【文徒】2021年(令和3)3月22日(第9巻52号・通巻1949号)つづき

5)【本日の一行情報】

毎日新聞は3月19日付で「参院予算委詳報 東北新社、違反相談は『総務課長室で』」(青木純)を掲載している。
菅義偉首相の長男正剛氏が勤める放送事業会社「東北新社」が外資規制に違反した問題を巡り、総務省は19日の参院予算委員会東北新社側が違反について相談するため、2017年8月9日に当時の情報流通行政局総務課長と「総務課長室で会った」と証言していることを明らかにした。当時の課長は「そのような話を聞いた記憶はない」と重ねて否定した。》
https://mainichi.jp/articles/20210319/k00/00m/010/238000c

朝日新聞デジタルは3月19日付で「『武田総務相は答弁拒否』野党の抗議に…自民も『同感』」を掲載している。
武田良太総務相が週刊誌報道を受けてNTTの澤田純社長と会食で同席していた事実を認めたことに関して、19日午前の参院予算委員会理事会で、野党側が「国会に対する冒?だ」と抗議した。》
参院予算委の野党筆頭理事の森ゆうこ氏(立憲民主党)は理事会で、武田氏の姿勢に関して「答弁拒否だ。きちんと答えないと、委員会が成立しない」と抗議した。これに対して、与党筆頭理事の青木一彦氏(自民党)は「私も同感だ。全く同じ答えの繰り返しだった。しっかり注意したい」と述べた。
https://digital.asahi.com/articles/ASP3M3Q76P3MUTFK009.html
東京新聞は3月20日付で社説「総務相への接待 疑惑招かぬという詭弁」を掲載している。
武田良太総務相澤田純NTT社長らとの会食を認めた。大臣規範は関係業者との接触に当たり、供応接待を受けることを禁じている。国民の疑惑を招かないと強弁するのは詭弁ではないのか。
武田氏はこれまでの国会質疑で「国民が疑念を抱くような会食、会合に応じたことはない」と繰り返し、NTT側との会食の有無については明言を避けてきたが、週刊春の報道後、一転して昨年十一月、都内のホテルで澤田氏と葛西敬之JR東海誉会長、遠藤典子NTTドコモ独立社外取締役と会食したことを認めた。
武田氏は事実確認のために、国会での貴重な審議時間を浪費させたことになる。猛省を促したい。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/92607?rct=editorial
沖縄タイムスは3月20日付で社説「[武田総務相の答弁]国会軽視の度が過ぎる」を掲載している。
《「春オンライン」の報道を受け一転、昨年11月の会食を認めた後も「出席者から特定の許認可に関する要望、依頼を受けたことはない」と答弁。関係業者からの供応接待を禁じる大臣規範に抵触しないと主張した。ただし、抵触するかどうか判断するのは国民の側であって、規制を受ける側の政治家本人ではない。》
総務省は今、菅義偉首相の長男が勤める東北新社やNTTによる官僚への接待という不祥事で揺れている。そのトップである武田氏がさらに不誠実な国会答弁を重ね、国民の不信と疑惑を増幅させた責任は極めて重い。収拾への指導力発揮どころか事態の悪化を招いた武田氏は、職を辞して政治責任を取るべきだ。》
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/724225

毎日新聞は3月19日付で「『百歩譲っても無観客』 都医師会、オリパラ担当理事が語る理由」を掲載している。
《「百歩譲っても無観客でなければ医療、救護体制に大きな影響がある」。新型コロナウイルスで延期された東京オリンピック・パラリンピックについて東京都医師会の新井悟・担当理事が毎日新聞取材に応じ、医療現場への負担に懸念を示した。変異株の増加や感染者の再増加などが予想されることから「大きな波が五輪に重なる可能性はある。(大会開催の)ドタキャンもあり得るシナリオ」と話し、中止の可能性もあると考えているという。》
https://mainichi.jp/articles/20210319/k00/00m/040/061000c
朝日新聞デジタルは3月20日付で「五輪海外客の受け入れを断念 小池知事『安全を最優先』」を掲載している。
《今夏の東京オリンピック(五輪)・パラリンピックをめぐる政府、東京都、大会組織委員会国際オリンピック委員会IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)の5者の代表者協議が20日、東京都内であり、海外在住の一般観客の受け入れ断念で最終合意した。日本側が「安全最優先」として見送りの結論を出し、IOC、IPCが了承した。新型コロナウイルスの感染収束が見通せず、今夏に自由な入国を保証するのは難しいと判断した。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP3N5R1GP3MUTQP029.html
東京新聞は3月20日付で「東京五輪『中止か延期』全ての国で7割超 米など海外5カ国で世論調査」を掲載している。共同通信の配信記事である。
《公益財団法人「新聞通信調査会」(西沢豊理事長)は20日、新コロナウイルス感染症が世界的に収束していない中での東京五輪パラリンピック開催の是非を海外5カ国で尋ねた世論調査結果を発表した。「中止すべきだ」「延期すべきだ」との回答の合計が全ての国で70%を超えた。特にタイでは95.6%、韓国で94.7%に達した。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/92714
田中康夫のツイートを借りるのであれば《「#復興五輪」の「っ」が抜けて「#不幸五輪」となってしまった》のかもしれない。
https://twitter.com/loveyassy/status/1372467746361933828

◎「CNN.co.jp」は3月17日付で「エリオット・ペイジが米タイム誌の表紙に、トランス男性で初」を公開している。
《カナダの俳優、エリオット・ペイジさん(34)が、トランスジェンダーの男性として初めて米タイム誌の表紙を飾った。同誌とのインタビューでは、昨年トランスジェンダーであると公表した自らの決断について明かしている。》
《2008年の「JUNО/ジュノ」でアカデミー賞にノミネートされたペイジさんは、自らの子ども時代についても語った。幼いころから自分を「男の子のように感じて」おり、9歳の時に髪を短く切っていいといわれたときには「勝利した感覚を覚えた」と振り返った。》
https://www.cnn.co.jp/style/arts/35167960.html
「JUNО/ジュノ」ではエレン・ペイジの名で主演女優賞にノミネートされた。

◎宝島社の「MonoMax」4月号の付録は3パターンある。通常版は「Haglofs(ホグロフス)3WAYミニヘルメットバッグ」。
セブン‐イレブン、セブンネットショッピング限定増刊号は「ホグロフス 3ポケットお財布ショルダーバッグ」。
ローソン、HMVLoppiHMV&BOOKS online限定のデジタル版は「Marmot(マーモット)ポーチとしても使える!2WAYショルダーバッグ」。
https://ima.goo.ne.jp/column/article/9542.html

朝日新聞デジタルは3月18日付で「朝日新聞社、記者行動基準を改定 賭けマージャン問題」を掲載している。
《記者の基本姿勢として当初から「独立性」「中立性」は掲げていましたが、「取材先と一体化することがあってはならず、常に批判精神を忘れてはいけない」と明記しました。
また「取材先との付き合い」について、会食などに関する注意に加え、「取材先の信頼を得ることは必要」としたうえで、読者から記者の「中立性」や報道の「公正さ」に疑念を持たれることがあってはならないと掲げました。
さらに取材活動の可視化を求める声の高まりを受け、守るべき情報源の秘匿は今後も当然、守り続けるとする一方、「読者への説明」の項目に「どういう取材のもとに得られた情報か、読者に説明できるように努めなければいけない」と補いました。
閉鎖的だとして批判がある記者クラブや、当局に対するオフレコ取材の在り方などについても「安易なオフレコを前提とした取材は、国民の知る権利を制約する結果を招くことを自覚する」などと記しました。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP3L4CT2P3LULZU005.html
https://www.asahi.com/corporate/guide/outline/11214445#asahi

森田崇の「怪盗ルパン伝 アバンチュリエ 813 <上>」がぴあから刊行される。フランスの作家モーリス・ルブランによって書かれた小説「アルセーヌ・ルパン」シリーズを原作に忠実に漫画化した作品だ。ぴあもマンガを出版する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001841.000011710.html

博報堂とアイスタイルは、クライアント企業のビューティ領域におけるAI技術を活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)推進、及びブランドとユーザーの関係性構築支援を目的に、「Beauty Data Studio」を始動した。その第一弾として、AI技術を活用した予兆モデル構築及びソリューションの共同開発を開始する。
https://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2021/03/20210317_1.pdf

◎大丸福岡天神店で3月24日から30日に開催される「九州のいいもの・沖縄の離島のいいものフェア」に、博報堂と九州博報堂支援する「特産九州便」の新商品約40点と、「特産離島便」の人気商品が日替わりで登場する。
https://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2021/03/210319v2.pdf

博報堂DYメディアパートナーズは、広告メディアビジネスのデジタルトランスフォーメーションを果たす次世代型モデル「AaaS」を提唱し、広告主の広告効果最適化を通して事業成長に貢献するソリューション群「博報堂DY次世代メディアソリューションズ」を提供している。
そのソリューション群の第四弾として、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム( DAC)とともに、Google が提供するユーザープライバシーに配慮したクラウドベースの分析基盤 Ads Data Hub を活用し、広告オーディエンスの多面的な深掘り分析をダッシュード上で提供するソリューション「Audience Dive」(商標登録出願中)を開始した。
https://www.hakuhodody-media.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021/03/HDYMPnews20210318-1.pdf

◎「ハーバー・ビジネス・オンライン」が3月18日付で公開している「なぜ新聞の政治報道に違和感が生じるのか? 現役記者の「3つの欠如」<対談:松本創 x 上西充子>」で松本創は次のように語っている。
《メディアや記者間での競争は当然あります。だけど例えば、権力者側がある社の報道を「誤報」や「捏造」と決めつけたり、特定の社や記者を理不尽に攻撃してきた時には「それはおかしい」と連帯して抗議しないといけない。毎日新聞の「大阪市4分割試算」の報道は、後に取材手法が問題になりましたが、内容には何の問題もないわけです。それを捏造だと攻撃するのはやっぱりおかしい。維新の人たちは、いまだにそれを言い募ってますけれども。》
https://hbol.jp/241084

毎日新聞は3月18日付で「サントリー音楽賞に作曲家三輪真弘さん 無観客ライブ配信を評価」を掲載している。
《日本音楽界の発展に顕著な業績を上げた個人・団体を顕彰する第52回サントリー音楽賞は、作曲家の三輪真弘(みわ・まさひろ)さん(62)に決まった。主催のサントリー芸術財団が18日、発表した。新型コロナウイルス禍の下、無観客でライブ配信した「ぎふ未来音楽展2020三輪真弘祭―清められた夜―」(昨年9月)が、「『音楽による音楽のためのお通夜』という先鋭的な理念を実体化してみせたことが秀逸」と評価された。》
https://mainichi.jp/articles/20210318/k00/00m/040/210000c

布川事件を扱った井出洋子のドキュメンタリー映画「ショージとタカオ」が公開されたのは東日本大震災の年の一月であったという。それから10年が過ぎ、ショージこと桜井昌司が「俺の上には空がある広い空が」をマガジンハウスから刊行した。強盗殺人事件で罪を着せられて、無罪と認められるまで43年7カ月の歳月を要した。そのうち29年間を獄中で過ごした桜井昌司は現在、74歳だという。一昨年には癌が見つかり、医師からは余命1年と宣告されたショージが、獄中で書き綴った自作の詩とともに、今伝えたい思いを一冊にまとめた。
https://magazineworld.jp/books/paper/3148/

◎小中学生向け児童庫レーベル「集英社みらい庫」は、創刊10周年を迎えた。そこで集英社は「ページをひらけば、ともだちがいる。」を10周年のキャッチコピーとし、10年間の感謝をこめて、みらい庫をもっと好きになってもらうために、この3月から1年を通して、豪華プレゼント企画や、読者参加型企画を実施するそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000011454.html

ポプラ社は、3月18日(木)に児童向け庫の新レーベル「キミノベル」を創刊した。創刊に際してバーチャルシンガー・花譜とのプロジェクトが始動した。花譜がアンバサダーに就任し、本の魅力はもちろん、物語を通じて“つながる”楽しさを伝えていく。その第一弾として、同日より「キミノベル」のために書き下ろされたレーベルソング「ソレカラ」の楽曲を含むプロジェクトMVを解禁した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000271.000031579.html

電通は、テレビCMの効果を出稿翌日に可視化するダッシュボードサービス「レスポンスコネクターダッシュボード」を開発、提供開始した。広告主が設定したダウンロード件数、購入件数、サイト来訪数などのKPIと「CM出稿データ」を紐づけることで、CM1本単位の効果測定を可能にするものだ。同時に、CMテストの際に最適な素材数や出稿エリアを算出するツールも開発し、広告主の効率的な事業拡大・見込み顧客獲得の第一歩につなげるそうだ。
https://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2021018-0318.pdf

広江礼威小学館のマンガ誌「月刊サンデーGX」に連載しているハードボイルド・ガンアクション漫画「ブラック・ラグーンは、2001年3月にスタートして今年で20周年を迎えるシリーズ累計800万部突破の人気作だ。3月末からは東京MXテレビにてTVアニメ2期通しで再放送が決定。また今夏、原画展の開催と、原画集と最新刊12集の発売も決まった。それに先駆けて1~11集を豪華仕様にまとめたBOXが発売された。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001067.000013640.html

◎WEBサイト「@DIME」から、新しいサウナ専門サテライトメディア「Saunner」を立ち上げる。思い起こせば現在のサウナブームの火付け役となったのは、2014年3月に刊行された「Saunner」であった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001066.000013640.html
私の場合「サウナ→水風呂」ではなく「サウナ→炭酸風呂」である

◎フジテレビが運営する動画配信サービス「FOD」の週間ランキングが発表されたが、電子書籍の「マンガ」部門において前週につづき、「呪術廻戦」が「鬼滅の刃」を抑えて2週連続1位となった。「呪術廻戦」ブームの勢いが増してきたようだ。
https://news.mynavi.jp/article/20210318-1813847/
断るまでもないが、「呪術廻戦」も「鬼滅の刃」も版元は集英社ある。

岩手県知事責任編集のマンガ単行本「コミックいわて」シリーズ第10巻「コミックいわて+(テン) 」が3月19日(金曜日)に発売された。800円(税込)。
https://kyodonewsprwire.jp/release/202103102100
岩手も、新潟も、京都も、地方自治体もマンガに力を入れているところがある。

藝春秋は、「オール讀物歴史時代小説新人賞」選考委員を務める、安部龍太郎畠中恵、門井慶喜が、3日連続で歴史時代小説の書き方や新人賞応募の心得などを分かりやすく講義する「オール讀物」歴史時代小説書き方講座を4月9日(金)~11日(日)の3日間、Zoomウェビナーで連続開催する。期間限定のアーカイブ配信(4/14-6/20)でも受講できる。受講料は3回セットで11,100円(税込)、各回ごとの受講はそれぞれ4,400円(税込)だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000065.000043732.html

木皿泉は和泉務と妻鹿年季子との夫婦ユニットだが、脚本家として伝説のドラマ「すいか」向田邦子賞受賞)をはじめ、「野ブタ。をプロデュース」「セクシーボイス アンド ロボ」「Q10」「昨夜のカレー、明日のパン」などを生み出し、小説家としては、「昨夜のカレー、明日のパン」が本屋大賞第2位山本周五郎賞候補となったり、「さざなみのよる」(本屋大賞第6位)、「カゲロボ」(山本周五郎賞候補)など数々の話題作を手がけている。
そんな木皿が今も神戸新聞で連載中のエッセイ「木皿食堂」を中心に、様々なエッセイやインタビュー、書評、そしてコロナ下の青春の一コマを切り取ったショートドラマ「これっきりサマー」(NHK総合)のシナリオを収録した「木皿食堂4 毎日がこれっきり」が双葉社から刊行された。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000226.000014531.html

◎3月27日に発売する小学館のファッション誌「Oggi」5月号の別冊付録は「Domani 2021春号」だそうだ。ファッション誌「Domani」は2020年12月28日発売の2021年2・3月号をもって隔月刊を終え、ウェブと不定期刊行の紙メディアにリニューアルすると発表していたが、こういうカタチになった。
https://mainichikirei.jp/article/20210318dog00m100000000c.html

◎アニメコンテンツを中心としたコラボカフェ「OTA★ラボCAFE」を運営するシーレは、白泉社として初となる公式常設カフェ「Cheer fancle cafe」(チア・ファンクル・カフェ)を4月1日(木)にオープンする。第1回目は全世界で累計3,000万部超えのメガヒット作「フルーツバスケット」のカフェを2021年4月1日(木)~5月9日(日)に予約制で開催する。開催枠は①11:00~12:30 ②13:00~14:30 ③15:00~16:30 ④17:00~18:30 ⑤19:00~20:30。各回とも90分制。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000072097.html

◎親本と庫本2分冊を合算して累計100万部突破というわけである。ポプラ社は3月5日に辻村深月本屋大賞受賞作「かがみの孤城」をポプラ庫から上下巻で発売し、累計部数が100万部を突破したとアピールしている。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000269.000031579.html

◎世界化社はアンジャッシュ児嶋一哉にとって初のエッセイ集となる「俺の本だよ!!」を発売した。YouTube チャンネル「児嶋だよ」の登録者数が87.8万人。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001076.000009728.html
https://twitter.com/sebunmedia/status/1373085159096946689

◎「YAHOO!ニュース」は3月20日付で河村鳴紘の「6年前のサンデー廃刊危機 辞表覚悟の新人育成戦略成功 『フリーレン』のマンガ大賞で“証明”」を公開している。市原とは「週刊少年サンデー」編集長の市原武法のことだ。
《市原さんは2015年の編集長就任時に、何人ものサンデーの主力作家から「今のままなら少年サンデーは確実に廃刊する。ここまでズタズタになって間に合うかはわからないけれど、ひとつだけ言えるのは、市原で失敗したらもう少年サンデーに打つ手はない。終わりだぞ」と言われたそうです。当時の業界関係者も似た視点で「サンデーがよくない。休刊もありうる」という分析・予測は私も聞くことがありました。市原さんは、編集長就任を受けた夜に、自宅で辞表を書いて引き出しに入れたそうで、今も辞表は自宅にもあるそうです。》
《今後について市原さんは「ただ復活への道のりはまだまだはるか先まで続きます」としたうえで「なぜならば新人作家さんの育成は平均10年はかかる『農業』だからです。新人作家育成は、洗面器に顔をつける我慢比べみたいな仕事です。苦しさで顔を上げたヤツから負けていくのです。今の『チームサンデー』はそんな世界を戦い抜く覚悟が出来てる戦闘集団だと信じています」と自信を見せています。》
https://news.yahoo.co.jp/byline/kawamurameikou/20210320-00228375/
そうそう辻真先がこんなツイートを投稿している。
《「葬送のフリーレン」マンガ大賞受賞おめでとうございます。ぼくが小学館(まだ木造三階建てだったかな)でマンガを手伝っていたころの方はもう誰もいないけど、「葬送」は第一回から共感していただけに、まだマンガ読みの目は死んでいないと思い、受賞にかこつけてぼくも勝手に嬉しがっているのです。》
https://twitter.com/mtsujiji/status/1373419658024419333

◎3月20日からシアター・イメージフォーラムで公開されている「AGANAI 地下鉄サリン事件と私」は、オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件の被害者である監督さかはらあつしとオウム真理教の後継団体Alephの広報部長・荒木浩が事件から20年の時を経て、所縁の地を訪ねる対話の旅に出て、対話を繰り返すドキュメンタリー映画だ。
http://www.imageforum.co.jp/theatre/movies/4154/
さかはらは電通社員時代に事件に遭遇し、数ヶ月後に電通を退社しアメリカに渡っている。「弁護士ドットコムニュース」が3月20日付で「地下鉄サリン事件同じ京大出身の二人を分けたものは? 被害者の監督があばく『加害者』の真実」を公開している。さかはらは次のように語っている。
《どうしようかと考えあぐねていたところ、あるテレビ番組に紹介されたときのことを思い出しました。その番組で、ある出演者から「さかはらさんは、実は、オウムのメンバーにいそうなプロフィールですよね」と言われたんです。
たしかに僕と荒木は似ています。一方で、同じ丹波出身でも、京都側と兵庫側です。また、同じころに京都大学で学びましたが、僕は経済学部で、彼は学部です。二人を比較すれば、いろいろ浮き彫りになるんじゃないか。最終的に、このアイデアに落ち着きました。》
この記事には、かさはらのプロフィールも公開されている。
《1966年、京都府生まれ。浪人時代に予備校の同級生が自殺。京都大学で学び、MBAアメリカで取得し、アカデミー賞を取る」という、自殺した友人との約束を果たすため、4年の浪人の末、京都大学経済学部入学。卒業後に電通に入社。1995年3月20日地下鉄サリン事件に遭遇し被害者となり、後遺症を患う。事件後、電通を退社。1996年渡米し、2000年、カリフォルニア大学バークレー校でMBA取得。
2001年、カンヌ国際映画祭短編部門でアソシエート・プロデューサーとして参加した短編映画『おはぎ』(監督:デヴィッド・グリーンスパン)がパル ム・ドール受賞。帰国後、結婚、離婚を経験。2010年「サリンとおはぎ 扉は開くまで叩き続けろ」(講談社)出版。2012年、四国遍路の撮影を一年単独で行い映画の撮影を独学。2015年に『AGANAI 地下鉄サリン事件』撮影開始。》
https://www.bengo4.com/c_18/n_12750/
ひろのぶと株式会社 代表取締役社長の田中泰延とは電通の同期である。田中のツイート
《わたしは、2年にわたってさかはらがこの映画と格闘するのを目撃した。26年にわたって運命と格闘するのを目撃した。》
https://twitter.com/hironobutnk/status/1373028932371378178

-----------------------------------------------------

6)【深夜の誌人語録】

民衆の沈黙こそが雄弁なのであって、政治家の雄弁は言い訳に過ぎない。

-----------------------------------------------------

7)【お知らせ】 

」2000号まで、あと51号。