【文徒】2017年（平成29）年5月15日（第5巻88号・通巻1017号）

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１）【記事】GreenSnapはアライドアーキテクツの子会社であり、大都の子会社であるという
２）【本日の一行情報】
３）【深夜の誌人語録】

- - - - 2017.5.15 Shuppanjin

１）【記事】GreenSnapはアライドアーキテクツの子会社であり、大都の子会社であるという

「GreenSnap」は植物・花好きが集まるコミュニティであり、公式アプリを使って閲覧も投稿も簡単に出来るという。
https://greensnap.jp/about
主婦の友社は、「GreenSnap」に寄せられた植物写真とユーザーのガーデニングライフを紹介する「GreenSnapみんなの植物写真集」を刊行した。
http://corporate.shufunotomo.co.jp/newsrelease/11209/
もともとGreenSnapはアライドアーキテクツが運営していた。アライドアーキテクツの創業は2005年。社長は中村壮秀。中村は住友商事を経てゴルフダイジェスト・オンラインの設立にかかわったことで知られている人物だ。キャリアは次の通り。
「1974年生まれ。1997年慶應義塾大学理工学部計測工学科（現物理情報学科）卒。1997年住友商事株式会社入社。リテール部門にて新規事業会社の設立、運営を担当。2000年に株式会社ゴルフダイジェスト・オンラインの設立に参画、eコマース事業の統括を行う。2004年執行役員に就任、同社が東証マザーズに上場。2005年、アライドアーキテクツ株式会社を設立し代表取締役社長に就任。2013年11月、東証マザーズに上場」
http://www.aainc.co.jp/company/management/
アライドアーキテクツはSNS マーケティング専門会社として、企業がSNSを効果的に活用するためのさまざまなサービスやソリューションを提供している。
そんなアライドアーキテクツは今年の3月28日開催の取締役会において、会社分割（簡易新設分割）によりSNSプラットフォーム事業「GreenSnap」を分社化、「GreenSnap株式会社」を設立した。アライドアーキテクツのニュースリリースは次のように書いている。
「アライドアーキテクツ株式会社（東京都渋谷区、代表取締役社長：中村壮秀、証券コード：6081）の子会社であるGreenSnap株式会社は、運営する植物写真SNS『GreenSnap（グリーンスナップ）』が監修する初の書籍として『GreenSnap みんなの植物写真集』を2017年5月12日（金）に発売いたします」
http://www.aainc.co.jp/aainc_release_20170417_GreenSnap.pdf
実は、GreenSnap社を株式交換完全子会社とし、「大都」を株式交換完全親会社とする株式交換も行っている。
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1453943
よって大都のニュースリリースは、こう書かれている。
「株式会社大都の子会社である植物写真SNS『GreenSnap（グリーンスナップ）』を運営するGreenSnap株式会社が書籍を初監修し、2017年5月12日（金）に『GreenSnap みんなの植物写真集』として発売されました」
http://www.daitotools.com/news/wp/press/press0021/
大都は創業80年の「DIYライフスタイル企業」だそうである。
http://www.daitotools.com/
一冊の本の背景もいろいろと複雑である。

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２）【本日の一行情報】

◎山梨県西八代郡市川三郷町市川大門の優美堂書店は店内の一角を地域住民に開放している。高齢者が囲碁・将棋をしたり、子供たちがカードゲームで遊んだりしているという。山梨日日新聞が取り上げた。
https://twitter.com/yu_bi_do/status/862533925817655296
https://twitter.com/yu_bi_do/status/857885466497998848

◎ベネッセの平成29年3月期の連結業績は、売上高が、4,300億6,400万円であり、前期比3.2％の減収となった。営業利益、経常利益は減益。しかし、通信教育講座「進研ゼミ」「こどもちゃれんじ」の会員数が245万人と、前年同月比2万人の増加となっている。
http://pdf.irpocket.com/C9783/wReJ/Jy9c/M2aH.pdf

◎2016年下半期のABC部数が発表されたが、早速、宝島社は、この結果を「PRTIMES」を活用して自慢している。
「一般社団法人日本ABC協会より、2016年下半期（2016年７〜12月）の雑誌販売部数が2017年5月10日（水）に発表されました。同協会に参加する月刊男性・女性ファッション雑誌（男性・女性ライフデザイン誌）全58誌の販売部数において、株式会社宝島社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：蓮見清一）が発行する女性ファッション雑誌、『sweet（スウィート）』（月間平均販売部数291,928部）、『リンネル』（234,255部）、『InRed（インレッド）』（178,638部）が１位・２位・３位を独占しました。また５位に40代女性誌『ＧＬＯＷ（グロー）』（169,344部）が入り、TOP５誌に４誌がランクインしました」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000516.000005069.html
宝島社には雑誌出版のリーディングカンパニーとしての責任と自覚を持って欲しい。宝島社は未だに日本雑誌協会に未加盟である。日本雑誌広告協会には加盟していて、日本雑誌協会や日本書籍出版協会には加盟していないのである。
そんなアウトサイダーが「PRTIMES」を利用して「今後も雑誌出版のリーディングカンパニーとして、創刊により常に新しい女性像や価値観を提案することで、新市場を創出・開拓し、業界を盛り上げていくことに尽力してまいります」などと、よくもホザケタものよ。それとも、これが「早稲田のレーニン」と呼ばれた蓮見清一社長の「政治」なのかしらん。

◎「週刊少年ジャンプLINE公式アカウント」が創刊50周年を記念して開設された。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1705/11/news057.html

◎既報のように日枝久が漸く経営の第一線から退き、代表権のない取締役相談役に就任するが、フジ・メディア・ホールディングスの社長にはＢＳフジ社長の宮内正喜が就任する。宮内はフジテレビの社長も兼務する。宮内はフジテレビで専務までつとめた後、岡山放送で社長をつとめていた。それにしてもフジテレビ社長を退任する亀山千広よりも一回りも年齢的には上の人物である。嘉納修治社長（67）は代表権のある会長に就任する。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ11HP8_R10C17A5000000/
亀山の不倫怪文書まで出回っていたと「東スポWeb 」は書いている。
http://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/683457/
敗戦前に生まれた人物が社長を射止めるようでは、フジテレビの復権は期待できそうもあるまい。このグループに必要なのは50歳程度の若き才能がフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビの社長を兼任することである。日枝がフジテレビの社長に就任したのは51歳のときであった。日枝の最大の強みは労働組合に足場を置いていたことである。

◎朝日新聞がというよりも、ここは大鹿靖明がとしよう。大鹿靖明が「ニューズピックス」の佐々木紀彦編集長にインタビューしている。
「新聞社の人は記事は短いものがいいと思いがちですが、私たちはたとえば１万字インタビューとかそういう長文の記事を増やしています。長い記事でも好調な課金実績があります」
「ニューズピックス全体で社員は５０人いて、編集部員は２０人。ここには記者、編集者、デザイナーがいます。それとエンジニアが２０人、広告担当が１０人といった具合です」
http://www.asahi.com/articles/ASK4V5SVGK4VULFA02F.html
出版社もエンジニアの数を早急に増やす必要がある。

◎Hey!Say!JUMPの中島裕翔が「MEN'S NON-NO 」のレギュラーモデルとして巻頭特集を飾った。
http://top.tsite.jp/news/johnnys/i/35542410/

◎昨年AKB48グループを卒業した宮澤佐江はウェブサイト「ウレぴあ総研」に連載していた「ミラチャイ」から厳選して一冊にまとめた「これさえあれば。」を、ぴあから刊行した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000499.000011710.html

◎ＴＢＳテレビ、博報堂、博報堂ＤＹメディアパートナーズは共同で、社員の復職支援ならびに地域に貢献することを目指して、赤坂に事業所内保育所「はなさかす保育園」を設立し、2018年4月に開園することを決定した。
http://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2017/05/20170511-1.pdf

◎カルチュア・コンビニエンス・クラブグループと、CITICグループ（中国）の出版子会社である中信出版集団は、日本と中国の文化交流活性化を目的に、資本業務提携について合意した。
http://www.ccc.co.jp/news/pdf/20170511_CEJV_JP_final.pdf
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ11I52_R10C17A5TJ2000/

◎もっと早く出ていれば買ったんだけどな。青鹿ユウの「今日から第二の患者さん」が小学館から発売された。オレの場合、ガンが発見され、手術まであっという間に過ぎていったので、私の家族が看病の不安やストレスに悩まされることはなかったもの。このマンガの主人公もがん研有明なんだね、オレと同じだ。
https://www.shogakukan.co.jp/books/09189576

◎サイバーエージェントは、メディア事業子会社として「株式会社新R25」を5月1日に設立し、6月中旬に新たなニュース解説メディア「新R25」をローンチするとともに開始するとともに、サイバーエージェントが運営する「Spotlight」を「新R25」にブランド統合する。
https://www.cyberagent.co.jp/newsinfo/press/detail/id=13692

◎5月7日深夜に放送されたフジテレビの「真夜中」でリリー・フランキーと指原莉乃が訪れたのは新宿のバー「猫目」。その場にいたのは「リテラ」によれば「評論家の坪内祐三氏をはじめ、元『en-taxi』（扶桑社）編集長で『東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜』（扶桑社）の編集を担当した壱岐真也氏、『女子SPA！』（扶桑社）編集長の増田結香氏、『週刊ポスト』（小学館）編集長の飯田昌宏氏、新潮社の金寿煥氏や江木裕計氏といった錚々たるメンツだった」そうだ。
http://lite-ra.com/2017/05/post-3150.html

◎長野県塩尻市の書店「中島書店」で5月20日、本とコーヒーを楽しむイベント「BOOK＆CAFE」が開催される。毎年、春と秋に開催し、今回が5回目となるそうだ。
https://matsumoto.keizai.biz/headline/2363/

◎厚生労働省が「労働基準関係法令違反に係る公表事案」を公開した。わかりやすく言うとブラック企業リスト」。
334社が掲載されているが、そこにパナソニックや日本郵便とともに電通の名前がある。
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/dl/170510-01.pdf

◎オールアバウトの子会社でサンプリングサイト「サンプル百貨店」を運営するオールアバウトライフマーケティングは、ファッション通販サイトを運営するミューズコーを子会社化することになった。ミューズコーはファッションコマースサイト「MUSE&Co.」を運営している。
http://corp.allabout.co.jp/corporate/press/2017/0511_1.html
https://museco.jp/
オールアバウトの戦略子会社でオールアバウトグループのソーシャルメディア事業分野を担うオールアバウトナビは、日本テレビと資本・業務提携契約を締結することになった。具体的に言うとオールアバウトナビが運営する「Facebook navi」および「citrus」は、日本テレビのコンテンツをソーシャルメディアに最適化した形で流通させ、また日本テレビと「citrus」で新たな動画コンテンツの開発を行うことで、”ネットファースト層”の利用者拡大およびインターネット広告の収益増加を図る。
http://corp.allabout.co.jp/corporate/press/2017/0511_2.html

◎サイバーエージェントは、同社が運営するサービス「Ameba」の動画広告において、ライブ動画と360度動画の広告配信に対応した。
https://www.cyberagent.co.jp/newsinfo/info/detail/id=13686

◎ブックリスタは、同社がプラットフォーム提供し、ソニー・ミュージックエンタテインメントが運営する電子書籍ストア「Reader Store」で、ストアリニューアルを記念して、5月12日（金）より、3週にわたって大キャンペーンの一環として「文芸」「男性コミック」「女性コミック」「ライトノベル」「ビジネス・実用書」のジャンルごとに、書店員が選ぶ「読んでほしい100冊」をまるごとプレゼントする企画を開催している。
https://ebookstore.sony.jp/stc/article/campaign/655/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000223.000006388.html

◎トーハンは、「企業版ふるさと納税」を使い秋田県に５００万円を寄付することになった。朝日新聞によれば秋田県は全国学力テストの上位県として知られるが、公立図書館の貸出数は伸び悩んでいるそうだ。そこでトーハンが、「企業版ふるさと納税」を使い子どもが本に親しみやすい環境作りを支援するという。
http://www.asahi.com/articles/ASK5D46J9K5DUCVL00S.html

◎深谷かほるのマンガ「カンナさーん！」（集英社）が渡辺直美主演で連続ドラマ化される。このドラマ、当たりそうな予感がする。
http://www.tbs.co.jp/kannasaaan/

◎日販のゴールデンウィーク（4月29日〜5月7日）の書店売上動向調査によれば、前年比で雑誌が11.2％減、書籍が2.2％減、コミックが14.0％減、開発品が14.6％増、期間合計が7.4％減となった。
https://ryutsuu.biz/commodity/j051214.html

◎日本人1人あたりのアプリ所持数は平均100本以上で世界第1位なのだそうだ！
http://jp.techcrunch.com/2017/05/12/app-annie/

◎「音楽の友」は7月23日「音楽の友ホール」で、創刊75周年記念編集部プロデュースによる読者招待イヴェント「石井克典スペシャル・ライヴ＆トーク〜《展覧会の絵》とロマン派ピアノ作品による心象の旅」（お話：奥田佳道）を開催する。
http://www.ongakunotomo.co.jp/kagutsu/k351.html

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３）【深夜の誌人語録】

仕事でも転んで覚えたことは忘れないものである。