【文徒】2016年(平成28)2月5日(第4巻23号・通巻710号)

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1)【記事】清原逮捕報道をめぐって
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

                                                                            • 2016.2.5.Shuppanjin

1)【記事】清原逮捕報道をめぐって

「週刊誌」としか書かない新聞と「週刊文春」と書く新聞にわかれた。
「清原容疑者を巡っては、2014年3月以降、週刊誌で薬物使用疑惑が報じられていた」(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20160203/k00/00m/040/091000c
「薬物捜査の関係者によると、清原容疑者の薬物疑惑は数年前から浮上。2014年3月には週刊文春覚醒剤を使用している疑いを報じた」(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASJ237V5VJ23UTIL05X.html
「2014年には週刊誌に薬物使用疑惑を報じられた。清原氏側は糖尿病の治療による体調不良として全面否定していたが、体重の変動が激しく、精神的にも不安定な時期もあったという」(産経新聞)
http://www.sankei.com/photo/story/news/160203/sty1602030005-n1.html
「清原容疑者をめぐっては、週刊文春の平成26年3月13日号が、薬物使用疑惑があると報道。同容疑者は出演したテレビ番組で疑惑を否定していた」(産経WEST)
http://www.sankei.com/west/news/160203/wst1602030033-n1.html
「引退後は野球解説者やタレントとして活動したが、週刊誌などで違法薬物の使用疑惑などを報じられた」(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG02HCG_S6A200C1CC1000/
週刊文春が二〇一四年三月、薬物疑惑を報じた後、別の週刊誌のインタビューでは『糖尿病と診断され、インスリンは毎日打っているけど、麻薬という意味での薬物には一切関係ない』と答えていた」(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201602/CK2016020302000250.html
週刊文春」とハッキリ書けば良いではないか。讀賣新聞などは清原が覚醒剤所持で逮捕されたことを書いてはいても、かねてより「疑惑」を指摘されていたことには触れていないようだ。「週刊文春」はおろか「週刊誌」という三文字も私が調べた限り出て来ない。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160203-OYT1T50005.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160203-OYT1T50106.html
「日刊サイゾー」で本多圭は次のように書いている。
「夜の銀座では、清原の薬物疑惑は晴れるどころか、さらに深まっていたのだ。
にもかからず、大手芸能プロの『ケイダッシュ』は清原のマネジメントを買って出て、昨年4月頃から復帰させた」
http://www.cyzo.com/2016/02/post_26359.html
デイリースポーツは次のように書いている。
「元プロ野球選手・清原和博容疑者(48)が覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで2日に現行犯逮捕された。清原の薬物疑惑は2014年3月に週刊文春に報じられた。報道を受けて清原容疑者側の所属事務所は、名誉を毀損されたとして、2億5千万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めて提訴する準備を進めていると発表。しかし、実際には提訴されていなかったことが3日、分かった」
http://www.daily.co.jp/gossip/2016/02/04/0008776791.shtml
このところ「週刊文春」の評価が高まるばかりだ。
コロコロアニキ」(小学館)で復活した「かっとばせ!キヨハラくん」はどうなるのだろう。
http://otapol.jp/2016/02/post-5545.html
このサイトからも消えるのだろうか。まだ出ているけれど。
http://www.corocoro.tv/aniki/
デイリースポーツは「かっとばせ!キヨハラくん」に気がついた。
「清原容疑者をモデルにしたキャラクターが主人公の、河合じゅんじ氏によるギャグ漫画「かっとばせ!キヨハラくん」が、不定期刊行の漫画雑誌「コロコロアニキ」で連載中。3月15日発売の次号にも掲載は予告されていた。逮捕を受け、掲載見送りなどの対応について、発売元の小学館は3日、「今の時点では何もお答えすることはございません」と困惑した様子でコメントした」
http://www.daily.co.jp/gossip/2016/02/04/0008776792.shtml
清原和博が警察官に連行されるというスクープ映像をモノにしたのはTBSだった。
http://www.news-postseven.com/archives/20160203_382477.html

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2)【本日の一行情報】

SMAPが公共の電波を使って事務所にワビをいれた「SMAP×SMAP」のウラ番組となってしまったが、「VERY」(光文社)の今尾朝子編集長を取り上げた「プロフェッショナル仕事の流儀」が大評判となっている。
「VERYの編集長さん、ほんまにすごい。子育てしながらなんてよーできるわ私、こんなんじゃあかんな!なんか泣きそうや」
実際に泣いてしまったという視聴者もいる。
「VERY編集長今尾さん、素敵だった!働くママという点で自分と重なることも恐れ多くもあって、なんだか勝手に泣けてしまった」
3月5日(土)に再放送されるんだって!
http://matome.naver.jp/odai/2145440390369135401?&page=2

主婦の友社は「北陽の“母ちゃん業”まっしぐら!」の発売を記念して、ママ交流会を2月12日に開催するそうだ。北陽の二人は同級生お笑いコンビだが、そろって40才で出産している。
http://corporate.shufunotomo.co.jp/newsrelease/9233/

◎TBS系で連続ドラマ化される「重版出来!」(小学館)の主演は黒木華ベルリン国際映画祭最優秀女優賞を「小さなおうち」で獲得した黒木が連ドラ初主演をつとめる。
http://www.oricon.co.jp/news/2066274/full/
http://www.tbs.co.jp/juhan-shuttai/

スニーカー文庫KADOKAWA)の久慈マサム「魔装学園H×H」がテレビアニメ化され、今夏から放送開始となる。
http://www.animate.tv/news/details.php?id=1454381496

◎カルチャー情報誌「MEKURU Vol.7」(ギャンビット)が90頁にわたり小泉今日子を大特集。朝倉喬司が「なんてったってアイドル」を絶賛していたんだよね。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2016020302000163.html

◎「2015年1月〜12月期 紀伊國屋書店ベストセラー大賞」は又吉直樹文藝春秋に決定。これ以外の受賞は考えられないものね。
https://www.kinokuniya.co.jp/c/company/pressrelease/20160201163516.html

◎トゥ・ディファクトは、同社が運営するハイブリッド型書店サービス「honto」のhonto電子書籍ストアにおいて、「honto+」(ホントプラス)の定期購読対応を開始し、定期購読を申し込むと、決められた期間、巻数が発売日にダウンロードリストに追加され、配信日に手元に届くようになる。
http://www.2dfacto.co.jp/pdf/160203_1.pdf

◎NHN comico は、同社が提供するエンターテインメントプラットフォーム「comico」(コミコ)のタイでのサービスを開始した。
http://www.nhn-comico.com/press/index.nhn?m=read&docid=9308299

カルチュア・エンタテインメントとU-NEXTとマイシアターD.D.は、共同にて映像の企画・制作を担う新会社カルチュア・ネクスト・プロダクションを設立した。
http://www.ccc.co.jp/news/pdf/20160202_CNP_final.pdf

集英社は「『りぼん』2015年8月号ふろく ネイルカラー使用中止のお願い」を発表した。
「平素は小社出版物をご愛読いただき、誠にありがとうございます。
このたび、昨年7月3日に発売いたしました『りぼん』8月号ふろく『シャイニーネイルカラー(クリアブルー)』に、国内の化粧品基準では配合が認められていないホルムアルデヒドが、国民生活センターの商品テストで検出された旨の報告を、本年1月29日に受けました。発売前の検査では検出されておりませんでしたが、その報告を受け、再度検査を行ったところ同成分が検出されました。製造販売元の有限会社ワイエス企画は、製品に含まれる一部の素材から徐々に当該成分が遊離・溶出した可能性があるとの見解を示しております。
このネイルカラーの使用により重篤健康被害が発生するおそれは無いと考えられますが、ホルムアルデヒドに対して敏感な体質の方の場合、爪が変色したり触れた肌が一時的に赤くなったりするなど、アレルギーのような反応を起こす可能性があります。
読者の皆様には、ネイルカラー2本セット(クリアブルー、ベビーピンク)のご使用を中止していただくようお願い申し上げます。
なお、現在ネイルカラー2本セットの回収をさせていただく準備を進めております。詳細につきましては、当ホームページにてあらためてご案内申し上げますので、今しばらくお待ちいただきますよう重ねてお願い申し上げます。
読者の皆様には、多大なご迷惑とご心配をおかけいたしますことを心より深くお詫び申し上げます」
http://www.shueisha.co.jp/info/160202.html
私は集英社の迅速な対応を評価する。

JR東日本は東日本各地の8企業と連携し、新ブランド「おやつTIMES」シリーズを発売し、駅ナカ 134 店舗で展開するが、これにはオレンジページも一枚噛んでいる。読者モニターによるネット調査や座談会を実施。女性消費者の生の声を集めた。
http://www.sankei.com/photo/daily/news/160202/dly1602020023-n1.html
http://www.jreast.co.jp/press/2015/20160202.pdf

◎学研プラスから発売しているベルギーの赤ちゃん絵本「おさかなちゃん」シリーズが、累計28万部を突破した。「おさかなちゃん」シリーズは世界10ヶ国以上で翻訳されている。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000307.000007512.html

ルキノ・ヴィスコンティ監督の生誕110周年、没後40年を記念して、「山猫」の4Kバージョンと、「ルートヴィヒ」のデジタルリマスター版が5月に公開されることになった。
http://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201602030005
私がヴィスコンティで一番好きなのは「地獄に堕ちた勇者ども」だ。三島由紀夫が「映画芸術」で「この壮大にして暗鬱、耽美的にして醜怪、形容を絶するような高度の映画作品を見たあとでは、大抵の映画は歯ごたえのないものになってしまうに違いない」と絶賛した映画である。

◎マンガ「アメイジングハイスクール」の作者である平良健次は、小籔千豊COWCOW2丁拳銃土肥ポン太が同期というNSC大阪12期生の元芸人だそうだ。
http://ddnavi.com/news/283503/a/
http://www.younganimal-densi.com/amazing_yokoku

東京商工リサーチは「2015年『出版業』の倒産状況」を発表した。
「2015年(1月-12月)の出版業の倒産は38件で2014年(35件)より3件増加した。1996年以降の20年間では4番目に少なかったが、2013年(33件)を底に2年連続で増加した」
http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20160302_01.html

山梨県甲府市ポータルサイト集英社のコミュニケーション・デザイン室が企画から取材、編集までを担当した“甲府でコウフクやってくる!甲府でしかできない50のこと”がOPENした。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000011463.html
http://www.city.kofu.yamanashi.jp/welcome/kofu50things/
デジタルで「地方」を取り込んでいる。デジタルシフトはグローバル化にとっても、ローカル化にとっても武器になる。

HKT48指原莉乃の「逆転力〜 ピンチを待て〜」(講談社)が6刷10万部を突破。
http://www.oricon.co.jp/news/2066305/full/

◎日販は2月4日(木)より、「全国書店員が選んだおすすめコミック2016」のランキング上位15作品を発表し、取引書店1,900店で店頭フェアを開催している。ベスト15は次の通りだ。
1位:『ダンジョン飯』(九井諒子KADOKAWA
2位:『はたらく細胞』(清水茜講談社
3位:『ブラッククローバー』(田畠裕基集英社
4位:『恋は雨上がりのように』(眉月じゅん小学館
5位:『だがしかし』(コトヤマ小学館
6位:『orange』(高野苺双葉社
7位:『ゴ−ルデンカムイ』(野田サトル集英社
8位:『ヲタクに恋は難しい』(ふじた/一迅社
9位:『高嶺と花』(師走ゆき白泉社
10位:『応天の門』(灰原薬/新潮社)
11位:『恋と嘘』(ムサヲ講談社
12位:『東京タラレバ娘』(東村アキコ講談社
13位:『高台家の人々』(森本梢子集英社
14位:『雪花の虎』(東村アキコ小学館
15位:『トクサツガガガ』(丹羽庭小学館
小学館が4作品、講談社集英社が3作品。ここでも小学館は強い。
http://www.nippan.co.jp/news/osusume_comic2016_0204/

◎米アマゾンが300〜400の実店舗の展開を考えているという記事は事実ではないようだ。
http://jp.techcrunch.com/2016/02/04/20160203no-amazon-is-not-planning-a-network-of-300-400-bookstores/

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3)【深夜の誌人語録】

酒を飲むのであれば不満に酔うよりも希望に酔いたい。