【文徒】2015年（平成27）1月23日（第3巻14号・通巻459号）

Index------------------------------------------------------
１）【記事】大藪春彦賞が決定
２）【本日の一行情報】
３）【深夜の誌人語録】

- - - - 2015.01.23 Shuppanjin

１）【記事】大藪春彦賞が決定

第１７回大藪春彦賞は、青山文平の「鬼はもとより」（徳間書店）と月村了衛の「コルトＭ１８５１残月」（講談社）に決定。ともに時代小説である。
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20150120-OYT1T50118.html
「鬼はもとより」は藩札がテーマだが、青山は東洋経済新報社の出身である。影山雄作名義で中央公論新人賞を獲得しているが、「白樫の樹の下で」で松本清張賞を獲得してから時代小説を書き始める。縄田一男は日経で「大変な作品が現れたものである。敢えて誤解を承知でいえば、青山文平は、この一巻でまったくタイプの違った平成の藤沢周平となった」と激賞していた。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO78093050X01C14A0NNK001/
月村了衛はアニメの脚本家出身。「ミスター味っ子」や「少女革命ウテナ」「NOIR」などのテレビアニメの脚本を手がけてきた。特にサム・ライミによって映画化されると噂にもなった「NOIR」では原案・構成・脚本を担当している。
http://animentary.blog.fc2.com/blog-entry-102.html

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２）【本日の一行情報】

◎「エコエコアザラク」や「白ヘビ館」が本当に怖かった古賀新一の「屋根裏の散歩者」や「陰獣」など江戸川乱歩を原作として作品をセレクトした「江戸川乱歩怪奇漫画館」が実業之日本社から刊行される。乱歩没後50年企画だそうだ。光文社は何もやらないのかしら。
http://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-33315-1

◎米Twitterはインドのモバイルマーケティング新興企業ジップダイヤル（ZipDial）を買収。インドは世界２位の携帯電話市場である。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/012100241/

◎例の「つまようじ少年」は逮捕されたが、「窃盗罪」ではなく、「建造物侵入罪」であった。メディアは、「つまようじ少年」にものの見事に踊らされてしまった。偽計業務妨害容疑での立件となるらしい。
http://tocana.jp/2015/01/post_5611_entry.html
http://www.sankei.com/column/news/150121/clm1501210007-n1.html

◎日販の客注品の取り寄せサービス「本の超特Q! QuickBook」は毎年2割増のペースで伸び続けていて、稼動5周年の節目であった2014年12月には、過去最多を記録した。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0CB0QFjAA&url=http%3A%2F%2Fwww.nippan.co.jp%2Fnews%2F%25E6%2597%25A5%25E8%25B2%25A9%25E3%2580%258C%25E6%259C%25AC%25E3%2581%25AE%25E8%25B6%2585%25E7%2589%25B9q%25EF%25BC%2581quickbook%25E3%2580%258D%25E3%2582%25B5%25E3%2583%25BC%25E3%2583%2593%25E3%2582%25B9%25E9%2596%258B%25E5%25A7%258B5%25E5%2591%25A8%25E5%25B9%25B4%25E3%2582%2592%25E8%25BF%258E%25E3%2581%2588%25E5%2588%25A9%2F&ei=mEjAVPmeHsLcmAXN84DIAg&usg=AFQjCNEdTSZsybBJ517ZpDVhX_bv8Clnqg&sig2=mjy9fZjECBGJb1wzGJe2PA&bvm=bv.83829542,d.dGY

◎扶桑社は、港区芝浦1丁目の浜松町ビルディング（東芝ビルディング）に移転する。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/nfm/news/20150116/689170/

◎資生堂パーラーのプリン・ア・ラ・モード、ヨックモックの南青山ロール、富士屋ホテルのアップルパイといった老舗の看板スイーツの秘伝レシピが公開される!？世界文化社が「おうちで作る老舗のカフェスイーツ」を刊行した。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000055.000009728.html

◎高橋大輔のメイキングDVD付「2000days」(祥伝社)。
http://www.shodensha.co.jp/takahasidaisuke-2000days/
https://www.facebook.com/2000days.beSOUL3
ファンは買うのだろうな。

◎ＡＯＫＩは、女性ファッション誌「CanCam」（小学館）とのコラボスーツを1月24日（土)より発売する。
http://www.aoki-style.com/upimages/newsrelease/247_1.pdf

◎李信恵が影書房から刊行した「#鶴橋安寧_アンチ・ヘイト・クロニクル」だが、アマゾンのカスタマーレビューが荒れに荒れている。
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4877144536/ref=cm_cr_dp_see_all_btm?ie=UTF8&showViewpoints=1&sortBy=bySubmissionDateDescending
影書房が次のようにツイートするのは当然だろう。
「『#鶴橋安寧』のアマゾン・カスタマーレビューに投稿された方々へ。　ご投稿の「レビュー」が、著者・李信恵さんへの名誉毀損に当たらないかどうか、在日コリアンの存在を貶めるもの、民族差別に当たらないかどうか、今一度ご自身で内容を検討し、掲載の是非の判断をしていただきたいと思います」
「なお昨日、アマゾンジャパンに対し小社は、【貴社が、客観的に差別内容と見なされるレビューを掲載し続ければ、それは貴社が差別を容認し、差別拡散への加担姿勢を社会に示すことになると考えます】と伝えました」
「『カスタマーレビュー』がデマや名誉棄損の言説を拡散したり、差別を煽動する場になりうるという小社の考えをお伝えし、『レビュー』の内容を再度検討いただきたいと要請しましたところ、本日、アマゾンジャパンからは、私たちの要請内容を検討する旨、連絡いただいています」
https://twitter.com/kageshobo/status/557814243526193152
https://twitter.com/kageshobo/status/557814840623108097
https://twitter.com/kageshobo/status/557816052206534657

◎アマゾンジャパンは、Windows向け無料アプリケーション「Kindle for PC」を公開した。これでリフロー型の日本語キンドル本がWindows PC上で読めるようになった。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1501/21/news059.html
電子書籍もアマゾンの一強という結果になってしまうのだろうか。

◎ジャニーズ事務所のメリー喜多川が「週刊文春」に登場。ジャニーズ事務所絡みの記事は「週刊文春」の独壇場である。他の週刊誌がだらしないとも言える。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/4765

◎凸版印刷が運営する電子チラシサービス「Shufoo!」の月間PV数が、昨年末時点で2億を突破した。
http://www.pjl.co.jp/news/major/2015/01/7181.html

◎集英社「オレンジ文庫」創刊CM。
https://www.youtube.com/watch?v=0VTjowYvfT4

◎KADOKAWAの電子書店「BOOK☆WALKER」は角川書店の約8000冊を対象にした60%オフセールを１月29日まで実施している。
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1501/22/news080.html

◎講談社の女性ファッション誌「ViVi」がLINEで、公式アカウントを開設した。紙に勝るとも劣らないコンテンツを提供できるかどうかである。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000567.000001719.html

◎「事故物件サイト・大島てるの絶対に借りてはいけない物件」(主婦の友社)。
http://www.st-infos.co.jp/book_list/book_details/tabid/78/pdid/927/Default.aspx
「大島てる」は事故物件公開サイトである。私の家の近くでも男性の遺体が発見されたり、飛び降り自殺があったり、色々な「事故」があったことを知る。
http://www.oshimaland.co.jp/

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３）【深夜の誌人語録】

反復は惰性ではない。反復とは身体で学ぶことである。