【文徒】2017年(平成29)年3月16日(第5巻50号・通巻979号)

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1)【記事】「ビートルズがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!」の周辺
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】「ビートルズがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!」の周辺

ザ・ビートルズ『A HARD DAY’S NIGHT』一夜限りの大迫力上映会 〜ビートルズと騒ごうヤァ!ヤァ!ヤァ!〜」が4月28日(金)にZepp なんば大阪、5月1日(月)にZepp ダイバーシティ東京にて開催される。公開当時のタイトルは「ビートルズがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!」だったが、公開50周年を記念して4K対応デジタルプロジェクターを用いて上映するのだそうだ。上映前に星加ルミ子によるトーク&スライドショーも実施される予定だという。
https://cinema.ne.jp/news/thebeatles2017031312/
星加ルミ子と言えば「ミュージックライフ」の編集長。私たち読者にとって憧れの存在であった。恥ずかしながら私は小学5年生から「ミュージックライフ」と「スクリーン」の愛読者であった。思い起こせば星加は大橋巨泉が司会をつとめる「ビートポップス」に出演していた。「ミュージックライフ」は1998年に休刊している。
http://www.sankei.com/life/news/170313/lif1703130012-n1.html
http://www.sankei.com/life/news/170314/lif1703140028-n1.html
http://www.sankei.com/life/news/170315/lif1703150040-n1.html
「ビートポップス」は70年代に入ると、司会に愛川欽也が起用され、今野雄二が登場する。今野は平凡出版の敏腕編集者の一人であった。
http://www.news-postseven.com/archives/20160724_432982.html?PAGE=1#container
ビートルズがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!」の監督はリチャード・レスタービートルズの「ヘルプ!4人はアイドル」でも監督をつとめているし、「ナック」なんて青春映画の傑作も撮っているし、「ジャガーノート」という渋い渋いサスペンス映画もある。リチャード・レスター論といえば、石上三登志である。
http://ronso.co.jp/book/%e7%a7%81%e3%81%ae%e6%98%a0%e7%94%bb%e5%8f%b2/
石上三登志の本名は今村昭だ。そう電通マンだ。今村はテレビCMを通じてリチャード・レスターにオマージュを捧げている。レナウン「イエイエ」のシリ―ズがそうだ。「電通報」に16回にわたって掲載された「日本のテレビCM史の流れを変えた異才 ― 今村昭物語」は是非お読みいただきたい。
http://dentsu-ho.com/articles/4557

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2)【本日の一行情報】

◎ニールセンデジタルは米国のソーシャルメディア利用状況をまとめた「2016ニールセン ソーシャルメディア レポート」を発表した。これによればソーシャルメディアの利用時間が最も多いのはジェネレーションX(35〜49歳)で、その利用時間は週当たり約7時間。2位はミレニアル世代(週当たり6時間強)だそうだ。
http://www.netratings.co.jp/news_release/2017/03/Newsrelease20170313.html

高橋留美子のコミックスの全世界累計発行部数が、17日に発売される「境界のRINNE」35巻で2億部を突破することがわかったそうだ。小学館でコミックスを刊行しているマンガ家で、2億部を突破するのは「タッチ」のあだち充に続き二人目だという。2億冊突破を記念し、22日発売の「週刊少年サンデー」17号から、高橋の18年ぶりとなる新作読み切り「千年の無心」が2号連続で掲載される。
http://mantan-web.jp/2017/03/15/20170314dog00m200047000c.html

富士山マガジンサービスは3月14日(火)より、スターツ出版の発行する「OZmagazine 」のデジタル版バックナンバー約8年分を期間限定で無料公開する共同キャンペーンを5月11日までの期間限定で開催している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000003823.html
http://www.fujisan.co.jp/campaign/oz-1/

イードソニー・ミュージックエンタテインメントの子会社であるエムオン・エンタテインメントが設立した合弁会社であるKiraramediaは、3月14日(火)より、「おしゃれママ雑誌のデイリー通信」をコンセプトにしたサイト「mamagirl forスゴ得」をNTTドコモ「スゴ得コンテンツ」で提供を開始した。
http://www.iid.co.jp/news/press/2017/031401.html

小学館の女性ファッション誌「Oggi」専属モデルの香川沙耶が「ベストボディ・インターナショナル2017ホノルル大会」でグランプリを受賞した。脅威の10頭身美人だ!香川はレプロエンタテインメントの所属。
https://qetic.jp/life-fashion/sayakagaw-170314/238874/

◎「コロコロコミック」の創刊号が、電子書籍で復活した。発売中のマンガ誌「コロコロアニキ」8号(620円)に創刊号が読めるシリアルコードが付いている。
http://mantan-web.jp/2017/03/15/20170314dog00m200058000c.html

◎CCCメディアハウスと大日本印刷は共同で、日本の上質なモノ・コトを世界に発信するWebサイト「Pen Online国際版」を3月10日に開設した。フランス語コンテンツについても3月末に公開するそうだ。
CCCメディアハウスは、ニューヨーク、ロンドン、バンコクシンガポールなどに向けて「Pen International」(英語)を、パリに向けて「Pen PARIS」(フランス語)を3月・9月の年2回発行する。
http://www.dnp.co.jp/news/10132956_2482.html

◎学研プラスでは、子ども向けプログラミングスクール「Gakken Tech Program」において、インターネット広告・メディア運営事業のインタースペースが運営するママ向け情報サイト「ママスタジアム」とともに3月29日(水)、30日(木)に東京国際フォーラムで開催される「かぞくみらいフェス」に、子ども向けのプログラミングワークショップを出展する。
https://www.interspace.ne.jp/press/921.html
インタースペースセブン&アイ出版と組んで「saita PULS」のサービスを提供している。

小学館集英社プロダクションが全国展開する「小学館の幼児教室ドラキッズ」は、全教室に2月より順次、年少〜年長の子どもを対象にiPadを使ったプログラミングカリキュラムを取り入れている。
https://www.atpress.ne.jp/news/123997

◎メディアドゥテック徳島が事業を開始するのは6月だそうだ。
http://www.mediado.jp/corporate/1433/
第1回徳島大学講演会が今日の午前11時より開催されるが、講師はメディアドゥの藤田恭嗣代表取締役社長。演題は「メディアドゥの取り組みと地域貢献」。
http://www.tokushima-u.ac.jp/docs/2017031500018/

◎アムタスの運営する電子書籍配信サービス「めちゃコミック」(めちゃコミ)に縦スクロール読みの機能が追加された。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000022277.html

◎「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されている麻生周一の「斉木楠雄のΨ難」が実写映画化される。
http://www.oricon.co.jp/news/2087478/full/
監督は福田雄一。「銀魂」も福田によって実写映画化されている。福田は「ブラボーカンパニー」の座長であり、マギーとの共同脚本・演出のコントユニット「U-1グランプリ」でも活動する。

主婦の友社が擁するライトノベルレーベル「ヒーロー文庫」の「ナイツ&マジック」(天酒之瓢、イラスト/黒銀)が、TVアニメ化されることになった。コミカライズもされている。
http://corporate.shufunotomo.co.jp/newsrelease/11080/

東京スカイツリーは、累計発行部数6200万部を超える漫画を原作としたアニメ「進撃の巨人」とコラボして4月10日(月)〜7月14日(金)の期間、「350m級大型巨人からスカイツリーを奪還せよ!『進撃の巨塔』 attack on SKYTREE」を開催する。
http://www.tokyo-skytree.jp/press/upload/20170314_3.pdf

湊かなえの「リバース」がTVドラマ化され、4月から放映がスタートするが、講談社文庫から文庫版が3月15日に発売された。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001263.000001719.html

青山商事が運営する「UNIVERSAL LANGUAGE」(ユニバーサルランゲージ)は、講談社のWebメディア「FORZA STYLE」の編集長でファッションディレクターの干場義雅とのコラボ企画第2弾となる「ジャージーセットアップスーツ」を発売した。
http://www.aoyama-syouji.co.jp/topics/2017/pdf/0314_pr.pdf

◎平山裕人の「シャクシャインの戦い」は労作である。平山の指摘する通りシャクシャインの戦いを正面から取り上げた研究はこれまでなかった。
「日本国民は単一民族ではない。それを単一民族の歴史しかないように見ることが、度量の狭い単調な歴史観を生み出してきた。しかし、北海道を見る目、ひいては日本列島や北東アジアを見る目は、アイヌの歴史を通して見ることで複眼的になり、深まっていく。そのアイヌの歴史の中でも、シャクシャインの戦いは最も重要な項目の一つである」
版元の寿郎社は札幌の出版社。秋田明大の恋人だった佐々木美智子の『新宿、わたしの解放区<聞き書き>岩本茂之』などを出し、ユニークな出版活動で知られる。
http://www.jurousha.com/
http://www.asahi.com/area/hokkaido/articles/MTW20161222010860002.html

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3)【深夜の誌人語録】

感情には正直でいたいが、感情に流されてはなるまい。