【文徒】2016年(平成28)2月8日(第4巻24号・通巻711号)

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1)【記事】太洋社が「自主廃業」を決断
2)【記事】一迅社がノベル刊行遅延で「お詫び」に至る顛末
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
5)【資料】太洋社「書籍・雑誌等の供給継続のお願い」(全文)

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1)【記事】太洋社が「自主廃業」を決断

大洋図書が2月1日からFC店舗188店 の帳合を太洋社から日販に変更した。加えて2月1日以降、一部の出版社が送本を停止した。それから1週間も経たずして、太洋社は2月5日金曜日に取引先の版元に「書籍・雑誌等の供給継続のお願い」と題された文書を送付した。そこには「今後の事業の行く末を見据えると、いずれ自主廃業を想定せざるをえない」と書かれていた。太洋社は「倒産」ではなく「自主廃業」を選択したということになる。
太洋社の負債は2015年6月期末時点で約84億7900万円 。当然、これよりも数字は大きくなっていることが予想される。栗田出版販売の負債が134億9600万円であったことを考えれば、たとえ今年2月末における資金繰りの手当は付いているにしても、この段階で「自主廃業」を選択したことは、出版業界に与えるダメージを最小限に抑えることになったと評価できるのかもしれない。出版社からすれば首の皮一枚残しての「自主廃業」ということになろうか。このまま事業を継続すれば間違いなく「倒産」という最悪の事態が待っていたに違いない。
何しろ2005年(平成7)6月期には486億6721万円 あった売上高が昨年6月期には171億2152万円 まで減少していた。65%も売上を減らしていたことになる。船橋流通センターを京成電鉄に売却し、遂には文京区の旧本社不動産を売却し、従業員のリストラや新狭山センター閉鎖など再建を模索したとはいえ、紙の出版市場が縮小し、太洋社から帳合変更する書店が後を絶たないという状況を考えれば、打つ手は「自主廃業」しか残されていなかったということになろう。太洋社は10期連続減収、6期連続経常赤字であった。
日販、トーハンにしても旧本社不動産を売却してしまった太洋社を傘下に入れる経営的余裕はなかったのである。東武ブックセンターやブックスフジ、文真堂書店、こまつ書店など有力書店の帳合が太洋社であった段階であれば、大取次の傘下に入るという選択肢もあったろうが、もはや言ってもせん無いことである。ちなみに太洋社が他社に帳合変更された80%はトーハンによるもの と言われている(結局は退任してしまったがインテージから招いた加藤顯次専務取締役に反発し、帳合変更をした書店もあるという噂も流れたが真偽は不明である)。
今後、太洋社は全資産の精査を行い、不動産などの重要資産の換価と売掛金回収の徹底を図ることになる。また、 出版社に対する買掛金支払いに万全を期すべく、約200店と推測される得意先書店の同意のうえで帳合変更を要請していく ことになる。その過程で廃業を余儀なくされる書店がどの程度出て来るのかが最大の焦点となるのかもしれない。例えば芳林堂からの入金がないため出荷停止したといった話も流れている。
「書籍・雑誌等の供給継続のお願い」には、こう書かれている。
「・・・売掛金入金の滞りがちな一部のお取引書店様に対しても、最大限の支援を申し上げて参りました。しかし、結果としては、このような一部のお取引書店様に対する売掛金につき、多額の延滞が生じ、その回収可能性を慎重に検討すべき事態に直面することとなりました」
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/4137.html
http://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/20160205_01.html?s=rss
http://www.asahi.com/articles/ASJ255VFGJ25UCVL014.html
http://this.kiji.is/68272821643640840?c=39550187727945729
ミシマ社の三島邦弘代表が次のようにツイートしている。
「太洋社自主廃業を視野に、の報を受け、ああ、とうなるしかありません。ミシマ社の直取引は、この太洋社さんという取次があってこそのものでした。直取引を嫌がる書店さんに買切条件で他の取次さん経由でお届けする、という役割を一手に担ってくださったのです。本当に、感謝の思いしかありません 」
https://twitter.com/mishimakunihiro/status/695575730055286785
私が太洋社帳合の書店として思い出すのは知遊堂、カルコス、友朋堂、附家書店、竹島書店あたりである。今はどうなっているのだろうか?太洋社帳合の書店は地域密着型が多いという印象を私は抱いていた。

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2)【記事】一迅社がノベル刊行遅延で「お詫び」に至る顛末

一迅社 は2月4日に「『停電少女と羽蟲のオーケストラ』ノベル3巻のお詫びとお知らせ」を発表した。
「『停電少女と羽蟲のオーケストラ』ノベル3巻の刊行が遅延しております件について、先生・関係各位並びに読者の皆様にご心配をお掛けしております事、深くお詫び申し上げます。本件に関する進捗及び今後の対応につきまして、ご報告致します。
『停電少女と羽蟲のオーケストラ』ノベル3巻につきましては、現在本文原稿の制作・監修及び、ドラマCD音源の制作を完了しております。
今後に関しましては、本文原稿の校閲、DTPデータ作成、イラスト制作、デザイン制作等を速やかに遂行し、一日でも早く楽しみにお待ちいただいている皆様に本書をお届けできるよう、刊行に向けて進行してまいります。
スケジュールの滞りに関しましては弊社の管理不足であり、先生・関係各位並びに読者の皆様に多大なご迷惑をお掛けすることになりましたこと、重ねてお詫び申し上げます」
http://www.ichijinsha.co.jp/notice/2016/02/04/1958/
事の発端となったのは、「停電少女と羽蟲のオーケストラ」の作者である諸口正巳がツイッターで原稿を提出してから2年間にわたって放置されたままであることを告発するツイートを2月2日に投稿したことによる。
一迅社から発売されるはずの『停電少女と羽蟲のオーケストラ』ノベライズ第3巻ですが、いつ発売されるかまったくわからない状況です。わたくし諸口正巳が申し上げたいのは、 『2014年3月31日に担当に原稿を送っていること』です。2年前のことになろうとしています」
https://twitter.com/m_molockchi/status/694460503888822272
「急いでほしいと言われたので、わたしは徹夜までして締切に間に合わせました。しかし現状はこのとおりです。まだ校正すら終わっていません。メールで初稿を送付した段階で止まっているのです。 いつまで経っても発売されないのは、わたしのせいではないということだけ申し上げたいと思います」
https://twitter.com/m_molockchi/status/694461016885702656
「『滅びろ一迅社』とまでは言わないけど、『いったいどうしたいんでしょ一迅社』と言いたいところです」
https://twitter.com/m_molockchi/status/694461682521735168
「もちろんこの件に関しては、再三担当にメールで確認しています。最近は、『打ち切りなら打ち切りとはっきり言ってください』と聞くようになりました。でも答えはいつも変わらないのです。『スケジュールを再調整してのちほどご連絡します』。今回も同じ内容の返信を受け、報告にいたりました」
https://twitter.com/m_molockchi/status/694465609065598976
「以上です。 わたしが『ノベライズの原稿も書かず他の小説を書いている作家』と思われたら困りますので、申し上げました。お騒がせしました。平常運転に戻ります」
https://twitter.com/m_molockchi/status/694466139997413376
「停電少女と羽蟲のオーケストラ」 の監修を担当するIMも諸口に歩調を合わせるかのようにツイートしている。
一迅社さんから発行されている『停電少女と羽蟲のオーケストラ』ノベライズ版の続編につきまして。『IM』サイドは一迅社さんから制作受諾を行い、CDに関しては2014年中に納品をしております。また、小説に関しても原作者により監修は済んでおります」
https://twitter.com/IM_10th/status/694476360329211904
「本件は弊社からも一迅社さんに再々問い合わせ、及び催促をしておりますが、明確な事情は説明されず、また公の場に公開されておりません。その為、大変申し訳ありませんが、ノベライズに関するお問い合わせは『一迅社さんにお願い致します』と明記させて頂いております」
https://twitter.com/IM_10th/status/694476765557751808
「楽しみにお待ち頂いているお客様、また小説の執筆者様に不快な思いをさせてしまい、申し訳御座いません。現状このようなご報告しか出来ないことが心苦しく、弊社と致しましても大変遺憾であります。物語を届けたいという気持ちしかありません。本件は改めて報告させて頂きます。申し訳御座いません」
https://twitter.com/IM_10th/status/694478250798546944
かくして 一迅社が「お詫び」を発表する羽目となるのだが、誰もがメディアを持ち、情報を発信できるソーシャルメディアの時代でなかったならば、うやむやになっていたことだろう。

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2)【本日の一行情報】

ビジネス誌の「プレジデント」が読者アンケートの結果を「あなたが評価する経営者」として発表した。1位「稲森和夫」、2位「孫正義」、3位「豊田章男」、4位「柳井正」、5位「永守重信」、6位「鈴木敏文」、7位「新浪剛史」、8位「星野佳路」、9位「C・ゴーン」、10位「松本晃」。
ワーストが興味深い。1位「渡邉美樹」、2位「東芝歴代社長」、3位「堀江貴文」、4位「三木谷浩史」、5位「孫正義」、6位「原田泳幸」、7位「サラ・カサノバ」、8位「柳井正」、9位「出井伸之」、10位「大塚勝久」。
孫と柳井はベスト、ワーストともにランクインしている。
http://getnews.jp/archives/1380526

学研塾ホールディングスの秀文社が学研スタディエに商号変更した。
http://gakken-jhd.co.jp/news/201602/20160203.html

テレビ東京の金曜日ドラマ「警視庁ゼロ係」の原作は富樫倫太郎の「生活安全課0係」(祥伝社)である。
http://www.tv-tokyo.co.jp/zerogakari/
http://www.shodensha.co.jp/pop/images/Butterfly_POP.jpg

◎「外国人派遣会社 遠藤五輪相に予算化要請 創業者が献金」は毎日新聞のスクープ。
http://mainichi.jp/articles/20160204/k00/00m/040/158000c
朝日新聞によれば遠藤五輪相は「毎日新聞の報道について、『事実誤認に基づくもので大変遺憾に思っている』と否定した」そうだ。
http://www.asahi.com/articles/ASJ2435RJJ24UTFK005.html

講談社の少女マンガ誌「なかよし3月号」の付録は「本格まんが家セット」。24種10枚の「ビッグスクリーントーン」が目玉だ。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000881.000001719.html

◎「神戸新聞広告賞」の最優秀賞は電通西日本神戸支社の「障がいのある私に、新しいハードルをありがとう。」が選ばれた。広告主部門の金賞は兵庫県健康福祉部こども局児童課の「ひょうご児童虐待防止サポーター」。広告会社部門の金賞は博報堂DYメディアパートナーズ関西支社、博報堂関西支社の「キングジョーの神戸再上陸」。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201602/0008776407.shtml
http://www.kobe-np.co.jp/ad-data/ad_aw/

文藝春秋電子書籍週刊文春が報じた 清原和博薬物疑惑』直撃取材のすべて」をリリースした。「週刊文春」2014年3月13日号に掲載された記事「清原和博緊急入院 薬物でボロボロ」を電子書籍化したものだ。100円。
http://www.christiantoday.co.jp/articles/18907/20160204/kiyohara-kazuhiro-drug-shukan-bunshun-ebook.htm

堀江貴文が「週刊文春」記者の電話番号を晒した。
「連絡先を知らないはずの週刊クソ文春記者から突然携帯電話に電話。知らない人だったのですぐに切ったら何度もストーカーのように電話してきやがった。 どうせ怪しい方法で入手した番号だろう。 ×××××××××××から電話かかってきても受けない方がいいですよー」
https://twitter.com/takapon_jp/status/695422273725952000
週刊文春』記者の携帯に多数のイタズラ電話がかけられてきたため、威力業務妨害にあたると文春側が抗議書を送付したところ、このツイートは削除されたという。

◎「日経WOMAN Online」の「編集部からのお知らせ」に次のように書かれていた。
「日経WOMAN1月号増刊『日経WOMAN スール』p.52の『キャリアヒストリー』に誤りがありました。『イギリス遊学』は、正しく は『イギリス留学』です。また、ページ右上に使用の重盛佳世さんの写真は、マガジンハウスからの提供です。お詫びして訂正・追記いたします。」
「全くダメな英語が1年で話せた! アラフォーOL Kayoの『秘密のノート』」(マガジンハウス)の重盛佳世である。
http://wol.nikkeibp.co.jp/atcl/magazine/15/103912/020300005/

電通パナソニックは、従来のスポーツ競技映像素材に、センシングによる選手のバイタルデータ(生体情報)、スポーツ画像解析によって得られる競技解析データ、スポーツ科学による分析情報などを付加・統合する「プレミアム・スポーツコンテンツ」を活用した事業開発に向け、業務提携を行うことで合意した。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2016/0204-008648.html

電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、スペインのスポーツマーケティング会社「Alesport Group」(アレスポーツ・グループ)の株式100%を取得することにつき、同社株主と合意した。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2016/0205-008649.html

◎「第2回 次にくるマンガ大賞」は「背すじをピン!と鹿高競技ダンス部へようこそ〜」(横田卓馬集英社)に決定した。
1「背すじをピン!と鹿高競技ダンス部へようこそ〜」横田卓馬 集英社
2「亜人ちゃんは語りたい」ぺトス 講談社
3「賭ケグルイ」原作:河本ほむら 作画:尚村透 スクウェア・エニックス
4「ダンジョン飯」九井 諒子 KADOKAWA
5「ゴールデンカムイ野田サトル 集英社
6「ぐらんぶる」漫画:吉岡公威 原作:井上堅二 講談社
7「サイケまたしても」福地 翼 小学館
8「エンバンメイズ田中一行 講談社
9「ブラッククローバー田畠裕基 集英社
10「恋は雨上がりのように眉月じゅん 小学館
http://top.tsite.jp/news/geinou01/o/27664159/

◎グリーとLINEは、ゲーム事業において、両社が2014年10月に共同出資により設立した「Epic Voyage」(エピック・ボヤージュ) を通じて、マーケティングパートナーとして協業することになった。これにより、グリーのアプリ開発スタジオWright Flyer Studiosがパブリッシャー(発売元)となり、開発、企画・運営を担当したコンテンツをLINE GAMEプラットフォーム上で展開し、LINEがマーケティング部分を担当する。協業第一弾となるのは、2016年上半期中にリリースを予定 しているアクションRPG「追憶の青」となるそうだ。
http://corp.gree.net/jp/ja/news/press/2016/0204-01.html
http://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2016/1228

世界文化社の「ゴールド」はホームページにおいて、内山しのぶ編集長名義で、「読者のみなさまへ」を公表した。
「日頃より『GOLD』をご愛読いただき誠にありがとうございます。
素敵な読者の方々とともにここまで歩んでまいりました『GOLD』ですが、今後、ムックの刊行や、タブロイド、電子コンテンツなど新たなメディアで展開していくため、 2016年3月号を持ちまして定期刊行を終えることにいたしました。
これまで応援していただき、ありがとうございました。
華やかなGOLD世代がますます輝きますように! 」
http://www.gold-web.jp/editorial/2016-02-05-10397.html

TSUTAYAの“本の目利き”書店員たちが「今、本当にオススメしたい文庫」を厳選し、復刊するプロジェクト 「書店員が選んだもう一度読みたい恋愛文庫」の第1位に「九月の恋と出会うまで 」(双葉社)が選ばれ、2月9日に復刊されることになった。
キャンペーン期間は2月9日(火)〜3月31日(木) 。この復刊プロジェクトは4月、6月、8月にも 実施される。「流通ニュース」は次のように書いている。
「今回の企画に先立ち2013年12月〜2015年5月まで、試験的に11作品を復刊したところ、有名作家新作も重版が厳しいといわれる中、9タイトルに重版がかかるというヒットを重ねた。
中でも、「どんでん返し」(双葉文庫)は11刷9万部という異例のヒットとなり、有楽町店で販売した「人喰いの時代」は1店1400冊以上を販売するなど、予想以上の反響を得て、個店での展開にとどまらず、今回の全国的な展開に至ったという 」
http://ryutsuu.biz/topix/i020524.html
http://top.tsite.jp/news/book01/campaign/27324361/?sc_int=tcore_news_recent

◎昨年夏、TBS系で放映された「表参道高校合唱部!」が学研プラス によってノベライズされた。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000310.000007512.html

◎フジテレビは4月から、平日午前4時から午後7時まで、15時間を生放送で編成することになった。
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1600788.html
問題は15時間にわたって「生放送」であることを生かせるかどうかである。

◎ヤフーは、ホテルなどの予約サイトを運営する「一休」へのTOBを成立させた。
http://www.asahi.com/articles/ASJ2441BHJ24ULFA012.html

タワーレコードは雑誌「NO MUSIC, NO LIFE. YEARBOOK 2016」を刊行する。年に一度の発行となる。
http://natalie.mu/music/news/174966

◎米コンデナストと米ハーストは共同で販売・制作を担当するための新会社PubWorxを設立した。
https://hon.jp/news/1.0/0/7571
http://www.talkingnewmedia.com/2016/02/04/conde-nast-and-hearst-team-up-to-create-new-company-to-handle-production-and-circulation/

KADOKAWAは、今春カプセルトイ売場に向けてキャラクターフィギュアを展開する新規レーベル「KADOKAWA CAPSULE ARTIST LABEL」(KCAL)を立ち上げる。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002101.000007006.html

◎創業者にして最大株主の佐野陽光取締役が穐田誉輝社長が率いる現経営陣の退陣を求めていたクックパッドだが、取締役の選任案を一本化することで両者が合意した。しかし、火種は燻りつづけるのだろう。株価の続落が両者をとりあえず歩み寄らせただけの話である。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ05I1I_V00C16A2TJC000/

アサツー ディ・ケイ 1月度単体売上高。デジタルメディア が前期比134.8% !
https://www.adk.jp/wp/wp-content/uploads/2016/02/release_Billing201601j.pdf

電通1月度単体売上高。「その他」が前年比418.8% !「その他」には衛星その他のメディア、メディアプランニング、スポーツ、エンタテインメント、 その他コンテンツなどの業務が含まれる。雑誌は77.5% 。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2016013-0205.pdf

◎「文豪ストレイドッグス 」から朝霧カフカ による小説「文豪ストレイドッグス外伝 綾辻行人 VS. 京極夏彦」がKADOKAWAから刊行された。
綾辻探偵事務所を開いている綾辻行人は、“殺人探偵”の異名をとる名探偵。
だが、あまりにも危険な異能を持つために異能特務課の新人エージェント、辻村深月の監視を受けている。そんなある日、綾辻はある殺人事件の解決を依頼される。その奇怪な手口から綾辻は、永遠の宿敵、怪人・京極夏彦の関与を疑うのだが……!?
殺人探偵・綾辻と妖術師・京極。知と力を尽くした死闘が今、幕を開ける」
http://www.kadokawa.co.jp/sp/bungo/#novelg_area
http://ddnavi.com/interview/283413/a/

幻冬舎片山裕美女性誌事業部部長は広島の出身。
「実は、東京でファッション誌を立ち上げる際には、必ず広島市内でファッションスナップや読者リサーチを行っています。若い人たちのファッションは磨かれていて可愛くセンスもいいから、ひろしまのスナップは欠かせないんです。また、地方都市でこんなにショップやブランドが揃っている街は、他になかなかありません 」
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/233/interview-katayama.html
彼女が移籍前の主婦の友社入社数年目、「私の体には3つの悪魔がいるの。物欲と名誉欲と性欲」とランチタイムに同僚に向かい声高に話していたのが思い出される。栴檀は双葉より芳香していた。

集英社の少女マンガ誌「りぼん」3月号の付録は「友チョコパーティーセット」。
http://ribon.shueisha.co.jp/now/index.html#appendix
この付録を使って実際にチョコ作りを体験できるイベント「りぼん×東急ハンズ 友チョコおまかせ!デコチョコレッスン」が、東急ハンズららぽーと豊洲店 、渋谷店で開催され、2月11日には新宿店 で開催される。
http://natalie.mu/comic/news/175217

宮城県多賀城市立図書館 が所謂「CCC図書館」として3月21日 にリニューアル・オープンするが、「Business Journal」は「ツタヤ図書館、市側の元図書館協議会会長がCCC天下り疑惑…新館長に就任」で次のように書いている。
多賀城市教委によれば、照井氏が多賀城小学校校長と兼務するかたちで図書館協議会の会長に就任したのは12年2月。その会長職を2年間務めたあと定年退職し、約1年間ほかの自治体の教育委員会に嘱託で勤務し、なぜか昨年4月にCCCへ入社している。そして同年10月からは準備室室長に就任している」
http://biz-journal.jp/2016/02/post_13674.html

◎「Kindleストア」における2015年の出版社別年間売上ランキング が発表された。
1位「KADOKAWA」、2位「講談社」、3位「集英社」、4位「小学館」、5位「文藝春秋」、6位「ダイヤモンド社」、7位「双葉社」、8位「秋田書店」、9位「SBクリエイティブ」、10位「新潮社」。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000532.000004612.html

ミクシィのXFLAG(エックスフラッグ)スタジオは、Facebook とのコラボにより、スマホアプリの「モンスターストライク」(通称モンスト)の北米におけるマーケティング活動を、2016年春に開始することになった。
http://mixi.co.jp/press/2016/0205/16369/

白泉社のマンガが続々映像化される。清水玲子のミステリー・コミック「秘密」が実写映画化される。監督は「るろうに剣心」シリーズで累計興行収入130億円 を突破させた大友啓史。公開は8月6日。田中メカの「お迎えです。」はテレビドラマ化が決定。「LaLa」では2月24日発売の4月号から連載が開始される。羽海野チカの「3月のライオン」 もテレビアニメ化され今秋より放映開始。加えて実写映画化もされる。あきづ空太の「赤髪の白雪姫」はテレビアニメが放映中。
http://www.hakusensha.co.jp/himitsu-eiga/
http://www.hakusensha.co.jp/omukae/
http://www.hakusensha.co.jp/akagami/
http://3lion-anime.com/

ブリヂストンサイクルは、光文社の女性誌「VERY」とコラボした『ハイディ.II』発売5周年を記念した限定モデル2車種を、2月中旬に全国の販売店を通して発売する 。
http://www.bscycle.co.jp/news/release/2016/2685

和月伸宏るろうに剣心明治剣客浪漫譚―」の1巻から4巻が、宝塚 によるミュージカル「浪漫活劇 るろうに剣心」の公演がスタートしたことを記念して2月5日から2月11日16時59分まで1週間限定で「少年ジャンプ+」にて無料配信 されている。
https://gunosy.com/articles/RmLQ8
マンガはテレビアニメ、連続ドラマ、劇場アニメ、実写映画、ノベライズなど、様々なマルチユースが可能なことを集英社が証明してくれている。舞台「ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』」の再演も決定した。
https://gunosy.com/articles/aOgKg

◎「さっぽろ雪まつり」 に「進撃の巨人」現る。また、4月5日(火)からは、札幌芸術の森美術館で「進撃の巨人展 SELECT WALL SAPPORO」が開催される。
http://news.walkerplus.com/article/72113/
http://www.stv.ne.jp/event/kyojinten_sapporo/index.html

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4)【深夜の誌人語録】

想像力や創造力に妥協は必要ない。

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5)【資料】太洋社「書籍・雑誌等の供給継続のお願い」(全文)

太洋社「書籍・雑誌等の供給継続のお願い」

お取引出版社様 御中
株式会社太洋社
代表取締役 國弘晴陸

 突然の申出で誠に恐縮ですが、弊社は、この度、以下に述べますとおり、お取引出版社様への買掛金の支払につき万全を期すため、現時点における弊社全資産の精査を行い、とりわけ不動産を中心とする重要資産の換価を実現するとともに、売掛金回収の徹底を図る必要があると判断致しました。今般のお願いは、従前のお取引出版社様への弊社経由の返品ルートに何らかの変更を加えるものではなく、もっぱら可及的速やかに帳合変更を実現することによって、お取引出版社様からお取引書店様への流通ルートの変更を図るものであって、弊社の現状認識では、当面、平成28年2月末における買掛金の支払いに係る資金繰り上の手当はついております。
 今後の弊社事業の行く末を見据えますと、いずれ、自主廃業を想定せざるをえないことから、万一にも、お取引書店様に対する書籍・雑誌等の供給に不測の事態が生じないようにするため、現時点で、お取引書店様において、これまでの取引を他の出版販売会社様へ帳合変更して頂くのが最善であると考えたうえでの措置であります。しかも、かかる帳合変更のお願いにあたっては、お取引書店様のうち、これまで弊社に対する買掛金を約定どおり全額入金頂いてきた実績のある書店様を対象として実施するとともに、現時点における弊社に対する未払買掛金は帳合変更後速やかに入金して頂くことを想定していることから、今般の帳合変更をすすめることは、お取引出版社様にとっても弊社に対する売掛金保全は万盤なものになると考えております。
 弊社としては、お取引書店様のご同意を得たうえで、速やかに、帳合変更を行う所存ですので、是非とも、引き続き、書籍・雑誌等の供給を頂けるようご協力をお願いするとともに、新たな出版販売会社様を介しての流通ルートの早期確立にご協力をお願い致します。なお、既に、複数の出版販売会社様からは、お取引書店様のご同意が得られた場合には、一定の条件の下での帳合変更にご協力いただける旨のご同意を頂いております。

1.弊社全資産の精査を行う必要があると判断するに至った経緯
 弊社は、昭和28年8月20日の設立以来、一貫して、書籍・雑誌等の取次販売を主たる事業として営業を行い、平成17年には売上高がピークの約487億円に達しましたが、その後、出版業界全体の市場規模の縮小に伴う競争の激化、さらには帳合変更等により、複数の主要得意先を失い、売上高が平成27年6月期には約171億円にまで激減するに至りました。
 これに加え、弊社の財務内容に大きな悪影響を与えかねないのが、一部の取引書店様に対する売掛金の焦げ付きです。これは、昨今のインターネットやスマートフォンの普及による紙媒体の書籍・雑誌等の売上不振及び帳合確保のための条件提示を主要因とするものです。特に、紙媒体の書籍・雑誌等の売上不振については、皆様ご存じのとおり、公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所発刊の2016年1月号の出版月報においても、紙の出版物販売額が前年より5.3%減って1兆5220億円となり、11年連続で減少したと報告されているところです。弊社としては、書籍・雑誌等を供給する場としての書店様の社会的意義や業界低迷に配慮し、前期2つの主要因によって売掛金入金の滞りがちな一部のお取引書店様に対しても、最大限の支援を申し上げて参りました。しかし、結果としては、このような一部のお取引書店様に対する売掛金につき、多額の延滞が生じ、その回収可能性を慎重に検討すべき事態に直面することとなりました。また、お取引書店様全体の売上が減少したことも、弊社の財務内容に、大きな影響を与えかねない事態となっております。
 このような状況の下、弊社は、平成27年6月期では約7億1500万円の営業損失を計上するに至りました。
 以上に明らかにしました弊社の売上高の激減及び一部のお取引書店様に対する売掛金の焦げ付き発生の虞れ等に基づく営業損失の拡大傾向につきましては、弊社による営業強化や経費削減策の徹底などの経営努力をもってしても、誠に遺憾ながら、改善には困難が待ち受けているものと考えております。現時点における資産・負債の状況に照らせば、未だ余裕があるとはいえ、このまま漫然と経営を継続しますと、早晩、弊社の全資産をもってしても、お取引出版社様に対する弊社買掛金の支払に困難を来す事態が生じうるやも知れません。したがって、こうした事態に陥らないようにすべく、弊社においては、現時点における弊社全資産の精査を行う必要があると判断した次第であります。

2.お取引出版社様に対する引き続いての書籍・雑誌等の供給及び常備伝票切替のお願いその他
(1)お取引出版社様に対する引き続いての書籍・雑誌等の供給のお願い
 冒頭述べたとおり、弊社は、お取引書店様に対し、他の出版販売会社様への帳合変更にご同意を頂けるよう働きかけを行い、一日も早く、新たな出版販売会社様を介した書籍・雑誌等の継続的な安定供給体制の確立を実現すべく邁進する所存ですが、その間、万一にも、お取引出版社様において、引き続いての商品供給が頂けない場合には、お取引書店様にとって、さらには、こうした書店様への書籍・雑誌等の供給を業とする出版業界にとって大きな損失が生じることとなります。
 そのため、お取引出版社様におかれましては、弊社全資産の精査が完了のうえ、買掛金の全額支払に向けたスケジュールが確定するまでの間、従前に引き続き書籍・雑誌等を継続してご供給いただきますよう、何卒、よろしくお願い申し上げます。
(2)お取引出版社様への常備伝票切替のお願い
 お取引出版社様におかれましては、お取引書店様における常備寄託品にかかる伝票につき、次の手順にしたがって、その切り替えをお願い致します。
①新たな出版販売会社様が決まり、当該出版販売会社様よりお取引出版社様に対し、伝票切替手続に係る書面が到着しましたら、直ちに下記②の各伝票起票をお願いします。
②弊社に対して入帳伝票(赤伝票)にご起票頂くとともに、新たな出版販売会社様に対し請求伝票(黒伝票)のご起票をお願いします。
③上記以外の諸手続については、上記①に記載した新たな出版販売会社様に係る書面をご確認頂くとともに、同社担当者様に詳細をお尋ね下さい。
(3)お取引書店様に対する帳合変更のお願いの概要
 なお、冒頭述べましたお取引書店様に対する帳合変更のお願いにつきましては、次のとおりの内容となっておりますので、念のためお知らせします。
 弊社が今般実施することをお約束致しました全資産の精査とは、弊社の所有する不動産を中心とする重要資産の換価と売掛金回収の徹底の2つでありますが、こうした換価および回収の実現には、ある程度の時間を要します。弊社の現状認識では、当面、平成28年2月末における買掛金の支払いに係る資金繰り上の手当はついておりますが、弊社によるお取引出版社様への買掛金の支払がすすむ間において、万一にも、弊社の事業にご理解を賜っているお取引書店様に対する書籍・雑誌等の供給に不測の事態が生じないようにする必要があります。
 このようなお取引書店様に対する書籍・雑誌等の安定供給を確保・実現するため、弊社は、弊社全資産の精査、とりわけ不動産を中心とする重要資産の換価及び売掛金回収の徹底を実現することと併行して、通常どおりに適宜返品をなしうる体制を維持して、市場在庫(すなわち書店様の店頭在庫)に変動を生じさせないことを目的として、お取引書店様に対し、他の出版販売会社様への帳合変更にご同意を頂けるようお願い致します。なお、こうした帳合変更の実施につきましては、既に、複数の出版販売会社様からは、お取引書店様の同意を得られた場合には、帳合変更にご協力をいただける旨の同意を得ております。
 以上がお取引書店様に対するお願いの内容であります。

3.お取引出版社様に対するご説明会の開催
 上記のとおり、お取引出版社様に対し、弊社全資産の精査が完了するまでの間、引き続き書籍・雑誌等の供給を継続して頂けるようお願いするにあたり、弊社代表取締役國弘晴睦から直接お願いを申し上げ、詳細につきましてもご説明させていただく機会を設けさせて頂くため、直前のご連絡で誠に恐縮ですが、平成28年2月8日(月)午後3時30分から、ベルサール汐留にて、ご説明会を開催させていただきたいと存じます。ベルサール汐留の地図は、別添のとおりでございます。
 何卒、ご参集のほど、よろしくお願い申し上げます。
以上