【文徒】2021年(令和3)4月28日(第9巻79号・通巻1976号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】今日の東京オリンピック 東京五輪ファーストに国民はウンザリだ! 
2)【本日の一行情報】
3)【人事】日本ジャーナル出版 2021年6月16日付
3)【深夜の誌人語録】
5)【お知らせ】 
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1)【記事】今日の東京オリンピック 東京五輪ファーストに国民はウンザリだ! 

結果的には「しんぶん赤旗」のスクープを後追いしたということだろう。朝日新聞デジタルは4月27日付で「五輪、看護師500人要請 組織委、看護協会に」を掲載している。
東京五輪パラリンピックの大会中の医療スタッフとして、大会組織委員会日本看護協会に対し、看護師500人の派遣を要請した。26日、組織委の武藤敏郎事務総長が理事会後の記者会見で明らかにし、「地域医療に悪影響を与えないのが大前提。勤務時間やシフトのあり方を相談しながら、最も対応可能な方法を考えたい」と話した。》
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14885511.html
毎日新聞も、讀賣新聞も。
https://mainichi.jp/articles/20210426/k00/00m/050/183000c
https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20210426-OYT1T50189/
日刊スポーツも4月26日付で「東京五輪期間中に看護師500人確保へ『医療体制の逼迫は承知』組織委員会」を掲載しているが、武藤はこんな発言をしている。
《続けて「こういう話は、前広に(前もって)相談しないと、直前になっても対応できないということになる。最終的には、観客上限(の結論)による。その前に、対応いただく時間があるように、この段階で相談した」と説明し、国民からの批判や看護師の待遇については「医療体制の逼迫(ひっぱく)は十分に承知している。
ただ、大会開催に当たってはコロナと関係なく、常に医療体制を考えなければいけない。暑さ対策への整備も必要になる。一方で、地域医療への悪影響を避けなければいけない。先ほども申し上げたが、シフトや勤務時間の相談をさせていただき、対応したい」と理解を求めていく考えを強調した。》
https://www.nikkansports.com/sports/news/202104260000900.html
こうした発言が人々の共感を得られるとは思えないのだけれど、小説家の柳井政和が呟いている。
《日本を崩壊させる気まんまんだ。オリンピックは早く中止にして欲しい。》
https://twitter.com/ruten/status/1386878190371500042
「東電原発事故」の科学ジャーナリスト添田孝史がツイートで次のように指摘している。
《「医療体制の逼迫(ひっぱく)は十分に承知している。ただ、大会開催に当たってはコロナと関係なく、常に医療体制を考えなければいけない」って、何を言ってるのかわからない。この国の組織のトップは、意味不明瞭なことを自信満々に言い切る能力だけは長けている。》
https://twitter.com/sayawudon/status/1386854401080320002
都民ファーストの会所属の都会議員・尾島紘平がツイートしたところ、やはり炎上した。
IOCJOC・都の3者で締結したオリパラ開催都市契約では、日本側に中止権限がありません。一方的に拒否した場合、スポンサーへの賠償(68社、総額3,500億円)が発生し、経済復興どころではなくなります。こういった事情もあり慎重に対応しています。決して強行開催に突っ走っているわけではありません。》(すでに削除済み)
https://twitter.com/ojimakohei/status/1386595798993956866
尾島はつづけて次のようにツイートしたが、結局ツイートを削除した。かくも政治の言葉はやせ細ったのか。削除するくらいなら、最初から黙っとれ!反吐が出る。
《このツイートを読んで「命よりもオリンピックの方が大事なのか!!けしからん!!」という反応をしている人が多くてビックリします。あらためて言うまでもないことですが、そんなわけがありません。ただし、税金を1円たりとも無駄にしないよう慎重に対応しているということです。日本語って難しいですね。》(すでに削除済み)
https://twitter.com/ojimakohei/status/1386657867919282181
尾島を批判するツイートを拾ってみた。
山本一郎(ブロガー)《オリンピック開催に関する契約書、貴殿は見ましたか?
仮に貴殿の話が正しかったとしても、オリンピックの中止でスポンサーへの賠償がたったの3,500億円なら、お支払いしても問題ないんじゃないかと思いますが。》
https://twitter.com/Ichiro_leadoff/status/1386803803081478145
藤井太洋(小説家)《スポンサーに全額返金する必要なんてないでしょ。もうさんざん広告に使ってるんだし、一年も余計にロゴを使わせてるんだから、請求したっていいレベル。》
https://twitter.com/t_trace/status/1386800489358979077
添田孝史(科学ジャーナリスト)《賠償を請求するようなスポンサーには「パンデミックでも中止を許さなかった会社」と烙印をおして、世界中で不買運動を起こせばいい。不買運動の仕掛けも電通に頼めばやってくれるぞ。》
https://twitter.com/sayawudon/status/1386632924041121796
瀬川深(小説家)《なんだよたった3500億円ぽっちでいいのか。やめちまえそんなもん。この3500億円をどうやって払うかなんて別問題だし、主権国家となれば更に話なんて変わってくるじゃないですかー(えがお)》
https://twitter.com/segawashin/status/1386867920853106690
高田正幸(東京都市大学メディア情報学部教授)《仰天説明。本当に3500億円を惜しんで東京オリンピック開催に向けて突っ走っているのなら、そうした人々に税金の再配分は任せられない。》
https://twitter.com/masayukitakada/status/1386806094442336256
本間龍(評論家)《全くのデマ。そもそも国内スポンサー契約は組織委と電通、スポンサー間で取り交わすもので、IOCは関係ない。また、スポンサーへの賠償などという条項も存在しない。さらに、スポンサー各社は契約と同時に様々なマーケティング活動をすでに行っており、契約金を丸々返金なんてあるはずがない。》
https://twitter.com/desler/status/1386764404344037377
渡辺輝人(弁護士)《そのうち保険でカバーされない範囲がいくらかちゃんと調べましたか。保険屋が出してくれるのなら実質0円です。しかも目下の問題は日本側に中止権限がないことではなく菅政権や小池知事をはじめ日本側が開催に前のめりで国民のことを考えていないことです。日本側が嫌といえばIOCは自ら中止します。》
《日本側に中止権限がないことと、日本側が中止を実質的に決めることができないことは、まったくイコールではない。契約外の権力者である菅首相や与党の政治家がバッハやコーツを鬼悪魔金の亡者と罵れば簡単に中止に追い込める。問題はそこではない。菅政権や小池知事が五輪実施に前のめりなことだ。》
《二階幹事長が記者会見でぼそっと「バッハさんはこのコロナ禍に日本に入国できると思ってるのかね」というだけで、ノックダウン寸前だろう。》
IOCって所詮民間団体だからね。契約書で相手を縛ることだけやたら長けた日本相撲協会みたいなものだからね。米国政府が五輪開催に前向きでない今、日本国政府が国家権力使って締め上げたら、敵ではないですよ。何でいつの間にか超法規的な権力者みたいな扱いになってるんだ。》
《オリンピックの契約は、開催都市がかなりの責任を負うことになってるけど、同時に、それをカバーする保険に入ることになっている。そのことが契約に明記されている。ここを無視した物言いはためにする議論。》
https://twitter.com/nabeteru1Q78/status/1386855771720216581

https://twitter.com/nabeteru1Q78/status/1386864058016669698
青木俊(ジャーナリスト)《なんだ、3500億で済むのか。GoTo予算2兆7000億の12%だ。安倍がロシアにやったカネとほぼ同額だ。中止、はよ。》
https://twitter.com/AokiTonko/status/1386682054205579264
井谷直義(イタリア在住)《何かを上手く説明出来ない時に「日本語って難しいですね」とか言う人には「なるほど。例えば英語や中国語やイタリア語なら簡単なんですか?」とアホみたいに聞きたくなる。
日本語で簡単にお伝えすると「それはあなたの説明能力が致命的に不足しているだけなので、母国語のせいにしないでください」。》
https://twitter.com/NaoyoshiItani/status/1386859192896655363
尾島なる都議会議員は、こうした厳しい反応にビビッてしまったということなのだろう。政治の本質が言葉であることをこいつは誰からも学んでいないのだろうか。
東京都知事舛添要一がフランスのBFMTVを次のように引用ツイートしている。世界の見る目は本当に厳しいのだ。
《フランスのテレビは、東京五輪三か月前なのに、また日本で緊急事態宣言と、呆れた感じで伝えている。世界、とりわけヨーロッパの目は厳しい。近代五輪を始めたのはフランスのクーベルタンで、五輪の第一言語はフランス語だ。フランスでは開催を議論することすら非常識だいう雰囲気である。》
https://twitter.com/MasuzoeYoichi/status/1385990831987847170
鮫島浩も威勢が良い。
《病床を増設しワクチンを接種する時間を稼ぐため国民は一年以上自粛してきた。なのに政府は無為無策で時間を浪費したあげく、東京五輪という国策を守るため三度目の緊急事態宣言である。五輪スポンサーのマスコミは政府に同調する。この国は「個人より国家」へ逆戻りしたのだ。》
https://twitter.com/SamejimaH/status/1386083967074377734
朝日新聞デジタルは4月27日付で「五輪相も『見せていただけない経費』 6割は公費なのに」を掲載している。
東京五輪パラリンピックの経費が1・6兆円にまでふくらんだ大会組織委員会の予算。いったい何に使っているのか、その使い道は正当なのか。検証しようにも、オリパラの五輪担当大臣ですら見られない経費があるという。
組織委員会が民間ベースでやりとりしているお金というのは、中には守秘義務がかかっていて、私どもも見せていただけない経費があるということをご理解いただければと思います」
丸川珠代五輪相は19日の衆院決算行政監視委員会で、こう述べた。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP4V5VPBP4QULEI006.html
毎日新聞は4月27日付で「丸川氏『東京都の考えがまったく聞こえない』五輪医療体制で苦言」を掲載している。
丸川珠代五輪担当相は27日、閣議後の記者会見で、7月に開幕する東京オリンピックの医療体制について、「東京都が大会の主催者としての責任、医療の現場を預かるものとしての責任をどのように果たすのか。明確な方向性を示していただきたい」と東京都に苦言を呈した。》
https://mainichi.jp/articles/20210427/k00/00m/050/069000c
デイリースポーツは4月27日付で「医療体制巡り内輪もめ 丸川五輪相が都を批判『具体策、お示しいただいていない』」を掲載している。
《16年都知事選で、別の候補を応援したことから犬猿の仲ともささやかれる丸川五輪相と、小池百合子知事。大会まであと3カ月を切る中、突如として内輪もめが露呈した。》
https://www.daily.co.jp/general/2021/04/27/0014277945.shtml
こんなツイートを発見した。弁護士の三浦義隆が投稿したものだ。
《俺は今年の五輪は「どうせできないでしょ」とは思っていたが従前強く反対はしてこなかった。しかし酒類提供自粛や書店休業など市民的自由の制約が強められた現在、なお五輪だけはやるということを正当化するのは困難だろう。今や東京五輪は社会的不公正の象徴になってしまった。五輪開催、反対です。》
https://twitter.com/lawkus/status/1386124337472708611
長唄三味線演奏家の三代目 柏 要二郎がツイートしている。
《まだ始まってもいないオリンピックは公式に開催するとか言ってるのに、すでに始まっていて、残すところあと4日だった歌舞伎公演はいとも簡単に中断させるのね。》
https://twitter.com/sandaimeyojiro/status/1386661623859793921
この「おかしさ」に五輪関係者は気がつかないのだろうか。江川紹子は「BusinessJournal」に4月27日付で「江川紹子が見た、不安なる菅首相記者会見…『IOCのみが五輪開催権限を持つ』の繰り返し」を寄稿している。
《選手・コーチを合わせれば、9万5000人に上ると試算される外国からの来客に、連日検査を行う余力はあるのか。それによって、日本の人たちの検査に影響が出る可能性はないのか。大会実施のために医療従事者が割かれることで、ただでさえ逼迫が懸念される日本の医療に影響は出ないのか……。疑問は次々にわく。
政府や大会組織委は、こうした疑問に対し真摯に答えるとともに、開催を断念する「プランB」も用意し、国民に説明すべきだ。
日本側から中止を言い出せば、IOCが契約を盾に莫大な違約金を要求してくることを恐れているのかもしれない。もし、そういう事態になったら、事実経過を明らかにして、スポーツ仲裁裁判所に提訴する、という方法もある。》
https://biz-journal.jp/2021/04/post_222695.html
春オンライン」は4月27日付でプチ鹿島の「『欲しがりません五輪開催までは』 唐突な緊急事態宣言に感じる“リーダーの説明不足”」を発表している。
《リーダーがろくな説明をしないまま国民には苦しみを要請し、東京五輪にだけ突き進む。もう一度言うが「欲しがりません五輪開催までは」である。
そして、
足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」(飲食店に対し)
「ぜいたくは敵だ!」(エンタメに対し)
「進め一億火の玉だ」(国民全体に対し)
将来、現在起きていることは教科書に載ると思います。》
https://bunshun.jp/articles/-/45079

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2)【本日の一行情報】

◎目黒シネマのツイート。
《客席は一席ずつ清掃してからビニールシートをひいて埃がかからないようにしました。やや年期の入った椅子ですが大切に使いたいと思っています。1日も早くみなさまに座っていただき、魅力ある映画を観てもらたい。》
https://twitter.com/megurocinema/status/1386585319445725184

浅野忠信が「やったぜ」とツイッターで叫んでいる。全米の週末興行ランキングで真田広之の「モータルコンバット」が第1位、「鬼滅の刃」が第2位となった。
https://twitter.com/asano_tadanobu/status/1386825455462805505

朝日新聞記者・藤えりかのツイート。
《#アカデミー賞 受賞者にこんな質問あり得ない。
記者「ブラッド・ピットはどんな匂いがした?」
ユン・ヨジョンが「私は犬ではない」と切り返してさすが、とかいう話ではない。
こういう場を何度も取材してきたけど、少なくとも白人にこんな質問をしてるのを私は見たことがない。》
《「あり得ない質問」というのは本来使いたくない言葉ですが(どんなことであれ敢えて聞くのも記者なので)、こういうたぐいのものは、ひどいとしか。》
https://twitter.com/erika_asahi/status/1386695829264625669
https://twitter.com/erika_asahi/status/1386713593513607174

ブロックチェーン技術を利用したNFT(ノンファンジブルトークン)事業やクラウドファンディング2.0「FiNANCiE」を提供するフィナンシェは、箕輪厚介編集長のサウナ専門誌「サウナランド」とNFT事業において、「サウナランド」の電子書籍をNFTとして発行し、オークション販売するそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000042665.html
いろいろな商売を考える人だ。私の人生においては全く縁のない天才君であることも間違いあるまい。ドイッチャー賞を受賞しているサッカー部の後輩の爪の垢でも煎じて飲めばよいだろうに。

藝春秋は、「週刊春」5月6日・13日ゴールデンウィーク特大号の発売に合わせ、「週刊春 電子版 春の初月半額キャンペーン」を実施する。キャンペーン期間中、月額2,200円(税込)のスタンダードプランを申込むと、申込日から1カ月は1,100円(税込)で購読できる。3月10日にスタートした「週刊春 電子版」は、雑誌発売日前日の16時にスクープ記事を配信することが「売り」だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000073.000043732.html

東京新聞は4月26日付で「谷中の人気書店、お引っ越し 記念に『ねこの一筆箋まつり』」(砂上麻子)を掲載している。
《下町の風情が残る台東区谷中で猫関連本などを販売してきた書店「ひるねこBOOKS(ブックス)」が、同じ谷中で移転した。これを記念して、作家やイラストレーターの一筆箋(せん)を展示・販売するイベント「ねこの一筆箋まつり」が開かれている。五月十日まで。 》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/100512

◎私が今最も注目しているのが集英社のマンガ「地獄楽」だ。連載は2年間、コミックスは13巻で完結させ、その直後にアニメ化し、そこで売り伸ばしを図ることで、どの程度のブームを巻き起こせるのか。著者の賀来ゆうじは「ファイアパンチ藤本タツキのアシスタントをつとめた。「ファイアパンチの担当も「地獄楽」の初代担当も林士平である。ちなみに林士平がこれまで担当した作品は「青の祓魔師」「チェンソーマン」「左ききのエレン」「SPY×FAMILY」「ダンダダン」などとなっている。
https://hon-hikidashi.jp/enjoy/128534/
賀来ゆうじがツイートしている。
《書影が出たので取り急ぎ告知します。
『地獄楽』最終13巻&『地獄楽 解体新書』4月30日(金)二冊同時発売になります。お手に取って頂ければ幸いです。
13巻のみ、アニメイト様、喜久屋書店様、とらのあな様にて描き下ろしイラストの特典を描かせて頂きました。詳細は各書店様の告知をお待ち下さい。》
https://twitter.com/ug_kaku/status/1384105325423300612
グッズ販売も抜かりなし、だ。
https://twitter.com/broccoli_goods/status/1385112128349118464
「呪術廻戦」がコロナ禍を追い風にするのは当然として、「地獄楽」にも、その可能性は充分にあるはずだ。どの程度の規模の「流行」になるのか注視したい。

ジャニーズ事務所に対抗できるのは韓流なのだろう。小学館のファッション誌「CanCam」6月号“特典付き”特別版は、韓国の13人組ボーイズグループ・SEVENTEENが表紙を飾り、フォトカードが付く、ローソン・ミニストップHMVで購入できる限定版だが、発売前から予約分が完売となり、緊急重版が決定した。重版分は、HMVBOOKS onlineにて午後1時から販売が再開される。
https://www.oricon.co.jp/news/2191395/full/
売れることは良いことだ。その人気をどのようにして継続するかである。

◎「ITmedia NEWS」が4月26日付で公開した「『ドラえもんチャンネルで『バイバイン』など無料配信 ステイホーム企画で」によれば、藤子プロと小学館が運営する「ドラえもんチャンネル」は4月25日、「STAY HOME SPECIAL」と題して藤子・F・不二雄作品の無料配信を始め、テレビアニメ1話と電子書籍(まんが)3話を公開している。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2104/26/news082.html

◎「オール讀物新人賞」が「オール讀物歴史時代小説新人賞」に変わった。毎日新聞は4月26日付で「オール読物新人賞 歴史時代小説、ウェブ応募に限定」を掲載している。
《今年からジャンルを歴史時代小説に限定するが、その範囲は広い。戦国時代はもちろん近現代も含まれるほか、中国やヨーロッパなど海外も対象となる。『オール読物』の川田未穂編集長は「範囲を狭めたと思われるかもしれないが、書き方によってはファンジー的な要素を取り入れることもできる」と呼びかける。
応募枚数は400字詰め原稿用紙で30~80枚に設定。これまでの50~100枚より絞った。80枚が短編集の中の一編として成立しやすい目安のためだ。》
https://mainichi.jp/articles/20210426/dde/014/040/006000c
https://www.bunshun.co.jp/mag/ooruyomimono/prize.html

◎「YAHOO!ニュース」は4月26日付で徳力基彦の「『電波少年W』は、テレビとネットの最後の壁を崩すことができるか」を公開している。
《・・・そんな中、土屋(註 土屋敏男)さんがおそらく、この番組を通じて壊そうと挑戦していて、まだ壊せていないのが「ネットで昔のテレビの番組を見ることができない」という壁です。
電波少年W」では、WOWOWでの番組配信タイミングと同時に、なんとYouTubeライブでも同じ番組内容を同時配信するという挑戦をされています。
テレビとネットの同時配信自体は、すでにNHKをはじめとしてテレビ各局が取り組んでいますから、珍しい話ではありませんが、YouTubeライブをそのままアーカイブとして残している番組は非常に珍しいと言えるでしょう。
ただ、WOWOWの配信とYouTubeライブの明確な違いとなっているのが、YouTubeライブでは過去のテレビ番組が紹介される際に権利処理の関係で黒塗りされてしまっているという点です。》
https://news.yahoo.co.jp/byline/tokurikimotohiko/20210426-00234591/

◎これは話題になるだろうな。マガジンハウスの女性週刊誌「anan」4月28日発売2248号の表4を「名探偵コナン」に登場する赤井秀一と安室透が飾っている。誌面でもコナンの特集が組まれている。
https://mantan-web.jp/article/20210426dog00m200003000c.html

◎「minkabu PRESS」は4月26日付で「SEHIが大幅反発、出版事業など想定上回り21年3月期業績は計画上振れ」を公開し、次のように書いている。
《SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ<9478>が大幅反発している。前週末23日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が60億円から63億1700万円(前の期比4.6%増)へ、営業利益が7億1000万円から9億2400万円(同2.1倍)へ、純利益が4億3500万円から5億7300万円(同2.8倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。》
https://s.kabutan.jp/news/n202104260258/
SEホールディングス・アンド・インキュベーションズは翔泳社持株会社である。SEホールディングス・アンド・インキュベーションズの代表取締役社長は速水浩二、取締役副社長は佐々木幹夫翔泳社代表取締役社長は佐々木幹夫である。
https://www.sehi.co.jp/company/
https://www.shoeisha.co.jp/about

毎日新聞は4月27日付で「『戦時中でも赤字でも』 緊急事態宣言下で寄席を開けるワケ」(油井雅和)を掲載している
《元部科学省の官僚で、映画や落語に詳しく、落語協会の外部顧問も務める寺脇研さんは、末広亭で落語を見ていて休憩中にツイッターでこの決定を知り、いち早く賛同の声を上げた。
「寄席を止める科学的根拠はないとハッキリ言わないといけない。言わないと映画館や大劇場と一緒くたに扱われてしまう。寄席に何千人も来るわけではないし、客席で感染者も出ていない。それでもなぜ止めるのか。寄席をちゃんと調べて、ここはいけないぞと判断したのならともかく、寄席を知りもしないで、というのが理解できない」と憤る。
「寄席はあれだけの軍国主義の戦時中でも開いていた。爆弾が落ちてくる、ろくに物も食べられないという中で、寄席を止めてしまったら、我慢に我慢を強いられた国民のストレスが爆発すると恐れたのだろう。国民の安全弁として娯楽が必要だ」と話す。》
https://mainichi.jp/articles/20210426/k00/00m/200/135000c

噺家立川談慶が遂に小説家としてデビューした。
《初小説「花は咲けども噺せども」。出版不況でことに小説は書籍化しにくいという中、奇跡的にも世に出ることができました。「商業ベースでの小説家デビュー」こそ作家なのだと自ら定義としていました。まだ小説家の世界では二つ目であります。帯は談春兄さんです。》
https://twitter.com/dankeitatekawa/status/1386842707943821314
「花は咲けども噺せども」がPHP庫より5月12日に刊行される。これを別に記念するわけではないが「出版人 広告人」6月号を飾るのは談慶師匠と「武器としての『資本論』」白井聡との対談だ。

柏書房が石川智也「さよなら朝日」の広告を朝日新聞に出稿しようとしたところ、通常料金の3.3倍の出稿料を提示され、出稿を断念せざるを得なくなった件で、朝日新聞社柏書房に「謝罪」したという。柏書房が次のように連ツイしている。
《①本件について、4月22日(木)に朝日新聞社常務執行役員ディアビジネス/知的財産担当)とメディアビジネス局担当部長の計2名が、柏書房に急遽「謝罪」に来られました。弊社は、社長と営業部の担当役員の計2名で対応させていただきました。》
《②訪問の目的は、「社内連携が悪くご迷惑をおかけした」ことに対する「謝罪」でした。その際、広告出稿に対する下記の方針の説明を、改めて受けました。代理店から出稿のタイトルだけが伝わり、出版の背景や契約内容を知らないまま打合せが行なわれた結果、今回の提示料金となった、と。》
《③しかし、朝日新聞社として今回の場合は「契約」(そして宣伝協力)が「優先される」という判断となり、「謝罪」に至った、とのことでした。ただ、「謝罪」の上で、朝日新聞社として「具体的にどのような対応をするのか」という点は現状曖昧です。》
《④弊社としては、今回の「謝罪」はあくまで「社内連携の悪さ」と「ご迷惑をかけたこと」に対する形式的なものであり、いったん預からせていただくとのみ返答しています。声を上げた側の責任として、その後の経過を共有させていただくとともに、先方の対応を注視していきたいと考えております(以上)》
https://twitter.com/kashiwashobo/status/1386890000847937538

https://twitter.com/kashiwashobo/status/1386890660171550722

◎YANNの運営する小説投稿サイト「ノベリズム」に発表されている契約作品から、電子書籍レーベル「ノベリズム庫」が誕生した。第1弾となる5作品が、4月26日から主要電子書籍サイトにて配信がスタートした。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000062726.html

集英社の女性向けマンガアプリ「マンガMee」は、「ファンタジー」部門、「不倫・結婚生活」部門、「部活・青春」部門の各ジャンルに特化したマンガ賞「マンガMeeジャンル大賞」を新設する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000229.000011454.html

◎「TSUTAYA×集英社」は、僕とロボコ集英社へ行く!! コミックフェアを5月1日~6月30日まで開催する。
https://tsutaya.tsite.jp/news/book/41575172/

祥伝社は5月3日(月)・4日(火)・5日(水)に、「百田尚樹の日本国憲法」(祥伝社新書)全著作権者である百田尚樹意向により、無料公開する。
https://www.atpress.ne.jp/news/256858

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3)【人事】日本ジャーナル出版 2021年6月16日付

〈役員人事(内定)〉
代表取締役社長 市川 愼次郎(重任)

常務取締役 中山 二郎(昇任。現役職は取締役 総務局・編集局長)

取締役 大澤 賢(重任)

取締役 大澤 訓子(重任)

退任予定 高橋 英行(現役職は常務取締役。新役職は顧問[常勤])

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4)【深夜の誌人語録】

同じことをするのは楽しいが、同じことをさせられるのは苦痛である。