【文徒】2015年(平成27)9月30日(第3巻183号・通巻628号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】奥田愛基と家族への殺害予告
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

                                                                            • 2015.9.30 Shuppanjin

1)【記事】奥田愛基と家族への殺害予告

朝日新聞は次のように書いている。
「安全保障関連法案への反対運動をしてきた学生団体『SEALDs(シールズ)』の中心メンバー、奥田愛基さん(23)が28日、自身と家族に対する殺害予告の書面が届いていたことをツイッターで明らかにした」
http://www.asahi.com/articles/ASH9X67FVH9XUTIL06P.html
奥田のツイートは次のようなものだった。
「学校の方に、僕と家族に対する殺害予告が来ました。なんか、僕だけならまだしも、なんで家族に対してもそうなるのか…。何か意見を言うだけで、殺されたりするのは嫌なので、一応身の回りに用心して、学校行ったりしてます。被害届等、適切に対応してます」
https://twitter.com/aki21st/status/648384408714506240
父親の奥田知志は息子のツイートをRTしつつ、こう投稿している。
「用心はする。だが、怯まない。顔を上げよう。青空が広がっている。皆様には、ご心配いただき申し訳ない。オヤジ」
https://twitter.com/tomoshiokuda/status/648399309096943616
小池一夫が次のようにツイートしている。
ツイッターをしているとよく分かるのだが、暴言や、皮肉や、罵倒を書き込む人ってそれが精一杯なンだよね。そういう人って、礼儀正しい人の無視に気がついていない。例えて言うなら、高速道路を走る軽自動車の100km/hとフェラーリの100km/hの違いかな。相手になってないのに競り勝とうとする」
https://twitter.com/koikekazuo/status/648425819598008320
しかし、軽自動車に軽自動車の自覚がない。そんな軽自動車がポルシェに大量に寄って、たかって来る。特にツイッターではそうだ。
これは島田裕巳のツイート。
オウム事件の時は、『殺してやる』と大学に電話がかかってきた。というか、直接言われた」
https://twitter.com/hiromishimada/status/648669445884284928
歌手の石川さゆりのブログに注目が集まっている。9月18日にこんなことを書いていたのか!
「昨夜から世の中、安保法案のニュース。
若者たちも、この度は国会前や日本のいろいろなところで平和な日本を願い声をあげています。
同時に国会の中の様子もテレビに映し出されると、雨の中、声をあげている人々の声が少しでも届いているのだろうか???と思います。
強行採決
信じられないような、混乱した国会の様子です。
もう一度白紙にもどし、皆に理解できる議論を国会でやってほしいと、一人の国民として願います」
http://www.ishikawasayuri.com/diary/2015/09/post_272.html
そういえば石川さゆりの元亭主の馬場憲治は、新宿高校時代に坂本龍一や政治家の塩崎恭久とともに校長室に乱入し、校長を軟禁したことで知られる。

                                                                                                                        • -

2)【本日の一行情報】

◎「週刊少年マガジン」(講談社)に連載されている鈴木央の「七つの大罪」が、再びアニメ化されることになった。
http://animeanime.jp/article/2015/09/27/25071.html

◎「@DIME」が猫本専門店「神保町にゃんこ堂」を紹介している。
「当初3棚分だった猫本専用スペースは店内の半分以上にまで拡大。現在、約400種類、2000冊以上の猫本が陳列されるまでになった。もはや『神保町にゃんこ堂』の中に『姉川書店』のコーナーが設けられているようなイメージである」
http://dime.jp/genre/206456/2/
私の事務所から最も近い書店がここである。

文藝春秋は、村上春樹の新刊「ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集」を11月21日に発売する。写真頁を追加した、電子特別版も単行本と同時発売となる。ミリオンセラーとなった『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』も12月に文春文庫から発売される。
http://www.cinra.net/news/20150928-murakamiharuki

◎「月刊flowers」11月号(小学館)の付録は吉田秋生海街diary」の今年11月スタートの2016年用カレンダーだ。
http://natalie.mu/comic/news/161227
ちゃんと使える手帳が付録の雑誌があっても良いなあ。

◎ヤフージャパンはパソコンからは月間649億以上、スマホからは319億以上の総PVとなる国内最大級のサイトであり、「現在、約200社の300媒体が1日約4000本の記事をヤフーニュースに提供している」そうだ。
「その編集体制は意外なほどコンパクトだ。約25人が、東京を中心に北九州、大阪、八戸の国内4拠点で、365日24時間4交代制で作業に当たっている。半数は伊藤氏のようなメディア出身者で、残りは新卒採用された社員や、他部署から移ってきた社員だ」
http://mainichi.jp/premier/business/entry/index.html?id=20150925biz00m010004000c&fm=mnm
実は、私はこの「文徒」を書くにあたって殆んどヤフーを使っていない。

◎噂通りテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)が米メディア大手コムキャストの傘下に入ることが正式に決まった。
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150928-OYT1T50059.html

◎これは「アエラ」に掲載された記事だ。中原一歩の「ノンフィクションを殺すのは誰か そんな出版業界でいいのか」。
「組織に属さず、取材から執筆まで一人でこなすノンフィクションライターは徒党を組むことを嫌う一匹狼が多い。しかし、風の便りで聞こえてくるのは、雑誌という仕事の現場が次々と消え、まっとうな生活ができないという悲痛な叫びだ。名誉ある賞を取りながら、40代で引退宣言を自身のブログで発表した作家もいる。若手ばかりではない。私は尊敬していた著名な作家に、取材費という名目の生活費を無心されたことがある」
http://dot.asahi.com/aera/2015092800056.html?page=1

◎パルが展開するバッグブランド「russet」(ラシット)が集英社女性誌「MORE」(モア)とコラボした「究極のお仕事バッグ」を発売した。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000011430.html

◎2015年上半期の日本を含む「アジア太平洋地域のインターネットユーザーのクロスデバイス利用動向調査」(Appier)の調査結果によれば、広告の到達可能なデバイス数が最も高かったのは、ほとんどの国・地域で水曜日となったそうだ。アクティブユーザーに関しては、日曜日から火曜日も広告主がリーチするのに適しているという結果だった。
http://japan.cnet.com/marketers/news/35071039/

元木昌彦が亡くなった川鍋孝文について次のように書いている。
「小柄だが威圧感のある編集長で、怒鳴られると編集部全体がシーンとなった。編集長を辞めてしばらくして、日刊ゲンダイ立ち上げのために数人の社員たちと講談社を離れた」
http://www.cyzo.com/2015/09/post_24127_4.html
(上記URLが開かない場合は以下の4ページ目)
http://www.cyzo.com/2015/09/post_24127.html

◎「ジーユー」が去る9月18日に本格創刊したWEBマガジン「G.PAPER」は、3月にテスト創刊した際に月間で約300万PVを獲得している。言うまでもなく「ジーユー」はファーストリテイリングの完全子会社である。「G.PAPER」は「ジーユー」のオウンドメディアでもある。内容は毎週、更新されるという。
http://www.gu-japan.com/gpaper/
http://www.gu-japan.com/pdf/20150918_gpaper01.pdf
今後、ECサイトはWEBマガジンを自ら創刊するなど、ますます女性ファッション誌並みに洗練化されていくことになるだろう。「着回し」が女性ファッション誌にとって武器にならない時代がやって来るということだ。

◎日本人セレブは「ザ・キタノ・ニューヨーク」が好きなんだよね。安倍ちゃんもここに泊まった。
http://www.asahi.com/articles/ASH9X5RQ7H9XULFA026.html

◎「第21回 東京ガールズコレクション 2015 AUTUMN/WINTER」で「saita」創刊20周年SPECIAL STAGEが行われた。
http://news-tv.jp/_ct/16874477
流通グループで唯一持ちこたえたのが最後発でセブン&アイ出版の「saita」ということになる。かつて「オレンジページ」はダイエー、「レタスクラブ」は西友だった。
http://saita.net/introduction/index.html
http://news-tv.jp/_ct/16874477

                                                                                                                        • -

3)【深夜の誌人語録】

現実に押し潰されないためには夢が必要である。