2012-04-01から1日間の記事一覧

断片の昭和史(13)小松川女子高生殺人事件

一九五八年(昭和三十三年)八月二十日午前十時十五分、最初の電話が読売新聞社の社会部に入る、声の主は「特ダネをやろう」と喋りだす。「女を殺した、太田芳江さんだ。小松川高校のアナに投げ込んできた」。記者は場所を問い返す。「アナだ」と繰り返し、…