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1)【記事】アマゾンの新サービス「Kindle 無料マンガ雑誌」
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
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- 2015.01.09 Shuppanjin
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1)【記事】アマゾンの新サービス「Kindle 無料マンガ雑誌」
アマゾンが「Kindle 無料マンガ雑誌」の配信をスタートさせた。
配信第1弾には「グランドジャンプ」「マンガボックス」「漫画アクション」「コミック乱ツインズ」「Comic ZERO-SUM(コミック ゼロサム)」「ほぼ月刊おためしガンガン」の6媒体。提供する内容は雑誌ごとに違う。
やはり注目をひくのは集英社の「グランドジャンプ」である。何故なら「グランドジャンプ」は初めての電子化であり、しかもキンドル独占配信、加えて紙版とほぼ同じ内容のコンテンツが1号遅れで無料になる!紙版がたとえ部数を落とすことになっても、このサービスに加わることで、単行本の売上を伸ばすことができるのであれば、無料提供は成功ということになるだろう。ページ内には各マンガ雑誌に連載されている単行本も紹介されている。アマゾンからすれば「Kindle 無料マンガ雑誌」に加われば単行本のプロモーションになると出版社にアプローチしたに違いない。
講談社、小学館の2社は、第1弾には名乗りをあげていない。
「人気マンガ雑誌が購読無料で毎号届く!無料マンガ雑誌、関連作品をチェック。Kindle無料マンガ雑誌は、一度無料でダウンロードした各マンガ雑誌の対象コンテンツが、次号からは毎号自動でお手元に配信される定期購読型のマンガ雑誌です。読者は次の配信タイミングを意識することなく、常に最新号の内容にアップデートされた状態でお楽しみいただけます」
http://www.amazon.co.jp/b/?node=3386054051
文芸誌でも、こういうサービスはあり得るかもしれない。
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2)【本日の一行情報】
◎サントリーホールディングス社長の新浪剛史は年頭所感のなかで次のように述べている。
「創業者・鳥井信治郎氏から受け継がれる『やってみなはれ』の精神を世界中に広げていく年にしていきたい」
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2015010500317
昨日、既に紹介した電通社長の石井直が仕事始式において述べた次のような発言と見事に呼応する。
「私たちの顧客も、事業の拡大、新たな市場の創造に向けた挑戦を重ねている。顧客が進めるこうした変革の一翼を担う存在となり得るのか、それとも、ただそばで眺めているだけの傍観者にとどまるのか。電通グループは今、そうした岐路に立っている」
◎KADOKAWA は、ソーシャルゲーム「デュラララ!! the Underside」を今春「GREE」で配信するにともない事前登録の受付を開始した。
http://gamebiz.jp/?p=138674
◎トーハンの藤井武彦社長は仕事始め式で次のように述べている。
「一昨年新設しました複合事業本部を中心に取り組んでおりますが、文具・雑貨・音響・カフェなどの売場作りに、当社独自のノウハウを蓄積し、トーハン独自の提案力をつけることが大事です。昨年11月、東急田園都市線沿線に、nota novaのコンセプトで、カフェまでも含めたすべてをトーハンのノウハウで運営する一号店がオープンしました。リニューアルに際し本の売場を縮小しましたが、本の売上は落ちず、文具・雑貨、カフェを加えた店舗全体の売上は2桁台の伸びとなっています。本の売上が減少する中、書店の増収を目指すモデルとして、この新しい業態の導入件数を増やして行かなければならないと思っております」
兼業農家ならぬ「兼業書店」のススメである。
http://www.tohan.jp/whatsnew/news/post_366/
◎マーティン・スコセッシが遠藤周作の「沈黙」を映画化するのか!
http://eiga.com/news/20150106/13/
篠田正浩の映画「沈黙」も忘れがたい。脚本には遠藤自身も参加している。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=143772
山本音也の小説「コロビマス」も同じ題材を扱っている。冒頭の拷問シーンが異様に生々しかった。
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163217901
◎ルミネ新宿店ルミネ2の2階インフォメーション前に、マガジンハウスとカタログギフト企画のリンベルが共同で運営する「コロカル商店」とコラボしたフラッグシップショップ「ルミネスタッフが選んだ 日本いいものCOLLECTION」が1月22日から期間限定でオープン。
http://shinjuku.keizai.biz/headline/2096/
◎ビデオリサーチによれば、正月の三が日のテレビCM動向を発表。CMを出稿した企業は計566社、CM本数は計1万1789本と、2014年の561社・1万1653本から微増。企業別のCM本数が最も多かったのはスズキで530本(7950秒)。2位は興和新薬(246本・3690秒)、3位は日産自動車(213本・3375秒)。スズキは2年連続でトップとなった。
http://www.advertimes.com/20150106/article179342/
◎KADOKAWAはWebコミックページ「COMICフルール」を母胎にしたBLコミック「フルールコミックス」を創刊する。
http://animeanime.jp/article/2015/01/06/21472.html
◎お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹が「火花」230枚を引っさげて「文学界」で純文学デビュー。もしかすると芥川賞なんてこともあり得るかもしれない。
http://www.bunshun.co.jp/mag/bungakukai/
「文學界」は増刷を決定。1933年に創刊されて以来、資料に残る範囲で、初めての「事件」だ。
◎田崎史郎の現代新書「安倍官邸の正体」(講談社)が3刷。
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062882941
後藤謙次の「ドキュメント平成政治史」が第3巻「幻滅の政権交代」(岩波書店)をもって完成。
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/0/0281690.html
所詮、講談本だけどね。
◎新潮社は、村上春樹と交流できる期間限定サイト「村上さんのところ」をオープンする。
http://www.shinchosha.co.jp/murakamisannotokoro/
◎池上彰が朝日新聞に連載していたコラム「新聞ななめ読み」が再開されることになった。
「池上さんは「『編集の独立』を確保する仕組みや、訂正記事を集めるコーナーの新設など、朝日新聞社が一から出直す決意と方向性が一応示されたと考える。今後は、連載を再開することで、読者の立場から厳しい目で朝日の紙面を監視する立場に立ちたい」と話している」
http://www.huffingtonpost.jp/2015/01/05/akira-ikegami-asahi-column_n_6419908.html
◎在特会は「ニコニコ動画」で有料チャンネルを開設し、排外主義的なヘイトスピーチ反対の運動を展開している団体「のりこえねっと」は「ニコニコ生放送」への番組配信を中止。「のりこえねっと」は「YouTube Live」に移行。
http://www.bengo4.com/topics/2524/
◎LINEからタクシーを呼べる配車サービス「LINE TAXY」東京版が公開された。
http://www.appbank.net/2015/01/06/iphone-application/957805.php
LINEは、あらゆるコミュニケーションにかかわるインフラを目指すのだろう。
◎日経BPコンサルティングが実施した「食の安全・安心企業ブランド調査 2014-2015」でサントリーが1位となった。2位はキューピー、3位がカゴメ、4位がキリンビール、5位がキッコーマン、6位が日清食品、7位がヤクルト。
http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/news/2015/0105fs/
◎ポルトの書店「レロ・イ・イルマオン」に行ってみたい!
http://tabizine.jp/2015/01/07/26829/
◎マクドナルドの異物混入事件。社長が記者会見に顔を出さなかったことが消費者の不信感に拍車をかけている。経営不振に拍車がかかることは間違いあるまい。
http://toyokeizai.net/articles/-/57467
◎集英社が1月20日に創刊する「オレンジ文庫」のイメージキャラクターは女優の有村架純と「MEN'S NON-NO」モデルの坂口健太郎。1月20日〜26日には「MEN'S NON-NO」モデルが書店員となる「オレンジ書店」が紀伊國屋・西武渋谷店に出現するという。
http://mdpr.jp/news/detail/1458703
◎ジュンク堂書店難波店が「店長本気の一押し! STOP !! ヘイトスピーチ、ヘイト本」フェアを開催している。福嶋店長は昨年11月刊の書籍「NOヘイト!出版の製造者責任を考える」(ころから)に絡めて、次のように書いている。全文を引用しておこう。
「違和感。「嫌中憎韓」や「日本は世界でいちばん人気がある」という文字が躍る風景。隣国の人々を貶め、憎悪をさえ煽る、あるいは様々な問題を孕む自国を臆面もなく褒めたてる本たち。それらをせっせと書棚の目立つ場所に展示していく書店員たちの違和感。それらを製作し、次々に書店へ送り込む出版社の人たちの違和感。それぞれが抱く違和感は、日常の仕事の中に埋没する。
だが、蓄積した違和感は、ようやく一つの形となった。二〇一四年七月一二日、シンポジウム「『嫌中憎韓』の本とヘイトスピーチ―出版物の『製造者責任』を考える」が開催され、それに先立って行われた書店員へのアンケートの回答と共に一冊の本に纏められて、ぼくたちの前に現れたのだ。アンケートの回答数は一〇通だけだったかもしれない。
「表現の自由を否定するのか」「本の展開はあくまで売れ行きによって決める」という声も行き交ったかもしれない。それでも、そうした声を含めて、出版関係者の思いがこの小さな本に結晶したことが、重要なのだ。
出版者の「製造者責任」、書店員の「展示責任」を自ら問うときにこそ、自分たちの仕事への矜持は発現するからだ。”間違った主張や言論に対しても法的規制は許されず、言論で対抗すること”という米国ホームズ裁判官の「対抗言論の法理」を、ぼくは支持する。この小さな本が、全国の書店に並び、多くの人の目に触れ、手に取られる。そのとき何かが始まることを、祈りつつ…」
http://www.junkudo.co.jp/mj/store/event_detail.php?fair_id=7810
http://www.junkudo.co.jp/mj/products/detail.php?product_id=3000276478
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3)【深夜の誌人語録】
祈るようにして言葉を刻みたい。