【文徒】2014年(平成26)12月12日(第2巻234号・通巻436号)

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1)【記事】日本雑誌協会の「NEXT MAGAZINE」
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】日本雑誌協会の「NEXT MAGAZINE」

日本雑誌協会 デジタル国際委員会(委員長 イヴ・ブゴン)は、2014年12月27日(土)から2015年1月4日(日)までの期間、女性ファッション誌を中心に、11社47誌の最新号のセレクトされたコンテンツが読めるサービス「NEXT MAGAZINE」をウェブサイト上で実施する。
運営幹事会社はハースト婦人画報社小学館集英社コンデナスト・ジャパンである。参加雑誌は、光文社4誌、コンデナスト・ジャパン3誌、CCCメディアハウス1誌、集英社10誌、小学館8誌、世界文化社4誌、ハースト婦人画報社12誌、学研パブリッシング1誌、ぶんか社1誌、文藝春秋1誌、マガジンハウス2誌となっている。
講談社主婦の友社主婦と生活社は参加していないようだ。講談社が不参加なのがとても気になるのは私だけではあるまい。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000012118.html
http://www.nextmagazine.jp/
運営会社はルーラー。札幌に本社を置くウエブ制作会社であり、ホームページを見ればわかるようにハースト婦人画報社と関係が深い。
http://www.luler.jp/services/

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2)【本日の一行情報】

◎出口汪といえば受験参考書業界のカリスマのひとり。また、「論理力」にかかわる実用書も多数ある。出口が「ポリタス」で次のように書いている。大本教出口王仁三郎の曾孫である。
「実は、私は国民を信用していない。
小林秀雄が絶望したように、みんな日和見主義ばかりではないか」
http://www.asahi.com/articles/ASGD9663VGD9UEHF018.html
大本教に関心がある方は、安丸良夫の「出口なお 女性教祖と救済思想」をお読みいただきたい。
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/6002960/top.html
安彦良和のマンガ「虹色のトロツキー」にも出口王仁三郎が登場する。
http://1000ya.isis.ne.jp/0430.html

◎「週刊少年マガジン」(講談社)の編集者「班ちょ」は、積極的だなあ。自らのフォロワーと一対一で飲み会を実行している。
「体調、回復して、少し時間にゆとりができたら、またフォロワーさんと飲みに行きたい!! 勉強になったから。1月か2月に募集します。条件は前と同じ。飲めなくてもOKだけど20歳以上。山手線内で夜中に。ご飯代はおごるけど交通費は払わない!! そんなんですー」
http://togetter.com/li/755754

◎「オリーブの罠」の酒井順子の次のように語っている。
「80年代のオリーブ少女はファッションや雑貨を参考にするぐらいでしたが、90年代のオリーブ少女は、当時の『オリーブ』には早くも原発に警鐘を鳴らす記事が載っていたことに象徴されるように、食べ物がどうだ、とか、料理はこうとか、生活全般および人生全般への影響がより強く見られるかなぁという感じがしましたね」
90年代の『オリーブ』がゼロ年代の『クウネル』に転生を遂げるのである。80年代オリーブを象徴する編集者が淀川美代子であり、90年代オリーブを象徴する編集者が岡戸絹江であると私は認識している。『オリーブ』や『ポパイ』って語り出すと止まらなくなっちゃう雑誌だよね。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41382#gunosy

◎「少年ジャンプ+」で毎週木曜日に更新されている「とんかつDJアゲ太郎」の番外編が「メンズノンノ」で連載開始。
http://plus.shonenjump.com/rensai_detail.html?item_cd=SHSA_JP01PLUS00000007_57
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1412/09/news086.html
ネットで話題になっていた作品である。確かに読んでみると「ブッ飛んでいる!」のだ。
http://matome.naver.jp/odai/2141521459415451901

◎私にとってビジネス書は本当に無縁の世界だが、「ストーリー思考」(ダイヤモンド社)というタイトルからして売れそうだ。神田昌典って売れているんでしょ。「日本発の新・目標達成法」という帯も秀逸。しかし、ダイヤモンド社のタイトル付けは上手だ。東洋経済新報社とかは、ダイヤモンド社のやり方を徹底的に研究すべきだ。
https://www.youtube.com/watch?v=GEXEGJC4pMc

イラストレーターであり、マンガ家であり、声優でもあるminoの飼い猫セツちゃんの写真集「日本一寝顔が酷い絶世の美猫セツちゃん」(祥伝社)。この猫、テレビに出まくっている!オレも観たもの。
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1418033602099.html

ブックオフも年間ランキングを発表している。書籍総合ランキングの第1位「永遠の0」(百田尚樹)、第2位「モンスター」(百田尚樹)、第3位「イニシエーション・ラブ」(乾くるみ)。ブックオフによると「永遠の0」は「純文学」なのだそうだ。こうなると愕然とするしかあるまい。
http://www.bookoffonline.co.jp/files/special/rank2014.html

◎米沢穂信の「満願」(新潮社)が3冠を達成していた。「このミステリーがすごい!」(宝島社)と、「ミステリが読みたい!」(早川書房)、週刊文春の「ミステリーベスト10」で、総て1位を獲得した。
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20141210-1407240.html

フェイスブックが2014年に話題になったトピックのランキングを発表した。日本で最も話題になったのは、1位「ウマ」、2位「アイス・バケツ・チャレンジ」、3位「ソチオリンピック」、4位「マクドナルド」、5位「火山」、6位「マレーシア航空」、7位「エボラ出血熱」、8位「乙女ゲーム」、9位「錦織圭」、10位「日本料理」。「ウマ」が1位というのは、ウマ年だったから。アベノミクスも、慰安婦も、吉田調書も、集団的自衛権も、特定秘密保護法案も、10位に入っていない。
http://www.rbbtoday.com/article/2014/12/10/126346.html

日本雑誌協会日本書籍出版協会が「特定秘密保護法」施行で反対声明を出した。
「我々は、この法律が暴走しないよう、今後も同法の運用とこれに関わる政府の動きを監視し続け、あくまでも同法の廃止を訴えていく」
http://www.j-magazine.or.jp/doc/20141210.pdf

ハースト婦人画報社は、ファッション誌「エル・ジャポン」の創刊25周年を記念し、同誌の定期購読とe-コマースサイト「エル・ショップ」の人気ブランドの別注アイテムをセットにしたスペシャルパッケージを税込8500円で販売する。
http://www.dreamnews.jp/press/0000104309/

◎韓国のメディアが放っておくはずはないと思っていたけれど。中央日報は「ユダヤ人には弱く韓国には意地悪い産経」を掲載。
産経新聞ユダヤ人団体の抗議には礼儀をわきまえて謝罪しながらも、韓国人を刺激することは何ともないようだ。米国でユダヤ人は政治・経済・言論・文化などで強大な影響力を行使する。力のあるユダヤ人には弱いが、隣国韓国の傷口にはむやみに塩を塗る理由が知りたい。産経新聞の「韓国たたき」で日本が何を得るのかも疑問だ。韓国を小人国にすれば日本が大人国になるわけではないからだ。大人国は他国の大統領に対して無礼に『独身大統領の男女関係報道が名誉毀損なのか疑問』というメディアではなく、一貫した基準と品格を持つメディアが存在する国から出てくる」
http://japanese.joins.com/article/781/193781.html?servcode=100§code=120&cloc=jp|main|ranking

◎凄いな、ニュージーランドの図書館。電子書籍の貸し出し数で2012年は35万件、2013年は80万件だという。
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1412/10/news035.html

◎「週刊文春」を訴えたユニクロの敗訴が最高裁で確定した。
http://www.asahi.com/articles/ASGDB5SQSGDBUTIL032.html

◎アシェット・フィリパッキ・メディアは、アマゾンでの販売を止める!?アマゾンの代わりにツイッターを利用するらしい。
http://www.gizmodo.jp/2014/12/post_16085.html

◎日東エージェンシーが倒産。
http://www.fukeiki.com/2014/12/nitto-agency.html
ソウル・バスを起用してブリヂストンのロゴを制作した広告代理店である。

◎しかし、次々に考えつくものだよなあ。今度はレギンス入浴だってさ!主婦の友社は「着圧ハイウエストレギンス入浴で 脚・おなか・ヒップやせ」を発売する。定価1500円+税。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000350.000002372.html
男用を作ってくれたら、オレなんかも買っちゃうに違いない。

日本テレビが1月から放映する野島伸司脚本の土曜深夜ドラマ「お兄ちゃん、ガチャ」が「別冊フレンド」(講談社)でマンガ化される。
http://news24.jp/entertainment/news/1636818.html

◎第4回「街の本屋が選んだ絵本大賞」に「絵本・いのちをいただく〜みいちゃんがお肉になる日」が選ばれた。この絵本は大人にも読んで欲しい。
http://genmaisensei.jugem.jp/?eid=383
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?code=132561
ドキュメンタリー映画「ある精肉店のはなし」も必見。12月19日までポレポレ東中野で上映している。
http://www.seinikuten-eiga.com/

集英社の男性ファッション誌「メンズノンノ」は日本郵政をクライアントとしたタイアップ企画「『コミュニケーション力』UP講座」を1月号で掲載している。紙での展開のみならず無料電子版が期間限定でNews standアプリ上で配信される。
http://news.mynavi.jp/news/2014/12/10/382/
http://www.mensnonno.jp/thismonth/

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が、湘南・藤沢に蔦屋書店を核とした複合商業施設「湘南T-SITE」を今日からオープン。30のテナントが出店するが、店舗間の仕切りはなく、全てのテナントに関連した書籍が置かれている。
http://fujisawasst.com/JP/town/tsite.html

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3)【深夜の誌人語録】

何ごとも信じる前に疑え!