【文徒】2021年(令和3)4月5日(第9巻62号・通巻1959号)つづき

毎日新聞は4月2日付で「どんな役でも『田中邦衛』に 真面目で優しい、唯一無二の個性派」を掲載している。
《「北の国から」の黒板五郎役をはじめ多くのテレビドラマや、映画で知られる個性派俳優の田中邦衛(たなか・くにえ)さんが3月24日、老衰のため亡くなった。88歳。葬儀は家族で営んだ。》
https://mainichi.jp/articles/20210402/k00/00m/040/318000c
「若大将」シリーズ、「網走番外地」「椿三十郎」「仁義なき戦い」に加え、日共ご用達映画の「若者たち」が語られ、テレビの「北の国から」が代表作として回顧される。朝日新聞デジタルの4月2日付「田中邦衛さん死去 88歳、『北の国から』黒板五郎役」では「若者たち」のかわりに山田洋二の「学校」。日共ご用達映画にかわりはない。
私たちが銀幕から召喚すべきは神代辰巳の「アフリカの光」や森崎東の「黒木太郎の愛と冒険」の田中邦衛ではないのか。特に「アフリカの光」における萩原健一田中邦衛のコンビは「真夜中のカーボーイ」のジョン・ヴォイトダスティン・ホフマンのコンビに匹敵することを日本映画史は忘れてはならないはずだ。山根貞男が一年前の朝日新聞デジタルで「アフリカの光」を次のように評している。
《日常にどっぷり漬かりつつ埋没しきらない。その微妙さがこの映画の核心だろう。すべて不定形で、カメラもぐらぐらと揺れる。》
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14445912.html
映画編集者の鈴木歓がツイートしている。
神代辰巳監督に憧れて19歳で日活撮影所の編集部に入り、最初についた神代作品が『アフリカの光』だった。先日田中邦衛さんが亡くなり、監督やショーケンや姫田さん、橋やん、晄さんなどもういない。それはそうだろう。僕も来月67歳になるのだから。アフレコルームの情景は今も覚えている。愉しかった。
https://twitter.com/Tadashikuikiru2/status/1378147007911485443
マリリン・モンロー原節子」の田中千穂も「アフリカの光」を思い出している。
田中邦衛が亡くなったのか。とても悲しい。『アフリカの光』で、萩原が療養中の田中に懸命に手紙を書いて、いつか必ず一緒に行こうと訴えていたが、本当はもう田中はこの世にいないのではないかと思って見ていた。でもやっぱり今は萩原が先に田中を待っているのだろう。やっと二人でアフリカへ。》
https://twitter.com/chihoffen/status/1377922355884789764

◎三阪咲の新曲「Bling Bling」は創刊50年以上の歴史を誇るティーン向け女性ファッション誌「Seventeen」(集英社)の創刊以来初めてとなるテーマソングとして起用されるという。
https://www.wws-channel.com/music2/265277.html?view=more

◎「サントリー天然水」ブランドは発売30周年を迎える。えぇっ!そんなに経つのか。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000312.000027480.html

ボイジャーは、ネットアドバンスの新サービス「ジャパンナレッジSchool」へ、ブラウザで動作する電子書籍リーダー「BinB」(ビーインビー)を提供した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000049823.html

ディスカヴァー・トゥエンティワンが刊行している、シリーズ63万部のベストセラー絵本「もいもい」の英語版が4月6日にThe Experimentより発売される。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000538.000018193.html

サイバーエージェントとヤマダデンキは、消費者の購買体験の向上を目的に、ヤマダデンキの販促DXにおいて業務提携を締結した。ヤマダデンキが保有するデータを統合した販促データ基盤を共同開発し、独自の購買データを活用した公式広告メニュー「ヤマダデジタルAds」(ヤマダデジタルアズ)」の提供を4月より開始。オンライン広告から店舗の 棚前サイネージ、公式アプリ通知などを活用し、メーカーのブランディングから来店・購買までを販促支援する、家電量販店業界最大の販促プラットフォームだという。
https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=26012
https://www.yamada-denki.jp/topics/download.t.pdf/2246

電通は、テレビタイム広告(番組提供)の取引の高度化・高速化を目指し、"人"基点のテレビ広告プランニング「People Driven TV Planning」におけるタイム広告分野をさらに強化する、「People Driven Score(意識データver.)」「People Driven Score(購買データver.)」を開発した。また、統合リーチ視点で最適な番組の組み合わせを提案する「番組フォーメーションチェッカー」も同時に開発。この三つのツールにより、テレビ広告枠購入の決め手となる根拠を可視化し、よりマーケティング戦略に沿ったプランニングを提案できるようになる。
https://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2021021_0401.pdf

◎4月5日発売の「週刊東洋経済」の特集は「マルクスVS.ケインズ」!週刊東洋経済編集長の西村豪太がツイッターで次のようにアピールしている。
《来週4月5日発売の週刊東洋経済の特集は「マルクスVS.ケインズ」。グリーンニューディールはずばりケインズ政策ですが、マルクス派からはこの流れに異論あり。現代の世界で生じているさまざまな分断を岩井克人、斎藤幸平、L.レッシグといったスターに論じて頂きました。表紙イラストは安彦良和先生!》
https://twitter.com/Gota_TK/status/1378169372515037184
わかった、買うよ。

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4)【深夜の誌人語録】

原動力となるのは才能ではなく喜怒哀楽である。

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5)【お知らせ】 

」2000号まで、あと41号。