【文徒】2019年(令和元)11月5日(第7巻199号・通巻1619号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】「しんゆり映画祭」は「主戦場」上映決定の経緯を明らかにすべきだ!
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2019.11.5 Shuppanjin

1)【記事】「しんゆり映画祭」は「主戦場」上映決定の経緯を明らかにすべきだ!

神奈川新聞が11月2日付で「『主戦場』の上映決定 『しんゆり映画祭』最終日に」を掲載している。
川崎市麻生区で開催中の「KAWASAKIしんゆり映画祭」で慰安婦問題を主題にしたドキュメンタリー映画「主戦場」の上映がいったん予定されながら中止になっていた問題で、主催者のNPO法人は2日、同映画を最終日の4日に上映すると発表した。》
《上映中止に抗議するため映画製作会社「若松プロダクション」が出品を取り下げた作品も4日、元のスケジュール通りに上映される。》
https://www.kanaloco.jp/article/entry-206193.html
神奈川新聞社川崎総局編集委員の石橋学は次のようにツイートしている。
《【速報】主戦場の「上映中止」が覆り上映が決定。表現の自由、平和と人権を守ろうと映画人、市民、スタッフが発した声が実った。》
https://twitter.com/ishibs_kanagawa/status/1190550504142589952
しかし、「KAWASAKIしんゆり映画祭」のホームページに「主戦場」が上映され、「若松プロダクション」が出品を取り下げた作品も毎日新聞の言い方を借りれば「一転上映」されるに至った経緯を映画祭の公式ホームページは掲載しなかった。神奈川新聞によれば「映画祭スタッフで投票を行い、最終日の上映が賛成多数となった」とのことだが、映画祭サイドからは何の説明もなかった。
https://mainichi.jp/articles/20191103/ddq/041/040/003000c
https://www.main.siff.jp/
ただ「主戦場」の上映が決定した旨だけが告知されている。
《11月3日 追記:
【11/4(月・祝)『主戦場』上映決定(上映に関する詳細)】
この度は上映見送りの件で、ご迷惑・ご心配をおかけしまして、誠に申し訳ございませんでした。
『主戦場』については各所に相談・確認・手配が済み、
下記のような形で、上映を決定させていただきました。
≪開演日時≫
11/4(月・祝)19:55~ (開演10分前に開場)
※本編の上映開始前にはミキ・デザキ監督によるトークイベントを行います。 
≪会場≫
川崎市アートセンター アルテリオ映像館
(神奈川県川崎市麻生区万福寺6-7-1 ※小田急線「新百合ヶ丘駅」北口より歩3分) 
≪料金≫
無料(ご鑑賞には「整理券(抽選番号付き)」が必要となります。
≪整理券(抽選番号付き)の配布≫
当日11:00より会場前の特設テントにて配布を開始いたします
そして、11:30より抽選を開始いたします。当選された方のみ、本作をご覧いただけます。
※抽選形式であり、先着順ではございません。
※抽選を開始するまでに定員を下回るお客様が集まった場合は「全員当選」となり、11:30以降お越しいただいた方から順次、先着順でご案内いたします。
※11:30までに整理券を配布しきれない場合は、抽選の開始を遅らせていただく場合がございます。
※整理券の配布は11:30までに待機列にお並びいただいた方が対象となります(お一人様2枚まで)
※当選番号はランダムで座席指定となり、当選番号に応じてお座席が決まります。(自由席ではございません)》
https://www.main.siff.jp/release
「主戦場」監督のミキ・デザキと東風のスタッフ一同は11月2日付で《「『主戦場』上映中止」撤回について》を発表している。
《声を上げ行動してくれた全ての皆さん、映画関係者やジャーナリスト、励ましてくれた皆さん、映画祭スタッフにお礼を言いたい。一人でも多くの人が映画祭のスクリーンで見てくれることを心から願う》
https://www.facebook.com/shusenjo/photos/a.249664009248057/392800374934419/?type=3&theater
映画「止められるか、俺たちを」公式ツイッターも「主戦場」の上映決定を支持している。
《KAWASAKIしんゆり映画祭につきまして、若松プロダクションは映画祭期間中の『主戦場』上映決定を全面的に支持致します。この決定を受けまして、上映中止としていました11/4の『止められるか、俺たちを』をKAWASAKIしんゆり映画祭で復活上映させていただきます。》
https://twitter.com/tomerareruka/status/1190548147904212992
止められるか、俺たちを」で若松孝二を演じている井浦新も呟く
《しんゆり映画祭に【止められるか、俺たちを】が帰ってくる。》
https://twitter.com/el_arata_nest/status/1190552258045345792
「主戦場」や「止められるか、俺たちを」の上映が決定したことをもって単純に喜んでしまって良いのだろうか。「止められるか、俺たちを」の脚本家である井上淳一フェイスブックで次のように書いている。
《すでにご存知の方も多いと思いますが、KAWASAKIしんゆり映画祭で『主戦場』が上映されることになりました。それに伴い、上映を取り止めていた『止められるか、俺たちを』も当初の予定通り、11月4日17時から上映することになりました。しかし、これを単純にハッピーエンドと喜んでいてはいけないと思います。今回は上映作品の中に『主戦場』が選ばれ、それが上映中止になったからこそ、こうやって問題になったのであって、たぶんこれからは多く映画祭で作品選定の段階で問題の起こりそうな作品は選ばれなくなっていくでしょう。目に見えないところで、そういった作品は消えていくのです。
今回の問題はそういった「忖度や自粛という名の無自覚な表現の自由の放棄」を一気に加速させるでしょう。だからこそ、これを「パッピーエンド」として終わりにせず、今度こそ、この間、どういうことが起こり、どういう判断がなされたかを目に見える形で公にしなければいけないと考えます。そのためのシンポジウムならば、僕は喜んで参加します》
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2068733919893600&set=a.134888543278157&type=3&theater
観客に「秘密」を持ったままでは、見かけ上の解決を見ただけに過ぎないのではないだろうか。それこそ「表現の自由」にかかわる本質的な問題は隠蔽されたままなのである。
朝日新聞記者の石川智也が「論座」に「上映中止に追い込んだ『自覚なき検閲』上映中止から一転上映へ。KAWASAKIしんゆり映画祭の舞台裏で起きたこと」を寄稿している。
《今回は意想外の大騒動で振り子が逆に振れた格好になったが、映画祭事務局が、このまま上映を取り下げていたら映画祭の死を意味したということを理解したうえで、作品を守り表現の場を担う覚悟を取り戻したのかと言えば、大きな疑問が残る。》
《オープンマイクイベントで中山代表は、脅迫や嫌がらせ、安全上の問題が上映中止を決めた主因かのように多くの説明を費やしたが、これは問題の本質のすり替えである。》
《…市民化振興室の山崎浩室長のコメントは「上映作品を選定するのは映画祭の側。市はこれまでも選定に意見を言ったことはないし、今後も言うことはない」という、気の抜けるようなものだった。》
https://webronza.asahi.com/national/articles/2019110400002.html?page=1
映画祭事務局の「総括」が必要だし、それは観客に全面的に公開されなければならないはずだ。

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2)【本日の一行情報】

大日本印刷は、未発売を含む最新のIoT機器を実際に体験できショールーミング店舗「boxsta」(ボクスタ)を11月28日(木)から12月25日(水)まで、渋谷スクランブルスクエア2階POPUPスペースで運営する。
https://www.dnp-innovationport.com/lp/boxsta/
https://www.dnp.co.jp/news/detail/1193104_1587.html

大日本印刷は、マンションや戸建て住宅等のCADデータや設計図面等をもとに、限りなく実物に近い三次元(3D)のコンピューターグラフィックス(CG)データを制作し、VR空間で、多様な間取りやインテリアのコーディネートを疑似的に体験できるシステム「DNPバーチャルエクスペリエンス VRモデルルーム」を開発した。
https://www.dnp.co.jp/news/detail/1193092_1587.html

毎日新聞出版から「スノーデン・ファイル徹底検証」を上梓した小笠原みどりは元朝日新聞記者だ。「J-CASTニュース」の「朝日新聞は『敏腕女性記者』に逃げられた・・・」は小笠原のプロフィールを次のように紹介している。
《1970年生まれ。早稲田大学法学部を卒業して朝日新聞記者になり、戦後補償、沖縄米軍基地、盗聴法や住民基本台帳ネットワークなど、監視社会問題を報道した。2004年に米国スタンフォード大学フルブライト・ジャーナリスト研修を受け、退社、05年からカナダのクィーンズ大学大学院へ。監視研究の先駆者、ディヴィッド・ライアンに師事した。16年に日本人ジャーナリストとして初めてスノーデンにインタビュー、それをもとに『スノーデン、監視社会の恐怖を語る 独占インタビュー全記録』(毎日新聞出版)を刊行している。ネットでは高い評価を受けている本だ。》
《小笠原さんは現在、オタワ大学特別研究員だというが、日本の大手マスコミも常時、関係を持っていた方がよさそうな人だ。朝日新聞は惜しい人材に逃げられたと言えるかもしれない。》
https://books.j-cast.com/2019/10/30010084.html

◎創業10周年を迎えた羽鳥書店は、「記念フェア」を紀伊國屋店新宿本店で11月1日から30日まで開催している。あわせて、安藤礼二やなぎみわ(美術家・演出家)のトークイベントを11月18日(月)19時より紀伊國屋ホールで実施する。羽鳥書店は安藤の「迷宮と宇宙」を刊行する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000011663.html

斉藤壮馬効果だ。「河出庫ベスト・オブ・ベスト」フェアのうち、河出書房新社斉藤壮馬の特に好きな河出庫ベスト5「斉藤壮馬的河出庫ベスト5」の緊急重版を決定した。
10月25日頃から開催された当フェアだが、紀伊國屋書店書店新宿本店で5アイテム60冊ずつ計300冊、紀伊國屋書店書店グランフロント大阪店で5アイテム50冊ずつ 計250冊が土日のみで完売し、三省堂書店有楽町店や八重洲ブックセンター本店でも3日ですべての在庫が完売するなど、大量に仕入れた書店でも完売店が続出しているという。全国的にも設置後数時間で完売する店舗が多発したそうだ。
斉藤壮馬的河出庫ベスト5」の5点は斉藤壮馬をモデルに作品をイメージした写真を撮りおろし、それぞれ特装カバーを作成。それぞれの作品には斉藤による書き下ろし書評が付いている。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000275.000012754.html

河出書房新社は、Peanuts Worldwide LLCとの契約で10月29日より「完全版 ピーナッツ全集 スヌーピー1950~2000」(全25巻)を刊行開始したが、発売前重版を決定したそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000273.000012754.html

朝日新聞デジタルは10月30日付で「電通社員、不起訴処分に 賃借権詐取容疑で書類送検」を掲載している。
《特殊詐欺グループのメンバーにまた貸しする目的でマンションを不正に借りたとして詐欺容疑で書類送検された大手広告会社・電通の男性社員(44)=東京都渋谷区=について、大阪地検は29日、不起訴処分(起訴猶予)にし、発表した。》
https://www.asahi.com/articles/ASMBY6508MBYPTIL035.html
書類送検されたのは7月であった。
https://www.sankei.com/west/news/190724/wst1907240039-n1.html

集英社が擁する少女漫画誌「りぼん」の展示会「特別展りぼん 250万りぼんっ子 大増刊号」が、京都・高島屋で10月30日から11月10日まで開催されている。
https://www.takashimaya.co.jp/store/special/event/ribbon_ten.html

◎世界化社は「RUGBY JAPAN メモリアルフォトブック 日本代表 激闘の軌跡」を10月29日(火)に発売した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000678.000009728.html

◎塩田武士が、俳優・大泉洋を小説の主人公に“あてがき”したことで話題となった「騙し絵の牙」が大泉洋主演で映画化される。角川庫版が11月21日(木)に発売される。むろん、カバーのモデルは大泉洋で、「騙し絵」を披露する。
https://ddnavi.com/news/573284/a/

◎塩田武士の「歪んだ波紋」(講談社)が松田龍平松山ケンイチ小芝風花長塚京三でドラマ化され、BSプレミアムで放映が開始された。誤報を出してしまった新聞記者やネットニュースの編集長など、さまざまな記者たちの人生模様が描かれる。
https://getnavi.jp/entertainment/438794/

カンヌ映画祭パルムドールを獲得したポン・ジュノ監督の映画「パラサイト 半地下の家族」がアメリカで公開され、「パラサイトがローマを追い越している」という評価まで得ているそうだ。
https://sportsseoulweb.jp/star_topic/id=7286
http://www.parasite-mv.jp/

大藪春彦新人賞が青砥瑛の「ぼくのすきなせんせい」に決まった。タイトルが良いよね。
「読楽」1月号(1月10日発行)に掲載される。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000214.000016935.html

◎「Yahoo!ニュース」に不破雷蔵は「子供達の新聞離れの実情をさぐる(2019年公開版)」を発表している。
《月1程度でも読む人も閲読者と試算しても、直近で小学生の閲読率は4割足らず、中学生では3割足らずでしかない。しかも7年分のデータしか無いのであくまでも仮説となるが、ますます新聞から距離を置く傾向を示している。通常の新聞は定期購読され毎日世帯に投函される状況を考えれば、購読世帯ではほぼ毎日読める機会は生じる。その上でその機会を活かし、日々新聞に目を通しているのは、小学生で7.1%、中学生では4.5%でしかない。》
https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20191030-00147973/

一迅社のBL誌「gateau」の創刊6周年を記念したイベント「gateau展-2019Autumn-」が、11月8日から24日まで東京・池袋マルイで開催される。
https://news.mynavi.jp/article/20191029-916296/

◎フジテレビは、長岡弘樹「教場」(小学館)シリーズを原作に、木村拓哉を主演に据え、開局60周年特別企画・スペシャルドラマ「教場」を来年1月4、5日(ともに後9:00)に放送する。
https://mainichi.jp/articles/20191030/orc/00m/200/015000c

朝日新聞デジタルは10月31日付で「ラグビーW杯中に性的少数者施設 元電通マンが開く理由」を掲載している。
《アスリートの中にも性的少数者がいるが、性的少数者への差別や偏見が根強く残るスポーツの現場では声をあげにくい。解決策を考える場を作ろうと、東京・原宿に「プライドハウス東京」がラグビーW杯にあわせて期間限定でオープンした。運営責任者の松中権さん(43)は「全ての人が平等で、幸せになる権利がある」と話す。》
https://www.asahi.com/articles/ASMBZ571FMBZUTIL049.html

◎マガジンハウスが発行するカルチャー誌「ブルータス」は、11月1日に「映画特集:いま観る理由」を発売した。表紙を飾るのは、「のん」である。
https://www.atpress.ne.jp/news/197185

集英社インターナショナルから出版されている「今夜はコの字で」(原作・加藤ジャンプ、作画・土山しげる)がBSテレ東でテレビドラマ化され、2020年1月クールに放映されることになった
https://www.tv-tokyo.co.jp/information/2019/10/31/217771.html

中部経済新聞は10月31日付で「具店『KDM』のナレッジ・デザイン 未来屋書店とのコラボ店拡大 専門性いかし顧客開拓 来年には首都圏にも」を掲載している。
《東海地区で具専門店「KDM」などを展開するナレッジ・デザイン(本社各務原市小佐野町1の11、信田哲彦社長、電話058・389・7503)は、イオン子会社・未来屋書店(本社千葉市)の書店内にKDMの売り場を構えるコラボ店舗を拡大する。現在は2店舗あるが、来年以降も首都圏を含めて複数店舗を出店する計画だ。》
https://www.chukei-news.co.jp/news/2019/10/31/OK0001910310601_01/

KADOKAWA、でらゲー、プリアップパートナーズは、App StoreならびにGoogle Playで配信中のスマートフォンゲーム「社長、バトルの時間です!」において、10月31日(木)より「とある魔術の禁書目録Ⅲ」(電撃庫)とのコラボを開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006435.000007006.html

◎運動通信社のインターネットスポーツメディア「SPORTS BULL」で、講談社と共同で新たなスポーツ漫画プロジェクト「COMIC BULL」(コミックブル)」が11月1日より開始された。「COMIC BULL」では完全オリジナルのスポーツ漫画を楽しむことができ、各タイトル隔週連載を予定している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000018536.html

◎編集長就任から2年で販売部数を30万部に倍増させた「ハルメク」編集長の山岡朝子が毎日新聞の「ひと」に登場している。「新卒で勤めた出版社」とは、主婦と生活社。「すてきな奥さん」「CHANTO」で編集長をつとめた。
https://mainichi.jp/articles/20191031/ddm/012/070/108000c

白泉社が運営するマンガ投稿サイト「マンガラボ!」では、新たなコンテスト「#いい男マンガ オーディション」を開催する。ジャンルは不問だが、4P限定だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000073.000046848.html

◎日販のブックディレクションブランド「YOURS BOOK STORE」は、11月16・17日(土日)に茨城県常総市「水海道あすなろの里」でキャンプイベント「森の生活」を開催する。アメリ学の古典「森の生活」(H. D. ソロー)をコンセプトに、本・音楽・食・人との繋がりを通じ、“自分の時間”をみつける1泊2日、共催はWonder Wanderers(代表取締役:須藤玲央奈)。
https://www.nippan.co.jp/news/life-in-the-woods-camp_20191031/

◎日販とリブロプラスは、「家族×学び」をテーマにした新しい書店「BOOK PARK miyokka!?」(ブックパークミヨッカ)を11月16日(土)に開業するイオンタウン四日市泊にオープンする。
「BOOK PARK miyokka!?」は、「BOOK STORE」と「PLAY PARK」からなる、家族のためのこれからの本屋を目指すようだ。本を読むだけではなく、あそびを通してさまざまな本にふれ、新しい知識・学びに出会い、次の行動につなげてほしいという思いから、行動を促す「~してみよっか?」という言葉にちなんで「BOOK PARK miyokka!?」と名付けたそうだ。
https://www.nippan.co.jp/news/miyokka_20191101/

◎「日経MJ」は10月28日付で「ラジオの未来、ラジコ型かスポティファイ型か」(藤村厚夫)を発表している。
《気になるトレンドが、米国などでブームの「ポッドキャスト」だ。2000年代初頭に音楽再生プレーヤー向けに「音声版ブログ」として誕生。米国では7千万人以上が聴くという。
そのポッドキャストに、楽曲配信サービスの大手「スポティファイ」が力を注ぎ始めた。「アップル・ミュージック」と激しいつばぜり合いを続け、いずれも配信楽曲数は4千万とも5千万ともいわれ規模では優劣がつけにくい。見いだした活路がポッドキャストというわけだ。
スポティファイの大きな特徴は人工知能(AI)の駆使だ。ユーザーの嗜好にそってアーティストを推奨したり、アルゴリズムで選曲したりする。》
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO51422680V21C19A0H56A00/

◎米ツイッターは、世界中で政治広告を禁止すると発表した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019103100403&g=int
BBC NEWS JAPAN」は10月31日付で「米ツイッター、政治広告を11月から禁止 トランプ陣営は反発」を公開している。
《再選を目指すトランプ氏のブラッド・パースカル選対委員長は、政治広告の禁止は「トランプ大統領共和党を黙らせるための左翼による新たな試み」と反発した。
大統領選で民主党候補になる可能性が有力視されているジョー・バイデン前米副大統領(民主党)の広報担当、ビル・ルッソ氏は声明で、「広告収入と民主主義の品位の二択において、少なくとも今回、収入が選ばれなかったのは励みになる」と述べた。》
https://www.bbc.com/japanese/50244319

◎日刊スポーツは10月30日付で「吉本京都PRのSNS、ミキは『ステマ該当しない』」を掲載している。
吉本興業は30日夜、京都市と同社の契約に基づき、同社所属のお笑いコンビ「ミキ」が、市の施策を投稿したツイッターについて、「ステルスマーケティングステマ)には当たらないものと考えております」との見解を発表した。》
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201910300000964.html
確かに吉本興行は10月30日付で「京都市からの受託事業に関すSNS発信について」を発表している。
《このSNS発信の内容がいわゆるステルスマーケティングにあたるのかという点についてですが、今回のツイートにおいては、#京都市盛り上げ隊、#京都市営地下鉄若しくは#京都市ふるさと納税、#京都国際映画祭2018といったタグ表示をしており、これら京都市との連携を示すタグ表示及びその活動の周知により、今回のツイートが京都市のためのプロモーション業務であるということは世間一般にご理解いただけるものと考えております。》
https://www.yoshimoto.co.jp/corp/news/media/media191030.html
だが、「#京都市盛り上げ隊、#京都市営地下鉄若しくは#京都市ふるさと納税、#京都国際映画祭2018といったタグ表示」だけでは、私はそれが「プロモーション業務であると理解」できるとは考えない。吉本興行が「京都市から委託を受けてPR業務を実施」しているのであれば、タグ表示に「PR」だと入れるべきではないのだろうか。

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3)【深夜の誌人語録】

好みもまたある種のイデオロギーである。