【文徒】2015年(平成27)2月27日(第3巻38号・通巻483号)

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1)【記事】「スマホオンリー」への流れに対応すべきだ
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】「スマホオンリー」への流れに対応すべきだ

アライドアーキテクツの調査によれば、女性SNSユーザーのハッシュタグの認知率は54%。20代以下で、利用経験ありと回答したのは約半数、認識率は約7割にも及ぶ。
http://www.aainc.co.jp/news-release/2015/00834.html
10代女性の1日あたりのスマートフォン利用時間は200分を超えたという調査結果が出て来るくらいである。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000082.000007597.html
スマホファースト」から「スマホオンリー」へと時代は流れつつある。10代女性の雑誌離れは、雑誌が紙である限り、止めようがないだろうし、こうした時代の流れは20代にもどんどん波及していくことは間違いない。だからこそ雑誌は、出版社はスマホに橋頭堡を築きあげる必要があるのだ。雑誌の「ブランド力」が色褪せてしまってからでは遅いのだ。
例えばLINEは経営の速度においてアクセルを踏みっ放しである。こういう速度を出版社も少しは学ぶべきなのかもしれない。
「LINEマンガ」は、オリジナル作品を投稿できる新たなサービス「LINEマンガ インディーズ」の受付を開始した。「LINEマンガ インディーズGP(グランプリ)」も開催される。
http://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2015/956
「LINE TAXI」のサービスエリアが22都道府県に拡大された。
http://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2015/955

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2)【本日の一行情報】

電通が役員人事を発表した。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2015/0226-003978.html
新聞局長出身の杉本晶取締役が退任する。退任後は顧問に就任することになった。電通において新聞局の影が薄まりつつあることを象徴している。本籍が「経営企画室」や海外担当の人材が重要な役割を果たすようになるのだろう。

世界文化社から「きものSalon 2015年 春夏号」が発売された。こういう雑誌を大切にできるかどうかだと思う、これからの雑誌ビジネスは。
http://www.kateigaho.com/kimono/

集英社の「ジャンプSQ.」連載の「終わりのセラフ」がアニメ化され、TOKYO MXで4月4日から放映が開始される。
http://www.animate.tv/news/details.php?id=1424785835

◎イギリスでは書店の店頭で電子書籍ギフトカードを売る実験が開始された。
http://hon.jp/news/modules/rsnavi/showarticle.php?id=6262
大阪屋も取り組んでみたらどうだろうか。

岐阜市正木中のショッピングセンター「マーサ21」が大規模改装するが、目玉は現在ある書店の三倍以上にも及ぶ3階に設ける売り場面積二千平方メートル超の大型書店だそうだ。
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20150225/CK2015022502000011.html
未来屋書店が増床するのだろう。
http://www.masa21.co.jp/shop/entry/post-60.html?no=b

◎アパレルブランド「JOURNAL STANDARD」のハンバーガーカフェ「J.S. BURGERS CAFE」が、下北沢の書店「B&B」とコラボする。
http://isuta.jp/45876/

JTBワールドバケーションズとマガジンハウスの「クロワッサン」が、フランスを取り上げるコラボ企画を開始した。イメージキャラクターに選ばれたのは寺島しのぶ。こういう企画はマガジンハウスの最も得意とするところだろう。
http://www.oricon.co.jp/special/47691/

嫌韓・嫌中を凌ぐ勢いの「日本礼賛本」ブーム。読者は同じだと思うよ。
http://mainichi.jp/select/news/20150226k0000m040014000c.html

◎オレんとこも校正ミスが多いけれど、昨日、この記事を読んで安心した。昨日までタイトルの「異議」が「意義」になっていた。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/42215#gunosy
まあ、オレのサラリーマン時代、社長の名前だけは間違えなかった。「赤」を「明」とやろうものなら、即刻、クビというような会社だったからね。大きい会社って大らかで良いよ。

◎NTT ドコモとオムロン ヘルスケア合弁会社であるドコモ・ヘルスケアは、スマホと連携するリストバンド型活動量計「ムーヴバンド2 WMB-02C」の新色モデルとして、女性ファッション誌「AneCan」(小学館)とコラボした「ピンク」を発売。
http://internetcom.jp/wmnews/20150225/docomo-helthcare-adds-pink-model-to-moveband-2.html

外山滋比古の「思考の整理学」(ちくま文庫)は未だに売れ続けている。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000008548.html
さわや書店から火がついた一冊だ。もちろん、それも版元の意識的な仕掛けであった。

大日本印刷は、ネットサービスによる来店促進を行うO2Oサービスに必要な各種機能をクラウド型で提供する「DNP O2O販促アプリ構築&運用サービス PASSMART(パスマート)」の簡易版を4月から販売する。
http://www.dnp.co.jp/news/10107884_2482.html

北条司シティハンター」30周年プロジェクトが徳間書店で始動。各巻600頁にも及ぶ全12巻の「CITY HUNTER DX」が今夏より刊行される。
http://natalie.mu/comic/news/139357

◎今夜午後8時からクレイグ・モド著「ぼくらの時代の本」刊行記念トークセッションが2.5D(渋谷PARCO part1 6F)で開かれる。
http://peatix.com/event/73799

国書刊行会が〈未来の文学〉刊行開始10周年記念フェアを開催。
http://www.kokusho.co.jp/news/2015/02/201502251915.html

ファミリーマートと啓文社(広島県尾道市)は、コンビニと書店の売場を一体化した「ファミリーマート啓文社廿日市店」をオープンした。
http://ryutsuu.biz/topix/h022523.html
書店とコンビニの兼業は増えるだろう。地方では、特に。

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3)【深夜の誌人語録】

すべて仕事の基本はルーティンワークにある。そこから総ては始まるのだ。ルーティンワークを疎かにして大きな仕事ができると考えるのは妄想にしか過ぎまい。