2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

恥ずかしながら「マイベストヒット100」日本版です!

映画でベスト100をやってみたんで、調子に乗って音楽でもやってみようと思った。「マイベストヒット100」である。ただし戦前の楽曲は入れなかった。むろん「偏見」に満ちている。大ヒット曲もあれば、その存在すら知られていないようなマイナーな曲もあるだ…

「国会事故調」が菅直人前首相を聴取―東京電力の「全面撤退」問題を考える

「原子力ムラ」という言葉がマスメディアなどに登場して来るのは、3.11以前のこと。関沼博が『「フクシマ論」 原子力ムラはなぜ生まれたのか』で使ったことに端を発する。その後、恐らく関沼の意図を離れて「原子力ムラ」という言葉は使われるようになった。…

生活保護不正受給問題について

売れっ子お笑い芸人の母親が生活保護を受けていたことで、このお笑い芸人の年収は推定で何千万円もあるのだから、これはおかしいのではないかと『女性セブン』が疑問を投げかけたのが、4月26日号でのこと。私もこの「母親が生活保護受給の人気芸人『タダでも…

数土文夫のNHK、東電「兼職」問題について

新聞やテレビで報道された内容を鵜呑みにするのではなく、そこで立ち止まって考えてみることが必要だ。そこで報道されたことが事実だとしても、その事実が持つ意味は多様である。しかし、報道は報道された事実に照応する意味をひとつしか用意していない場合…

核燃料サイクルの「政治学」 核燃料サイクル推進派によって仕掛けられた可能性のある毎日新聞スクープ

何かを報道するということは、何かを隠蔽せずには成立しない。ともに英語ではcoverである。つまり、報道から読み取るべきは、その報道から何が隠蔽されているかにほかならない。報道の「過剰さ」は報道から隠蔽を発掘されないための装飾なのである。報道が隠…

与太話

編集者にプロフェッショナリズムが求められているのは言うまでもあるまい。そうであるとすれば、編集者に何よりも問われなければならないのはアマチュアリズムであると私は断言したい。 しかし、現実はどうか。得てして編集者は、プロフェッショナリズムに行…

何故に「よろず評判屋」なのかといえば― 竹中労について

左右ヲ弁別スベカラズ。 左翼・右翼に偏見を持たないということだ。 そう竹中労は喝破した。 浪漫主義に加担しても、イロニーに堕落しない自由な精神は左右を「差別」しない、行動の論理において、前を向く、見下さない。 行為に自由あれ、動機にも自由あれ…

「東京スカイツリー」異論

昨日、東京スカイツリーが開業した。高さ634メートルは「ムサシ」の語呂合わせ。語呂合わせで電波塔の高さを決めてしまうのは、いかにも日本的なのではないだろうか。東京都と埼玉県のほぼ全域に神奈川県の東部を含めた地域である旧国名の「武蔵」を連想させ…

「私の映画ベスト100」のオマケ

ブログの良いところは何がしかのギャラをもらって文章を書かないで済むところにある。だから、私の勝手な都合で内容が中途半端なままでもエントリしてしまえるわけだ。実は、私はゴールデンウィークを前に秘かに「私の映画ベスト100」なる企画を立てていた。…

大阪市の入れ墨職員問題と「刺青」

私の今日90歳を迎える親父は千住に会社を構えていた材木市場で働いていた。還暦を前にして、その会社は倒産し、それ以後は一切勤めることなく、30年以上にわたって自宅に「蟄居」したままである。それ以前の親父は一ヶ月の多くを出張で暮らしていた。九州や…

TPPと天皇制

5月17日、共同通信はTPPについて次のように伝えている。 TPP年内妥結、事実上断念 期限設けずと米高官 【ダラス共同】環太平洋連携協定(TPP)拡大交渉を進めている米国、オーストラリアなど9カ国は、目標としていた年内の交渉妥結を事実上断念する見…

フェイスブックの米ナスダック上場とバブル経済

日本にグーグルやフェイスブックのようなインターネットという新大陸を母胎にした新しい産業(その起業自体が文化革命として世界を震撼させてしまうような新しい産業だ!)が生まれないのは、「どう儲けるか」を優先させ、「どれだけ役に立つか」を軽視している…

遂に誕生!『Flipboard』日本版

遂にこの日がやって来た!わがiPadは新しくもない古いタイプだが、アップストアを見ていると、『Flipboard』がアップデートを求めていることがわかった。そこにはこうあった。 Flipboardが日本版として完全にローカライズされました。 『Flipboard』日本版が…

沖縄「本土」復帰の本質は第4の「琉球処分」

私には6月21日で卆寿を迎える親父がいる。「卆」という漢字を分解すると「九十」。大正生まれである。赤紙も受け取った。幸いにして「内地」勤務であったために死なずに済んだと言っていた。刑務所で刑務官を務めていたことが良かったらしい。しかし、戦争が…

私の映画ベスト100

私たちはランキングが好きである。ベスト何とかという記事や番組が後を絶たないのは、その証拠だろう。ひとつ私もやってみようと思う。対象は何にしようか。文学か、音楽か、映画か。『ニューズウィーク日本版』が「THE BEST 100 MOVIES」を特集していたこと…

原子力発電について―関西電力を手がかりに考える

日本全国の原発をすべて稼動せずにこのままの状態で「脱原発」が可能であるかのごとき「気分」や「雰囲気」を「脱原発」運動が醸成しているとしたら、「脱原発」運動は間違いなく敗北することになるだろう。「脱原発」運動の目的が原発依存度をゼロにするこ…

ツイッター記者について私が知っている二、三の事柄part4

記者という仕事にプロフェッショナリズムが求められているのだとすれば、記者に何よりも問われているのはアマチュアリズムである。しかし、得てして新聞記者の場合、プロフェッショナリズムに行ったきりになってしまい、アマチャアリズムに戻って来る道筋を…

ツイッター記者について私が知っている二、三の事柄part3

もしツイッター記者が新聞(=会社)のためにツイートをしているのであれば、即刻ツイッターから撤退したほうが良いだろう。何故かって?それは少しも新聞(=会社)のためにならない徒労で終わるからさ。ツイッターの本質は「私というメディア」であり、「私のメデ…

朝日新聞は『週刊文春』の記事が事実無根であれば、その広告掲載を拒否すべきではなかったのか?

5月9日付朝日新聞の9面に掲載された『週刊文春』の広告。そこにはデカデカと次のような特集記事のタイトルが掲げられていた。 朝日新聞主筆 女・カネ・中国の醜聞 このデカ文字タイトルの右横には「告発スクープ本誌直撃に『不徳の致すところ』だって」とあ…

小沢一郎を第二の美濃部達吉にしてはならないはずだ!

3.11が時代の分岐点となるのは間違いない。しかし、3.11以後を8.15以後のアナロジーで語るのは間違いである。それは「以前」を無効化するような「以後」ではなく、むしろ「以前」を加速化させるような「以後」である。政治の液状化は首相・鳩山由紀夫による…

ツイッター記者について私が知っている二、三の事柄part2

民主党に政権交代して首相の座に就いた鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦の三人は三者三様にアメリカの壁の高さに驚愕し、アメリカの影の濃さに怯懦し、アメリカの懐の深さに感涙したに違いない。「決められない政治」と大阪市長の橋下徹は喝破したが、そこには…

ツイッター記者について私が知っている二、三の事柄part1

毎日新聞や朝日新聞がソーシャルメディアに本格的に関与を始めている。ツイッターでは「組織」ではなく「個人」で、しかも「実名」のアカウントが増えているのは、このためだろう。新聞というマスメディアにとってもソーシャルメディアを無視できなくなり、…

私が後ろ向きの原発維持派である理由を述べよう

昨日が「原発ゼロ時代に挑む 運転42年 全50基が停止」で、今日が「『原発ゼロ未来へつなぐ』 立ち上がる 子どもの日」と、連日にわたって東京新聞は「原発ゼロ」を一面に大見出しで掲げた。 「脱原発」に最も熱くなっているのが新聞では東京新聞であることに…

日本国憲法について考える―私たちは一度も憲法を選び取っていない!

改憲は悪いことではない。憲法を変える必要があれば変えれば良い。普通であれば、それだけのことである。ただし日本国憲法という憲法は普通ではない。なぜなら、私たちはこの憲法を選び取ってはいないのである。立憲君主制なり、共和制を前提にして日本国憲…

自殺も自殺を考えることも悪いことではない!

5月2日付で内閣府が「自殺対策に関する意識調査」を発表した。日本は自殺者が毎年約3万人にも及ぶ「自殺大国」である。日本は「自殺」という「内戦」を抱えているといっても良い「自殺大国」である。何しろ自殺者は毎年3万人を越えているのである。 この内閣…

放射性セシウムの「1キログラム当たり100ベクレル」という新基準値について 

私の身体は私のものであり、私の欲望もまた私のものである。近代市民社会は「欲望の体系」にほかならない。ヘーゲルあたりは、こんなところから「しかし」と議論を始める。しかし、「私の欲望」が無制限に行使されたならば、「他者の欲望」を抑圧することに…