2012-01-01から1年間の記事一覧
尾崎秀樹の名前が被さられている賞をいただけたことに感無量です。選考委員の皆様には感謝の言葉しかありません。 ここに1927年、昭和2年の「新聞総覧」があります。神田の古本屋で手に入れました。ここには新聞社ごとの社員一覧が掲載されています。朝日新…
柿色の殺意を纏ふ宿酔 恋してももちろん冬がやつて来る 日の本の国家死すとも雁渡る 父なれば小春日和の呆け悲し 国破れ裸婦の舞ひ散る神無月 胸反らし脚震はせて聖誕祭 武器ひとつ黒衣に秘めし冬薔薇 凩や乳房に埋まる夜の棒 極めつつ堕落奈落の落葉焚 擦れ…
今年の12月は寒い。懐具合も寒い。何も私ばかりではあるまい。中流が崩壊し、格差が広がり、貧困が蔓延するなか、私の懐具合など、まだ恵まれていると言えそうだ。取り敢えず、月給が保証された立場に私はいる。当然、民衆が政治に期待するのは、不況から脱…
ちょうど解散総選挙期間中、私はブログを更新できない日々を過ごしていた。理由の一つは年末進行であり、今ひとつの理由は入院していたことである。出所は投票日の直前になってしまった。というわけで、今日からブログを再開する。まあ、私がブログを再開し…
石原慎太郎が都知事を任期の途中で辞任し、国政に復帰するために立ち上げる新党の名称が「太陽の党」に決まったのが11月13日。野田佳彦が自民党の安倍晋三との党首討論で「11月16日に解散する」と表明し、実際に野田はその通り衆議院を解散した。あれからま…
11月15日、中国で政権交代が発表された。中国共産党のトップに予想されていた通り、習近平が就いたのである。「msn産経ニュース」(http://sankei.jp.msn.com/)はこう報じている。 中国共産党は第18回党大会の閉幕を受け、第18期中央委員会第1回総会(1…
アメリカで大統領選挙が行われ、オバマ大統領が再選を果たした。その際、テレビを見ながら考えたことを書き残しておこうと思う。 欧米の帝国主義に侵食されたアジアを解放するという高邁な理想を持って戦われたはずの大東亜戦争に敗北した日本はアメリカに占…
京都に行って来た。11月10日、11日の一泊二日。京都は紅葉の季節だった。東福寺は朝から人でごった返していた。 集合時間は午後1時だったが、東京を早めに出立し、東福寺に立ち寄ってから龍谷大学に向かった。全国大学同和教育研究協議会による秋季企画…
『民主主義は最高の政治制度である』は橋爪大三郎の著書のタイトルだが、私もまた民主主義は最高の政治制度であるとは思っている。しかし、民主主義が政治制度として完成されているとは思えない。民主主義はまだまだ途上にある政治制度なのではあるまいか。…
三角寛「サンカ小説」の誕生作者: 今井照容出版社/メーカー: 現代書館発売日: 2011/09メディア: 単行本 クリック: 20回この商品を含むブログを見る受賞作の『三角寛「サンカ小説」の誕生』のほかにもこんな本を書いています。報道と隠蔽?ゲンパツから遠く離…
口を吸ふことに恥らふ君散草 むらさきに古代を探す蝉時雨 恍惚のいつかどこかで春を焼く ゆきゆきて花も紅葉も白き闇 五等辺四角形なる花迷路 様々に破戒せり余の末の秋 紅葉見の胸の乱れに魔羅さわぐ 月光は母の不倫の肌のごと 後の月父を三途の河の辺に 大…
自民党の安倍晋三は早くも総理大臣になったような気分なのだろうか。10月31日、臨時国会の代表質問に立った安倍はノリノリであった。朝日新聞などが指摘しているように代表質問というよりも、「まるで所信表明」であったことは間違いあるまい。これで首相に…
東電OL殺人事件で15年の長きにわたって「犯人」扱いにされてきたマイナリさんの「無罪」が確定する。再審の公判で検察側が「無罪」を主張するに至ったからだ。検察は漸く冤罪であったことを認めたのである。 市井で暮らす普通の感覚からすれば、どこから考え…
次の総選挙の争点は「憲法」であると言った自民党総裁の安倍晋三に私は賛成する。一度は、そういう選挙をしない限り、日本は政界再編を安易に繰り返すばかりだと思う。憲法は日本という国家の根幹を規定する基本法であり、あらゆる法律の上位に立つ最高法規…
YOMIURI ONLINEによれば讀賣新聞は10月20日16時11分に発表した「『暴行しなければやられた』恐怖心から加担」で『週刊新潮』から「女モンスター」とか、「殺戮の女帝」と名づけられることになった角田美代子にかかわる記事で次のように書いている。 「意に沿…
石原「てっぺん野郎」慎太郎が都知事を辞任し、「近いうち」に実施される総選挙を睨んで新党を結成することになった。予想していた通り、10月26日付の産経新聞は「石原新党 新憲法への流れ歓迎する 首相は年内解散を決断せよ」という社説を掲げて大はしゃぎ…
東京新聞の菊池寛賞に異議あり。確かに東京新聞は原発にかかわる報道において充実はしていた。しかし、放射線物質の人体に与える影響にかかわる報道では私にすら非科学的だとわかる?の記事も多かったと思う。反原発に関わる言説の一部が宗教化しているが、東…
岩手県の花巻東高野球部出身で大リーグに挑戦しようとしたのは、大谷翔平投手が初めてではない。菊池雄星もそうであったが、結局、ドラフトで指名された西武ライオンズに入団した。この野球部の体質は悪くないと私は思っている。仄聞するに大人たちがドラフ…
朝日新聞の政治記者から鳩山一郎首相秘書官に就任した、ジャーナリストから政治家に「転向」した若宮小太郎を父に持ち、現在は朝日新聞で緒方竹虎(緒方もまた政治家に転向し、大東亜戦争中は国務大臣を務めた「戦犯」である)と同じく「主筆」として君臨する…
私の好きな映画作家がまたひとり亡くなった。若松孝二である。新聞報道によれば10月12日夜、新宿区でタクシーにはねられ、搬送先の病院で亡くなったという。映画プロデューサーの奥山和由が「若松作品は金銭やスタッフに恵まれた時は傑作が少ない」(日刊ゲン…
『ニューズウィーク』は『タイム』とともにアメリカを代表する週刊誌である。その影響力は日本で言えば、週刊誌の持つそれではなく、むしろ朝日新聞や讀賣新聞に近いといったほうが正確だろう。日本の週刊誌の最大の魅力はスキャンダリズムにあると私は思っ…
私は昨日、ツイッターで次のように書いた。 佐野真一の『ハシシタ』。私は面白く読みました。ただ私は橋下徹に対する佐野の評価を共有するものではありません。 私はブログで折に触れ、橋下徹について書いてきた。橋下を通じて、リベラルや進歩派、左派がい…
讀賣新聞の10月18日付社説を読んで怒りが込み上げてきた。「お前ら!何様のつもりだ」と。社説のタイトルは「消費税と新聞 軽減税率の議論を再開したい」だってさ。私の記憶する限り、讀賣新聞をはじめ、朝日新聞、毎日新聞の全国紙、これに日経を加えて4大新…
サッカーの日本代表はセレソンと呼ばれるブラジル代表に4-0で敗れた。日本代表のサッカーはパスを回すことに精一杯だった。それなりにボールを支配できていたが、パスのためのパスであった。パスが成功することがパスの目的なのである。これに対してブラジル…
ノーベル平和賞はブリュッセルに本拠を置き、27ヶ国が加盟し、域内総人口は5億人に及ぶEU(欧州連合)が受賞した。何故、今、EUがノーベル平和賞なの?首を傾げたのは何も私ばかりではあるまい。EUとは国民国家を乗り越えようとする挑戦であることは…
怖い話である。ネット社会ならではの事件である。インターネットに犯罪予告を書き込んだとして逮捕された三重県と大阪府の男性が「事件と無関係の可能性があるとして釈放された」(毎日新聞)。二人のパソコンに第三者が二人のパソコンを遠隔操作できる「なり…
紅葉且つ男塗れのワンピース 鈴虫の噎び泣く夜の善がり声 誰からも愛され誰も知らぬ秋 星月夜二人を捨てて言葉だけ 流星や裏切りばかり嘘ばかり 墓石に刻むその名は曼珠沙華 抱きしめて世界を消して無月かな 天高しされど淋しき右手の詩 手遅れの出会ひもあ…
ビートルズがレコードデビューして50年になるそうだ。1962年10月5日に「ラヴ・ミードゥ」を発売する。50年という時間の堆積を理解するにあたって1962年の50年前にあたる1912年を想像してみよう。1912年は日本で言えば明治天皇が亡くなり、乃木希典が殉死した…
2009年の総選挙で民主党が圧勝し、政権交代を実現するまで、1993年8月〜1994年6月まで1年にも満たない極めて短い期間に成立した細川連立政権、羽田連立政権という例外を別にすれば、ほぼ自民党による一党独裁と言って良い政治が延々と続いていた。首相が代わ…
台風が上陸。福島第一原発が心配だ。強風と大雨で何もなければ良いが。それにしても福島第一原発で働く人々には頭が下がる。東電の下請けではなく、東電か公務員に準ずる待遇にすべきだと思う。だいたい「国策」なのだから、働く人々が「原発ジプシー」であ…