【文徒】2020年(令和2)1月21日(第8巻11号・通巻1668号)


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1)【記事】東京MXテレビ「欲望の塊」に詐欺疑惑
2)【記事】2020年はスロー系書店に注目だ!
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】東京MXテレビ「欲望の塊」に詐欺疑惑

1月15日にツイッターのタイムラインにこんな投稿がされていた
《地上波のテレビ番組で詐欺にあいました。皆から2000万近く集め音信不通です。拡散お願いします。》
https://twitter.com/HajimeRikuto/status/1217418316387475456
このツイートには2.2万のリツイートがあり、3.7万の「いいね」が押された。
「欲望の塊」の他の出演者もリツイートして、こう述べている。
《僕も出演してた地上波の東京MX「欲望の塊」
ランボルギーニの賞品をみんなで競い合う番組でしたが、優勝者に未だランボルギーニが届いてないみたいです
拡散お願いしますー!》
https://twitter.com/hirochara4444/status/1217419901079412737
朝日がこのネタに飛びついた。朝日新聞デジタルは1月17日付で「MX番組、優勝のホストに『超高級スーパーカー』渡さず」を掲載している。
東京メトロポリタンテレビジョンMXテレビ)が放送した、ホストクラブ勤務の男性を集めてゲームを競わせ、優勝者に高級車を贈るというバラエティー番組で、優勝決定から約1年を経ても賞品を渡していないことがわかった。優勝者の男性は番組に参加するため約150万円を支払っており、「放送局なので信頼していたが、まさかこんなことになるとはショックです」と話している。》
https://www.asahi.com/articles/ASN1K6K4QN1KUCVL01M.html
これ本当なら「犯罪」だろうよ。「果てしなき渇き」(宝島社)の深町秋生ツイッターで指摘している。
《もはや放送倫理云々といった問題を軽く吹っ飛ばして犯罪の領域へ。スーパーカーはどこに消えたんだろう。かぐわしい横領の匂い…。》
https://twitter.com/ash0966/status/1218187554018615296
「猫組長」こと菅原潮は周知のように元山口組の経済ヤクザである。一言だけ呟いている。
《ただの詐欺やろ。》
https://twitter.com/nekokumicho/status/1218352248066990080
「教養としてのゲーム史」(ちくま新書)の多根清史ツイッターで呆れている。
《参加者から150万円を集めておいて、優勝者が催促しても先送りし続けたあげく連絡が取れなくなったと…テレビ局がやるこっちゃねーよ》
https://twitter.com/bigburn/status/1218309245080231937
番組の企画・制作は下請けが担っているとはいえ、MXテレビの責任も問われよう。OurPlanetTV代表の白石草がツイートしている。
《再び持ち込み番組案件。自社制作しない番組とはいえ、道義的責任は回避できないと思います。》
https://twitter.com/hamemen/status/1218151150051921920
NHKから国民を守る党」の立花孝志は東京MXテレビを訴えるとツイートしている。
《1人150万円の参加費を何十人から受け取って、その優勝者に2千万円相当の車をプレゼントって、普通に賭博罪でしょう。
東京MXテレビを訴えます。》
https://twitter.com/tachibanat/status/1218155603828203521
「Business Insider」記者の吉川慧のツイート。
《しかもこの番組、出演に当たって演者からお金を募っていたと。ローカル局とはいえ、公共の電波で放送される番組として不適切では。》
https://twitter.com/dong_po_rou/status/1218213968776290304
スポニチアネックス」は1月19日付で「東京MX番組、タレントやスタッフへのギャラも未払いか…番組作りは制作会社に“丸投げ”」を掲載している。
《本紙の取材では、不祥事から復帰して同番組で初めて地上波番組のMCを飾った「極楽とんぼ山本圭壱(51)への出演料も未払いのまま。出演者の一人は、現場の技術スタッフから「自分も報酬が支払われていない」との窮状を聞いた。》
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/01/19/kiji/20200118s00041000471000c.html
経営責任が問われて然るべきだろう。

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2)【記事】2020年はスロー系書店に注目だ!

下野新聞は1月19日付で「『スローテンポ書店』開店 誰でも話せる場所と催し 小山・ロブレ」を掲載している。
《JR小山駅西口のビル「ロブレ」地階に2019年12月、「スローテンポ書店」が開店した。独自の視点で選んだ本の販売にとどまらず、身の回りの課題解決を話し合う懇話会や、相手に考えを正確に伝える章教室を開催。誰もが何でも話し合える場所づくりを目指している。》
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/267759
店名が良いじゃないか!もともとは下野市にあった書店である。同書店が掲げる「時代を見直す10冊」に注目したい。
http://slowtempo.jp/pdf/jidai-minaosu10.pdf
この章もステキだ。
《本屋とは、よい本を集めて客が買えるようにするところだ。客は、この本屋にはおもしろい本がある、といって買いに来る。これが原点である。
そんな街の本屋が成り立たなくなったのは、儲け主義と自由競争を吹聴する新興宗教が、大量消費、大量流通、効率優先などの教義を撒き散らし始めたからである。信者たちは、書籍も消費商品と同じで、流行をつくって効率よく売りまくるに限ると考え、書籍流通まで侵害してきた。街の本屋は次々と廃業に追い込まれた。
ここでも「スローテンポ」は、立ち止まって考えよ、と教えてくれた。そして議論の末に書店がオープンした。》
http://usagimokamemo.blog.fc2.com/blog-entry-80.html
こんなことも主張している。
《客に対しても、これまでのように大手出版社が打ち出す宣伝広告に頼ることなく、独自に「こんな良い本があります」と訴え、書店で実際に手に取れば「確かに!」と言わせるようにしなければなりません。
本を集めることから、客に良い本の存在を知らせ販売するまで、独自の新しいシステムが求められます。スローテンポ書店はそのさきがけとなり、一つのモデルをつくります。》
http://usagimokamemo.blog.fc2.com/blog-entry-24.html
岡山市には「スロウな本屋」がある。化人類学者の松村圭一郎が『これからの大学』(春秋社)  を出版したことを記念して、1月26日にトークイベントが開催される。
https://t.co/1oNRgDmLkX?amp=1
店主の小倉みゆきは、次のように書いている。
《「ゆっくりを愉しむ」をコンセプトに、店主が選んだ絵本と暮らしの本が揃います。岡山駅から程近い静かな住宅街に戦前から残る木造長屋を、店主自ら改装しました。小さなひとも、大きなひとも、お近くの方も、遠方からの旅の方も、畳敷きの店内でゆっくりお過ごしください。
スロウな本屋では、毎月多彩なワークショップを開催しています。本を通じて、ひと、モノ、ことがつながっていく、そんな本屋でありたい、と思っています。「どんな本を選んだらいいの?」 迷った時はお気軽にご相談ください。お話を伺いながら大切な一冊を選ぶお手伝いをいたします。
「一冊の本から、なにかがはじまる」
本が持つ大きな力を、小さな本屋がお伝えできたら嬉しいです。》
http://slowbooks.jp/about.html
http://slowbooks.jp/blog/category/diary/
インスタ映えする書店でもある。
https://www.instagram.com/p/Bko16B8njVV/
長崎市には城下康明の「ひとやすみ書店」がある。西日本新聞の購読者にとっては橙書店の田尻久子、丸善博多店の徳永圭子ともども「カリスマ書店員の激オシ本」の執筆者として名前を知っているはずだ。城下は、こう書いている。
《ここでやる意義は?と聞かれ「特にありません」
黒板を出し始めたきっかけは?と聞かれ「覚えてないのです」と僕
取材しがいがなかったろうな。
それでも、決して派手な言葉に変換せず、答えたままを尊重して静かな記事にしてくださった。
nice things. 2020年02月号
完売していましたが再入荷です。》
https://twitter.com/hitotter16/status/1218462704144306176
1月15日付で紹介した福山市東深津町に本屋「UNLEARN」もスロー系書店である。
https://readyfor.jp/projects/fukuyama_bookstore
私はまだ永江朗のように「私は本屋が好きでした」と過去形で語るつもりはない。

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3)【本日の一行情報】

中川淳一郎は「NEWSポストセブン」の仕事を辞めるようだ。アメリカのラストベルトに引っ越しする可能性もあるようだ。
https://finders.me/articles.php?id=1575

博報堂DYメディアパートナーズは、テレビとデジタルの効果を最大化させるための機能を結集したチームTVdigi experts(テレデジエキスパーツ)を発足、第一弾としてテレビスポットの効果を最大化させるためのソリューション”Atma Moment ADS”の提供を開始した。
https://www.hakuhodody-media.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2020/01/HDYMPnews_20200116-2.pdf

◎扶桑社の「チーズはどこへ消えた?」は、発売以降約20年におよぶが、2020年1月に累計100刷400万部を突破した。
https://www.atpress.ne.jp/news/203359

◎「ダイヤモンドオンライン」が発表した窪田順生の「ゴーンに惨敗した日本、森法相の大失言が世界に印象付けた『自白強要化』」は《我々が骨の髄まで『推定有罪の原則』が叩き込まれている証は、日本社会の中に山ほど転がっている》と書いているが、その通りだと思う。
https://diamond.jp/articles/-/225890

日本経済新聞はデジタルシフトを確実に進めている。
https://www.nikkei.com/topic/20200116.html

牧太郎が「サンデー毎日」の連載で朝日新聞社のリストラについて触れている。
《「退職後も60歳までは年齢に応じて年収の4割程度を支給」「その後、定年まで毎月10万円を支給する」という〝大盤振る舞い〟である。「額面1200万円の平均給与」を元に計算すると......一時金は6000万円ぐらい約束されることになる。
そこまでして「天下の朝日」が〝首切り〟を断行する。新聞業界は氷河期に突入したのか?
後輩たちは「赤字の新聞発行を今のまま続けると、黒字の不動産部門の稼ぎを帳消しにしてしまう。そこで、取材部門を小さくして〈新聞も発行する不動産会社〉に変わるでしょう」。》
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200116-00000003-sundaym-soci
朝日新聞は不動産会社になれるから良いけれど、産経はもちろんのこと、毎日にしても不動産会社にはなれまい。「現代ビジネス」が昨年12月4日に公開した松岡久蔵の「朝日新聞45歳以上の『早期退職』募集…退職金の『驚きの金額』」を公開している。
朝日新聞社員への取材によると、早期退職の対象者は来年3月末時点で満45~59歳の社員(勤続10年以上)で、いわゆる「バブル入社の大量採用組」にあたる。
退職後も、60歳までは年齢に応じて年収の4割程度の月額を基準に支給し、60歳以降は定年まで毎月10万円を支給するという。退職金の支給期間は最長10年で、支給上限は6000万円だ。
「6000万円満額もらえるのは、幹部クラスなど社内でも少数」朝日新聞社員)という。ただ、額面1200万円の同社の平均給与からすれば、45歳以上であれば単純計算でも年におよそ500万円の退職金の先取りができるため、月に30万円程度の手取り収入を10年間確保できる計算になる。》
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/68889

◎「BBCニュース」が1月17日付で「ツイッターが謝罪、『ネオナチ』など憎悪の言葉でターゲット広告」を発表している。
《米ツイッターが、ネオナチや同性愛嫌悪者、その他のヘイト(憎悪)団体の支持者らに向けてターゲット広告を出せるようにしていたことが、BBCの調査で明らかになった。ツイッターはこの調査を受けて謝罪している。》
https://www.bbc.com/japanese/51130896

◎「IGN Japan」は1月17日付で「2020年にNetflixが、1兆8700億円以上をコンテンツに投資するとウォール街が予想」を発表している。
https://jp.ign.com/netflix/41033/news/2020netflix18700

◎「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)に連載されている自転車ロードレースを題材にした「弱虫ペダル」が実写映画化され、King & Princeの永瀬廉が主演をつとめる。映画の公開は8月14日
https://www.barks.jp/news/?id=1000177454

わかさ生活大垣書店が運営する「大垣書店&cafe」と「北欧産野生種ビルベリー」を使用したコラボメニューを開発し、「大垣書店&cafe」にて1月17日(金)より期間限定で提供を開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000505.000003821.html

◎スポーツ報知は1月19日付で中村健吾による記者コラム「4度目の“落選”湊かなえさんはなぜ直木賞を取れないのか…人気イコール受賞とならない理由」を掲載している。
《そして、今回も人気面、売り上げ、知名度では、ダントツの湊さんが落選の憂き目に遭った。本が売れず、町の書店が次々と閉店に追い込まれる出版不況の中、湊さんのような人気作家の受賞こそが出版界活性化のカギのような気もするが、一方であくまで著名作家の慧眼に任せ、作品の質で選ぶ直木賞の姿勢は「芸」という世界を守るためには貴重なものなのだろうとも思う。》
https://hochi.news/articles/20200116-OHT1T50084.html

小学館から刊行された藤子・F・不二雄の「ドラえもん」0巻が1月17日出来の重版で50万部の大台を突破し、累計55.5万部となった。また小学館は「ドラえもん」第1~45巻の全巻一斉重版を実施しているが、第1巻は2020年2月出来の重版で、何と250刷にもなるそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000521.000013640.html
私の場合は「ドラえもん」ではなく、「オバQ」育ちである。何しろ「オバQ音頭」のソノシートを持っていたんだぜ!

小学館から11月に発売された斎藤孝「小学生なら知っておきたい教養366」が2か月で4刷となり売れている。大人も楽しめる「親子で学べる教養」であることがヒットの理由だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000518.000013640.html

◎「リアルサウンド」は1月17日付で「阪神・淡路大震災から25年、漫画家・高橋しんが『いいひと。』無償公開 『小さな一歩一歩を、重ねさせて頂ければ』」を公開している。
《『最終兵器彼女』(小学館)などの作品で知られる漫画家の高橋しんが、1月17日の阪神・淡路大震災の節目に合わせて「いいひと。+…and I still remember.~これから。」を無償公開した。
同作は『いいひと。』(小学館)の中の阪神・淡路大震災をテーマに描いた章をまとめたもの。東日本大震災が起きた直後の2011年3月26日から、「東日本大震災への精神的な支援に、もしもなるならと思い」と発売元の小学館の特別の配慮もあり期間限定で無償公開されていた。その後も震災の節目ごとにたびたび公開され、これまで95回の無償公開が行われていた。》
https://realsound.jp/book/2020/01/post-487106.html
高橋しんは次のように書いている。
《漫画を取り巻く環境が必ずしも良い方向には進んでいない時ですが、漫画家の先輩達が血のにじむ思いをして開いて下さった「こんな時にでも誰かに勇気をわける事が出来る、信じる」という、漫画が持ち得る道を途絶えさせぬよう、私の小さな一歩一歩を、重ねさせて頂ければと思います。 では、この作品を、今は私の読者の方に。それと、もし漫画が好きなお友達で、日常の中震災の事が忘れられて行く、忘れて行く事に心が傷ついている方がいらっしゃいましたら、よろしければまわして頂けますか?》
http://sinpre.com/wp/2020/01/11/eq95/
「あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。」(白泉社)の高橋しんである。江戸川書房を思い出す。何故、私が江戸川書房を思い出したのかわかりますか?調べてみてね!

共同通信は1月17日付で「環境省博報堂など2社指名停止」を発表している。
環境省は17日、地球温暖化対策の必要性を広める人材の養成事業で、日当を支払ってセミナー受講者を募るなどの不適切な運用があったとして、委託先の博報堂みずほ情報総研を2カ月間の指名停止にした。》
https://this.kiji.is/590822222467695713?c=39546741839462401

電通グループは、海外本社「電通イージス・ネットワーク」を通じて、米国のデータアナリティクス・コンサルティング会社「E-Nor, Inc.」(イーノア、本社:サンタクララ市)の株式を100%取得した。
https://www.group.dentsu.com/jp/news/release/pdf-cms/2020003-0115.pdf

博報堂・大広・読売広告社の2019年12月度売上高が公開された。博報堂の新聞が前年同期比でマイナス14.7%。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2433/tdnet/1783995/00.pdf

◎岡本裕明が1月19日付で「アゴラ」に「ネットフリックスがもたらしたもの」を寄稿している。家庭にも持ち込んだし、家庭の外にも解放している。
《ネットフリックスがもたらしたものとは何でしょうか?映画館の経営悪化を助長したことはあるでしょう。しかし、それだけではないかもしれません。アマゾンが買い物に行かなくても家に届けてもらえる仕組みを作り、グーグルやアップルがスマホを介して在宅勤務をはじめ、様々なサービスを家にいながら提供し、ウーバーイーツがレストランのフードを家で食べられるようにしました。ネットフリックスは画像の世界を家庭に持ち込んだという点で画期的なのであります。》
http://agora-web.jp/archives/2043864.html
GAFAにしてもネットフリックスにしても、家庭にも持ち込んだし、家庭の外にも解放している。いずれにしても、ネットフリックスの次なるサービスの課題は映画館の大スクリーンを家庭に持ち込むことである。

◎「ダ・ヴィンチニュース」の「新聞が消える?盤石だったはずのものがいかに脆いのか、現代メディアのあり方を問う事件小説」堂場瞬一の「メディア三部作」の完結編「社長室の冬」(集英社庫)を取り上げている。「政治の暗部に肉薄できずに『御用新聞』と揶揄される現状や新規メディアを排除する『記者クラブ』の問題も浮き彫りにし」ながら、「外資系メディア企業・AMCへの身売り」を図る「部数の低迷が深刻化し経営不振に陥った大手新聞社・日本新報」の人間模様が描かれている。堂場は元読売新聞記者である。
https://ddnavi.com/review/589908/a/
堂場瞬一の「メディア三部作」とは「警察回りの夏」「蛮政の秋」「社長室の冬」である。堂場は新聞の「春」を描かなかったのである。何故か?
《メディア三部作のラストになる『社長室の冬』発売です。夏、秋、冬で終わるのは、春が来ないからなんですよね。》
https://twitter.com/doba2020/status/1207526230347501568

NHKは、4月1日より、地上波の総合テレビと教育テレビにおいて、番組の常時同時配信、及び見逃し番組の配信を、放送終了後7日間にわたって行う「NHKプラス」のプレスリリースがこれだ。
https://www.nhk.or.jp/pr/keiei/internet/pdf/net_004.pdf

◎デイリースポーツは1月18日付で「misono 紳助さん出演YouTube 広告収入150万円超も 近日続編公開」を掲載している。
《歌手のmisonoが18日放送のMBSバラエティー「せやねん!」のインタビューを受け、13日に公開した元タレント・島田紳助さんとのYouTube番組について「再生回数が1日200万回。チャンネル登録者数が元々5万人だったのから10万人を超えて、今も増え続けている」と明かした。》
https://www.daily.co.jp/gossip/2020/01/18/0013043710.shtml
これがそう。
https://www.youtube.com/watch?v=dAqkrDwPBkA

◎「AFP BB NEWS」は1月18日付で「韓国、米大使の口ひげが物議 日本の朝鮮総督を想起」を発表している。
《ハリス大使は日本人の母親を持つ日系米国人で、韓国では1910~45年の日本植民地支配について現在も強い反感が残っている。大使の口ひげについては、当時の植民地時代の総督を思い起こさせるとの声が上がっている。》
https://www.afpbb.com/articles/-/3264046
ハリー・ハリス駐韓米大使は横須賀で生まれている。母親は日本人アメリカ海軍史上初となる日系の大将だそうだ。
https://www.cnn.co.jp/video/19100.html
「口ひげ」問題はニューヨークタイムズも日系アメリカ人のハリー・ハリス大使の口ひげは、多くの韓国人に日本の植民地支配を思い起こさせると報道している。ハリー・ハリスが日系アメリカ人なら、この記事を書いているChoe Sang-Hunは韓国系アメリカ人である。
https://www.nytimes.com/2020/01/16/world/asia/american-ambassador-mustache-south-korea.html
左派の「ハンギョレ」は1月18日付で社説「傲慢きわまりないハリス大使の『主権侵害』発言」を掲載している。
《ハリー・ハリス駐韓米国大使が16日、「韓国が制裁を触発する可能性がある誤解を避けるためには、南北協力のためのいかなる計画も、米国との作業部会を通じて協議した方がいいと思う」と語った。政府が推進している「北朝鮮個別観光」に面と向かって待ったをかけた発言だ。》
《ハリス大使は今回の発言以外にも、何回も度を越える言動で韓国政府と国民の反発を呼んだことがある。去年、韓日GSOMIA(軍事情報包括保護協定)問題が外交争点になった時、一方的に日本政府を肩を持つ発言で物議をかもした。イ・ヘフン国会情報委員長を大使公邸に呼び、「防衛費分担金50億ドル」を出すよう圧迫もした。与野党議員と会った席で在寅大統領が「従北左派」に取り囲まれているのかという荒唐無稽な質問をしたりもした。》
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/35510.html
中央日報は1月20日付で「韓国政界のハリス大使批判に…米国務省『立派な大使』」を掲載している。
《米国務省のオルタガス報道官が、韓国の青瓦台(チョンワデ、大統領府)と与党から攻撃を受けたハリー・ハリス駐韓米国大使について「全世界に出ている立派な大使の一人」と述べた。》
https://japanese.joins.com/JArticle/261677
日本のマスメディアは、この件を殆んど報道していないのではないか。春新書から朝日新聞編集委員・牧野愛博の「韓国を支配する『空気』の研究」が刊行された。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166612482
田中康夫によれば牧野は武藤正敏、真壁昭夫とともに「お間抜け嫌韓・憎韓トリオ」だし、「Fake垂れ流しw牧野愛博元ソウル支局長を重用する@asahi根本清樹論説主幹」ということになる。
https://twitter.com/loveyassy/status/1160825239367852032
https://twitter.com/loveyassy/status/1179602985552207872

◎ビデオリサーチは、2020年1月1日~3日の間に関東地区でオンエアされたテレビCM動向を取りまとめたが、タレント別出演CM本数の第1位は、ももいろクローバーZだった。2位がムロツヨシ、3位が斎藤工
https://www.videor.co.jp/press/2020/200106.html

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4)【深夜の誌人語録】

立ち止まれば振り返られるし、横を向ける。

【文徒】2020年(令和2)1月20日(第8巻10号・通巻1667号)


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1)【記事】JOC「全員団結」プロジェクトに批判が殺到してい
2)【記事】ドコモショップ「クソ野郎」と顧客をメモで侮辱する
3)【記事】「女性専用車両」報道はミソジニーの可能性が大であ
4)【本日の一行情報】
5)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2020.1.20 Shuppanjin

1)【記事】JOC「全員団結」プロジェクトに批判が殺到してい

日本オリンピック委員会(JOC)がこんなツイートを公開した。
Twitterハッシュタグ「#全員団結」をつけて投稿すると東京2020大会「がんばれ!ニッポン!全員団結プロジェクト」団結ロゴの絵字が出るようになりました。ぜひ #全員団結 をつけて日本代表選手団への応援メッセージをツイートしてください!》
https://twitter.com/Japan_Olympic/status/1216187154474254336
Twitter Japanも協力している。
《2020年の9月30日まで #全員団結 をツイートしていただくと、4色の折紙で構成されている特別にデザインされた絵字が出現します。それぞれの色には意味合いが込められていて、#オリンピック に参加することで湧き上がる気持ちや、みなで力をあわせることの素晴らしさが表れています。》
https://twitter.com/TwitterJP/status/1216299950058897409
これが「全員団結」のサイトだ。私の感性からするとついていけない世界だ。違和感を覚えてしまうのは私だけではあるまい。
https://danketsu.jp/about/
毎日新聞は1月14日付で「まるで戦時中? JOCの『全員団結』キャンペーン、なぜ『炎上』したのか」を掲載している。
《今夏の東京五輪に向け、日本オリンピック委員会JOC)が人々に団結を呼びかけるキャンペーン「がんばれ!ニッポン!全員団結プロジェクト」に対し、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で「戦時中のよう」「勝手に『全員』に加えるな」などと批判の声が上がっている。「団結」の強制のように受け止められたようだ。実はこのキャンペーンは昨年から続いている。》
辻田真佐憲がインタビューに応じて、こう語っている。
《私たちの自発的な参加を促すような章が散見される。促されてから動く時点で自発的ではないので矛盾しているが、私たちの行動を誘発しようという思いが透けて見える》
https://mainichi.jp/articles/20200114/k00/00m/040/304000c
辻田はツイッターにこう投稿している。
《#全員団結 についてコメントしました。そういえば、某国には「一心団結」なんてスローガンもありました。公式サイトの謎ポエムは失笑ものでしたね。》
https://twitter.com/reichsneet/status/1217285159168274437
「4色の折紙で構成されている特別にデザインされた絵字」について津原泰水ツイッターで、こう指摘している。
《このシンボルマーク、なぜ五輪なのに黒が無い4色の八芒星? 八紘一宇を表してる?》
https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1216827159563517952
武田砂鉄のツイート。私の気分に近い。
《じっとしていようと思う。》
https://twitter.com/takedasatetsu/status/1216878389912465408
毎日新聞統合デジタル取材センター記者の大村健一がツイートしている。
《団結すること自体は別にいいと思うんですけど、上から強制的に団結を促されるのは違うんですよね。時期的にもさじ加減の難しい事柄に土足で踏み込んでしまった感じがします。》
https://twitter.com/k_oomura/status/1217247762531549185
毎日新聞統合デジタル取材センター長の齊藤信宏も私と同じであった。
《#全員団結 ってやっぱり私は違和感を覚えます。》
https://twitter.com/nobusaitoh/status/1217078273844211712
毎日新聞新潟支局ま井口彩はツイッターで指摘している。
ラグビーW杯の「ワンチーム」は、人々の違いや多様性を認める、すごく素敵な言葉。「全員団結」はこれと似ているようで全く逆の視点から作られた言葉なんじゃないかと思う》
https://twitter.com/IguchiAya/status/1217483295476240385
松井計のツイートには皮肉がこもっている。
《1億3千万が全員、団結してオリンピックに集中すべし!てのは何? その間の生産活動なんぞは全部、止めてオリンピック一筋! て話しかね。んなことしたら、オリンピックが終わったあとにみんなが困ると思うけどね。》
https://twitter.com/matsuikei/status/1217227346207338496
こんなツイートも発見した。
《党中央を核心とする安倍晋三の領導下、日本人民が #全員団結  し、オリンピック闘争を完遂することによって、新時代日本は力強い一歩を踏みしめます。二千年間一つの民族として団結した日本民族の誇りと力を今こそ全世界にアピールしなければなりません。》
https://twitter.com/1919dondon_/status/1217310448686514177
毎日新聞統合デジタル取材センター記者の大村は、こうもツイートしている。
《あと取材してちょっと驚いたのは、このキャンペーン、パラリンピックは実は含まれてないんですよね。》
https://twitter.com/k_oomura/status/1217256820277837825
毎日新聞記者佐野格は、こう結論付けている。
《五輪を東京で開くことにそもそも否定的なんだが、全員団結といいながらパラリンピックと一緒じゃないというところから既にキャンペーンとして破綻しているような気がするのは気のせい?》
https://twitter.com/tadashi0712mai1/status/1217686985432653824
異議なし!

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2)【記事】ドコモショップ「クソ野郎」と顧客をメモで侮辱する

1月8日に投稿された、このツイートが総ての始まりだった。2.2万のリツイート、3.4万のいいねがついている。
《知人が携帯の機種変しに行ったら、書類に店長からのセールス指示書がまぎれていたと。内容がひどすぎる。》
https://twitter.com/tide_watcher/status/1214831805255188481
「ねとらぼ」は1月9日付「『親が支払いしてるクソ野郎』 ドコモ代理店の書類に信じられないメモ書き 受け取った本人に話を聞いた」を公開した。
ドコモショップの書類に残されていた信じられないメモ書きがTwitterで拡散されています。「親が支払いしてるから、お金に無トンチャク」「つまりクソ野郎」と利用客を侮辱したうえで、プランの追加を勧めるよう指示が記されています。
編集部では、メモを受け取ったAさんに取材。あわせてNTTドコモ本社にコメントを求めました。》
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2001/09/news126.html
当然のことながらツイッターのタイムラインで反響を呼ぶことになった。こんな感じである。
《えっ、ドコモ社員って客のことをクソ野郎だと思ってたんですか?僕もドコモ社員のことをスマホのプランを変えにきただけなのにしつこく光回線のことを勧めてきてクソ野郎だと思ってたので、これでお互いにクソ野郎ですね!》
https://twitter.com/yuzutz/status/1215427523594448896
《ドコモ代理店の書類で「親が支払いしているクソ野郎」とか書かれているよりも嫌われていそうな「ひとりで何回線も契約しているのキモいし、やたらプランとか案件に詳しくて最低料金しか払わないクソドケチオタク野郎」とか言われてそうなガジェクラの皆さん》
https://twitter.com/tana_p/status/1215424199797420033
《これは酷いですよ! docomoショップに直営店はありません。全てF.Cです。店によって対応が全然違います!ハッキリ申し上げて社員さんのレベルが低いです。去年、凄い格安でタブレットが付いてきますから如何ですか?と店員さんに勧められて契約しました。それがファウェイ》
https://twitter.com/yuka551550/status/1215562352017305600
NTTドコモは1月10日には「一部報道における不適切なお客様応対に関するお詫び」を発表している。
《このたび報道にあるようなお客様を侮辱した不適切な応対が発生し、お客様にご不快な思いをさせてしまったことは、誠に申し訳なく、深くお詫び申し上げます。
 ドコモとして、今回の事態を重く受け止め、徹底した原因究明を行い、再発防止に向け早急に対策を実施してまいります。》
https://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/page/200110_00_m.html
しかし、事態はこれで収まらない。むしろマスメディアをも巻き込みながら拡散、炎上していった。
1月13日には、テレビ朝日系の「羽鳥慎一モーニングショー」が取り上げた。スポーツ報知は1月13日付で「ドコモショップ侮辱メモ問題、『モーニングショー』で被害男性同席で店側を取材…『たまたま、たまたまああいうことをしてしまった』」を掲載している。
《番組では、侮辱された男性を取材。さらに当該のドコモショップを取材した際に、男性の希望で同席する映像を放送した。運営会社の担当者は番組のインタビューで男性へ「お客様には不快な思いをさせまして心より反省しております。申し訳ございませんでした」などと謝罪した。》
https://hochi.news/articles/20200113-OHT1T50037.html
ITmedia NEWS」は 1月14日付で「『あれがドコモショップのリアル』──“クソ野郎”事件はなぜ起きたのか 現役店員が漏らした本音」を公開した。
《「クソ野郎」などと客を侮辱する内容で、当該ツイートは2万RTされるなど話題に。メディアも9日には報道し始め、NTTドコモは10日に謝罪を発表。問題の発生した「ドコモショップ市川インター店」を運営する兼松コミュニケーションズは、当該店舗を「社員研修のため、11~14日の間お休みする」とした後、「当面の間臨時休業」にあらためた。》
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2001/14/news128.html
スポーツ報知は1月15日付で「ドコモショップ『クソ野郎』侮辱メモ問題…毒舌・有吉は『クソ野朗』やくみつるが明かす」を公開している。
《漫画家のやくみつるが、11日放送のTBSラジオ「ナイツのちゃきちゃき大放送」(土曜・前9時)に出演し、NTTドコモが千葉県内のドコモショップで、従業員が来店者を侮辱する対応を行っていたことについて、パーソナリティーのナイツ・塙宣之、土屋伸之とトークを繰り広げた。》
https://hochi.news/articles/20200115-OHT1T50073.html
「NEWSポストセブン」は1月16日付で「女性セブン」1月30日号に掲載された「ドコモ『クソ野郎』メモ事件に見る『外面』を守る重要性」を公開した。
《1月6日、千葉県に住む男性・Aさんが、携帯電話の機種変更をしようとドコモショップを訪れた。その時、販売員から手渡された3枚の用紙の中に、「クソ野郎」「親が支払いしてるからお金に無トンチャク」などと、客を侮辱する手書きメモがあった。販売員の不注意で内部資料を、いちばん見せてはいけない客に見せてしまったわけ。
と、ここまでなら、ありそうな話よ。驚くのはこの後。「クソ野郎」と書いた本人、店長が「私がメモを書きました」と出てきて、へらへら笑いながら謝罪の言葉を述べた。そして「うちの社員にも同じような人間がいて、その人間のことを『クソ野郎』って呼んでいるんです」と。》
https://www.news-postseven.com/archives/20200116_1526143.html

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3)【記事】「女性専用車両」報道はミソジニーの可能性が大であ

毎日新聞は1月17日付で「女性専用車両『男性の目がないから…』TV番組炎上 『痴漢こそ問題視すべきだ』声も」を掲載している。
《「化粧や香水の匂いがきつい」「男性の目がないからマナーが悪い」――。テレビ朝日やTBSの情報番組で最近、電車の女性専用車両でのトラブルや「乗りたくない女性」を取り上げる特集が相次いで放映された。ネット上では「トラブルは一般車両でも起きる」「専用車両をネタにした女性たたき」などと炎上。電車内の痴漢被害が多いにもかかわらず、専用車両を「男性差別」と訴え廃止を求める動きも根強くあり、「メディアは痴漢こそ問題視すべきだ」と警戒する声も上がった。ツイッター上では、ハッシュタグ「#女性専用車両は必要です」も登場し、性被害の実態を訴える声が広がっている。》
https://mainichi.jp/articles/20200117/k00/00m/040/227000c
テレビ朝日系の「羽鳥慎一モーニングショー」が1月13日の放映で特集したことから炎上が始まった。次いでTBS系の「グッとラック!」と「Nスタ」で取り上げた。毎日新聞の記事を書いた毎日新聞統合デジタル取材センター記者の中川聡子がツイッターに次のように投稿している。
《放送を確認するのが苦痛で苦痛で
2020年にもなって「男がいないからこそ起きるオンナのバトル!」、ほんとついていけない。痴漢が止まず、適切に処罰もされない国では #女性専用車両は必要です 。そして、女性がどの車両に乗ろうが勝手だし指図される筋合いもありません。》
https://twitter.com/nakagawas1/status/1218149726316453888
北原みのりが中川をリツイートしたうえで喝破する。
女性専用車両批判で気持ち悪いのは「男がいないから女がだらしなくなる」という発想。「男様中心」の歪んだ認知を、恥ずかしげもなく披露出来ることも含めて、ジェンダーギャップ121位である所以だ。「男の視線」のなかに、女の人生小さく押し込めるの、やめろ。》
https://twitter.com/minorikitahara/status/1218409996943331328
小説家の福田和代もやはり中川をリツイートしている。
女性専用車両については、「痴漢なんかする男性がいるせいで、俺たちが世界中で恥ずかしい」と、まともな男性が一番怒って当たり前だと思うのですが。どうして女性に矛先を向けようとするんですかね?》
https://twitter.com/kazuyo_fuku/status/1218476218523107329
ミソジニーを疑わざるを得まい。小川たまかが「YAHOO!ニュース」に1月17日付で「番組制作者は『女同士のバトル』がお好き? ミソジニーまみれの女性専用車両バッシング」を寄稿している。
《ちなみに私が2015年頃から痴漢を含む性暴力の取材を始めたきっかけは、「女性専用車両が必要と答えた60代女性が7割いる」という調査結果について男性ライターが「痴漢も人を選ぶと思いますけどね」と書いたネット記事を見て、心から悲しく感じたからです。
女性専用車両に乗る女性に向けて、そのような嘲笑が浴びせられることがある。番組の出演者はこのような背景をまったく知らなかったのでしょうか。そうであるとすれば、彼らが女性専用車両についてまず知らなければならないのは、このことなのでは……?》
《女性の口から女性専用車両の「問題点」を語らせ、利用しづらさの原因は女性たちの行動にあるという流れを作り、番組の趣旨に合わせて共感を示した女性アナウンサーをいったんからかってから、「あなたは普通車両に乗らなくていいよ」と「許可」を与える。
今年も1月からとんでもないものを見たなと思いました。テレ朝さん、大丈夫ですか。》
https://news.yahoo.co.jp/byline/ogawatamaka/20200117-00159238/
「BUSINESS INSIDER」は1月17日付で「『女性専用車両は戦場』報道に批判の声。TBS取材に答えた女性が『誤解』と告白、局は謝罪」(竹下郁子)を公開している。
女性専用車両でトラブルが起きる背景について、インタビューを受けた女性たちやスタジオの出演者からは、「男性の目がないから好き放題やっちゃう」「男性がいたらある程度は遠慮するんじゃないか」という意見が出ていたが、そもそも女性専用車両は痴漢被害対策の一環だ。その加害行為を透明化し、一部の女性が主張するマナーの悪い女性を取り上げ、「女 vs. 女」の構図を強調するような特集そのものが女性差別的だという意見もある。》
https://www.businessinsider.jp/post-205904
中部大学教授の玉田敦子は、日本では女性にとっては暴力も性暴力も日常だとツイートして自らの次のような経験をツイッターで報告している。
《報復が怖く黙ってたけど、先日、日中、電車で思いっきり膝を蹴られた。酔っぱらいでもなく、普通の勤め人風の男性だった。その日は急いでいて女性専用車両に乗ってなかった。目撃者もいて結構騒いだけど誰も助けてくれずじまい。日本では女性にとっては暴力も性暴力も日常。》
https://twitter.com/atsukotamada/status/1217758805909336064
自撮り熟女カメラマンのマキエマキも忌々しい体験を投稿している
《電車を降りたら冷たくてぬめぬめした液体が手について、なんだろうと思ったら精液だった。それが精液だとわかった瞬間のショックは、女性専用車両にあぶらとり紙が散乱などというデマを流す人にはわからないだろうなあ。まだリアル勃起ちんこも見たことがなかった、おぼこ娘の頃ですよ。》
https://twitter.com/makiemaki50/status/1217967752712880128
毎日新聞静岡支局記者の古川幸奈も自らの経験を踏まえてツイートしている。
《大学時代に使ってた電車は痴漢が本当に多くて(実際に何回か被害申告)、時間がある時は必ず先頭の女性専用車両まで歩いて行ってた。
単純に安心できる空間だったな。
だから、この放送の趣旨は全く理解できない。》
https://twitter.com/yukinafurukawaa/status/1218694446478323712
日下部元美は毎日新聞外信部の所属だ。
《高校生のとき「今日痴漢にあったわサイアク」って話は日常会話の中で普通に出る話でした。「毎朝近づいてくる変な人がいるから車両変えたらついてきた」みたいな話もあった。異常が日常という異常。》
https://twitter.com/MoKusakabe/status/1218757172168777728
フォーミュラカーレースドライバーの中林香は、テレビの情報番組が急に女性専用車両を取り上げ始めた狙いをこう推測している。
女性専用車両の件、急にTVで問題視しているのは、東京オリンピックで来日する外国人に見せられないというのが本音だとしたら、これがこの国をダメにしてきた最大の原因だと思う。問題の本質に向き合おうとせず、ただ隠そうとする。体裁だけ整えようとする。多くの問題がそうやって放置され続けている。》
https://twitter.com/kaokou11/status/1217748406967439360
「痴漢とはなにか 被害と冤罪をめぐる社会学」(エトセトラブックス)の牧野雅子がツイートしている。
女性専用車両を作らねばならないほど痴漢という性暴力が多いことを、恥じるどころか、トンチンカンなことを平気でいえるとは、痴漢を生んでいる社会の構成員としての自覚がない、ということなのだろう。二重三重に恥ずかしいわ。》 
https://twitter.com/mhmakino/status/1217439382216400897
女性専用車両は、痴漢という性犯罪をしっかりと取り締まってこなかった男社会の無責任を表象しているのである。LGBT差別などをテーマにして来た松岡宗嗣の見方は、こうだ。
女性専用車両が必要な背景となる問題には切り込まず、女性専用車両を女性に批判させるというのが、(おそらく番組制作側は男性が多いだろうから)権力側によってマイノリティ同士の分断を煽るような構図に見えてきつい。》
https://twitter.com/ssimtok/status/1217642881386594305
地下鉄御堂筋事件を忘れてはなるまい。「弁護士ドットコム」が2019年3月18日付で「女性専用車両の機運高めた30年前の「御堂筋事件」…痴漢を注意したら強姦被害」を公開している。
《1988年11月4日午後9時ごろ、大阪市営地下鉄御堂筋線本町ー心斎橋間の電車内で、2人組の痴漢行為に対して注意した当時20歳の女性が逆恨みされました。2人組は女性の首などをつかみ、大阪、堺市内を連れまわしました。午後11時50分ごろ、マンション建築現場に連れ込み、ノコギリで脅して強姦しました。大阪地裁堺支部は、被告人に3年6カ月の実刑判決(求刑4年)を下しました。》
https://www.bengo4.com/c_18/n_9348/
FRaU」が1月16日に公開した「日本の#MeTooが盛り上がらない『本当の理由』」で白川桃は、こう書いている。
《メディアは「男女の区別はない世界」と言われるが、大手メディアで働く人の構成を見てみると、女性比率は新聞、テレビ局などマスメディア全体で2割。管理職になるとさらに5%程度というジェンダーバランスである。女性は女性であることでまず差別され、さらに子供を持つと働き方で差別される。》
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/69748
FRaU」を運営する講談社の女性管理職比率はどうなっているのか知りたいところだが、いずれにせよ、中川聡子が呟く。
《マスコミの女性比率は2割。これってつまり、差別なんです。差別があるから、女性がいられないのです。数は力。力がほしい。》
https://twitter.com/nakagawas1/status/1218409585079250945

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4)【本日の一行情報】

◎日刊スポーツは1月17日付で「#KuToo発信石川優実氏が中傷に法的措置を検討」を掲載し、石川の著書「#KuToo-靴から考える本気のフェミニズム」の版元である現代書館が石川に向けられたネット上の誹謗中傷に対して抗議を発表したことを報告している。
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202001170000500.html
これが、その抗議だ。次のような部分をしっかりと押さえておきたい。
《…ウィキペディアには、「著作権侵害にあたるとする弁護士がいる」と当初その弁護士の実名を挙げて投稿した人物がいた。
1月17日現在、何故か弁護士名が削除されるにいたっているが、にもかかわらず「石川の著作が著作権侵害にあたるとの見解を示す弁護士もいる」という記載を公表し続けている。
そこには、引用であるとの弊社見解への反論はなく、単に弁護士の意見なるものが弁護士名を匿名化したうえで併記され、あたかも著作権侵害の見解に法的な根拠があるかのような記載を続けている。投稿者がこのような見解を維持するのであれば、明確な根拠に基づく反論を明示すべきであり、そうでないなら記載を速やかに削除すべきである。》
《前記弁護士のツイートの章表現はわかりにくいが、そのツイートを読むと、ツイート上での当時のやり取りにおいて石川さんが反論していた自己の意見を本書の中で補充していることを指して、同一性保持権侵害らしき非難をしているに過ぎない。
しかし、石川さんが「他人の著作物」に手を加えた部分はなく、自己の著作物を補充したに過ぎないのであるから、そもそも同一性保持権侵害の問題ではない。何故なら、同一性保持権侵害とは、引用その他において、「他人の著作物」に手を加えることだからである。反論すら不要と判断して無視した理由はここにある。》
http://www.gendaishokan.co.jp/goods/100.htm
石川優実の「#KuToo」を一読して、石川の「本気のフェミニズム」は誰かの言葉を借りたものではなく、自前の言葉をもって紡ぎ出されていることからしても、SNSでは相当なバッシングを食らうことになるだろうとは、ある程度、予想していた。バッシングが強いほど、石川の「#KuToo」の社会に対する影響力も大きくなるとも思っていた。それだけに今回、現代書館から発表された抗議は、まさに時宜を得たものである。

◎「春オンライン」は1月17日付で田村栄治の《「女性との間に『温かなもの』があった」“性暴力”広河隆一氏、「報告書」の身勝手な主張》を公開している。
《とりわけ私が引っかかったのは、次の認識だ。
「男女がたとえ、地位や力の世界であっても、すべてがセクハラが絡む関係とならないはずだ。セクハラという言葉で関係が語られたその瞬間に、それまでの男女の心の中に育ったはずの温かなものは、一切なかったように女たちは語り始める。あの時期はそれほどひどいものだったのか、あの時語り合ったことは、そんなに色あせたものだったのか、男たちは愕然とする。そして残ったのは加害と被害だけなんてひどすぎる、と考える」(検証報告書41ページ、107ページ。太字は筆者)》
《おそらく広河氏は、女性たちとの間には「温かなもの」があったのだから、セックスはその延長線上の、恋人同士の行為だったとでも言いたいのだろう。
だが、広河氏と被害女性との間に「温かなもの」などあったはずがない。
そして、この救い難いほど身勝手な広河氏の認識が、彼の性暴力の根源にあったと私は思う。》
https://bunshun.jp/articles/-/26682
「落ちた偶像」という言葉を思い起こしている。

共同通信は1月16日付で「漫画海賊版サイト対策で報告書 2次創作物ダウンロードは容認」を発表した。
《全ての著作物を対象に、インターネット上に無断で掲載されたと知りつつダウンロードする行為を違法化して規制するのが柱。一方で「ネット利用者が萎縮する」との懸念に配慮し、軽微なダウンロードや、パロディーを含む2次創作物のダウンロードは違法としない。》
https://this.kiji.is/590486378496459873?c=113147194022725109
弁護士の福井健策がツイートしている。
《報告書が出ました。「軽微なもの」と「翻案作品」のDLを違法化対象から除くのは合意に至りました。「著作権者の利益を不当に害する場合」への限定は賛否が割れ、両論併記です。検討は政治の場へ。》
https://twitter.com/fukuikensaku/status/1217759855496163328

◎「Business Insider Japan」は1月15日付で「グーグルが27兆円でセールスフォース買収を検討?クラウド事業でマイクロソフトを抜く“近道”