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1)【訃報】日刊ゲンダイ・川鍋孝文会長が逝去
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
4)【人事】〈世界文化社10月1日付機構改革と人事異動〉
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- 2015.9.28 Shuppanjin
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1)【訃報】日刊ゲンダイ・川鍋孝文会長が逝去
「講談社ノンフィクション賞」など三賞の贈呈式・祝賀会が行われた9月17日、日刊ゲンダイの川鍋孝文会長が食道癌のため亡くなったという。享年79歳。
私が最後にお目にかかったのは、もう一年近くも前である。昨年の晩秋であったと記憶している。帝国ホテルのオールドインペリアルバーのカウンターであった。川鍋会長は「世界」を読んでいた。
川鍋孝文会長は、1936年生まれ、早稲田大学文学部仏文科を卒業して1960年に講談社に入社。
「週刊現代」に配属され、以降、週刊誌一筋に歩んだ後、1975年10月に日刊ゲンダイを創刊する。
私の記憶に間違いがなければ、創刊を前に、川鍋会長はテレビに登場したことがある。「毎日出る雑誌」というコンセプトのもと画期的な新聞を創刊するのだとテレビで熱く語っていた姿を私は鮮明に覚えている。何しろ私は創刊号を御茶ノ水の駅で買っているのだ。
しかし、創刊後、暫くは売れなかったが、よく言われているようにロッキード事件をきっかけにして部数を大きく伸ばしていった。私が日刊ゲンダイを毎日、買うようになったのはその頃だが、それはロッキード事件の記事が目当てというよりも松田政男の「日付のある映画評」を欠かさず読むためであった。
川鍋会長の読んでいた「世界」の特集は「報道崩壊」であったように記憶している。「報道崩壊」を特集した「世界」は2014年12月号であり、「世界」発売日は11月8日だから、私が最後にお目にかかったのは昨年の11月8日以降ということになろうか。開高健ノンフィクション賞の贈賞式が帝国ホテルで開催されたのが11月14日だったから、その日かもしれない。
ともかく色々な話を聞いた。私たちの「出版人・広告人」の誌面に出るのは断るけれど、聞きたいことがあれば何でも話すと言ってくれたのである。川鍋会長から話を聞けば聞くほど、私たちの誌面に何としても登場してもらいたいと思ったものだ。それが叶わなかったことが口惜しい。口惜しいけれど、それが川鍋会長の流儀であったのだろう。告別式は近親者のみで行ったそうだ。後日11月に「お別れ会」を開く予定だという。
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2)【本日の一行情報】
◎アマゾンはプライム会員に対して動画見放題のサービスを開始すると同時に、HuluやNetflix、YouTubeなど他の映像ストリーミングサービスもテレビの大画面で楽しめる「Amazon Fire TV」を発売した。価格は1万2980円(税込)。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ24HU1_U5A920C1TI5000/
http://www.gizmodo.jp/2015/09/fire_tv3.html
ネットTVの最大の特徴は見たいコンテンツがいつでも見られるということだ。ユーザーに「編成権」が解放されたということでもある。
◎アマゾンは中古ストアもオープン。
http://www.gizmodo.jp/2015/09/_amazon_used.html
リアルショップと違って売場に制限がないから、何でも売れるということだ。そんなアマゾンが10月2日(金)から10月4日(日)までの期間限定で「Amazon Halloween Cafe」を神宮前にオープンする。
http://www.fashion-press.net/news/19186
◎男性ファッション誌「SWAG HOMMES」(スワッグ オム)が年4回刊で創刊された。編集は、ブラウニー、販売は、三栄書房になる。
https://www.wwdjapan.com/life/2015/09/24/00018138.html
◎創刊30周年を迎えるハースト婦人画報社の「25ansウエディング」とその公式サイト「ザ・ウエディング」は、国内外の6ブランドとコラボしたウエディング・アクセサリーをウエブショップ「ザ・ウエディング マーケット」で販売開始した。
http://www.the-wedding.jp/market/twdmarket_150924/
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000008128.html
◎自動車ディーラーの東愛知日産が、豊橋市下地町の店内に旅専門書店「本屋 旅の扉」をオープンした。
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20150925/CK2015092502000052.html
◎KADOKAWA・DWANGOは10月1日より社名が「カドカワ株式会社」に変更されるが、これを記念した「ニコニコカドカワ祭り2015」を開催する。
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1509/24/news092.html
◎KADOKAWAの電子書籍ストア「BOOK☆WALKER」が英語版をスタート。
http://global.bookwalker.jp/
http://www.animeanime.biz/archives/21722
◎大日本印刷(DNP)とDNPグループの書店、トゥ・ディファクトが共同で運営するハイブリッド型書店サービス「honto」の会員数が300万人を突破した。年100万人のペースで伸長していることになる。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000009424.html
◎電通の海外子会社であるメディア・コミュニケーション・エージェンシーCarat(カラ)による2015年の世界の広告市場は3月予測の4.6%増から若干の下方修正によって前年比4.0%増の5,290億ドルを予測。2016年にはさらに約250億ドル増加の前年比4.7%増を予測している。
日本の広告市場は、2015年が3月予測は前年比0.9%増だったが、今回は前年比1.4%増、2016年が前年比1.6%増。
デジタルシフトがさらに加速し、世界の広告市場に占めるデジタル広告費の構成比率は、2015年に24.3%(前回予測は23.9%)、2016年に26.5%(同25.9%)を予測している。アメリカではモバイルなどのデジタル広告が伸張しており、2018年にはデジタル広告費がテレビ広告費を追い抜く見通しだという。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2015/0924-004166.html
インターネット抜きに広告ビジネスは成立しないところまで、デジタルシフトは全世界的に進むということである。メディアビジネス、コンテンツビジネスはデジタルファーストを前提にしない限り、衰退してゆくしかないのかもしれない。
◎電通がアジア9カ国・地域の市場を対象にモバイル端末の利用状況を調査した結果によれば、全体の58%がLINE、WhatsApp、WeChatなどのメッセージングアプリを利用していることがわかった。またショッピングでモバイルを活用している層は全地域平均で47%、モバイル端末をオンラインビデオ視聴に活用しているのは全体の45%、携帯端末を活用したオンラインゲームの使用経験者は全体の36%に及んでいることがわかった。メディアビジネス、コンテンツビジネスの課題は、はっきりしている。いかにスマホを占拠するかである。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2015/0918-004165.html
◎ギズモード・ジャパンの「App Storeから一番人気の広告ブロッカーアプリが姿を消した訳」は次のように書いている。
「…アップルが広告をブロックするのは、消費者を守る為ではありません。広告ブロッカーは、広告を収入源とし、それによって記者や編集を雇っている多くのパブリッシャーの収益モデルを破壊してしまいます。新しいNewsアプリの登場によって、アップルが出版プラットフォームビジネスに手を伸ばそうとしているのが明確に見えてきました。つまり、アップルには他のパブリッシャーを弱体化させる動機があるのです」
http://www.gizmodo.jp/2015/09/peace_app.html
◎桶川市立駅西口図書館がリニューアルして、図書館と大型書店を融合した文化・交流施設「OKEGAWA honプラス+」として10月1日にオープンする。桶川駅西口駅前の商業ビル「桶川マイン」のリニューアルにともなうもので、その3階にTRCが運営する桶川市立駅西口図書館と、丸善ジュンク堂書店が運営する大型書店「丸善桶川店」が入る。桶川市立駅西口図書館と丸善桶川店を結ぶ共有スペースは、都市の未来を育成する文化・交流のための活動拠点として、イベントが企画・開催されるという。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000015407.html
◎こちらも10月1日にオープン予定だが、海老名市立中央図書館は指定管理者に「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が加わっていることもあって、選書で不適切図書混入の疑いがもたれていると神奈川新聞が報じている。
http://www.kanaloco.jp/article/123579
◎今年は関西での開催となる。ジュンク堂書店千日前店で10月31日〜11月1日の1泊2日の日程で宿泊ツアーが実施される。昨年は内幸町のジュンク堂書店プレスセンター店で実施された。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1509/24/news124.html
◎PR会社のサニーサイドアップは外国人をターゲットとするマーケティング支援を手掛ける Bulbous Cell Media Group(バルバスセル・メディアグループ)の株式 100%を取得し、完全子会社化することを決定した。これによりサニーサイドアップは外国人向けメディア「Tokyo Weekender」、及び、40 年以上にわたり構築してきた有益な外国人ネットワークなどを獲得することになる。
http://www.ssu.co.jp/wp-content/uploads/sites/3/2015/09/16a5a1a83b5bf3f47162cc3e7ea10e12.pdf
2014年の訪日外国人旅行者は1300万人!
◎「VOGUE JAPAN」11月号の附録は、アンダーカバーとマイメロディのコラボデザインによるビニールポーチ。
http://www.vogue.co.jp/fashion/news/2015-09/25/undercover-mymelody
コンデナストは日本市場において、附録が効果的であると認めているのであろう。
◎これは話題になる!小学館の女性ファッション誌「CanCam」11月号の附録はドラえもんとハローキティがコラボした「どこでもドア型ミラー」だ。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1509/24/news153.html
◎宝島社の男性ファッション誌「smart」11月号の附録は「BAPE(R)」とのコラボによる「小物収納レザートレイ3個セット」である。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000220.000005069.html
◎「第37回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」のコンペティション部門「PFFアワード2015」グランプリは杉本大地監督の「あるみち」に決定した。
「主人公の杉本大地を監督本人が演じるほか、実際の友人や母親も出演する本作は、監督自身の体験を再現し、浪人時代を経て大学に入学してからの日々を描く。杉本監督は『自分の物語として撮らせてもらった。意識したのは、どんなエモーションがあるものを撮れるかということ。内にある爆発、現場の空気や匂いが撮れないかと考えていたので、それをくみ取っていただき、とても嬉しいです』と受賞の喜びを語った」
http://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201509240009
「PFFアワード2015」は映画の芥川賞といっても過言ではないと思う。阿部和重を最終審査員のひとりに選んでいるセンスにも好感が持てる。ぴあが守り抜かなければならない一線でもある。
◎文響社のビジネス書「超一流の雑談力」が売れているようだ。それにしても「〜力」本は後を絶たない。
http://www.sankei.com/economy/news/150924/prl1509240146-n1.html
◎白泉社の「ヤングアニマル」連載中の羽海野チカ「3月のライオン」がテレビアニメ化に加え、実写映画化もされることになった。
http://www.famitsu.com/news/201509/25089396.html
◎シャープは、テレビ機能を搭載したタブレット端末「AQUOSファミレド(HC-16TT1)」を発表した。Androidタブレットにテレビ機能を搭載した、極めて日本的な発想の端末である。
http://ggsoku.com/2015/09/sharp-hc-16tt1-debut/
◎自民党情報通信戦略調査会放送法の改正に関する小委員会はNHK受信料の義務化を提言した。何か感じ悪いよね。
http://mainichi.jp/select/news/20150924k0000e010241000c.html?fm=mnm
◎米Googleが定額制読み放題の電子書籍ストア「Oyster」を買収した。
http://hon.jp/news/modules/rsnavi/showarticle.php?id=6823
◎米eMarketerの世界のオンライン広告市場によればSNS広告は前年比40.8%増の251億4000万ドルになると予測している。企業別ではは、米Facebook(米Instagramも含む)が162億9000万ドルとダントツとなっている。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/14/110601779/092500325/
◎主婦の友社の女性ファッション誌「Ray」11月号の表紙を香里奈が約1年半ぶりに飾った。守屋美穂編集長によれば「卒業した専属モデルが表紙を飾るのは、香里奈さんがRay史上初。今回、Rayモデルとしてではなく、女優・香里奈としてカバーを飾って頂きました」とのことだ。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000441.000002372.html
◎LINEは、ユーザーがLINEスタンプを制作・販売できるプラットフォーム「LINE Creators Market」 で、人気スタンプのキャラクターグッズを販売開始。これを記念して、全国のロフト93店舗において、当該グッズを販売する「LINEクリエイターズマーケット Pop-up STORE」を2015年9月30日(水)より約2ヶ月間の期間限定でオープンする。
http://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2015/1077
LINEがキャラクタービジネスに本格的に参入する。
◎民主党代表代行をつとめる参議院議員の蓮舫だが、ツイッターに投稿した焼きサンマの写真が頭を右向きにしたものであったため常識的な盛り付け方と違うと炎上。何と蓮舫は、この投稿を削除してしまった。この程度の投稿を削除してしまうほど蓮舫は政治家として「弱い」ことを証明してしまったのではあるまいか。
http://www.j-cast.com/2015/09/24245943.html
◎JapanTaxi、博報堂、博報堂DYメディアパートナーズ、及びデジタル・アドバタイジング・コンソーシアムは、全国2万3,000台以上を対象とした「全国タクシー」アプリの次世代化に向けて、タクシークラウド広告サービス(広告主、乗客、タクシー会社のリアルタイムマッチング・メディア)の実証実験を開始した。今回の取り組みでは、広告主、乗客、タクシー会社のリアルタイムマッチング・メディアを開発し、「CM視聴クーポン」サービスの実証実験を日本交通の黒色タクシー約1,565台を対象に実施する。
http://www.hakuhodo.co.jp/archives/newsrelease/23139
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3)【深夜の誌人語録】
流儀もまた思想である。
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4)【人事】〈世界文化社10月1日付機構改革と人事異動〉
【機構改革】
家庭画報コンテンツ事業本部を新設し(マガジン第1事業本部より独立)、家庭画報編集部、家庭画報営業マーケティング部(新設)、家庭画報デジタルコンテンツ部(新設)、家庭画報コンテンツビジネス部(新設)の4部体制とする。
【昇格】
■秋山 和輝
新:執行役員 家庭画報コンテンツ事業本部 本部長 兼 家庭画報編集部 部長 編集長
旧:執行役員 マガジン第1事業本部副本部長 兼 家庭画報編集部部長 編集長
■波多 和久
新:マガジン第2事業本部本部長 兼 LaLaBegin編集部部長 編集長、事業開発室部長
旧:マガジン第2事業本部副本部長 兼 LaLaBegin編集部部長 編集長、事業開発室部長
■竹間 大輔
新:マガジン第2事業本部 副本部長
旧:MEN’S EX編集部 副部長
■長山 亮
新:家庭画報営業マーケティング部課長
旧:家庭画報編集部課長代理
【異動】
■大塚茂
新:専務取締役 社長補佐 兼 ワンダー事業本部担当
旧:専務取締役 社長補佐
■小林公成
新:専務取締役 専務執行役員 関連会社担当
旧:専務取締役 専務執行役員ワンダー事業本部担当(関連会社担当)
■竹間勉
新:取締役 常務執行役員 編集統括 兼 メディア事業本部 本部長 事業開発室担当
旧:取締役 常務執行役員 マガジン第1事業本部 本部長兼 広告業務本部 本部長
■駒田浩一
新:取締役 上席執行役員 マガジン第1事業本部 本部長 兼 広告業務本部 本部長、広告担当
旧:取締役 上席執行役員 マガジン第1事業本部 本部長 兼 広告業務本部 本部長
■今井朗子
新:取締役 上席執行役員 マガジン第3事業本部 本部長 兼 ワンダー事業本部編集担当 ときめき編集部 部長
旧:取締役 上席執行役員 マガジン第3事業本部 本部長 兼 ワンダー事業本部編集担当、PriPri編集部部長 編集長 ときめき編集部部長
■高林祐志
新:取締役 上席執行役員 販売マーケティング本部 本部長 兼 編集企画事業本部 本部長 企画開発事業本部担当、編集マーケティング担当
旧:取締役上席執行役員 営業マーケティング本部本部長 兼 編集企画事業本部本部長,企画開発事業本部担当,マガジン第1,2,3事業本部マーケティング担当副本部長
■篠崎幹夫
新:家庭画報コンテンツ事業本部 副本部長 兼 家庭画報営業マーケティンク゛部部長 兼 家庭画報デジタルコンテンツ部部長 兼 メディアマーケティング部部長
旧:営業マーケティング本部副部長 兼 企画開発事業本部副本部長 兼 メディアマーケティング部・料理ビジネス部部長
■道面和敬
新:家庭画報編集部部長 編集長代行 兼 家庭画報コンテンツビジネス部部長
旧:家庭画報編集部部長 編集長代行
■松本詩郎
新:家庭画報編集部 課長代理 兼 家庭画報コンテンツビジネス部 課長代理
旧:家庭画報編集部 課長代理
■佐藤信之
新:家庭画報営業マーケティング部部長 兼 家庭画報コンテンツビジネス部部長
旧:家庭画報編集部部長