【文徒】2015年(平成27)2月25日(第3巻36号・通巻481号)

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1)【記事】主婦と生活社 遠藤大介の経営責任を問う!
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】主婦と生活社 遠藤大介の経営責任を問う!

客 遠藤大介って経営者としての才能がないんじゃないの?講談社野間省伸社長と比べては、野間さんにあまりにも失礼だけれど、ちょうど講談社の組織改編が発表された日に主婦と生活社の社長人事がオープンになったじゃない。そけだけに遠藤の経営者としての無能ぶりが際立ってしまった。社長のクビを挿げ替えるしか、こいつには能がないのかと皆が言っている。
主 去年、遠藤は高納勝寿社長をヒラの取締役に降格して、牧秀幸を社長に据えたわけだけれど、たった一年で、再び高納を社長にカムバックさせた。数字が悪いから責任を取らせたとは、社員は誰も思ってはいないと思うよ。牧社長が業界にかかわる色々な人間に会っていたのが、遠藤からすれば気に食わなかったんじゃないの。
客 社長交代は、そんな程度の理由なのかい?
主 どうせ、そんな程度の理由だろうよ。遠藤という男は、その程度の人間だとオレは思っているよ。昔、現役の広告部長が亡くなったことがあったろ?遠藤は、通夜にも顔を出さなかったらしいじゃないか。バーベキューか何かやっていたんだろ。そういう噂が出ること自体、問題なんじゃないの。
客 酷い話だな。人間としての感情がないのかな。
主 広告会社が主催するゴルフ会に出席すれば、目が明後日の方向に飛んでいたというしね。遠藤アル中説は業界じゃ有名だ。久里浜にいい病院があるから入院を勧めたい。
客 最低の経営者じゃないか。
主 遠藤と社長にカムバックする高納は同じマンションの住人なんだよ。ま、同じ大学の出身だしな。でもな、高納はマンションのみならず、買いたくもないクルマを二台も遠藤に買わされているんだよ。端的に言やあ遠藤にカネを返し続けているわけよ。公私混同もここまで来ると何をかいわんやだ。
客 高納にしても、牧にしても出版の素人だよな。
主 あいつらが出版の素人であることを自覚して、例えば他の出版社の経営者とでも接触してみろ。遠藤は強烈に嫉妬するだろうよ。牧が短命に終わったのも、この辺りに理由があるんじゃないのかな。
客 結局、遠藤も出版の素人、遠藤に指名された社長も出版の素人ということになるのかい。そんなんじゃ人材が育つはずないじゃないか。
主 広告のKを見りゃあ、わかるだろうよ。
客 社員からすりゃあ、遠藤が主婦と生活社をどこかに売ってくれと願っているのかもしれないよね。
主 願うのは勝手だけれど、遠藤大介に主婦と生活社を手放すつもりは毛頭ないよ。九州のピラミッドにしても、ゴルフ場経営にしても、主婦と生活社という表の顔のステータスがなくなりゃ、誰も相手にしなくなるだろうからな。ピラミッドは社長をつとめる柏原の努力もあって、今度、タイでも工場が稼働し始めるというしね。
客 せめて主婦と生活社の社長には柏原になってもらいたいよな。
主 そりゃあ高納よりも柏原のほうが、遥かに主婦と生活社の社長に相応しいと思うよ。でも、高納がそうは思うまい。遠藤にしてもそうだろう。遠藤の経営者としてのスケールから考えりゃ、柏原を社長にするということはないと思うよ。主婦と生活社の社長は遠藤からすればイエスマンじゃなけりゃ困るんだよ。ま、社員からすれば、たまったものじゃないよな。
客 でも高納は旧第一勧業銀行の出身のエリートじゃないのかい?
主 京橋支店で、主婦と生活社を担当していたというだけだろ。本部に戻るなんてことはあり得なかった人材だよ。当時の支店長はオレもよく知っているからね。マネジメント能力は柏原のほうが遥かに優秀だろうぜ。しかし、遠藤はそういう優秀な奴には主婦と生活社の社長はやらせたくないんだろうな。自分がオーナーとして君臨できなくなっちまうもの。
客 遠藤左介はさぞや草葉の陰から嘆いているだろうな。酒飲む暇があったら、もっと仕事すべきだし、少なくとも主婦と生活社の社長に指名する奴に高級車の押し売りはすべきじゃない。二台も押し付けているんだろ!
主 遠藤左介は「与えられた条件のもとで最大の効率を上げるのがマネジメントだが、それは常務、専務の仕事だ。社長の価値はもっと太く、いつ進み、いつ退くかを一刻も早く見通し、賢明に裁断するかによって決まる」と言っていたんだよ。同じ明治出身でも左介と大介じゃ、才能は天と地の開きがあるんじゃないの。
客 せめて社会人としての最低限の素養は身に付けてもらいたいよ。同じ出版業界で禄をはんでいる身としては恥ずかしいもの。
主 オレのところに一週間でも修行に来りゃあ良いさ(笑)。遠藤大介に教えてやるよ、出版の何たるかをね。

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2)【本日の一行情報】

小学館新人コミック大賞を「ヒトリシズカ」で受賞したキリエは姉妹マンガ家だった。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/147206

◎ソーシャル着回しアプリとでも呼ぶべきか。この「XZ(クローゼット)」は、まだ3万ダウンロードだから、「マス」とは言えまい。しかし、こうした女性のファッションに狙いを定めたSNSが女性ファッション誌にとって脅威となる日は意外と近いのかもしれない。
クックパッドが生活実用情報誌の脅威になったように。もっとも、今や生活実用情報誌がクックパッドの後光を頼りにしていることは周知の通り。まず雑誌の脅威として出現し、雑誌が弱ったところで雑誌を従属させる。女性ファッション誌も同じような運命を辿ることになるのだろうか。
https://xz-closet.jp/appli/
「XZ(クローゼット)」を運営するのはSTANDING OVATION。代表取締役CEOの荻田芳宏は博報堂出身だ。
http://www.s-ovation.jp/about/
http://www.tobeg.co.jp/magazine/archives/1314
STANDING OVATIONのCTOをつとめる井上大輔は、「週アスPLUS」のインタビューに応えて次のように語っている。
「僕ら男からすると『洋服たくさん持ってるじゃん』と思っちゃいますが、ほとんどの女性は『今日も着ていく服がない』と悩んでいる。
そこを『ファッション版のクックパッド』のようなイメージでレシピをみんなで共有することで、『着回しアイデア』のレパートリーが広がるサービスにしたいと考えてます」
「『着回しアイデア数』(クックパッドでいうレシピ数)は2万件以上、投稿されています。熱量としてはかなり高いと感じています」
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/306/306858/
雑誌はプロのモデルを擁しているし、雑誌にはプロのスタイリストがいる。生活実用情報誌にもプロの料理家がいたことを忘れてはなるまい。女性ファッション誌は、こうした新しいサービスが自らの脅威となる以前に飲み込むか、取り込むかする必要があるのではないだろうか。

◎「マンガHONZ超新作大賞 2014」は脚本家・小説家山田太一の小説を「THE WORLD IS MINE」「キーチ」の新井英樹がマンガ化した「空也上人がいた」(小学館)に決定した。これは納得できる大賞だ。
http://honz.jp/articles/-/41202
http://www.shogakukan.co.jp/comics/detail/_isbn_9784091886644

資生堂「アネッサ」のCMソングは、KANA-BOONの新曲「なんでもねだり」。これは良い曲だ。モデルの長谷川潤って講談社の「ViVi」や「グラマラス」の専属だった。
http://www.barks.jp/news/?id=1000112985

サイバーエージェント博報堂に圧勝!麻雀で。サイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋氏が、「麻雀企業対抗戦」を開催したんだってさ。
http://news.aol.jp/2015/02/22/hwz_majankigyotaiko/

◎光文社の女性ファッション誌「JJ」専属モデルオーディションのファイナリスト10名が13日に開催されたファッションイベント「〜Ready for Lady〜 朝日新聞×JJ 女のコのための冬の学園祭」でお披露目された。発売中の「JJ」4月号でもお披露目され、来月23日発売の5月号でグランプリが発表される。
http://mdpr.jp/news/detail/1467392
バーニング系で、新垣結衣などが所属するレプロエンタテインメントの仕切りである。

JTBパブリッシングの電子書店「たびのたね」の対象エリアに関東(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県の1都6県)を追加した。関東エリアの追加により、「東京カレンダー」、「散歩の達人MOOK」(交通新聞社)とも提携を開始した。
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1502/24/news030.html

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3)【深夜の誌人語録】

たとえ「ゆっくり」であっても目標を見失わずに進むことが大切だ。