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1)【記事】東京新聞・長谷川幸洋が司会をつとめた沖縄基地番組に「重大な放送倫理違反」(BPO)
2)【記事】「殺戮モルフ」騒動の本質とは?
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
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- 2017.12.18 Shuppanjin
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1)【記事】東京新聞・長谷川幸洋が司会をつとめた沖縄基地番組に「重大な放送倫理違反」(BPO)
放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は 「東京メトロポリタンテレビジョン『ニュース女子』沖縄基地問題の特集に関する意見」を発表した。委員会は、(1)抗議活動を行う側に対する取材の欠如を問題としなかった、(2)「救急車を止めた」との放送内容の裏付けを制作会社に確認しなかった、(3)「日当」という表現の裏付けの確認をしなかった、(4)「基地の外の」とのスーパーを放置した、(5)侮蔑的表現のチェックを怠った、(6)完パケでの考査を行わなかった、の6点を挙げ、TOKYO MXの考査が適正に行われたとは言えないと指摘 して、番組を適正な考 査を行うことなく放送した点において、TOKYO MXには重大な放送倫理違反が あったと判断している。
例えば(1)に関しては次のように書いている。
「本件放送を視聴する限り、番組制作者が“抗議活動に日当を出している疑いのある 組織”として指摘する人権団体およびその共同代表に対して取材を行った形跡はまっ たく見受けられない。 加えて、取材VTRの冒頭の「いきなりデモ発見」のシーンでも、A氏は『反対運 動の連中』『襲撃をしに来る』などと述べつつ抗議活動に参加している人々に近づいて行くものの、実際には参加者に取材することなく、カメラのある方向に引き返してき ている。高江ヘリパッドの建設現場に至っては、現地に行くことさえしていない。 本件放送は、沖縄の米軍基地建設反対運動に参加する人々とその活動を「マスコミ が報道しない真実」として批判的に報じるものである。このような意図で制作する以 上、本件放送で批判されている抗議活動への参加者、および参加者に日当を出してい る疑いがあると指摘されている人権団体とその共同代表を取材するのが当然であろう。 少なくともその試みがなければならない 」
https://www.bpo.gr.jp/wordpress/wp-content/themes/codex/pdf/kensyo/determination/2017/27/dec/0.pdf
産経は次のように書いている。
「検証委が『重大な放送倫理違反』と判断したのは、実際にはなかった対決を行ったように放送したフジテレビ系『ほこ×たて』と、やらせが指摘されたNHK「クローズアップ現代」に続き、3件目となる。
BPOの決定を受け、MXは『意見を真摯に受け止め、再発防止に努める』とコメントした」
http://www.sankei.com/entertainments/news/171214/ent1712140009-n1.html
むろん、産経は次のように書くこともさすが忘れてはいない。
「今年2月にはテレビの選挙報道に、評論に基づいた『質の公平性』を重視するよう番組づくりの転換を求めるなど、意見書ではしばしば政治的な問題に言及している。だが、大学教授や弁護士、ジャーナリストらからなる委員の人選が『リベラル派に偏っており、公正性が担保できているのか』(放送関係者)との批判も根強く、第三者性に疑義がもたれることもある 」
http://www.sankei.com/entertainments/news/171214/ent172140010-n1.html
問題となった番組の司会をしていたのは長谷川幸洋であった。当時は東京新聞の論説副主幹 であった。現在は論説委員。
産経や朝日の記事に長谷川の名前は出て来ない。毎日新聞が社説「MXテレビにBPO意見書 放送業界の大きな汚点だ」を掲載しているが、この社説にも長谷川の名前はも、新聞社の幹部が司会者として番組に深く関わっていたことも書かれていない。
https://mainichi.jp/articles/20171217/ddm/005/070/019000c
東京新聞も社説「沖縄基地番組 事実は曲げられない」を掲載しているが、 「沖縄基地番組」の司会を長谷川がつとめていた事実はスルーしながら、「放送の矜恃と責任が問われている」と 書いている。新聞の論説委員の矜持と責任は問われないのかしらん?と半畳を入れてみたくなる社説である。それとも、こういう書き方が日本型リベラルの流儀とでもいうのか!
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017121602000155.html
そもそも東京新聞は中日新聞社東京支店のようなものであり(正確には東京本社)、中日新聞は東京メトロポリタンテレビジョンの株主にほかならない。今回の件に関して東京新聞はネットでは共同通信からの配信記事を掲げているが、紙の新聞では12月15日付社会面に掲載された記事「MX『ニュース女子』沖縄基地番組 『重大な放送倫理違反』BPO」は次のように結ばれている。
「番組は本紙の長谷川幸洋論説委員(当時は論説副主幹)が司会を務めている」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201712/CK2017121502000131.html
「沖縄基地番組」において当事者にほかならない 長谷川は「今年は野党と左派系マスコミの『暴走と自滅』の1年だった」で自らの勤務先の東京新聞について次のように書いている。長谷川にとって東京新聞もまた暴走し自滅に向かう左派系マスコミにほかならないようだ。
「東京新聞もグラグラしているようだ。私は現役記者から『会いたい』という電話とメールをもらった。なんの用かと思ったら『いまのままでは東京新聞はヤバイという話になって最近、よく社内会議が開かれる。長谷川さんの話を聞きたい』という。
同じような話は別の記者からも聞いた。さすがに、これまでの極左路線は『マズイ』と気が付いたのだろう。とはいえ、いまさら遅い。現実に目をつぶって、自分たちの偏向した能書きばかり垂れているから『左翼サークルの同好会新聞』になってしまったのだ」 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53840
長谷川からすれば東京新聞の望月衣塑子は 客観中立報道の建前を脱ぎ捨てても「実質的な政治運動」=「絶望の自己陶酔」 に走っているという評価になる。長谷川が田原牧をどう評価するのか私などは知りたいところだ。
あだしごとはさておくにしても長谷川からすると「ニュース女子」は「絶望の自己陶酔」でもないし、「実質的な政治運動」でもない客観中立報道ということになるのだろうか。長谷川のBPO批判を「週刊現代」で読んでみたいものである。「あらかじめ裏切られた革命」(講談社)で講談社ノンフィクション賞を受賞している岩上安身のツイート。
「いやー、おまえがいうか、長谷川幸洋。MXテレビの、沖縄を侮辱中傷する捏造番組に対してBPOからの厳しい見解が出された直後で 」
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/941441927068581894
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2)【記事】「殺戮モルフ」騒動の本質とは?
12月12日、マンガ「殺戮モルフ」(秋田書店)の原作者である外薗昌也 の次のようなツイートから事態が明らかになった。
「グロシーンを真っ黒に塗り潰されての発売となりました。真っ黒でなにがなんだかさっぱりわかりません。
前代未聞です 」
https://twitter.com/hokazonomasaya/status/940525916475682816
「殺戮モルフ」は原作を外薗が担い、画は小池ノクト が描いている。兄妹ユニット なのだそうだ。12月20日には第2巻が発売される予定だったが、見本を見て外薗は驚く。「ハフポスト日本版」は次のように書いている。
「一部の凄惨なシーンが『黒塗り』状態だったからだ。事前の約束では、これらのシーンは、雑誌掲載時には黒塗りにするが、単行本では『オリジナルな状態で掲載する』という話だった」
http://www.huffingtonpost.jp/2017/12/15/black-out_a_23308384/
納得がいかない外薗はツイッターに投稿して事態を明らかにした。これが大反響を呼ぶ。外薗は、そうした反響を踏まえて次のように投稿する。
「みんな驚いてるけど斜陽産業の出版界には全く期待してないから特に驚きは無い、10年前からとっくに諦めてる、 将来は自社サイトで連載&販売考えて 恐ろし屋を立ち上げたくらいだし 」
https://twitter.com/hokazonomasaya/status/940725696099368960
早速、他の版元から「LINE」を通じてアプローチがあったようだ。
「殺戮モルフ炎上見た別会社の編集さんから打診ありました 『ノーカット版は是非うちで!』 まだ希望はある」
https://twitter.com/hokazonomasaya/status/940786080500146178
12月13日には版元の担当編集者がやって来た。
「ヤングチャンピオン編集さんが青くなって飛んできました 行き違いがあり、非礼を詫び、仲直りしました 問題のシーンのあるエピソードはホラー漫画試し読みサイト恐ろし屋で公開し、読者の皆さんに判断をあおごうという話になりました JK死体で作った祭壇なので過激です」
https://twitter.com/hokazonomasaya/status/940868114002169857
「殺戮モルフ 人気アンケートが高いらしく、発禁させないぞ!連載中断させないぞ!と力み過ぎたのが今回の事件の発端らしい。 そこに年末進行と僕の狭心症発作が重なり対処出来なくなってしまったという。不幸な組み合わせ 」
https://twitter.com/hokazonomasaya/status/940875085509996544
炎上から始まった大騒ぎは家族も巻き込んだようだ。
「妻が帰ってくるなり『パパ 何やったの?』と詰め寄ってきた。 外出時に携帯ニュースで僕の名前を見つけて青ざめたらしい 『遂に捕まったか!』 と天をあおいだらしい。 お騒がして申し訳ない 」
https://twitter.com/hokazonomasaya/status/940926846522220545
次のようなツイートを読んで耳が痛くなる編集者もいよう。
「作品に作家 原作者の名前がクレジットされてるのは勿論だけど、 作品内容に大きく関わってる担当編集者の名前がクレジットされてないのは不公平だよね、 問題起きたら作家に責任丸投げして編集者は逃亡しちゃうもんね、編集者が無理矢理書かせたり改悪したりしてる場合も多いのにね 」
https://twitter.com/hokazonomasaya/status/941047264109199360
外薗は第2巻の発売中止を決断する。編集長が外薗のもとを訪れ決断するのだ。
「残念ですが、2巻発売は中止にしてもらいます 強行販売するなら不買運動します 完全版販売までお待ちください 」
https://twitter.com/hokazonomasaya/status/941507872331939840
「ヤングチャンピオン編集長と話し合ってきました わたしの心情を汲み取ってもらえ 既に刷り上がり配送手間の殺戮モルフ2巻の発売は中止してもらうことになりそうです (これから会議で頑張ってくれるそうです) 秋田には大損失なのにワガママ聞いてもらってありがとうございます 」
https://twitter.com/hokazonomasaya/status/941574112580853760
「編集長、年末の忙しい時期に八王子まで来てくれたんだよな、 悪いことしたなぁ、 この埋め合わせは必ずや 」
https://twitter.com/hokazonomasaya/status/941677576329748480
「失望と幻滅の連続で出版界には期待しなくなってたけど、今回の件で希望が湧いてきた 業界は捨てたものじゃない 」
https://twitter.com/hokazonomasaya/status/941943016125632512
外薗は納得し、大団円を迎えたが、これ何が問題だと思います?「表現の自由」とか何とかいう以前に著作権の問題なんですよ。だから秋田書店の決断も早かったと考えるのが妥当であろう。
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3)【本日の一行情報】
◎日販のグループ会社である日販アイ・ピー・エスは、日本テレビサービス発行の「スタジオ地図 カレンダー2018」を、日販独占流通(PB)商品として、取り扱いを開始した。
http://www.nippan.co.jp/news/ips_chizu_calendar/
◎日販は、押見修造のマンガ「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」(太田出版) を実写映画化し、2018年7月より、新宿武蔵野館ほか全国の劇場で順次公開 する。
http://www.nippan.co.jp/news/shinochanmovie/
◎日販は、押切蓮介のマンガ「ミスミソウ 完全版」(双葉社) を実写映画化し、2018年4月7日(土)より、新宿バルト9ほか全国の劇場で順次公開する。
http://www.nippan.co.jp/news/movie_misumisou/
押切の祖父は「寛容」で直木賞を受賞した神崎武雄。戦前の作家である。日本人女性と結婚したインド人が主人公だ。銀座「ナイル」のムルギランチを食べながらでも読みたい小説である。
「ドミイには我が子の隆夫が羨しかった。母親の籍へ入っているから、隆夫は日本人だが、ドミイはいくら日本を恋しく思ってもやっぱり印度人であった。それが、ドミイには悲しかった。
然し、その悲しさも、僅かの間であった。
昭和十六年十二月八日、大東亜戦争がはじまった。
『何だ、べらぼうめえ。英国だ、米国だ、御大層もないこと吐(ぬ)かすない。烏、かん烏、ひょう/\栗のぢだんぼう、本郷、神田、下谷切ってのいろ男、印度人のドミイさんを知らないか』
はじめてドミイにも、大きく啖呵をきるときが廻って来た。なつかしい日本と、いとしいわが子と、同じ戦線につくことが出来るのだ」
http://pelebo.la.coocan.jp/naokiaward/download/J16kanyo.html
神崎は石原莞爾や宮沢賢治と同様に国柱会の信者であった。1944(昭和19)年、海軍報道班員として南方で従軍中に戦死 している。
◎稲垣吾郎がMCをつとめる 「ゴロウ・デラックス」(TBS系)が「十津川警部 予土線に殺意が走る」(祥伝社)を取り上げた。
https://taishu.jp/detail/30842/
◎「JBPRESS」の「さらに進むグーグルとフェイスブックの複占状態」は次のように書いている。
「WARCが推計する、グーグルの世界インターネット広告市場における、今年の広告収入シェアは44%になる見通し。一方、フェイスブックは18%を占めるとしている。つまり、両社を合わせたシェアは61%となり、昨年の58%から拡大すると、WARCは見ている」
「WARCは、グーグルとフェイスブックのネット広告収入合計額は、今年1年間で1330億ドル(約15兆1000億円)になると見ているが、これは、世界全広告売上高の25%になる 」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/51857
◎日経の「格好いいぞ、パラアスリート 写真モデルや漫画で活躍」によれば 2017年夏、サイト「パラスポ+!」 を立ち上げた集英社は「パラリンピックジャンプ」 も創刊。実業之日本社 も7月に「パラスポーツマガジン」 を創刊している。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO24471090R11C17A2UP2000?channel=DF220420167266
◎日本アドバタイザーズ協会は、「第56回JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール」の入賞作品を発表した。 最高賞であるJAA賞グランプリは、パナソニック(新聞)、木楽舎(雑誌)、大塚製薬(テレビ)、味の素(ラジオ)、サントリーホールディングス(デジタル)、NTTドコモ(屋外交通)の各社が受賞した。経済産業大臣賞はキヤノンマーケティングジャパン(テレビ)が受賞 。
http://www.jaa.or.jp/wp-content/uploads/2014/10/e4a6be70b252ae31ab6e72cdcd9f88be.pdf
入賞を見てみると、「文藝春秋」から二点、「家庭画報」から二点選ばれている。それにしても文藝春秋は広告賞に強いよね。
http://www.jaa.or.jp/wp-content/uploads/2014/10/8fe0dd18e8150888b226a28fca25e3f11.pdf
◎東海テレビとプロゲーミングチーム「DETONATOR」はメディアサポート契約 を締結した。東海テレビが「e-Sports」ビジネスに参入するにあたり、 日本の強豪プロゲーミングチーム と手を組んだということである。
http://www.4gamer.net/games/999/G999905/20171212093/
◎アメリカでは「YouTube TV」 が急成長している。「テッカブル」は次のように書いている。
「つまり、あらゆる端末をテレビ化し、場所や時間を問わずに番組を楽しめるというテレビ好きにはたまらないサービスなのだ。加えて、視聴料は月額35ドル(約4000円)と米国の既存のケーブルテレビよりも安い 」
https://techable.jp/archives/68586
◎アイドルグループ「でんぱ組.inc」の夢眠ねむ が新潮社より「本の本―夢眠書店、はじめます―」を刊行した。こんなに中身の濃いアイドル本はそうない!読売新聞によれば夢眠ねむは「・・・『本ならいつでも買ってくれる家』で育った結果、読書時間は1日5時間。書店でのアルバイト代は本の購入費に充て、自宅には自分専用の読書部屋があった―― 」そうだ。
そんな彼女がいつか自分の書店を開きたいと 、有隣堂ヨドバシAKIBA店店長の宮尾美貴子 、Title店主の辻山良雄 、三省堂書店営業企画室の内田剛 、日販の古幡瑞穂 、日販王子流通センターの関野民男と市原真也、 文藝春秋「文學界」編集部の浅井茉莉子 といった人々を訪ねていく。新潮社校閲部 の湯浅美知子・飯島秀一 とか、新潮社装幀部の二宮由希子・黒田貴 のところにも足を運ぶ。WEBメディア「ほんのひきだし」 の連載をまとめたものだ。
http://www.yomiuri.co.jp/life/book/news/20171204-OYT8T50089.html
朝井リョウが書評している。
「漫画、雑誌、小説、装幀、販促物などの制作過程や、一日に数万人が訪れる超大型書店の舞台裏など、本が読者の手元に届くまでの目に見える道のりを丁寧に辿りつつ、出版社と書店を繋ぐ流通業者や在庫が管理されている巨大な倉庫、つまり、私たちの目に見えない部分にまで著者の足と興味は伸びていく。
その中には、カバーに印字されているISBN番号から読み取れる「本」の定義や、“校正”と“校閲”の違いなど、出版業界の中にいるつもりの私も初めて知るような情報も多く含まれていた。それはきっと、著者が取材対象者に対して「本」への愛を全身全霊で表明し続けた成果だろう 」
http://www.shinchosha.co.jp/book/351381/
◎ノルウェーは世界で初めてFMラジオ放送を廃止した国となった。全国ラジオ放送局のFM放送からデジタル放送への移行を完了させた。AFPは次のように書いている。
「同国がデジタル音声放送(DAB)への移行を開始したのは1月11日。同国当局によるとDABではFMラジオにかかる費用の約8分の1で、高音質化とチャンネル・機能増加が実現できる」
http://www.afpbb.com/articles/-/3155338?cx_infinite=1
◎電通と日本マイクロソフトは、OOH広告では国内初となる「リアルタイムオーディエンス分析・効果測定」と「視線検知によるインタラクティブ機能の実装」を実現した人工知能型 OOH広告ソリューションの提供を開始する。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2017134-1213.pdf
◎「じゃらん人気温泉地ランキング2018」。1位 箱根温泉(神奈川県)、2位 草津温泉(群馬県)、3位 別府温泉郷(大分県)、3位 由布院温泉(大分県)。
https://www.recruit-lifestyle.co.jp/news/travel/nw25319_20171214
◎集英社は「ジョジョの奇妙な冒険」の誕生30周年を記念し、『荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋』を国立新美術館(東京・六本木)で 2018年夏に開催する 。国立美術館で開催される漫画家の個展としては、手塚治虫以来28年ぶり2人目となる 。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/12/14/hirohiko-araki-jojo_a_23306883/
◎CCCが正式に発表した。
「CCCグループのカルチュア・エンタテインメント株式会社(本社:東京都渋谷区、以下:C・E)は、大日本印刷株式会社が保有する、株式会社主婦の友社(本社:東京都文京区、以下:主婦の友社)の全株式(議決権比率99.9%)を取得し、2017年12月15日付けで子会社化致しました 」
https://www.ccc.co.jp/news/2017/20171215_005326.html
主婦の友社も発表。
「本日平成29年12月15日に、株式会社主婦の友社の親会社でありました大日本印刷株式会社が保有するすべての弊社株式が、同社からカルチュア・エンタテインメント株式会社へ譲渡されました。
これにより、株式会社主婦の友社の親会社がカルチュア・エンタテインメント株式会社に変わりましたのでお知らせ申し上げます。
なお、本件による主婦の友社の業務内容等の変更はございません。また、大日本印刷株式会社との資本関係は解消いたしましたが、同社との業務上の協力関係は今後も継続する予定です」
https://corporate.shufunotomo.co.jp/newsrelease/11728/
日経は次のように書いている。
「CCCは縮小均衡に歯止めをかけようと、川上から川下までのビジネスを一貫して運営する戦略をとっている。16年の書店事業の売上高は1308億円と、紀伊国屋書店(1033億円)を上回り首位につけている 」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2467392015122017X30000/
◎ジャイアント馬場が足しげく通った 「木村書店」 (兵庫県明石市 )が今月末 をもって83年の歴史に幕を閉じる。
「書店は一時、神戸市内にも店を出し、年商3億円を誇ったというが、2000年頃から大型店に押されて経営が悪化。ネット通販の普及で売り上げ減に拍車がかかり、閉店を決めた」
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171215-OYT1T50025.html
◎小学館の「コロコロコミック」1月号の発行部数が2年ぶりに100万部を突破 したそうだ。ゲーム「スプラトゥーン2」のゲーム内で使用できる、究極性能を持つ「王(エンペラー)ギア」3点セットがもらえるシリアルコード 、「ポケットモンスターウルトラサン・ウルトラムーン」で使用できる「しあわせタマゴ」と「きんのたま」がもらえるシリアルコード が付録だ。
https://www.oricon.co.jp/news/2102360/full/
◎「上越タウンジャーナル」は次のように書いている。
「新潟県上越市北城町3の書店『ブックコスモス』が2017年8月中旬、店頭での書籍販売を終了した。現在は予約や取り寄せに切り替え、本や雑誌を1冊から配達している。同店は31年前の1986年(昭和61年)7月25日にオープン。100台分の駐車場を備えた上越初の大型郊外書店として、圧倒的な人気を集めた」
https://www.joetsutj.com/articles/90042059
◎芳林堂書店高田馬場店は12月15日(金)より、「サライ」(小学館)のバックナンバーフェアを開催する。フェア期間中、対象商品を購入すると先着順で「サライ」オリジナル絵柄の「ポチ袋」ガプレゼントされる。
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000351.000016756&g=prt
http://www.horindo.co.jp/20171213/
◎毎日新聞によれば岐阜県の笠松刑務所では 出所後、企業への定着には普段からの身だしなみが重要ととらえ、今年度から「小学館集英社プロダクション」に委託し、身だしなみに関する講座などを開いている。
https://mainichi.jp/articles/20171215/ddl/k21/040/311000c
◎こういう記事は産経にしか掲載されまい。12月15日付「浪花風」は「沖縄メディアは『壊れた拡声器』か…米軍ヘリ窓枠落下事故で『やはり辺野古移設を急ぐべきだ』の声聞こえず」を掲載した。
「もとより非は米軍にある。住民が怒るのは当然だ。原因究明と再発防止を強く求めるが、やはり辺野古移設が急務であろう。なのに、そうした声は聞こえてこない」
http://www.sankei.com/west/news/171215/wst1712150042-n1.html
日本に駐留する米海兵隊のヘリコプターCH53約40機の整備を担当しているのは大韓航空であるようだ。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/pgm/9810000000.html?cid=AJP20150526001400882
私が知りたいのは米軍機が米軍住宅の上空を飛行することがあるのだろうかということである。
◎読売新聞社は、「YOMIURI BRAND STUDIO」(YBS) を設立し、コンテンツマーケティング事業に参入 した。「YBS」は読売新聞社とワン・トゥー・テン・デザイン、エートゥジェイ、オプトグループの グルーバー、ナディアという 4社のデジタルコンテンツ制作会社が結成したコンソーシアム(企業連合)である。
http://www.1-10.com/assets/pdf/171214_1-10design.pdf
http://www.1-10.com/group/
https://www.atoj.co.jp/
https://b2b-ch.infomart.co.jp/news/detail.page;JSESSIONID_B2BCH=331d406ed99e7eb473a159a9d258?0&IMNEWS1=814432
https://www.grooover.com/
https://nadia.bz/
読売新聞社で「YBS」に関わるのは広告局クリエイティブチームだ。記者経験者やデザイナーら5人で発足し、記事広告やネイティブ広告などを手掛けている。「記者経験者が書いてくれる質の高い広告にしたい」という要望も増えており、2018年3月までに記者経験者、フォトグラファーらを増員し、体制を倍増させる計画だそうだ。
読売新聞の各媒体に加え、マロニエゲート銀座やよみうりランドといった読売グループの幅広い資産を最大限活用するのはもちろん、今後は、プロジェクションマッピングやAR(拡張現実)/VR(仮想現実)などを活用した体験型コンテンツを開発し、イベントプロデュース分野のサービスも充実させ るという。
https://adv.yomiuri.co.jp/yomiuri/news/news201712_01.html
読売新聞社はニューヨーク・タイムズのTブランドスタジオ やワシントン・ポストのWPブランドスタジオをしっかりと研究していたということだ。
https://brandstudio.jp/
出版社よりも新聞社のほうがデジタルシフトに真剣なのは、それだけ危機感が強いからだ。
◎「LINE MEDIA AWARD 2017」 が決まった。
「地方メディア部門」:山梨日日新聞
「趣味・カルチャー部門」:枚方つーしん
「エンタメ部門」:NEWSポストセブン
「女性部門」:RoomClip mag
「男性部門」:Car Watch
「ビジネス・サイエンス部門」:ハフポスト日本版
「スポーツ部門」:Football ZONE web
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000908.000001594.html
「エンタメ部門」で小学館が運営する「NEWSポストセブン」が受賞した。男性週刊誌と女性週刊誌をともに擁している小学館ならではのウェブメディアである。「NEWSポストセブン」はその可能性を未だ全面的に開花させていないだけに今後の舵取りが重要な意味を持つことになる。広告的にいえば「NEWSポストセブン」は読売新聞社とは違った「切り口」でコンテンツマーケティング に乗り出すべきなのである。
◎インスタ映えする写真の撮り方を紹介する「私たち、かわいい写真が撮りたいの」 が小学館から発売されたが、これは女性ファッション誌「キャンキャン」を母胎にして生まれた企画だ。小学館の女性誌は「女性セブン」を見習えである。100万部を突破した今年最大のベストセラー「九十歳。何がめでたい」(佐藤愛子)は「女性セブン」の連載をまとめたものである。
https://www.fashionsnap.com/news/2017-12-14/cancam-instagram/
◎ベルリン映画祭・フォーラム部門に、PFFアワード2017でグランプリを獲得した「わたしたちの家」(清原惟監督・25歳)、観客賞を獲得した「あみこ」(山中瑶子監督・20歳)が出品されることになった。快挙である。二人とも若く、山中に至っては20歳であり、二人とも女性である。
http://cinema.pia.co.jp/news/172661/73236/
「わたしたちの家 」は1月13日より、渋谷ユーロスペースにて劇場公開 される。PFFアワードは映画の芥川賞である。
◎ウォルト・ディズニーは、ルパート・マードック が率いる21世紀フォックスの映画・テレビ事業などを買収する。ロイターは次のように書いている。
「一方、フォックスは買収手続きを前に、FOXニュース・チャンネルやスポーツ・チャンネルなどの放送事業を分離する。同事業を新会社として上場させ、今後はニュースやスポーツの生放送に注力する方針だ 」
「マードック氏は投資家に対し、FOXニュースなどを含む新会社について、ニュースの生放送やスポーツ放送などを強みとする『成長企業』になると強調。撤退を意味せず、『新たな時代に向けた方向転換』だと語った」
https://jp.reuters.com/article/fox-m-a-disney-idJPKBN1E82IN
◎博報堂、大広、読売広告社の11月度売上高。
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1538859
こうした数字を見ていて紙のビジネスがデジタルシフトに拍車をかけなければならないのは自明だとは思わないのだろうか。
◎ベネッセ生活情報誌「サンキュ!」は、サイバーエージェントの連結子会社で、ソーシャルインフルエンサー事業を展開するサイバー・バズと共同で、主婦に特化したインスタグラマー組織を立ち上げた。「サンキュ!」はサイバー・バズと連携し、ブログに加え、インスタグラム、ツイッター(SNS)を駆使する主婦インフルエンサーの組織を作ることで、より拡散力を拡大 しようということだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000622.000000120.html
◎サイバー・バズは、商品やサービスを、コスメに特化したInstagramの人気インフルエンサーが体験・紹介し、動画コンテンツとして配信する「COSMOS」(コスモス)を12月14日(木)より提供開始 した。
https://www.cyberbuzz.co.jp/2017/12/instagramcosmos.html
◎KADOKAWAは「電撃25周年記念 電撃コミックスフェア 」を開催している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003991.000007006.html
◎祥伝社は、恋愛マンガを無料で楽しめるアプリ「マンガJam」を12月15日にリリースした。 映像化された「あなたのことはそれほど」や「Paradise Kiss」、1 月より全国 TBS 系で 連続ドラマ化される「きみが心に棲みついた」など、オトナ女子の心をきゅっとつかむマンガ作品を配信するそうだ。 12月27日には「マンガJam」のオリジナル作品もスタートさせる。
https://natalie.mu/comic/news/261337
◎「週刊朝日」12月29日号(12月19日発売、定価400円)の表紙 は猫!猫が表紙を飾るのは95年の歴史で初めて なんだそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000329.000004702.html
◎「文豪ストレイドッグス」(KADOKAWA)と文京区がコラボ し、モバイルスタンプラリー を実施する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003993.000007006.html
モバイルスタンプラリーに参加するには、「App Store」や「Google Play」より、アプリ「旅道-TABIDO-」をダウンロード する必要がある。凸版印刷の「旅道プロジェクト」 は「文京区デジタルジャーニー事業 」を支援している。
http://www.toppan.co.jp/news/2017/12/newsrelease171206.html
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4)【深夜の誌人語録】
常識を妄信してはならないし、多数に惑わされてはならない。