)で和合は次のように語っている。
《「『復興』という言葉に、言いようのない違和感を持っている方も多いんですね。私が思う『復興』は、コロナ禍と重なるところもありますが、ライフスタイル(生活様式)、ライフサイクルを見直す方向に向かっていくことです原発が爆発したのも、従来の考え方がどこか違っているという証しだと思うんです。震災の問題は、今までのスタンダードで考えた結果、よくなるとか、時間がたったら解決するというものじゃない。それはコロナ禍に遭って、多くの人が感じ始めていると思います。単に利益をあげるというのではなく、身の丈に合った暮らしをするにはどうしたらいいのか考えることが、一つの復興の有あり様ようではないでしょうか」》
https://www.yomiuri.co.jp/local/michinoku/20210224-OYT8T50041/

テレビ東京は日本芸社の「週刊漫画ゴラク」で連載しているムラタコウジの「高嶺のハナさん」をBSテレ東にてテレビドラマ化し、3月10日0時より放送開始する。動画配信サービス、NTTぷららひかりTV」での1週間先行配信も実施する。
https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1309795.html
テレ東の目のつけどころが良い。

◎同時発売した「呪術廻戦」15巻と初の公式ファンブックが予想通り売れている。
https://yukawanet.com/archives/funbook20210304.html

◎3月10日にKADOKAWAの電撃庫から発売される「ユア・フォルマ 電索官エチカと機械仕掛けの相棒」(著/菊石まれほ イラスト/野崎つばた)は電撃小説大賞受賞作だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000008217.000007006.html

日本経済新聞が3月5日付で「趣味雑誌の枻出版社、飲食など多角化失敗で民事再生 企業信用調査マンの目」を掲載している。帝国データバンクの調査マンによる枻出版社倒産の分析だ。出版の右肩下がりが止まらなかった。
《一般的に雑誌の返品率は40%強といわれているが、2016年3月期は誌代売上高91億6200万円に対し、翌年に返品として計上したとみられる17年3月期の売上値引戻り高は57億7900万円となるなど、金額ベースで6割強の返品率となっていた。返品抑制のため、雑誌・ムック本の発行点数を減らしたことで、出版物の誌代売上と広告収入が落ち込み、18年3月期の年売上高は約78億5000万円と大幅に減少し、当期純損失で約22億5000万円を計上したことで債務超過に転落していた。》
出版では自転車操業を選択せず、出版の損失を多角化で補おうとしたが、多角化自転車操業を引き起こしてしまったようだ。多角化の失敗と出版の縮小が負の相乗効果を起こしてしまう。
《こうした主力の出版事業の悪化に加え、経営の多角化により参入した飲食店事業や自動車販売事業において、2015年3月期以降、赤字が散発。本来であればこれ以上の赤字を避けるべく、早期の事業撤退を決断すべきところを、雑誌やムック本による広告効果でいずれ黒字化すると見込んだことや、こうした実業を行うことで、相乗効果として関連する雑誌やムック本の売り上げや広告収入の増加が見込めるとして営業を継続した。こうした甘い経営見込みがかえって傷口を広げる結果となった。》
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ043R60U1A300C2000000/?unlock=1

毎日新聞は3月5日付で「声をつないで『女帝』に怒り 斎藤美奈子さんが問う女性へのアンフェアな視線」(塩田彩)を掲載している。
《権力の中枢に上り詰めた小池百合子東京都知事の過去を丹念に描き、ベストセラーとなった「女帝 小池百合子」(石井妙子著、芸春秋)。この本を、一貫して「性差別的で、ルッキズム(外見至上主義)にそったストーリー」と批判的に論じてきた人がいる。芸評論家の斎藤美奈子さんだ。》
斎藤は次のように語っている。
《社会正義のために闘うとか、権力志向をもった女性に対して、世間はしばしば個人的な動機を探し出してきて、矮小化しようとします。メディアにもその傾向があるよね。生い立ちとか、過去のトラウマとか、身体的なコンプレックスとか、何の個人的な動機もなく、女性が権力を目指したり、社会正義のために闘ったり、寝ずに仕事をしたりするはずがないと、どこかで思っているのかもしれません。失礼な話ですよね。男子も女子も、学校では一応同じ教育を受けている。個人的な「物語」がなくたって、権力を目指したいと考える女性もいるでしょう。自分が当事者でなくても、理不尽なことに怒りを覚え、社会を変えたいと頑張る女性だっている。そこに男性女性の違いはないはずです。》
https://mainichi.jp/articles/20210304/k00/00m/040/002000c
斎藤美奈子現代書館のホームページで森達也とともに連載している「web掲示板談話」の2020年7月30日付で石井妙子の「女帝 小池百合子」(藝春秋)をジェンダー論の観点からも、ノンフィクションとしての質の問題からも一刀両断している。
《はっきりいいますが、この本を褒めた人は、(1)じつはきちんと読んでいない、(2)都知事選前の時流に流された(リベラル陣営に忖度した・選挙で彼女を落選させたかった)、(3)そもそも本を読む力がない、(4)そもそも性差別主義者である、のどれかではないかと思います。》
《自らのアザのコンプレックスと、美人の従妹への対抗心が今日の小池百合子を作ったといいたいのだろうか? こんなストーリー(しかも憶測に基づく)って、昭和30年代の少女マンガだよ。てか、少女マンガだってここまで嫌らしくはない。美醜に異常にこだわっているのは、小池ではなく著者ではないのだろうか。「女にとって容姿は人生を左右するほど決定的な要因なのだ」といわれているようで、非常に気分が悪いです。》
《この人に限らず、本書に証言者として出てくる人は、匿名が多いのね。「小池をよく知る、ある人」とか「遠い親戚のある男性」とか「ある国際関係の専門家」とか。
「小池さんに関して迂闊なことを言うと、いろいろと支障が出るので」「アラビア関係の仕事をしていて、小池さんを実名で批判することなんてできない」などの証言もあって「報復が怖いから実名が出せない」式のことを匂わせてはいますが、ふつうこういうのは証言でも批判でもなく「悪口」「陰口」「噂話」といいます。
小池百合子本人にはもちろん、キーパーソンであるはずの細川護熙小沢一郎小泉純一郎らの証言が少ない(取材したのかどうかもわからない)のも疑問だし、週刊誌記事からの引用が多いことも気になります。》
http://www.gendaishokan.co.jp/article/W00154.htm

産経新聞出版編集長・瀬尾友子がこんなツイートを投稿している
《緊急事態宣言の延長をめぐって、閣僚経験者は「しかし小池さんは天才だよね。常に官邸の先を行っている」とコメントしたという
大衆迎合」を「天才」と呼ぶのは、もうやめませんか。》
https://twitter.com/SeoTomoko3/status/1368397923571015684

◎第14回 「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」は「海をあげる」(筑摩書房)の上間陽子に決まった。
https://www.nobody.or.jp/info/detail.php?n=127

ディスカヴァー・トゥエンティワンは、ロングセラーや既刊本のカバーを替えて新たな読者層を開拓するマーケティング施策を実施し、これまでに30点超の書籍を新カバーで刊行してきたそうだ。
「うまくいっている人の考え方」は、翻訳自己啓発書として1999年に刊行したが、ビジネス自己啓発書として読みつがれ、2013年に新書サイズにリニューアルしまし、さらに2018年「本書の内容はビジネスパーソン以外、若い世代や主婦層にも広く受け入れられるのではないか」という営業担当者の提言で、装丁を「花柄バージョン」に刷新したところ、累計100万部を突破した。リニューアル前は、購入者の50%が男性だったが、カバー替え後は読者の男女比は2:8に変化したという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000515.000018193.html
丁寧に売るにあたって、こうした「投資」も必要なのかもしれない

◎宝島社は公募新人賞である「このミステリーがすごい!」大賞で、従来の優秀賞を今年度より「庫グランプリ」と改称し、同賞を受賞した亀野仁「暗黒自治区」を3月4日に発売した。同時受賞の平居紀一「甘美なる誘拐」は2021年4月7日に発売する。
https://www.jiji.com/jc/article?k=000001132.000005069&g=prt

◎「impress Watch」は3月5日付で「ローソン、付録付き雑誌の雑誌だけデジタル化」を公開している。
《ローソンは、雑貨などの付録が付いた雑誌の販売において、雑誌電子書籍で提供するパッケージ「グッズ付きデジタルマガジン」を発売する。
3月5日から発売するのは、ローソン限定グッズ付デジタルマガジン「steady.4月号特別号」。価格は1,320円。特別付録として、「ムーミンと仲間たちのマスクポーチ&銀イオン加工マスク」が付属。雑誌本体は同封のクーポンコードを読み取り、スマホやPCで読む。》
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1310286.html
この手があったか。ただし、読者が支持するかどうかは別問題だ。もし支持するのであれば紙の雑誌は、終わる。むろん、絶滅はしないだろうけれど…。

主婦の友社は、3月18日(木)に、Twitterフォロワー180万人越えの現役AV女優・深田えいみのフォトスタイルブック「フツーにえいみ、フツーのえいみ」を発売する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001553.000002372.html
私も180万人のうちの一人である。
https://twitter.com/FUKADA0318
10名に10万円の計100万円が当たるという企画を実施したり、フォロワーを増やす努力を怠らない。
https://twitter.com/FUKADA0318/status/1359049409565085697

一迅社は3月15日(月)より「ゆるゆり×大室家×アトレ」コラボをアトレ秋葉原1において開催する。
https://www.atpress.ne.jp/news/248483

講談社は、「別冊少年マガジン」の4月9日発売号で最終回を迎える「進撃の巨人」のクライマックスを盛り上げる一環として、超大型版コミックス「巨人用 進撃の巨人」を先着100名限定で発売した。「進撃の巨人」単行本第1巻の第1話と第2話を収録した全96頁で保存ケース付き。ISBNコードも取得している。表紙寸法/縦1010mm × 横715mm、概算重量/約13.7kg、束幅/25mmというスケールだ。ギネス入りを目指すそうだ。お値段は15万円(税別)。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003110.000001719.html

◎「春オンライン」は3月4日付で「『やってないよ!』講談社・元モーニング編集次長が法廷で大暴れ《妻殺害に懲役11年の実刑判決》」(西川義経)を発表している。
《1月末、東京高裁で開かれた2審の判決公判で、大手出版社「講談社」でマンガ誌「モーニング」編集部次長として勤務していた朴鐘顕(パクチョンヒョン)被告(45)は、大きな声でそう訴えた。法廷で、懲役11年の実刑判決を言い渡されたのだ。
刑事裁判では、有罪判決が言い渡される際にじっと無言を貫く被告が多い。その中にあって、まるで子供のように騒ぎ立てる彼の姿は異様だった。》
《2審でも実刑判決が下ったが、これまで休職中として敏腕編集者の裁判を見守ってきた講談社は《社員は上告の意向を表明しており、今後の推移を見守りつつ、社として慎重に対処してまいります》とコメントし、最後まで朴被告に寄り添う姿勢を見せている。》
https://bunshun.jp/articles/-/43769
新聞の社会面を騒がせた事件だが、高裁判決があったことをこの「春オンライン」の記事で知る。

◎ファッション誌「PLEASE」編集・発行人で写真家の北原徹を招いたトークイベントが3月12日、八戸ブックセンター(青森県八戸市六日町)で開かれる。インスタライブ配信もされるそうだ。北原は「POPEYE」の元副編集長、「週刊SPA!」「anan」「クロワッサン」などの編集に携わってきたが、「PLEASE」では編集ディレクションや写真撮影、章、アートディレクションなどを一人で行っている。
https://hachinohe.keizai.biz/headline/1527/
https://fashionpost.jp/news/62127

◎「dodaキャンパス」(ベネッセ i-キャリア)と「AERA」(朝日新聞出版)が組んでファーストキャリアに悩む大学生のためのオンラインイベントを3月23日(火)に開催する。辻??愛沙子と「AERA」編集長・片桐圭子による特別講演「辻?? 愛沙子さんと考える『自分のキャリアの描き方』」が第一部で、第二部は「【トークセッション】教えてセンパイ!『デジタルで働くってどうですか?』」で、アマゾンジャパン、サントリーコミュニケーションズ、ベネッセ i-キャリアの若手社員が登壇する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001161.000004702.html

朝日新聞デジタルは3月5日付で「『小説 火の鳥』、重なる戦争とコロナ 『大地編』刊行、作者の桜庭一樹さんに聞く」(滝沢那)を掲載している。
《「昔の話を書いているつもりが、今も同じようなことが起こっています。予想もしないことでした」
 コロナ禍が広がるなかで、桜庭さんは、日中戦争から太平洋戦争に向かう時代を描いていた。「国の利益のために、ひとりの人間の命がすごく軽くなっていくのを感じました」。経済政策を優先して感染拡大を招いた現在の日本の状況と、資料を読み込んでいた昭和初めの戦争の時代とが重なったという。》
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14821873.html

◎NewsPicksの執行役員を務め、現在は動画制作を手掛け電通との合弁グループ会社「NewsPicks Studios」のCEOに就任した金泉俊輔は「週刊SPA!」の元編集長だ。「ITmediaビジネスONLiNE」は3月5日付で金泉をインタビューした「40代で出版社からWebメディアにミドル転職 元週刊誌編集長がNewsPicksで追い求める新しいメディアの形」公開している。金泉の発言だ。
《当社の化はとても健全だと思います。まず社内のコミュニケーションが、上下関係があまりなくオープンで、フラットなところが違います。この点、レガシーメディアではいわゆる「忖度コスト」が発生し、「できない理由」から探すことが多いように感じます。》
《意思決定のスピードが速く、感覚でいうと、普通の日本のメディア企業の倍速はあると感じています。例えば、とあるレガシーメディア企業で、あるウェブメディアを立ち上げようとした時に、名前を決めるだけでも数カ月かかったという話を聞いたことがあります。》
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2103/05/news099.html

◎累計200万部突破のノラネコぐんだんシリーズ第2弾「ノラネコぐんだんと金色の魔法使い」(工藤ノリコ)が白泉社から発売された。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000438.000046848.html
ねこまき+たきのみわこによる絵本「にんにん!さすけまる」も白泉社から発売となった。ねこまきは「ねことじいちゃん」「まめねこ」などで知られる漫画家で、絵本は、これが初挑戦となる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000442.000046848.html

白泉社が発行する少女マンガ誌「花とゆめ」は、電子限定で少年漫画に挑戦する「少年ハナトユメ」第2号を3月5日より白泉社e-net!ほか主要電子書店で配信開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000452.000046848.html

日本放送協会日本民間放送連盟ラジオ委員会はNHK・民放連共同ラジオキャンペーン「ラジオの証言~災害を語り継ぐ~」を実施する。
ラジオは“災害列島・日本”のさまざまな災害リスクと防災・減災の知恵を伝えてきた。そこで東日本大震災の発生から10年になるのを前に、NHKと全国の民放ラジオ局は、これまで取材してきた災害現場の当事者の声を「ラジオの証言」として集めた特設サイトを、3月5日(金)に開設した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000075625.html
https://radionoshogen.com/

主婦の友社が2月25 日(木)に発売した「arikoの副菜の鬼」は、Amazon.co.jpで予約を開始したところ、Amazon書籍売れ筋ランキングでベストセラー第1位を獲得(2021年2月14日~19日・テーブルセッティング部門)するほど予約注が相次いだことから、発売日当日に重版が決定した。arikoは「CLASSY」「VERY」などファッション誌を担当するエディター、ライターだという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001550.000002372.html

化庁長官に作曲家の都倉俊一が起用されることになった。山口百恵の「ひと夏の経験」、ピンク・レディーの「ペッパー警部」、山本リンダの「どうにもとまらない」などの作曲家だが、日本音楽著作権協会JASRAC)前会長で現在も特別顧問を務めている。JASRACは絵画やマンガ、小説など音楽以外の著作権管理への進出に意欲を見せたことがあった。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021030500395&g=soc

日本評論社から刊行された藤津亮太の「アニメと戦争」の装丁に会田誠「ザク(戦争画RETURNS 番外編)」が使われていることには私も気がついた。「美術手帖は3月4日付で「アニメ評論家・藤津亮太会田誠の『戦争画』に見出したもの。なぜ『アニメと戦争』の装丁は『戦争画RETURNS』になったのか」を発表している。
《大量のザクの潰えた姿が描かれていることで、「誰も傷つくことのない箱庭のなかで架空の戦争が消費されている」というイメージがまず伝わってくる。しかしいっぽうで、この大量の兵士の姿は現実の戦場を描いた《アッツ島玉砕》とダイレクトに結びついている。だから「安心して消費できる戦争ごっこ」の向こうに「本当の戦争」がちらつくのである。それはつくり手が、架空の戦争を描く時に意識した“本物の戦争”の影かもしれないし、日本の戦後を端的に現した“距離感”なのかもしれない。いずれにせよこの1枚のなかに『アニメと戦争』で書こうとした様々な切り口を読み取ることが可能なのである。》
https://bijutsutecho.com/magazine/insight/23672
私は「ミュータント花子」に度肝を抜かれたものである。

朝日新聞は3月5日付で「ロエベが新作を発表 朝日新聞やNYTに小冊子折り込む」を掲載している。
《スペインのファッションブランド、ロエベが5日、新聞に小冊子を折り込む形式で2021年秋冬の新作を発表した。仏フィガロルモンド、英タイムズ、米ニューヨーク・タイムズ、スペインのエル・ムンドのほか、日本では東京都内に配られる一部の朝日新聞折り込まれた。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP355DH6P34UCVL01R.html

藝春秋は、ガンダムの世界を藝春秋の目線で伝える春ムック「証言『機動戦士ガンダム』 藝春秋が見た宇宙世紀100年」を発売した。なかなかチャーミングな企画である。こういう企画を考える編集者がいて、それを通すのは、藝春秋の版元としての柔らかさにほかなるまい
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000043732.html

◎世界化社は2月25日に発売したムック「トヨタイムズmagazine」の10,000部重版を決めた。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001062.000009728.html

◎宝島社が保有する北欧デザインのライフスタイルブランド「kippis」と、累計販売台数221万台を突破した「BRUNO」のコンパクトホットプレートのコラボ商品が3月19日(金)に発売される。価格は10,780円(税込)。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001134.000005069.html

共同通信は3月5日付で「『日刊スポーツNEWS』設立へ」を配信している。
《日刊スポーツグループ4社は4月1日、デジタル部門に特化した新会社「日刊スポーツNEWS」を設立する。グループ各社の編集能力を活用し、ウェブサイトのニュースを充実させるなどデジタルコンテンツに力を注ぐ。》
https://this.kiji.is/740475451614920704?c=39546741839462401

毎日新聞は3月6日付で「ヤフーとLINE統合の先に何が GAFA隙はローカルにあり?」を掲載している。
《統合効果を発揮する場として、両トップは、楽天やアマゾンジャパンに後れを取るネット通販の強化を急ぐ方針だ。傘下の通販サイト、衣料のZOZO、オフィス用品のアスクルなどの品ぞろえ拡充のほか、多くの配達員を抱える出前注サイト「出前館」の宅配網を他のサービスでも活用する。
加えて「LINEの良さを生かしたネット通販」(川辺氏)もスタートさせる方針だ。例えば、LINE上の会話で友人の誕生日が話題になり、そのまま、お金を出し合ってプレゼントをネット通販で買うことを可能にする。川辺氏は「非常に独自性の高いものになる」と自信を示す。》
https://mainichi.jp/articles/20210306/k00/00m/020/084000c

◎元TBSアナウンサー笹川友里が光社のファッション誌「VERY」4月号より専属モデルとなった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000764.000021468.html
2月27日付スポーツ報知が掲載した「花の命は短くて…笹川友里アナに近江友里恵アナ、この春続出の女子アナ退社劇の裏側」(中村健吾)は笹川について次のように書いている。
《今月いっぱいでTBSを退社するのが、笹川友里アナ(30)。日本女子大卒業後の2013年、TBSに入社して制作局に配属。「美人すぎるAD」と話題となり、14年4月にはアナウンス部異動。17年12月にフェンシングの元日本代表で北京、ロンドン五輪銀メダリストの太田雄貴氏(35)と結婚。18年6月に第1子を出産し、昨年10月に仕事復帰したばかりだった。》
https://hochi.news/articles/20210224-OHT1T50131.html

◎学研プラスは、2月18日に発売した「DVD付 学研まんが NEW日本の歴史」(全12巻)の増刷を決めた。「NHKスペシャル映像」「各章ダイジェストアニメ」「完全オリジナル映像」という3つの要素を組み合わせたDVDの付録が好評なのだという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003213.000002535.html

◎日販は2 月期の店頭売上前年比調査の結果を発表した。2 月の店頭売上前年比は全体で 104.4%。雑誌 92.6%。書籍 99.6%。ビジネス書は集計開始以来初の 10 か月連続での前年
超えとなった。コミック 124.7%。17 か月連続での前年超えだ。集英社の「鬼滅の刃」と「呪術廻戦」が飛ぶように売れている。開発品 94.1%。
https://www.nippan.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/pos_202102.pdf

◎学参も漫画で売ろうという魂胆なのだろう。シリーズ累計200万部超の「まんが攻略BON」シリーズをリニューアルして、昨年発売された「COMIC×STUDY」シリーズ。第一弾として20年6月に刊行した4冊はすべて増刷がされるなど、人気のシリーズとなっているが、理系教科の「数学(中1)」と「理科(生物・地学)」がラインナップに加わった。「理科(物理・化学)」も3月下旬に発売予定だという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003202.000002535.html
商業出版は儲けるためであれば恥も外聞もなく何でもやるのだ。

-----------------------------------------------------

6)【深夜の誌人語録】

慢心が憎悪を生み、危機感が愛情を生む。

-----------------------------------------------------

7)【お知らせ】 

」2000号まで、あと61号。