【文徒】2019年(令和元)9月13日(第7巻167号・通巻1587号)

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1)【記事】台風15号被害を報じない大手メディアに被災地から不満続出
2)【本日の一行情報】
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1)【記事】台風15号被害を報じない大手メディアに被災地から不満続出(岩本太郎)

先週末、首都圏を襲った台風15号の被害は、少しタイムラグを置いてネット上で次々に報告されることとなった。台風が関東地方を通過した9日朝の東京都心などにおける交通機関の大混乱はマスメディアでも報じられたが、千葉県など郊外での甚大な被害はその翌日以降、もっぱらその被災地在住の住民自らのネット発信でようやく広く知られる格好になったのだ。
https://matome.naver.jp/odai/2156810423203982301
上記「NAVERまとめ」の「大規模被害を受けたのに、ほとんど報道されない千葉県東金市印西市八街市鋸南町の様子」が立ったのは、台風通過から2日たった11日。しかしTwitter上では9日の通過直後の段階から、被災した住民たちによる以下のようなツイートが、車道に倒れた電柱や屋根の飛んだ家屋、営不能のコンビニや商品のなくなった棚などの写真も添えて続々と紹介された。停電で携帯の充電にも苦労したのを何とか乗り切ったという感じの報告が続く。
《千葉県安房鋸南町 停電中もそうだけど携帯の電波が微弱でニュースや情報すら入手出来ない》(9日14時04分)
https://twitter.com/bleuJ17/status/1170925935404580864
《千葉県鋸南町の台風被害の報道をしてください、ほとんどの家の屋根がとばされて、断水と停電で、ライフラインが途絶えています。助けが必要です。町民は停電の影響で発信することもできず、家族と連絡取れていない人もいます。テレビで全く報道されていなくて、物資が全く足りてないようです》(10日15時40分)
https://twitter.com/risapoon07/status/1171312486273863680
《実家の停電してる八街市に行ったらセブンイレブンの前で軒先販売してた。電灯もないので買いに来た車のライトで照らしてる感じ》(9日23時09分)
https://twitter.com/tsuchi777/status/1171062968315809794
《自分の地元東金市も相当くらってます。未だに停電、断水、信号機もついてない、水、食料も品切れ なんでテレビは全然報道してくれない。 なんのためのニュース番組だよ、テレビだよ》(10日14時02分)
https://twitter.com/tsubasa_yade/status/1171287787640774657
《瓦礫の山で、電力ダメ、携帯ダメ、物資買えず、夜はブラックアウト状態!東日本大震災の時より遥かに酷い状況。高齢者が多く過疎地です。どうかメディアで報道して下さい。色々な物が足りません!》(11日4時24分)
https://twitter.com/thinkpunk10/status/1171504764925792258
《停電でニュースも見れないし ラジオを聞いててもどこも報道してくれない》(11日8時55分
https://twitter.com/Rchan23o/status/1171572970038296576
折しもこの週明けからのテレビの報道はもっぱら安倍内閣の改造人事が中心。それに対する疑問の声もやはり上がっていた。
《都民です。首都圏の千葉が被害を被っているのに在京メディアは台風そっちのけで組閣第一。安倍内閣が問題なのは勿論ですが、それ以上に問題なのは非常事態そっちのけで #災害 よりも  #組閣 を重視するメディア(特にテレビ)の姿勢です》(11日21時22分)
https://twitter.com/leharuya/status/1171760990511190016
千葉県富津市在住のタレント・花田虎上(元横綱若乃花)も自宅が被害を受けたそうで、11日に自らのブログで次のように書いていた。
《昨日は車内で、テレビのニュース速報が鳴る度にどこかが復電したのかとテレビに目をやりました。しかし夜のニュース速報はどれも内閣改造。その度に落胆しました
https://ameblo.jp/masaru-hanada/day-20190911.html
その意味で今回はテレビ出演の機会も多い芸能人たちがここ数日の報道に異議を唱えるケースも目立った。モデルの菜々緒はファンからの「千葉南部エリアの情報を拡散して」という要望に応える形で《どうして報道されるべきニュースが報道されない…?》とツイート。女優の石田ひかりは11日にインスタグラムで《千葉県安房鋸南町向かいます》と宣言し、支援物資を車に積み込んで当地まで向かったそうだ。自分たちを支持してくれるファンからそうした声が出るとなると、タレントのほうが直にそうしたリアクションに出ようとの思いに駆られるようだ。
https://npn.co.jp/article/detail/39191624/
もちろんジャーナリストでもすぐ現場取材に駆け付けた人物はいる。元NHK堀潤は、上でも名前が出ていた千葉県の南房総にある鋸南町へと急行。現地からの写真や映像を交えたTwitter告は、以下の「togetter」に立ったまとめでも紹介されている。
https://togetter.com/li/1402799
こうした災害時に頼みの綱のはずのラジオも、ニッポン放送が木更津にある中継所が停電。さらには非常用発電機の故障で送信が途絶えるなど、自らも被災した格好だ。
https://sankei.com/entertainments/news/190910/ent1909100008-n1.html
もちろん、被害は千葉県に留まらない。あるユーザーは伊豆大島の被害の様子を写真入りでこんなふうに呟いていた。
《台風で大打撃を受けたのは千葉だけじゃないことみんな知らないよね
伊豆大島だって断水停電圏外になって建物が潰れて高校生は学校にすら通えない 漁師さんの船は転覆して飯の種も稼げない ましてや島だから物資も人も足りない状況なのに誰も知らないよね
https://twitter.com/hitorigoto__iu/status/1171633351456899072
元読売新聞記者で『アゴラ』編集長の新田哲史が「自戒を込めて触れておきたいが」と前置きしながら、こうした災害発生時におけるメディア、それも在京大手の取材体制をTwitterで批判していた。
《今回の南千葉の災害報道の遅れ、やはりメディア業界の中央集権構造のエラーは否めない。東京対地方の情報格差だけでなく被災県内でも県庁所在地と遠方との間で取材体制の格差は存在する。ニュースの砂漠化の実害は平時の役所監視もあるが、今回みたいな有事も大きい》
《特に首都圏は、なまじっか東京にメディアが集中して平時は近郊の千葉、埼玉、神奈川をカバーしてる分もあり、エアポケットになる恐れ。存外、各県に地元テレビ局がある東北とか九州とかが現場取材即応できたりする逆転現象を感じざるを得ない。関西圏の滋賀、和歌山、奈良も似た構造》
https://twitter.com/TetsuNitta/status/1171732437358874624
https://twitter.com/TetsuNitta/status/1171733342527508480
筆家で放送業界事情に詳しい小林潤一郎(本業は某全国紙記者)が以下のように補足する。
NHK(総合テレビジョン)で県域テレビの放送を行っていないのは、千葉、横浜、さいたまの3局だけです。
水戸は2004年、前橋と宇都宮は2014年に始まりました。
中京圏、近畿圏は1970年代には各府県から放送しています》
https://twitter.com/junkoba1153/status/1171735818118938624
さらに補足すれば関東でも茨城県には今も47都道府県で唯一、県内をエリアとする地上波民放テレビ局がない(ラジオは茨城放送ある)。首都圏にも「マスメディア過疎」の実態があり、そうした災害時にそれが顕在化する。
こうした図式は2014年2月、主に山梨県を見舞った豪雨災害の報道においても見られた。関東1都6県をエリアとする在京各メディアは、都心から100㎞程度(首都圏では宇都宮や高崎あたりと同じ)しか離れていない大月や山梨市などが豪雪により交通や都市インフラが麻痺している中でもほとんどそれを報じず、NHKですら折しも開催中だったソチ五輪競技中継に専念してほとんどフォローせずじまいだった(安倍晋三首相も当時赤坂の天ぷら屋で会食中だったことを揶揄されていたのが記憶に新しい)。
http://tenkataihei.xxxblog.jp/archives/51882461.html
ジャーナリストで元フジテレビ報道局解説委員の安倍宏行も当時「山梨県雪害報道>大雪取材に既存メディアがついてゆけない2つの理由~報道機関のあり方を考え直す契機に」と題し、その構造的問題点に言及していた。台風と大雪の違いはあれ、今回のケースにも通じるところがあるのではないか。
https://japan-indepth.jp/?p=3448
他方、その5年前の山梨豪雪の際にも被害を世の中に伝えていたのはもっぱら被災者自身によるソーシャルメディア上での発信だった
https://matome.naver.jp/odai/2139245685244638301
災害時の情報発信の主役がマスメディアからソーシャルメディアとシフトした様子が、今回の台風被害で首都圏に暮らす人々にも強く印象付けられたことだろう。

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2)【本日の一行情報】(岩本太郎)

◎TBSテレビは11日、毎週水曜夜に放送中だったバラエティ番組「クレイジージャーニー」において「やらせ」の演出があったことを認め、同番組を11日放送回から当面休止とすることを発表した。8月14日の放送回(2時間スペシャルと同日深夜のレギュラー枠)中、は虫類ハンターの加藤英明がメキシコに棲息する珍しい生物を探し捕獲する企画で、番組スタッフがロケ前に準備した生物を、実際にその場で発見して捕獲したかのように見せて放送していたという。
https://www.tbs.co.jp/crazyjourney/
https://www.asahi.com/articles/ASM9C5QMQM9CUCVL016.html
https://mainichi.jp/articles/20190911/k00/00m/040/233000c
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/09/11/kiji/20190911s00041000142000c.html
TBSでは8月11日放送のドキュメンタリーバラエティー番組「消えた天才」でも、リトルリーグ全国大会で完全試合を達成した少年の投球を、映像の早回しで実際よりも球速が速く見える加工を行っていた件などが問題視され、同番組も調査が完了するまで放送休止とする措置が取られていた。
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201909100000362.html

◎「表現の不自由展・その後」の中止と、それに関連した一部作家の展示中止にも関連して「あいちトリエンナーレ2019」参加作家たちが協働する形のアクション「ReFreedom_Aichi」が立ち上がり、10日に東京の日本外国特派員協会で記者会見が行われた。
https://camp-fire.jp/projects/view/195875
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5d7700bde4b07521023198f9?ncid
参加するのは卯城竜太Chim↑Pom)、高山明、小泉明郎ど33人。「あいトレ」全展示の再開を目標に、セキュリティ対策から市民との協力、アーカイブなどの活動を包括的に行っていくという。高山明は主導する演劇プロジェクト「アーティスト・コールセンター」は「表現の不自由展・その後」中止の要因とされた抗議電話を、愛知県職員ではなくアーティストが受けるために設立したとのこと。一方で芸術監督の津田大介、「あいトレ」「不自由展」両実行委員会との3者間協議を求めるが《進展がない場合はボイコットを含むより厳しい態度でのぞむケースもありうる》そうだ。
https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/20521

◎一方、「表現の不自由展実行委員会」(「・その後」が抜けているが原ママ)は来たる15日に名古屋(東別院会館)、17日に東京(京区民センター)でそれぞれ集会を開くことを発表した。展示再開を求める行動を「〈壁を橋に〉プロジェクト」命名。《中止決定発表以来、再開のための協議を求めてきましたが、実現せず、このままでは会期終了を迎えるという危機感から、なんとしても再開のための具体的な対策も含めた協議の場を作るために、仮処分申し立てに踏み切ることにしました》と、その趣旨を説明している。
17日の東京での集会にはアライ=ヒロユキ(美術批評)、岩崎貞明(『放送レポート』編集長)、岡本有佳(編集者)、小倉利丸(批評)、永田浩三武蔵大学教授)という、同実行委員会メンバー全員が発言者として出席するという。
https://www.facebook.com/events/448736712516097/

◎その「あいちトリエンナーレ」メイン会場である愛知芸術化センターに作者を「津田大介」とした、いたずらと思しきキャプション(展示室や作品の脇で詳細情報を説明する掲示)が発見された。こんなふうに書かれているそうだ。
表現の自由とはなんですか? 意図的に選定された物議をかもす作品群は鑑賞者の感情を喚起し、それは肯定的なもの、否定的なものなどさまざまな行動となって現れました。結果、本展の中止に至ります。今まで空気のように当たり前にあると思われていた自由が、実はもろく儚いものであることを気づかせてくれます》
https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/20532

産経新聞は朝刊兵庫版で8月18~20日に連載した「無人島生活 中学生のサバイバルキャンプ」について、神戸新聞が昨年8月31日~9月3日の朝刊姫路版に連載した「新人記者が挑む無人島サバイバル」と全般の構成が類似し複数の表現が似ていたとして、10日に当該記事を取り消し、同社に謝罪したことを11日に発表した
産経新聞社姫路支局に所属する46歳の男性記者が県内の松島(無人島)で開催された中学生の「サバイバルキャンプ」に同行取材のうえ執筆した記事だが、掲載後に神戸新聞社から酷似した表現が多数あるとの指摘がなされたことを受けて同社が調査を開始。記者は「書き写し」は否定したが、取材直前に前年の神戸新聞連載記事を読んでいたことは認め、「無意識に引っ張られていた可能性がないとはいえない」と説明。同社は「著作権を侵害した可能性が高い」と判断したという。
https://www.sankei.com/affairs/news/190911/afr1909110004-n1.html
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201909/0012688869.shtml
https://www.asahi.com/articles/ASM9C3J1VM9CPTIL005.html

奈良新聞は9月から毎月第4土曜日の新聞製作を休み、翌日を休刊にする「自主休刊日」を設けるとの社告を、7日付紙面に掲載した。
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019090701001724.html

ハースト婦人画報社は、クライアントのブランドの課題に沿った広告施策を提案・実施する組織「Hearst Data Studio」を立ち上げたことを10日に発表した。同社はファーストパーティデータとして「ハーストID」という名称の約70万人の会員情報や、月間約1.5億PVのウェブトラフィックデータなどを有しており、これを有効活用しながら解決策の提案を行っていくという。
https://www.hearst.co.jp/whatsnew/corp-190910-hearst_data_studio
https://media-innovation.jp/2019/09/11/hearst-launched-hearst-date-studio/

◎英国版の『マリ・クレール』は今年11月号限りで雑誌の発行を終了し、デジタルコンテンツに一本化する。
https://www.fashionsnap.com/article/2019-09-11/marie-claire-uk/

◎世界的な写真家であり、ドキュメンタリー映画製作者としても知られたロバート・フランクが9月9日に老衰のため94歳で亡くなった。スイス生まれで23歳の時に米国に移住。雑誌『ハーパーズ バザー』のファッション写真家としてキャリアを始めたが、モノクロ写真で市井の人々の生活を捉える作風で代表作『アメリカ人(The American)』など数々の作品を残した。
https://www.cnn.co.jp/showbiz/35142537.html
https://www.afpbb.com/articles/-/3243957
ザ・ローリング・ストーンズが1972年に発表したアルバム『メイン・ストリートのならず者』のアートワークを手掛けたことも有名だ。ストーンズはフランクの死去を悼む声明を発表した。
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/31913
https://www.barks.jp/news/?id=1000171696

小学館集英社プロダクションは、AIソリューションサービス「AMY」を開発・提供するAutomagiと共同で、デザインチェック業務における色変換・色指定を効率化する画像認識ソリューションの実証実験を昨年11から今年3月まで実施した。その結果、社内テストで98.1%という変換精度を達成。今後はこの機能の商用開発を進めていくという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000135.000002610.html

クラウドファンディング運営のMOTION GALLERYが、お笑いコンビ「東京ダイナマイト」のハチミツ二郎と、自ら「反社会的社会派出版社」を謳う東京キララ社東京・神田神保町)と共同で、コンビニ大手の成人向け雑誌販売中止などの動きを受けた「絶滅危惧カルチャー『エロ本』出版プロジェクト」を立ち上げた。
ハチミツ二郎の責任編集でその名もずばり『エロ本』を創刊し、グラビアにはアイドルやアーティスト、セクシー女優等の起用を予定。A5判並製128頁(カラー64頁)で初版5000部、予定価格は1500円(税別)を想定しているという。
https://motion-gallery.net/projects/erohonpj
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000030743.html

◎個人が作成したビジネス書を同人即売会形式で売り買いするビジネス書マーケット「ビズケット」が28日に東京都立産業貿易センター台東館で開催される。主催はビジネス書の書評・要約まとめサイトを運営しているブックビネガー(東京・渋谷)。ディスカヴァー・トゥエンティワン社長の干場弓子や日経BP書籍編集者の中川ヒロミ、『デイリーポータルZ』編集長の林雄司による対談イベントのほか、『東洋経済』や『現代ビジネス』などの編集者による持ち込み企画を見る場も設けられるそうだ。
https://jiji.com/jc/article?k=000000002.000004299&g=prt
さながらビジネス書の「コミケ」というところだろうか。

◎古書販売の八木書店が長野県の「軽井沢町プリンスショッピングプラザ」内に、発売から一定期間たった書籍をアウトレット本(新古本)として割安販売する書店「PAGES(ペイジズ)」を11月1日にオープンする。再販指定を外された書籍の卸を手掛けている同社はそうした在庫を豊富に抱えているといい、今回は約120平方メートルのエリアに1500冊前後(新しいもので発売後1年程度)を揃え《随時設定するテーマごとに本を陳列し、1冊ずつ紹介書きを添える》という。店内にはカウンターを設け、隣のカフェから飲み物も持ち込み可能なスタイルだという。開店時スタッフの募集も現在実施中だ。
https://www.hokurikushinkansen-navi.jp/pc/news/article.php?id=NEWS0000021284
https://karuizawapsp-saiyou.jp/job/10924

サントリー化財団の設立40周年記念の「プレミアム・ミニトーク」として、ジャーナリストの武田徹(近著に『日本ノンフィクション史 ルポルタージュからアカデミック・ジャーナリズムまで』など)とノンフィクションライターの渡辺一史(『こんな夜更けにバナナかよ』など)による対談「アカデミック・ジャーナリズムの可能性」八重洲ブックセンターで30日夜に開催される。
https://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/16664/

博報堂・大広・読売広告社の8月度売上高。雑誌は博報堂が対前年同期比2.8%と微増。大広は21.2%、読広は45.2%とそれぞれ減少。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2433/tdnet/1750368/00.pdf

◎『DIAMOND online』が9日から今日13日まで「アマゾンジャパン 20年目の破壊と創造」を計5回に渡って連載中だ。
https://diamond.jp/list/feature/p-amazon2019

◎ヤフーがZOZOに対しTOBを実施すると12日に発表。買収額は最大で約4000億円という。創業者の前澤友作は同日付で社長を退任し、今後も一定のイベントには参加するものの、自らはTwitterで《新社長に今後を託し、僕自身は新たな道へ進む》などと表明。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49711370S9A910C1I00000/

【文徒】2019年(令和元)9月12日(第7巻166号・通巻1586号)

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1)【記事】「第6回料理レシピ本大賞 in Japan」が決定
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】「第6回料理レシピ本大賞 in Japan」が決定

「第6回料理レシピ本大賞 in Japan」が決定した。
https://recipe-bon.jp/?info=%e3%80%90%e7%ac%ac6%e5%9b%9e-%e6%96%99%e7%90%86%e3%83%ac%e3%82%b7%e3%83%94%e6%9c%ac%e5%a4%a7%e8%b3%9e-%e5%8f%97%e8%b3%9e%e4%bd%9c%e5%93%81%e3%80%91
料理部門の大賞は、はらぺこグリズリーの「世界一美味しい手抜きごはん」(KADOKAWA)。はらぺこグリズリーはツイッターにこう投稿している。
《私事で大変恐縮ですが、この度レシピ本大賞の大賞を受賞させて頂きました。
自分のような未熟な人間がこのような素晴らしい賞を頂けたのは、読者の皆様が盛り上げてくださったおかげです。
まだまだ未熟者ですが、皆様今後ともよろしくお願い申し上げます
本当に本当にありがとうございました。》
https://twitter.com/cheap_yummy/status/1171389770632531968
八重洲ブックセンター上大岡店が祝福のツイート。
《第6回料理レシピ本大賞が決定しました!「世界一美味しい手抜きごはん」。いやいや手抜きができる人はそもそも料理の達人ではないでしょうか?これから覚える人だって手抜きのコツをつかんでおくのは有効なはず。だから全方位的に支持されるべき大賞受賞作なのです!》
https://twitter.com/yaesu_kamioooka/status/1171592208090222592
お菓子部門の大賞は藤原美樹の「世界一親切な 大好き!家おやつ」(主婦の友社)。お菓子作りが初めてでも失敗しないように、「見たまんま」作れるレシピだそうである。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000959.000002372.html
主婦の友社販売部促進ユニットのアカウント「ともこ」のツイートは一年前のもの。現在は累計200万とのことである。
《著書累計180万部突破、ブログの平均アクセス数1日80万!おうち料理研究家みきママが、何度もくり返し作ってたどり着いた、初心者でも失敗しない「おやつ」「パン」レシピ。》
https://twitter.com/tomoco_hansoku/status/1048000745184743424
料理部門絵本賞は小西英子の「カレーライス」(福音館書店)。福音館書店によるツイート。
《子どもから大人までみんなに大人気のカレーライスができあがるまでを、まるで料理をしている大人の手元を見ているかのように描いた絵本、その名も『カレーライス』(小西英子 作)をご紹介します。
https://facebook.com/fukuinkan/photos/p.1552811508078004/1552811508078004/?type=3&theater 》
https://twitter.com/Fukuinkan_PR/status/780671004200828928
料理部門エッセー賞は本多理恵子の「料理は苦痛だ」(自由国民社)。丸善ジュンク堂書店劇場のツイート。本多理恵子は鎌倉の料理店「カフェ リエッタ」店主である。
《「ちゃんとした料理」を「作り続ける」ことに疲れてしまったすべての人に向けて、「作らない料理教室」主宰のカフェオーナーが、「作り続ける料理」からの脱出法を教えます。これなら作れるレシピ付き。》
https://twitter.com/junkudo_net/status/1060820593988247553
料理部門コミック賞は、おづまりこの「おひとりさまのあったか1月食費2万円生活」(KADOKAWA)。おづまりこのツイート。
《昨日授賞式があって緊張していたのですが、顔うちわのサイズが合っていたのはよかったな、と思っています...貴重な経験でした。すこしバタバタしているのですが、色んな方にお会いできてパワーをいただいた気持ちです》
https://twitter.com/mariskosan/status/1171623965359394817

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2)本日の一行情報

朝日新聞デジタルは9月10日付で「京アニ放火殺人と実名報道 メディアはどう向き合ったか」を掲載している。
《7月25日には各社の代表者が、取材拒否の意向が明確な際はその意向を共有するよう努めることや、なるべく各社まとめた形で取材を行う方針を確認した。その後も発表時の取材方法について協議を継続。2回目の公表では、新聞・通信社とテレビの各1社を選び、代表社が遺族に取材の意向を尋ねる形式を取った。》
https://www.asahi.com/articles/ASM934GRLM93PTIL00R.html

◎「おたぽる」に昼間たかしが「『雑誌』というジャンルは終わってしまうのか。読み放題でも読者が戻らない雑誌の実情」を発表している。
《雑誌読み放題サービスはAmazonでも拡大しており、読者にしてみれば手軽に読むことができる機会は増えているはず。それでも読者が戻らない背景には、雑誌の持ち味であった新聞やテレビよりもディープで、時にためになったり、時に下世話な知りたい情報を教えてくれるという価値が完全に失われていることを示している。》
https://otapol.com/2019/09/post-78770.html

◎「旬刊旅行新聞」が「奈良県に『蔦屋書店』2020年春開業予定 観光振興施設の役割担う」を掲載している。
《関西TSUTAYA能登康之社長)とプレシード・パートナーズ(宮崎俊夫代表)は2020年春、奈良県奈良市に「奈良 蔦屋書店」をオープンする。県が進める 「大宮通り新ホテル・交流拠点事業」における会議場・観光交流拠点「奈良県コンベンションセンター」内に開業し、観光振興施設としての役割を担う。》
http://www.ryoko-net.co.jp/?p=62790

吉本興業所属のお笑い芸人・ひろたあきらによる絵本「むれ」(KADOKAWA)はページをめくるたびに、ページいっぱいに描かれた様々な「むれ(群れ)」がでてきます。ひつじのむれ、アリのむれ、宇宙人のむれ…しかし、「いっぴきだけ 〇〇です。」と、その「いっぴき」を探すのに読者は夢中になる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006224.000007006.html

東京新聞茨城版は9月10日付で「お気に入りの小説教えて 『高校生読書総選挙』投票30日まで」を掲載している。
《川又書店などを展開するブックエース(水戸市平須町)が、「高校生読書総選挙-人生で一番好きな小説-」を開催中だ。担当者は「高校生は本を読まないと言われるが、好きと言える物語はあると思う。お気に入りの1冊を教えてほしい」と投票を呼び掛ける。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201909/CK2019091002000157.html

東横線 妙蓮寺駅で創業70周年を迎えた石堂書店は、「まちの本屋リノベーションプロジェクト」を立ち上げ、クラウドファンディングを実施している。
https://www.value-press.com/pressrelease/227757

KADOKAWAの「電撃庫」から刊行されている「魔法科高校の劣等生」シリーズ(著/佐島 勤、イラスト/石田可奈)は9月10日(火)発行の「魔法科高校の劣等生(30) 奪還編」をもって累計発行部数が1,000万部を突破した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006229.000007006.html

小学館集英社のコラボが実現した!「MAO」高橋留美子ゴールデンカムイ野田サトルの初対談が実現し、前編が明日9月11日発売の週刊少年サンデー41号(小学館)に、後編が19日発売の週刊ヤングジャンプ42号(集英社)に掲載される。また小学館のマンガアプリ「サンデーうぇぶり」では、同対談の完全版を公開。前編は9月18日、後編は25日から読むことができる。更に「サンデーうぇぶり」では9月18日から10月1日にかけて、「うる星やつら」「境界のRINNE」「らんま1/2」の1巻から10巻までが対象に高橋マンガの無料開放キャンペーンを開催する。
https://natalie.mu/comic/news/346919

◎メドピアの連結子会社であるMediplatは、日本経済新聞社との共同事業として、毎日の歩数や日経電子版の閲読に応じてポイントが貯まる歩数記録アプリ「日経歩数番~三国志令和バージョン~」の提供を開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000197.000010134.html

◎小説投稿サイト「小説家になろう」で投稿されていた美紅の「進化の実」は双葉社のモンスター庫になり、更に「WEBコミックアクション」でミューズメントメディア総合学院マンガイラスト学科卒業生・そらのによってマンガ化され、コミックス第3巻が発売された。次は映像化を模索することになる。これからは、こういうパターンが増えるのだろう。
https://www.excite.co.jp/news/article/Atpress_193079/

◎日販およびリブロプラスが運営する本屋「喫」は、月額1万円(税抜)の平日限定で「喫」を何度でも利用できる個人向けの定額制会員サービス「喫定期券」を開始した。
https://www.nippan.co.jp/news/bunkitsu_teikiken/

◎「紙の希少性が上がるにつれて、雑誌広告の価値は上がってきていると感じる。ただし、紙を生かすも殺すもデジタル次第だろう」という小学館 広告局・小林由佳の指摘に同意する。
https://www.advertimes.com/20190910/article298194/

◎配信開始から6周年を迎えた白泉社のWEBマガジン「Love Silky」は海外で配信されている英語版と、通常の日本語版を一冊に組み合わせた「二か国語版」の配信を開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000046848.html

西日本新聞の9月10日付「デスク日記『西日本新聞の記者にしては、品がいい顔をしていると思った』」は、こう書いている。
《「西日本新聞の記者にしては、品がいい顔をしていると思った」麻生太郎副総理兼財務相が先月の記者会見でこう言い放つ一幕があった。どういうわけか、質問した経済紙記者を本紙記者と勘違い。本紙の報道姿勢への不満めいた発言を繰り返した末に勘違いだと指摘され、とっさにそう切り返した。》
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/541897/

高知新聞が9月10日付で「4コマで育児描く 高知市在住4児の母 インスタで人気 2巻同時刊行」を掲載している。
高知市に住む4児の母、MOTOKOさん(40)=ペンネーム=が、2~16歳まで3男1女の育児をユーモラスに描いた4こまエッセー漫画集「うちのヒフミヨ! 兄たちは妹びより」「うちのヒフミヨ! 兄たちはますます妹びより」(祥伝社)が、このほど2巻同時に発売された。2018年から写真共有アプリ「インスタグラム」などで発信していたところ人気を広げ、書籍化が実現。笑えて時々ほろりとする家族の日常が詰まっている。》
https://www.kochinews.co.jp/article/307268/

◎宝島社はファッション雑誌全誌でセブン-イレブンと連携し、専用の透明ビニールパッケージで雑誌と付録を梱包し、「付録の見える化」を図り「増刊号」として9月6日(金)より展開している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000919.000005069.html

◎「丸善」創業150周年記念イベント「博多 BOOKCON(ブックコン)」が9月13日、アミュプラザ博多8階MARUZEN博多店で開催される。次のようなブースが揃う
NO.1:NHK出版/読者アンケート
NO.2:世界化社/Begin市場(ビギンいちば)超限定「福袋」をゲット!
NO.3:ポプラ社/『もしアナタがたべものだったら性格診断』診断体験
NO.4:早川書房/ハヤカワ時代ミステリ庫・創刊キャンペー
NO.5:中央公論新社/映画【任侠学園】原作PR
NO.6:KADOKAWA/小説『犯罪小説集』から映画『楽園』へ
NO.7:集英社『博学王 13 1/2のビックリ大図鑑』/
NO.8:PHP研究所/読者の人生を応援する、PHP研究所の月刊誌、書籍を紹介します!
NO.9:主婦の友社/「週末の友」おとなの趣味・娯楽ベストセレクション
NO.10:日本経済新聞出版/思わず人に話したくなる!会計×世界史ウンチク問題10選
NO.11:東京書籍/英語絵図鑑・バイリンガルかるた&児童向け図鑑体験会
NO.12:小学館/辞書引き体験イベント
NO.13:JTBパブリッシング/遊んで学べる!るるぶの楽しい知育商品
NO.14:プレジデント社/人気作家サイン本販売会/
NO.15:福岡の出版社/”フクオカの編集者による出版よろず相談所”&B本市
NO.16:ぴあ/九州人が決める!次の九州ガイドはこれだ!!
NO.17:エクスナレッジ/10周年&100万部突破!! 解剖図鑑シリーズ
NO.18:サンクチュアリ出版/絵本から具、ワインの試飲まで。サンクチュアリ出版の本をリアルに体験しよう。
NO.19:学研プラス/「大人の科学マガジン 小さな活版印刷機&ことば選び辞典シリーズ」を使ってオリジナルミニカードを作ろう!
NO.20:双葉社/"日本初の週刊青年漫画誌「漫画アクション」出張編集部校正作業を体験!貴方は、間違いを見つけられるか!?"
https://honto.jp/store/news/detail_041000036565.html

平凡社は、8月26日に刊行した別冊太陽「樹木希林のきもの」の即日重版を決定した。樹木希林旋風が未だ止むことなく吹いている。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000042563.html

◎日刊スポーツの9月11日付「安倍政権7年お友達総決算内閣/政界地獄耳」は、こう嘆いている。
《とにかく韓国の法相人事にはあれだけ国民挙げて賛否を言うのに、自国の閣僚人事には論評しないメディアと国民も不思議だ。》
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201909110000191.html

◎「DIME」(小学館)11月号は買いだ。付録が「デジタル計量スプーン」、これ欲しいもの。
https://bg-mania.jp/2019/09/11307847.html

◎お笑いコンビ「ナイツ」の塙宣之の「言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか」(集英社新書)が刊行から一月を待たず5刷5万部と売れている。毎日新聞が9月10日付で「『漫才界の落合博満を目指します』M-1論を出版したナイツ塙さんに聞く」を掲載している。
《芸人だけで価値観を作れるのは、今はネタしかないんですよね。だから、一番芸人が面白さを発揮できるのがM-1だったりするんじゃないですかね。自分の作ったものをみんなに見てもらえる場所。それ以外のとこって、自分じゃなくてもいいわけですから。》
https://mainichi.jp/articles/20190910/k00/00m/040/252000c

◎「集英社新書プラス」で連載している藤田直哉×杉田俊介の「百田尚樹をぜんぶ読む」が面白い。これは藤田の発言。
《この人は実存主義者でもあるんですよね。生きる意味は何なのか、人間は何のために生きるのか、そういう問いが根本にある。とはいえ、そうやって生きる意味を求めることが国家や民族に回収されがちでもあるわけです。国家や会社のために生きることが個人としての自分が生きる意味だったんだ、と。》
https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/column/hyakuta_zenbuyomu/7089
早く新書にまとまらないかな。

◎zonari合同会社 代表執行役社長/アタラ合同会社 フェローの有園雄一が「DIGIDAY日本版」に「電通が捨てるべきは『業界1位の脅迫観念』か?:過労死自殺と働き方改革に想う」を寄稿している。
《たとえば、私の感覚でいえば、電通は10人のうち2人が自由に意見を言う、博報堂は10人のうち5人、そして、Google10人のうち8人が、自由に意見する。そんな感じだ。》
https://digiday.jp/agencies/dentsu_work-style-reform/

田原総一朗は「週刊朝日」の連載「ギロン堂」で「「『週刊ポスト』炎上でも“嫌韓”が支持される理由」を発表している。
毎日新聞東京新聞の激しい批判はそのとおりだと思うが、9月2日付の日本経済新聞世論調査の数字を見て、大きな衝撃を受けた。
日本政府の韓国に対する輸出管理の強化を「支持する」が67%、「支持しない」がわずか19%なのである。そして、日本政府は韓国に「譲歩する必要がない」が67%、「譲歩はやむを得ない」が21%である。
この数字で判断すると、世論調査を受けた国民の70%近くが、「ポスト」の特集に、あまり違和感を覚えないことになるのではないか。》
https://dot.asahi.com/wa/2019091000046.html?page=1

妙心寺派宗務本所が9月5日付で「臨済宗妙心寺派僧侶のネット上における差別発言のお詫び」を公開した。
《今般、臨済宗妙心寺派僧侶がインターネット上においてヘイトスピーチをはじめとする諸々の差別発言を行っていたことが明らかになり、調査の結果、その事実を確認いたしました。
本派僧侶に対し常日頃より人権に関する啓発活動を実施しているにもかかわらず、このようなことが起こりましたことは誠に遺憾であり、多くの方々の心を傷つけましたことに対し、臨済宗妙心寺派して深くお詫び申し上げます。
妙心寺派では『生活信条』の第二条に「人間の尊さにめざめ、自分の生活も他人の生活も大切にしましょう」と定めて、お互いの人権を認め合う生活を目指す活動を行うと共に、人権擁護の推進に努めてまいりました。そのような中、このような事案が起こりましたことは、本派の取り組みが不十分であったと言わざるをえません。
今後、二度とこのようなことが起こらぬよう、本派を挙げて人権問題に関する取り組みの見直しを行っていく所存です。》
https://honjo.myoshinji.or.jp/section_top/honjo/346
産経新聞が「臨済宗妙心寺派の住職がヘイト発言 宗派が謝罪」を掲載している。
《同派によると住職は今年3月~9月にかけ、自らのアカウントでツイッター上に在日朝鮮韓国人を差別するようなヘイトスピーチ件とその他の差別発言3件を書き込んだという。
今月2日に、同派に指摘があり事実を把握。同派の聞き取りに、住職は事実を認め5日にアカウントを削除した。住職は削除前に一連の書き込みを反省し、謝罪する投稿もしていたという。》
https://www.sankei.com/life/news/190911/lif1909110021-n1.html
こういうヘイト発言があったようである。
https://twitter.com/ueharakiyoshi/status/1168562514491142144

ラクーンコマースが運営する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」では、メイン商材であるアパレル・雑貨以外に本も取り扱っている。しかも、その売上は年々伸びており、2019年1月~8月の合計流通額は前年同期比228%となった。また特に伸びの大きかった2019年7月の本ジャンルの売上は前年同月比350%だった。スーパーデリバリーでは、出版社は購入側の事業者へ「直接」「買い切り」で販売する。出版社は書店以外の事業者へ取引先を広げることが可能で、直接取引ができることで購入者側のニーズに合った商品提案ができる。また、買い切りのため出版社は返品リスクを負うことがなく、そのためスーパーデリバリーでは出版社が約70~80%だった掛け率を下げて販売できるようになり、それが売り上げにも影響を与えている。「スーパーデリバリー」に参加している出版社は河出書房新社CCCメディアハウス、白泉社ブティック社偕成社響社、徳間書店、パイインターナショナル、美術出版社、世界化社、エイ出版社ディスカヴァー・トゥエンティワンなど。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001185.000003091.html

元木昌彦の「平成挽歌―いち雑誌編集者の懺悔録(18)」。小説現代の浅田の担当者とは岡圭介のことである。ミステリーの女王桐野夏生のことである。
小説現代の浅田の担当者は大変優秀な編集者だった。作家たちからも信頼され、順調に出世の階段を上ると見られていた。
私は後から聞かされたのだが、彼は、ミステリーの女王といわれていた作家とW不倫していたというのである。
女性作家が、彼の奥さんのところへ出向き、刃傷沙汰にまでなったとも聞いた。
そんな最中、件の編集者が、フラっと入ったバーのカウンターで、突然死んでしまうのである。》
https://www.data-max.co.jp/article/31439
松沢呉一が「なぜ作家のスキャンダルが話題にならなくなったのか 壇タブーなんてあるのか?」で次のように書いている。
《それまでにも、岡氏には、社内、社外で女性関係の噂は多数あって、「仕事も女もマメ」というのが社内の評価。実際、桐野夏生ここまでの存在にしたのだから、かなりのやり手編集者であることは疑う余地がなく、そこに男と女の関係が関与していたところで、それまでの人物評と合致しているだけのことである。
ここまではよかったのだが、一昨年あたりから二人の関係がおかしくなってきた。何度か「別れる別れない」という話があったのだが、桐野夏生が自宅に電話をしたり、家まで乗り込むなど、ストーカーめいた行動が始まって、これで岡氏が絶縁を決意。
昨年の春、この報復として、桐野氏は講談社から版権を引き上げることを通告。対して講談社は、副社長が何度か交渉の場を持ち、どうにか講談社との関係は修復。》
https://www.targma.jp/vivanonlife/2018/12/post57841/
桐野は、このときの経験をベースに「IN」を書き上げている。
https://booklog.kinokuniya.co.jp/fukushima/archives/2009/07/in.html

小学館女性メディア局Oggiブランド室が運営する「Oggi.jp」(URL: https://oggi.jp )が、8月期に、1718万6,582PV、823万6,146UUを達成した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000371.000013640.html
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3)【深夜の誌人語録】

失敗するから学ぶのである。

【文徒】2019年(令和元)9月11日(第7巻165号・通巻1585号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】最近書店閉店事情
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2019.9.11 Shuppanjin

1)【記事】最近書店閉店事情

西八王子駅南口の書店「ブックランド島村書店」が8月30日(金)をもって閉店。
西八王子駅南口の書店『ブックランド島村書店』の店主様から皆様へ閉店のご挨拶が貼ってありました。営業は8月30日迄だそうです。》
https://twitter.com/sweetie_pray/status/1162325052290764800
ブックランド島村書店の歴史は半世紀を超える。
《53年の歴史を閉じる
長年お世話になった島村書店。母も行ってきたそうだ。読書家の母がいちばんお世話になったんじゃないかな。専門書の取寄せをよくしていた。奥様と話したそうな。》
https://twitter.com/grace_garden39/status/1163791328364285958
コミコミスタジオ広島が9月16日(月)をもって閉店。
https://info.comicomi-studio.com/blog/?p=17738
「コミコミスタジオ広島」は腐女子の聖地であった。
《BL専門通販サイト「コミコミスタジオ」のリアル店舗「コミコミスタジオ広島」が、9月16日の営業を持って閉店することが発表されました。
広島の地でサイン会など腐女子の聖地として精力的に活動し、たくさんの腐女子たちに愛されたコミコミスタジオ広島。閉店してしまうのはやっぱり寂しい……ですが、通販サイトはもちろん、「コミコミスタジオ町田」にもそのスピリットは受け継がれることでしょう…!》
https://www.chil-chil.net/compNewsDetail/k/blnews/no/21561/
フタバ図書広電楽々園店(広島市佐伯区)が9月16日(月・祝)をもって閉店。
http://www.futabatosho.co.jp/190916/
FACTAオンライン」が「粉飾歴40年『フタバ図書』に溜まった膿」を掲載している。
大正2年創業で広島県を中心に60店舗以上を展開する大手書店の「フタバ図書」(広島市西区、グループ年商373億円)が6月24日に緊急招集したバンクミーティングで「40年前から粉飾決算をおこなってきた」と告白し、話題になっている。関係が深い取次最大手の日本出版販売は当面支援するとみられ、銀行団から返済の一時棚上げも認められたものの、経営再建できるかは未知数だ。
https://facta.co.jp/article/201908007.html
フタバ図書はフタバ上板橋店を皮切りにGIGA今宿店、八丁堀店、フタバブックス、MEGA岡山青江店、広電楽々園店と次々に閉店している。
https://bookness.hatenablog.com/entry/2019/08/17/113748
ブックスオオトリ川崎小田栄店が9月19日(木)をもって閉店。
ミニ四駆ステーションでもある、ブックスオオトリ小田栄(神奈川県川崎市)が閉店することを、先ほど知った。
どうやら、ブックスオオトリ は横浜鶴見店も閉めんようだ。
先の教堂 業績不振報道といい、神奈川・川崎市付近の書店界から寂しいニュースが続く。》
https://twitter.com/Hu4WD/status/1168157272956002306
《【悲報】ブックスオオトリ川崎小田栄店 閉店
ミニ四駆復帰のキッカケがブックスオオトリだっただけにショック...》
https://twitter.com/IGTcRgNvW1XFpqN/status/1163611018850791426
戸田書店青森店が9月29日(日)をもって閉店。
《このようなお知らせをすることになり、大変申しわけございません。戸田書店青森店は令和元年9月29日をもちまして閉店いたします。誠に勝手ではございますがポイントカードをお持ちのお客様は、閉店までにポイントをご利用くださいますようお願い申し上げます。長年のご愛顧に心より感謝申しあげます。》
https://twitter.com/aomoriten/status/1166164573658832896
《【閉店情報】戸田書店 青森店
2019年9月29日(日)をもって閉店。
2008年にアプレ103(現イオンタウン青森浜田)の入居テナントとしてオープン。11年で幕を閉じる。》
https://twitter.com/shouno1/status/1167053039653421056
戸田書店青森店がなくなった後、青森市内で一番品揃えある本屋は何処なのかさっぱり思い付かない。》
https://twitter.com/vodkadaska_2_16/status/1166692445607755776
《今月の末頃に戸田書店青森店さんが閉店する件で房具の半額セールをやってると知ったツレが夕方に何か買ってきました
必要な房具はほとんどもう何も無くなっていると不満げに言っていました
本屋さん撤退は悲しいです
今の世の中の本離れ、活字離れを愁います》
https://twitter.com/marinehouse1963/status/1168130700731543553
戸田書店青森店の閉店は残念。店員の対応は良いし、本の多さも市内1、2を争う程だったので。》
https://twitter.com/kamadokeshi_G/status/1166946036062900224
厳しい声もある。
戸田書店青森店は仕方ないよ、ぶっちゃけ。本の日焼けが出ているコーナーをずっと見て見ぬふりしてるんだもん。》
https://twitter.com/totoron8655/status/1166263662224392192
三和書房(兵庫県尼崎市)が9月30日(月)をもって閉店。
《三和書房は、令和元年9月30日をもちまして、閉店させていただき、学校教科書と外商業務を中心として営業をさせていただくことになりました。》
https://twitter.com/sanwasyoten/status/1168021823578984448
《三和本通の三和書房さんが今月いっぱいで閉店されるそうです。
長年とてもお世話になったのに残念です。
ありがとうございました。》
https://twitter.com/coffeeshopmira/status/1169223598185177088
《本日2枚目アルヴィドルゲット~☆
3試合全部ベリアルの666点でゴリゴリに押し切りました(笑)
今月いっぱいで三和書房閉店しちゃうから、できるだけ時間取って遊びに来よう》
https://twitter.com/orphess0712/status/1170606060689743872
TSUTAYA安東店(広島市安佐南区)が9月23日(月)をもって閉店。当初は改装される予定だったようだ。
TSUTAYA 安東店改装告知から閉店告知へのサイレント変更》
https://twitter.com/gisehip/status/1166658382683488256
TSUTAYA安東店が9月末で閉店という事を知ってめちゃめちゃ精神的ダメージ受けてる》
https://twitter.com/fton25/status/1168084987100286976
教堂書店水戸店が9月30日(月)をもって閉店。
水戸駅OPAの教堂書店、9月いっぱいで閉店するらしい。となると一緒のアニメガも閉店ですかね。
数日前に行ったときは案内が無かったので、急に決まったのかな。
https://twitter.com/Joban_E657/status/1169535191087370240
TSUTAYA児島店(岡山県倉敷市)が9月30日(月)をもって閉店。
TSUTAYA 児島店  9月30日 18時で閉店
1996年のオープンでした
たいへんお世話になりました
ありがとうございました》
https://twitter.com/dairiki_uniform/status/1164314674067726337
倉敷市児島のTSUTAYA児島店が9月末に閉店するようです
本屋も不況のようで増税前ですし、各地の本屋も閉店が目立ちます
寂しくなりますね
長い間ありがとうございました》
https://twitter.com/spring300zx/status/1164134232844722176
TSUTAYA 横山店(相模原市中央区)が10月14日(日)をもって閉店。
TSUTAYA 横山店が10月14日で閉店…。ショック。》
https://twitter.com/momochan1961/status/1169478100352004096
TSUTAYA 横山店の地元からすれば「まさかの閉店」だそうだ。
https://twitter.com/goguynet/status/1170464848909611008
《久しぶりにTSUTAYA行ったらまさかの閉店するってよ横山店。。
DVD20枚借りてきて漫画も買ってないの買ってきた~そろそろ引きこもりたい。
寝不足続きで遊び行くの嫌になってきた。BBAだわ。笑》
https://twitter.com/MaMayuyan819/status/1168861804744675328

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2)本日の一行情報

◎日販が発表した8月の雑誌・書籍・コミック合計売上は前年同月比4.3%減となった。雑誌は2.8%減。書籍は5.5%減。コミックは昨年DVD付きコミックなどが好調だったことから4.3%減。開発品は1.9%増と3カ月ぶりに前年超え。
https://www.ryutsuu.biz/sales/l090911.html

諫山創進撃の巨人」が、9月9日に「別冊少年マガジン」連載10周年を迎えたことを記念し、単行本1~28巻の電子書籍が、9月9日から9月18日までの期間限定で無料配信される。また最新29巻が9月16日から18日の3日間限定で税別100円で配信される。
https://natalie.mu/comic/news/346809

◎宝島社の「MonoMaster」10月号の付録はハミルトンのショルダーバック。これで1150円。付録誌は「安さ」が重要である。
https://www.buzzfeed.com/jp/hanasasaki/takarajima-monomaster-10

ポール・マッカートニー、77歳が子ども向けの絵本を出版したそうだ。
https://jp.reuters.com/article/music-paulmccartney-book-idJPKCN1VU071

◎コンテンツ配信サイト「cakes」で連載中のかっぴーのマンガ「左ききのエレン」は、2015年にnoteで開催されたcakesクリエイターコンテストで特選を受賞し、2016年3月から2017年9月21日まで「cakes」で連載し、2017年10月からは、「少年ジャンプ+」(集英社でnifuniによるリメイク版の連載が始まった。リメイク版は紙のコミックスとしても発売されている。広告代理店を舞台にしていることもあり、私も注目していた作品だが、MBS/TBSドラマイズム枠で実写ドラマ化され、10月20日から放送されることが決定した。
http://spice.eplus.jp/articles/253270
週刊少年ジャンプ」ではなく「cakes」を起点にし、「少年ジャンプ+」でメジャー化し、コミックスとしてもヒットするという新しいパターンだが、こうした紙の雑誌を経由しないケースが増えて来るに違いなく、やがてそれが主流となるはずだ。

◎「春オンライン」が9月9日付で「『もうやってられない』日経新聞ソウル特派員を失踪させた国際部長のパワハラ疑惑」を公開している。8月21日に発売した「週刊春」8月29日号に掲載された記事だが、内容的に少しも古びていない。
https://bunshun.jp/articles/-/13776
「YAHOO!ニュース」も取り上げている。
《A記者は無事見つかり、現在日本で静養中とのこと。
「本人は退職の意思を示してるが、会社は慰留しているといいます」(前出・日経記者)
社内では、失踪の原因はパワハラだと見られている。》
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190909-00013776-bunshun-soci

小学館が運営する「@DIME」が「読書の秋に話題の新書はいかが?高校生、社会人向けからベストセラーまで今、読みたい新書おすすめ12選」を発表。「高校生におすすめの新書」として、ちくまプリマー新書「友だち幻想」、小学館新書「僕たちはもう働かなくていい」、光社新書「なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか」、新潮新書ネトウヨとパヨク」が推薦されているのだが、大人にも、これはオススメできる。大手出版社には本を読む時間がないことを自慢する輩がいるけれど、たまには読書をしてみたらどうだろうか。それとも馬鹿は死ななきゃ治らないのだろうか。
https://dime.jp/genre/768845/

◎「STORY」(光社)、「CanCam」(小学館)、「sweet」(宝島社)、「リンネル」(宝島社)という読者層が異なる女性誌4誌は9/9(月)より開始された伊藤園の「“しあわせ運ぶ”アイテムが絶対もらえるキャンペーン」に参加している。女性誌がアイテムを提供するわけである。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000200.000021468.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000918.000005069.html

◎大人のライフスタイル誌「サライ」(小学館)は、創刊30周年を記念して「サライのおせち」を限定発売する。た、食べたい!二段重が1万8000円+税、三段重が2万5000円+税か…。いつかは、こういう豪華な「おせち」を食べられるよう頑張りたい。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000384.000013640.html

◎「ほんのひきだし」が9月9日付で「『お客さまの期待に実直に応え続ける』図書館流通センター社長 細川博史氏インタビュー」を公開している。もともとは「新聞之新聞」に掲載されたインタビューだ。
《今では指定管理者制度への理解が広がり、弊社も522館(一部業務委託・指定管理者、19年8月現在)の運営を任されています。》
《現在の図書販売の売上高は約150億円です。図書館市場は約270億円と言われていますが、図書館予算は増えていませんので、これからも大きな期待はできない。ただ、先ほど申し上げたように図書を届ける仕組みをもっと磨くことで、売上高のシェアを上げることは可能ではないかと思っています。図書館の運営受託については、自治体が民間にアウトソーシングしていく流れはまだ続きます。その要望に応えていきたい。》
https://hon-hikidashi.jp/more/93909/
TRCのような企業がある限り、日本にニューヨーク公共図書館のような図書館は生まれないのだろうな。もっとも、TRCは映画「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」の公開に一枚噛んでいたんだよね。私がインタビュアーであれば、ここらあたりを細川社長に聞いてみたいものだ

はてなは、同社が提供するブログサービス「はてなブログ」において、KADOKAWAビジネス・生活化局とブログの書き手支援を目的としたパートナーシップを締結し、書籍化を中心としたプロジェクトに共同で取り組むことになった。これにより、はてなブログ「Everything you've ever Dreamed」のフミコフミオ(はてなID:Delete_All/ブログURL:http://delete-all.hatenablog.com/)による書籍が9月に、「たぱぞうの米国株投資」のたぱぞう(はてなID:tapazou/ブログURL:https://www.americakabu.com/)による書籍が10月にKADOKAWAより刊行される予定だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000006510.html

サンケイスポーツは9月9日付で「宮根誠司、台風で『ミヤネ屋』間に合わず 約1時間遅れで登場」を掲載した。https://www.sanspo.com/geino/news/20190909/geo19090915010019-n1.html

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