【文徒】2021年(令和3)3月17日(第9巻49号・通巻1946号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】「東北新社」社長・中島信也参院予算委員会に参考人として出席
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
4)【お知らせ】 
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1)【記事】「東北新社」社長・中島信也参院予算委員会に参考人として出席

毎日新聞は3月14日付社説「東北新社認定取り消し なぜ不正が見逃されたか」をこう書き始めている。
《放送事業会社「東北新社」が放送法外資規制に違反していたと政府が認め、子会社の衛星放送事業の認定取り消しを決めた。菅義偉首相の長男ら同社幹部が総務省幹部を接待していた問題が追及される中で明らかになった。
放送法は、衛星放送事業者の外資比率を20%未満と定めている。
東北新社は2017年1月に認定を受けた。当時は20%未満として申請していたが、改めて確認すると実際には20・75%だった。》
https://mainichi.jp/articles/20210314/ddm/005/070/011000c
3月15日、東北新社の社長・中島信也が、参院予算委員会に参考人として出席した。中島は黒のネクタイを着用していた。「読む国会」を主宰する平河エリが呟いている。中島のクリエイターとしての実績を知っていれば、誰もが思うことだ。
中島信也さんのこんな姿は見たくなかったなあ。》
https://twitter.com/yomu_kokkai/status/1371309845224116228
茂木健一郎もツイートしている。
《今日の国会は、中島信也さんが招致されるのでドキドキ。カップヌードルのハングリーなどの名作CMをつくるクリエイターなのに、今回の東北新社の不祥事による社長辞任で後任に。お気の毒。。長髪の菅さんご長男呼んだ方が良かったのでは? 中島さんの写真はっておきます。右奥の方です。》
https://twitter.com/kenichiromogi/status/1371248652086173700
毎日新聞は3月15日付で「東北新社規制違反、総務省『気づかなかった』? 野党攻勢強める」(堀和彦、宮原健太)を掲載している。
東北新社中島信也社長は15日の予算委で、自社承継の申請書を作成する過程で、17年8月4日に担当者が、外資比率が放送法の基準を超えていたことに気づいたと説明。同9日ごろ、違法状態を解消するために子会社に事業承継するアイデアを、東北新社の当時シニアマネジャーだった木田由紀夫氏から当時の総務省情報流通行政局の鈴木信也総務課長(現総合通信基盤局電波部長)に示した、と明らかにした。》
https://mainichi.jp/articles/20210315/k00/00m/010/235000c
朝日新聞デジタルは3月15日付で「東北新社『報告した』総務省『覚えない』 食い違う主張」を掲載している。
《一方、総務省の吉田博史・情報流通行政局長は、「当時の担当者は『報告を受けた覚えはない』と言っている」と反論。報告された書やメモは残っていない、とした。
結局、東北新社の認定は取り消されず、同社の提案通りに同年10月、同社のBS4K事業と他社3社のCS放送事業が子会社に承継されている。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP3H671BP3HULFA01L.html
小説家の深町秋生がこんな喩え方をしている。
《すごいよな。犯人が「おれ、悪いことしたし、おまわりさんに自白もしました」と言ってるのに、警察が「犯人の悪事を見抜けなかったし、自白なんて聞いてない。記録にもない」と主張しているような状態じゃないか。》
https://twitter.com/ash0966/status/1371413060229894145
朝日新聞が3月16日付で掲載した社説「外資規制違反 異なる説明 深まる不信」は次のように書いている。
《おかしな話はさらに続く。
東北新社は17年8月になって外資規制を超えている可能性に気づいたという。参院予算委員会参考人として出席した中島信也社長は、当時、社員が総務省に報告したと述べ、面談した双方の氏名と日付を明らかにした。だが同省は、担当者にそうした記憶はなく、書やメモも残っていないとしている。
森友・加計問題などをめぐって何度も見聞きしたのと同様の光景が、またも繰り返された格好だ。真相は何か。仮に総務省放送法反の疑いを認識しながら、とるべき措置をとらなかったとすれば、その理由をはっきりさせる必要がある。》
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14833938.html
毎日新聞が3月16日付で掲載した社説「接待問題で2社長招致 疑惑は解消されていない」も書いている。
《中島氏の説明によると、東北新社放送法が20%未満と定めている外資規制を上回ったまま、2016年に衛星放送事業の認定を申請した。翌年に気づいて総務省の担当課長に報告したという。
事実とすれば、違反が見逃されていたことになる。だが、担当課長は報告を受けた覚えはないと主張しているという。
この時期は、総務省幹部らが同社に勤める菅義偉首相の長男らから接待を受けていた。見返りとして違反を見逃したのではないかというのが疑惑のポイントだ。
省庁幹部は事業者との面会記録を作成しているはずだ。不正を否定するのなら、記録を開示して自ら疑惑の払拭に努めるべきだ。》
https://mainichi.jp/articles/20210316/ddm/005/070/159000c
讀賣新聞も3月16日付で社説「総務省接待問題 なれ合い生んだ可能性ないか」を掲載している。
《17年に問題を認識した際の対応を巡って、双方の主張には齟齬そごが生じている。中島氏は「総務省の担当者に報告した」と述べたが、総務省局長は「当時の担当者は、報告を受けた覚えはないということだった」と答弁した。
なぜ、こうした事実関係で認識が食い違っているのか。総務省が違反を知りながら、放置していたのであれば問題だ。水掛け論で終わらせることは許されない。当時の経緯を詳しく調べ、事実を解明することが重要である。》
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20210315-OYT1T50189/
産経新聞も3月16日付で主張「総務省の接待問題 疑念晴らす明確な説明を」を書いている。
東北新社は、放送法外資規制基準に抵触したまま衛星放送事業の認定を受けており、総務省の審査体制と接待の関係が疑われている。
総務省はすでに認定の取り消しを決め、外部有識者で構成する検証委員会を設けて近く調査を始める方針だが、焦点は接待を通じて行政がゆがめられていなかったかの一点にある。
ところが武田良太総務相は委員会で「申請書のミスが主たる原因とはいえ、総務省の審査も十分ではなかった」と、ミスと杜撰な審査に問題を矮小化してしまった。そこに「接待」がどう関わったのか。検証委員会が調査すべき最優先課題である。》
https://www.sankei.com/column/news/210316/clm2103160003-n1.html
「現代ビジネス」は3月14日付で「東北新社、菅長男の接待…『えこひいき』を知らなかったライバル局の憤懣」を発表している。
《「V☆パラダイス」と「囲碁・将棋チャンネル」は一騎討ちの形でSDTVのスロット(衛星放送電波の周波数帯域)を争ったが、結果は後者の勝利。「V☆パラダイス」側は当時、「Vシネというチャンネルの特性もあるし、落選は仕方ないと思った」(同局の広報担当者)という。
だが、このときすでに大臣官房総括審議官(当時)の吉田眞人氏ら東北新社による接待を受けていた。つまり実際は、総務省の「えこひいき」によって敗れた可能性があった、というわけだ。》
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/80998?imp=0

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2)【本日の一行情報】

毎日新聞は3月14日付で「『災害に強い街』 1位は所沢 ベスト3、埼玉が独占」を掲載している。2位は和光市、3位は北本市。4位に千葉県の鎌ケ谷市が入る。
https://mainichi.jp/articles/20210314/k00/00m/040/014000c

インプレスグループのICEはサキヒトミの「SOMETIME LOVER」全5巻、「ONE-ROOM STORY」全8巻の電子版をリリースした。ともに集英社の「ビジネスジャンプ」で連載していた作品だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003749.000005875.html

◎「美ST」5月号は横浜流星を表紙に据え、付録は「カバーマークの名品ツヤピカ肌セット」。結局、女性誌は実用性に立脚した付録と芸能人の表紙起用という対処療法に寄りかかって生き残りを図るしかないということなのだろうが、早晩、無理が生じるように思えてならない。表紙を芸能人で勝負するのであれば「アンアン」の覚悟が必要だろうし、付録という「マーケティング」で勝負するというのであれば宝島社の覚悟が必要になって来るはずだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000775.000021468.html

広瀬すずが戦後初のCA(キャビンアテンダント)を演じる「エアガール」がテレビ朝日系で、3月20日(土)21時から放送される。
https://dogatch.jp/news/ex/94177/detail/
原作となったのは日本航空出身の中丸美繪が白水社から刊行した「日本航空一期生」である。
https://www.hakusuisha.co.jp/book/b206117.html
日刊ゲンダイDIGITALは3月15日付で「広瀬すずがCA役 JAL誕生物語「エアガール」は骨太なドラマ」を掲載している。
《誕生の裏側の中でも注目は、「日本の空を日本人の手に取り戻したい!」という情熱を抱いていた電気通信省航空保安庁の初代長官・松尾静磨(ドラマでは吉岡秀隆・50=松木静男)と、吉田茂相の側近・白洲次郎(ドラマでも実名で登場=藤木直人・48)の確執だ。》
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/286457

富士山マガジンサービスは、雑誌定期購読の新規申込者へ特典を付与する「I Love Magazines!キャンペーン2021」を3月15日~2021年5月31日の期間、オンライン書店Fujisan.co.jp」において実施する。参加雑誌は458誌という。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000003823.html

主婦の友社は、「クマーバとリズムでおぼえる どうぶつずかん」「クマーバとリズムでおぼえる たべものずかん」を4月12日(月)に発売する。総再生回数2.8億回のキッズ向けYouTube「クマーバチャンネル」から生まれた絵本である。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001558.000002372.html
クマーバ、かわいいじゃないのさ。

◎「第66回小学館漫画賞」の受賞作家のドローイングムービーが3月15日、YouTubeで公開された。
https://www.youtube.com/watch?v=9azWHRfofjU

共同通信が3月15日付で「『スピリッツ』、1話先を誤掲載」を配信している。
小学館は15日、漫画誌「週刊ビッグコミックスピリッツ15号」(同日発行)で、人気連載「サターンリターン」第48話に、誤って1話先の第49話の内容を掲載したと発表した。編集部はミスで取り違えたとしており、公式ホームページで読者と作者の鳥飼茜さんに謝罪した。》
https://this.kiji.is/744154186205986816
これがそうだ。「ビッグコミックスピリッツ」編集部(小学館)は3月15日付で、公式サイトに「週刊ビッグコミックスピリッツ15号(3月15日発売)『サターンリターン』誤掲載に関するお詫び」を発表した。
《3月15日(月)発売「週刊ビッグコミックスピリッツ」15号におきまして、鳥飼茜氏の連載作品『サターンリターン』の話数を編集部のミスにより取り違え、本来掲載すべき第48話ではなく一話先行した第49話の内容を掲載してしまいました。
ご購入いただきました皆様と作者の鳥飼茜氏に、ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
以後このようなことがないよう、作業工程を全面的に見直し再発防止に努めます。
また、「週刊ビッグコミックスピリッツ」15号をご購入くださった皆様が正しい掲載順でお読みいただけるよう、作者から許可をいただき、本来の第48話を公開いたします。
あわせて3月29日(月)発売の「週刊ビッグコミックスピリッツ」17号にて、本来の第48話と第49話を2話同時掲載いたします。
*デジタル版「週刊ビッグコミックスピリッツ」15号には『サターンリターン 』は収録されません。
17号にて第48話と第49話を同時掲載いたします。》
https://bigcomicbros.net/44334/
鳥飼茜が引用ツイートしている。
《【大変】今週掲載号の『サターンリターン』は読まなかったことにしてください!!!よろしくお願いします!!》
https://twitter.com/torikaiakane/status/1371151613050548227
《【続報】本来載るはずでした48話がこちらのサイトで読めるようになってます!!
これを機に今まで『サターンリターン』読んだことねえやって人で48話からでも読む気になった人は是非こちらから無料で最新話をお楽しみください!》
https://twitter.com/torikaiakane/status/1371155380659658755
《皆さまご心配いただきありがとうございます!噂の取り違え漫画『サターンリターン』は次巻第5集が3/30に発売予定です!タイトルが上下逆なのはこちらはミスではありません!狙いです!!
https://twitter.com/torikaiakane/status/1371343213294804997

朝日新聞デジタルは3月14日付で「進撃の巨人、リヴァイ像が駅前に 各国からも多数の反応」を掲載している。
諫山創さんの人気漫画「進撃の巨人」の登場人物、リヴァイ・アッカーマン兵長銅像が諫山さんの郷里、大分県日田市のJR日田駅前に設置された。「ファンが訪れる日田に作品ゆかりの物を」と企画されたクラウドファンディング(CF)で目標の倍を超す2968万円が集まり、設置済みの主人公エレンらの像に、場所は違うがリヴァイも加わった。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP3F6RY5P36TPJB004.html
マンガの力!恐るべし。

◎「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」(外崎春雄監督)の観客動員数は2787万人を突破し、興行収入が384億円を突破した。
https://mantan-web.jp/article/20210313dog00m200038000c.html

◎「少年ジャンプ+」が立ち上げた漫画賞「MILLION TAG」は、漫画家と編集者がタッグを組んで課題に挑み、作品づくりの過程もYouTubeで配信するという全く新しい試みで、賞金も500万円と大きい。優勝すると「少年ジャンプ+」での連載やコミックスの発売が確約されるだけでなく、1話分相当のアニメ版が制作され、YouTubeの「ジャンプチャンネル」での配信が確約される。
驚かされるのは少女マンガ誌「マーガレット」の編集者も参加するというのだ。「マグミクス」が3月14日付で「『MILLION TAG』をきっかけに、少女マンガ編集者も前に出たい…『マーガレット』ハタケヤマさん」を公開している。「ふたりで恋をする理由」「彼女が可愛すぎて奪えない」「アンクールデッド」などの作品を担当してきたハタケヤマにインタビューしているのだ。
《――漫画家になるために必要な才能とは、どのようなものなのでしょうか?
ハタケヤマ 個人的には「頑張り続けられること」が大事だと思っています。人にないものを描くセンスもすごく重要だとは思いますが、新人漫画家さんと接していると、最終的には描き続けられる人が伸びてくるという感覚があるんです。また、頑張るといっても自分のこだわりに固執するのではなく、マンガを描くためにやれることをどんどんやっていける人、いろんなものを取り入れていける粘り強い人が、実際私が携わってきた漫画家さんには多いように感じます。》
https://magmix.jp/post/48812
集英社はマンガ編集部に漫画賞「MILLION TAG」という横串を刺すことで「週刊少年ジャンプ」の競争原理(=機会の平等)を「週刊少年ジャンプ」の「化圏」にとどめず、全誌に拡大するつもりだ。

産経新聞は3月15日付で「クラブハウス人気 ラジオにも影響大の音声SNS競争」を掲載している。
《従来のラジオでは、DJらの話す側と、リスナーたちの聞く側に主従のような関係があったが、クラブハウスは話者と聞き手に主従関係が薄いといい、これまでの音声メディアとの相違点も強く感じている。
音声配信アプリなどのサービスはラジオにとって「脅威の存在」とも話す。有名タレントが集まって話し出せばリスナーの人気が集まるのは当然。「局が淘汰されるきっかけになるかもしれない」
ただ、打開策はある。ラジオ局が長年培ってきたコンテンツ力が今こそ試されるはずだ。
「クラブハウスでタレントや事務所がルームを始める前にラジオ局側から新しい企画を提案すること。始めてしまえば、他のメディアが追随しにくくなる。後追いになれば、先行者に追いつけなくなる」》
https://www.sankei.com/life/news/210315/lif2103150003-n1.html
ただし、ラジオの側が注意しなければならないのは、ラジオ局が長年培ってきたコンテンツ力を支えているのは話者たるラジオ局と聞き手の主従関係であったということだろう。この主従関係から解放されてしまう喜びを覚えてしまったオーディエンスが、主従関係が温存されてしまった世界に果たして戻るのだろうかということだ。

◎ぴあから「眺めの良い店 都会のオアシス 首都圏版」が発売された。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001838.000011710.html
これは役に立つ。

◎「リアルサウンド」は3月14日付で「NEWS 加藤シゲアキの作家としての強さとは? 『オルタネート』担当編集者が語る才能と魅力」を公開している。新潮社の出版部芸第二編集部の村上龍人が次のように語っている
《どんなベテラン作家さんでも、作品をより良くするためには編集者との意見交換を通じた改稿作業が必須となりますが、この作品も、完成するまでに幾度も打ち合わせをして直しました。加藤さんに第一稿をいただいてから、「小説新潮」で連載をスタートするまでに5~6回直していますし、連載にあたっても、毎号、数回にわたって改稿しました。そして単行本化するために、連載していた内容を再度点検し、全体の整合性を見ながら、さらに細かいブラッシュアップを図っていきました。
改稿能力は、作家の実力が表れる重要なポイントのひとつだと考えています。たとえば、直すアイデアを1つ提案したものに対して10返してくれることが、編集者としては嬉しいんです。所詮、編集者が出せるアイデアには限りがありますし、1を10にも100にも膨らませられるのが作家さんのすごいところだと思いますので。加藤さんとのやりとりでは、改稿の原稿をいただく度にどんどん内容が良くなっていくのを実感しましたね。作家としてもそうですが、アイドルとして歌やドラマ、舞台などをやっていますし、創作というものへのフィジカルの強さがもともと備わっているんだな、と感じました。》
https://realsound.jp/book/2021/03/post-721161.html
新潮流が加藤を作家として大きく成長させたことは間違いあるまい

◎「NEWSポストセブン」は3月14日付で「映画監督・井口昇氏『演者がマスクしていない作品は時代劇と同じ』」を発表しているが、井口は次のように指摘している。
《今後は街ゆく人がマスクをしていない作品は、一種の“時代劇”になってしまうのではないでしょうか。》
https://www.news-postseven.com/archives/20210314_1641617.html?DETAIL

朝日新聞デジタルは3月14日付で「首相会見の違和感、『自分の言葉』あるか 神保哲生さん」(聞き手・稲垣直人)を掲載している。
《 ――そもそも政治家の記者会見は、各省庁や各政党の記者クラブ属する大手メディアの記者のみが参加できる状況が長く続いてきました。首相会見が行われる官邸にも、「内閣記者会」という記者クラブがあります。神保さんは内閣記者会に加盟していません。どういう経緯を経て、首相会見に出るようになったのですか。
「内閣記者会に加盟していないフリーランス、外国メディア、ネットメディアが会見に出られるようになったのは、民主党政権になってからです。その後、自民党への政権再交代があり、非加盟社も引き続き参加できたのですが、第2次安倍政権発足からの約7年2カ月間は、非加盟のジャーナリストが手を挙げても、内閣広報官からは一度も当てられませんでした。
状況が変わったのは、昨年2月の安倍首相の会見中、フリージャーナリストの江川紹子さんが『まだ質問があります』と声をあげたことです。この場面がたまたまNHKの中継で流れました。あれ以来、官邸側もこのままではマズいと思ったのか、非加盟の記者にも当て、質問できるようになりました」
「ただ、コロナの感染症対策という理由で、会見席の数が減らされ、非加盟社が参加できるのは10社まで、となりました。その10席をめぐり、我々は抽選し、それに当たらないと首相会見には出席できない、と決められています。抽選に当たると、その次の会見の抽選には参加できないことになっています」》
https://digital.asahi.com/articles/ASP3B2RB5P37UPQJ002.html
こうした記事が社内のガス抜きに使われてしまっては元も子もないはずだ。いずれにしても神保が言う「ギブ・アンド・テイク」とは、日本語に意訳すれば「癒着」ということである。


Netflixのオリジナル映画が2021年アカデミー賞の35部門にノミネートされた。「Mank/マンク」が10部門、「シカゴ7裁判」が6部門。Amazonは12部門のノミネート。サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~」が6部門。本命は「ノマドランド」だろう。
https://www.cinematoday.jp/news/N0122279

◎「auスマートパスプレミアム」は、小学館のトレンドマガジンDIME」とのコラボ企画として音楽好きのモノ知り編集部員がレコメンドする「春めきプレイリスト」を、3月15日(月)より公開している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000498.000034485.html

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3)【深夜の誌人語録】

当たり前を疑え!

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4)【お知らせ】 

」2000号まで、あと54号。