【文徒】2015年(平成27)3月2日(第3巻39号・通巻484号)
Index------------------------------------------------------
1)【記事】宇野常寛がツイッターで激怒!出版はオワコン!!
2)【記事】遠藤大介チームオーナー/監督が今年も率いる「LEON RACING」
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
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- 2015.3.2 Shuppanjin
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宇野常寛がツイッターで出版社に対して怒っている。紙の書籍を電子書籍化するに際して、紙の書籍にあった校正ミスを宇野が修正しようと思ったところ、コストがかかるからと出版社に断られたようだ。
「本の出版時に潰しきれなかった誤字脱字を、電子書籍版だけでもいいから修正してくれるようにお願いしたらコストを理由に断わられて、愕然としている、なう」
https://twitter.com/wakusei2nd/status/571256726319534080
「誤字脱字は著者である僕と同じくらい、編集サイドの責任でもあるはずなんだけど、このへんの感覚はどうなっているんだろう。本当に信じられない。そもそもこれじゃ、なんのための電子書籍かわからない」
https://twitter.com/wakusei2nd/status/571257025608359937
「読者に誤記をそのまま提供して、それが修正可能な電子書籍であるにもかかわらず放置する。仕事相手=僕はもちろん、読者に対して失礼だと思わないんだろうか。職業倫理はどうなっているんた!?」
https://twitter.com/wakusei2nd/status/571258004063911937
「これじゃなんのための電子書籍かわからない。マジで出版はオワコンだな」
https://twitter.com/wakusei2nd/status/571259240884482048
「ちなみに一冊の本の定価のうち、著者の印税は1割。本屋と取り次ぎが大体3割と1割。残りの5割は出版社の取り分になる。これで電子書籍の誤字脱字の修正がコストの問題でできないのだそうだ。
仕事舐めすぎじゃね?」
https://twitter.com/wakusei2nd/status/571260689219584000
「情けなくて涙が出てきた。出版業界が右肩下がりなのは知っていたけど、有名出版社までここまで卑しくなっていたのか。。。」
https://twitter.com/wakusei2nd/status/571262801223643136
「コストカットは大事だけど、読者や著者に割を食わせるコストカットは職業倫理的にアウトだろ。なんでそんなことがわからないんだ?
てか、リストラしたほうがいい編集とかたくさんいるだろうに。業界飲みばかり顔出して、ロクに本も作らないようなのが」
https://twitter.com/wakusei2nd/status/571263609923244032
「しかし恐ろしいのは、これって現場の担当スタッフの問題ではなくて(むしろ彼は非常に好意的だ)マジに会社がそういう内規になってるっぽいところなんだよな、、、、。本当にこの業界、末期症状だ」
https://twitter.com/wakusei2nd/status/571269394757787648
貧すれば鈍する、なのであろう。
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2)【記事】遠藤大介チームオーナー/監督が今年も率いる「LEON RACING」
「LEON RACING」が今季の体制を発表!
「遠藤大介チームオーナー/監督の下、K2 R&Dの車両メンテナンス、ヨコハマタイヤ使用、ゼッケン65という番号は変わらず。マットブラックのカラーリングを纏う」んだってさ!
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=63437
遠藤大介は主婦と生活社の社長をコロコロ変えても、「LEON RACING」のチームオーナーの座は高納勝寿にも、牧秀幸にも絶対に譲らない!遠藤にとって社長に返り咲いた高納にしても、社長から常務に降格された牧にしても、単なる「使用人」という位置づけなのだろう。気に喰わないことがあれば、即刻、社長の座から引きずり下ろす。
おっ!これは珍しい写真だ。「LEON RACING」のドライバー黒澤治樹のブログで発見した。佐々木行夫常務が写っている。
http://ameblo.jp/haruki9638/entry-11967445554.html
主婦と生活社の幹部も昨年暮れの餅つき大会に動員されていたんだなあ。
それにしてもと思う。カーレースに出資するカネがあるのであれば、主婦と生活社は出版業界のためにもっと貢献すべきではないのか。汗もカネもケチらずに出せば良いのだ。大阪屋の再建にしても然りである。
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3)【本日の一行情報】
◎実業之日本社から戦国武将とその妻の恋物語を描いたコミック「ふたりじめ 戦国夫婦物語」の続巻となる「ふたりごと 戦国夫婦物語」が刊行されたが、作者の藤見よいこと監修を担当した本郷和人(東大教授)のトークライブ&サイン会が3月29日(日)にブックファースト新宿店で開催される。
http://www.j-n.co.jp/event/?article_id=269
◎双葉社が紫文字系ファッション誌を目指して「Violetta」(ヴィオレッタ)を3月19日に発売。「赤文字系のガーリーな可愛らしさ+青文字系のストリートモード=紫文字系」ということらしい。オフィシャル・ブロガーを募集している。
http://www.violetta-mag.com/
◎萩原健太が編集長をつとめる無料の電子書籍版音楽雑誌「ERIS/エリス」第10号が3月5日にリリースされる。「ERIS/エリス」は、紙版が有料で、電子書籍版は無料。鷲巣功も書いている。
http://www.musicman-net.com/business/44874.html
◎昨年8月にフロムワンを発行元として朝日新聞出版から発売された金森喜久男「サッカー界における顧客の創造」が発売直後に自主回収していたことがわかった。金森はガンバ大阪の前球団社長だが、「産経ウエスト」によれば、「社長時代の商談や選手とのエピソードなどが盛り込まれているが、球団に事前確認がなく、内容に不備があったため」に自主回収となったようだ。
http://www.sankei.com/west/news/150226/wst1502260015-n1.html
◎祥伝社の性格診断コミックエッセイ「マンガでわかる気の相性学 気穴ちゃん!」。「気穴」と書いて「きけつ」と読むという。人間関係、人生運は「気の型」で決まる。テレビでも紹介されるなど、イケそうな感じのする一冊だ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396460511/otonews-22
◎原武史の「皇后考」(講談社)は丁寧な仕事であり、なおかつ内容は画期的である。天皇とは何かを考えるにあたって必読文献となる大著である。神であるアマテラスと人間である天皇の中間に「ナカツスメラミコト」は位置付けられる。
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062193948
3月6日(金)に東京堂書店で高橋源一郎とのトークイベントが開催される。
http://www.tokyodoshoten.co.jp/blog/?p=7992
◎ナムコが運営するテーマパーク「ナンジャタウン」(池袋)では、少女マンガ誌「花とゆめ」(白泉社)で連載中の人気作品「神様はじめました」のTVアニメ放送と、「花とゆめ」の創刊40周年を記念したイベント「神様はじめました◎TVアニメ放送記念 花とゆめ40th × ナンジャタウン」を、3月7日(土)〜4月5日(日)まで開催する。歴代人気作品をモチーフにしたデザート&フードが楽しく、おいしそうだ。
http://www.namco.co.jp/press/release/2015/008505.html
http://event.namco.co.jp/namja/kamisama_hanayume/dessert_food.html
◎読売新聞東京本社と河北新報社は、緊急時の新聞発行に関する相互援助協定を締結した。
http://www.yomiuri.co.jp/it/20150225-OYT1T50095.html
◎次のような点は、しっかりと認識しておいたほうが良い。
「これからの日本社会では総人口の減少と単身世帯を中心とした世帯数の増加が予想されている」
「今後、女性の社会進出が進展していき、在宅と社会進出がトレードオフという前提に立つと相対的に外出時間が増加し、在宅時間が減少するとみられている。マクロ的には、女性を中心にしてメディア接触環境に大きな変化が生じることが予想される」
「10代から20代前半でのスマートフォン所有率では、男性よりも女性の方が高いことも注目される」
http://dentsu-ho.com/articles/2233
◎音楽活動支援サービス「Frekul」(フリクル)を運営するワールドスケープは、2015年2月25日に、ユーザーの好みを学習して自動的に選曲を行うパーソナル・ラジオ「Lumit」(ルミット)をリリースした。
http://lumit.me/
http://news.biglobe.ne.jp/economy/0225/atp_150225_3918714991.html
◎3月4日の雑誌の日に「カバーガール大賞」が発表される。雑誌の日は富士山マガジンサービスが制定した。
http://www.fujisan.co.jp/campaign/covergirl/
◎中野区立中央図書館の電子書籍閲覧サービス「なかの いーぶっく すぽっと」は、指定管理者のヴィアックス・紀伊國屋書店共同事業体が凸版印刷のサポートを受けて実施している。
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1502/26/news020.html
ヴィアックスはダイレクトマーケティング、図書館運営、サプリメントの輸入・卸しなどを手がけている企業だ。
http://www.viax.co.jp/direct/
◎海外でM&Aを積極的に行えば、売上高は伸びるが、そのことによって利益が圧迫されることを覚悟しなければならない。リクルートのみならず、グローバル化をM&Aによって進めている企業が直面する課題といって良いだろう。海外でのツケを解消するために国内でリストラを迫られるというケースも今後、増えるだろう。
http://biz-journal.jp/2015/02/post_9072.html
◎「家の光」が創刊90周年を迎えた。
http://www.jacom.or.jp/news/2015/02/news150226-26565.php
◎講談社では「編集局」の名称を1941年以来、70年以上にわたって使っていたのか!
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20150228-OYT1T50045.html
◎講談社は、女性マンガ誌「Kiss」の電子版「Ekiss」の配信を開始した。
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1502/27/news065.html
◎ブックリスタがエムオン・エンタテインメントと協業で展開している電子出版ブランド「otoCoto」(オトコト)から、2014年12月にリリースされた沖縄のオリジナルガイドブック「COFFEE & BAKERY OKINAWA」の紙版が発売された。
https://www.booklista.co.jp/corp/newsrelease/752/
◎SBクリエイティブは、ヴィジュアル系エアーバンド「ゴールデンボンバー」を起用したフェア「ゴールデンブックフェス」を、2015年3月1日より全国1500店舗以上の書店にて順次開催する。
http://www.sbcr.jp/fair/goldenbook/
これが開催店舗一覧。
http://www.sbcr.jp/fair/goldenbook/goledenbook_shoten.pdf
◎福岡の「MUJIキャナルシティ 博多」が3月5日(木)に改装オープンするが、書籍と無印良品の複合売場「MUJI BOOKS」が誕生する。松岡正剛の編集工学研究所が関与いている。
「MUJIキャナルシティ博多では、料理の基本になぞらえた「さ(冊)し(食)す(素)せ(生活人生)そ(装)」の5つのシーンで構成する書棚群、無印良品のルーツである田中一光氏の自宅蔵書棚、商品と本の企画編集棚「と本」(「ごはんと本」など14テーマ)を展開。
3万冊のラインナップで生活者の潜在需要にユニークに働きかけていきます。
企画・選書・運営は、日本文化研究の第一人者であり、編集者・著述家の松岡正剛氏率いる編集工学研究所の全面協力を得ています」
http://canalcity.co.jp/shop/detail/20
兼業書店を目指すのは、専業書店ばかりではない。また兼業書店化は規模の大小にかかわらず進行する。
◎「出版状況クロニクル」はリブロ池袋本店が6月をもって「閉店するようだ」と伝えている。
http://d.hatena.ne.jp/OdaMitsuo/touch/20150301/1425135604
◎小学館から月刊の青年マンガ誌「ヒバナ」が3月6日、「ビッグコミックスピリッツ」増刊として創刊される。東村アキコが上杉謙信を描く。
http://hi-bana.com/
◎「産経ウエスト」によれば、朝日新聞に対する「バッシング」が許せず、公衆トイレに「○朝日×読売×産経×毎日」「朝日バンザイ」といった落書を約2カ月にわたり約10回にわたって繰り返した男に執行猶予付き有罪判決が言い渡された。この男はインターネットの経験はなかったという。
http://www.sankei.com/west/news/150226/wst1502260003-n1.html
熱烈なる朝日新聞シンパっているんだねぇ。
◎「百田尚樹『殉愛』の真実」(宝島社)の販売に関して、紀伊國屋書店梅田本店が本当に積極的でないとしたならば、書店失格である。次のようなツイートもあるという。
「本日、紀伊国屋梅田店で相当探しても見つからず、検索で調べると在庫なし。 受付で聞くと、百田のと呼捨てで聞き、またかと機嫌悪そうに、棚まで案内。 なんと棚下の引出しを見て、次に、裏棚にあるのを埋れた10冊ほど指した。 検索では在庫なし、隠すとは、店員もうんざりのようだ」
いくら百田の講演会が控えているとはいえ、こんなことを本当にやっているとすれば、アマゾンに笑われるだけだ。
http://www.buzznews.jp/?p=1228142
◎河合楽器が運営するカワイ音楽教室内に、学研エデュケーショナル が運営する学研教室を開設する。2015年4月に5校 (埼玉4校・浜松1校) の開設を皮切りに、以降夏をめどに 1都3県 (東京・埼玉・千葉・神奈川) を中心に全国へ拡大、年内30教室、1,000人の生徒の獲得を目指す。
このように河合楽器製作所 と学研ホールディングスは、様々な分野で協業の検討を進めていくという。シニア・幼児向け事業、グローバル事業等、両社が保有するリソースを活用することで、「同じ場所で学ぶ」をキーワードに、国内外・世代間を問わず、新しい学びの場所・コンテンツ提供を目指すそうだ。
http://www.kawai.co.jp/press/2015/0226.asp
◎自宅で首つり自殺をした騎手の後藤浩輝は、26日の午後8時12分にFacebookを更新し、"栃木のプリンス”宇都ノ宮 の歌謡ショーを見たことを報告していた。この後、自殺に至る。
https://www.facebook.com/510gotty/timeline
◎博報堂DYメディアパートナーズ、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)、日本ビジネスプレス、ブライトコーブの4社は、2月27日より運営を開始したエグゼクティブ&マネジメント層(年収1,000万円以上、経営層等)をコア・ターゲットとした動画ポータルサイト「kinora(キノーラ)」(PC・スマートデバイス対応、事務局:日本ビジネスプレス社)への、動画広告配信サービス「kinora 動画アドネットワーク」の開発・運営を開始した。
http://www.hakuhodody-media.co.jp/newsrelease/service/20150227_9581.html
◎日本出版インフラセンターは、電子書籍ダウンロード用のカード「BooCa」をリアル書店で販売する事業を3月にスタートすると発表。3月5日から試験運用し、6月から本格運用するそうだ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1502/27/news175.html
それにしても日経の2月27日付記事「電子書籍で100社連合 アマゾンに対抗」は、ちと大袈裟に過ぎなかったか?
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ26HMH_W5A220C1TI0000/
◎小学館とエイト・ソーシャルウェアが共同運営する電子書籍販売サイト「コミック小学館ブックス」は「テンプリズム」第3巻の配信を記念して「曽田正人作品“無料試し読み”キャンペーン」を開催している。
http://csbs.shogakukan.co.jp/serial/?id=tenth-prism
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4)【深夜の誌人語録】
長所とは、短所を鍛え上げることによって生まれるものだ。