【文徒】2015年(平成27)2月24日(第3巻35号・通巻480号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】主婦と生活社金正恩 遠藤大介会長の鶴の一声で社長交代
2)【記事】詳報!講談社第76期決算報告会の全貌
3)【記事】講談社の組織大改編について本音で語ろう
4)【本日の一行情報】
5)【深夜の誌人語録】

                                                                            • 2015.2.24 Shuppanjin

1)【記事】主婦と生活社金正恩 遠藤大介会長の鶴の一声で社長交代

北朝鮮における最高指導者が金正恩であるように、主婦と生活社における最高指導者は遠藤大介である。遠藤会長さん、今年も鶴の一声で社長交代を決めてしまったのだという。
昨年、遠藤は高納勝寿社長をヒラの取締役に降格し、牧秀幸常務を社長に据えたばかり。遠藤からすれば「信賞必罰」ということなのだろうが、出版不況が深刻さを増すなか、思ったような成績を上げられなかった牧を一年で社長の座から追放してしまった。で、誰が次の社長に就任するかといえば、昨年、降格した高納取締役を再び社長に就任させるという。
こうなると「衝撃の社長交代」ではなく「笑劇の社長交代」と言ったほうが正確だろう。社長だった牧は社を去るのではなく、常務取締役にとどまるというから、また一年後には高納がそうであったように牧も社長に復帰するのかもしれない。
しかし、こうなると主婦と生活社は真っ当な企業の体をなしているかといえば、「否」と言わざるを得まい。消息筋は言う。
「もう呆れてしまってモノも言えません。こんな社長人事を繰り返していると、主婦と生活社は誰からも信用されませんよ。それにしても高納さんは社長就任祝いを二度もらうことになるんでしょうかね」
主婦と生活社の社員こそ、たまったものではあるまい。モラル&モラールダウンに拍車がかかるのではないか。
「いっそのこと、ウチの会社をどこかが買ってくれないでしょうか。太陽印刷の関係者も苦虫を噛みつぶしていましたよ」
なんていう悲鳴も京橋界隈からは聞こえてくる。しかし、遠藤大介にとっては馬耳東風といったところか。出版界のベテランは喝破する。
「お宅で主婦と生活社について書かれた記事を読んでも感じたし、知り合いの主婦と生活社の社員の話を聞いていても思いましたが、遠藤さんという方は経営者として問題があるというより、人間として問題があるのではないでしょうか。世界観が相当歪んでいるのだと思います」
ちなみに遠藤と高納は同じマンションの住人である。社員のひとりは言った。
「遠藤会長からすれば、高納さんなんて使用人のひとりに過ぎないわけですよ」

                                                                                                                        • -

2)【記事】詳報!講談社第76期決算報告会の全貌

高橋明男広報室長 ただいまより第76期(平成25年12月1日〜平成26年11月30日)の決算ならびに役員人事について報告をさせていただきます。まず初めに代表取締役社長・野間省伸よりみなさまにご挨拶がございます。その後、経理担当役員の金丸徳雄より決算の説明・報告を、引き続き役員人事と担務ならびに新体制について広報担当の専務取締役・森武文よりそれぞれご説明を致します。
野間 みなさん本日はお忙しいところ、弊社の決算報告にお越しいただきまして誠にありがとうございます。また、平素は私どもの出版活動に関しましてご理解を賜り、また、みなさまの媒体で取り上げていただいておりまして、改めて御礼を申し上げます。
 本日10時より当社の第76期株主総会が開かれまして、無事終了いたしました。この後、経理担当役員より詳細を報告させていただきますけれども、二年連続の増収増益は達成できなかったものの、ある程度の営業利益を計上することはできました。
進撃の巨人』『七つの大罪』などコミックのヒット作が売り上げを牽引し、朝井かまてさん『恋歌(れんか)』の直木賞受賞や『アナと雪の女王』関連作品の好調など、書籍分野の明るい話題もございました。電子書籍を中心とした事業収入は売上を大きく伸ばしましたが、女性誌の落ち込み、広告収入の低迷など、まだまだ課題が浮き彫りになった1年でもありました。
 出版業界を取り巻く環境が極めて厳しい状況に置かれていることは、みなさまも認識されている通りです。今までは私たちが作ったコンテンツはほぼ自動的に読者に届いていましたが、その出版システムが急速に崩壊しつつあります。従来の発想にとらわれることなく、コンテンツの形態や内容に応じてその伝え方を工夫して開発する必要に迫られています。同時に、編集・営業分野それぞれに講談社社内の部局が増えた結果、判断や決定のスピードが遅くなっていたことも事実です。
 出版社を取り巻く事態に対応するために、講談社はこのタイミングで組織の根本的な再構築(局や部の統合・改編)に着手することにいたしました。詳しくは広報担当役員から説明させていただき、詳細についてはお手元の資料をご覧いただきたいと思いますが、特にお伝えしたいポイントを簡略にお話し致します。
 講談社にはこれまで30あまりの局・室がありましたが、今回はそれを12局・2室に再編します。数を絞り込んだ担当役員と局長がおのおのの事業戦略をスピーディかつダイナミックに決断・実行し、現場の作る力と伝える力を最大化し、時代に即した決定スピードを持つ組織にしていこうと考えております。雑誌事業・コミック事業・書籍事業からなる現在の3事業体制を組織再編によって、面白くてためになるエンターテインメントコンテンツ作りを進化させ、世界中の人の心を揺さぶる普遍的なエンターテインメントコンテンツを作り、新たな伝え方をまじえて発信して参ります。
 同時に、現在の危機に対応するだけでなく、予期せぬ危機に直面しても即応できる組織を作り上げ、個性的でコミュニケーション能力の高い人材を育成することによって、新たな事業の立ち上げや、海外市場への進出などにどんどんチャレンジできる会社にしていきたいと思っています。みなさまのさらなるご理解とサポートを引き続きよろしくお願い致します。本日は誠にありがとうございます。
高橋 それでは続きまして、経理担当役員の金丸徳雄より決算の説明・報告を致します。
金丸 今朝の株主総会で事業報告がありまして、その中の今期(2014年度)の決算についての部分を読ませていただきます。
 出版事業に関する売上高は書籍売上、広告収入が落ち込みましたが、デジタル分野を中心に事業収入は前年を大幅に上回りました。しかしながら合計では前年に及ばず1159億円、前年比98.9%となりました。不動産賃貸収入を含めた全社売上高は1190億円、前年比99.0%となっております。

(※以下、決算報告書より転載)
売上高 1190億6400万円(前年比99.0%)
〈内訳)
 雑誌  719億8600万円(同98.8%)
 (雑誌) 166億3900万円(同93.0%)
 (コミック)553億4700万円(同100.7%)
 書籍  213億4600万円(同83.7%)
 広告収入 55億7100万円(同78.3%)
 (雑誌) 55億3500万円(同78.2%)
 (その他)   3600万円(同115.1%)
 事業収入 162億1200万円(同149.3%)
 その他  8億4400万円(同89.7%)
 不動産収入 31億300万円(同102.8%)

税引前当期純利益 38億7400万円(同93.5%)
当期純利益  27億5500万円(同85.7%)

金丸 原価面では年度末の出荷が前期対比で大きく減少したことに伴い返品調整引当金、返品債権特別勘定が大きく繰り入れ戻しされました。この結果、直接製造費用の圧縮と合わせて原価の経常金額が減少しています。費用面においても編集費用、宣伝・プロモーション費用の削減に努めました。税引前利益は対前年で3億円の減益、当期純利益は同じく5億円の減益で計上となりました。
 雑誌事業は雑誌と読者の接点が加速度的に失われつつある市場環境の中、大きく売り上げを落としました。原価・費用の削減は一定の成果が出ていますが、販売収入減・広告収入減を補うには至らず、厳しい状況が続いています。一方、ここ数年取り組んできたデジタル分野では「ゲキサカ」が大きくアクセス数を増やし、「現代ビジネス」と共にその存在感は確たるものに成長してきています。
 コミック事業は『進撃の巨人』が昨年来の好調を維持したことに加え、『鬼灯の冷徹』『七つの大罪』等、映像化作品のヒットが複数の部署から誕生しました。さらにデジタル配信が大幅に伸長した結果、収入・利益ともに前年を大きく上回ることができました。生み出した作品を編集・営業が一体となり、単行本・デジタル配信・映像化・海外とマルチに展開する戦略がより進化してきています。
 書籍事業は朝井まかて氏の『恋歌(れんか)』が14年ぶりの直木賞受賞、『アナと雪の女王』、百田尚樹池井戸潤東野圭吾の3氏の作品をはじめとして話題作を生み出すことができました。しかしながら書籍を取り巻く環境の悪化は深刻度を増しており、収入・利益ともに前年を下回る結果となりました。一方、電子書籍の売り上げは大きく伸長しており、今後も拡大が期待されます。
 今期について、いつもは課題等を挙げていますけど、先ほどの社長の談話に尽くされていますので省略させていただきます。以上です。
高橋 続きまして、森専務より新役員体制ならびに役員人事についてご報告があります。
森 引き続き広報室を担当することになりました森でございます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。それでは「社告」と書かれております新役員体制をご覧ください。午前中の役員会・定時株主総会で新役員体制が決まりました。常任監査役には新しく中国事業室の白石光行が就任致します。常任監査役だった木村芳友、専務取締役だった持田克己、役員だった大竹永介は顧問に就任という新しい体制です。
 なお、この体制は3月31日までと致します。先ほどからご報告がありましたように、新たに4月1日から、かつてない大規模な改編を行います。非常に厳しい出版状況を乗り越える新たな体制となります。
改編の目的や各局の役割、ミッション、従来のどの部署がどのように統合されたかにつきましては非常に多岐に渡りますので、お手元の資料「組織改編をおこなうにあたって」(野間省伸社長)より引用していただければと思います。

(※平成27年4月1日以降の新役員体制=カッコ内は担当局)
代表取締役社長 野間省伸
専務取締役  森 武文(広報室)
専務取締役  山根 隆(社長室、総務局)
常務取締役  清水保雅(第六事業局)
常務取締役  鈴木 哲(第二事業局)
取締役    金丸徳雄(編集総務局、経理局)
取締役    峰岸延也(販売局)
取締役    古川公平(ライツ・メディアビジネス局、デジタル・国際ビジネス局)
取締役    渡瀬昌彦(第一事業局、第五事業局)
取締役    森田浩章(第三事業局、第四事業局)
取締役(非常勤)キングレコード代表取締役社長 重村博文
取締役(非常勤)キングレコード取締役副社長 入江祥雄
取締役(非常勤)大阪屋代表取締役社長 大竹深夫
常任監査役 白石光行
監査役 足立直樹

(※同・4月1日以降の局体制・局長)
社長室  村上 潔室長
広報室  高橋明男室長
総務局  菊池俊行局長
編集総務局  鈴木宣幸局長
第一事業局  鈴木章一局長
第二事業局  堺 公江局長
第三事業局  野内雅宏局長
第四事業局  嘉悦正明局長
第五事業局  市田厚志局長
第六事業局  清田則子局長
ライツ・メディアビジネス局  鈴木伸育局長
デジタル・国際ビジネス局  吉羽 治局長
販売局  角田真敏局長
経理局  吉富伸享局長

森 要約して申し上げますと、これまで27局・4室・2役員直轄部があったものを、4月1日からは12局・2室の計14局室に改めます。編集関係で申し上げますと、これまで編集関係で13局あったものを第一事業局から第六事業局の6局に改めます。
また、ここに意味も込められているのですが、編集系の各局とも「編集局」ではなく「事業局」と名乗ります。紙の媒体の編集にとどまることなく、コンテンツや媒体を軸に様々な事業分野に展開をしてほしいという願い、ミッションを込めての編成です。
 営業系では従来10局1室があったものを3営業局にします。現在のライツ事業局とメディア事業局を統合して「ライツ・メディアビジネス局」とし、ライツ関連業務と広告関係のコントロールタワーとなります。もう一つはデジタルビジネス局と国際事業局、中国事業室を統合して「デジタル・国際ビジネス局」に改めます。三つ目が「販売局」で、これまでの6局(雑誌販売局、書籍販売局、コミック販売局、販売促進局、業務局、流通業務システム局=シェアドサービス推進部を除く)と役員直轄だった宣伝企画部を1つの局としたものです。
 管理系は4局・2室・1センターがあったものを3局・2室の体制にします。以上が局の統合再編の大まかな組織図になります。
 役員体制では、役員の数が2名減っております。局体制・局長では、社長室の村上室長、広報室の高橋室長、総務局の菊池局長は今まで通りです。編集総務局には、従来の知財契約センターと校閲局を統合し、鈴木局長が引き続き務めます。経理局は従来通りです。
 第一事業局は大人の男性を中心とするジャーナル系、ノンフィクション系の編集にあたります。第二事業局は大人の女性をメインターゲットとするコンテンツ作り、ブランド展開、実用生活ジャンルを担当いたします。
第三事業局は比較的若い年齢の読者を対象としたコミック(現在の第三編集局にある週刊少年マガジン編集部、月刊少年マガジン編集部、月刊少年シリウス編集部、ラノベ文庫編集部、新コミック誌編集部と、第五編集局のなかよし編集部、別冊フレンド編集部、デザート編集部、ARIA編集部で構成)を担います。
第四事業局は比較的年齢の高い読者を対象としたコミック(現在の第七編集局のモーニング編集部、アフタヌーン編集部、イブニング編集部に加えて、第三編集局のヤングマガジン編集部、第五編集局のBE・LOVE編集部とKiss編集部で構成)を担います。
第五事業局は文芸ジャンルの作品と講談社文庫を扱います。第六事業局は子供向け出版物およびディズニー関連の出版物を扱います。
以上の体制で4月1日からスタート致します。何卒宜しくお願い申し上げます。

                                                                                                                        • -

3)【記事】講談社の組織大改編について本音で語ろう

客 やっぱりどうしても語りたくなるよな。4月1日付で行われる講談社の組織大改編については。
主 オレは悪い印象を持ってはいないよ。これまで局の数が多過ぎると思っていたからね。現状の体制っていうのは、言ってみれば今から20年前の売上高2000億円を前提とした組織なんだよ。野間佐和子社長のもと、一気に役員が若返ったときに出来上がっていった組織だよな。
しかし、売上高も、社員数も減るなかで、組織だけが旧来のままでは、いずれ機能不全を起こすだろうから、組織改編は避けては通れない課題だったのは、間違いない。売上高1200億円で27局・4室・2役員直轄部という体制だと、垣根だらけで身動きが取れず、情況の変化に即応できなくなるのは目に見えていた。これが12局・2室に再編されたわけだから、随分とスッキリするよな。
客 講談社のことだから、エイッ!ヤァッ!で決めたということではなく、相当、時間をかけて管理職の同意を取りながら今回の発表に至ったと思うんだけれど。組織改編に関しては、相当早い時期から漏れていたもの。
主 振り返ってみると「群像」など小説誌で組織改編をして、雑誌と書籍を同じセクションで扱うようにしただろ。あれが今回の組織改編の第一歩だったとオレは思っている。「進撃の巨人」とか、百田本の超大ヒットが出なければ、もっと早くに実現していたのかもしれない。
客 単に局の数を減らすだけではなく、編集局を事業局として再編することによって、各事業局に経済的自立性を求めるというところがポイントになるんじゃないの。販売局も事業局に対応して部ができるというし。
主 今回、新任の取締役も出なかったし、役員陣は徐々にスリム化させてきたよね。役員の場合は退任を出しても新任しないことでスリム化をはかった。同じように局を減らしても、専任局長というカタチでお偉いさんを乱発しては、経営を筋肉質にすることはできないだろう。そういう意味では、どう運用していくかがとても大切な課題になると思うよ。
同時に縦割り組織の垣根を取り払うということで言えば、複数の局をひとつにまとめるだけでは駄目であって、局内の人事交流を活性化させていかなければなるまい。この体制を定着させるには、それなりの時間が必要となるはずさ。
客 君が一番心配していたのは、講談社の言わば岩波書店に当たる部分だよな。
主 第一事業局が担うことになるのだろうけれど、「メチエ」とか「学術文庫」「ブルーバックス」に代表されるアカデミズムの領域にかかわる出版が「週刊現代」や「FRIDAY」と一緒で大丈夫なのという問題さ。アカデミズムにかかわる出版は分社化するという手もあるんじゃないかとも思うわけ。講談社サイエンティフィックを講談社アカデミックとして、人文系も扱う出版社にするという考え方もあるよな。
客 販売を一局にまとめるのであれば、これも分社化するという考え方だってあるだろ?
主 将来的には、あっても良いと思うよ。でも、そういう話をするとキリがなくなるよね。それこそライツ・メディアビジネス局も分社化して、第一通信社やキングレコード経営統合しちゃうとか。関連会社まで視野に入れると様々な選択肢が広がるけれど、関連会社問題は難しいものね。
客 管理部門で言うと、知財・契約管理センターと校閲局が編集総務局のもとに統合されることになった。社長室、広報室、総務局、経理局は現在のままとなった。
主 一般社員からすると、突きたいところだろうね(笑)。管理部門の場合は、組織改編というよりも、アウトソーシングしたりして、どれだけ人員をスリム化するかというテーマになるんじゃないのかなあ。

                                                                                                                        • -

4)【本日の一行情報】

◎「別冊マーガレット」(集英社)に連載中の「俺物語!!」が、4月よりアニメ放送を日本テレビで開始する。
http://www.crank-in.net/game_animation/news/35436

◎「東洋経済オンライン」で、松村太郎はウエブ版を発表したFlipboardについて次のように書いている。
「メディアを横断して記事を興味で集め、キュレーションを行う。そんな『未来の雑誌』の形を、ページをフリップする心地よいユーザーインターフェイスで実現しているのが、Flipboardの姿だ」
ウエブ版は、より雑誌らしい表現が可能なのは言うまでもない。それは広告媒体としての価値を更に高めることでもある。
「Flipboardは既に、Gucci、Jack Daniel's、Chrysler、Lufthansaといったブランドの、ビデオを活用した全面広告を展開しており、ウェブ版でもこうした広告を採用する」
http://toyokeizai.net/articles/-/61053

奇妙礼太郎の「渚のバルコニー」。サントリー オールフリーのCMで流れているのだけれど、夏が待ち遠しくなる。
http://www.suntory.co.jp/beer/allfree/
カバーアルバム「東京ブギウギ」には「赤いスイートピー」が収められていたんだよね。
http://kimyoreitaro.com/biography/
既にこんなに話題になっている。
http://matome.naver.jp/odai/2142443607511659901

◎「イスラム・ヘイトか、風刺か」を刊行した第三書館の北川明社長の発言。北川は日本の本屋さんは変わったと言う。
「この本を(=ママ)出ると聞いて、イスラム教徒があちこちの書店に電話した。それで売るのをやめてしまった書店がある。『電話がかかってきたからやめた』という話が、何件もあったんですよ。
でも、その時点で本屋さんは本を読んでいない。発売前に売らないと判断するのは、本屋としてどうなのか、と。もう少し時間があったら、書店に議論にいきたいと思っていますけど。
彼らは、中韓ヘイト本は出している。では、中国人や韓国人が『売るな』と言ったら、どうするのか。彼らは売りますよ。明らかな差別があるわけです」
http://www.bengo4.com/topics/2724/

◎AFPによれば、イラクには「キリスト教民兵組織」が存在し、これを支援するために外国人が流入しているそうだ。
http://www.afpbb.com/articles/-/3040224

朝日新聞配達員上條晃容疑者が女性フリーアナウンサーに対する脅迫容疑で警視庁に逮捕された。
http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015022201001337.html
どんな立派なことを紙面に書いても配達員がこれじゃあ、それこそ新聞は「画餅」にしか過ぎないということになってしまう。

◎とくひさ書店の「北陸新幹線金沢開業記念ブックカバー」が欲しい。
http://ameblo.jp/tomo-ken-natsu/entry-11992661356.html

◎宝島社が「百田尚樹『殉愛』の真実」を刊行。百田はツイッターで激怒しているようだ。
http://www.huffingtonpost.jp/2015/02/22/naoki-hyakuta-junai_n_6729528.html
「本書は、およそ"ノンフィクション"とは呼べない『殉愛』を、あたかも"ノンフィクション"であるかのように書き、偽装し、販売し、そのいかがわしさに気づいている読者が大量に存在するのに、本格的な追及の動きがないことに苛いら立ったプロフェッショナルによって執筆・編集されている」
http://www.amazon.co.jp/dp/4800237548/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-bqbu
23日に発売されたばかりなのにアマゾンのレビューに星5つが162件も???

◎「民主・玉木氏団体に280万円 同一代表者、8社から 西川農水相への寄付『脱法』追及」という産経の記事だが、書かれた玉木雄一郎によれば、取材に来た産経記者は玉木に対して「個人的には掲載する必要はないと思います」と言ったそうだ。玉木は自らのブログでこう書く。
「実は、政権に近いと言われるメディアが、こういう印象操作をしているのは以前から知られた話であり驚くには値しない。安倍政権になって、その程度が急速に悪化している」
http://ameblo.jp/tamakiyuichiro/entry-11992969087.html

                                                                                                                        • -

5)【深夜の誌人語録】

繊細であることと神経質であることが違うように大胆と無謀はまるで違うのだ。