【文徒】2014年(平成26)6月6日(第2巻104号・通巻306号)

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1)【記事】「姉ageha」が復刊する?
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】「姉ageha」が復刊する?

経営破綻したインフォレストの雑誌のいくつかは別の版元に引き取られて刊行が継続されているが、また一誌復刊が決まったようだ。それは隔月刊誌の「姉ageha」である。「モデルプレス」がこう書いている。
「出版社などは現時点で未発表だが、荒木さやか、杉山佳那恵、けいこ、早川沙世加賀美早紀ら専属モデルがそれぞれのブログで復刊を報告。ブログの記載によると、編集部やモデルなどの体制に変化はなく、今月下旬から撮影が再開するという」
http://mdpr.jp/gal/detail/1371125
荒木さやかのブログを覗いてみると、確かにこう書いている。
姉agehaは新しい環境でスタートすることが出来ました^_^ほら、やっぱり大丈夫だったでしょ。笑」
http://ameblo.jp/aluckyblog/archive3-201406.html#main
一世を風靡した「小悪魔ageha」は、未だに引き受け手が決まらないところを見ると、このまま消えてゆくことになりそうである。それにしても「姉ageha」の版元はどこなのだろうか?従来のプレイヤーであれば、とっくに手をあげているはずだ。

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2)【本日の一行情報】

◎ハムスターのお尻写真集「かわいさに悶絶 ハムケツ」(世界文化社)がヒット。<発行元である世界文化社の広報担当者に誕生秘話を聞いてみた。
同書を担当したのは20代の女性編集者で、「忙しい毎日を送る彼女の心を癒してくれたのが、人気ブロガーさんによるハムスターのブログでした。なかでも、ハムスターのお尻の可愛さにトリコになったようで、それが“ハムケツ”と呼ばれてネット上やSNS で盛り上がっていることを知り、出版に至りました」とのこと>
http://netallica.yahoo.co.jp/news/20140603-00156511-scoopie

三省堂書店でマガジンハウスの「Hanako」を買うと電子版が無料もらえるデジプラスサービスが6月5日発売の1066号(ハワイ特集号)からスタートした。
http://magazineworld.jp/hanako/topics-hanako-1066/

◎マガジンハウスの「ポパイ」や「ブルータス」などの男性誌を読む女子が増えている!?
http://matome.naver.jp/odai/2140183237111710401

文藝春秋が昨年、「文春学芸ライブラリー」を創刊し、中央公論新社が「中公文庫プレミアム」をこの4月に創刊。「学術文庫」の相次ぐ創刊は何を意味するのかといえば、学術分野の価格破壊が始まったということなのではないのか。確かに普通の文庫よりも定価は高いけれど、普通の学術書に比べれば安いのである。専門出版社が学術文庫の草刈り場にならないことを祈っている。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1406/04/news039.html

◎「日刊セカイのアプリ」が創刊された。
http://www.seka-apps.com/

京極夏彦の「遠野物語拾遺retold」(KADOKAWA)は紙版、デジタル版を同時発売する。
http://jbpress.ismedia.jp/ud/pressrelease/538eab62b31ac96741000004

集英社の「ジャンプSQ」の公式サイトで「デジタルマンガ講習日記」が航海された。
http://jumpsq.shueisha.co.jp/contents/digital_manga/
マンガ制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT EX」を使って描く。
http://www.clipstudio.net/

紀伊國屋書店は、 産業革新機構およびアジアンベイシスとの間で出資契約を締結した。今回の契約はアジア地域でのEC事業を展開するために、昨年4月に設立したアジアンベイシスへの第一回目の出資を受けるためのもので、産業革新機構からアジアンベイシスへの出資金額は6億円となる。紀伊國屋書店が実施済の出資と合わせ、アジアンベイシスの資本金・資本準備金の合計は9億1,000万円。
こうは言えまいか。税金を払わないのがアマゾンなら、税金を使ってアジア進出を図ろうというのが紀伊國屋書店である。産業革新機構は官民ファンドだが、その原資は税金でしょ?
http://www.kinokuniya.co.jp/c/company/pressrelease/20140603180810.html

◎読売KODOMO新聞で紹介された児童書を集めたブックフェアが全国の書店で開催されている。
http://www.yomiuri.co.jp/local/shiga/news/20140602-OYTNT50162.html
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20140603-OYTNT50007.html
http://www.yomiuri.co.jp/local/tokyotama/news/20140603-OYTNT50605.html
http://www.yomiuri.co.jp/local/aomori/news/20140602-OYTNT50574.html
http://www.yomiuri.co.jp/local/ibaraki/news/20140602-OYTNT50452.html
http://www.yomiuri.co.jp/local/tokyo23/news/20140603-OYTNT50058.html
http://www.yomiuri.co.jp/local/niigata/news/20140602-OYTNT50366.html

集英社の「ジャンプスクエア」7月号は内藤泰弘「血海戦線」のアニメ化を発表した。
http://natalie.mu/comic/news/118113

百田尚樹の「永遠のゼロ」がテレビ東京でドラマ化される。文庫はとんでもない部数を記録することになるかもしれない。
http://www.oricon.co.jp/news/2038193/full/?from_al

日本評論社から刊行される森田果の「実証分析入門」の章立てにズラリとアニメの名台詞が並んでいる。
http://www.nippyo.co.jp/book/6554.html
<章タイトルには、「こんなの絶対おかしいよ」(魔法少女まどか☆マギカ)、「お前はもう死んでいる」(北斗の拳)、「坊やだからさ」(機動戦士ガンダム)、「私が死んでも代わりはいるもの」(新世紀エヴァンゲリオン)などアニメネタを中心に、「劇的(?)ビフォーアフター」などテレビネタ、「あなたとは違うんです」など時事ネタまで織り交ぜている>
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1406/04/news030.html

松浦寿輝藤田省三を尊敬していたとは知らなかった。「明治の表象空間」、高いけれど買ってしまおうか。
「この本の特色をひとことで言うと、鴎外と漱石の出てこない明治論ということになるんじゃないかと思う。まあ、全然出てこないわけではなく、挿話的な言及はあるのですが、彼らはあくまで脇役にすぎない。それからふつうの明治文学史では大きな位置を占める二葉亭四迷の仕事の意義もほとんど無視しています。あえてそういう暴力的な選択をしたわけで、その選択がこの本の全体を貫く基本的な力線、方法論、構造を決定しています」
http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/nami/shoseki/471702.html

千趣会は、CSR活動の一環として、顧客からの募金をもとに環境活動を行う「えがおの森 グリーンプロジェクト」において、新たなプログラム『ハハトコのグリーンパワー教室』を開始する。経済産業省資源エネルギー庁が取り組む再生可能エネルギー啓蒙・普及運動「GREEN POWER プロジェクト」を応援し、ダイヤモンド社の協力のもと、全国の小学校高学年児童とお母さんを対象とした再生可能エネルギー入門のためのオリジナル出張授業プログラムを開発・実施することになる。
http://japan.cnet.com/release/30072428/

◎これを使えばiPhoneでテレビ視聴が可能になるのか!
http://www.asahi.com/and_M/interest/SDI2014060374791.html

ピースオブケイクの個人向けメディアプラットフォーム「note」がオープンして1ヶ月で、2000万ページビュー(PV)、100万ユニークユーザー(UU)を達成したと発表されてから1ヶ月が経ち、メディア作成機能「マガジン」をリリースすることになった。
「今回のマガジン機能のリリースにより、発表したノートをまとめて表示できるようになります。自分のノートをたばねて、カテゴリー別に分類したり、売り物だけまとめることもできますし、他人の作成したノートをたばねてキュレーションすることも可能です。つまり、かんたんにメディアを作成できるようになります。今後は、マガジン単位での販売機能や継続課金機能なども予定しおり、本気のクリエイティブをインターネットに持ち込むための仕組みづくりを続けて参ります」
http://www.pieceofcake.co.jp/1119/20140604-magazine

ブルームバーグが伝えるところによれば、LINEが東京とニューヨークで11月にも上場するという。
「6月4日(ブルームバーグ):スマートフォン向け無料通信アプリを運営するLINE(ライン)が、早ければ11月に日本と米国で新規株式公開(IPO)する方向で、野村ホールディングス や米モルガン・スタンレー などと協議を進めていることが3日までに明らかになった」
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N6KWJX6JIJUR01.html

◎「最前線」で大塚英二の「角川歴彦とメディアミックスの時代・序」の連載が始まった。
http://sai-zen-sen.jp/editors/blog/works/post-876.html

◎書籍キュレーションサービス大手を自称する情報_場は、6 月4日より、話題の本や良書のエッセンスを3 分で読める1200 字で配信するスマホ用アプリ「Quickreads(クイックリーズ)」(iOS / Android 版)の提供を開始した。
http://digitalpr.jp/r/7861

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3)【深夜の誌人語録】

人間は何かを考えていないと生きていけない動物であるらしい。人が何も考えたくないと思うのは、何かを考えているからであるということだ。