【文徒】2014年(平成26)11月20日(第2巻219号・通巻421号)

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1)【記事】「次世代ワールドホビーフェア '15 Winter」と「ジャンプフェスタ2015」
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

                                                                            • 2014.11.20 Shuppanjin

1)【記事】「次世代ワールドホビーフェア '15 Winter」と「ジャンプフェスタ2015」

小学館は「次世代ワールドホビーフェア '15 Winter」を2015年1月18日、名古屋ドームでの開催を皮切りに1月24日、25日には幕張メッセ、2月1日には福岡ヤフオク!ドーム、2月8日には京セラドームで開催する。
http://www.whobby.com/
こういうイベントの女性誌バージョンは考えられないものなのだろうか。
一方、集英社は「ジャンプフェスタ2015」を12月20日、21日の両日、幕張メッセで開催する。
http://www.jumpfesta.com/
ジャンプフェスタ2015」で検索していると、「おたぽる」のこんな記事を発見した。
http://otapol.jp/2014/11/post-1958.html
この記事の何に注目したかといえば、「週刊少年ジャンプ」のツイッター戦略について書かれた次のような部分である。
「…『僕のヒーローアカデミア』では、ツイッターにて「キミの考えた個性」を募集している。ハッシュタグ「#JF15個性」とつけてツイートする形式で、『優秀作は堀越先生がヒーロー化!?』との文言も。"JF15"という表記から、件のステージイベントで利用される可能性も高い。こうした読者参加型企画はこれまでハガキでの募集が主流だったものの、近年ではツイッターの存在感が増している」
「ジャンプ」では作品ごとにツイッターアカウントが作られているし、「ジャンプフェスタ」や「ジャンプコレキテル連合」といったツイッターアカウントもあるのである。こうしたツイッター戦略も女性ファッション誌は大いに学ぶべきだろう。

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2)【本日の一行情報】

エイチ・アイ・エス(HIS)子会社のクオリタのパッケージツアーブランド「QUALITA(クオリタ)」で、「韓流スターがご案内する特別な3日間 韓国ときめきツアー」を世界文化社が「家庭画報」の増刊として刊行した50代以上の女性を対象にした「ときめき」との共同企画第1弾として販売している。
http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=64475

◎休刊から6年。「主婦の友」が今日復活を遂げる。「主婦の友デラックス」は書店での評判も良い。年2回は刊行できるのではないだろうか。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000344.000002372.html

◎LINE GAMEのサッカーマネジメントゲーム「LINE サッカーイレブン」と「モーニング」(講談社)で好評連載中のサッカー漫画「GIANT KILLING」のコラボレ企画がスタートしたと講談社のウエブサッカーマガジン「ゲキサカ」が報じている。
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?151783-151783-fl

ボーイズラブを特集した「美術手帖」12月号は買うべし。こういう雑誌からヒントを得るのが、メジャー誌の編集者にとって腕の見せ所というか、役割のはずだ。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000010983.html

集英社が「スーパーダッシュ文庫」をリニューアルして11月21日に創刊する「ダッシュエックス文庫」の応援隊長に声優の小松未可子が就任した。「ダッシュエックス文庫」はメディアミックス戦略を積極的に展開するそうだ。
http://animeanime.jp/article/2014/11/17/20884.html
http://matome.naver.jp/odai/2138580591206318401

集英社新書から刊行された神田憲行の「『謎』の進学校 麻布の教え」が話題になっている。私は同校の裏のマンションに10年間ほど住んでいたんだよなあ。
http://resemom.jp/article/2014/11/17/21466.html

丸善丸の内本店3階の「手塚治虫書店」が紹介されている。
「ここでしか入手できない購入特典がファン心理をくすぐる。しおりのデザインは『ブラックジャック』『火の鳥』など、月ごとに替わる。おなじみのキャラクター『ヒョウタンツギ』『ロビタ』を描いた2種類のブックカバーも人気だ」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014111701001842.html

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は11月17日、Tカードがライブやイベントなどの入場券として使えるようにする新サービス「Tチケット」を開始する。その第一弾として開催されるのは12月23日の「TSUTAYA presents カオスフェス2014〜Tカードで全員入場だよ〜」。新木場「STUDIO COAST」での開催だ。Tカードで本人認証を行うことにより、イベント主催者にとって、チケットの転売防止やセキュリティー対策になるというわけだ。
http://japan.cnet.com/news/service/35056676/

幸福の科学大学が不認可となった。
http://www.asahi.com/articles/ASGCG4DRZGCGUTIL01C.html

スクウェア・エニックスの取締役・社員15名と「ハイスコアガール」の作者が「SNKプレイモア」が著作権を持つ格闘ゲームのキャラクターなどを無断使用したとして著作権法違反の疑いで書類送検された。
http://mainichi.jp/select/news/20141118k0000m040076000c.html
呉智英が指摘しているように「2次創作のガイドラインを整備しないと、トラブルが続く恐れがある」と私も思う。

ドワンゴはゲーム実況とゲーム大会のイベント「闘会議」を2015年1月31日、2月1日の両日、幕張メッセで開催する。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1411/17/news152.html

◎テレビCMによってフェイスブックのユーザーが200万人増えて2400万人となった。
http://markezine.jp/article/detail/21387

◎民放各局の2014年4〜9月決算。「週刊東洋経済」の中原美絵子は業績予想を上方修正したテレビ東京ホールディングスについて次のように書いている。
「テレ東HDが好調な理由は2つある。1つは『アイカツ!』を中心に、アニメ番組のグッズ販売が伸びたこと。もう一つは、広告収入のベースとなる視聴率が引き続き上昇しているからだ」
http://toyokeizai.net/articles/-/53538

トヨタ燃料電池車「ミライ」を発売する。
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20141118-OYT1T50048.html?from=ytop_main3

学研ホールディングスは、修正2ヵ年計画「Gakken2016」を発表。
「2014年9月期は、「出版事業」において大幅な減収・減益となりました。雑誌市場が縮小するなか、当社グループでは美容・健康向け出版物のヒットを契機に積極展開を図りましたが、創刊誌の不振に加え、ムックの返品増も重なり、持続的な利益創出に至らず、雑誌分野の業績が悪化しました」
「骨盤枕」や「カーヴィーダンス」のミリオン級ヒットにより、自らの実力を勘違いしてしまったということである。その反省から「出版事業の不採算分野を段階的に縮小し、経営資源を学習参考書や児童書などの教育分野にシフト」し(教育コンテンツに経営資源を集中するということである)、「『教育ICT』『電子出版』『海外展開』を軸とした新しい教育サービスの開発に取り組み、『教育コンテンツ&サービスの創造企業』を目指」すというわけだが、ここでも少子化による市場縮小や競争激化の影響を蒙らざるを得まい。「教室・塾事業」や「園・学校事業」が成長するとは思えないのである。
http://ghd.gakken.co.jp/ir/pdf/gakken2016.pdf
私が学研ホールディングスの経営に携わっていたならば、学研パブリッシングの売却を模索することだろう。
http://gakken-publishing.co.jp/
何かを断念しない限り、希望は希望のままで終わる。

◎女子レスリングの山本聖子と交際宣言したり、ジャニーズの内博貴に反論したり、ダルビッシュ有ツイッターというメディアを使いこなしているなあ。
http://garema.jp/newsDetail/6012/

草凪優の「堕落男」(実業之日本社文庫)が取り上げられている。「堕落男」と書いて「だらくもの」と読む。
http://www.cyzowoman.com/2014/11/post_14209.html
私は「時代に息づくエロスを丹念に拾っていき、いまだけに輝く官能小説を書いていきたい」という草凪の心意気に拍手を送りたい。
http://j-nbooks.jp/jnovelplus/columnDetail.php?cKey=10

◎ソーシャルエージェントは電子雑誌を縦スクロールで読めるiOSアプリ「smartmag(スマートマグ)」をリリースする。コンテンツには無料と有料があり、有料は月額300円。ラインナップがもう一つだ。
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1411/18/news028.html

徳間書店のファッション誌「LARME」が、アイウェア(眼鏡のこと!)ブランド「ALOOK(アルク)」とコラボレーションしたアイウェアを発売した。
http://www.daily-eye-news.net/news_aThsq78F8k_171.html

トーハンの「ほんをうえるプロジェクト」企画・協力による「特別図鑑外授業『海洋写真家とダイオウイカの博士が語るイカタコ撮影の裏話とダイオウイカの現在』トーク&サイン会」が、11月29日(土)に東京堂書店神田神保町店で開催される。
http://www.tohan.jp/whatsnew/news/post_361/

百田尚樹「殉愛」(幻冬舎)騒動。テレビは一切取り上げていない。週刊誌は?
週刊誌がどこも取り上げないとなると、週刊誌というジャンルそのものの信用問題になってしまうのではないかと私などは心配してしまう。
http://www.j-cast.com/2014/11/18221155.html
http://www.j-cast.com/2014/11/19221198.html
http://matome.naver.jp/odai/2141614566856229401
http://sappoko.com/archives/45263

TSUTAYAウィンターキャンペーンは「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」とタイアップしての展開だ。
http://www.ccc.co.jp/news/2014/20141118_004648.html

◎創刊20年と通巻200号を記念した「声優グランプリ」(主婦の友インフォス情報社)12月号が売り切れ店続出で重版を決めた。通常より100頁以上も厚い246頁の熱い誌面が支持されたのだろう。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000098.000007785.html

◎「小説マガジンエイジ」が無実の死刑囚「袴田巌」に関するエッセイを連載開始した。「小説マガジンエイジ」はエブリスタと講談社が共同で今年の7月に創刊したiphoneipad向けアプリであり、浅田次郎石田衣良を始めとしたプロ作家の小説が毎日読み放題無料で読める。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000009132.html

アメリカとイギリスでは2018年に電子書籍の市場が紙を超える可能性がある!
http://hon.jp/news/modules/rsnavi/showarticle.php?id=6026

◎横須賀の「金文堂 信濃屋書店」は創業200年近い!
http://mainichi.jp/journalism/listening/news/20141119org00m040004000c.html

◎「VOGUE Wedding」秋冬号の付録は、セルジオ・ロッシのブライダルシューズとサンリオの人気キャラクター、マイメロディのコラボミラー。
http://www.vogue.co.jp/fashion/news/2014-11/19/sergiorossi-mymelody

京都府警は、京都府向日市鶏冠井町の民家で昨年12月、無職筧勇夫さん(当時75)が死亡し、体内から青酸化合物が検出される事件に関連して、妻の無職筧千佐子容疑者を殺人容疑で逮捕したが、この事件、黒川博行の小説「後妻業」そのものなんだって!
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163900889

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3)【深夜の誌人語録】

捨ててはならないと思うものまで思い切って捨てなければ捨てたことにはならない。