【文徒】2021年(令和3)3月9日(第9巻43号・通巻1940号)

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1)【記事】花田清輝が見出した小沢信男が亡くなった
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
4)【お知らせ】 
----------------------------------------2021.3.9 Shuppanjin

1)【記事】花田清輝が見出した小沢信男が亡くなった

小沢信男が亡くなった。毎日新聞は3月7日付で「作家の小沢信男さんが死去 93歳 評伝『裸の大将一代記』など」を掲載している。
《画家山下清の評伝「裸の大将一代記」などの作品で知られる作家小沢信男(おざわ・のぶお)さんが3日午後11時47分、CO2ナルコーシスのため東京都千代田区の病院で死去した。93歳。
https://mainichi.jp/articles/20210307/k00/00m/040/098000c
不忍ブックストリート代表の南陀楼綾繁がツイートしている。
小沢信男さんが亡くなったという電話を受けたのは、昨日、石巻に向かう電車の中でした。私が谷根千に住むきっかけをつくってくださり、その後も影響を受けてきた方でした。半生記を聞き書きしたり、句集を出させていただきました。コロナ禍でお会いできないままお別れしたことが無念でなりません。》
https://twitter.com/kawasusu/status/1368566325929418756
小沢は例えば、こんな俳句を詠んでいる。
ためらってまた矢のごとき蜻蛉かな
徴兵も成人の日もないまんま
学成らずもんじゃ焼いてる梅雨の路地
「TIMELESS 石岡瑛子とその時代」(朝日新聞出版)の河尻亨一は学生時代から小沢と交流があり、小沢を手本としてきたという。
《作家の小沢信男さんが逝去されました。93歳。学生の頃からお世話になり、ここ数年、仕事でご一緒する機会もたびたびあり、ついひと月前にも電話でお話しただけに、寂しい気持ちが大きいです。》
《『犯罪紳士録』『東京百景』『裸の大将一代記 山下清の見た夢』『時代小説の愉しみ』『私のつづりかた』etcーー社会派ルポルタージュから俳句、時代小説論、街歩きエッセイ、アーティスト評伝まで。かと思えば地域コミュニティ誌の老舗「うえの」の編集、芸運動のオーガナイズなども。》
《時代をへる中でアップデートするボーダーレスな執筆・編集活動は、私のお手本でもあります。章の味わいという意味では神です。まさに匠の技でした。この場を借りて、ご冥福をお祈りします。小沢信男先生、ありがとうございました。》
https://twitter.com/kawajiring/status/1368552292295733258

https://twitter.com/kawajiring/status/1368552297228169217
三一新書「ドキュメント 犯罪の主役たち」も小沢信男の仕事である。徳間書店の「タウン」「アサヒ芸能・問題小説特集」に1967年~1968年に発表した犯罪ルポを一冊にまとめた本である。
《昭和四十二年九月三十日、神田錦町角の古ビルの物置部屋で、二人の娘が心中した。捨てられた娘は畳に四肢をうち棄てて、罪ある娘はみずから五体を簀巻きにして・・・。
電車の中吊り広告は、太平楽に歌った。
「女の同性愛心中にみた隠微な関係」
「倒錯して女ふたりの愛の果て」
隠微に倒錯しているものは、だれか・・・。》
「90年代アメリカ映画100」の佐野亨のツイート。
小沢信男さんに書かれなくなって、東京はどうなるのだろう。》
https://twitter.com/torusano1124/status/1368499311214956544
有田芳生のツイート。
《えっ!半藤一利さん、安野光雅さん、そして小沢信男さん。洒脱章が大好きでした。「みすず」連載の「賛々語々」(3月号)「松葉杖」が絶筆になってしまったのでしょう。残念です。お悔やみ申し上げます。昭和世代が消えていきます。》
https://twitter.com/aritayoshifu/status/1368479581649342470
「装丁、あれこれ」(彩流社)の桂川潤のツイート。
《作家の小沢信男さんが93歳で逝去。『本の立ち話』(西田書店)に寄せた似顔絵は、本人以上にご家族に喜ばれた。個人的にまず思い出されるのは田村義也さん装丁の『東京百景』(河出書房新社)かな。合掌》
https://twitter.com/jun_soutei/status/1368486923811975168
筑摩書房のツイート。
《作家の小沢信男さんがお亡くなりになりました。 筑摩書房では「ゼロ年代の50冊」ベスト10(朝日新聞)にも選ばれた晩年の代表作『東京骨灰紀行』や『ぼくの東京全集』(ちくま庫)、『私のつづりかた』など多くの著書を刊行させて頂きました。謹んでご冥福をお祈りいたします。》
https://twitter.com/chikumashobo/status/1368458653850734594
中川六平の編集者として最後の仕事が小沢信男であった。晶社の斉藤典貴がツイートを投稿していた。
小沢信男さんが亡くなった。2013年の夏、中川六平さんが亡くなり、進行中だった『捨身なひと』を引き継いだ。ご自宅へお邪魔していろいろお話を聞かせてもらった。本当に貴重で楽しい時間だった。ありがとうございました。謹んでご冥福をお祈りいたします。》
https://twitter.com/noritakasaito/status/1368492288796594177

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2)【本日の一行情報】

毎日新聞は3月6日付で「GAFAにどう対抗? ヤフー、LINE両トップのインタビュー詳報」を掲載している。川辺健太郎の発言。
《日本に住む人、あるいはLINEが進出しているタイなどに住んでいる人たちの生活の身近な課題解決にいち早く答えていく、その国固有の社会課題に解決策を提示していく、これをスピーディーにやっていくことが、勝つことにつながっていくと思います。
「テック・ジャイアント」と呼ばれる(GAFAのような)巨大プラットフォーマーは、押しなべてグローバルなサービス。国ごとの課題解決の優先度が高いわけではない。例えば、日本のデジタル化の遅れについて特別に対応するということはないでしょう。我々は、その優先度の差を生かして、集中する地域にいち早く解決策を提示して、ユーザーの支持を得る。そういう戦い方をしていきます。》
https://mainichi.jp/articles/20210306/k00/00m/020/088000c
要するにローカリズムに賭けようというわけだ。川辺はわかっているのだ、身の丈を。

◎付録の「DIME」(小学館)だ!3月16日発売の5月号は「LEDビューティーミラー」。
https://dime.jp/genre/1096897/
女性向けの付録だ。

ダースレイダーは3月7日付「bizSPA!フレッシュ」に「菅首相長男の接待報道、春にタダ乗りする他メディアの情けなさ」を発表し、こう書いている。
《ちなみに僕があえて春という名前を何度も言っているのは、春報道が出た後に各紙が追っかけていろいろと記事を書いているんですが、気になるのは他の新聞や週刊誌の報道は固有名詞を出さずに「一部週刊誌報道によると」などという書き方をして、クレジットをちゃんと載せないということ。でも明らかに春の取材能力、調査報道の功績ですよね。》
《卑怯ですよ、春という名前を出さないのは。春に限らず、いろんなスクープを出したメディアに他紙が乗っかったり追っかけるときに、固有名詞を出さないんですよね。こういった慣例を改めて見て、日本のメディア空間はいびつだということを、今回も強く感じました。》
https://bizspa.jp/post-422619/
例えばリベラルな論調で知られる信濃毎日新聞が3月6日付で掲載した社説「総務官僚の接待 身内調査の限界が明白だ」に「春」の名前はない。「春砲」でさえ「わかった」報道の餌食にしてしまうのだ。こんな具合に。
菅義偉首相の長男正剛氏が勤める「東北新社」から繰り返し接待を受けていた総務省の幹部が、NTTからも高額の接待を受けていたことが分かった。》
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2021030600115

上野千鶴子岩波書店から刊行した「女の子はどう生きるか」は10代に向けて書かれている。朝日新聞デジタルは3月8日付で「セレブな主婦を夢見るのはダメ?上野千鶴子さんと考えた」(三島あずさ、阿部朋美)を掲載している。上野は埼玉県立浦和第一女子高校の生たちとオンライン読書会で語り合った。
《Bさんは「上野さんが専業主婦に肯定的でないのは分かる」とした上で、「でも、頑張って自分を磨いてお金持ちと幸せな結婚ができれば、それでもいいのでは?」と疑問を投げかけた。
上野さんは「老婆心ながら」と笑いつつ、「子育ては期間限定。それに、離婚の可能性や離職後の再就職の難しさ、非正規雇用の不安定さなど、さまざまなデータをふまえると、みなさんの世代で専業主婦を選ぶのはリスクが高いことがわかっている。そのことは覚えておいてほしい」と答えた。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP354Q3MP32UTIL04D.html

◎「リアルサウンド」が3月8日付で公開している「『學界』編集長・丹羽健介が語る、実験場としての雑誌 『芸誌は絶えず変わっていく学の最前線』」で丹羽は次のように語っている。
《今は意識が変わりましたが、学と比較して週刊誌を低く考えるところがあったと思います。自分のデスクの本棚に『ランボー全詩集』をさして、俺はこんなところにいる人間じゃない、本当は学をやりたいんだと厭味ったらしくアピールしたりしていました。そうしたらある日、後に社長になった当時の平尾隆弘集長から「昼ご飯に行かない?」と呼び出され、2人で話しました。
「丹羽君は、学は本のなかだけにあるように思っているかもしれないけど、僕は違うと思うんです。見方をかえれば、日々社会で起こっていることにも学的興味をそそることがあるんじゃないか」。意味がよくわからないままなんとなく丸め込まれた形でしたが、そういわれたことが心に残って、週刊誌ジャーナリズムと学を優劣で考えるのはやめました。あらゆるものの中に学があるという考えは今につながっている気がします。》
https://realsound.jp/book/2021/03/post-718053_2.html
平尾が国社から刊行した「宮沢賢治」は立派な学であった。詩人の鮎川信夫を週刊誌ジャーナリズムの世界に引きずり込んだのは、確か平尾の仕事であったはずだ。

◎宮崎本大賞は行成薫の集英社庫「本日のメニューは。」に決まった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000211.000011454.html

◎3月8日(月)の重版によってて発行部数50万部を突破した宇山佳佑の「桜のような僕の恋人」(集英社庫)がNetflixで映画化されることになった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000214.000011454.html

◎「プチコミック」4月号(小学館)にて、創刊45年目のアニバーサーリーイヤーを飾る豪華企画「Happy45」が発表された。なかでも注目は漫画家と読者によるオンライン飲み会が実施されることだ。第1弾として、「天は赤い河のほとり」「夢の雫、黄金の鳥籠」の篠原千絵、「せいせいするほど、愛してる」「どうしようもない僕とキスしよう」北川みゆきをゲストに迎え、4月23日(金)に開催を予定している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001047.000013640.html

凸版印刷電通サイバー・コミュニケーションズは、第四回「eSPORTS TRINITY」をオンライン形式で3月24日(水)に開催する
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000620.000033034.html

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3)【深夜の誌人語録】

一番である必要は全くない。

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4)【お知らせ】 

」2000号まで、あと60号。

【文徒】2021年(令和3)3月8日(第9巻42号・通巻1939号)つづき

◎またしても新聞の社説に「週刊春」の名前が踊った。
朝日新聞は3月5日付で社説「総務官僚接待 徹底した調査が必要だ」を掲載している。
《週刊春が、総務省の谷脇康彦・総務審議官らに対し、NTT社長らによる高額の接待が繰り返されていたと報じた。
NTTは政府が3分の1以上の株式を保有し、総務相が監督・命令権限を持つ。毎年度の事業計画を始め、事業について様々な許認可権限がある。総務省にとって国内最大の利害関係者といっていい。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14821857.html?iref=pc_rensai_long_16_article
毎日新聞は3月5日付で社説「NTTも総務官僚接待 根深い癒着構造の解明を」を掲載している。
《最初に報じた週刊春によると、飲食代の総額は谷脇氏の3回で計58万円超だったという。昨年6月の会食は33万円で、これには総務審議官だった山田真貴子前内閣広報官も参加していたという
谷脇氏と山田氏は、放送事業会社「東北新社」に勤める菅義偉首相の長男らからも、飲食代などの接待を受けていた。》
https://mainichi.jp/articles/20210305/ddm/005/070/048000c
東京新聞は3月5日付で社説「相次ぐ接待発覚 全省庁対象に調査せよ」を掲載している。
総務省幹部の接待漬けはもはや「底無し」と言わざるを得ない。
週刊春によると、谷脇康彦総務審議官や総務審議官当時の山田真貴子前内閣広報官らが、澤田純社長らNTTからも高額の会食接待を受けていた。
谷脇氏は会食への参加を認め、総務省が調査を開始したという。
谷脇氏は、菅義偉首相の長男・正剛氏が勤める放送事業会社「東北新社」から高額の接待を受け、懲戒処分を受けたばかり。同様の高額接待を受けた山田氏も給与を一部返納の上、体調不良を理由に内閣広報官を辞職している。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/89634?rct=editorial

◎これは森達也のツイート。
《NTTの総務省接待問題、NHK以外の民放の報道が少ない理由は大スポンサーだから、との説を聞いた。なるほど。ありうる。さらにテレビ局上層部と総務省幹部との関係はどうか。どこまで踏み込めるのか。メディアが試されている。》
https://twitter.com/MoriTatsuyaInfo/status/1368414645766086656
「配慮」は働いているに違いない。そう考えるのが妥当だ。

◎サンディアスが運営するBL情報サイト「ちるちる」は4月2日(金)10時、前年の商業BL作品などを対象としたランキング「BLアワード2021」を発表し、主要電子書籍ストア、アニメイト店舗&通販、コミコミスタジオ通販にて、BL漫画・小説の販売促進フェアが開催される。今回もフェア特典小冊子が用意され、過去最大の28名の作家が描き下ろしイラストや1ページ漫画を寄稿しており、BLファンなら絶対に手に入れたい作品を収録している。大手では小学館KADOKAWA白泉社の作家がいない。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000022111.html

柴田元幸シェークスピアを翻訳するというのは事件でしょ。
柴田元幸です。目下生まれて初めてシェークスピアを訳してるんですがなかなか一人ひとりの声が聞こえてこず、いまだ五里霧中です。でも強欲で腹黒い姉妹二人の声だけはバンバン聞こえてきてするする訳せます。自分、この二人に近いんだろうか》
https://twitter.com/monkey_info1/status/1367991719917092864
たぶん「リア王」なんだろうけれど。

徳間書店の「3.11企画」は充実している。細野豪志開沼博「東電福島原発事故 自己調査報告」 、池尾伸一「魂の発電所 負けねど福島 オレたちの再エネ十年物語」に加えて、詩人・和合亮一の「未来タル 詩の礫 十年記」も刊行している。
《「涙が泣いている。/涙も泣くんだね。/泣いている。/涙が、泣いている。
涙だって、泣けばいい。/涙だって、泣いていいんだよ。」》
https://www.tokuma.jp/book/b560952.html
和合は「未来タル」のほかに、「ふたたびの春に」(祥伝社)、「Transit」(ナナロク社)も刊行している。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784396318000
https://twitter.com/imcc_murai/status/1356213396388020227
3月4日付「讀賣新聞オンライン」が掲載している「福島から詩人和合亮一が問う『戦争と同じ不条理』」(聞き手・福島支局長 広中正則)で和合は次のように語っている。
《「『復興』という言葉に、言いようのない違和感を持っている方も多いんですね。私が思う『復興』は、コロナ禍と重なるところもありますが、ライフスタイル(生活様式)、ライフサイクルを見直す方向に向かっていくことです原発が爆発したのも、従来の考え方がどこか違っているという証しだと思うんです。震災の問題は、今までのスタンダードで考えた結果、よくなるとか、時間がたったら解決するというものじゃない。それはコロナ禍に遭って、多くの人が感じ始めていると思います。単に利益をあげるというのではなく、身の丈に合った暮らしをするにはどうしたらいいのか考えることが、一つの復興の有あり様ようではないでしょうか」》
https://www.yomiuri.co.jp/local/michinoku/20210224-OYT8T50041/

テレビ東京は日本芸社の「週刊漫画ゴラク」で連載しているムラタコウジの「高嶺のハナさん」をBSテレ東にてテレビドラマ化し、3月10日0時より放送開始する。動画配信サービス、NTTぷららひかりTV」での1週間先行配信も実施する。
https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1309795.html
テレ東の目のつけどころが良い。

◎同時発売した「呪術廻戦」15巻と初の公式ファンブックが予想通り売れている。
https://yukawanet.com/archives/funbook20210304.html

◎3月10日にKADOKAWAの電撃庫から発売される「ユア・フォルマ 電索官エチカと機械仕掛けの相棒」(著/菊石まれほ イラスト/野崎つばた)は電撃小説大賞受賞作だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000008217.000007006.html

日本経済新聞が3月5日付で「趣味雑誌の枻出版社、飲食など多角化失敗で民事再生 企業信用調査マンの目」を掲載している。帝国データバンクの調査マンによる枻出版社倒産の分析だ。出版の右肩下がりが止まらなかった。
《一般的に雑誌の返品率は40%強といわれているが、2016年3月期は誌代売上高91億6200万円に対し、翌年に返品として計上したとみられる17年3月期の売上値引戻り高は57億7900万円となるなど、金額ベースで6割強の返品率となっていた。返品抑制のため、雑誌・ムック本の発行点数を減らしたことで、出版物の誌代売上と広告収入が落ち込み、18年3月期の年売上高は約78億5000万円と大幅に減少し、当期純損失で約22億5000万円を計上したことで債務超過に転落していた。》
出版では自転車操業を選択せず、出版の損失を多角化で補おうとしたが、多角化自転車操業を引き起こしてしまったようだ。多角化の失敗と出版の縮小が負の相乗効果を起こしてしまう。
《こうした主力の出版事業の悪化に加え、経営の多角化により参入した飲食店事業や自動車販売事業において、2015年3月期以降、赤字が散発。本来であればこれ以上の赤字を避けるべく、早期の事業撤退を決断すべきところを、雑誌やムック本による広告効果でいずれ黒字化すると見込んだことや、こうした実業を行うことで、相乗効果として関連する雑誌やムック本の売り上げや広告収入の増加が見込めるとして営業を継続した。こうした甘い経営見込みがかえって傷口を広げる結果となった。》
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ043R60U1A300C2000000/?unlock=1

毎日新聞は3月5日付で「声をつないで『女帝』に怒り 斎藤美奈子さんが問う女性へのアンフェアな視線」(塩田彩)を掲載している。
《権力の中枢に上り詰めた小池百合子東京都知事の過去を丹念に描き、ベストセラーとなった「女帝 小池百合子」(石井妙子著、芸春秋)。この本を、一貫して「性差別的で、ルッキズム(外見至上主義)にそったストーリー」と批判的に論じてきた人がいる。芸評論家の斎藤美奈子さんだ。》
斎藤は次のように語っている。
《社会正義のために闘うとか、権力志向をもった女性に対して、世間はしばしば個人的な動機を探し出してきて、矮小化しようとします。メディアにもその傾向があるよね。生い立ちとか、過去のトラウマとか、身体的なコンプレックスとか、何の個人的な動機もなく、女性が権力を目指したり、社会正義のために闘ったり、寝ずに仕事をしたりするはずがないと、どこかで思っているのかもしれません。失礼な話ですよね。男子も女子も、学校では一応同じ教育を受けている。個人的な「物語」がなくたって、権力を目指したいと考える女性もいるでしょう。自分が当事者でなくても、理不尽なことに怒りを覚え、社会を変えたいと頑張る女性だっている。そこに男性女性の違いはないはずです。》
https://mainichi.jp/articles/20210304/k00/00m/040/002000c
斎藤美奈子現代書館のホームページで森達也とともに連載している「web掲示板談話」の2020年7月30日付で石井妙子の「女帝 小池百合子」(藝春秋)をジェンダー論の観点からも、ノンフィクションとしての質の問題からも一刀両断している。
《はっきりいいますが、この本を褒めた人は、(1)じつはきちんと読んでいない、(2)都知事選前の時流に流された(リベラル陣営に忖度した・選挙で彼女を落選させたかった)、(3)そもそも本を読む力がない、(4)そもそも性差別主義者である、のどれかではないかと思います。》
《自らのアザのコンプレックスと、美人の従妹への対抗心が今日の小池百合子を作ったといいたいのだろうか? こんなストーリー(しかも憶測に基づく)って、昭和30年代の少女マンガだよ。てか、少女マンガだってここまで嫌らしくはない。美醜に異常にこだわっているのは、小池ではなく著者ではないのだろうか。「女にとって容姿は人生を左右するほど決定的な要因なのだ」といわれているようで、非常に気分が悪いです。》
《この人に限らず、本書に証言者として出てくる人は、匿名が多いのね。「小池をよく知る、ある人」とか「遠い親戚のある男性」とか「ある国際関係の専門家」とか。
「小池さんに関して迂闊なことを言うと、いろいろと支障が出るので」「アラビア関係の仕事をしていて、小池さんを実名で批判することなんてできない」などの証言もあって「報復が怖いから実名が出せない」式のことを匂わせてはいますが、ふつうこういうのは証言でも批判でもなく「悪口」「陰口」「噂話」といいます。
小池百合子本人にはもちろん、キーパーソンであるはずの細川護熙小沢一郎小泉純一郎らの証言が少ない(取材したのかどうかもわからない)のも疑問だし、週刊誌記事からの引用が多いことも気になります。》
http://www.gendaishokan.co.jp/article/W00154.htm

産経新聞出版編集長・瀬尾友子がこんなツイートを投稿している
《緊急事態宣言の延長をめぐって、閣僚経験者は「しかし小池さんは天才だよね。常に官邸の先を行っている」とコメントしたという
大衆迎合」を「天才」と呼ぶのは、もうやめませんか。》
https://twitter.com/SeoTomoko3/status/1368397923571015684

◎第14回 「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」は「海をあげる」(筑摩書房)の上間陽子に決まった。
https://www.nobody.or.jp/info/detail.php?n=127

ディスカヴァー・トゥエンティワンは、ロングセラーや既刊本のカバーを替えて新たな読者層を開拓するマーケティング施策を実施し、これまでに30点超の書籍を新カバーで刊行してきたそうだ。
「うまくいっている人の考え方」は、翻訳自己啓発書として1999年に刊行したが、ビジネス自己啓発書として読みつがれ、2013年に新書サイズにリニューアルしまし、さらに2018年「本書の内容はビジネスパーソン以外、若い世代や主婦層にも広く受け入れられるのではないか」という営業担当者の提言で、装丁を「花柄バージョン」に刷新したところ、累計100万部を突破した。リニューアル前は、購入者の50%が男性だったが、カバー替え後は読者の男女比は2:8に変化したという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000515.000018193.html
丁寧に売るにあたって、こうした「投資」も必要なのかもしれない

◎宝島社は公募新人賞である「このミステリーがすごい!」大賞で、従来の優秀賞を今年度より「庫グランプリ」と改称し、同賞を受賞した亀野仁「暗黒自治区」を3月4日に発売した。同時受賞の平居紀一「甘美なる誘拐」は2021年4月7日に発売する。
https://www.jiji.com/jc/article?k=000001132.000005069&g=prt

◎「impress Watch」は3月5日付で「ローソン、付録付き雑誌の雑誌だけデジタル化」を公開している。
《ローソンは、雑貨などの付録が付いた雑誌の販売において、雑誌電子書籍で提供するパッケージ「グッズ付きデジタルマガジン」を発売する。
3月5日から発売するのは、ローソン限定グッズ付デジタルマガジン「steady.4月号特別号」。価格は1,320円。特別付録として、「ムーミンと仲間たちのマスクポーチ&銀イオン加工マスク」が付属。雑誌本体は同封のクーポンコードを読み取り、スマホやPCで読む。》
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1310286.html
この手があったか。ただし、読者が支持するかどうかは別問題だ。もし支持するのであれば紙の雑誌は、終わる。むろん、絶滅はしないだろうけれど…。

主婦の友社は、3月18日(木)に、Twitterフォロワー180万人越えの現役AV女優・深田えいみのフォトスタイルブック「フツーにえいみ、フツーのえいみ」を発売する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001553.000002372.html
私も180万人のうちの一人である。
https://twitter.com/FUKADA0318
10名に10万円の計100万円が当たるという企画を実施したり、フォロワーを増やす努力を怠らない。
https://twitter.com/FUKADA0318/status/1359049409565085697

一迅社は3月15日(月)より「ゆるゆり×大室家×アトレ」コラボをアトレ秋葉原1において開催する。
https://www.atpress.ne.jp/news/248483

講談社は、「別冊少年マガジン」の4月9日発売号で最終回を迎える「進撃の巨人」のクライマックスを盛り上げる一環として、超大型版コミックス「巨人用 進撃の巨人」を先着100名限定で発売した。「進撃の巨人」単行本第1巻の第1話と第2話を収録した全96頁で保存ケース付き。ISBNコードも取得している。表紙寸法/縦1010mm × 横715mm、概算重量/約13.7kg、束幅/25mmというスケールだ。ギネス入りを目指すそうだ。お値段は15万円(税別)。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003110.000001719.html

◎「春オンライン」は3月4日付で「『やってないよ!』講談社・元モーニング編集次長が法廷で大暴れ《妻殺害に懲役11年の実刑判決》」(西川義経)を発表している。
《1月末、東京高裁で開かれた2審の判決公判で、大手出版社「講談社」でマンガ誌「モーニング」編集部次長として勤務していた朴鐘顕(パクチョンヒョン)被告(45)は、大きな声でそう訴えた。法廷で、懲役11年の実刑判決を言い渡されたのだ。
刑事裁判では、有罪判決が言い渡される際にじっと無言を貫く被告が多い。その中にあって、まるで子供のように騒ぎ立てる彼の姿は異様だった。》
《2審でも実刑判決が下ったが、これまで休職中として敏腕編集者の裁判を見守ってきた講談社は《社員は上告の意向を表明しており、今後の推移を見守りつつ、社として慎重に対処してまいります》とコメントし、最後まで朴被告に寄り添う姿勢を見せている。》
https://bunshun.jp/articles/-/43769
新聞の社会面を騒がせた事件だが、高裁判決があったことをこの「春オンライン」の記事で知る。

◎ファッション誌「PLEASE」編集・発行人で写真家の北原徹を招いたトークイベントが3月12日、八戸ブックセンター(青森県八戸市六日町)で開かれる。インスタライブ配信もされるそうだ。北原は「POPEYE」の元副編集長、「週刊SPA!」「anan」「クロワッサン」などの編集に携わってきたが、「PLEASE」では編集ディレクションや写真撮影、章、アートディレクションなどを一人で行っている。
https://hachinohe.keizai.biz/headline/1527/
https://fashionpost.jp/news/62127

◎「dodaキャンパス」(ベネッセ i-キャリア)と「AERA」(朝日新聞出版)が組んでファーストキャリアに悩む大学生のためのオンラインイベントを3月23日(火)に開催する。辻??愛沙子と「AERA」編集長・片桐圭子による特別講演「辻?? 愛沙子さんと考える『自分のキャリアの描き方』」が第一部で、第二部は「【トークセッション】教えてセンパイ!『デジタルで働くってどうですか?』」で、アマゾンジャパン、サントリーコミュニケーションズ、ベネッセ i-キャリアの若手社員が登壇する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001161.000004702.html

朝日新聞デジタルは3月5日付で「『小説 火の鳥』、重なる戦争とコロナ 『大地編』刊行、作者の桜庭一樹さんに聞く」(滝沢那)を掲載している。
《「昔の話を書いているつもりが、今も同じようなことが起こっています。予想もしないことでした」
 コロナ禍が広がるなかで、桜庭さんは、日中戦争から太平洋戦争に向かう時代を描いていた。「国の利益のために、ひとりの人間の命がすごく軽くなっていくのを感じました」。経済政策を優先して感染拡大を招いた現在の日本の状況と、資料を読み込んでいた昭和初めの戦争の時代とが重なったという。》
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14821873.html

◎NewsPicksの執行役員を務め、現在は動画制作を手掛け電通との合弁グループ会社「NewsPicks Studios」のCEOに就任した金泉俊輔は「週刊SPA!」の元編集長だ。「ITmediaビジネスONLiNE」は3月5日付で金泉をインタビューした「40代で出版社からWebメディアにミドル転職 元週刊誌編集長がNewsPicksで追い求める新しいメディアの形」公開している。金泉の発言だ。
《当社の化はとても健全だと思います。まず社内のコミュニケーションが、上下関係があまりなくオープンで、フラットなところが違います。この点、レガシーメディアではいわゆる「忖度コスト」が発生し、「できない理由」から探すことが多いように感じます。》
《意思決定のスピードが速く、感覚でいうと、普通の日本のメディア企業の倍速はあると感じています。例えば、とあるレガシーメディア企業で、あるウェブメディアを立ち上げようとした時に、名前を決めるだけでも数カ月かかったという話を聞いたことがあります。》
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2103/05/news099.html

◎累計200万部突破のノラネコぐんだんシリーズ第2弾「ノラネコぐんだんと金色の魔法使い」(工藤ノリコ)が白泉社から発売された。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000438.000046848.html
ねこまき+たきのみわこによる絵本「にんにん!さすけまる」も白泉社から発売となった。ねこまきは「ねことじいちゃん」「まめねこ」などで知られる漫画家で、絵本は、これが初挑戦となる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000442.000046848.html

白泉社が発行する少女マンガ誌「花とゆめ」は、電子限定で少年漫画に挑戦する「少年ハナトユメ」第2号を3月5日より白泉社e-net!ほか主要電子書店で配信開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000452.000046848.html

日本放送協会日本民間放送連盟ラジオ委員会はNHK・民放連共同ラジオキャンペーン「ラジオの証言~災害を語り継ぐ~」を実施する。
ラジオは“災害列島・日本”のさまざまな災害リスクと防災・減災の知恵を伝えてきた。そこで東日本大震災の発生から10年になるのを前に、NHKと全国の民放ラジオ局は、これまで取材してきた災害現場の当事者の声を「ラジオの証言」として集めた特設サイトを、3月5日(金)に開設した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000075625.html
https://radionoshogen.com/

主婦の友社が2月25 日(木)に発売した「arikoの副菜の鬼」は、Amazon.co.jpで予約を開始したところ、Amazon書籍売れ筋ランキングでベストセラー第1位を獲得(2021年2月14日~19日・テーブルセッティング部門)するほど予約注が相次いだことから、発売日当日に重版が決定した。arikoは「CLASSY」「VERY」などファッション誌を担当するエディター、ライターだという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001550.000002372.html

化庁長官に作曲家の都倉俊一が起用されることになった。山口百恵の「ひと夏の経験」、ピンク・レディーの「ペッパー警部」、山本リンダの「どうにもとまらない」などの作曲家だが、日本音楽著作権協会JASRAC)前会長で現在も特別顧問を務めている。JASRACは絵画やマンガ、小説など音楽以外の著作権管理への進出に意欲を見せたことがあった。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021030500395&g=soc

日本評論社から刊行された藤津亮太の「アニメと戦争」の装丁に会田誠「ザク(戦争画RETURNS 番外編)」が使われていることには私も気がついた。「美術手帖は3月4日付で「アニメ評論家・藤津亮太会田誠の『戦争画』に見出したもの。なぜ『アニメと戦争』の装丁は『戦争画RETURNS』になったのか」を発表している。
《大量のザクの潰えた姿が描かれていることで、「誰も傷つくことのない箱庭のなかで架空の戦争が消費されている」というイメージがまず伝わってくる。しかしいっぽうで、この大量の兵士の姿は現実の戦場を描いた《アッツ島玉砕》とダイレクトに結びついている。だから「安心して消費できる戦争ごっこ」の向こうに「本当の戦争」がちらつくのである。それはつくり手が、架空の戦争を描く時に意識した“本物の戦争”の影かもしれないし、日本の戦後を端的に現した“距離感”なのかもしれない。いずれにせよこの1枚のなかに『アニメと戦争』で書こうとした様々な切り口を読み取ることが可能なのである。》
https://bijutsutecho.com/magazine/insight/23672
私は「ミュータント花子」に度肝を抜かれたものである。

朝日新聞は3月5日付で「ロエベが新作を発表 朝日新聞やNYTに小冊子折り込む」を掲載している。
《スペインのファッションブランド、ロエベが5日、新聞に小冊子を折り込む形式で2021年秋冬の新作を発表した。仏フィガロルモンド、英タイムズ、米ニューヨーク・タイムズ、スペインのエル・ムンドのほか、日本では東京都内に配られる一部の朝日新聞折り込まれた。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP355DH6P34UCVL01R.html

藝春秋は、ガンダムの世界を藝春秋の目線で伝える春ムック「証言『機動戦士ガンダム』 藝春秋が見た宇宙世紀100年」を発売した。なかなかチャーミングな企画である。こういう企画を考える編集者がいて、それを通すのは、藝春秋の版元としての柔らかさにほかなるまい
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000043732.html

◎世界化社は2月25日に発売したムック「トヨタイムズmagazine」の10,000部重版を決めた。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001062.000009728.html

◎宝島社が保有する北欧デザインのライフスタイルブランド「kippis」と、累計販売台数221万台を突破した「BRUNO」のコンパクトホットプレートのコラボ商品が3月19日(金)に発売される。価格は10,780円(税込)。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001134.000005069.html

共同通信は3月5日付で「『日刊スポーツNEWS』設立へ」を配信している。
《日刊スポーツグループ4社は4月1日、デジタル部門に特化した新会社「日刊スポーツNEWS」を設立する。グループ各社の編集能力を活用し、ウェブサイトのニュースを充実させるなどデジタルコンテンツに力を注ぐ。》
https://this.kiji.is/740475451614920704?c=39546741839462401

毎日新聞は3月6日付で「ヤフーとLINE統合の先に何が GAFA隙はローカルにあり?」を掲載している。
《統合効果を発揮する場として、両トップは、楽天やアマゾンジャパンに後れを取るネット通販の強化を急ぐ方針だ。傘下の通販サイト、衣料のZOZO、オフィス用品のアスクルなどの品ぞろえ拡充のほか、多くの配達員を抱える出前注サイト「出前館」の宅配網を他のサービスでも活用する。
加えて「LINEの良さを生かしたネット通販」(川辺氏)もスタートさせる方針だ。例えば、LINE上の会話で友人の誕生日が話題になり、そのまま、お金を出し合ってプレゼントをネット通販で買うことを可能にする。川辺氏は「非常に独自性の高いものになる」と自信を示す。》
https://mainichi.jp/articles/20210306/k00/00m/020/084000c

◎元TBSアナウンサー笹川友里が光社のファッション誌「VERY」4月号より専属モデルとなった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000764.000021468.html
2月27日付スポーツ報知が掲載した「花の命は短くて…笹川友里アナに近江友里恵アナ、この春続出の女子アナ退社劇の裏側」(中村健吾)は笹川について次のように書いている。
《今月いっぱいでTBSを退社するのが、笹川友里アナ(30)。日本女子大卒業後の2013年、TBSに入社して制作局に配属。「美人すぎるAD」と話題となり、14年4月にはアナウンス部異動。17年12月にフェンシングの元日本代表で北京、ロンドン五輪銀メダリストの太田雄貴氏(35)と結婚。18年6月に第1子を出産し、昨年10月に仕事復帰したばかりだった。》
https://hochi.news/articles/20210224-OHT1T50131.html

◎学研プラスは、2月18日に発売した「DVD付 学研まんが NEW日本の歴史」(全12巻)の増刷を決めた。「NHKスペシャル映像」「各章ダイジェストアニメ」「完全オリジナル映像」という3つの要素を組み合わせたDVDの付録が好評なのだという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003213.000002535.html

◎日販は2 月期の店頭売上前年比調査の結果を発表した。2 月の店頭売上前年比は全体で 104.4%。雑誌 92.6%。書籍 99.6%。ビジネス書は集計開始以来初の 10 か月連続での前年
超えとなった。コミック 124.7%。17 か月連続での前年超えだ。集英社の「鬼滅の刃」と「呪術廻戦」が飛ぶように売れている。開発品 94.1%。
https://www.nippan.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/pos_202102.pdf

◎学参も漫画で売ろうという魂胆なのだろう。シリーズ累計200万部超の「まんが攻略BON」シリーズをリニューアルして、昨年発売された「COMIC×STUDY」シリーズ。第一弾として20年6月に刊行した4冊はすべて増刷がされるなど、人気のシリーズとなっているが、理系教科の「数学(中1)」と「理科(生物・地学)」がラインナップに加わった。「理科(物理・化学)」も3月下旬に発売予定だという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003202.000002535.html
商業出版は儲けるためであれば恥も外聞もなく何でもやるのだ。

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6)【深夜の誌人語録】

慢心が憎悪を生み、危機感が愛情を生む。

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7)【お知らせ】 

」2000号まで、あと61号。

【文徒】2021年(令和3)3月8日(第9巻42号・通巻1939号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】首相記者会見「宣言再延長の原因」を答えられなかった…
2)【記事】電通新聞局出身の静岡新聞静岡放送社長 大石剛の「ダブル不倫疑惑」
3)【記事】テレ東は燃えているか?①プロデューサー 佐久間宣行が独立へ
4)【記事】テレ東は燃えているか?②上出遼平が「群像」で叫んだ!
5)【本日の一行情報】
6)【深夜の誌人語録】
7)【お知らせ】 
----------------------------------------2021.3.8 Shuppanjin

1)【記事】首相記者会見「宣言再延長の原因」を答えられなかった…

東京新聞労働組合が次のようにツイートしたのは、3月5日午後8時51分のことである。
《今日これから首相会見。/内閣記者会、今日こそはちゃんとやってくれ。/まさか今日も事前の質問通告、やらせ会見じゃ/ないよね。やったら終わりです。》
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1367804947576750082
新聞は終わった。
時事通信は3月5日付で「小野広報官が司会デビュー 菅首相会見1時間超に」を配信している。体調不良を理由に辞職した山田真貴子前内閣広報官の後任に就いた小野日子が3月5日夜に開催された首相記者会見の司会役としてデビューしたが、これ単なるヨイショ記事じゃん。
《開始直前に会見室に入った小野氏は、緊張した様子で「3日付で内閣広報官を拝命した」と自己紹介。首相の冒頭発言の後、フリーランスも含めて15人の記者を指名し、会見時間は異例の1時間10分余りに及んだ。ただ、1人1問で追加の質問は控えるよう求めるなど、前任の山田氏と同様、記者にクギを刺すことも忘れなかった。》
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021030500959&g=pol
東京新聞は今回も指名されなかった、と事実を書けよ。
日本経済新聞は3月5日付で「首相、異例の70分記者会見 小野広報官が初司会」を掲載している。異例?これまでよりも10分程度長かっただけではないのか。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE05CNS0V00C21A3000000/
讀賣新聞オンラインは3月5日付で「小野内閣広報官、首相会見で初めての司会役…1時間10分間を無難に仕切る」を掲載している
《小野氏は記者会見の開始に合わせて自己紹介し、「どうぞよろしくお願いします」とあいさつ。緊張した様子を見せていたが、約1時間10分にわたった記者会見を無難に取り仕切った。》
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210305-OYT1T50256/
無難って?五百旗頭幸男がリツイートしている。
《従来通り更問いを認めないと宣言し、手を挙げた記者を順に指名しただけで「無難に仕切る」となるからすごい。》
https://twitter.com/yukioiokibe/status/1367856977770995712
これも五百旗頭のツイート。
《内閣広報官が変わっただけでしかない首相会見。若手記者中心のぶら下がりの方が緊張感があり、国民にとって見る価値があった。今日の会見なら、NHKがゴールデンタイムに1時間以上生中継する意義を感じない。棒読み会見の犠牲になったニュースをきっちり伝えたほうが、国民のためになる。》
https://twitter.com/yukioiokibe/status/1367825510068195331
朝日新聞サンフランシスコ支局長・尾形聡彦も「ぶら下がり」のほうがマシだったと評価している。
菅首相会見。幹事質問以外に、十数問の質問が出ましたが、フリーの江川記者などごく一部がその場での質問だった以外は、大半は事前通告の質問のように見え、菅氏はメモを読む会見に逆戻りし、迫力不足でした。“ぶら下がり”は北海道や朝日ら総理番記者の奮闘で活性化しているのと比べ、落差が大きいです》
菅首相会見。“ぶら下がり”は、総理番の頑張りで他国同様の丁々発止のやりとりになりつつあるのに比べ、今回の記者会見は事前通告の質問ばかりに見え、米WHら主要国ではありえない会見が続いています。首相が質問に答えていないのに、記者が再質問しない、できない点は特に問題で、即座に改善すべきです》
https://twitter.com/ToshihikoOgata/status/1367851453365166080
https://twitter.com/ToshihikoOgata/status/1367851459035893760
無難も何も、何も変わっていないではないか。鮫島浩がツイートしている。
《山田真貴子内閣広報官が辞職して首相記者会見の進め方が変わると期待したが、何も変わらない。従来と同じ顔ぶれが指名され、彼らの質問に迫力はなく再質問もなし。馴れ合い会見を変える千載一遇の好機だったのに、官邸記者クラブは一体何をしていたの?記者の指名権や再質問権を取り戻す交渉をしたの?》
https://twitter.com/SamejimaH/status/1367825801190674442
首相は精神論しか語っていないように思えた。毎日新聞出身の横山裕道も同じように感じたようだ。
《むなしい首相会見
菅首相は緊急事態宣言の2週間延長の根拠を何も示さなかった。再延長に至った原因も答えられない。そして「宣言を解除できるようにする」「私が先頭に立って解決する」と精神論ばかり。これでは2週間延長しても、どれだけ効果があるか分からない。》
https://twitter.com/zxghiro/status/1367941774082150400
ロゴスもなければパトスもない。私たちの胸に迫って来ないのだ。山崎雅弘のツイート。
菅首相の記者会見を生中継しているが、このボソボソと原稿を読む菅氏の言葉を聞いて、未来に希望を持てる人がいるなら驚きだと思う。そして内閣記者会の記者たちは結局、何一つ現在の「秩序」を変えず、新しい内閣広報官に唯々諾々と隷従する道を選んだ模様。何も変わらない。変えるチャンスを捨てた。》
https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1367813342081945601
舛添要一も納得していない。
《緊急事態宣言再延長について、菅首相が記者会見、今ごろになって検査の拡充を言っているが、私は1年前から一貫して主張してきた。私と同じ主張をする者は反政権として非難されるという不健全な状態が続いてきた。尾身会長はじめ政府の手足の専門家にも反省を求めたい。》
https://twitter.com/MasuzoeYoichi/status/1367810085028696064
菅首相の会見:欧米よりも日本は感染者が少ないと誇ったが、東アジアでは劣等生であることを恥ずかしく思ったほうがよい。そうしないと、緊急事態宣言を延長したところで、何も変わらない。》
https://twitter.com/MasuzoeYoichi/status/1367810831455449093
菅首相の記者会見:尾身会長は、首都圏の特殊性を言うが、関西を知らないのか。関西も状況は同じだ。全く説明になっていない。私が厚労相新型インフルに対応したとき、尾身会長の専門家会議に失望し、岩田健太郎神戸大教授や私の東大医学部の教え子たちにチームBを作らせ、その意見に従い成功した。》
https://twitter.com/MasuzoeYoichi/status/1367814548338532353
首相は冒頭で「大きな効果が目に見えて表れている」と語り始めたが、二週間の延長を発表するのに、この言い草はないだろうよと私は思ったが、東京新聞労働組合も同じ感想を持ったようである。東京新聞労働組合の連ツイに耳を傾けてみよう。
《首相会見。/いきなり「大きな成果が表れている」と/自画自賛から始まってる時点で/ダメだ。/東京都で日々の新規感染者が/500人を下回ったことでよしとしてる…》
《今日の会見は、東京など1都3県で/緊急事態宣言をまだ解除できないことの/「強い危機感」を訴えるのが主眼のはずだ。
「大きな成果が表れている」/などと語り始めるのは、どう考えても誤りです。/成果が十分出てないから、延長するわけで。》
《首相会見。/「大きな成果が出ているなら/なぜ緊急事態宣言を解除できないのか?/なぜ延長なのか?」と/記者団は問うべきです。》
《首相会見。/幹事社(朝日新聞)が聞いたのは/「なぜ解除に至らなかったのか、その原因は何か?」/だと思うが、首相は正面から答えず/結局「今後努力したい」みたいな話で終わってる。/「質問に答えてない」と幹事社は言うべきだ。》
《首相会見。/尾身会長は尾身会長で別途、会見すべき。
首相会見は、尾身会見の見解でなく/首相の政治決断、政治責任問いただす場だ。》
《首相会見。/読売新聞は、GoToトラベル再開の見通しについて/共同通信は、東京五輪の海外からの観客について/日経新聞五輪と感染抑え込みについて質問した。/首相は下(答弁原稿か)をちらちら見ながら/答えてる。》
《首相は緊急事態宣言を発した1月に/「1カ月で状況を改善させる」と言った。/いま2カ月たって、首都圏でいまだ解除できない。/そのことの政治責任を/記者団はストレートに問いただすべきだ。/政府の対策が不十分だったことを追及すべきです。》
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1367808119661756416

https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1367817166083428352
英軍事誌ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー東京特派員・高橋浩祐のツイート。
《「ワクチンは希望の光」と菅首相は述べたが、他国からのワクチン到着を待つ日本はイスラエルUAE、米英などと比べてもかなり出遅れている。。。夏季オリンピックの開催は極めて厳しいのが実情。》
https://twitter.com/KosukeGoto2013/status/1367809795793711104
朝日新聞編集委員・原真人のツイート。
《プロンプターもあり、かなり会見説明の練習をしてきた跡も見られた。以前の会見より大分マシになった。
それでも本気で伝えたいものを持たない人の言葉には、どう繕っても言霊が宿らない。》
https://twitter.com/makotoha/status/1367829201634566146
ドイツ・フランクフルト在住の毛ば部とる子のツイート。
菅首相、会見で得意げにテレビコマーシャルを増やすって言ってるけど、それが政府のできることの中心なのか。情けないな。》
https://twitter.com/kaori_sakai/status/1367869014630928387
やはり唖然とすべきは幹事社の朝日新聞から「宣言再延長の原因は?」と問われた簡単な質問にさえ答えられなかったことだ。フリーランスの江川紹子は「安倍政権で官邸が官僚を支配する仕組みを作った。反省や見直しが必要なところは。三者を入れて検討する考えは。」と訊いた。これに対して首相は
《若手官僚が途中で退職するのは残念だが、労働力の流動化は大事だ。第三者委員会についてはまだ様子を見たい。》
と答えた。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/89879?rct=politics
外務省出身の田中均がツイートしている。
《若手官僚が辞めていくことを記者会見で首相は職業の流動性ととらえたが、それとは次元が違う。燃えるような使命感を持つ官僚を育てるため高級官僚も政治権力も範を示すべきと答えて欲しかった。》
https://twitter.com/TanakaDiplomat/status/1368110924406562817
首相は長男に正剛と名付けるぐらいだから、中野正剛のことを尊敬しているのだろう。それだけに中野正剛が「戦時宰相論」を次のように結んでいることを知らないわけではなかろうに。
《難局日本の名宰相は絶対に強くなければならぬ。強からんが為には、誠忠に謹慎に廉潔に、而して気宇広大でなければならぬ。》

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2)【記事】電通新聞局出身の静岡新聞静岡放送社長 大石剛の「ダブル不倫疑惑」

「メンカタ@静岡道楽日記」が3月4日に呟いている。
《この新聞広告で、全国的に有名になった静岡新聞静岡放送ですが、今回は別のことで全国的に有名になってしまいました・・・》
https://twitter.com/shizuokadouraku/status/1367418053038731265
「別のこと」とは、社長と局アナの「ダブル不倫疑惑」であった。
「FRIDAY DIGITAL」は3月4日付で「TV局社長と女子アナW不倫!手をつないで『密会用マンション』へ」を発表している。
《女性の腰に慣れた様子で手を回していたのは、静岡新聞と静岡放送の両社を束ねる、地元メディアのトップ・大石剛社長(51)。そして、社長の傍らにピタリと付き添っているのは同局の原田亜弥子アナウンサー(40)だ。》
《局の目の前にあるゴルフショップで合流した二人は、原田アナの運転で、完全予約制の個室「米ぬか酵素風呂」へ。車内では大石社長が原田アナの頭をポンポンと撫でたり、頬をさわったり、見ているこちらが恥ずかしくなるほどのイチャイチャぶりだった。
その後も大胆にも手を重ね合わせながら繁華街を歩くなど、人目を気にする様子はまるでなし。そうして夜9時頃に件の〝密会用〟