【文徒】2016年(平成28)2月4日(第4巻22号・通巻709)

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1)【記事】「NME JAPAN」で知る「バーニー・サンダース候補」余話
2)【本日の一行情報】
3)【人事】4月1日付世界文化社 機構改革と人事
4)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】「NME JAPAN」で知る「バーニー・サンダース候補」余話

米大統領選に向けた民主党の候補指名争いで、バーニー・サンダース上院議員が大健闘。スリップノットレッド・ホット・チリ・ペッパーズがサンダースを支持しているんだよね。
https://twitter.com/flea333/status/631623927274467328?lang=en
https://www.facebook.com/flea/
ヴァンパイア・ウィークエンドがサンダースとともに「This Land is Your Land」を歌っている。
https://www.youtube.com/watch?v=Hk4KiTAciGk
ところで「NME JAPAN」を知っていますか。60年以上の歴史を誇るイギリスの音楽紙「NME」(ニュー・ミュージカル・エクスプレス)が運営する音楽サイトである。
http://nme-jp.com/reviews/
1月28日付で「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、米民主党の大統領候補であるバーニー・サンダースのライヴに出演」という記事をアップしている。
http://nme-jp.com/news/13501/
「NME」こと「ニュー・ミュージカル・エクスプレス」は1952年にタブロイド版、即ち新聞として創刊された。1998年に雑誌スタイルとなったが、現在は紙版をフリーペーパー化するとともにデジタル・シフトに取り組み、その日本版を昨年7月10日にローンチさせた。
「本サイトは、60年以上の歴史を誇るイギリスの音楽紙『NME(ニュー・ミュージカル・エクスプレス)』が運営する音楽サイト『NME.com』の日本版です。『NME JAPAN』では『NME.com』が毎日配信する音楽ニュースやレビュー、ブログといったコンテンツをリアルタイムで翻訳し、現地のエッセンスを失うことなくダイレクトに発信しています」
「また『NME JAPAN』では、ライヴ・イベントも積極的に発信していきます。『NME』の世界的な認知度を駆使したからこそ招聘できるアーティストや、まだ日本では未知でありながら『NME JAPAN』として独自に提案したいアーティストの招聘、さらには世界と日本のシーンをつなぐ垣根を超えたイベントを提案していきます」
http://nme-jp.com/about/
2月2日にアップした「NMEが選ぶ、究極の歴史的コンサート・フィルム1〜30位」で第1位となったのは、トーキング・ヘッズの「ストップ・メイキング・センス」。監督は「羊たちの沈黙」や「レイチェルの結婚」のジョナサン・デミだ。
マーティン・スコセッシが2本ランクインさせている。ザ・バンドの解散コンサートを撮った「ラスト・ワルツ」とローリング・ストーンズの「シャイン・ア・ライト」がそうだ。ちなみにスコセッシは「ウッドストック」の編集を担当している。スコシッセも、ジョナサン・デミロジャー・コーマンの門下生である。そうそうジョナサン・デミはカーター元大統領を主役に据えたドキュメンタリー「Man from Plains」も監督している。
http://nme-jp.com/blogs/13937/3/

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2)【本日の一行情報】

◎「ブルータス」がマンガを特集、「漫画ブルータス」は「…この本は250ページを超える、おそらくブルータス史上最多ページ数の号となった」(伊藤総研)そうだ。花沢健吾アイアムアヒーロー」(小学館)、石塚真一BLUE GIANT」(小学館)、東村アキコ雪花の虎」(小学館)、浦沢直樹長崎尚志BILLY BAT」(講談社)、中村キヨ(中村珍)「お母さん二人いてもいいかな!?」(ベストセラーズ)、安藤ゆき町田くんの世界」(集英社)、イーピャオ原案による小山ゆうじろうとんかつDJアゲ太郎」(集英社)、しりあがり寿地球防衛家のヒトビト」(朝日新聞社)の8作品が今読んでおきたいマンガとして取り上げられている。
小学館が3作品で最多を占める。KADOKAWAはゼロだ。
http://magazineworld.jp/brutus/

紀伊國屋書店とドン・ヒラノが今年もブックカバーフェアを開催。今年で五回を数える。ブックカバー売上の10%を「あしなが育英会東日本大震災遺児支援募金」にドン・ヒラノ、紀伊國屋書店の両社より協同寄付する。
https://www.kinokuniya.co.jp/c/20160201172759.html

◎作家の橘玲を「エキレビ!」がインタビューしている。橘は宝島社→メディアワークスの元編集者(上田高史)である。
電子書籍の面白いところは、再販制度(書籍は定価販売が義務付けられている)のしばりがないので、自由に値引きキャンペーンができることですね。僕の場合、キャンペーンのタイミングは出版社と電子書店にぜんぶ任せているんですが、その効果を見ると、読者のなかにはセール品しか買わないひとが結構いる。そういう読者はTwitterなどのセール情報をチェックしていて、キャンペーン商品から面白そうなものを選ぶので、キャンペーン初日にいきなりベストテンにランクインしたりする。するとこんどは、ベストセラーランキングだけを見ている読者がいて、彼らは価格に関係なく売れているものから本を選ぶので、キャンペーンが終わって元の価格に戻しても順位がなかなか下がらない。結果として、びっくりするくらい売上が伸びたりするんです。
アマゾンが古書との併売をはじめたとき、出版社や書店は反対したけど、その流れは止められなかった。いまは本がすぐに絶版になってしまうのでブックオフのような業態が出てくるのは当然だし、消費者にとって便利なようにシステムが変わっていくのは当たり前のことです。電子書籍の実験を見ると、価格を固定する再販制が著者や出版社、書店の利益になっているか疑問ですね」
http://www.excite.co.jp/News/reviewbook/20160202/E1454374364476.html

◎元SKE48菅なな子が「元アイドル受験戦記 Ske48をやめた私が数学0点から偏差値69の国立大学に入るまで」を出版する。版元は、にゃんと「文春バズーカ」を擁する文藝春秋だ。
「わたしの母校の先生からの繋がりで文藝春秋の方に私のことを知ってもらい、本の出版のお誘いを頂きました」
https://twitter.com/7_5_na_su?ref_src=twsrc%5Etfw

◎「漫画アクション」(双葉社)で連載が始まった土山しげるの「〆のグルメ」の主人公は小説を担当する編集者だ。
http://natalie.mu/comic/news/174585

◎ぴあデジタルコミュニケーションズは、ぴあの提携先である、KDDI が運営する「au スマートパス」において、ウィルメディアとの共同事業として、スマートフォン向けのワンコインランチサービス「ぴあ’s ランチ」の提供を 開始した。
http://corporate.pia.jp/news/%E3%80%90PDC%E3%80%91%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%91%E3%82%B9_%E3%81%B4%E3%81%82%E2%80%99%EF%BD%93%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%81%E6%8F%90%E4%BE%9B%E9%96%8B%E5%A7%8B_20160202.pdf
ランチパスポートを手がけているウィルメディアである。休刊した「TVぴあ」の発行元でもあった。
http://www.willmedia.jp/

◎喫煙シーンが登場する映画は「成人向け」になりそうだ。
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20160201-OYT1T50138.html
ハンナ・アーレント」も、「風立ちぬ」も、「鉄砲玉の美学」も、「勝手にしやがれ」も「成人向け」になるということだ。
http://www.cetera.co.jp/h_arendt/

集英社の女性ファッション誌「non-no」2月号は「嵐」をグラビア12頁にわたって特集しているが、電子書籍版では肝心の「嵐」が塗りつぶされている。確かに、これじゃあホラー写真だな。ジャニーズ事務所所属のタレントならではの、いつもながらのこととはいえ、いい加減どうにかならないものなのか!
http://www.j-cast.com/2016/02/01257266.html

蛯原友里小学館の女性ファッション誌「Domani」3月号で息子との2ショットを公開している。
http://news.mynavi.jp/news/2016/02/01/602/

◎ヤフーの2016年3月期第3四半期の連結決算。4〜12月累計の売上高は4452億9800万円(前年同期比43.3%増)、営業利益は1950億8300万円(同34.7%増)、純利益は1535億3100万円(同53.4%増)。過去最高益を達成したそうだ。「CNET Japan」によれば、宮坂学代表取締役社長は次のように語っている。
「ヤフーは4月に20周年を迎えるが、これまで売上面では“広告が主力の会社”だと捉えられてきた。今回初めて、広告よりもECの売り上げが大きくなっている。加えて、ワイジェイカードを中心とした決済・金融事業も伸びている。利益面ではまだまだだが、今後、“広告だけの会社”から、“広告、EC、決済でバランスよく強い会社”になるために“脱皮”をしていく」
http://japan.cnet.com/news/business/35077263/

◎その厚さが話題になっている。KADOKAWAの「SF大クロニクル」はB5判で、総576頁で、厚さが5cm。お値段は税別5500円也。
https://netatopi.jp/article/1001602.html

クックパッドは、国際会計基準による2015年12月期連結決算で2億7100万円の減損損失を計上した。2月2日付日経は次のように書いている。
クックパッドは14年に北米子会社を通じてオールザクックスを買収した。主力の英語レシピサービスの利用者数が計画を大幅に下回る状況が続いていたという」
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/gyoseki.aspx?g=DGXLZO9684782002022016DTB000
いわゆる「クックパッドの乱」の背景には、こうしたことがあるのだろう。

◎山下書店大塚店は1999年9月の開業の約3年後から24時間営業を今日までつづけている。しかし、昔と違って山下書店を運営しているのはスーパーブックス。トーハンの子会社である。
http://mainichi.jp/articles/20160203/ddm/015/040/004000c

◎3月3日に開催される「本の学校連続講座」は、かもめブックスの柳下恭平を講師に迎えての「本屋と取次のイノベーション」。
http://www.honnogakko.or.jp/archives/814

◎ロイターはショッピングモール運営会社のCEOに「アマゾンは実店舗をオープンする計画で、わたしの理解では、300─400店舗の設置を目指している」と語らせている。
http://jp.reuters.com/article/amazon-com-bookstore-idJPKCN0VC025

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3)【人事】4月1日付世界文化社 機構改革と人事

一、マガジン第1事業本部(GOLD編集部、Special編集1部所属)を解消する。(部門自体解消)
一、マガジン第2事業本部に「新事業開発部」を新設し、新・富裕層に向けたGOLDブランド新事業を所管する。
(第2事業本部:男性誌・GOLDブランド新事業)
一、GOLD編集部を解消する。
一、Special編集1部をマガジン第3事業本部所属とする。
(第3事業本部:レクリエ・ときめき・きものSalon・MISSウェディング・NEXT WEEKENDなど)

駒田 浩一
新:取締役上席執行役員 広告業務本部 本部長 兼 広告担当
旧:取締役上席執行役員 マガジン第1事業本部本部長 兼 広告担当広告業務本部本 部長

内山 しのぶ
新:広告業務本部広告業務部部長 兼 通販事業本部 家庭画報通販企画部 部長
旧:執行役員 マガジン第1事業本部GOLD編集部部長(本部長待遇) 編集長

工藤 敬規
新:家庭画報コンテンツ事業本部 家庭画報コンテンツビジネス部 部長
旧:マガジン第1事業本部GOLD編集部部長 副編集長

山路 美佐
新:事業開発室 課長代理
旧:マガジン第1事業本部 GOLD編集部 課長代理

稲垣 緑
新:マガジン第2事業本部 新事業開発部 課長代理
旧:マガジン第1事業本部 GOLD編集部 課長代理

佐々木 早苗
新:マガジン第2事業本部 新事業開発部 課長代理
旧:マガジン第1事業本部 GOLD編集部 課長代理

堀江 容子
新:マガジン第3事業本部 ときめき編集部 主任
旧:マガジン第1事業本部 GOLD編集部 主任

新井 紀一
新:広告業務本部 広告業務部 副部長 兼 企画開発事業本部イベント部 副部長
旧:マガジン第1事業本部GOLD編集部副部長 兼
  家庭画報営業マーケティング部・Special編集1部・広告業務部 副部長

薬師 小百合
新:マガジン第3事業本部Special編集1部 主任 兼
  レクリエ編集部・ときめき編集部・広告業務部 主任
旧:マガジン第1事業本部GOLD編集部主任 兼
  家庭画報営業マーケティング部・Special編集1部・広告業務部 主任

松川 麗
新:マガジン第3事業本部Special編集1部主任 兼
  レクリエ編集部・ときめき編集部・広告業務部 主任
旧:マガジン第1事業本部GOLD編集部主任 兼
  家庭画報営業マーケティング部・Special編集1部・広告業務部主任

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4)【深夜の誌人語録】

自由という不自由に耐えられない者が自由から自由であろうとする。