【文徒】2014年(平成26)10月9日(第2巻191号・通巻393号)

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1)【記事】講談社小学館、メディアドゥ、LINE連合軍が成立!
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】講談社小学館、メディアドゥ、LINE連合軍が成立!

メディアドゥは10月6日、2015年2月期第2四半期業績(非連結)の売上高は36億2300万円(前年同期比41.8%増)、営業利益は1億6100万円(同50.5%増)、経常利益は1億6100万円(同53.1%増)、純利益は9000万円(同26.7%増)と増収増益。電子書籍事業が高度成長中ということだ。
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1410/07/news110.html
おっとメディアドゥの株価が急反騰しているぞ!第2四半期の業績を反映してのことではない。LINE、講談社小学館と資本業務提携を行って、マンガの海外配信を手がける合弁事業会社を発足させたというニュースが買い材料視されたのである。
http://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201410080085
社名はLINE Book Distributionという。2013年4月にスタートした「LINEマンガ」は現在までに8万点以上のラインナップを擁し、累計ダウンロード数が800万を超える巨大なスマホ向け電子コミックプラットフォームに成長を遂げたが、今度はグローバル展開を図ろうというわけである。そこで成立したのが4社連合によるLINE Book Distributionだ。
同社では、それぞれ各社の強みである、_LINE がこれまで培った_日本国内における「LINE マンガ」の開発・運営基盤および、アジアをはじめとしたグローバルでの_規模なLINE のユーザーベース、_講談社小学館が持つ豊富で魅_力_あるコンテンツ_、_メディアドゥの取次として提供するコンテンツと安全かつ強固なデジタルコンテンツ配信システムを結集した「LINE マンガ」グローバル版の提供を通じ、世界に向けて_日本の良質なコンテンツの流通を推進する。今後、「LINE マンガ」グローバル版を通じて世界のユーザーとデジタルコンテンツの接点を創出することはもちろん、スマートフォン時代における新たなマンガの楽しみ_方を世界のユーザーに提案することで、_日本のマンガ市場の更_なる発展と活性化を目指すことになる。
サービス開始は年_内を予定し、講談社・_小学館をはじめとした国内出版社・レーベルから提供を受けた作品を、まずは、英語・中国語(繁体字)版で配信する。
http://td.kabumap.com/cgi-bin/tdNet/tdNetPdf.pl?140120141008055300.pdf,9f0f73743698df134c5d10eb42fe02f2a612d6ac
集英社がこの新会社には出資していない。4社から集英社に打診はなかったのだろうか。打診はあっても集英社が断ったのだろうか。最も気になるところである。
恐らく、打診はあったはずだ。私が推測するに集英社が断ったのではあるまいか。

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2)【本日の一行情報】

◎コラボ上手の「VERY」(光文社)がまたやってくれました。クルマで度肝を抜いたかと思えば、今度はリカちゃんときた。タカラトミーによれば「VERYコラボコーディネート リカちゃん」(希望小売価格:4,000円/税抜き)と、洋服セット3種*人形別売り(トレンチコート:3,000円・ネイビーワンピース:2,500円・ボーダートップス:2,000円/全て希望小売価格/税抜き)を、11月15日(土)から、全国の玩具専門店、百貨店・量販店等の玩具売場、インターネットショップ、タカラトミーの公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」等で発売開始する。
http://www.takaratomy.co.jp/product_release/pdf/p141007.pdf

◎ニュースアプリがもてはやされているけれど、ビジネスモデルは結局、広告依存型にならざるを得まい。
「もっとも各社はまだ確固とした収益源の確立に至ってはいない。グノシーはCMへの先行投資がかさみ前2014年5月期は売上高3.6億円、営業赤字13.6億円に沈んだ。IT業界に詳しいジャーナリストの佐々木俊尚氏は『調達額から見て、そうとうな収益を出すことが期待されている。専門性の高いアプリでないと課金は難しく、広告がカギ』と見る。だがスマホ広告は単価が低く、各社は高単価が見込める新型広告の開発で試行錯誤している」
http://dot.asahi.com/toyo/2014100600062.html?page=1

◎ブルボンとDeNAは、ブルボンが販売する「アルフォートミニチョコレート」と、DeNAが運営するマンガ雑誌アプリ「マンガボックス」のタイアップ企画を10月7日(火)より展開している。ブルボンの新商品「アルフォートミニチョコレートプレミアム ホワイト」の発売に合わせて全国放映するテレビCMにおいて、兄と妹が繰り広げる甘くせつないストーリーをオリジナル作品「古本の或宝堂」としてマンガ化し、「マンガボックス」で4週間に渡って連載するものである。
http://www.bourbon.co.jp/static/pdf/20141006aruminipuremiamuhowaito.pdf

◎「ツイン・ピークス」が復活する!当然、日本でも放映するんだよね。私は、この番組でチェリーパイが好きになった。
http://amass.jp/46432

資生堂の8月度国内店頭売上は、前年同月比8%減となった。4〜8月までの累計では、前年同期比12%減。
http://makernews.biz/201410063707-2/

◎レイジースーザンは、10/7(火)より宝島社の30代女性ファッション誌「InRed」とコラボした、オリジナルのショルダーバッグを限定発売している。
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201410034352/

◎こういう企画は、ぴあの独壇場。THE ALFEEの結成40周年を記念したムック本「THE ALFEE ぴあ」。BOOKぴあで購入すると、特典としてアザーカバーが付属する。
http://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201410060005

ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは、“PlayStation Vita”(PS Vita)Wi-Fiモデルの新色“ライトピンク/ホワイト”の発売にあわせて、女性ファッション誌「Sweet」(宝島社)の協力を得て、アパレルブランド“MERCURYDUO”とコラボした特別限定商品“PlayStation Vita MERCURYDUO Premium Limited Edition”を、2014年11月13日に数量限定で発売する。価格は20980円[税抜]。
http://www.famitsu.com/news/201410/07063032.html


朝日新聞社の広報体制における最大の欠点は、「広聴機能」が全く作動していないことである。朝日新聞無謬論に立脚しているから聞く耳を持てないのだろう。ここを克服できなければ、「広報」とは言えまい。恐らく、社内広報も機能していないだろうから、ダブル誤報問題は内紛さえ引き起こすのではないか。「広聴」は社外のみならず、社内に対しても必要なのである。
http://www.j-cast.com/kaisha/2014/10/07217532.html

トーハン調べ 2014年 9月期月間ベストセラー。ベスト20に小学館の「妖怪ウォッチ」本が4点もランクインされている。
http://www.dreamnews.jp/press/0000100824/

乃木坂46の人気メンバー・松村紗友理の不倫スキャンダル発覚。「週刊文春」のスクープ。「お相手は大手出版社に勤務する男性」。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/4437
「今年春まで集英社が発行する漫画雑誌『ヤングジャンプ』でグラビアを担当」していたそうだ。
http://biz-journal.jp/2014/10/post_6264.html
編集者も芸能人のようなものなのだろう。このニュース、物凄い勢いで拡散している。

祥伝社の「Boon」が6年半ぶりに復活!
http://www.fashionsnap.com/news/2014-10-08/boon-14aw/
http://www.shodensha.co.jp/boon/

池内恵のブログ「中東・イスラーム風姿花伝」における10月6日のエントリ「日本人の『イスラーム国」参加未遂の報道に思う」は読ませる。
「日本の社会の固有の文化的・宗教的・政治的な通念と、イスラーム教の政治・軍事理念とが触れると、社会の周縁部で非常に特異なタイプの過激派を生みかねないことは、一般的な危険性として存在し、今後も様々な事例が、日本社会の規模からは少数の末端の事象と言いうるものの、発生するでしょう」
http://chutoislam.blog.fc2.com/blog-entry-205.html
池内は朝日新聞の社説を厳しく批判している。

講談社は7日、品切れとなっていた「ブルーバックス」の「Q&A 火山噴火」の無料配信を開始した。電子書籍の時代を痛感する。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20141007_670236.html

朝日新聞社は「週刊新潮」10月16日号に掲載された記事「新聞協会賞『手抜き除染』キャンペーンに自作自演の闇がある!」に事実誤認があるとして抗議したという。朝日新聞にしては珍しく取材経緯を明らかにしている。
「これまで本社は、報道機関から取材を受けても、取材経緯を明らかにしてきませんでした。しかし、同誌に事実に反する内容が元作業員の実名による話として報じられたため、経緯を説明しました」
http://www.asahi.com/articles/ASGB77VF6GB7UUPI00D.html
ここに記された部分以外は「週刊新潮」の記事は正しいと考えて良いのだろうか。朝日新聞のこの説明だけでは疑惑を晴らしたとは言えないように思う。読者をちゃんと納得させることが新聞は下手なようである。

◎ドラマのTBSを背負った大山勝美が死去。「岸辺のアルバム」が忘れがたい。あべ静江が出演した「真夜中のあいさつ」も記憶に残っている。ともに山田太一の脚本であった。
http://www.asahi.com/articles/ASGB83DYDGB8UCVL005.html

◎ガールズスマホマガジン「MiRu」創刊号が無料スマホアプリとしてリリースされた。編集長をつとめるのは「Nicky」専属モデルとして活躍していた青野美沙稀、22歳である。
http://www.atpress.ne.jp/view/52149

◎ベネッセの個人情報流出問題。まだまだ終わってはいない。
ベネッセコーポレーションの顧客情報流出事件で、静岡市立日本平動物園は6日、同社が園内のイベントで取得した個人情報が漏えいした可能性があると発表した」
http://www.at-s.com/news/detail/1174130233.html

◎コミック・コミュニケーションは小学館講談社の協力を得てマンガのコマのセリフを自由に書き換えて送信できるAndroidアプリ「コミコミ」をリリースした。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1410/07/news093.html

◎さわや書店は、盛岡市盛岡駅前通の盛岡駅ビル「フェザン」本館内に、食器や文具などの雑貨を扱うセレクトショップ「D―styleSAWAYA」をオープンさせた。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20141008_5

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3)【深夜の誌人語録】

才能とは無謀であり、野蛮でなければ魅力ないものである。