【文徒】2015年(平成27)6月19日(第3巻114号・通巻559号)

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1)【記事】学研パブリッシング「ほんとねこ」がアマゾンで注文できない!
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】学研パブリッシング「ほんとねこ」がアマゾンで注文できない!

現役書店員が「猫」や「本」についてマンガで綴った生活絵日記ブログ「ほんとねこ」が学研パブリッシングから刊行される。しかし、「ほんとねこ」はアマゾンで予約できないのだ。さすが著者が現役書店員だけのことはあると早とちりしてはなるまい。まずは6月14日付「ほんとねこ」は「【重大なお知らせ】ほんとねこ書籍予約について」に目を通したい。そこには、次のように書かれている。
「発売出版社、学研の手続き上のミス、もしくはAmazonの商品注文時における判断により、予約、購入ができない可能性が高いことが判明しました。
よってAmazonで予約可能メールの登録を頂いているお客様は発売日を過ぎても手元に届かない可能性が高いです。
私もこんな直前にようやく知らされ、こんなに頑張って作った自分の本が、出版社の事情で国内最大流通サイトでの販売ができないという事実が悔しくて悲しくて、楽しみに待っていて下さっていた皆様に申し訳なくて号泣しました」
http://blog.livedoor.jp/lynnsuzu/
もちろん、学研パブリッシングのミスはいただけないし、著者から批判を受けて当然だろうが、「ほんとねこ」の著者は現役書店員である。現役書店員が自ら本を上梓するとなると、ここまでアマゾンに頼ってしまうことになるのかと私は驚きを禁じ得なかった。著者からするとアマゾンは、それだけ魅力的な流通チャネルなのである。

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2)【本日の一行情報】

佐賀新聞が「新・戦争のつくりかた」(マガジンハウス)を取り上げている。
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/197907
http://magazineworld.jp/books/paper/2710/

◎「スラムダンク奨学金」が第9回を迎えた。
http://grandjump.shueisha.co.jp/slamdunk-sc/vol15_top.html
http://slamdunk-sc.shueisha.co.jp/message/index.html

講談社の創刊60周年を迎える少女マンガ誌「なかよし」は、その記念企画として、過去の名作から「きんぎょ注意報!」「だぁ!だぁ!だぁ!」「ミラクル☆ガールズ」など計10作品を復刻販売することになった。「なかよし名作総選挙」が大反響であったため全10作の復刻となった。
http://www.47news.jp/CN/201506/CN2015061601001916.html

◎「オレンジページ」と講談社の「モーニング」連載の料理マンガ「クッキングパパ」がコラボしている。ともに30周年を迎えた。
http://www.moae.jp/comic/cookingpapa/30

講談社は、スマホマガジン「Hot-Dog PRESS」のゲーム化プロジェクトを始動。スロット&バトルRPG「Hot-Dog PALACE」を今秋リリースする。
http://gamebiz.jp/?p=145338

ソニーは、「Xperia Z4 Tablet」などを購入して製品登録したユーザーを対象に、Reader Storeで使える電子書籍チケットやmoraのクーポンをプレゼントする「電子書籍ハイレゾデビュー応援キャンペーン」や、「延長保証キャンペーン」を8月31日(月)23時59分まで実施している。
http://www.phileweb.com/news/mobile_pc/201506/16/502.html

カルチュア・コンビニエンス・クラブグループで、映像・出版・音楽の企画製作等、エンタメ事業を展開するカルチュア・エンタテインメントと、CCCグループでネットエンタテインメント事業を行うT-MEDIAホールディングスは、様々なエンタテインメントコンテンツを創り出すクリエイターを発掘し、製作からレンタル・販売までを総合的に支援する「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM」の第1弾として「映像クリエイター発掘」を開始した。
http://www.ccc.co.jp/news/2015/20150616_004770.html

昭文社は、海外版「まっぷるマガジン」シリーズで初めて、情報量はそのままにミニサイズにした「まっぷる 台北 mini」「まっぷる ホノルル mini」を6月24日より発売する。250万ダウンロードを突破した読者限定の無料旅行アプリ「まっぷるリンク」に対応しているのも特徴だ。
http://www.mapple.co.jp/mapple/news/2015/06/5704.html

◎フジテレビは今秋日本に上陸を果たすネットフリックス向けにオリジナル番組を供給することになった。第1弾として、「テラスハウス」の新作「TERRACE HOUSE NEW SEASON COMING」(仮)と連続ドラマ「アンダーウェア」(英語タイトル:Atelier)を制作する。フジテレビの大多亮常務取締役は次のように語ったという。
「可処分時間の奪い合いの中、テレビ局が作った番組に触れていただかないと何も始まらない。動画配信を当たり前のように観ている人たちが増えていく中で、柔軟性を持ってコンテンツを作っていかないとますますテレビは廃れていってしまうのではないか」
http://www.47news.jp/topics/entertainment/oricon/culture/174684.html

◎フジテレビ報道局がTBSの災害担当記者に取材申込みをしていた!
http://gogotsu.com/archives/8662

楽天は、コミュニティFMラジオ「Rakuten. FM TOHOKU」を開局する。楽天イーグルスの試合中継はもちろんのこと、地域の生活情報のほか、楽天トラベルなど楽天グループの企業とタイアップした番組の放送も予定している。
http://www.rakuteneagles.jp/news/detail/5354.html

学研パブリッシングは、女性ファッション誌「mer」(メル)主催のイベント「mer fes.」(メルフェス)を9月23日(水・祝)に恵比寿ザ・ガーデンホールで開催する。
http://asbs.jp/news.php?id=2546

◎男性ファッション誌「men's egg」のカリスマモデルだった照井憲宇代表が平成13年4月に立ち上げ、男性向けファッション通販サイト「MAYHEM」を運営するワールドコンエストが、東京地裁から破産開始決定を受けていた。
http://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/20150617_01.html

太田出版は「『絶歌』の出版について」を発表した。
「本書の出版がご遺族の方々にとって突然のことであったため、あの事件をようやく忘れようとしているご遺族の心を乱すものであるとしてご批判を受けています。そのことは重く受け止めています。
私たちは、出版を検討するにあたり、その点を意識しなかったことはありませんでした。本書がその内容よりも、出版それ自体の反響として大きくマスコミに取り上げられるであろうことや、それによって平穏へと向かいつつあるご遺族のお気持ちを再び乱す結果となる可能性を意識しました。
それを意識しつつも、なお出版を断念しえず、検討を重ねました。
出版は出版する者自身がその責任において決定すべきものだと考えます。出版の可否を自らの判断以外に委ねるということはむしろ出版者としての責任回避、責任転嫁につながります」
http://www.ohtabooks.com/press/2015/06/17104800.html

ライブドアニュースミリオン出版の「BLACKザ・タブー編集部」のTwitterアカウントがフジテレビの取材姿勢に怒っていることを報じたところ、「BLACKザ・タブー編集部」は次のようにツイートした。
ライブドアニュースって完全に人のツイートだけでニュースを作るのね。勉強になったわあ」
http://news.livedoor.com/article/detail/10243212/

諫山創のマンガ「進撃の巨人」を原作とする実写映画と劇場アニメの公開を記念して、それぞれ同じ役を演じるキャスト、監督同士の対談が、7月1日発売の「週刊少年マガジン」31号を皮切りに講談社の雑誌18誌で順次掲載される。
http://natalie.mu/comic/news/150978
FRaU」「ViVi」「VoCE」ではやるのに何故「with」ではやらないのだろうか?

◎白ヤギコーポレーションが運営するキュレーションニュースアプリ「カメリオ」に、2015年6月18日(木)から、公式チャンネルとして新たなアイティメディアの「ITMedia」と「ねとらぼ」、インプレスの「Impress Watch」、メディアジーンの「GIZMODO」と「Lifehacker」、KADOKAWA アスキー・メディアワークスの「週刊アスキー」など47メディアが追加された。
http://www.mdn.co.jp/di/newstopics/41514/
白ヤギコーポレーションは、こういう会社だ。
http://shiroyagi.co.jp/

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3)【深夜の誌人語録】

情熱はガソリンであってエンジンではない。