【文徒】2014年(平成26)11月21日(第2巻220号・通巻422号)
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1)【記事】「歴史読本」が季刊に
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
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- 2014.11.21 Shuppanjin
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1)【記事】「歴史読本」が季刊に
「歴史読本」(KADOKAWA)が季刊化されることになった。「J-CASTニュース」の取材に応えて、石井久恵編集長は「KADOKAWAという大きな枠に入ったが、あまりお金にならないような『歴史読本』を残す決断をしてくれた上層部に感謝する」と言っているけど。
http://www.j-cast.com/2014/11/19221254.html
もともと「歴史読本」は新人物往来社から刊行されていた。その新人物往来社が中経出版に買収され、中経出版が角川グループ傘下となり、KADOKAWAとして経営統合され、売上高は業界トップクラスになったものの、その実体は「張り子の虎」であることを隠蔽してドワンゴと経営統合して今日に至る。このグループの社員は大変だろうな。給与体系はバラバラだし。実は企業の体をなしていなかったりして。それでいて、マネーゲームに翻弄されつづける社員を待っているのはリストラだ。
それにしても労働組合は何をやっているのだろうか。短兵急な再編に次ぐ再編で、労働組合の体をなさなくなってしまった?
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2)【本日の一行情報】
◎コミックエッセイ「ビッグマミィ美奈子 婚活を行く!」が双葉社から刊行された。美奈子はブログで、こう書いている。
「…『お家にお父さんがいるといいな』『新しいダンナさんがほしいな』って話していたら、出版社さんの方から『本気で探してみませんか?美奈子ちゃんが真剣に婚活するなら、それを本にしたら?』って本当にラッキーなことに、いい方向に話が向かったの」
http://ameblo.jp/minako-officialblog/entry-11953614013.html
◎日経の書評で紹介されていた稲田和浩の「忠臣蔵はなぜ人気があるのか」(彩流社)を読みながら、「物語」が「物語」を生む豊穣な世界にとって、著作権とはいったい何なのだろうかなどと考えてみる。
http://www.sairyusha.co.jp/bd/isbn978-4-7791-7018-8.html
◎「新潮45」での連載「むかしはよかったね?」の連載を終えたパオロ・マッツァリーノが「反社会学講座ブログ」で喝破している。
「朝日は基本的に「マジメ」です。良くも悪くも、マジメ。そのカラーはむかしから一貫してます。マジメが高じると、しばしば上から目線の正義をふりかざすことになるから、鼻につくと批判されるのでしょう。(中略)以前の朝日には、さまざまな問題について両論併記して、バランスをとろうとするマジメさが感じられます」
「読売は、1980年代以前と以降で印象が激変しています。自民党と大企業べったりの保守新聞になったのは80年代以降のことです。70年代までの読売は、タブロイドっぽい雰囲気もあって、やや下世話。庶民の味方路線を突っ走る論調は、ときに朝日よりも過激で、すこぶるおもしろい」
http://pmazzarino.blog.fc2.com/blog-entry-155.html
◎「週刊少年マガジン」での連載が終わった大今良時の「聲の形」がアニメ化されることになった。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1411/19/news056.html
◎日販は、プロ野球チーム「東京ヤクルトスワローズ」についての知識を問う検定試験「スワローズ検定」を、2015年3月29日(日)に東京で開催する。公式テキストブックは1000円で、ぴあから刊行される。
http://www.atpress.ne.jp/view/53970
◎TBSオンデマンドは映画「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜」をDVD発売と同日配信開始。
http://www.sankei.com/economy/news/141118/prl1411180115-n1.html
◎講談社の現代新書から酒井順子「オリーブの罠」が刊行された。「オリーブ」という雑誌から見えてくる「時代」を描いている。酒井は「オリーブ」の読者であり、執筆者でもあった。淀川美代子が「オリーブ」のリセエンヌのロマンチック文化を代表する編集者であり、岡戸絹枝がナチュラル&カルチャー路線を代表する編集者であった、これは酒井ではなく私の見方だけどね。創刊当初、アメリカ寄りだったのは、恐らく木滑良久のテイストだ。
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062882880
ちなみに私も「オリーブ」は読んでいた。右手に「オリーブ」、左手に「流行通信」だったのよね。「流行通信」の編集部には大学で社会保障研究会の仲間だった栗原緑がいた。
◎KIRIMIちゃん?サンリオの新しいキャラクターで、鮭の切り身をイメージしているのだそうな。ファンブック「KIRIMIちゃん.ぴあ」が刊行された。
http://mantan-web.jp/2014/11/19/20141119dog00m200018000c.html
◎ツイッターはサービス開始以降に投稿された総ての公開ツイートが検索できるようになった。これは便利だ。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20141119_676757.html
◎JTBパブリッシングは電子書店「たびのたね」の特集記事をキュレーションアプリ「グノシー」で配信を開始した。
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1411/19/news050.html
日本ではアメリカと違ってプラットフォーム化しないメディアは生き残れないし、メディア化しないプラットフォームは生き残れないのではないだろうか。
コンテンツという言葉に縛られすぎると、ここのところが理解できなくなるような気がしてならない。
◎フランス映画社が倒産。岩波ホールといえばフランス映画社だった時代があった。
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/3981.html
◎安田浩一が中年ネトウヨ「ヨーゲン」の素顔に迫る。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41046
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41047
◎徳間書店「アサヒ芸能」の広告が毎日新聞で「解禁」された。
http://www.j-cast.com/2014/11/19221286.html
◎主婦の友社は、日本ビジネスプレスが運営するウェブサイト「JBpress」のコンテンツを再編集する電子新書シリーズ「JBpress新書」のリリースを開始した。第一弾は「若者よ、外資系はいいぞ」(祖父江基史)を編集・再構成したもので、特別価格200円(税別)での配信。12月初旬には同書のプリントオンデマンド版を「ウェブの書斎」(大日本印刷)で販売開始する。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000345.000002372.html
◎紀伊國屋書店は、11月22 日に開店する「武蔵小杉店」で、iBeacon対応スマートフォン用アプリ「B+POP」(インフォシティ)を使用したO2Oマーケティング施策を開始する。これにより武蔵小杉店に来店するユーザーに対し、最寄り駅などからの誘導やTwitterとの連動、店内マップの利用、オリジナルコンテンツプレゼント、電子書籍アプリ「Kinoppy」と連携した電子書籍の試し読みなどのサービスを展開するとともに店内フリーWi-Fiとも連携した店舗のメディア化を視野に入れ、映像やコミックなど提供コンテンツの増強、併設カフェ・店内催事との連動企画、来店ポイント・クーポン提供など、O2Oマーケティング施策のトライアルに取り組む。
http://prw.kyodonews.jp/prs/release/201411205726/
◎集英社は「ダッシュエックス文庫」創刊キャンペーンで秋葉原の街中ジャックを敢行した。ダッシュエックス文庫のヒロインたちで駅構内エスカレーター、中央改札口付近、電気街のボードなど、秋葉原のあらゆる場所を一斉に占拠してしまうというプロモーションだ。KADOKAWAの「聖地」に挑戦状を叩きつけたということだろう。
http://animeanime.jp/article/2014/11/19/20913.html
◎小学館オールコミックフェア「小コレ!」のイメージキャラクターに山本美月が選ばれた。言うまでもなく山本は「キャンキャン」の専属モデル。
http://book.asahi.com/book/comicbreak/2014111800002.html?iref=comtop_fbox_u05
◎学研グループのブックビヨンドは、オプティムが開始するタブレット向け定額サービス「タブレット使い放題 powered by OPTiM」で、学研グループの電子雑誌のうち7誌の配信を開始。「GetNavi」「CAPA」「デジキャパ!」「ル・ボラン」「ドゥーパ!」「WATCH NAVI」「うちの猫のキモチがわかる本」の7誌だ。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000106.000009949.html
◎KADOKAWAの「妖怪百姫たん!」iOS版が16万インストールを突破。
http://www.gamer.ne.jp/news/201411200053/
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3)【深夜の誌人語録】
長居は禁物。長居はトラブルの素なのだから。