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1)【記事】示唆に富む長谷川豊のブログ
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
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- 2015.11.11 Shuppanjin
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1)【記事】示唆に富む長谷川豊のブログ
フジテレビ出身のフリーアナウンサー長谷川豊が自らのブログで次のように書いている。
「フジテレビの営業赤字は事実です。正確に言っておくと、記事中に『営業赤字が10億円』となっていますが、これは私の得ている情報では『相当にごまかしている数字』のはずです。色々と圧縮して、ごまかして、その上で10億円のはずです。実際はもっと苦しい数字のはずです。あくまで私の得ている情報の範囲ですが」
こうも書いている。
「他局の皆さん、なぜフジテレビの営業赤字をニュースとして流さないのでしょうか?この『全て無視する姿勢』は絶対に視聴者の皆様の反感を買います。ニュースとしては扱った方がいい。なにせ、日本を代表するテレビ局が、開局以来初となる赤字に転落したのです」
ただし、フジメディアホールディングスは利益をあげている。TBSなどに比べれば遅れて参入した不動産業が好調なのだ。
「フジテレビは実は不動産事業に手を出し、素晴らしい結果を出しています。これらは全く間違っておらず、正しい選択肢と言えます」
テレビも、全国紙も、大手の出版も不動産業で「素晴らしい結果」を出せるかどうかが経営を大きく左右するのである。
http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/
「東洋経済オンライン」が「生涯給料トップ500社」ランキングを発表しているが、フジ・メディア・ホールディングスは堂々の第8位を占めている。このランキングは上場企業3239社を対象としている。ちなみに4位が朝日放送、5位がテレビ朝日ホールディングス。カドカワは124位である。
http://toyokeizai.net/articles/-/91596
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2)【本日の一行情報】
◎Kindleストア が「苗字入りマンガキャンペーン」を11月12日まで実施している。
http://www.amazon.co.jp/b/ref=as_li_ss_tl?_encoding=UTF8&camp=247&creative=7399&linkCode=ur2&node=3969660051&tag=otasukejp-ex-22
◎KADOKAWAは、乙女系文庫レーベル「ジュエル文庫」を12月1日(火)に創刊する。
http://asciimw.jp/info/release/pdf/20151109.pdf
◎在京キー5局の広告収入は日テレを除き、他は減少。テレビにとって頭が痛いのは、HUT(総世帯視聴率)が減少傾向にあることだ。
http://tv-watcher.jp/column_article/9
◎日本出版者協議会の副会長をつとめる竹内淳夫(彩流社)が「三たび“混迷の出版界”を考える!」で指摘しているように、図書館問題で私が最も危惧するのは「人気のある書籍は貸出率が上がり、それに対応するため限られた予算の中で複数購入する」ため、「その分他の書籍を排除する」ことが中小零細規模の専門出版社の経営を直撃することである。
http://shuppankyo.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-c8c9.html
◎スタン・ハンセンの「日は、また昇る。 男の引き際と、闘うべきとき」(徳間書店)が発売されるが、サイン会が紀伊國屋書店新宿本店8階イベントスペース(11月12日)、三省堂書店名古屋高島屋店特設会場(11月17日)、有隣堂 伊勢佐木町本店 2階特設会場(11月18日)で開催される。
http://www.tokuma.jp/topicsinfo?tid=8690
ハンセンのウエスタン・ラリアットからハルク・ホーガンのアックス・ボンバー、長州力のリキ・ラリアットが生まれる。プロレスファンの私からするとハンセンとアンドレ・ザ・ジャイアントとの一戦が忘れ難い。今では徳間書店を退職してしまったが、広告のN君とは、一緒にプロレスを見に行ったものである。
◎サイバーエージェントのオンラインビデオ総研は、天候・時事ニュースなどデイリーで変化する環境要因と連動し、広告配信を行う動画広告の新サービス「モーメント配信」の提供を開始した。
https://www.cyberagent.co.jp/news/press/detail/id=11281&season=2015&category=ad
◎マイクロアドは、ユーザー属性に応じてターゲティング配信ができるマルチデバイスに対応した動画アドネットワークサービス「BLADE VIDEO 」(ブレードビデオ)の国内提供を開始した。
https://www.microad.co.jp/news/detail.php?News_ID=456
◎ヤフーとソニー不動産は、新しい不動産売買プラットフォーム「おうちダイレクト」を立ち上げた。
http://pr.yahoo.co.jp/release/2015/11/05b/
◎安倍晋三首相の事務所は、9日発売の「週刊現代」11月21日号に掲載された記事「安倍晋三『朴槿恵の前で大失態』一部始終」について、発行元の講談社の野間省伸社長、「週刊現代」の山中武史編集長あてに、記事は全くの虚偽だとして記事の撤回・訂正と謝罪を求める抗議文を送ったそうだ。毎日新聞は次のように書いている。
「記事では、2日にソウルで行われた日韓首脳会談の少人数会合の場で、首相はろれつが回らなかったとしている。週刊現代編集部は取材に対し『記事に書いた通りです』と回答した」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20151109-OYT1T50074.html
しかし、この記事、「週刊現代」の表紙に掲げられていない。表紙に掲げられているのは「60からの新・HOW TO SEX」であり、「三井不動産と旭化成 カネはどっちが払うのか」である。目次でも小さな扱いしかされていない。それだけに抗議文に最も驚いたのは「週刊現代」の山中編集長であったかもしれない。
◎ドラマTBS日曜劇場「下町ロケット」の視聴率が好調だ。初回16・1%、第2話17・8%、第3話18・6%、第4話17・1%と4週連続で15%超えだ。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2015/11/09/kiji/K20151109011473330.html
小学館から刊行されたドラマの後半の原作でもある「下町ロケット2 ガウディ計画」(池井戸潤)もベストセラー街道を邁進する?
http://www.shogakukan.co.jp/books/09386429
◎小学館から刊行された藤井青銅の短編集「あなたに似た街」は佐賀県とのコラボ作品である。
http://s-press.shogakukan.co.jp/article/5263/
◎町田マルイ6階のブックカフェ「solid & liquid MACHIDA」で「町田×本屋×大学」の第5回「本の売り方を楽しむ:出版の面白さ、書棚の見せ方、書評の楽しみ方」が11月27日(金)、午後7時より開催される。
http://machidahonyadaigaku.hatenablog.com/entry/2015/11/09/195349
◎野間宏と沖浦和光による白熱の議論が繰り広げられる「アジアの聖と賤 被差別民の歴史と文化」が河出文庫になった。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309414157/
◎窪田順生は「『本を愛する人』からTSUTAYA図書館が嫌われる理由」のなかで次のように指摘している。
「日本の公営図書館は、豊富な蔵書とスピーディーな検索サービスで本を愛する人たちから高い評価を得ている。が、一歩ひいて地域全体を俯瞰(ふかん)すると、ほんの一握りの市民しか利用をしていない現実がある。つまり、『一部の本好きだけが恩恵を授かる公共サービス』という側面があるのだ。
その傾向がこのまま改善されず、少子高齢化が進むと、公営図書館は自治体に重い負担を強いるコストセンターになるしかない。そこで、北欧やらで成功している『地域コミニティの人々が気軽に集う図書館』に変えていこうという動きが出て、だったら民間のノウハウを活用しましょうという流れになった」
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1511/10/news043.html
◎吉原のソープランドには慶応、早稲田、明治、青山学院の現役大学生がいるのか!
http://lite-ra.com/2015/11/post-1648.html
中村淳彦の朝日新書「女子大生風俗嬢 若者貧困大国・日本のリアル」によれば「身体を売って学費や生活費を捻出する」そうだ。
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=17443
◎「ウラゲツ☆ブログ」は、次のように書いている。
「(栗田出版販売の)『再生計画案』はあくまでも債権者に送付されたものであり、10万円以下の債権額を有しており初期に全額弁済された取引先や、50万円以下の債権額を有しており先月末に全額弁済された取引先に対しては送付されていません。弁済した以上、債権者ではもはやないからでしょう。ただし、弁済されたとはいえ取引先であることには変わりがないわけで、そうした出版社に対して何の連絡もない/連絡すべきことがないというのは(予想しうることとはいえ)なんとも切ないです」
http://urag.exblog.jp/21819640/
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3)【深夜の誌人語録】
経験の蓄積や知の堆積なくして勘は働くまい。