【文徒】2015年(平成27)2月4日(第3巻22号・通巻467号)
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1)【記事】学研が「wook」運営に乗り出し、文理も傘下に
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
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- 2015.2.4 Shuppanjin
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1)【記事】学研が「wook」運営に乗り出し、文理も傘下に
電子書籍やデジタルカタログの作成・配信・販売を手がけてくれるサービスがある。書店開設プラットフォーム「wook」である。
http://wook.jp/
「沖縄発の電子書籍ポータルサイト」を謳う「沖縄eBooks」は沖縄の出版物に特化した電子書店だが、「wook」を使っている。
http://www.okinawa-ebook.com/
料金は決済機能のついたショッブブランの場合、月額が1Gで1万5000円、5Gで3万円、50Gで4万円、100Gで6万円となっている。初期費用が5万円かかる。1Gでテキストデータを直接入力して作成すると、200頁程度の文庫本1000冊に相当するようだ。PDFデータから作成する場合は500頁程度の容量となる。
http://wook.jp/biz/pricing/
もともとは広島のドリームネッツなる企業が運営したが、これをキングジムが2012年7月1日付で譲り受けていた。
http://www.kingjim.co.jp/news/release/detail/_id_17226/
そのキングジムも「wook」を手放すことになった。新たに運営することになったのは、学研グループのデジタル事業会社であるブックビヨンドである。
http://info.wook.jp/blog/83.html
http://bookbeyond.co.jp/news/201502/20150202.html
また学研出版ホールディングスは、文理の普通株式63.3%を取得し、同社を子会社化する。
http://ict-enews.net/2015/02/02gakken-shd/
1950年に創業された文理は「教科書ガイド」や「教科書ワーク」で知られる学参出版社である。
http://www.bunri.co.jp/
更に学研ホールディングスとはるやま商事は、販売力強化を目的とした業務提携を結んだ。
http://www.haruyama-co.jp/news/pdf/201502_63334_1.pdf
はるやま商事は紳士服販売で知られ、全国に386店舗を擁している。
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2)【本日の一行情報】
◎「Pen」(CCCメディアハウス)2月15日号は「ムーミン完全読本。」である。思わず買ってしまった。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1502/02/news110.html
◎Googleは、テレビやセットトップボックス向けのAndroidプラットフォーム「Android TV」を12,800円(税別)で発売する。
http://magazine.kakaku.com/mag/pc/id=1940/
◎韓流功労賞のメディア賞をぴあが受賞していた。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/02/02/2015020201935.html
◎川崎フロンターレはマーケティングパートナーとして、ぴあとスポンサー契約を結んだ。
http://www.frontale.co.jp/info/2015/0202_10.html
◎大日本印刷傘下のTRC(図書館流通センター)は、SB(ストックブックス)の仕入先を2月2日より、太洋社から日販(あるいは栗田)に変更した。それにしても大日本印刷は何を考えているのだろうか。
http://urag.exblog.jp/20836769
理想を言えば、出版業界にとって大阪屋、栗田出版販売、太洋社の三社は経営統合したほうが良いはずだ。そうしないと日販、トーハンによって三社の経営はガタガタにされてしまうだろう。三社は小異を捨てて大同に就くべきだ。
◎米Twitter傘下のVineは、子どもが安心して見られる6秒動画だけを簡単に閲覧できるiPhoneアプリ「Vine Kids」をリリースした。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1502/02/news035.html
◎広告会社の受賞数ランキングを毎年発表している「The Gunn Report」(ガン・レポート)の最新版は、2014年に世界で最も表彰された広告会社(Most Awarded Agencies in the World in 2014)の第2位に電通を選んだ。クリエーティブの電通をアピールできたようだ。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2015/0202-003954.html
◎「BRUTUS」(マガジンハウス)No.794の特集は写真をテーマにした「みんなの写真」。この号のディレクターをつとめたホンマタカシをナビゲーターにして、2月15日(日)には東京・代官山 蔦屋書店で、梅佳代、森栄喜、川島小鳥をゲストスピーカーに迎えてトークショーが開かれる。
http://imaonline.jp/news/20150202/
「ViVi」で森栄喜連載「tokyo boy cam」の企画を考えた編集者は誰なんだろう。凄く良いセンスだと思うよ。もちろん、商売だから売って、売って、売りまくることも大切だけれど、こういう企画に出版の未来が胚胎されているはずだ。
◎KADOKAWAと静岡朝日テレビは、4月から共同プロジェクトによるショートフラッシュアニメーション「BAR 嫌われ野菜」の放送を開始する。静岡県内の地上波放送にとどまらず、静岡朝日テレビが新規事業として立ち上げるインターネット放送局「SunSet TV」(sunsettv.jp)でも配信される。
http://www.kadokawa.co.jp/company/release/detail.html?id=2015201268
地方発のコンテンツであってもインターネットを介すれば、全国区で勝負できる。そう考えているのだろう。
◎朝日新聞の春日芳晃はシリアに入って、記事を書き続けているが、例えばAFPの場合は、シリアへの記者派遣を中止するとともに、そうしたエリアに入ったフリージャーナリストの素材も使わないと決めている。AFP通信のグローバル・ニュースディレクターMichele Leridonは昨年9月に「『イスラム国』の斬首動画が報道機関に突きつけた課題」と題されたコラムを発表している。別に外務省の判断に従ってのことではないようである。
「反体制派が支配する地域では、外国人ジャーナリストはもはや地元住民の苦しみを外部に伝える目撃者としては歓迎されておらず、攻撃のターゲット、あるいは身代金のための『商品』として見られている。
そのため、AFPはフリーのジャーナリストが、私たちが足を踏み入れない地域で取材してきた素材を受けつけないことにした。これは明確な決定であり、周知するためにもここで念を押しておきたい。フリーの記者がシリアに行って取材してきた情報も写真も映像も、私たちは使わない。フリーランスはシリア内戦で大きな犠牲を払ってきた。大きすぎる犠牲だ。そのようなリスクを背負おうとする彼らの背中を、私たちは押したくはない。
紛争地帯では大抵の場合、ジャーナリストが取材でき休息も取れるような、比較的安全な場所がいくつかあるものだ。だが現在のシリアで反体制派が支配している地域には、そんな場所は1つもない」
http://www.afpbb.com/articles/-/3026762
◎辺見えみり責任編集を掲げる「the HANDBOOK」(宝島社)のレビューが炎上している。「見ていて恥ずかしくなる雰囲気本」といった☆ひとつのレビューが並ぶ。
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4800227372/ref=cm_cr_dp_see_all_btm?ie=UTF8&showViewpoints=1&sortBy=bySubmissionDateDescending
http://news.livedoor.com/article/detail/9741230/
◎角川春樹の娘として知られている角川慶子も相当イッちゃっているタイプだ。
http://blog.livedoor.jp/ninji/archives/42600952.html
春樹の弟の歴彦に子供はいない。
◎中央公論新社が中高生にオススメする「頭が良くなる5冊」だそうだ。自社刊行物に限られているが、悪いセンスではない。「つぐみ」(吉本ばなな)、「算数再入門 わかる、たのしい、おもしろい」(中山理)、「若い読者のための世界史」(エルンスト・H・ゴンブリッチ)、「ドミトリーともきんす」(高野文子)。5冊目の「英語」はまだ紹介されていない。
http://www.yomiuri.co.jp/teen/special/20150129-OYT8T50062.html
http://www.yomiuri.co.jp/teen/special/20150129-OYT8T50071.html」
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3)【深夜の誌人語録】
努力とは敗北に耐えることであり、人生とは敗北を積み重ねることである。