【文徒】2017年(平成29)年1月30日(第5巻17号・通巻946号)

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1)【記事】新聞が書かない「ニュース女子」MC長谷川幸洋の名前
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】新聞が書かない「ニュース女子」MC長谷川幸洋の名前

MXテレビが1月2日に放送した「ニュース女子」 について朝日新聞が社説で「『偏見』番組 放送の責任わきまえよ」として取り上げた。
「驚くのはその内容だ。
軍事ジャーナリストを名乗る人物の現地報告は、建設に反対する人たちを遠くから撮影し、『テロリスト』『無法地帯』などと呼んだ。『過激な反対運動の現場を取材』とうたいながら実際には足を運ばず、約40キロ離れたところからリポートした。
不可解きわまりない『取材』であり、論評である」
http://www.asahi.com/articles/DA3S12768898.html
放送から3週間も経ってから、その内容に驚くとは随分と悠長な話ではないか。この「『偏見』番組」のMCをつとめているのは東京新聞で論説副主幹をつとめている長谷川幸洋である。長谷川がどう考えているかは、朝日新聞がどう考えているかより興味が湧くなあ。朝日新聞の社説は長谷川が「ニュース女子」のMCをつとめていることには触れていない。
琉球新報によれば「宮城県の地方局ミヤギテレビが27日までに同番組を放送しないことを決めた。社内の番組審査で放送基準に照らし合わせ『事実を曲げている』と判断した。佐賀県サガテレビも同回の放送を保留している」そうだ。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-434943.html
琉球新報が社説「ヘイト番組放送 沖縄への偏見拡大恐れる」を掲載したのは1月13日のことだが、この社説にも長谷川の名前は出てこない。
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-426400.html
沖縄タイムスも1月12日に社説「[『沖縄ヘイト』番組]真偽不明 悪意むき出し」を掲載しているが、やはり長谷川の名前は出てこない。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/79474
佐藤優は1月27日付東京新聞「本音のコラム」で、長谷川が「ニュース女子」のMCをつとめていることに関して東京新聞は社論を明らかにすべきだと迫っていた。

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2)【本日の一行情報】

◎2月11日(土)から4月9日(日)まで、世田谷美術館で「花森安治の仕事―デザインする手、編集長の眼」展が開催される。
http://www.ohtabooks.com/qjkettle/news/2017/01/25121227.html

◎辻山良雄の「本屋、はじめました」の発売を記念して、3月6日(月)に辻山の「Title」に京都で誠光社を経営する堀部篤史を招いての「店主放談」が開催される。
http://www.title-books.com/event/2364

アカデミー賞6部門にノミネートされた「マンチェスター・バイ・ザ・シー」はアマゾンの作品だ。
http://forbesjapan.com/articles/detail/15005

トランプ大統領の誕生したアメリカでジョージ・オーウエルの「1984」がアマゾンのベストセラー1位になった。
http://japan.cnet.com/news/society/35095574/
「ペンギンブックスは予想外の注文急増に対応するため、75000部を増刷したそうだ。
今回の売り上げ急増の背景には、トランプ大統領就任式の参加人数をめぐってショーン・スパイサー(Sean Spicer)大統領報道官が『過去最大』と述べた発言の内容について、ケリーアン・コンウェー(Kellyanne Conway)大統領顧問が『オルタナティブ・ファクト(もう一つの事実)』という言葉を使って正当化したことなど、トランプ氏や政権高官の事実と異なる強弁の数々があるとみられる」(AFP)
http://www.afpbb.com/articles/-/3115541

ハースト婦人画報社が運営するオンライン・セレクトショップ「エル・ショップ」は1月28日(土)より「ルール ロジェット」のポップアップ ショップを展開している。
http://www.dreamnews.jp/press/0000146342/

講談社の「Kiss」に連載されている「東京タラレバ娘」がテレビ東京でドラマ化され、放映中だが、このドラマに出演する吉高由里子榮倉奈々大島優子の3人が講談社女性誌「with 3月号」でも競演している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001231.000001719.html

◎通販新聞は「集英社は、主力通販誌の周年記念イベントとして展開する商業施設への期間限定出店や顧客参加型イベントなどで成果を上げているようだ」と書いている。
「今年は、ファッション通販サイト『フラッグショップ』が2月に10周年を迎えることから、顧客を招待したイベントを2月25〜26日に都内で開催する予定だ」
「また、4月には初めて『フラッグショップ』としてポップアップストアを『ルミネ新宿店ルミネ2』に2週間出店する計画で、サイトの認知拡大につなげる」
http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2017/01/post-2741.html

◎熊本で「橙書店」を経営する田尻久子が西日本新聞で随筆「かけら」の連載を2月1日から開始する。
http://c.nishinippon.co.jp/announce/2017/01/032103_post-99.php

KADOKAWA は「ゲームの電撃 感謝祭2017&電撃文庫 春の祭典2017&電撃コミック祭2017」を、3月12日(日)、東京・ベルサール秋葉原秋葉原UDXの二つの会場で開催 する。昨年は参加者が7万5000人を超えたそうだ。
http://dengekionline.com/gdfes2017/

◎大原ケイが「ダイヤモンド社書籍オンライン」で次のように書いている。
「ここニューヨークの書店には、トランプ関係の本はほとんど並んでいない。流通システムの違いもあってアメリカでは『即席本』が作れないせいもあるのだが、なぜか日本の書店の方が『トランプ時代はこうなる!』と断言した本や雑誌が所狭しと並んでいる 」
http://diamond.jp/articles/-/115299

酒井順子の「源氏姉妹」(新潮社)が滅法面白い。光源氏の「しちゃった年表」って最高じゃないの。
http://www.shinchosha.co.jp/book/398509/
http://www.shinchosha.co.jp/book/398509/#b_review
「この作品では源氏物語の主人公・光源氏と関係をもった女性たちを『姉妹(しすたあず)』と呼んでいます。今後、源氏物語54帖の順に性関係をもった女性たちが登場して、赤裸々に光源氏の性癖を暴露していく“野心的”な作品になりそうです」
http://greenlute.blog130.fc2.com/blog-entry-168.html

ツイッターが「もっと探す」タブの提供を開始した。Web版でも「モーメント」が追加され た。
https://blog.twitter.com/ja/2017/0127ntab
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1701/27/news068.html
しかし、評判は決して良くないようだ。
http://getnews.jp/archives/1610426
最近、ツイッターにはアダルト広告が激増しているとは、私も感じる。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1041140.html

◎グーグルを傘下に持つ持ち株会社アルファベットの2016年10〜12月期決算は、売上高が前年同期比22%増の260億6400万ドル(約2兆9800億円)、純利益が8%増の53億3300万ドル。広告事業が好調だ。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGN27H26_X20C17A1000000/

◎オプティムは、NTT東日本で、ビジネス誌から趣味まで幅広いジャンルの雑誌250誌以上が無料で読み放題となる「タブホスポット」の販売を開始 した。
「タブホスポット」とは、「タブホならきっと、待ち時間が楽しくなる。」をコンセプトとして、店内や施設内の場所(スポット)で来客(店舗にお越しいただいた方)に雑誌読み放題サービス「タブホ」を無料で提供できる、新たな電子雑誌読み放題サービスである。
https://www.optim.co.jp/wp-content/uploads/2017/01/20170126_unlimited_tab.pdf

日本書籍出版協会日本雑誌協会は 連名で東京地裁扶桑社新書日本会議の研究」(菅野完)をめぐり、名誉毀損(きそん)を理由に販売差し止めを命じた仮処分について 抗議する声明を発表した。
http://www.j-magazine.or.jp/doc/20170127.pdf

文藝春秋は電子オリジナル写真集「キャンパスクイーンコレクション 晴れ着スペシャル 2017」(撮影・熊谷貫)を無料で配信している。
https://www.atpress.ne.jp/news/120617

◎お笑いコンビ松本ハウス松本キックによる「うたかたパンチ」が、電子書籍 として幻冬舎からリリースされた。
http://natalie.mu/owarai/news/218561

◎NHK・Eテレの トークバラエティー「ねほりんぱほりん」(水曜午後11時)が話題になっている。
http://mainichi.jp/articles/20170128/k00/00e/040/268000c?fm=mnm

◎ゲオ・竹島書店三郷店の駐車場で男性が刺され、救急搬送されたが死亡した。
http://www.nikkansports.com/general/news/1771043.html

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3)【深夜の誌人語録】

些細なこと軽視した結果、深手を負うこともあれば、些細なことに振り回された結果、チャンスを失うこともある。