【文徒】2016年(平成28)8月4日(第4巻145号・通巻832号)
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1)【記事】 電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」がスタート!
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
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- 2016.8.4.Shuppanjin
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1)【記事】 電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」がスタート!
アマゾンの電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」がスタートした。スタート時点では和書は12万冊以上、洋書は120万冊以上が対象である。月額980円で一度に10冊まで登録が可能となる。30日間無料体験できる。和書の内訳はマンガ3.3万冊、小説1.6万冊、ビジネス書8000冊、実用書2万冊などとなっている。
https://www.amazon.co.jp/gp/kindle/ku/sign-up
参加出版社は、講談社、小学館、文藝春秋、新潮社、幻冬舎、光文社、マガジンハウス、東京創元社、ダイヤモンド社、東洋経済新報社、PHP研究所、インプレス、主婦の友社、学習研究社、白泉社、秋田書店、祥伝社、双葉社、一迅社、手塚プロダクションなど。集英社やKADOKAWAはスタート時点において参加していない。私からすればKADOKAWAが参加していないのは意外であった。
雑誌では「オレンジページ」、「Hanako」「ターザン」「クロワッサン」「カーサブルータス」(マガジンハウス)、「with」「ViVi」「ヴォーチェ」(講談社)、「MEN'S EX」「ビギン」(世界文化社)、「ペン」「ニューズウィーク日本版」「フィガロジャポン」(CCCメディアハウス)、「VOGUE JAPAN」「GQ JAPAN」(コンデナスト・ジャパン)、「ゲーテ」(幻冬舎)などが読み放題となる。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1013412.html
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ02I49_S6A800C1TI5000/
http://ascii.jp/elem/000/001/205/1205073/
「東洋経済オンライン」で田邉佳介記者は次のように書いている。
「読み放題サービスの導入によって、単品の販売動向にも変化が現れそうだ。キンドルストアでは、読み放題サービスで読まれた本も、一冊売れたものとして、ランキングに反映するという。
つまり、読み放題で話題になった過去の作品が、ランキング上位に登場して注目されるようになる。また、特定のシリーズ作品が読み放題で読まれ、ランキングに登場すると、その最新刊が単品販売で売れる、といったケースもありそうだ」
http://toyokeizai.net/articles/-/130072
人文思想にはロクな本がないのが特徴である。「Kindle Unlimited」なんてオレはノーサンキュー。
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2)【本日の一行情報】
◎都知事選の報道で、まあ予想されていたとはいえ新聞、テレビはステレオタイプの報道に終始した。「Japan In-depth」の安倍宏行編集長は、そうした既存メディアとは対照的に「ウェブメディアは存在感を示した」として次のように「ハフィントンポスト」で書いている。
「NewsPicksは猪瀬直樹元都知事のインタビューを掲載、その中で猪瀬氏は議会のドンとの軋轢について赤裸々に語った。名指しされた内田茂都議会議員は沈黙を守っており、一方的な記事ではあるが、編集部としては報じる意義があると判断したのだろう。
他のウェブメディアも次々と転載し、また多くの人が引用したことで、一部の人にはかなりの影響があったと思われる。増田候補の岩手県時代の様々な問題をヤフーニュース上で明らかにしたのも、著名ブロガーの山本一郎氏であった。
一方で、既存メディア、特に新聞・テレビはこの一件を全く報道せず、有権者の多くの知る権利は奪われた。この点も、既存メディアは検証し、評価をすべきであろう。さもなくば、今後の既存メディアの選挙報道は見向きもされなくなるに違いない」
http://www.huffingtonpost.jp/hiroyuki-abe/tokyo-election_b_11291136.html
◎「C CHANNEL」は7月の動画再生数が2億回を超えたという。スマホアプリのダウンロード数も120万ダウンロードを突破。特筆すべきは英語版や中国語版、タイ語版、韓国語版などの配信を開始し、海外再生数が全体の半分まで達していることだろう。
https://www.atpress.ne.jp/news/108945
◎グレンジはスマホゲーム「ポコロンダンジョンズ」で集英社のマンガ誌「週刊少年ジャンプ」連載の「BLEACH」とのコラボイベントを開催している。
http://gamebiz.jp/?p=166370
◎これを読む限り「BuzzFeed Japan 創刊編集長 古田大輔」や「ハフィントンポスト日本版 編集長 竹下隆一郎」に残念ながら魅力を感じられない。ジャーナリズムのソーシャル化、サービス化ということに鈍感な連中が幅を利かすウェブメディアに明日はない。悪いことは言わないから、紙の新聞社に戻ったほうが良いよ。
http://www.advertimes.com/20160802/article231110/
◎押切もえが小学館の女性ファッション誌「AneCan」の専属モデルを年内に卒業することになった。
http://ameblo.jp/moemode/entry-12186467609.html
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1688054.html
作家に専念して欲しいなあ。
◎日本通運は、中国ECモール最大手の阿里巴巴集団ことアリババグループと業務提携し、同グループの越境ECサイト「T−MALL国際(天猫国際)」出店者への物流サービス提供を開始している。
http://www.nittsu.co.jp/press/2016/20160802-1.html
◎講談社は「週刊少年マガジン」の増刊誌「マガジン SPECIAL」を 2017 年 1月 20 日発売の 2017 年 2 号をもって休刊することを発表した。
http://www.kodansha.co.jp/upload/pr.kodansha.co.jp/files/pdf/20160801magaspe.pdf
◎ライブ動画配信プラットフォーム「LINE LIVE」は、アップデートに際して、一般ユーザーへライブ配信機能を開放し、コミュニケーション機能を拡充する新機能を追加することになった。
http://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2016/1460
◎「SmartNews」(スマートニュース)は、ハースト婦人画報社の「25ans」(ヴァンサンカン)、「COSMOPOLITAN」の2つのチャンネルを開設した。
http://about.smartnews.com/ja/2016/08/02/20160802hearst/
◎ヨーロッパでは4人に1人、アメリカでも10人に1人が広告ブロッカーを使用しているそうだ。「調査会社『ページフェア』とソフトウェア企業Adobeによれば、広告ブロックによって失われた広告収入は昨年1年間で218億ドル(約2兆2321億円)に上る」んだって!
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/08/218_1.php
◎ローラは自らがイメージキャラクターをつとめるジムビームのアートディレクターに就任し、自身をモデルとした広告を制作し、8月7日(日)まで東京メトロ新宿駅構内のメトロプロムナードに掲出している。
http://mdpr.jp/news/detail/1602219
◎小学館のコミックアプリ「マンガワン」が出版社の垣根を軽々と超えた。「マンガワン」は、KADOKAWAの「月刊コミックジーン」編集部とのコラボ第1弾として、「月刊コミックジーン」に連載中の試し読みと、「ダブルゲージ」全巻イッキ読みキャンペーンを同時に開催する。
http://www.dreamnews.jp/press/0000136571/
マンガの編集者のフットワークの良いことよ!それに比べて…。
◎紀伊國屋書店とトーハンロジテックスは、直仕入物流に関する業務委託契約を締結し、トーハンロジテックスのインフラを活用した紀伊國屋書店各店舗への直仕入商品の送品を行うことに合意した。紀伊國屋書店のプレスリリースにはこうある。
「紀伊國屋書店は出版流通改革の一環として、2015年9月のスイッチパブリッシングの新刊『職業としての小説家』を皮切りに、社内物流を利用した買切・直仕入プロジェクトを拡大して参りましたが、規模拡大に伴い、いくつかの課題が顕在化して参りました。
(1) 新刊配本時に於ける取次のライン物流と、各店舗への着荷日の同期
(2) 社内物流の物流単価
(3) 各店舗での仕入検品・データ入力作業の負担増
こうした諸課題の解決を図るためには、長らく業界の物流インフラとして機能している、トーハングループの株式会社トーハンロジテックスの物流システムを使うことが、出版社・書店にとって最も合理的であると判断いたしました。
今後、紀伊國屋書店はトーハンロジテックスとの協力関係の下、更に買切・直仕入プロジェクトを拡大して参ります」
https://www.kinokuniya.co.jp/c/company/pressrelease/20160802122528.html
紀伊國屋書店が日販ではなくトーハンを選択したということは、日販よりもトーハンの条件が良かったか、あるいは紀伊國屋書店の直仕入れに協力することに日販が否定的であったのか、紀伊國屋書店が最初から日販を嫌ったのか、それとも…。まさか、紀伊國屋書店にセブンイレブンが出資するなんていうことは、さすがにないとは思うけれど、何が起こるかわからないのが最近の書店業界である。
◎細谷雄一の「安保論争」(ちくま新書)が累計2刷・22,000部と好調だ。
https://www.atpress.ne.jp/news/108912
細谷といえば「戦後国際秩序とイギリス外交――戦後ヨーロッパの形成 1945-51年」(創文社)である。
細谷は「安保論争」のなかで次のように書いている。
「私は、今回の安保論争における運動のなかに、かつて高坂が懸念したような『精神の腐敗』と『甘ったれ』を見た気がする」
細谷にとって「甘ったれ」とはシールズであり、「精神の腐敗」はシールズを支持していた「シニア左翼」ということになるのだろう。細谷雄一と「戦後入門」の加藤典洋が正面からぶつかる「対論」を「ちくま新書」で読みたいものである。
◎姉川書店は「神保町にゃんこ堂」として、すっかり神保町の「名所」になった。
http://sippolife.jp/article/2016080100017.html?utm_medium=nd
誰か「わんこ堂」を始めないものか。
◎テレビ朝日の早河洋会長が「東洋経済」のインタビューに答えている。
「…テレビ離れは進んでいるけれども、単純に減少しているのではなく、色々なデバイス、メディアに広がったということだ。スマホにおける視聴率の調査はまだされていないが、それほど先ではないだろう。テレビ、パソコン、スマホ。トータルでどれだけ見られたのか、というデータは広告主も必要としている」
http://toyokeizai.net/articles/-/128159
◎「朝時間.jp」を運営するメルメディアが発表する「グッドモーニングアワード」の「トレンド・ライフスタイル部門」において「作りおき」が大賞となり、主婦の友社の「作りおきシリーズ」がブームを牽引した代表的なレシピ本として表彰された。シリーズ第一作の「作りおきサラダ」は累計32万部発行。シリーズ累計発行部数 は67万部である。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000581.000002372.html
◎電通が運用するコーポレート・ベンチャーキャピタル・ファンド「電通ベンチャーズ1号グローバルファンド」は、子ども向けプログラミング学習プラットフォーム「Tynker」(ティンカー)を開発・提供する米国の「Neuron Fuel, Inc.」(ニューロンフュエル社)に出資した。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2016092-0802.pdf
◎宝島社は、30代から40代の女性をターゲットに美容誌「&ROSY」を9月21日に季刊で創刊する。
http://www.oricon.co.jp/news/2076170/full/
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3)【深夜の誌人語録】
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